「バッティングセンター」の版間の差分
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'''バッティングセンター'''({{lang-en-jp|batting center}})とは、[[機械]]から発射される[[ボール (野球)#用具としてのボール|ボール]]を打つことにより、[[野球]]や[[ソフトボール]]の[[打撃 (野球)|バッティング]]を行う娯楽施設である。[[コイン]]、[[メダル]]、[[プリペイドカード]]を機械に投入することにより、連続して一定の数のボールが発射される設備を持つ。投球練習、球速測定、バッティングフォームの[[撮影]]、実技指導、守備練習などの設備、[[サービス]]を備えている所もある。 |
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また、[[ゲームセンター]]が併設されていることもある。最近では、[[ストラックアウト]]、[[卓球]]、[[ビリヤード]]、[[エアホッケー]]、[[ダーツ]]などバッティング以外のスポーツも楽しめる施設として運営している場合もある。 |
また、[[ゲームセンター]]が併設されていることもある。最近では、[[ストラックアウト]]、[[卓球]]、[[ビリヤード]]、[[エアホッケー]]、[[ダーツ]]などバッティング以外のスポーツも楽しめる施設として運営している場合もある。 |
2022年7月9日 (土) 04:09時点における版
バッティングセンター(和製英語: batting center)とは、機械から発射されるボールを打つことにより、野球やソフトボールのバッティングを行う娯楽施設である。コイン、メダル、プリペイドカードを機械に投入することにより、連続して一定の数のボールが発射される設備を持つ。投球練習、球速測定、バッティングフォームの撮影、実技指導、守備練習などの設備、サービスを備えている所もある。
また、ゲームセンターが併設されていることもある。最近では、ストラックアウト、卓球、ビリヤード、エアホッケー、ダーツなどバッティング以外のスポーツも楽しめる施設として運営している場合もある。
会員制を設けている施設も多く、会員の特典として来店ポイントやバースデイポイント、プリペイドカードの割引販売などがある。入会には200円~300円ほどかかるが入会特典として1ゲーム分のサービスがもらえるので実質無料であるところが多い。
「バッティングセンター」という言葉は和製英語であり、アメリカでは (commercial) batting cage と言われる。1958(昭和33)年に関東学院大学斉藤八雄講師(当時)が「型式KS-P型」及び「型式AR型」を発明した。1分間に12球の直球や変化球を投球することが可能で変化球も可能となった。「機械遺産109号」に認定された。この機械がきっかけでバッティングセンターが広がっていく[1]。
日本では、1965年(昭和40年)12月28日に東京都でオープンしたのが最初といわれている。
イチローなど、少年時代に毎日のようにバッティングセンターに通っていたというプロ野球選手も多い。
通常はバッティングを行う場所だが、ごくまれに、安定した速球や変化球が投げ込まれることを利用してキャッチング練習のために利用する者もいる。格闘家のミノワマンはホームベース上に立ちボールを避ける特訓を行ったが、この様な行為は通常では禁止されている。
単調な投球により相手打者(打線)に極端に打ち込まれる投手を揶揄して「○○(投手名)バッティングセンター」と呼ぶ事がある。
概要
球速や打席の左右の構成が異なる数組のホームベースと打席(バッターボックス)、操作パネルなどが備え付けられており、前方から機械(ピッチングマシン)によって発射されるボールを利用者がバットで打つ仕掛けである。1ゲームの投球数はおおむね数十球。
かつては左打者が利用できる打席が少ない施設がほとんどあったが、近年は左右両打席で利用できるケージが増えつつある。 中には全ケージで左右両打席を設ける施設もある。 理由としては左打者の利用が増えていることは勿論のこと、従来の狭い右打席のケージでは流し打ちに打席の広さが対応できず打球が隣の打席との間のネットに引っ掛かる不満が多かったこと、隣の打席との距離を置くことでの事故防止などがあげられる。
各打席にある操作パネルには、コインやカードの投入口の他、投球位置の調整、球速や変化球の選択ボタンが設けられている。投球位置は高低のみの調節に限られる場合が多く、左右方向の調整可能な操作パネルは少ない。尚、高低のコントロールはゲーム中でも変更可能である。
各打席の両横や後方はネットで仕切られており他の利用者や見学者に打った球が当らないようにしてある。前方は周囲にある程度の空間を確保してネットで囲いボールが施設外に飛ばないようになっている。前方の床面はコンクリートなどで傾斜をつけて舗装され、打球が自然に転がって回収される。施設によってはトスマシンを打席付近においたトス専用の打席が区切られている。
全ての設備が屋内に備えられている場合と、屋外に設置され打席の部分のみ屋根が取り付けられている場合がある。ボールは軟式を用いていることが多く、球速はおおむね70〜150km/h程度でケージ毎に段階的に区切られており利用者が球速を選択できる。中には、変化球限定の設定のケージや160km/hを超えるもの、200km/hが出るマシンを設置している事を謳い文句にしている施設もある。硬式の場合は初心者には危険を伴うため、ヘルメットを着用する等の注意書きがある。
バットの持ち込みは可能であるが、折れた際、破片が他の利用者を妨げたり、けがをさせたりする可能性があるため、木製バットの持ち込みを禁止しているバッティングセンターも多い。
多くのバッティングセンターでは、土地の問題からマシンからホームベースまでの距離が実際の競技におけるマウンドからホームベースまでの距離18.44mよりも短い。投手が実際に球をリリースするポイントを考慮しても、それと同等の距離があるバッティングセンターは希である。
標的
前方に「ホームラン」の標的が設けてあり、打球が当たると景品や数ゲームを無料で遊べるようになったり、景品が貰えたりする特典がある。 標的は「本塁打」のほか「二塁打」「三塁打」「シングルヒット」などと分けられている場合もある。
標的には打球の速度を時速で表示するものや推定飛距離を表示するものもある。
月間ホームラン数や年間ホームラン数をランキング形式で発表している施設もあり、上位者には更に景品が与えられることもある。
ピッチングマシン
旧式はアームのみが稼働する人形から投球されるが、近年では、スクリーンに映し出されたプロ野球の投手の投球フォームに合わせてボールを発射し、プロ野球の投手と対戦しているかのような擬似体験ができる設備も多く見られる。
関連項目
- バッティングセンターにおけるホームラン数の記録を積み上げ続けていることで知られる人物。
- 日本全国のバッティングセンターに行くのを生業としているタレント。
- テレビ番組。番組独自で考案したルールに基づき、バッティングセンターで試合を行うという企画で使用。
- ヒロインの月島青葉の実家がバッティングセンター経営という設定の野球漫画。
脚注
外部リンク
- バッティングセンター企画・設計・製造販売「キンキクレスコ」
- バッティングセンター用マシン製造・販売「スナガ開発」
- バッティングセンターポータルサイト「バッセンナビ」
- バッティングセンター企画・設計「ニッシンエスピーエム」