「宝満山」の版間の差分
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2022年11月23日 (水) 11:56時点における版
宝満山 | |
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南方からみた宝満山 | |
標高 | 829[1] m |
所在地 | 福岡県筑紫野市・太宰府市 |
位置 | 座標: 北緯33度32分22.9秒 東経130度34分8.4秒 / 北緯33.539694度 東経130.569000度[1] |
山系 | 筑紫山地 |
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プロジェクト 山 |
宝満山(ほうまんざん)(標高829.6m)は福岡県筑紫野市と太宰府市にまたがる山であり、別名を御笠山(みかさやま)、竈門山(かまどやま)とも言う。
概要
かつての筑前国御笠郡の中央にあたり、福岡市の南東、太宰府市の北東部、筑紫野市の北東部に位置する。古くから霊峰として崇められ、山頂の巨岩上に竈門神社の上宮があり[2]、全山花崗岩で、英彦山、脊振山と並ぶ修験道の霊峰である。
山頂の眺望は抜群で、西から脊振山地の山々、博多湾・玄界灘・三郡連山(砥石山・三郡山・頭巾山・仏頂山・宝満山)・英彦山・古処山・馬見山・津江山地・九重山の山々・福岡・筑後・佐賀の三平野・有明海の彼方に雲仙岳も遠望でき、稜線沿いに仏頂山・三郡山へと至る道は人気の高いハイキングコースである。数多くの登山道があるが、太宰府側からのものが登山者が多い。
古くから大宰府と密接に関わった歴史があり、古代から近世の遺構が多く残っており、日本の山岳信仰のあり方を考える上で重要な山として[3]、2013年10月17日付で文化財保護法に基づく史跡に指定された[4][5]。
山名の由来
御笠山
最も古い名称で、筑紫野市の二日市方面から望むと「笠」の形に見えることから(古来「笠」は神の憑代(よりしろ)と考えられ山全体が御神体として信仰されていた)麓には、日本書紀にも記される三笠の森の史跡がある。
竈門山
この山の九合目にある竈門岩によるという説と、貝原益軒の「筑前国続風土記」には「この山は国の中央にありていと高く、造化神秀のあつまれる所にして、神霊のとどまります地なれはにや、筑紫の国の惣鎮守と称す。」と書かれてあり、カマドのような形をしていて、常に雲霧が絶えず、それがちょうどカマドで煮炊きをして煙が立ち上っているように見えることからという説がある。
宝満山
- 神仏習合によってこの山に鎮座する神が「宝満大菩薩」とされたことから。
- 大宰府政庁の鬼門(北東)の方位にあたり鬼門封じの役目といわれている、京都御所における比叡山と同じ、伝教大師最澄も宝満山で祈祷をしたといわれている。
- 太宰府天満宮の手水舎は宝満山から運び出した岩で造られたもの。
宝満山を水源とする河川
カエルの行進
宝満山では、5月に大勢のヒキガエルの幼体が一斉に頂上に向かって移動することで知られている。以前から春の目撃情報は寄せられていたが、2016年5月に最初の上陸が確認されて以降、毎年有志による観察が行われている[6]。また、2020年10月にはこの山のヒキガエルが太宰府市の市民遺産に認定されている[7][8]。 なぜヒキガエルがこのような行動をとるのかは不明だが、「カエルを踏んでしまった登山者の足についた匂いをたどったのではないか」と推測されている[6][7]。
ギャラリー
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竈門神社(下宮)
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一の鳥居
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百段ガンギ
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閼伽の井
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宝満山の中宮跡
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宝満山山頂の拝礼岩
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宝満山山頂の竈門神社上宮
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宝満山からの仏頂山と楞伽院山荘
脚注
- ^ a b 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:太宰府(国土地理院、2013年10月24日閲覧)
- ^ 森弘子『大宰府発見 歴史と万葉の旅』西俊明、2003年5月16日、107頁。
- ^ 史跡等の指定等について (PDF) - 文化庁、2013年6月21日
- ^ 平成25年10月17日文部科学省告示第142号
- ^ 宝満山が新たに国史跡に指定 - NHK福岡NEWS WEB、2013年10月23日
- ^ a b “山頂めざす無数のカエルの行進 登山仲間で謎に迫った:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年5月25日). 2021年5月26日閲覧。
- ^ a b “踏まないでね!ヒキガエル1万~10万匹、なぜか山頂を目指す : 科学・IT : ニュース”. 読売新聞オンライン (2020年10月15日). 2021年5月26日閲覧。
- ^ “40日かけ山頂目指すヒキガエル 市民遺産に 車にひかれ、蛇に食われ…福岡・太宰府”. 毎日新聞 (2020年11月14日). 2021年5月26日閲覧。
参考文献
- 筑紫豊『さいふまいり』西日本新聞社、1976年
- 太宰府市 編『太宰府市史』2004年
- 森弘子『太宰府発見』海鳥社、2003年、ISBN 4-87415-422-0
- 浦辺登『太宰府天満宮の定遠館』弦書房、ISBN 978-4-86329-026-6