「世界戦略総合研究所」の版間の差分
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2022年8月29日 (月) 00:06時点における版
団体種類 | 一般社団法人 |
---|---|
設立 | 2012年11月1日[1] |
所在地 |
東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目15-9 北緯35度41分3.3秒 東経139度47分14.1秒 / 北緯35.684250度 東経139.787250度座標: 北緯35度41分3.3秒 東経139度47分14.1秒 / 北緯35.684250度 東経139.787250度 |
法人番号 | 4010005019741 |
起源 | 日本国家戦略研究所 |
主要人物 | |
活動地域 | 日本 |
ウェブサイト | https://sesoken.com/ |
一般社団法人世界戦略総合研究所(せかいせんりゃくけんきゅうじょ)は、日本の保守系シンクタンク。日本国家戦略研究所を前身とする。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連政治団体である[4][5][6]。
概要
統一教会の広報委員長、国際勝共連合の事務総長を務めていた阿部正寿は「『統一原理』が人生の根本問題を解決する真理であることをわかりやすく説いていく」ことを中心に据え[7][8]、宗教ならびに政治活動を行っていた。そして2000年に小林幸司とともに日本国家戦略研究所を設立[1]。
2008年、世界戦略総合研究所へ名称変更[1]。
安倍政権との結びつき
2009年8月の衆院選で民主党が大勝し、自由民主党が下野。自民党の野党時代に世界戦略総合研究所と安倍晋三との関係が深まる。2010年2月6日、世界戦略総合研究所は、都内で開いたシンポジウムに安倍を講師として招き、安倍は「保守再生」をテーマに講演を行った[4][5]。
2012年2月、世界戦略総合研究所の阿部と小林は、安倍の側近と言われた下村博文と交流する勉強会に参加[5]。世界戦略総合研究所は同年9月の自民党総裁選を見据えイベントを企画。同年4月30日、安倍、妻の安倍昭恵、側近の今井尚哉、世界戦略総合研究所長の阿部、同事務局次長の小林幸司、同筆頭理事の加藤幸彦らは高尾山に登り、安倍の捲土重来を祈願した[4][5]。
同年7月30日、「新しい政治の潮流」と題したシンポジウムを憲政記念館で開催。パネリストとして安倍、中川秀直を招いた[6]。11月1日、一般社団法人世界戦略総合研究所に組織変更。
安倍は9月26日に行われた党総裁選で勝利をおさめ、12月の衆院選を経て首相に返り咲いた。下村は文部科学大臣に就任した。小林幸司は「内閣総理大臣に対し、各界において功績、功労のあった」[9]者として、2013年から2016年まで「桜を見る会」に招待される栄誉に浴した[6]。
2014年12月の衆院選に際し、阿部と小林は、世界日報社社長の木下義昭、同政治部長の早川一郎、世界平和女性連合支部の事務局長らとともに、下村を積極的に支援[8]。翌2015年8月の教団の名称変更[10][11]の実現に寄与した。
安倍晋三銃撃事件以後
2022年7月8日、安倍晋三が奈良市で銃撃され死亡。7月11日午後から、日本でも、統一教会と政治家との繋がりが大手メディアで取り沙汰されるようになるが[12][13]、7月30日、世界戦略総合研究所は「当研究所はどの団体、人物からも一切の干渉を受けない独立した研究所である」「世界平和統一家庭連合からは、協力、支援、援助を受けたことはない」「また、当法人から世界平和統一家庭連合に対して、協力、支援、援助をおこなったことは全くない」との声明を発表した[2]。事務局長の小林も『文藝春秋』の取材に対し、同様の回答をした[5]。
脚注
- ^ a b c “組織概要”. 世界戦略総合研究所. 2022年8月22日閲覧。
- ^ a b c d e “一連の報道への当研究所の見解”. 世界戦略総合研究所 (2022年7月30日). 2022年8月18日閲覧。
- ^ “安倍元首相と統一教会の直接的な深い関係が発覚!「桜を見る会」にも統一教会関係団体幹部を招待”. LITERA (2022年7月29日). 2022年8月18日閲覧。
- ^ a b c 『週刊文春』2022年8月18日・25日号、「安倍晋三元首相と統一教会 全内幕」、22-26頁。
- ^ a b c d e 森健「安倍元首相暗殺と統一教会」 『文藝春秋』2022年9月号、94-117頁。
- ^ a b c 鈴木エイト (2019年11月12日). “安倍首相主催の「桜を見る会」、統一教会関係者も招待客に<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第23回>”. ハーバー・ビジネス・オンライン. 扶桑社. 2019年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月26日閲覧。
- ^ 阿部正寿『新堕落性の構造―こう解ける!人生問題』光言社、1996年3月。ISBN 978-4876564194。
- ^ a b 「週刊文春」編集部 (2022年7月27日). “《“支援者名簿”入手》統一教会“名称変更”時の文科大臣・下村博文氏を関連団体幹部5名が支援”. 文春オンライン. 2022年7月27日閲覧。
- ^ 予算委員会(第三回), (2019-11-08) 2019年11月12日閲覧。:田村智子(日本共産党)の質疑箇所
- ^ “統一教会が名称変更 「世界平和統一家庭連合」に”. 産経新聞 (2015年9月1日). 2015年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月12日閲覧。
- ^ “当法人名が「世界平和統一家庭連合」に改称されました”. 世界平和統一家庭連合 (2015年8月31日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ 斎藤文太郎 (2022年7月11日). “安倍氏銃撃で旧統一教会会見 「○○容疑者は在籍せず、母親は会員」”. 毎日新聞 2022年7月11日閲覧。
- ^ “「井上先生はもうすでに信徒になりました」旧統一教会側が参院選で安倍氏元秘書官を支援、宗教と政治の距離とは【news23】”. TBS NEWS DIG (2022年7月15日). 2022年7月16日閲覧。