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「涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)」の版間の差分

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|タイトル= 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)
|タイトル = 涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)
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|話数= 全14話
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|タイトル= 涼宮ハルヒの憂鬱(第2期)<br />(第1期の再放送は上記に同じ)
|タイトル = 涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)<br />(第1期の再放送は上記に同じ)
|原作=谷川流
|原作 = 谷川流
|総監督= 石原立也
|総監督 = 石原立也
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|監督 = [[武本康弘]]
|シリーズ構成= 涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち
|シリーズ構成 = 涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち
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** [[涼宮ハルヒシリーズ]](谷川流)
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* '''アニメ'''
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* '''劇場版アニメ'''
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|ウィキプロジェクト=[[プロジェクト:アニメ|アニメ]]
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|ウィキポータル=[[Portal:アニメ|アニメ]]
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}}
『'''涼宮ハルヒの憂鬱'''』(すずみやハルヒのゆううつ、英題:''The Melancholy of Haruhi Suzumiya'')は、[[谷川流]]の[[ライトノベル]]『[[涼宮ハルヒシリーズ]]』を原作とする[[日本]]の[[テレビアニメ]]。[[京都アニメーション]]作。
『'''涼宮ハルヒの憂鬱'''』(すずみやハルヒのゆううつ、{{lang-en|The Melancholy of Haruhi Suzumiya}})は、[[谷川流]]の[[ライトノベル]]作品『[[涼宮ハルヒシリーズ]]』を原作とする[[日本]]の[[テレビアニメ]]シリーズ制作は[[京都アニメーション]]が担当し、第1期が2006年4月から7月まで独立UHF局を中心とした11の放送局の深夜枠で全14話が放送された{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}。新アニメーション(2009年版)は2009年4月から10月にかけて新作14話を加えた全28話が放送された{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}


本項では2009年放送の新作アニメーションを便宜的に「2009年版」と表記している。
日本では、[[2006年]]4月から7月にかけて[[全国独立放送協議会|独立UHF局]]を中心とした11の放送局の深夜枠で全14話が放送された。


== あらすじ ==
[[2007年]][[7月7日]]に第2期の制作が発表され(その後「新アニメーション」との発表に変更)、2009年4月から10月にかけて新作14話を加えた全28話が放送<ref name="aratamete">[http://www.j-cast.com/2009/02/04035406.html 「涼宮ハルヒ」新作放映! 今度こそ本当なのか] J-CASTニュース 2009年2月5日閲覧</ref>された。
宇宙人などの存在をいつしか信じなくなっていた平凡な男子・'''キョン'''は[[涼宮ハルヒシリーズ#県立北高校|県立北高校]]に入学する{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}}。キョンが所属するクラスでも一人ずつ自己紹介が行われ、キョンの後ろに座る美少女・'''涼宮ハルヒ'''の番になると彼女はいきなり「'''ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。'''」と突飛な自己紹介をする<!-- 出典をお持ちの方は付けて頂けると助かります -->。言葉通り彼女は人間には興味がないらしく、クラスメイトとの交流も断っていたことから孤立していた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}}。そんな中、好奇心を抱いたキョンはハルヒに話しかけ、彼女もキョンとだけは会話をするようになる<!-- 出典をお持ちの方は付けて頂けると助かります -->。ハルヒは自分の求める日常を得られないことに不満を抱えていたが、キョンのとある発言をきっかけに新しい部活を作ることを思いつく{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}}。ハルヒはキョンを引き連り込んで文芸部部室を勝手に占領し、唯一の文芸部員であった'''長門有希'''や萌え担当として上級生の'''朝比奈みくる'''を無理やり仲間にして「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」、略して「'''SOS団'''」を立ち上げる{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}}。さらに5月という中途半端な時期に転校してきたとの理由で'''古泉一樹'''も仲間に加えていった{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}}。


しかし、新たに加わった3人はいずれもハルヒが待ち望んでいた宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンは彼らからそれぞれ正体を明かされる{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}}。彼ら曰く、日常に不満を抱き非日常を望んでいるハルヒ本人が超常現象を起こしている張本人だが{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=117}}、ハルヒ自身にその自覚はないとのこと{{Sfnp|藤津|2019|p=322}}。彼らはハルヒを観察するために地球に派遣された存在であるとしており{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|pp=20,22,29}}、ハルヒを除く団員たちは彼女に振り回される日常を送りながらもその裏で超常現象を起こさせないために動いていくこととなる{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}。
[[2010年]][[2月6日]]に続編となる劇場版『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』が公開された。


== 概要 ==
== 主な登場人物 ==
{{Main|涼宮ハルヒシリーズの登場人物}}
自称ごく普通の男子高校生・[[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#キョン|キョン]]の視点から、女子高校生ヒロイン・[[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#涼宮ハルヒ|涼宮ハルヒ]]率いる団体「'''SOS団'''」(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団、'''S'''ekai wo '''O'''oini moriageru tameno '''S'''uzumiya haruhi no '''dan'''→'''SOS団'''、欧文表記:''S.O.S Brigade'')での活動を中心としたさまざまな「日常的非日常」の世界を描く。
声の項はアニメシリーズの担当声優。


=== SOS団メンバー ===
放映当時の[[UHFアニメ]](地上波放送)としては異例のクオリティの高さが話題を呼び<ref name="davinci">『ダ・ヴィンチ』2007年2月号、メディアファクトリー、64頁。</ref>、2006年上半期の話題作となった<ref name=oriconstyle>[https://web.archive.org/web/20060702024048/http://www.oricon.co.jp/anime/topics/060621/060621_02ishihara.html ここがすごいよ『涼宮ハルヒの憂鬱』] オリコン、2007年7月25日閲覧(2006年7月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。また、原作小説、DVD、CDなど関連商品の売上げも軒並み高水準をマークした。ヒットの背景には動画共有サイトの[[YouTube]]があるとされ<ref>[http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/youtube_e773.html 涼宮ハルヒが起こしたYouTubeの憂鬱、ネットマーケティングの大成功例。]</ref>、[[角川グループホールディングス|角川グループ]]がYouTube上に公式ページ「角川アニメチャンネル」を設けるきっかけとなった<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20080807nt01.htm ネット社会 急成長の舞台裏(2)投稿サイト ヒット生む] YOMIURI ONLINE(読売新聞) 2008年8月7日閲覧{{リンク切れ|date=2020年9月}}</ref>。
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#キョン|キョン]]
: 声 - [[杉田智和]]{{R|subculwalker79118}}
: 本作の主人公であり{{Sfnp|萱間|2019|p=85}}、語り手でもある男子高校生{{Sfnp|土居|2013|p=63}}。何も起こらない日常を満喫していたがハルヒが起こす様々なトラブルに巻き込まれる{{Sfnp|萱間|2019|p=85}}。SOS団メンバーの中で唯一普通の人間であるが{{Sfnp|三原|2010|p=49}}、ハルヒの能力や行動にはキョンの存在が大きく影響しているとされている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=27}}。「キョン」とはあだ名であり、親戚が彼の本名をもじって呼び、それを妹が広めたことによって周囲に浸透した{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=26}}。
:
; [[涼宮ハルヒ|涼宮ハルヒ(すずみや ハルヒ)]]
: 声 - [[平野綾]]{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}
: 超常現象が起きることを望んでおり{{Sfnp|萱間|2019|p=85}}、学校一の変人と呼ばれている女子高校生{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}。SOS団を立ち上げキョンたちを巻き込む{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}。ハルヒ自身は自覚してないものの、世界を自身の思うままに変えてしまう能力を有しており{{Sfnp|藤津|2019|p=322}}、SOS団メンバーは彼女の能力を目覚めさせないために日夜動いている{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#長門有希|{{読み仮名|長門有希|ながと ゆき}}]]
: 声 - [[茅原実里]]{{R|subculwalker79118}}
: 文芸部に所属する女子高校生{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=20}}。その正体は宇宙人であり{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}、ハルヒを観察するために地球に送り込まれたが、裏でハルヒによって起こされる事件を解決している{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=20}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#朝比奈みくる|{{読み仮名|朝比奈みくる|あさひな みくる}}]]
: 声 - [[後藤邑子]]{{Sfnp|三原|2010|p=133}}
: キョンの1学年先輩の女子高校生{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=22}}。その正体は未来人であり{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}、長門と同様にハルヒを観察するために現代へとやってきた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=22}}。ハルヒによって様々なコスプレを強制的にさせられる羽目になっている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=24}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#古泉一樹|{{読み仮名|古泉一樹|こいずみ いつき}}]]
: 声 - [[小野大輔]]{{Sfnp|三原|2010|p=132}}
: 5月中旬に転校してきた男子高校生であり、ハルヒから「謎の転校生」というレッテルを貼られた上にSOS団に強制入部させられてしまう{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=28}}。その正体は超能力者であり{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}、ハルヒによって作られた閉鎖空間に現れる「神人」呼ばれる怪物と闘っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=28}}。また、ハルヒを監視する組織「機関」に所属している{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=29}}。


=== その他 ===
[[2007年]]に第2期の制作が決定<ref>朝日新聞2007年7月7日付朝刊での1面広告、2007年12月18日の公式サイト消失イベント。</ref>し、2009年4月から10月まで独立UHF局をはじめとする14の放送局及び角川アニメチャンネルで再放送に新作を加えた全28話が“あらためて”放送された<ref name="aratamete"/><ref>[https://web.archive.org/web/20090211111153/http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20090210mog00m200016000c.html 涼宮ハルヒの憂鬱:YouTubeで新アニメ配信 4月から再放送も] まんたんウェブ 2009年2月10日。2009年2月11日閲覧。(2009年2月11日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。2010年には2006年に放送された第1期と2009年に放送された新作部分をまとめて28話収録した「涼宮ハルヒの憂鬱 Blu-rayコンプリートBOX」が発売された。
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#朝倉涼子|{{読み仮名|朝倉涼子|あさくら りょうこ}}]]
: 声 - [[桑谷夏子]]{{R|subculwalker79118}}
: キョンのクラスメイトで委員長を務める女子高校生であり、社交的な性格からクラスで人気がある{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=30}}。その正体は宇宙人であり、長門のバックアップでもある{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=30}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#鶴屋さん|{{読み仮名|鶴屋|つるや}}さん]]
: 声 - [[松岡由貴]]{{R|subculwalker79118}}
: みくるのクラスメイトの女子高校生{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。いつも豪快に笑っており、竹を割ったような性格をしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#谷口|{{読み仮名|谷口|たにぐち}}]]
: 声 - [[白石稔]]{{Sfnp|坂本|2007a|p=55}}
: キョンのクラスメイトの男子高校生でかなりの女好き{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。ハルヒと同じ中学校出身で、彼女の奇行は当時から知っていた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#国木田|{{読み仮名|国木田|くにきだ}}]]
: 声 - [[松元恵]]{{R|subculwalker79118}}
: キョンのクラスメイトの男子高校生{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。キョンとは同じ中学校出身{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#キョンの妹|キョンの妹]]
: 声 - [[あおきさやか]]{{R|subculwalker79118}}
: 小学5年生で文字通りキョンの妹{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=27}}。人懐っこい性格をしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=27}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#喜緑江美里|{{読み仮名|喜緑江美里|きみどり えみり}}]]
: 声 - [[白鳥由里]]{{R|subculwalker69055}}
: みくると同学年の女子高校生{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=48}}。SOS団に行方不明の彼氏(コンピュータ研部長 - 声:[[小伏伸之]]{{R|subculwalker69055}})の捜索依頼のために訪れる{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=30}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#多丸圭一|{{読み仮名|多丸圭一|たまる けいいち}}]]
: 声 - [[井上和彦]]{{R|subculwalker69055}}
: 古泉の親戚で孤島に別荘を所持する男性。実は古泉と同様に「機関」の人間である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=30}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#多丸裕|{{読み仮名|多丸裕|たまる ゆたか}}]]
: 声 - [[森川智之]]{{R|subculwalker69055}}
: 古泉の親戚で多丸圭一の弟。実は古泉と同様に「機関」の人間である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=30}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#新川|{{読み仮名|新川|あらかわ}}]]
: 声 - [[大塚明夫]]{{R|subculwalker69055}}
: 孤島の別荘で執事を務める男性{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=29}}。実は古泉と同様に「機関」の人間である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#森園生|{{読み仮名|森園生|もり そのう}}]]
: 声 - [[大前茜]]{{R|subculwalker69055}}
: 孤島の別荘でメイドを務める女性。実は古泉と同様に「機関」の人間である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=29}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#シャミセン|シャミセン]]
: 声 - [[緒方賢一]]{{Sfnp|坂本|2007a|p=56}}
: ハルヒが映画撮影時に拾った猫で、ハルヒが映画内で喋る設定にしたところ彼女の能力によって人語を発した。その後はキョンの家で飼われている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=31}}。


== 用語 ==
[[日本における衛星放送|CS放送]]では長らく放送されていなかったが、[[スカチャン]]にて放送されることが明らかにされ、[[2011年]][[3月1日]]に第2期が[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|劇場版]]と合わせて放送された。さらに、[[日本における衛星放送|BS放送]]の[[WOWOW]]にて2011年[[5月3日]]から[[5月6日]]にかけて、劇場版と第2期の一挙放送も行われた。2013年においてはスカパーにて第2期が放送された。
{{Main|涼宮ハルヒシリーズ#用語}}
; [[涼宮ハルヒシリーズ#SOS団|SOS団]]
: 正式名称は「世界 (S) を大い (O) に盛り上げるための涼宮 (S) ハルヒの団」{{Sfnp|三原|2010|p=48}}{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=169}}。本作の登場人物・涼宮ハルヒが宇宙人・未来人・超能力者を探し出して一緒に遊ぶために設立したクラブ{{Sfnp|三原|2010|p=48}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズ#情報統合思念体|情報統合思念体]]
: 「宇宙人」の一形態であり、長門や朝倉を生み出した知的な情報生命体{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。ハルヒの扱いについては内部で意見が分かれている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズ#対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース|対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース]]
: 長門や朝倉の正体であり、情報統合思念体が生身を持つ地球人と直接コミュニケーションを図るために派遣した超人的能力を有する人造人間{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=74}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズ#未来人|未来人]]
: 「未来」から来た調査員。過去が自分たちの歴史と異なるものになってしまうと未来人の存在自体が危うくなるため、それを防ぐために歴史を調整することを目的としている{{Sfnp|坂本|2007c|p=35}}。
; [[涼宮ハルヒシリーズ#「機関」|「機関」]]
: 古泉が所属する超能力者の集団{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。ハルヒをこの世界の創造主(神)だと認識しているが、その扱いについては内部で意見が分かれている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズ#閉鎖空間|閉鎖空間]]
: ハルヒのストレスによって現実と隣接する異空間に出現する無人世界{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=75}}。景観は現実の都市と酷似しており、灰色の空が広がっている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=75}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズ#神人|{{読み仮名|神人|しんじん}}]]
: 閉鎖空間に出現する数十メートルの青白い巨人で、日常に不満を抱くハルヒのストレスから生み出されている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=73}}。
:
; [[涼宮ハルヒシリーズの登場人物#ENOZ|{{読み仮名|ENOZ|エノッズ}}]]
: 本編エピソード「ライヴアライブ」で登場する北高軽音部の有志女子メンバー4名によるバンド{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=72}}。元々原作ではバンド名が無くメンバーも3人だったが、アニメオリジナル要素としてバンド名が付けられ人数も1人増えている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=115}}。モデルは女性メンバー4名によるバンド「[[ZONE (バンド)|ZONE]]」であり、ENOZというバンド名はZONEを逆さにしたものである{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=72}}。なお、バンドメンバーの名前はZONEのメンバーからそれぞれ一字ずつ取られている(詳細は以下を参照){{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=72}}。
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
!ENOZのメンバー!!ZONEのメンバー
|-
|榎本美'''夕'''紀||[[長瀬実夕|長瀬実'''夕''']]
|-
|中西'''貴'''子||[[TAKAYO|大越'''貴'''代]]
|-
|岡島'''瑞'''樹||[[MIZUHO|斉藤'''瑞'''穂]]
|-
|財前'''舞'''
|[[MAIKO (ソロシンガー)|栄'''舞'''子]]
|}


== 沿革 ==
[[2014年]]には[[三共 (パチンコ)|サンキョー]]から「FEVER涼宮ハルヒの憂鬱」が発表され、合わせてKADOKAWA([[角川書店]]BC)の雑誌『[[月刊ニュータイプ]]』とのコラボレーション企画が行われたほか2006年に放送された第1期のBlu-rayBOX「涼宮ハルヒの憂鬱 第1期シリーズBD-BOX」が発売された。
{{Main2|劇場アニメーション『'''涼宮ハルヒの消失'''』の沿革|涼宮ハルヒの消失 (映画)#沿革}}
2005年8月30日 - 『[[ザ・スニーカー]]』(以下「ザ・スニーカー」)2005年10月号の涼宮ハルヒ特集にて『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメ化企画が進行中であることが発表される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。


2005年10月30日 - 「ザ・スニーカー」2005年12月号にてアニメスタッフが発表される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。
[[2015年]][[9月15日]]、アニメ「[[長門有希ちゃんの消失]]」公式サイトより告知があり、同年10月6日から毎週火曜深夜0時に2話連続で「[[テレ朝チャンネル|テレ朝チャンネル1]]」にて「涼宮ハルヒの憂鬱」が再放送された<ref>[http://yukichan-anime.com/ TVアニメ「長門有希ちゃんの消失」公式サイト]より。</ref><ref>[http://www.tv-asahi.co.jp/ch/ 「テレ朝チャンネル」]公式サイトより。</ref>。


2005年12月10日 - アニメ誌にて『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送開始時期が2006年4月であることが発表される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。<!-- 出典には具体的なアニメ誌は書かれてませんでした。おそらく複数のアニメ誌に掲載されたのではと考えております。 -->
[[2016年]]には、5月3日から4日にかけて[[AbemaTV]]で「涼宮ハルヒの憂鬱 24時間ジャック!」として第2期が2回無料配信された<ref>{{Cite web |date=2016-05-05 |url=http://getnews.jp/archives/1455242 |title=AbemaTV『涼宮ハルヒの憂鬱 24時間ジャック』が史上最高視聴数をマーク! |publisher=ガジェット通信 |accessdate=2016-05-05 }}</ref>ほか、テレビシリーズ全編・劇場版・スピンオフアニメなどを収録した「涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX」が発売された。また、10月2日から1月1日まで次回予告を含めた第1期が[[日本BS放送|BS11]]にて放送された。


2006年1月26日 - 『[[月刊少年エース]]』2006年3月号にて『涼宮ハルヒの憂鬱』のキャストが発表される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。
[[2017年]]には、4月7日から9月29日まで[[NHK BSプレミアム]]にて第2期が放送された<ref>[http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=09182&f=prtw 平成29年度 春の新番組 一挙紹介!] NHK_PR 2017年2月15日閲覧</ref>。初の[[文字多重放送|字幕放送]]を実施。


2006年2月3日から12月29日 - ラジオ関西にて『[[涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部]]』が放送開始となり、その一週間後にランティスウェブラジオにて配信される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。
[[2018年]]には、4月28日から5月6日まで[[ニコニコ動画]]の[[ニコニコチャンネル]]にて全話無料配信された<ref>{{Cite web |date=2016-04-25 |url=https://natalie.mu/comic/news/279646 |title=「涼宮ハルヒの憂鬱」「とらドラ!」がニコニコチャンネルでGW限定無料配信 |publisher=コミックナタリー |accessdate=2016-05-04 }}</ref>。


2006年3月8日 - 「SOS団公式サイト」が開設される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。
== ストーリー・各話構成 ==
{{Main2|あらすじ|涼宮ハルヒシリーズ#あらすじ|登場人物|涼宮ハルヒシリーズの登場人物|用語|涼宮ハルヒシリーズ#用語}}


2006年4月から7月 - 『涼宮ハルヒの憂鬱』(第1期)が放送開始される{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。
=== 第1期のストーリー ===
; ストーリー構成
: ストーリーは原作第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』をベースに、第3巻『涼宮ハルヒの退屈』・第5巻『涼宮ハルヒの暴走』・第6巻『涼宮ハルヒの動揺』の一部エピソードと、原作者谷川流が新規に書き下ろしたオリジナル・ストーリーである『サムデイ イン ザ レイン』の全14話で構成されている。
; 放送順
: 2006年のテレビ放送時では、原作の発行順や物語上の時系列と異なる順序で放送された。
: 監督の石原は、放送順を時系列順と異なるものにした理由について、「原作に忠実」と「原作ファンに対するサプライズ」を両立させるためだと語っている。すなわち原作に忠実であるほど、原作を読んでいない視聴者には親切であるが、ストーリーを既に把握している原作ファンにはつまらないものとなってしまう。一方、原作ファンに配慮してアニメオリジナルの要素を加えるのは、原作の雰囲気を壊す危険を伴う可能性がある。そのため、原作ファンにも「サプライズ」を提供しようとした結果が、この放送順であるという<ref name="otonaanime">更科修一郎・多根清史編 『オトナアニメ vol.1』 洋泉社、2006年、18頁に基づく</ref>。
: また、時系列と異なるといっても、長編(涼宮ハルヒの憂鬱I-VI)の間に短編が挟み込まれる形になっているだけなので、短編が長編の伏線として機能するようにもなったと語っている。DVDには時系列順に収録されているのは、もう一度DVDで時系列順に見直した結果、視聴者に新たな発見があるようにしたためだと言う<ref name="otonaanime" />。
: 原作者は「憂鬱 VI」を最終話にすることを決めたが、そうすると時系列が乱れるため、いっそ何も説明せずに放映順をゴチャゴチャにしてしまおう、と考えたとも語っている<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、86頁。</ref>。シリーズ演出の[[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]が、『「超監督」涼宮ハルヒは自作映画を第1話にするのではないか?』と考えたのも理由の一つ<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、83頁。</ref>である。
; 『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』
: 本放送第1話は、原作第6巻の『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』と、第2巻の『涼宮ハルヒの溜息』をベースにしている。
:『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』はSOS団が文化祭に向けて作った自主制作映画のタイトルであるが、「涼宮ハルヒの憂鬱とは一体どんな話なのか?」といった説明なしに映画部分が始まり、最後に試写会の風景だったことが分かるという内容でオンエアされ、原作をある程度知っている視聴者向けの演出となっている。また、第1期では「シャミセンが喋る」「桜が咲く」などの伏線のタネ明かしがなかった<ref group="注">これらのタネ明かしは第2期のエピソード『涼宮ハルヒの溜息』で行われた。</ref>。「テレビ欄を見て、何気なく観た人が“「ハルヒ」なのに「ミクル」?違うのか?”と思われるのが心配だった」と石原は語っている。
: 山本寛によると、自身が学生時代に『[[愛國戰隊大日本]]』を元にして『[[怨念戦隊ルサンチマン]]』という[[自主映画|自主制作映画]]を作った経験が生かされているといい<ref>『オトナアニメ』Vol.5、?頁。本人談。</ref>、「自主映画全体へのオマージュです」と語っている<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、82頁。</ref>。最後まで全員演技している(キョンはナレーション担当)が、役者・撮影班ともに、素人特有のありがちなミスとともに、1950〜1960年代のアメリカB級スペース・オペラのパロディが目白押しの内容である。主題歌『[[涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜|恋のミクル伝説]]』(作詞・作曲:涼宮ハルヒ<ref group="注">エンディングのクレジットでもこのように表示された。</ref><ref name="chokantoku" group="注" />、歌:朝比奈みくる)が冒頭に流れる。
; 『サムデイ イン ザ レイン』
: 原作者の谷川流脚本による唯一のアニメオリジナルストーリー。最終話は1期では「憂鬱Ⅵ」、2期では「サムデイ イン ザ レイン」となっているが、時系列では1期、2期ともに最終回にあたる。『涼宮ハルヒの消失<ref group="注">原作第4巻。2010年に劇場版として公開された。</ref>』の直前であるためSOS団の何気ない日常を描きながらも「一言も言葉を発さない長門」「2枚のカーディガン」「キョンとハルヒの関係性」など消失につながる伏線が散りばめられている。また普段キョンの視点から進行している物語が、今回のみ第三者の視点(定点観測)になっておりキョンが出かけている間、ハルヒや他の団員たちがどんな風に過ごしているかという、キョンの視点では見られない物語が描かれている。谷川流は後に「原作の小説ではできない、映像化作品でしかできないことをやってみたいと思った」と語っている<ref name=oriconstyle/>。
: 定点観測ものは同ポジションになるので楽そうに見えるが、引きの画ばかりになるため、登場人物の全身を描かなくてはいけなくなり作画の手間がかかる回となった。長門が本を読んでいるだけの画をずっとリピートする長いカットはその負担を減らすために行った<ref>[http://wakusei2nd.com/archives/series/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%AF%9B%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%93%E3%81%9D%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%B9-2 山本寛監督インタビュー「いまだからこそ語るべきアニメのこと」第4回 『ハルヒ』『らき☆すた』演出ノート]</ref>。
; 『ライブアライブ』
: 学園祭でのライブに参加できなくなったバンドメンバーの代わりにハルヒと長門が参加しライブを行うというストーリー。実際の演奏を忠実に再現したバンド演奏シーンのクオリティーの高さが大きな反響を呼んだ。ライブで歌われた「God knows...」と「Lost my music」が収録されたシングル『[[涼宮ハルヒの詰合]]』は通算100週のオリコンチャートインを記録し、ハルヒ関連の楽曲では最大のヒットとなった。また劇中でハルヒの歌う表情は、歌う平野綾の表情をレコーディング時に撮影し、それを基に描かれている<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、52頁。</ref>。これはリアルさの追求というわけではなく、「非日常」が「日常」の中に入ってくる瞬間を際立たせるために「日常」部分を細かく描写した結果であるとしている<ref name="#1">『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、85頁。</ref>。このため、他の回では原画が8人程度であるが「ライブアライブ」では21人もの人数をあてている。監督の石原立也は担当演出の山本からこの回の絵コンテが上がってきた時に「これをやるの?」と思ったこと、総作画監督の池田晶子も「メチャメチャ大変でした。」と『激奏』でそれぞれ述べており、 現場は討ち死にを覚悟したほどだったという<ref>ライブイベント『[[涼宮ハルヒの激奏]]』より</ref>。その後、ライブアライブの後日談としてドラマCD「[[涼宮ハルヒの憂鬱_(アニメ)#ドラマCD|サウンドアラウンド]]」が発売された。


2007年7月7日{{Efn2|7月7日は本作のエピソード「笹の葉ラプソディ」において重要な日付である{{Sfnp|飯田|2011|p=247}}。}} - [[朝日新聞]]にてテレビアニメ第2期が発表される{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。
=== 第2期のストーリー ===
; ストーリー構成
: 2006年の放送分に新エピソード(原作第2巻『涼宮ハルヒの溜息』、第3巻『涼宮ハルヒの退屈』・第5巻『涼宮ハルヒの暴走』の一部エピソード)を加えた全28話で構成されている。
; 放送順
: 2006年版の時系列順に新作エピソードを加える形式で放送された。全28話(うち新作が14話)。番組中に次回予告が存在していない上に、当時の『月刊ニュータイプ』等のアニメ雑誌において掲載される番組案内等で放送前にサブタイトルを公表しなかったため(放送日時と話数は発表された)、新作への期待とともに、どのような放送となるかという議論がネット上で活発に行われていた<ref name="J0403">[http://www.j-cast.com/2009/04/03038834.html 「涼宮ハルヒ」新作騒動 完全な再放送だったが…] J-CASTニュース 2009年4月3日閲覧</ref>。
: 放送当時、新作が放送されるという告知は一切されなかったが、過去に放送された局で「再放送」の扱いにされておらず、放送開始当初に放送回数は全28話の予定で新作エピソードが含まれるという一部の放送局のコメント<ref name="J0403"/>があり、また第8話の放送直前に[[テレビ和歌山]]が番組表でサブタイトルを誤って掲載したことで新作への期待が高まり、ファンが最速で放送される地域のホテルに泊まりこむなど大きな話題となった<ref>月刊ニュータイプ2009年7月号p.29。</ref>。
: 第1期の回は、DVDに収録されている[[ディレクターズ・カット]]版かつ、オープニングのクレジットをスタッフの変更により一部修正したものが放送された。
; 『エンドレスエイト』
: 第12話-19話にかけて放送された『エンドレスエイト』(原作では5巻「暴走」収載の短編)は、絵コンテ・演出・作画・アフレコおよび一部の台詞は異なるがほぼ同じストーリーを8週連続で放送するという異色の演出がなされた。
:本作は、夏休みを文字通りエンドレスにループするというストーリー([[ループもの]])で、時間のループに気付かず終わるシークエンス<ref group="注">作中では、はっきりとした描写がないため、ループしていないシークエンスともとれる。</ref>に1話、ループに陥っていることに気付きつつも抜け出せないシークエンスに6話、ループから抜け出すことに成功したシークエンスに1話を用いている。当時は放送予定が明かされていなかったためインターネット上などで「いつ終わるのか」と話題となった<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/23/news136.html 今度こそ脱落せずに見終えられるか? NHKで放送中の「涼宮ハルヒの憂鬱」が6月23日夜から「エンドレスエイト」突入] ねとらぼ 2017年06月23日</ref>。『エンドレスエイト』の演出は放送終了後もネットなどで様々な意見が出ている<ref>[https://web.archive.org/web/20090809135229/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090806/gam0908060819000-n1.htm 【Web】ハルヒの「エンドレスエイト」8ループ目へ] MSN産経ニュース 2009年8月6日(2009年8月9日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
: また、放送中の[[2009年]][[7月19日]]にアメリカのボルチモアで行われたイベント「Otakon2009」にて、2006年版のシリーズ演出を務めた山本寛は日本国外のファンからの『エンドレスエイト』についての質問に「1年以上前から既にエンドレスエイトの複数話構成の話はあって、自分は反対した。自分が退社しなければこんなことにはならなかったと責任を感じている。製作委員会を代表して、この場でお詫びしたいと思います」などと回答し、「謝罪」した<ref name="yamamoto">{{Cite web|url=http://www.j-cast.com/2009/07/21045735.html|title=大不評「涼宮ハルヒの憂鬱」 山本寛監督が「ユーチューブ」で謝罪|work=J-CASTニュース|date=2009年7月21日|accessdate=2009年8月7日}}</ref>。山本は[[2007年]]に制作元請の京都アニメーションの子会社であるアニメーションDoを退社しており、2009年版の制作には企画の当初以外は携わっていない。このことに関して、京都アニメーションは、「わが社とは一切関係のない人です。」と回答している<ref name="yamamoto"/>。
:なお、みくる役の[[後藤邑子]]によると「これだけ毎週やっているから、見ている人もセリフを覚えてしまっているだろう」ということで、後半は役者のアドリブが増えていったという<ref>「ニュータイプ25周年記念 All Night Newtype Show!」より</ref>。また、台本などはほとんど同じだが毎回作画が変わっているため、例えばみくるが「未来に帰れなくなった」と泣くシーンでは、後藤は泣き方やセリフの口調などを画に合わせて全て変えている。
:「笹の葉ラプソディ」の収録分(新・第1巻)まで好調だったDVDも、「エンドレスエイト」の収録分(新・第2巻以降)から大幅に売り上げを落としている{{Sfn|暮沢|2010|p=99}}。
; 『涼宮ハルヒの溜息』
: 『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』に繋がるエピソード『涼宮ハルヒの溜息』(全5話)は、登場人物の会話の途中でいきなり終了し、次回はその会話の続きからいきなり再開するという演出になっており、各回のオープニングとエンディングを除けば長編アニメをそのまま5分割したかのような構成になっている。


2007年12月18日{{Efn2|12月18日劇場アニメ「[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]」において長門が異常動作を起こす日付である{{Sfnp|飯田|2011|p=247}}。}} - 公式HPにて第2期の中止と新作アニメーション(2009年版)の同時発表が行われる{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。
== 特徴 ==
=== 構成・作画 ===
第1期の放送順の変更は前述の通り。


2009年4月から10月 - 新作アニメーション(2009年版)が放送される{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。
第12話「ライブアライブ」でのバンド演奏のシーンについて、山本寛はこの回を一つのクライマックスだと考え、「ドラムをきちんと描けば今までのアニメを超えられると思った」と語っている<ref name="#1"/>。石原からは「演出の山本が無茶をしました」と言われた<ref>ライブイベント『[[涼宮ハルヒの激奏]]』イベントパートより</ref>。


== スタッフ ==
2006年制作である第1期は[[アスペクト比|画面比]]が[[画面アスペクト比|16:9]]の[[標準画質映像|標準画質]]で放送が行われたため、2009年制作となる[[ハイビジョン制作|ハイビジョン画質]]で放送が行われた第2期は、第1期の映像はハイビジョンへと[[映像のコンバート|アップコンバート]]が施された。ブルーレイに収録された第1期は、アップコンバートが施されたものとなっている。オープニングとエンディングは第1期も第2期と同じハイビジョン映像となっている。
{| class="wikitable" style="font-size:small; text-align:center;"
! !! 第1期 !! 2009年版
|-
! 原作・構成協力
| colspan="2" |[[谷川流]]{{Sfnp|藤津|2019|p=324}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 原作イラスト・<br />キャラクター原案
| colspan="2" |[[いとうのいぢ]]{{Sfnp|藤津|2019|p=324}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 連載
| colspan="2" |[[角川スニーカー文庫]]刊、[[ザ・スニーカー]]<br />、[[少年エース]]{{R|animatetimes15061}}
|-
! 団長代理(総監督)
| - || [[石原立也]]{{R|animatetimes15061}}
|-
! 監督<br />団長補佐(2009年版)
| 石原立也{{Sfnp|藤津|2019|p=324}} || [[武本康弘]]{{R|animatetimes15061}}
|-
! 超監督(第1期)<br />団長(2009年版)
| colspan="2" |'''涼宮ハルヒ'''{{Sfnp|坂本|2007b|p=262}}{{R|animatetimes15061}}{{Efn2|name="chokantoku"|作中の設定による。実際にはこのような役職・名前のスタッフはいない{{Sfnp|坂本|2007b|pp=261-262}}。}}
|-
! シリーズ構成
| colspan="2" |涼宮ハルヒと愉快な仲間たち{{R|animatetimes15060|animatetimes15061}}
|-
! キャラクターデザイン
| colspan="2" |[[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]]{{Sfnp|藤津|2019|p=324}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 総作画監督
| 池田晶子{{Sfnp|藤津|2019|p=324}} || [[西屋太志]]{{R|animatetimes15061}}
|-
! メカニカルデザイン
| [[海老川兼武]]{{R|subculwalker79118}} || rowspan="2" | -
|-
! シリーズ演出
| [[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]{{Sfnp|藤津|2019|p=324}}
|-
! 美術監督
| colspan="2" |[[田村せいき]]{{Sfnp|坂本|2007b|p=256}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 色彩設計
| colspan="2" |[[石田奈央美]]{{R|animatetimes15060|animatetimes15061}}
|-
! 撮影監督
| 田中淑子{{Sfnp|坂本|2007b|p=257}} || 中上竜太{{R|animatetimes15061}}
|-
! 編集
| colspan="2" |重村建吾{{Sfnp|坂本|2007b|p=259}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 音響監督
| colspan="2" |[[鶴岡陽太]]{{Sfnp|坂本|2007b|p=259}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 音楽
| colspan="2" |[[神前暁]]{{Sfnp|坂本|2007b|p=267}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 録音スタジオ
| [[スタジオごんぐ]]、<br />[[アオイスタジオ]]{{R|animatetimes15060}} || -
|-
! rowspan="2" |企画プロデューサー{{efn2|第1期}}<br />プロデューサー{{efn2|2009}}
| colspan="2" |[[伊藤敦 (プロデューサー)|伊藤敦]]、八田英明{{R|animatetimes15060|animatetimes15061}}
|-
| [[安田猛 (角川書店)|安田猛]] {{R|animatetimes15060}} || -
|-
! アニメーション<br />プロデューサー
| - || 山口真由美{{R|animatetimes15061}}
|-
! アニメーション制作
| colspan="2" |[[京都アニメーション]]{{Sfnp|藤津|2019|p=324}}{{R|animatetimes15061}}
|-
! 製作協力
| [[ビッグショット (広告代理店)|ビッグショット]]{{R|animatetimes15060}} || 角川書店、<br />角川メディアハウス{{R|animatetimes15061}}
|-
! rowspan="2" |製作
| colspan="2" |SOS団{{R|animatetimes15060|animatetimes15061}}
|-
| {{efn2|[[角川書店]]、[[角川映画 (企業)|角川ヘラルド映画]]、京都アニメーション、[[クロックワークス]]}} || {{efn2|角川書店、[[角川映画 (企業)|角川映画]]、京都アニメーション、クロックワークス、[[ランティス]]}}
|}


== 制作 ==
アニメ2期放映前の雑誌記事にて第2期用のキャラクターデザインの一部が公表されており、実際のアニメ映像上での判別は困難ながらメインキャラクターの顔は第1期と第2期とで各々微妙に変更されていることが明かされていた。
<!-- 企画に関する情報をお持ちの方は加筆お願いします。 -->
=== 構成 ===
本作の構成会議は[[琵琶湖]]で行われており、この場には監督の[[石原立也]]・シリーズ演出の[[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]・原作小説シリーズの著者・[[谷川流]]、劇伴担当の[[神前暁]]、美術監督の[[田村せいき]]らが参加した{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}。彼らはまず、「涼宮ハルヒ」についての知識を得るために原作小説シリーズを読み込み、個々が学んだ「涼宮ハルヒ」に対する理解の共有を図った。そして各々の理解の齟齬をなくすために、彼らは朝まで飲んだり話したりしながら会議を積み重ねていき、最終的には「がっちりとコンセプトの統一ができた」という{{Sfnp|三原|2010|p=132}}。石原はテレビアニメ化に際して原作小説シリーズを読んだところ、小説版『涼宮ハルヒの憂鬱』の面白さは小説を読む「面白さ」であり、「映像化に向いていないのでは」と不安を感じていた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}{{Efn2|谷川自身も本作をアニメにして面白いのかと疑問を抱いていたことを石原は明かしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}。}}。一方で山本は主人公・キョンの扱い方を間違えなければ本作は形になるとしており、石原も谷川の文体を活かしたいとの思いからテレビシリーズではキョンのモノローグを中心に展開していくことに決めている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}。また、石原は当時世間では安易に「萌え」が使われていることもあり{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}、本作を「萌え」アニメにしたくないとの思いで制作に臨んでいる{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}{{efn2|石原は後に「ラブストーリー」な一面が予想よりも色濃く出ていたとしており、山本もハルヒのツンデレの魅力が予想よりも出ていたと振り返っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=85}}。}}。なお、谷川はアニメーションならではの表現や遊びを存分に入れて欲しいと制作陣にリクエストしている{{R|oricon20060621_02tanikawa}}。


第1期では作品の時系列を無視した「シャッフル放送」が行われている。これは本作の構成会議で様々な案が出たもののどれもしっくりこなかった中で、谷川がこの際時系列を無視してはどうかと発言したことが事の発端であるとされている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=82}}。石原は最終的に本作を「シャッフル放送」にすることに決めた理由について「原作に忠実」と「原作ファンに対するサプライズ」を両立させるためだと語っている。すなわち原作に忠実であるほど、原作を読んでいない視聴者には親切であるが、ストーリーを既に把握している原作ファンにはつまらないものとなってしまう。一方、原作ファンに配慮してアニメオリジナルの要素を加えるのは、原作の雰囲気を壊す危険を伴う可能性がある。そのため、原作ファンにも「サプライズ」を提供しようとした結果がこの放送順であるという{{Sfnp|オトナアニメVol.1|2006|p=18}}。また、時系列と異なるといっても、長編(涼宮ハルヒの憂鬱I - VI)の間に短編が挟み込まれる形になっているだけなので、短編が長編の伏線として機能するようにもなったと語っている{{Sfnp|オトナアニメVol.1|2006|p=18}}。なお、DVDには時系列順に収録されているのは、もう一度DVDで時系列順に見直した結果、視聴者に新たな発見があるようにしたためである{{Sfnp|オトナアニメVol.1|2006|p=18}}
アニメ版と漫画版では、キョンの顔に少し差が見られる(アニメ版だと顔が長く、目が単純になっている。漫画版では、徐々にアニメのデザインに近づけられている)。


第1期第1話のエピソードを「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」に決めたのは山本である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}。山本は本作のアニメ制作におけるコンセプトは「超監督・涼宮ハルヒ」だとしたうえで{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}、ハルヒが本作を手掛けると仮定すれば時系列をシャッフルするといった訳の分からないことをするし、当然初回放送はハルヒ自身が監督をした自主映画だろうと語っている{{R|wakusei2nd}}。なお、「超監督涼宮ハルヒ」の名前は本作のオープニングのテロップにはっきりとクレジットされている{{Sfnp|三原|2010|p=134}}。石原曰く「普通、第1話は監督がやるもの」であるが、今回の案を推した山本が脚本・絵コンテ・演出の全てを行うことになり、山本はかなり苦労することになったと振り返っている{{Sfnp|坂本・西浦|2007|p=221}}。なお、谷川によれば構成会議の中で「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」を最終話にすることが決まったが、そうすると時系列が乱れるため、いっそ何も説明せずに放映順をゴチャゴチャにしてしまおうと考えたとも語っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=86}}。
=== エンディング ===
2006年版では'''超振り付け師 涼宮ハルヒ'''<ref group="注" name="chokantoku"/><ref>DVD第7巻クレジットより</ref>によるキャラクターによるダンスが流れた。振付には多数のアイドルのPVを資料として使用しており、サビの部分には軽快な振り付けがなされている。なおダンスの間にはアニメ化されていない原作のシーンカット<ref group="注">『涼宮ハルヒの溜息』(第2期でアニメ化)、『雪山症候群』など</ref>が挿入されている(オープニングにもアニメ化されていない原作のシーンカット<ref group="注">『編集長★一直線!』など</ref>がある。)。これにより、エンディングではダンスが途切れたため、視聴者から完全版を希望する声が寄せられ、DVD第7巻の映像特典にフルバージョンの完全版が収録された。


=== 脚本 ===
ネット上ではCDの売り上げを1位にしようという運動が盛り上がり、プラカードを作ったファンもいたという<ref>[https://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20061030/112723/ 【ヒットの“共犯者”に聞く】涼宮ハルヒの場合 VIランティスのプロデューサーにインタビュー その1 日経ビジネス]</ref>。
石原は脚本における約束事として「キョンの見ていない場所ではドラマは進行しない」ことを挙げている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。


上述の約束事を破ったのが谷川自身の脚本によるアニメオリジナルエピソード「サムデイ・イン・ザ・レイン」である{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}{{Efn2|石原は「サムデイ・イン・ザ・レイン」は谷川だからできるエピソードだと振り返っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。}}。山本は本エピソードのコンセプトは「第三者視点、『定点観測』」であるとしており、これは原作小説が常にキョンの一人称視点で統一されており、ファンの間で「キョンが見ていない世界は存在しない」と結論づけられていたことから、山本が谷川に「キョン以外の、第三者視点のエピソードを作りましょうか」と提案したところ快諾を得られたことから決まった{{R|wakusei2nd}}。提案を受けた谷川は後に「原作の小説ではできない、映像化作品でしかできないことをやってみたいと思った」と語っている{{R|oricon20060621_02tanikawa}}。なお、山本によれば構成会議の中で谷川に冗談のつもりで脚本を書いてみないかと尋ねたことで谷川の脚本参加が決まったとのこと{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}。
本作では、エンディングのキャストの表示(掲載順、位置、大きさ)がその回のキャラクター同士の関係性、心情、立場などによって変化するという演出がなされている<ref group="注">「憂鬱Ⅲ」でキョンとハルヒのクレジットが異様に大きい、「憂鬱Ⅴ」でハルヒのクレジットが孤立している、「エンドレスエイト」で回を重ねるごとにハルヒと4人のクレジットの間隔が開いていき「Ⅷ」で元に戻る など</ref>。


本編エピソード「射手座の日」では本作と同じ制作会社によるアニメ作品『[[フルメタルパニック!|フルメタルパニック!]]』の原作者・[[賀東招二]]が脚本を手掛けている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=86}}。構成会議の中で脚本を誰にするかという話になった際に、谷川が賀東を指名したことで結果的に起用が決まった{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=86}}。賀東は他者による原作の作品の脚本を担当するのが初めてであり、原作部分をどの程度残すのかあるいは削るのかについて悩んだ{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=88}}。また、「射手座の日」は文字数制限が厳しかったこともあり、どの文字を減らして字数調整するのかという作業はかなり苦労したと振り返っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=89}}。
=== 次回予告 ===
次回予告は後に発売された『第1期シリーズBDBOX』、『涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX』に収録されている。『孤島症候群(前編)』と『射手座の日』のTV放送版の次回予告は、ライブDVD『涼宮ハルヒの激奏』にも収録されている。『ブルーレイコンプリートBOX』には収録されていない。


==== 第1期の次回予告 ====
=== 演出 ===
石原は演出における約束事として脚本と同様に「キョンの見ていない場所ではドラマは進行しない」ことを挙げている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。また、石原は映像化をする上で「頭に大きな汗が流れる」「怒りのマークがおでこにくっつく」といったアニメ記号的表現を使用することを避けており、これによって結果的に実写ドラマのような芝居付けになっていると語っている{{R|oricon20060621_02ishihara}}。
2006年のTV放送での次回予告は、時系列順での話数を言うハルヒに対し、毎回キョンがTV放送順での話数とサブタイトルを言って訂正する形式だった。2016年のBS11放送でも流された。


上述の約束事を破ったのが「サムデイ・イン・ザ・レイン」であり、本エピソードでは長門が本を読み続ける描写が前半2分17秒、後半1分に渡って[[長回し]]された。この演出について山本はひたすらキョンを「待つ女」である長門の心情を視聴者にも味わってほしいという意図があったことを明かしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|pp=84-85}}{{Efn2|別のインタビューで山本は、本エピソードは登場人物の全身を描かなくてはいけなくなり作画の手間がかかる回となることから、長門が本を読んでいるだけの画をずっとリピートする長いカットはその負担を減らすために行ったと語っている{{R|wakusei2nd}}。}}。また、この長回しは本棚の奥と部室隅2か所の計3か所の隠しカメラからの映像となっているが、これは「キョンでもハルヒでもない視点、三人称でとなったとき、それがハルヒ的世界を見つめる「外部」の「観客」の視点になってしまっては、せっかく描いているSOS団の日常が嘘くさいものになってしまう」と考えた山本が、例えばコンピ研部長がSOS団の秘密を暴くために設置した隠しカメラという設定を想起させるものにしてはどうかと提案したことから採用された演出となっている{{Sfnp|坂本・西浦|2007|pp=236-237}}。なお、この回で長門は一言も言葉を発しておらず、キャスト欄にも茅原実里の名前はクレジットされていない{{Sfnp|坂本・西浦|2007|p=236}}。
DVDは最初に発売された『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』を除いて時系列順に収録されている。DVDでの次回予告もそれにならう形となり、長門有希がサブタイトルを言う形式に変更された。(TV放送版の次回予告も映像特典としてDVDに収録されている。)


本編エピソード「ライブアライブ」のライブシーンではギターやベースの運指の動きを忠実に再現しており、ドラムも音と絵が完全に一致するように作られている{{Sfnp|坂本・西浦|2007|p=238}}。このライブシーンについて山本は以下のように述べている。
==== 第2期の次回予告 ====
{{Quotation|あがってきた曲をプロのミュージシャンの方に演奏してもらい、その様子をビデオ撮影したうえで、映像をキャプチャした画像をプリントアウトし、それを上からなぞるという手順で作りました。|山本寛{{R|wakusei2nd}} }}
次回予告は、2期(2009年TV放送、DVD、AT-X放送、WOWOW放送、BSプレミアム放送)では存在せず、2009年のTV放送時は次回放送のサブタイトルが公表されていなかった。
これは「[[ロトスコープ]]」と呼ばれる技法であり{{Sfnp|中田|2011||p=196}}、アニメーターに楽器経験者がいなかったことからやむを得ず取られた手法である{{Sfnp|坂本・西浦|2007|p=238}}。また、劇中でハルヒの歌う表情は、歌う平野綾の表情をレコーディング時に撮影し、それを基に描かれている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=52}}。これはリアルさの追求というわけではなく、「非日常」が「日常」の中に入ってくる瞬間を際立たせるために「日常」部分を細かく描写した結果であるとしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=85}}。このため、他の回では原画が8人程度であるが「ライブアライブ」では21人もの人数をあてている。石原は山本からこの回の絵コンテが上がってきた時に「これをやるの?」と思ったこと、キャラクターデザイン・総作画監督の[[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]]も「メチャメチャ大変でした」とイベント『[[涼宮ハルヒの激奏]]』の檀上でそれぞれ述べており{{R|haruhi_gekisou}}、現場は討ち死にを覚悟したほどだったという{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=85}}。バンド演奏のシーンについて、山本はこの回を一つのクライマックスだと考え、「ドラムをきちんと描けば今までのアニメを超えられると思った」と語っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=85}}。また、山本は本エピソードが文化祭の日のエピソードであったことから「参加している全員が主役」というコンセプトを設定し、モブキャラクターも全員動かしている{{R|wakusei2nd}}。その結果、作画枚数は他エピソードの2倍になったという{{R|wakusei2nd}}。


=== 提供バック ===
=== 作画・キャラターデザイン ===
池田はキャラクターデザインにおいては「線を少なくして絵をたくさん描こう」というコンセプトが最初に存在しており、池田自身は他の[[アニメーター]]が自由に動かせるように「できるだけシンプルに」にすることを意識していた{{R|oricon20060621_02ikeda}}。また、原作イラスト・キャラクター原案担当の[[いとうのいぢ]]との打ち合わせで年ごとに変化する絵柄のうちどの時期に合わせるかを決め、各キャラクターごとの詳細設定を原画スタッフに指示している{{Sfnp|坂本|2007b|p=251}}。総作画監督としては描き起こされたデザインを元に各話の作画監督がキャラクターの修正および原画の補填をした別紙の上にさらに別紙を重ねて原画の線を修正し、シリーズ全体の作画をある程度統一するという役割を担っているが、各作画監督の個性を楽しんでもらいたいという池田の意図により、池田自身が描いた絵に完全統一させることはしなかった{{Sfnp|坂本|2007b|p=251}}。<!-- なお、本作で描かれる風景は実際の風景をそのまま背景画にトレースしてアニメの画面にリアリティを出させる手法がとられている{{Sfnp|土居|2013|p=62}}。 -->
1期の提供画面には涼宮ハルヒ役の平野綾が描いた[[ねこマン]]が使われた。もともとは台本の裏に落書きしたキャラクターだったが、監督の石原立也がこれを見つけて気に入ったことから[[提供クレジット|提供バック]]に使用された。各話によって異なるデザインのねこマンが使われている。ねこマンは本編でも何度か登場しており、「射手座の日」では「みくる艦隊」旗艦の艦橋要員として、動くアニメーションで登場した他、公式サイトの背景にも使われていた。オープニング後の提供バックには冒険でしょでしょ?、エンディング後の提供バックにはハレ晴レユカイが流れる。


いとうのいぢの絵をアニメキャラクター化する上で石原と山本は苦労したことを明かしており、本作は[[ジュブナイル]]かつ青春群像劇であったことから実写の雰囲気を出しつつ、生きている実感のある少年少女を動かしたいという思いがあったとしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}。また、アニメキャラクター化するうえで最も苦労したキャラクターはキョンであるとしており{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}、これについて石原と山本は後の対談で以下のように述べている。
2期の提供バックには実写が使われた。なお、各TV局によって提供バックのバージョンが異なっている。
{{quote box|quote=
'''石原''' - 原作ではキョンは読者と一体化できる没個性的に描かれているんですよ。だからぶっちゃけ、キョンの姿が見えなくてもいいかもしれない思ったこともあったんです。全部がキョンの視点。いわゆるギャルゲー視点ですよね。そんなアニメもおもしろいかなって。<br />
'''山本''' - でもそれじゃ『[[手塚プロダクション#劇場アニメ|ジャンピング]]』みたいになっちゃう(笑)。ハルヒは実験だけのアニメじゃないので……。<br />
≪中略≫<br />
'''石原''' - 俳優をモデルにキョンを描いたこともあったね。<br />
'''山本''' - いとうさんが[[豊川悦司]]さんを意識してキョンを描いたと聞きまして、そっくりのキャラをつくったんですけど……どう考えてもおっさんでした(笑)。次に池田さんが『[[世界の中心で愛を叫ぶ]]』の[[森山未來|森山(未來)]]くんをモデルに描いてきたけど、それもどうも違う……。<br />
'''石原''' - 白状すると最後まで確固たる自信がなかったんですよ。<br />
'''山本''' - うん。なんとなく時間もないしといって決まった気がする。<br />
'''石原''' - 普通の高校生にしたつもりなんです。ただ、最終的にカッコよくなったね。意外とほかのアニメにはない感じのデザインになった気がします。
|source=出典:{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}} }}
また涼宮ハルヒについて、山本は原作の目の繊細なタッチをアニメーションで表現しようと考え、石原は目を色で塗り分けたうえにさらにグラデーションを施したと語っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=83}}。


=== 他作品からのパロディ ===
=== 音楽 ===
神前は劇伴の作曲のみならず「[[God knows...]]」や「[[Lost my music]]」などの挿入歌の作曲も手掛けているが、これはプロデューサーの判断によるものである。なお、神前にとって本作は自身初となるテレビアニメの劇伴を手掛けた作品である{{R|akiba-souken44344}}。本作の劇伴について神前は過去のゲーム音楽から影響を受けていたとしており{{R|akiba-souken44344}}、自身も過去にゲーム会社でゲーム音楽を手掛けていたが、テレビアニメではゲームと比べて大幅にスピードと曲数を求められたため、必死に食らいついたと振り返っている{{R|febri_osakisatoru3}}。挿入歌については「J-POP的なポップロックを作ってほしい」との指示があったという{{R|realsound535105_2}}。
作品の随所で、他作品の[[パロディ]]が取り入れられている。
* 『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』 (涼宮ハルヒの退屈<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、42頁、83頁。BGMが、アニメ『タッチ』の主題歌のパロディーになっている</ref>)
* 『[[フルメタル・パニック!]]』 (ミステリックサイン、ライブアライブ<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、48頁。古泉が力を使うときに言った「ふもっふ」「セカンドレイド」がそれである。『ライブアライブ』での「ま、せいぜい文化祭を楽しめ、普通にな」は、相良宗介のセリフのパロディーである。</ref>)
* 『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』、『[[逆転裁判]]』(孤島症候群・後編<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、107頁。</ref>)
* 『[[銀河英雄伝説 (アニメ)|銀河英雄伝説]]』、『[[機動戦士ガンダム]]』、 『[[宇宙戦艦ヤマト]]』(射手座の日<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、113頁。全体的には、銀河英雄伝説のパロディーとなっている。機動戦士ガンダムではガンダム発進シーンの他、「コンピューター研に栄光あれ」はガルマの戦死シーン。コンピ研部長のコスプレは、 宇宙戦艦ヤマトのデスラーのパロディー。</ref>)
* 『[[うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー]]』、『[[リンダ リンダ リンダ]]』 (ライブアライブ<ref>『季刊S』第16号 飛鳥新社、2006年、{{要ページ番号|date=2011年3月}}</ref>)など
<!-- 追加するときは出典の明記をお願いします -->


長門と朝倉の対決シーンでは[[鷺巣詩郎]]の雰囲気を取り入れ、『[[ふしぎの海のナディア]]』や『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』のような音楽に挑戦したと神前は語る。「エンドレスエイト」ついては神前曰く「音楽的には8話分の曲を作成」しており実際にはそれら全てが使用されることはなかったが「8話全てで異なる音楽にする」というのがコンセプトとしてあったとした上で、全く同じシーンに異なる音楽を作成するのはなかなか大変だったと振り返っている{{R|febri_osakisatoru3}}。「ライブアライブ」の演奏シーンで使用された楽曲(「[[God knows…]]」 / 「[[Lost my music]]」)について{{Sfnp|三原|2010|pp=131-132}}、音楽プロデューサーの[[斎藤滋]]は「長門のギターが超絶テクニックという設定」だったことから凄腕の音楽家を集めなければならないと感じ{{R|realsound456720}}、その結果ギター担当に[[西川進]]、ドラム担当に[[小田原豊]]、ベース担当に[[種子田健]]が集結することとなった{{R|realsound456720}}。斎藤は西川に対して「長門は人間ではないため難しいテクニックで弾いてほしい」、小田原と種子田には「他の二人は普通の高校生のため難しいことはしないでほしい」とそれぞれ指示している{{R|realsound456720}}。
その他、『[[フルメタル・パニック!]]』など京都アニメーションが関わった作品に出演した声優が、脇役などで多く出演している。


本作では挿入曲としてクラシック音楽が使用されている{{Sfnp|三原|2010|p=113}}。例えば「射手座の日」ではフランス近代の作曲家・[[モーリス・ラヴェル]]による楽曲『[[ダフニスとクロエ (ラヴェル)|ダフニスとクロエ]]』が使用されていたり{{Sfnp|塩郷|2007|p=285}}、「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」では[[グスタフ・マーラー]]による楽曲『[[交響曲第8番 (マーラー)|交響曲第8番]]』が使用されたりしている{{Sfnp|塩郷|2007|p=296}}。文化人類学者の三原龍太郎は、クラシック音楽の使用は『[[銀河英雄伝説]]』や『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の影響によるものだと指摘している{{Sfnp|三原|2010|p=127}}。
=== 原作小説と本作の相違点 ===
{{Main|#挿入曲}}
原作を忠実に表現したことも特徴である。基本的に台詞を一部カットする程度の変更で、キョンのモノローグ中心のストーリー展開も導入されたが、大きくアレンジされているエピソードも存在する。


=== 演技・役作り ===
* 『涼宮ハルヒの憂鬱』 - ハルヒが[[パソコン]]を調達するためにコンピ研を脅す際に、原作では「[[輪姦]]」という言葉が出てくるが、アニメでは放送倫理上、該当する部分が「[[自主規制音|●(ピー)音]]」で消されている。原作ハルヒとキョンが閉鎖空間から脱出した翌日、原作では、ハルヒは髪型を[[ポニーテール]]のつもりで[[丁髷|ちょんまげ]]のように束ねているが、アニメでは完全にポニーテールにしている。
本作第1期ではシャッフル放送が行われた関係でアフレコも時系列順ではなく放送順に行われた。このように時系列順と放送順が異なっていることにより、各キャラクターの親密度や互いの遠慮のなさ感などを時系列順に並べた時に違和感が出ないようにキャスト陣はアフレコに臨んだ{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=50}}。また、声優陣は自身の演じるキャラクターをより深く理解するために、京都アニメーションのスタッフたちと綿密に会議を行っている{{Sfnp|三原|2010|p=133}}。
* 『孤島症候群』 - 合宿にキョンの妹が参加。行きのフェリー内で行われた[[ババ抜き]]大会で、負けてジュースをおごらされる役が、古泉からキョンに変更。飲酒シーンを深夜まで遊ぶシーンに変更。自室で倒れていた多丸圭一の服装が、かっちりした背広からラフな格好になっている。事件の真相を追究する描写(原作ではキョンが真相を見抜き、古泉に白状させる)が洞穴でのハルヒとキョンの議論と関係者を一堂に会して真相解明する推理モノのようなシーンにアレンジされており、ラストには原作にはなかったオチがひとつ付け加えられている。
* 『エンドレスエイト』 - 原作よりループ回数が多い。原作では15498回目にループから脱出するが、アニメではそのシークエンス(第2期13話「エンドレスエイト Ⅱ」)では脱出に至らず、15532回目(第2期19話「エンドレスエイト Ⅷ」)に脱出した。また夏祭りの日に女性3人が買った[[浴衣]]の柄は毎回異なり、そのいずれも原作での浴衣の柄とは違うものになっている。
* 『涼宮ハルヒの溜息』 - 原作ではプロローグだった喫茶店でのハルヒとキョンの会話シーンがアニメ版ではエピローグに変更。また、撮影中のみくるの飲酒シーンで、原作では[[テキーラ]]を飲ませているのに代えて[[甘酒]]を飲ませている。また、物語後半での古泉のセリフが大幅にカットされている。
* 『ライブアライブ』 - 軽音楽部のコンサートが原作では翌日だが、アニメ版では当日になっている。また、ハルヒが楽器を持つのはアニメ版のみ。舞台に立てなかった正式メンバーが1人([[ボーカル]]兼[[ギター]]担当)ではなく2人(ボーカルとギターを別々の生徒が担当)になっており、本編中で演奏する曲数も5曲から2曲に減っている。また、古泉による解説シーンがカットされ、後半はラブコメ風の雰囲気にアレンジされている。


涼宮ハルヒ役の声優を務める[[平野綾]]はこれまでハルヒのような元気なキャラクターを演じた経験がなかったことから、どうすればハルヒのテンションを維持できるのかと思ったという。また、平野曰く「ハルヒは意外と女の子っぽい」ことから高いテンションで演じるよりもテンションが沈んでいるときにキョンへの態度がどう変化するのかが演じていて大変だったとしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=51}}。「ライブアライブ」での歌唱シーンでは「ハルヒじゃないような声で歌ってほしい」と要望があったと平野は語っており、この要望はハルヒがこのような声を出せるという意外性を出すとともに作中でもハルヒが自身の新たな一面を気付く回だったからという制作陣の意図によるものであった{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=52}}。なお、平野は事前に原作小説シリーズを読み込んでから収録に臨んでいる{{Sfnp|三原|2010|p=132}}。
=== 舞台のモデル ===
原作では舞台となっている具体的な地名は漢字を変更するなどして架空の地名にされており、モデルとなっている場所は曖昧にされているが、原作者である[[谷川流]]の出身地・[[兵庫県]][[西宮市]]周辺がモデルで、アニメ版でも同地で[[ロケーション・ハンティング|ロケハン]]が行われていることが公式に明かされている<ref>『公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失』、141頁「『涼宮ハルヒの消失』ロケハンMAP」及び『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、83頁。</ref>。


長門有希役の声優を務める[[茅原実里]]は平野と対照的にこれまで明るいキャラクターを演じることが多かったことから他作品を見て勉強したという{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=51}}。そしてアフレコの際には感情が出すぎていることを指摘されたことから、演じる上で生き生きとし過ぎないように注意したとしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=51}}。
作中での背景は実際の風景が再現されており、主人公達が通う「[[公立学校|県立]]北高等学校(北高)」のモデルは、原作者・[[谷川流]]の出身校である[[兵庫県立西宮北高等学校]]となっている<ref>DVD涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ収録ロケハン映像。</ref>。これに合わせて、第2話の席替えのくじ引きシーンに使用された空き缶は、関西ではなじみの薄い[[鳩サブレー]]から[[ゴーフル]]([[神戸凮月堂]])のものに変更された<ref>『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』、73頁。</ref>。なお、アニメでの登場人物の会話は[[首都圏方言]]のみで行われている。原作でも、会話はほぼ総て[[首都圏方言]]であるが、キョンのモノローグ的な部分は「けったいな」などの関西弁の表現もかなり含まれている。
<!-- 少し情報が少ないのでもう少し増えたらコメントアウト外します
朝比奈みくる役の[[後藤邑子]]は本作のアフレコに臨むにあたり、自分たちがちゃんと分かった上でなければきちんと演じることは出来ないと述べている{{Sfnp|三原|2010|p=133}}。
-->


キョン役の声優を務める[[杉田智和]]はナレーションというキョンと立ち位置として、気付かれない程度に周囲のテンションを底上げしたいと考えた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=55}}。また、杉田は制作陣から「キョンのハルヒに対する接し方について愛情を明確にしないでほしい」と要望があったと語っており、この要望は互いが互いを好きなことを気付かないままでいるという面白さを出したいという制作陣の意図によるものであった{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=57}}。
西宮北口駅の近くにある珈琲屋ドリームが同一の店名でSOS団が良く行く喫茶店として、[[尼崎市]]の[[尼崎中央・三和・出屋敷商店街|中央商店街や三和本通商店街]]が祝川商店街(西宮市には「[[夙川]]」が実在する)として、[[大阪府]][[大阪市]]の[[梅田地区の鉄道駅|梅田駅]]周辺が閉鎖空間の入口として、西宮市高木東町にある[http://s-d-kawaragi.sakura.ne.jp/ Sports Domeかわらぎ]がハルヒ達が遊びに行く[[バッティングセンター]]として、乗車する車両に[[阪急甲陽線]]で運用されている[[阪急6000系電車]]が使われているなど多くの箇所でロケハンが行われた。
{{See also|涼宮ハルヒシリーズ#作品舞台}}


古泉一樹役の声優を務める[[小野大輔]]はアフレコをする上で極力原文を変えずに、あからさまな感情表現は差し引き、生理的に気持ち悪い間を作ることを心掛けていたと振り返っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=55}}。なお、小野は事前に原作小説シリーズを読み込んでから収録に臨んでいる{{Sfnp|三原|2010|p=132}}。
なお、兵庫県は、これら舞台として使われた実在の施設を、観光コースとして整備する案を[[2008年]]に表明した<ref>[https://megalodon.jp/2008-1230-2034-58/www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001635510.shtml ハルヒ、工場萌え…「サブカルは兵庫の宝」 県が構想 ] 神戸新聞 2008年12月30日 08:51(2008年12月30日時点の[[ウェブ魚拓]])</ref>が、その後動きは無い。西宮市では初の公式イベントとして、[[2012年]][[10月27日]]から[[11月11日]]まで西宮まちたび博の一環(まちたび博の一環であるが「SOS団in西宮に集合よ!」の運営は地域情報サイト西宮流)である「SOS団in西宮に集合よ!」が開催された<ref>[http://nishinomiya-style.jp/haruhi SOS団in西宮に集合よ(公式サイト)] 2012年9月21日閲覧</ref>。会場には谷川流から寄せられた西宮市への思いを記したメッセージが掲示され、後に公式サイトで全文が公開された<ref>[http://nishinomiya-style.jp/haruhi/2013/12/13/message-2/ SOS団in西宮に集合よ(公式サイト)SOS団in西宮雑用係ブログ2013年12月13日「谷川流さんから寄せられたメッセージ(全文)」](2014年1月17日閲覧)</ref>。


=== 公式サイト ===
=== 公式サイト ===
劇中の設定<ref group="注">原作・アニメ共通。</ref>におけるSOS団の公式サイトは、主人公のキョンが団長である涼宮ハルヒに命じられて作成しているという設定になっている。実際に視聴者向けに公開されているアニメ公式[[ウェブサイト|サイト]]はこの設定をそのまま反映させ、劇中サイトを模した、素人が適当に作ったようなものとなっている<ref name="涼宮ハルヒの公式_p104">『[[#CITEREF_涼宮ハルヒの公式|オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式]]』104頁。</ref>。放送内容や原作中の出来事の日付と連動してサイトが更新されたり、随所に隠しコンテンツがあったりした<ref name="涼宮ハルヒの公式_p104" />。新アニメの制作中には『消失』にちなみ、公式サイトが突然「Not Found」になったり、消失しているサイトにある文字を入力すると長門の意味深いメッセージとともに新アニメの告知を促すなどの趣向が凝らされていた<ref>{{Cite web|author=GIGAZINE|date=2007-12-18|url=http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071218_suzumiya_haruhi/|title=「涼宮ハルヒの憂鬱」アニメ第2期に向けて公式サイトが消失中|accessdate=2007年12月22日}}</ref>。本来の公式サイトの機能は特設サイトに置かれている
劇中の設定におけるSOS団の公式サイトは、主人公のキョンが団長である涼宮ハルヒに命じられて作成しているという設定になっている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=104}}。実際に視聴者向けに公開されているアニメ公式サイトはこの設定をそのまま反映させ、劇中サイトを模した、素人が適当に作ったようなものとなっている{{Sfnp|三原|2010|p=134}}。また、放送内容や原作中の出来事の日付と連動してサイトが更新されたり、随所に隠しコンテンツがあったりした{{Sfnp|三原|2010|p=134}}。公式サイト制作者籏野篤は公式サイトの企画を担当した須子博方から「アニメのネタバレにならないサイトにしたい」「SOS団ロゴマークが毎回変わる演出をやりたい」との提案を受けたことから上述のような演出となったとしているが、元々はトップページ以外は普通のアニメ公式サイトのように制作していく予定だったとのこと{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=104}}。2009年版の制作中には『涼宮ハルヒの消失』にちなみ、公式サイトが突然「Not Found」になったり、消失しているサイトにある文字を入力すると長門の意味深いメッセージとともに新アニメの告知を促すなどの趣向が凝らされていた{{R|gigazine.net20071218}}。


=== アニメオリジナルキャラクター ===
[[2008年]][[12月18日]]からは、前述の「角川アニメチャンネル」で配信されていた「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」と「にょろーんちゅるやさん」の紹介ページに変更されていたが、[[2009年]][[3月10日]]に再び元通りに戻された。ただし、デザインは以前のものとは異なっている。このサイトにも隠しコンテンツがある。
本作では提供クレジット場面や「射手座の日」の劇中ゲーム内にて「ねこマン」というキャラクターが登場している{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}。ねこマンは平野によって生み出されたキャラクターであり、原作小説では一切登場していない{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}。ねこマンには様々なデザインが用意されており、該当するエピソード内容にちなんだデザインとなっている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}{{Efn2|{{Harvtxt|公式ガイドブック|2006}}には、ねこマンのデザイン数に限りはなく、今後も平野の手によって新たなデザインが生み出されるだろうと記されている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}。}}。


== スタッフ ==
==== 経緯 ====
平野はオープニングテーマ「[[冒険でしょでしょ?|冒険でしょでしょ?]]」のレコーディングの際に歌詞が記載された紙にねこマンを書いており、これを見つけた石原の目に止まったことからテレビアニメで使用されるようになったとされている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}。
=== 第1期 ===
* 原作・構成協力 - [[谷川流]]
* 原作イラスト・キャラクター原案 - [[いとうのいぢ]]
*連載 - 角川スニーカー文庫刊、ザ・スニーカー、少年エース
*シリーズ構成 - 涼宮ハルヒと愉快な仲間たち
* 監督 - [[石原立也]]
* '''超監督 - 涼宮ハルヒ'''<ref group="注" name="chokantoku">作中の設定による。実際にはこのような役職・名前のスタッフはいない。</ref>
* キャラクターデザイン・総作画監督 - [[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]]
*シリーズ演出 - [[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]
* 美術監督 - [[田村せいき]]
* 色彩設計 - [[石田奈央美]]
* 撮影監督 - 田中淑子
* 編集 - 重村建吾
* 音響監督 - [[鶴岡陽太]]
* 音楽 - [[神前暁]]
* 録音スタジオ - [[スタジオごんぐ]]、[[アオイスタジオ]]
* 企画プロデューサー - [[安田猛 (角川書店)|安田猛]]、[[伊藤敦 (プロデューサー)|伊藤敦]]、八田英明
* アニメーション制作 - [[京都アニメーション]]
* 製作協力 - [[ビッグショット (広告代理店)|ビッグショット]](現在の[[クオラス]])
* 製作 - SOS団([[角川書店]]、[[角川映画 (企業)|角川ヘラルド映画]]、[[京都アニメーション]]、[[クロックワークス]])


=== 第2期 ===
==== 展開 ====
ねこマンはテレビアニメ外でも、公式ホームページのトップを飾ったり、アニメ雑誌『[[コンプH's]] Vol.1』([[角川書店]])の付録下敷きにデザインされたりした{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=76}}。
* 原作・構成協力 - 谷川流

* 原作イラスト・キャラクター原案 - いとうのいぢ
=== パロディ ===
*連載 - 角川スニーカー文庫刊、ザ・スニーカー、少年エース
本作では日本のポップカルチャーから様々な文化的要素がパロディとして組み込まれており{{Sfnp|三原|2010|p=123}}{{Sfnp|暮沢|2011|p=166}}、その形式は文章やフレーズ、キャラクターの動き、画面構成、音楽など様々である{{Sfnp|三原|2010|p=123}}。例えば「射手座の日」では石原が当時好きだったアニメ『[[宇宙戦艦ヤマト]]』(以下ヤマト)のパロディが随所に見られる。ゲームパッケージにはヤマトの艦長・[[沖田十三]]に似た人物が描かれていたり、敵の親玉であるコンピ研部長は[[デスラー|デスラー総統]]に似た容姿となっており、これらは石原自身も言及している{{Sfnp|坂本・小坂橋|2007|p=211}}。また、同エピソードでキョンが着用している軍服は『[[銀河英雄伝説]]』に登場する[[ヤン・ウェンリー]]が元ネタと言われている{{Sfnp|三原|2010|p=127}}。また、他のエピソードにおいても「孤島症候群」では、涼宮ハルヒが目の前の人物に向かって指差すシーンがあるがこれはテレビゲーム『[[逆転裁判]]』が、「涼宮ハルヒの退屈」においてSOS団メンバーが野球をするシーンに使用されているBGMは『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』がそれぞれ元ネタと言われていたり{{Sfnp|三原|2010|p=127}}、「ライブアライブ」では実写映画『[[リンダ リンダ リンダ]]』のオマージュとなっていたりする{{Sfnp|三原|2010|p=225}}{{Sfnp|萱間|2019|p=86}}。
*シリーズ構成 - 涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち

* 団長代理(総監督) - 石原立也
=== エピソード ===
* 団長補佐(監督) - [[武本康弘]]
制作陣は「次週のエピソードのネタバレはしない」ということを徹底しており、アニメ雑誌にも次週のあらすじを載せておらず、[[ランティス]]もCM展開を自粛していた{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=85}}。
* '''団長 - 涼宮ハルヒ'''<ref group="注" name="chokantoku"/>

* キャラクターデザイン - 池田晶子
テレビアニメ本編で谷口が口ずさんだ「WAWAWA忘れもの〜♪」のフレーズは谷口役を務める[[白石稔]]のアドリブである{{Sfnp|坂本|2007a|p=55}}。ライターの坂本寛は、登場シーンが少ない中で強烈なインパクトを残したこのフレーズが山本の目に止まったことから、後に山本が監督を務める『[[らき☆すた (アニメ)|らき☆すた]]』では白石をモデルとしたオリジナルキャラクター「[[らき☆すたの登場人物#白石みのる|白石みのる]]」として登場したのではないかと推測している{{Sfnp|坂本|2007a|pp=55-56}}。
* 総作画監督 - [[西屋太志]]
{{See also|白石みのるの男のララバイ}}
* 美術監督 - 田村せいき

* 色彩設計 - 石田奈央美
本編エピソード「エンドレスエイト」は全8話構成で全話ほぼ同じ内容のストーリーが繰り返されているが、それでもアフレコは毎回新規で8回分行い、作画や演出、登場人物の台詞も毎回微妙に変化させている{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=171}}{{Efn2|ニコニコ動画では、全8話分を同時に一画面で表示して絵の違いが一目で分かるように編集された動画が投稿され、注目を集めた{{R|getnews25596}}。}}。平野によれば2009年版の打ち合わせでキャストが全員集められて制作陣から説明を受けた際にはキャスト全員啞然としていたと{{R|prtimes1355}}、後藤によれば「これだけ毎週やっているから、見ている人もセリフを覚えてしまっているだろう」ということで、後半は声優陣のアドリブが増えていったとそれぞれ明かしている{{R|newtype25}}。なお、放送中の2009年7月19日にアメリカのボルチモアで行われたイベント「オタコン2009」にて、2006年版のシリーズ演出を務めた山本寛は日本国外のファンからの『エンドレスエイト』についての質問に「1年以上前から既にエンドレスエイトの複数話構成の話はあって、自分は反対した。自分が退社しなければこんなことにはならなかったと責任を感じている。製作委員会を代表して、この場でお詫びしたいと思います」などと回答し、「謝罪」した{{R|j-cast_yamamoto}}。山本は2007年に制作元請の京都アニメーションの子会社であるアニメーションDoを退社しており、2009年版の制作には企画の当初以外は携わっていない。このことに関して、京都アニメーションは、「当社とは一切関係のない人です」と回答している{{R|j-cast_yamamoto}}。
* 撮影監督 - 中上竜太
* 編集 - 重村建吾
* 音響監督 - 鶴岡陽太
* 音楽 - 神前暁
* プロデューサー - 伊藤敦、八田英明
* アニメーションプロデューサー - 山口真由美
* アニメーション制作 - 京都アニメーション
* 製作協力 - 角川書店、角川メディアハウス
* 製作 - SOS団(角川書店、角川映画、京都アニメーション、クロックワークス、ランティス)


== 楽曲 ==
== 楽曲 ==
全て[[ランティス]]より発売されている。話数は特記しない限り、2006年版本放送の話数である。
全て[[ランティス]]より発売されている。話数は特記しない限り、2006年版本放送の話数である。


; オープニングテーマ
=== オープニングテーマ ===
:; 「[[冒険でしょでしょ?]]」<small>(第2話 - 第9話、第11話 - 第13話)</small>
; 「[[冒険でしょでしょ?|冒険でしょでしょ?]]」<small>(第2話 - 第9話、第11話 - 第13話)</small>{{Efn2|第14話ではエンディングテーマとして使用されている。}}
:: 作詞 - [[畑亜貴]] / 作曲 - 冨田暁子 / 編曲 - [[藤田淳平]] / 歌 - [[平野綾]]
: [[平野綾]]によるオープニングテーマ{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。作詞[[畑亜貴]]{{R|lisani101110}}、作曲冨田暁子{{R|lisani101110}}、編曲[[藤田淳平]]{{R|lisani101110}}。
: 平野はハルヒらしく歌うと強い歌い方になってしまうことから、力を入れ過ぎずに「自身のままでハルヒを表現する」ことを意識したと語る{{R|interview_hirano}}。
:; 「[[Super Driver]]」<small>(2009年版第12話 - 第22話)</small>
: 作詞を担当した畑は、最初は現在と全く異なる歌詞を書いており制作陣から「ファンタジック寄りに」との要望を受けて書き直した。しかし、指定通りに書いても自身の中ではしっくりこなかったことから自由な形で書いたところ納得できるものが完成し、それが現在の歌詞になったと語る{{R|mora_hataaki}}。なお、最初の歌詞はもっと「世界観自体をとらえる」という意識で書いていたが、現在の歌詞では「ひとりの女の子の心に寄りそってる部分が大きい」とも語る{{R|mora_hataaki}}。
:: 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 平野綾
:
:<small>※「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」「涼宮ハルヒの憂鬱 IV」「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」「笹の葉ラプソディ」「涼宮ハルヒの溜息 IV」「涼宮ハルヒの溜息 V」はオープニングテーマを省略した構成で放送された。</small>
; 「[[Super Driver]]」<small>(2009年版第12話 - 第22話)</small>
; エンディングテーマ
: [[平野綾]]によるオープニングテーマ{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。作詞は畑亜貴{{R|lisani101110}}、作曲・編曲は神前暁{{R|lisani101110}}。
:; 「[[ハレ晴レユカイ]]」<small>(第1話 - 第13話)</small>
: 監督(2009年版)の[[武本康弘]]は本楽曲の映像について「疾走感とポップな感じ」というイメージで「本編同様に、ハルヒがズンズン突っ走っていく感じが出れば」という想いで制作したと語る{{R|kyotoanimation20090626}}。
:: 作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - [[田代智一]] / 編曲 - [[安藤高弘]] / 歌 - 平野綾、[[茅原実里]]、[[後藤邑子]]
:
:; 「冒険でしょでしょ?」<small>(第14話)</small>

:; 「[[止マレ!]]」<small>(2009年版第8話、2009年版第12話 - 第18話、第20話 - 第23話)</small>
=== エンディングテーマ ===
:: 作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 田代智一 / 編曲 - 安藤高弘 / 歌 - 平野綾、茅原実里、後藤邑子
; 「[[ハレ晴レユカイ]]」<small>(第1話 - 第13話)</small>
:<small>※「エンドレスエイト VIII」「涼宮ハルヒの溜息 V」はエンディングテーマを省略した構成で放送された。</small>
: 平野綾、[[茅原実里]]、[[後藤邑子]]によるエンディングテーマ{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}。作詞は畑亜貴{{R|lisani101110}}、作曲は[[田代智一]]{{R|lisani101110}}、編曲は[[安藤高弘]]{{R|lisani101110}}。
; 挿入歌
: 本楽曲の演出を担当した山本寛は、制作にあたって影響を受けた作品として『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』『[[ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス]]』を挙げており{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}、特に後者のエンディングテーマ「ファンファン&シャウト」は「ハルヒダンス」を生み出すきっかけとなっている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。「ハルヒダンス」の振付は山本がアイドルのPVを見て考えたものであり、作画打ち合わせの際には山本自身が実際に踊って見せたという{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}{{Efn2|三原はアイドルグループ・[[Berryz工房]]の楽曲の振り付けを参考にしたものではないかと指摘しており{{Sfnp|三原|2010|p=126}}、実際に検証動画がインターネット上の動画共有サイトで流布している{{Sfnp|三原|2010|p=126}}。}}。
:; 「恋のミクル伝説」<small>(第1話)</small>
: 本エンディング映像には1000枚以上の作画が費やされており{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}、後に監督の石原立也は山本との対談で「原画枚数は抑えてほしい」と頼んでいたことを明かしている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}{{Efn2|なお、2007年1月に発売された『涼宮ハルヒの憂鬱』DVD第7巻には完全版「TV版スペシャルバージョン」が収録されており、{{Harvtxt|坂本・西浦|2007}}は本エンディング映像の数倍の作業を要して制作されたことが想像出来ると述べている{{Sfnp|坂本・西浦|2007|p=230}}。}}。
:: 作詞 - 涼宮ハルヒ(山本寛) / 作曲・編曲 - 涼宮ハルヒ([[神前暁]]) / 歌 - 朝比奈みくる(後藤邑子)
: 作詞を担当した畑は歌詞を書くにあたってのイメージについて以下のように語る。
:; 「God knows...」<small>(第12話)</small>
{{Cquote3|EDテーマの作詞ではオペラの「[[蝶々夫人]]」のイメージがなぜか思い浮かんだんです。「蝶々夫人」の中では女性が「何か起こるんじゃないか」って待ってるんですよ。でもハルヒたちはそういうときに待ってないなと。この子たちは何かを自分で引き寄せる、作ろうとする、掴もうとするっていう「蝶々夫人」との対比みたいなものを考えていて。「アル晴レタ日ノ事」っていうテーマは同じだけど、「今の女子は待ってないよ」っていうことが書きたかったんです。|20px|空引数|「mora」でのインタビューより{{R|mora_hataaki}} }}
:: 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 涼宮ハルヒ(平野綾)
:
:; 「Lost my music」<small>(第12話)</small>
; 「[[止マレ!]]」<small>(2009年版第8話、2009年版第12話 - 第18話、第20話 - 第23話)</small>
:: 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 涼宮ハルヒ(平野綾)
: 平野綾、茅原実里、後藤邑子によるエンディングテーマ{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}。作詞は畑亜貴{{R|lisani101110}}、作曲は田代智一{{R|lisani101110}}、編曲は安藤高弘{{R|lisani101110}}。
:<small>※第1話はオープニングテーマが省略された構成だったが、本編が劇中映画の主題歌である『恋のミクル伝説』から始まったため、当曲が第1話オープニングテーマと扱われることもある。</small>
: 武本は本楽曲の映像について「青春」をイメージして制作したと語る{{R|kyotoanimation20090626}}。
:<small>※いずれも「[[涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜|涼宮ハルヒの詰合]]」に収録されている。</small>
: 作詞を担当した畑は「ハレ晴レユカイ」を超えるものを作ろうと考えてる時点でダメだと実感していたことから、全く異なる方向から歌詞で驚かせたいという思いで作詞に取り掛かったと語る{{R|mora_hataaki}}。
; 挿入曲
:
:* [[モーリス・ラヴェル]]『[[ダフニスとクロエ (ラヴェル)|ダフニスとクロエ]]』第2組曲 夜明け - 第11話「射手座の日」(冒頭)

:* [[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ]]『[[交響曲第7番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第7番]]』 第1楽章「戦争」 - 同上(中盤。また神前によるアレンジが作中のゲームのBGMとして使用。)
=== 挿入歌 ===
:* [[ピョートル・チャイコフスキー]]『[[交響曲第4番 (チャイコフスキー)|交響曲第4番]]』 第4楽章 - 同上(終盤)
; 「恋のミクル伝説」<small>(第1話)</small>
:* [[グスタフ・マーラー]]『[[交響曲第8番 (マーラー)|交響曲第8番]]』 第1部- 第14話「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」
: 朝比奈みくる(後藤邑子)による挿入歌{{R|lisani101110}}。作詞は山本寛{{R|lisani101110}}、作曲・編曲は[[神前暁]]{{Sfnp|西浦|2007|pp=263-264}}。
; 涼宮ハルヒのハミング
: 作詞を担当した山本は1番の歌詞を「魔女っ子モノっぽく」した一方で、2番の歌詞は自身の愚痴が反映された歌詞になったとしている。これは制作が大詰めになり精神疲労がたまっている際に音楽担当の神前暁から2番の歌詞を要求されて慌てて書いたため、1番と2番で執筆のテンションが異なっていたからであると山本は振り返っている{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。
:* [[ジャック・オッフェンバック]]『[[地獄のオルフェ]]』
: 山本は歌唱担当の後藤邑子に「みくるがハルヒに無理やりマイク前に立たされている感じ」「ろくに歌を覚えていない状態で、いきなり歌わされている状態で」と指示を出している{{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=84}}。
:* [[リヒャルト・ワグナー]]『[[ワルキューレ (楽劇)|ワルキューレ]]』[[ワルキューレ (楽劇)#主なライトモティーフ|ヴァルキューレの騎行の動機]]- (第2期24話「涼宮ハルヒの溜息 V」)なお、原作(涼宮ハルヒの溜息・P223の最終行)でこの場面は、『[[ブレードランナー]]』の[[ブレードランナー (アルバム)#エンド・タイトルズ|エンディングテーマ]]をハミングしている事になっている。
: なお、ガジェット通信によれば「作中でみくるは音程を外して歌っているが、ゲーム『[[涼宮ハルヒの戸惑]]』ではちゃんと歌っているバージョンを聴くことができる」とのこと{{R|getnews1442447}}。
:
; 「God knows...」<small>(第12話)</small>
: 涼宮ハルヒ(平野綾)による挿入歌{{R|lisani101110}}。作詞は畑亜貴{{R|lisani101110}}、作曲・編曲は神前暁{{Sfnp|西浦|2007|pp=263-264}}。
: 「ライブアライブ」の脚本を務めた山本は、作曲・編曲を担当の神前に「当時人気だった[[ZONE (バンド)|ZONE]]の楽曲風にしてほしい」と指示を出している{{R|wakusei2nd}}。
: 作詞を担当した畑は、歌詞に「背伸びした10代の女の子が、自分の心よりもちょっとだけ大人になってるつもりなんだけど、実際はすごく子供」というギリギリ感を入れたいと考えた結果、彼女曰く言葉選びが特殊になったと語る{{R|mora_hataaki}}。
:
; 「Lost my music」<small>(第12話)</small>
: 涼宮ハルヒ(平野綾)による挿入歌{{R|lisani101110}}。作詞は畑亜貴{{R|lisani101110}}、作曲・編曲は神前暁{{Sfnp|西浦|2007|pp=263-264}}。
:

=== 挿入曲 ===
* [[モーリス・ラヴェル]]『[[ダフニスとクロエ (ラヴェル)|ダフニスとクロエ]]』(第2組曲「夜明け」) - <small>第11話「射手座の日」(冒頭)</small>{{Sfnp|塩郷|2007|p=285}}
* [[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ]]『[[交響曲第7番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第7番]]』(第1楽章「戦争」) - <small>第11話「射手座の日」(中盤)</small>{{Sfnp|塩郷|2007|p=287}}
* [[ピョートル・チャイコフスキー]]『[[交響曲第4番 (チャイコフスキー)|交響曲第4番]]』(第4楽章) - <small>第11話「射手座の日」(終盤)</small>{{Sfnp|塩郷|2007|p=292}}
* [[グスタフ・マーラー]]『[[交響曲第8番 (マーラー)|交響曲第8番]]』(第1部) - <small>第14話「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」</small>{{Sfnp|塩郷|2007|p=296}}
<!-- 出典が見つけられていないのでコメントアウトしてます。出典を見つけられた方は加筆お願いします。
* [[ジャック・オッフェンバック]]『[[地獄のオルフェ]]』
* [[リヒャルト・ワグナー]]『[[ワルキューレ (楽劇)|ワルキューレ]]』[[ワルキューレ (楽劇)#主なライトモティーフ|ヴァルキューレの騎行の動機]]- (第2期24話「涼宮ハルヒの溜息 V」)なお、原作(涼宮ハルヒの溜息・P223の最終行)でこの場面は、『[[ブレードランナー]]』の[[ブレードランナー (アルバム)#エンド・タイトルズ|エンディングテーマ]]をハミングしている事になっている。
-->

== 反響・影響 ==
=== 深夜アニメ ===
本作は深夜アニメを代表する作品であり{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=157}}、深夜アニメが一般化するきっかけを作った作品でもある{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}。本作以前の[[アンダーグラウンド (文化)|アンダーグラウンド]]な作品が多かった深夜アニメにおいて、ラブコメ要素を含んだSFミステリー作品である本作の登場は深夜アニメに新風を巻き起こした{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=171}}。

放送当時、一般には知名度が低かった[[京都アニメーション]]が制作し、独立UHF局を中心とした深夜枠での放送が行われ、過去にはない高クオリティな作品だったことから話題となった{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}。また、UHF局の深夜放送アニメとしては異例の大ヒットとなっており{{Sfnp|櫻井|2009|p=35}}{{Sfnp|藤津|2019|p=317}}、アニメ評論家の藤津亮太も、本作は独立UHF局でもヒット作が誕生することを証明し、深夜アニメの独立UHF局への参入を後押ししたと述べている{{Sfnp|藤津|2019|p=319}}。

=== ライトノベル ===
本作は原作が[[ライトノベル]]である{{Sfnp|須川|2019|p=24}}。元々原作小説シリーズも本作の放送以前からスニーカー文庫としては大ヒットの部類であり{{Sfnp|佐々木・大森|2011|p=13}}、『[[このライトノベルがすごい!|このライトノベルがすごい!]]』でも1位を獲得していたが{{Sfnp|佐々木・大森|2011|p=13}}、既存のライトノベルの枠を超えるほどの人気ぶりはなく{{Sfnp|石井・太田・松浦|2022|p=245}}、世間に浸透するレベルには達していなかった{{Sfnp|佐々木・大森|2011|p=13}}。しかし、テレビアニメ化が行われるとライトノベルの枠を超えて社会現象となり、「ライトノベル」という名称を世間に知らしめることとなった{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}{{Sfnp|石井・太田・松浦|2022|p=62}}。また、ライトノベル自体は1980年代から既に存在しており、2000年代まで多くの作品が世に出ていたにもかかわらず、一部では「ライトノベルはオタクが萌え要素を入れて小説を汚したもの」と認識されていた状況を本作は一変させることにも成功した{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}。後に本作の原作小説シリーズはライトノベルの代表格と呼ばれるようになっている{{Sfnp|土居|2013|p=61}}{{Sfnp|藤津|2019|p=319}}。

本作以前にも原作がライトノベルのアニメ化が行われていたもののファンタジー要素が強い作品が多く、ライトノベル界に「日常系」が流行りだしていたにもかかわらず大手制作会社がゆるい日常を描いた作品には華がなくウケないと考えていたことから日常系アニメのアニメ化はされなかった。そんな中で[[京都アニメーション]]は日常系作品である本作のテレビアニメ化に挑戦し、大成功を収めることとなった{{Sfnp|アニメの旅人|2021|pp=165-166}}。また本作は、エンディングでキャラクターを躍らせたことが([[#ハルヒダンス|後述]]参照)がインターネット配信サービスで流行し{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=166}}、そこからアニメを視聴、アニメから原作小説シリーズを読むという新たな流れを生み出した{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=166}}{{Sfnp|池田|2011|p=58}}。

=== ネット配信 ===
{{Image frame
| caption = パッケージ販売・ネット配信売上推移{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}<br/>{{fontsize|smaller|{{Color sample|#0000FF}} パッケージ、{{Color sample|#FF0000}} 配信}}
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}}
ジャーナリストの数土直志は、日本におけるテレビアニメのネット配信を一般化させた作品として本作を挙げている{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}。本作の放送開始(2006年)と同時期に[[YouTube]](2005年)や[[ニコニコ動画]](2006年)が登場し、これらの配信サイトを通じて「ハルヒダンス」を踊るファンが急増すると同時にアニメ本編の違法投稿も急増した{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}。これら「[[海賊版]]」はYouTubeですぐに1億回を超える再生数を記録し、さらにはファンが録画した映像に英語の吹き替えや字幕が付けられるようになるとアメリカ国内にまで知られるようになっていった{{R|kobe_newspaper20080807}}。これによってファンはネットで簡単にアニメを見ることが出来ることに気付いたが、その一方でアニメ業界はこうした違法視聴に危機感を募らせたことでネット配信に対応していくこととなった{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}。パッケージ販売の売上は本作放送前年の2005年にピークを迎え、その後は徐々に売上を落としていった{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}。2010年代になると[[dアニメストア]]や[[U-NEXT]]、[[Netflix]]などの登場によりネット配信は人々にとって身近な存在となり、2018年にはネット配信の売上がパッケージ販売の売上を上回った{{Sfnp|サイゾー2021/3|2021|p=59}}。

上述の違法投稿対策としては、出版社や制作会社、テレビ局などの権利を有する各企業が違法動画が投稿されたサイト管理者に削除要請を行うのが一般的だったが、投稿動画の中には投稿者が独自に加工・編集を施した動画も存在しており、[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]ではこのような「独自の視点を持った違法動画」に限り公認をする取り組みを2008年1月より開始した。2009年5月末時点で1万6000件の動画を公認していると角川グループは発表しており、その中でも本作に関連した動画が多数を占めている{{R|kobe_newspaper20090701}}。また、角川グループIR・広報室室長の柿沢史行はこの施策を行った背景について以下のように述べている。
{{Quotation|他人の著作物を利用しているとはいえ、優れた技術や感性をうかがえる動画投稿者がいるのは事実。そういった中から、未来のクリエイターを発掘する場にしたい|柿沢史行{{R|kobe_newspaper20090701}} }}
公認された動画には公式マークと広告が付けられ、動画が視聴されることによって得られる広告収入はYouTubeから角川グループや原作者といった著作権者に配分されるという仕組みが取られている。広告収入は多い月で1000万円を超えることもあり、柿沢は「新たなビジネスモデルとしても確立したい」と述べている{{R|kobe_newspaper20090701}}。なお、角川グループがYouTube上に公式チャンネル・「角川アニメチャンネル」を設立することになったのも本作がきっかけとされている{{Sfnp|藤津|2019|p=319}}{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=166}}。

=== ハルヒダンス ===
{{Main2|ハレ晴レユカイの詳細情報|#エンディングテーマ}}
本作のエンディングテーマ「[[ハレ晴レユカイ]]」で曲に合わせて登場人物がダンスする「ハルヒダンス」が流行し{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}、当時の若いファンの間で大人気となった{{Sfnp|石井・太田・松浦|2022|p=246}}。これはインターネット配信サイト、特に当時人気を博していたニコニコ動画に「踊ってみた」とタグ付けされた動画が多数投稿されたことが要因となっており、これによってダンスと動画投稿の相性の良さが証明され、その後はテレビアニメに限らず実写ドラマでもエンディングのダンスシーンが一般化した{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}。また、ハルヒダンスを実際に真似て集団で踊るオフ会も開催され話題となった{{Sfnp|岡本|2019|p=147}}。

[[筑紫女学園大学]]教授でアニメ研究を行う小山昌宏によれば、アニメ業界における「踊ってみた」は「ハルヒダンス」の流行によってファンが動画投稿をし始めたのが起源であるという{{Sfnp|小山|2019|p=240}}。ライターの有村悠によれば、本作以前にもオープニングおよびエンディングでダンスを踊る作品{{Efn2|本作の直前クールに放送されていた『[[マジカノ#テレビアニメ|マジカノ]]』(ED) や1990年代に遡れば『[[こどものおもちゃ#テレビアニメ|こどものおもちゃ]]』(OP) などが存在する{{Sfnp|小山|2011|p=207}}。}}は存在していたという。ではなぜ本作のダンスが注目を集めたのかについて、同氏はキャラクターが複雑な動作でダンスするエンディング映像と楽曲の良さが最大の要因だと述べている{{Sfnp|小山|2011|pp=207-208}}。ポップカルチャー研究家の[[櫻井孝昌]]によれば、ハルヒダンスを完コピして映像に残して動画を配信サイトに投稿することは日本で流行っていたが、これと同じ現状が世界の女子の間でも流行っており、例えば自身が[[バルセロナ]]で出会った少女らはハルヒダンスの振付を完璧にマスターしていたと語っている{{Sfnp|櫻井|2009|p=37}}。

2020年には平野綾や杉田智和、白石稔ら、本作の担当声優が「ハルヒダンス」を踊る動画を投稿し、SNS上で話題となった{{R|animeanime53288}}。
{{Main|ハレ晴レユカイ#2020年に声優陣によって投稿されたダンス動画の影響}}

=== 聖地巡礼 ===
{{Main2|本作に登場する聖地の詳細|#聖地}}
ハルヒたちの通う「県立北高校」{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=167}}は山の上にあり、彼らの通学風景は第1話から登場するが、この風景描写が舞台となっている[[西宮市]]の実際の風景だったことから放送当時からファンの間で話題となった{{Sfnp|土居|2013|p=62}}。そして西宮に留まらず[[阪神]]間における様々な風景がアニメで描かれていたことから、それを見たファンが同じ場所に訪れるようになり、これが聖地巡礼と呼ばれるようになった{{Sfnp|土居|2013|p=63}}。

文芸評論家の[[土居豊]]は、アニメにおける聖地巡礼は本作以前にも数多く存在しているが、原作小説の著者・[[谷川流]]が西宮育ち西宮在住である点が過去作品と異なる点だとしている{{Sfnp|土居|2013|p=63}}。ライターのいしたにまさきは「聖地巡礼」という言葉が特別に感じなくなったのは本作以降だろうとしており、聖地巡礼という現象を一般化したのも本作だと述べている{{Sfnp|いしたに|2011|p=220}}。観光学者の[[岡本健 (観光学者)|岡本健]]は、アニメ聖地聖地巡礼の旅行情報源は企業・自治体からによるものと個人の発信によるもの、これらの大きく2種類に分けられ、本作は後者に当てはまると述べている。また岡本によれば、ソーシャルネットワークサービスの[[mixi]]では作品ごとの聖地コミュニティが存在し、2006年5月に開設された「涼宮ハルヒの舞台西宮へ行こう!」のコミュニティメンバーは2010年3月時点で860人になっているという{{Sfnp|岡本|2018|pp=108-109}}。

2008年12月30日発行の『[[神戸新聞]]』は、[[兵庫県]]が「サブカルチャーを商業、観光資源として活用する構想をまとめた」と報じている。有力な資源の一つとして本作の舞台のモデルとなった西宮市北部が挙げられており、内容は本作に登場する場所を「聖地巡礼」として観光コース化するというものである{{R|kobe_newspaper20081230}}。また、「ハルヒサマーフェス2012」([[#ハルヒサマーフェス2012|後述]]参照)では調査報告会で[[神戸夙川学院大学]]の学生らが本作を活用した地域振興の可能性を考察したり、[[関西学院大学]]の学生が「西宮市が新たな観光資源となり得るか」という問いを兵庫県職員に投げかける場面もあった{{R|kobe_newspaper20120827}}{{Efn2|問いを投げかけられた兵庫県職員は兵庫県で「萌え起こし」が進展しにくいとした上で、ファンと地元が連携する必要性があると述べている{{R|kobe_newspaper20120827}}。}}。2019年7月に起きた[[京都アニメーション放火殺人事件]]では西宮観光協会が同市内で募金を募り、最終的に募金額は約170万円に達した。京都アニメーションは本作の制作会社であり、西宮市には聖地も多いことから、同市民からの要望を受けて募金活動が行われた{{R|mainichi20190914}}。

=== 同人ブーム ===
第1期放送中の2006年5月時点で同人ショップにて購入出来た『[[涼宮ハルヒシリーズ]]』の同人誌(以下「ハルヒ同人誌」)は数種類に留まっていたが、同年6月に開催されたオールジャンル同人誌即売会以降にハルヒ同人誌は急激に種類が増えた。第1期最終話放送当日には[[秋葉原]]近くの損保会館で初の『涼宮ハルヒシリーズ』オンリー同人誌即売会が開催されており、小規模イベントながらも一般人が殺到するなど大盛況となった。その2週間後にも『涼宮ハルヒシリーズ』オンリー同人誌即売会が開催され、同年8月開催の「[[コミックマーケット]]70」では数百種類のハルヒ同人誌が頒布された。その後は鶴屋さんや長門有希などの個別キャラクターのオンリーイベントも開催されるようになった{{Sfnp|有村|2011|p=211}}。しかし、こういった男性向けの同人ブームは2007年をピークとして同年12月開催の『コミックマーケット71』では急激に減少し、翌年以降は原作小説シリーズの動きがなくなったこともあって衰退していった{{Sfnp|有村|2011|p=212}}。その一方で、2008年になると男性キャラオンリーイベントや女性向けオンリーイベント、古泉一樹中心オンリーイベントなどといった女性向けオンリー即売会イベントの開催数が激増し、コミックマーケットにおいても古泉一樹とキョンのやおいカップリングを中心とする女性向けハルヒサークルが以前の2倍以上の規模で参加するなど女性向けの同人ブームが到来した{{Sfnp|有村|2011|pp=212-213}}。文化人類学者の三原龍太郎は、本作は同人誌の素材として最も使用されるシリーズの一つだと述べている{{Sfnp|三原|2010|p=136}}。

2008年1月にニコニコ動画にて、過去に発売された本作の[[#キャラクターソング|キャラクターソングCD]]のジャケット絵を加工し、キャラクターの性別を転換させる動画が投稿される。翌月には前述のキャラクターの性転換動画に影響を受けた別のユーザーがキャラクターの性転換動画を投稿し、このころから「ハルヒ性転換シリーズ」が大ブームを迎える。涼宮ハルヒの男性版は「涼宮ハルヒコ」、キョンの女性版は「キョン子」{{Efn2|ちなみに、長門有希の男性版は「長門ゆうき」、朝比奈みくるの男性版は「朝比奈みちる」、古泉一樹の女性版は「古泉一姫」である{{Sfnp|三原|2010|p=137}}。}}という設定がファン間で形成、共有されていった。「ハルヒ性転換シリーズ」は女性ユーザーメインではあるものの男性ユーザーにも普及し、同年9月にはキョン子オンリーイベントが、同年11月にはハルヒ性転換キャラオンリーイベントがそれぞれ開催された{{Sfnp|有村|2011|p=213}}。

=== 外国におけるハルヒ ===
[[File:Cosplayer of Haruhi Suzumiya at Paris Manga 20100207b.jpg|thumb|150px|本作の制服を着た外国人コスプレイヤー([[パリ]]で開催されるイベント・Paris Mangaにて)]]
本作は日本を代表するコンテンツとして「[[クールジャパン]]」というキャッチフレーズで海外に売り込まれている{{Sfnp|土居|2013|p=61}}。2019年9月には[[内閣府]]より涼宮ハルヒ役の声優・[[平野綾]]が「クールジャパン・アンバサダー(大使)」に任命されている{{R|sankei20190909}}。<!-- 「クールジャパン」については正直もっと掘り下げたいなとは思ってますがなかなか資料が見つかりません。もし資料をお持ちの方は加筆お願いします。 -->

櫻井によれば、世界の女子たちに日本の制服ファッションが浸透した背景には日本のアニメ・漫画を通して彼女たちが日本の制服を見てきた事実があり、その「制服」が象徴的なアニメの中で2009年時点において最も世界で注目されているアニメが本作であるという{{Sfnp|櫻井|2009|p=35}}。

三原は本作の国際的な大ヒットにおいて以下のような懸念を述べている。
{{Quotation|グローバルな広がり方はランダムで予測不可能なものであり、ときに「ハルヒ」ファンを当惑さえさせるものであった。中東の[[ガザ地区]]のデモで掲げられたプラカードに「ハルヒ」が(当然無断で)描かれていたり、[[ベラルーシ]]で売られている菓子の袋に描かれていたり、[[中国]]の[[北京オリンピック]]関連の書籍に描かれていたり、[[カナダ]]の[[タイレノール|Tylenol]](頭痛薬)のテレビコマーシャルに出てきたりした。|三原龍太郎{{Sfnp|三原|2010|pp=51-52}} }}

==== アメリカ ====
『{{仮リンク|ニュータイプUSA|en|Newtype}}』2006年12月号には、当時において本作が日本で最も人気のあるアニメシリーズだと記されている{{Sfnp|月刊ニュータイプUSA2006/12|2006|p=97}}。

2006年12月に[[アニメニューズネットワーク]]を含めた複数の米国アニメサイトが『涼宮ハルヒの憂鬱』の英語版公式サイトと思われるウェブサイトの広告が出現しており、同サイトには同月22日よりサイトの本格始動が示唆されていた。これが本作における米国展開の始まりとなっている{{R|animeanime1351}}。

[[アニメ・エキスポ]]2007は「涼宮ハルヒの憂鬱」を大きく取り上げ、日本語版の担当声優3名([[平野綾]]、[[茅原実里]]、[[後藤邑子]]{{R|animeanime1970}})が主賓として招待された。また、北米版の担当声優も同イベントに招待されており、両国の担当声優によるジョイントライブが行われた。彼らのサイン会参加を求めて大勢のファンが徹夜で会場に並んでいたという{{Sfnp|三原|2010|p=51}}。翌年開催の「アニメ・エキスポ2008」および「オタコン2008」にて行われたそれぞれの[[アニメ・ミュージック・ビデオ|AMV]]コンテストにて本作のAMVが「Best Show」と「Best Comedy」部門で優勝作品となっている{{Sfnp|三原|2010|pp=136-137}}。

==== 中国 ====
中国のオタク文化事情に精通した百元籠羊は中国のオタク文化に最も影響を与えた作品として本作を挙げている。百元は中国では本作の放送以前も日本のオタク文化の人気は高かったが、本格的にオタク層が形成され、オタクとしての活動が盛り上がるようになったのは本作の放送以降であるとしている{{R|akiba-souken41413}}。百元と交流のある古参のオタク中国人は本作を「当時まだ用語自体は広まっていなかったいわゆる中二病的な感覚を中国に広めた作品」と表現している{{R|akiba-souken48585}}。

==== ロシア ====
2010年11月20日・21日に[[モスクワ]]で開催された「第2回ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル」を訪れた櫻井は、アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズの圧倒的な人気ぶりに驚いたと振り返っており、さらに同氏はここ数年で世界でのハルヒ人気は誰よりも感じてきたつもりだったがモスクワの人気は自身の予想をはるかに凌駕していたと述べている{{R|kobe_newspaper20101209}}。

=== その他 ===
第1期第1話放送後に『ハレ晴レユカイ』が発売されるというCMが流れると、[[2ちゃんねる]](現5ちゃんねる)にて「『ハレ晴レユカイ』をオリコン1位にしよう」というスレッドが立てられ、この運動を支援する動画がYouTubeでアップロードされると多くの人間の目に留まることとなった。結果的にデイリーチャートは2位につけ、最終的には初登場5位という好成績を収めている{{Sfnp|有村|2011|p=208}}。

2009年版は番組中に次回予告が存在していない上に、当時の『[[月刊ニュータイプ]]』等のアニメ雑誌において掲載される番組案内等で放送前にサブタイトルを公表しなかったため(放送日時と話数は発表された)、新作への期待とともに、どのような放送となるかという議論がネット上で活発に行われていた{{R|J0403}}。放送当時、新作が放送されるという告知は一切されなかったが、過去に放送された局で「再放送」の扱いにされておらず、放送開始当初に放送回数は全28話の予定で新作エピソードが含まれるという一部の放送局のコメント{{R|J0403}}があり、また第8話の放送直前に[[テレビ和歌山]]が番組表でサブタイトルを誤って掲載したことで新作への期待が高まり、ファンが最速で放送される地域のホテルに泊まりこむなど大きな話題となった{{Sfnp|月刊ニュータイプ2009/7|2009|p=29}}。

== 評価 ==
=== 売上 ===
==== 国内 ====
{{Image frame
| caption = 各巻限定版のオリコン週間チャート(最高位)<br />{{fontsize|smaller|{{Color sample|#FF0000}} 第1期、{{Color sample|#0000FF}} 2009年版}}<br/><br/>出典(第1期):{{R|oricon650796|oricon650948|oricon651314|oricon651317|oricon651325|oricon651332|oricon651338|oricon651346}}<br/>出典(2009年版):{{R|oricon829975|oricon831293|oricon835581|oricon835585|oricon835586|oricon835588|oricon835590|oricon835595}}
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}}
テレビシリーズのDVD売上は「笹の葉ラプソディ(新・第1巻)」の収録分までは好調(平均約4万枚{{R|myjitsu94981}})だったが、「エンドレスエイト(新・第2巻)」の収録分以降は大幅(それまでの半分以下{{R|myjitsu94981}})に売上を落とした{{Sfnp|坂本|2010|p=99}}。2012年7月時点でテレビシリーズのDVD累計売上は70万枚(約42億円)を記録している{{R|bioin1361237708255}}。

2010年11月に発売{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}された「涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX」(初回限定生産)の初週売上は3.1万枚を記録しており、これは2012年3月に発売された「Fate/Zero Blu-ray Disc Box I」(4.3万枚)に抜かれるまでテレビアニメのBDの初週売上としては歴代最高記録だった{{R|oricon2008383}}。また、情報サイト「AV Watch」が行った年末特別企画「Amazon注文数ランキング(2010年)」では本ブルーレイコンプリートBOX(初回限定生産)が年間9位を獲得している{{R|av.watch417643}}。

関連する音楽CDの累計売上は2009年7月にオープニングテーマ『[[Super Driver]]』の発売をもって100万枚を突破している{{R|animeanime4980}}。『[[リスアニ!|リスアニ!]]』編集部の澄川龍一は『[[ラブライブ!シリーズ|ラブライブ!]]』のような音楽に特化しているわけではない作品がキャラクターごとに一枚ずつシングルを発売するのは異例だと述べている{{R|mora_hataaki}}。

2006年7月21日発行の『[[読売新聞]]』は、テレビアニメ第1期が放送開始した2006年4月以降だけで原作小説の売上が150万部増になったと報じた{{R|yomiuri_newspaper20060721}}。 SF翻訳家の[[大森望]]は、テレビアニメ第1期放送当時の夏は毎週のように原作小説シリーズの既刊本が増刷し、角川文庫の週間ランキングトップ10が原作小説シリーズで埋め尽くされたが、これはテレビアニメ第1期が大ヒットしたことが大きな要因であるとしている{{Sfnp|佐々木・大森|2011|p=13}}。

==== 国外 ====
2007年8月時点で本作の英語版DVDは[[北アメリカ|北米]]で6万セットを売り上げている{{Sfnp|三原|2010|p=51}}。三原は2007年時点における北米でのアニメ市場規模は日本の3分の1程度であるとしており、両者のアニメ市場規模の違いを考慮すれば日本と同等あるいはそれ以上の衝撃を北米市場にもたらしたと推測している{{Sfnp|三原|2010|p=51}}。なお、アメリカでは本作のテレビ放送や宣伝が行われなかったものの{{R|kobe_newspaper20080807}}、2012年7月時点でDVD累計売上げは32万セット(約19億円)を記録している{{R|bioin1361237708255}}。

=== 批評 ===
作家の小森健太郎は、アニメ放送数の増加に伴いファンの趣味趣向が細分化したために2000年代を代表する作品を選ぶのは難しいとしながらも、敢えて選ぶとすれば本作が最有力候補であることは間違いないと述べている{{Sfnp|小森|2011|pp=91-92}}。デザイン・シンカーの[[池田純一 (コンサルタント)|池田純一]]も本作は「ゼロ年代を牽引し象徴する作品」だと表現しており{{Sfnp|池田|2011|p=58}}、そのようになり得たのは翻案者としての[[京都アニメーション]]による功績と第1期放送がYouTubeをはじめとしたウェブ動画が活発化する2006年というタイミングの良さによるものだとしている{{Sfnp|池田|2011|pp=60-61}}。また、池田は「ネット以前とネット以後の境界に位置する作品」であるとも表現しており、本作をきっかけにして「コンテントが複数のジャンルや媒体を横断する作品群のコアにあるものとして了解されるようになった」と述べている{{Sfnp|池田|2011|p=58}}。

専修大学教授でアニメ研究を行う萱間隆は本作を学生時代の日々を描く「日常系」の作品であるとしており{{Sfnp|萱間|2019|p=86}}、非日常から日常へ志向が変化する涼宮ハルヒと非日常から日常へと志向が変化するキョンの対照的な二人の物語をメインに描いていると述べる{{Sfnp|萱間|2019|p=85}}。萱間はキョンについて、「非日常的な『設定』をアニメを通して楽しむ受容者のメタファーとされている」と分析しており、批評家の宇野常寛はこのようなキャラクター設計を批判している{{Sfnp|萱間|2019|pp=85-86}}。宇野は上述のキョンとは対照的に「日常の中のロマン」に気付いていくハルヒに対しては肯定の意を表している{{Sfnp|萱間|2019|p=86}}。文化人類学者の三原龍太郎も本作の主な焦点は「涼宮ハルヒとキョンのロマンスにあてられている」と述べる{{Sfnp|三原|2010|p=49}}。

{{Harvtxt|アニメの旅人|2019}}によれば、本作は時系列のシャッフル放送以外は原作を忠実に再現しており、それによって原作既読ファンから原作未読でアニメから参入したファンまでを納得させ、さらにオリジナルストーリーは原作者・[[谷川流]]の脚本というこだわりが大ヒットに繋がったと述べている{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=168}}。また、{{Harvtxt|アニメの旅人|2019}}は本作品で声優を務めた平野綾や杉田智和らメインキャラクターたちの声優も本作の大ヒットを受けて知名度を上げていったと述べている{{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}。{{Harvtxt|石井・太田・松浦|2022}}はシャッフル放送やハルヒダンスなどの様々な仕掛けは「面白いことは何でもやる」という90年代から受け継がれたアプローチが生み出したものであるとしている{{Sfnp|石井・太田・松浦|2022|p=247}}。その一方で、彼らは原作の力が大きかったからこそメディアミックス展開の成功は繋がったとしたうえで成功しすぎた結果原作自身の魅力が直接読者に伝わらなくなってしまっている側面も否定できないとしている。さらに、彼らは元々原作小説がSF、ミステリ、青春など様々な切り口で語ることが出来ていたところにメディアミックスによってキャラクターが前面に推されたうえに楽曲まで注目された結果つかみどころが無くなったように見えると述べている{{Sfnp|石井・太田・松浦|2022|p=248}}。

ライターの坂本寛は、「エンドレスエイト」の最終話には凄まじいカタルシスがあったと述べている{{Sfnp|坂本|2010|p=93}}。そのカタルシスは、「本来は不要な苦役」が終わったことに対するものであったといい、本当にループ放送が必要だったのかと疑問を呈している{{Sfnp|坂本|2010|p=93}}。冒頭の「何かおかしい」「キョンくんでんわ〜」という毎回のやり取りは、 (III) のころからネット上でネタと化した{{Sfnp|坂本|2010|p=91}}。全ての視聴者の関心は、最後の数分間だけに集まるようになった{{Sfnp|坂本|2010|p=91}}。(VI) のころから、キョンの感じるデジャヴの演出は深刻度を増し、視聴者もまた彼らと同じ気持ちを共有していった{{Sfnp|坂本|2010|p=92}}。坂本は、視聴者を強制的に感情移入させるという点では、その試みは成功しただろうと書いている{{Sfnp|坂本|2010|p=92}}。坂本は、これはニーチェの「[[永劫回帰]]」のアニメ版のような、極めて実験的な作品であると述べ、そのようなものを一般視聴者に強いた姿勢はエンターテインメント性を欠いていたと難じている{{Sfnp|坂本|2010|p=93}}。一方、美術評論家の[[暮沢剛巳]]は「エンドレスエイト」各回の細部の違いにはさほど興味はなかったとしつつ{{Sfnp|暮沢|2010|pp=99-100}}、全体の時間と記憶の構造を興味深く感じたと語っている{{Sfnp|暮沢|2010|p=100}}。ただひとりループ前の記憶を保持する長門は、他の面々の日常に積極的にかかわることなく、観察と記憶を黙々と続ける{{Sfnp|暮沢|2010|p=100}}。暮沢は、このような長門の造形は視聴者に「彼女だけは別の時間を生きているのではないか」と実感させると述べた上で、[[ストア派]]における二つの時間概念のうち、キョンたちを「クロノス」に、長門を「アイオーン」になぞらえている{{Sfnp|暮沢|2010|pp=100-101}}。

=== 受賞・ノミネート ===
<!-- 本節の内容が全てとは限りません。情報をお持ちの方は加筆をお願いします。 -->
* [[声優アワード]]にて以下の賞を受賞
** [[平野綾]] - 新人女優賞(第1回声優アワード){{Sfnp|アニメの旅人|2021|p=170}}
** [[後藤邑子]] - サブキャラクター女優賞(第1回声優アワード){{R|akiba-souken650}}
** [[小野大輔]] - 主演男優賞(第4回声優アワード){{R|akiba-souken8508}}
* 第11回[[アニメーション神戸]]にて「作品賞・TV部門」「ラジオ関西賞(主題歌賞)」を受賞{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
* DVD・オブ・ザ・イヤー2006にて「優秀TVアニメ・OVA賞」を受賞{{R|mangapedia}}
* AnimeReactor Community Awards 2006にて以下の賞を受賞{{Efn2|Best Romance / Love Story Animeではノミネートされたが受賞には至っていない{{R|anime-reactor2006}}。}}
** 『涼宮ハルヒの憂鬱』 - Best Anime Overall{{R|anime-reactor2006}}
** 同上 - Best Animation / Visual Effects{{R|anime-reactor2006}}
** 同上 - Best Comedy Anime{{R|anime-reactor2006}}
** 同上 - Best Fanservice / Ecchi Anime{{R|anime-reactor2006}}
** キョン - Best Male Character{{R|anime-reactor2006}}
** [[涼宮ハルヒ]] - Best Female Character{{R|anime-reactor2006}}
* 第6回[[東京アニメアワード]]にて以下の賞を受賞
** 『涼宮ハルヒの憂鬱』 - テレビ部門優秀作品賞{{R|animeanime1585}}
** 平野綾 - 声優賞{{R|animeanime1585}}
* [[アニメ・エキスポ]]2008にて以下の賞を受賞
** [[杉田智和]] - Best Voice Actor (Japanese) {{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
** 平野綾 - Best Voice Actress (Japanese) {{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
** [[坂本佳栄子]] - Best Casting Director{{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
** [[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]] - Best Character Design{{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
** 涼宮ハルヒ - Best Female Character{{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
** 「[[ハレ晴レユカイ]]」 - Best Original Song{{R|animenewsnetwork2008-07-04}}
* [[平成アニソン大賞]]にて以下の賞を受賞
** 「[[God knows...]]」 - 編曲賞{{R|spice229691}}
** 「ハレ晴レユカイ」 - ユーザー投票賞{{R|spice229691}}

=== 選出・ランキング ===
* [[テレビ朝日]]が2005年10月から2006年9月に実施したアンケート調査に基づく企画「芸能界アニメ通が集結!徹底調査!! 好きなアニメランキング100」では4位を獲得{{R|tv-asahi_anime100|animenewsnetwork_japans-favorite-tv-anime}}。
* [[IGN]]が発表した「2007年のアニメTOP10」では5位を獲得{{R|ign2007}}。
* 東京アニメアワードが2017年3月に発表した「日本のアニメーション史に残る100作品」に本作が選出{{R|otakuusamagazine_top-100}}
* 「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」(2019年版)に本作の舞台・[[西宮市]]が選出{{R|kobe_newspaper20190708}}{{Efn2|今回の選出を記念して、西宮市役所にて同市長の[[石井登志郎]]に認定プレートが贈呈された。また、贈呈式には長門有希役を務める声優・[[茅原実里]]や「喫茶店ドリーム」のオーナーも出席した{{R|kobe_newspaper20190708}}。}}
** 翌年度以降の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」においても本作は選出されている{{R|nishinomiya-style20200811|nishinomiya.goguynet20211218}}。
* 「[[コミック・ブック・リソーシズ]]」のライター・Derek Desantisが「[[Reddit]]」の調査を基に発表した「史上最高のアニメ10選」では10位を獲得{{R|cbr_best-anime}}。


== 各話リスト ==
== 各話リスト ==
{{エピソードリスト/base/header
「収録DVD」列の「新」は、2009年から2010年に発売された、2009年版の新作を収録のものであることを表す。括弧内はその巻のタイトルの数字。
| TableStyle = font-size:small
| LineColor = #000000
| Number = 話数
| Title = サブタイトル{{R|getnews1442447}}
| Aux0 = 脚本
| Aux1 = 絵コンテ
| Aux2 = 演出
| Aux3 = 作画監督
}}
{{エピソードリスト/base
| Chapter = 第1期
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第1話
| Title = 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
| Aux0 = [[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=34}} --> | Aux0ColSpan = 3
| Aux3 = 門脇聡<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=34}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第2話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 I
| Aux0 = [[石原立也]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}} --> | Aux0ColSpan = 3
| Aux3 = [[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第3話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 II
| Aux0 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=40}} -->
| Aux1 = 北之原孝将<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=40}} --> | Aux1ColSpan = 2
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}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第4話
| Title = 涼宮ハルヒの退屈
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| Aux1 = 吉岡忍<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=42}} --> | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = {{hlist-comma|[[池田和美]]|[[荒谷朋恵]]}}<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=42}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第5話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 III
| Aux0 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}} -->
| Aux1 = 坂本一也<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}} --> | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = [[堀口悠紀子]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第6話
| Title = 孤島症候群(前編)
| Aux0 = 村元克彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
| Aux1 = {{hlist-comma|吉岡忍|荒谷朋恵}}<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第7話
| Title = ミステリックサイン
| Aux0 = [[ジョー伊藤]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=48}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第8話
| Title = 孤島症候群(後編)
| Aux0 = [[志茂文彦]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=106}} -->
| Aux1 = 荒谷朋恵<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=106}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第9話
| Title = サムデイ イン ザ レイン
| Aux0 = [[谷川流]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=108}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第10話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 IV
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第11話
| Title = 射手座の日
| Aux0 = [[賀東招二]]<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=112}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第12話
| Title = ライブアライブ
| Aux0 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=114}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第13話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 V
| Aux0 = 志茂文彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=116}} -->
| Aux1 = 北之原孝将<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=116}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第14話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 VI
| Aux0 = 志茂文彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=118}} -->
| Aux1 = 石原立也<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=118}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Chapter = 2009年版
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第1話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 I
| Aux0 = 石原立也<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}} --> | Aux0ColSpan = 3
| Aux3 = 池田晶子<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=38}} -->
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第2話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 II
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第3話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 III
| Aux0 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}} -->
| Aux1 = 坂本一也<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=44}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第4話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 IV
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| Number = 第5話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 V
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第6話
| Title = 涼宮ハルヒの憂鬱 VI
| Aux0 = 志茂文彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=118}} -->
| Aux1 = 石原立也<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=118}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第7話
| Title = 涼宮ハルヒの退屈
| Aux0 = 村元克彦
| Aux1 = 吉岡忍 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = {{hlist-comma|池田和美|荒谷朋恵}}
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第8話
| Title = 笹の葉ラプソディ
| Aux0 = 志茂文彦
| Aux1 = 武本康弘 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 西屋太志
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第9話
| Title = ミステリックサイン
| Aux0 = ジョー伊藤<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=48}} -->
| Aux1 = 石立太一<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=48}} --> | Aux1ColSpan = 2
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{{エピソードリスト/base
| Number = 第10話
| Title = 孤島症候群(前編)
| Aux0 = 村元克彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
| Aux1 = {{hlist-comma|吉岡忍|荒谷朋恵}}<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
| Aux2 = 吉岡忍<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
| Aux3 = 荒谷朋恵<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=46}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第11話
| Title = 孤島症候群(後編)
| Aux0 = 志茂文彦<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=106}} -->
| Aux1 = 荒谷朋恵<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=106}} --> | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 門脇聡<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=106}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第12話
| Title = エンドレスエイト I{{Efn2|name="endless"|DVD・Blu-rayでのI - VIIIの表記に従う(本編中に表示されるサブタイトルはすべて「エンドレスエイト」である)。}}
| Aux0 = 賀東招二
| Aux1 = 米田光良 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 高橋真梨子
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第13話
| Title = エンドレスエイト II{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = 荒谷朋恵 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 西屋太志
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第14話
| Title = エンドレスエイト III{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = [[三好一郎]] | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 高橋博行
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第15話
| Title = エンドレスエイト IV{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = [[高雄統子]] | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 植野千世子
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第16話
| Title = エンドレスエイト V{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = 石原立也 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 池田和美
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第17話
| Title = エンドレスエイト VI{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = 北之原孝将 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = [[門脇未来]]
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第18話
| Title = エンドレスエイト VII{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = 石立太一 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 秋竹斉一
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第19話
| Title = エンドレスエイト VIII{{Efn2|name="endless"}}
| Aux0 = 村元克彦
| Aux1 = 米田光良 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 高橋真梨子
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第20話
| Title = 涼宮ハルヒの溜息 I
| Aux0 = 谷川流
| Aux1 = [[山田尚子]] | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 高橋博行
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第21話
| Title = 涼宮ハルヒの溜息 II
| Aux0 = 村元克彦
| Aux1 = 高雄統子 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 植野千世子
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第22話
| Title = 涼宮ハルヒの溜息 III
| Aux0 = ジョー伊藤
| Aux1 = 石原立也 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 池田和美
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第23話
| Title = 涼宮ハルヒの溜息 IV
| Aux0 = 武本康弘
| Aux1 = 北之原孝将 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 門脇未来
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第24話
| Title = 涼宮ハルヒの溜息 V
| Aux0 = 石原立也
| Aux1 = 石立太一 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 秋竹斉一
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第25話
| Title = 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
| Aux0 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=34}} --> | Aux0ColSpan = 3
| Aux3 = 門脇聡<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=34}} -->
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第26話
| Title = ライブアライブ
| Aux0 = 山本寛
| Aux1 = {{hlist-comma|山本寛|門脇聡}}
| Aux2 = 山本寛
| Aux3 = 門脇聡
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第27話
| Title = 射手座の日
| Aux0 = 賀東招二
| Aux1 = 武本康弘 | Aux1ColSpan = 2
| Aux3 = 堀口悠紀子
}}
{{エピソードリスト/base
| Number = 第28話
| Title = サムデイ イン ザ レイン
| Aux0 = 谷川流<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=108}} -->
| Aux1 = 山本寛<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=108}} -->
| Aux2 = 北之原孝将<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=108}} -->
| Aux3 = 米田光良<!-- {{Sfnp|公式ガイドブック|2006|p=108}} -->
}}
{{エピソードリスト/base/footer}}


== 放送 ==
{| class="sortable wikitable" style="font-size:small; line-height:1.4em;"
<!-- 本節に記載されている内容が全てではありません。情報をお持ちの方は加筆をよろしくお願いします。特にインターネット配信関連の情報を加筆していただると助かります。配信開始日が不明なサイトは載せてません。 -->
|-style="vertical-align:bottom; line-height:1em; white-space:nowrap;"
=== 日本 ===
! style="padding-top:5px" |第1期!!第2期!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督!!収録DVD
==== 第1期 ====
|-style="line-height:1em; white-space:nowrap;"
本作の第1期は2006年4月から7月にかけて放送された{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。2016年10月からは[[日本BS放送|BS11]]にて再放送が行われた{{R|bs1120161011}}。
! style="padding-right:17px; border-top:hidden;" |放送順!! style="padding-right:17px; border-top:hidden;" |放送順!! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" |

インターネット配信では2008年2月8日に[[バンダイチャンネル]]にて全14話の有料配信が行われた{{R|av.watch20080208}}。

{{放送期間
| season = 第1期
| 放送期間 | 放送時間<!-- {{R|oricon20060621_02story}} --> | 放送局<!-- {{R|oricon20060621_02story}} --> | 対象地域 | 備考
| 2006年4月3日 - 7月3日 | 月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜) | [[千葉テレビ放送|チバテレビ]] | [[千葉県]] |
| | 月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) | [[テレビ埼玉|テレ玉]] | [[埼玉県]] |
| 2006年4月4日 - 7月4日 | 火曜 1:15 - 1:45(月曜深夜) | [[テレビ神奈川|tvk]] | [[神奈川県]] |
| | 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) | [[京都放送|KBS京都]] | [[京都府]] |
| | 火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜)| [[テレビ北海道]] | [[北海道]] |
| 2006年4月5日 - 7月5日 | 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) | [[サンテレビジョン|サンテレビ]] | [[兵庫県]] |
| | 水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜) | [[東北放送]] | [[宮城県]] |
| 2006年4月6日 - 7月6日 | 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) | [[東京メトロポリタンテレビジョン|東京MXテレビ]] | [[東京都]] |
| | 木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜) | [[テレビ愛知]] | [[愛知県]] |
| 2006年4月9日 - 7月9日 | 日曜 2:05 - 2:35(土曜深夜) | [[広島ホームテレビ]] | [[広島県]] |
| | 日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜) | [[TVQ九州放送]] | [[福岡県]] |
| 2016年10月2日 - 2017年1月1日 | 日曜 3:00 - 3:30(土曜深夜) | [[日本BS放送|BS11]] | [[全国放送|日本全域]] | [[日本における衛星放送#BSデジタル放送|BS放送]] / 『[[ANIME+]]』枠 / <br />リピート放送あり{{R|ln-news99880}}
}}
{{放送期間
| media=インターネット配信
| season = 第1期
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考
| 2008年2月8日 | - | [[バンダイチャンネル]] |
}}

==== 2009年版 ====
本作の新作アニメーション(2009年版)は2009年4月から10月にかけて放送された{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。2017年4月からは[[NHK BSプレミアム]]にて再放送が行われた{{R|ln-news48939}}。CSでは[[WOWOW]]や{{R|cinematodayN0030955}}、[[キッズステーション]]{{R|animatetimes1351045686}}などで放送された。

インターネット配信では2009年4月15日から[[角川グループ]]の公式チャンネル「角川アニメチャンネル」 ([[YouTube]]) にて配信された{{R|av.watch043295}}。また、2016年5月3日および4日にアニメ放送10周年を記念して、[[AbemaTV]]にて「涼宮ハルヒの憂鬱 24時間ジャック」と題した全話一挙配信が行われた{{R|subculwalker28261}}{{Efn2|3日放送の第1週目に累計視聴数はAbemaTV開局以来最高記録となる120万を記録し、さらに翌4日の第2週目には累計視聴数は140万を記録し、自身の持つ最高記録を更新した。なお、当時の株式会社KADOKAWA代表取締役専務執行役員・井上伸一郎が情報拡散に協力しており、音楽担当の神前暁や谷口役の声優・白石稔も放送に参加するなど大きな盛り上がりを見せたという{{R|getnews1455242}}。}}。2018年4月28日から5月6日まで[[ニコニコチャンネル]]にて「ぼくらの青春“2000年代アニメ”GW限定無料配信」と題して配信が行われた{{R|natalie279646}}。

{{放送期間
| season = 2009年版
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考
| 2009年4月3日 - 10月9日 | 金曜 0:40 - 1:10(木曜深夜) | サンテレビ | 兵庫県 |
| | 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) | テレ玉 | 埼玉県 |
| | 金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) | [[新潟テレビ21]] | [[新潟県]] |
| 2009年4月4日 - 10月10日 | 土曜 2:30 - 3:00(金曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 |
| | 土曜 3:15 - 3:45(金曜深夜) | tvk | 神奈川県 |
| 2009年4月5日 - 10月11日 | 日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜) | TVQ九州放送 | 福岡県 |
| 2009年4月7日 - 10月13日 | 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) | テレビ北海道 | 北海道 |
| 2009年4月8日 - 10月14日 | 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) | KBS京都 | 京都府 |
| | 水曜 1:29 - 1:59(火曜深夜) | [[広島テレビ放送|広島テレビ]] | 広島県 |
| | 水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜) | チバテレビ | 千葉県 |
| | | [[奈良テレビ放送|奈良テレビ]] | [[奈良県]] |
| | 水曜 2:08 - 2:38(火曜深夜) | [[仙台放送]] | 宮城県 |
| 2009年4月15日 - 10月14日 | 水曜 3:25 - 3:55(火曜深夜) | [[名古屋テレビ放送|メ〜テレ]] | [[広域放送|中京広域圏]] |
| 2009年10月19日 - 2010年5月3日 | 月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜) | [[熊本放送]] | [[熊本県]] |
| 2011年5月3日 - 5月6日 | 深夜 2:00 - 翌 7:00 | [[WOWOW]] | 日本全域 | [[日本における衛星放送|CS放送]]
| 2012年1月2日 - 4月2日 | 月曜 11:00 - 12:00 | [[アニメシアターX|AT-X]] | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり
| 2012年11月5日 - 12月12日 | 月曜 - 金曜 23:30 - 00:00 | [[キッズステーション]] | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり
| 2017年4月7日 - 9月29日 | 金曜 23:45 - 翌0:10 | [[NHK BSプレミアム]] | 日本全域 |
}}
{{放送期間 | media=インターネット配信
| season = 2009年版
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考
| 2009年4月15日 | 水曜 22:00 - 木曜 21:59 | [[YouTube]] |
| 2013年9月20日 | - | [[GyaO!]] | 全話無料配信(同月26日まで){{R|nlab20130920}}
| 2016年5月3日 | - | [[AbemaTV]] | 全話一挙(24時間連続)配信 / リピート放送あり{{R|ln-news91519|ln-news110053}}
| 2018年4月28日 | - | [[ニコニコチャンネル]] |リピート放送あり{{R|prtimes52224}}
}}

=== 日本国外 ===
{{放送期間
| area=国外
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象国
| 2009年3月20日 - 6月19日<br />2010年9月4日 - 2011年4月9日 | 23:30 - 翌0:00<br />3:10 - 3:40<br />23:15 - 23:45<br />3:15 - 3:45<br />([[香港時間]]) | [[アニマックス]]台湾 | [[台湾]]
| 2008年1月11日 - 2月22日 | 22:00 - 23:00<br />([[韓国標準時]]) | アニマックス韓国 | [[大韓民国|韓国]]
| 2009年3月20日 - 6月19日<br />2010年9月4日 - 2011年4月9日 | 23:30 - 翌0:00<br />3:10 - 3:40<br />23:15 - 23:45<br />3:15 - 3:45<br />([[香港時間]]) | [[無綫電視|TVB]] (J2) | [[香港]]
| 2009年4月1日 - 4月14日 <br />2009年6月6日 - 6月19日<br />2009年8月11日 - 8月24日 | 22:00 - 22:30<br />([[太平洋標準時]]) | [[ユナイテッド・テレビジョン・ブロードキャスティング・システム|UTB]] | [[アメリカ合衆国|アメリカ]]
| 2009年7月13日 - | 18:00 - 18:30<br />12:00 - 14:30<br />([[フィリピン標準時]]) | [[TV5_(フィリピン)|TV5]] | [[フィリピン]]
| 2010年10月3日 - | 10:05 - 10:35<br />([[中央ヨーロッパ時間]]) | [[イタリア放送協会|Rai]]4 | [[イタリア]]
}}

== DVD / Blu-ray ==
=== DVD ===
==== TVアニメ ====
本作の第1期DVDは角川書店より2006年6月23日から2007年1月26日まで全7巻が発売された。2009年版DVDは角川書店より2009年8月28日から2010年3月26日まで全8巻が発売された。{{出典範囲|text1=なお、画家兼評論家の古谷利裕は本作のDVDにおけるナンバリング表記は混乱を与えるものであると指摘している|s1="ref1"|ref1={{Sfnp|古谷|2011|p=179}}。}}

国外では2007年5月から11月にかけて本作の英語版全4巻が角川ピクチャーズUSAやバンダイエンターテインメント、[[バングズーム! エンタテイメント|バングズーム! エンタテイメント]]によって[[北米]]にて発売された{{Sfnp|三原|2010|p=48}}。

{| class="wikitable" style="font-size:small"
! rowspan="2" | タイトル !! rowspan="2" | 発売日
! rowspan="2" |収録内容!! colspan="2" |規格品番
|-
|-
!限定版
!第{{Display none|0}}2話||第{{Display none|0}}1話
!通常版
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 I|| colspan="3" |[[石原立也]]||[[池田晶子 (アニメーター)|池田晶子]]|| rowspan="2" |{{Display none|01}}第1巻
|- style="white-space:nowrap;"
!第{{Display none|0}}3話||第{{Display none|0}}2話
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 II|| rowspan="2" |[[山本寛 (アニメ演出家)|山本寛]]|| colspan="2" |北之原孝将||米田光良
|- style="white-space:nowrap;"
!第{{Display none|0}}5話||第{{Display none|0}}3話
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 III|| colspan="2" |坂本一也||[[堀口悠紀子]]|| rowspan="2" |{{Display none|03}}第2巻
|-
|-
! colspan="5"|第1期
!第10話||第{{Display none|0}}4話
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 IV||石原立也|| colspan="2" |石立太一||[[西屋太志]]
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱<br />朝比奈ミクルの冒険 Episode00
!第13話||第{{Display none|0}}5話
| 2006年6月23日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 V|| rowspan="2" |[[志茂文彦]]|| colspan="2" |北之原孝将||米田光良|| rowspan="2" |{{Display none|05}}第3巻
|朝比奈ミクルの冒険 Episode00
| KABA-1501
| KABA-1601
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 1
!第14話||第{{Display none|0}}6話
| 2006年7月28日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|すず/.../ゆううつ/}}涼宮ハルヒの憂鬱 VI|| colspan="2" |石原立也||池田晶子
|涼宮ハルヒの憂鬱 I
涼宮ハルヒの憂鬱 II
| KABA-1502
| KABA-1602
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 2
!第{{Display none|0}}4話||第{{Display none|0}}7話
| 2006年8月25日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|すず/.../たいくつ/}}涼宮ハルヒの退屈||村元克彦|| colspan="2" |吉岡忍||[[池田和美]]<br />[[荒谷朋恵]]||{{Display none|07}}第4巻
|涼宮ハルヒの憂鬱 III
涼宮ハルヒの憂鬱 IV
| KABA-1503
| KABA-1603
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 3
!{{Display none|第15}}-||第{{Display none|0}}8話
| 2006年9月22日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|ささのは/}}笹の葉ラプソディ||志茂文彦|| colspan="2" |[[武本康弘]]|| rowspan="2" |西屋太志||{{Display none|14}}新・第1巻(4)
|涼宮ハルヒの憂鬱 V
涼宮ハルヒの憂鬱 VI
| KABA-1504
| KABA-1604
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 4
!第{{Display none|0}}7話||第{{Display none|0}}9話
| 2006年10月27日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|ミステリックサイン|| style="white-space:nowrap;" |[[伊藤敦 (プロデューサー)|ジョー伊藤]]|| colspan="2" |石立太一||{{Display none|08}}第4巻
|涼宮ハルヒの退屈
ミステリックサイン
| KABA-1505
| KABA-1605
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5
!第{{Display none|0}}6話||第10話
| 2006年11月22日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|ことう1/}}孤島症候群(前編)||村元克彦||吉岡忍<br />荒谷朋恵||吉岡忍||荒谷朋恵|| rowspan="2" |{{Display none|09}}第5巻
|孤島症候群(前編)
孤島症候群(後編)
| KABA-1506
| KABA-1606
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 6
!第{{Display none|0}}8話||第11話
| 2006年12月22日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|{{Display none|ことう2/}}孤島症候群(後編)||志茂文彦|| colspan="2" |荒谷朋恵||門脇聡
|ライブアライブ
射手座の日
| KABA-1507
| KABA-1607
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 7
!{{Display none|第16}}-||第12話
| 2007年1月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}
|エンドレスエイト I <ref group="注" name="endless">DVD・Blu-rayでのI - VIIIの表記に従う。(本編中に表示されるサブタイトルはすべて「エンドレスエイト」である)</ref>||[[賀東招二]]|| colspan="2" |米田光良||高橋真梨子|| rowspan="2" |{{Display none|15}}{{Nowrap|新・第2巻}}(5.142857)
|サムデイ イン ザ レイン
| KABA-1508
| KABA-1608
|-
|-
! colspan="5"|2009年版
!{{Display none|第17}}-||第13話
|エンドレスエイト II <ref group="注" name="endless"/>|| rowspan="6" |武本康弘|| colspan="2" |荒谷朋恵||西屋太志
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 4<br />笹の葉ラプソディ(第1巻)
!{{Display none|第18}}-||第14話
| 2009年8月28日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}
|エンドレスエイト III <ref group="注" name="endless"/>|| colspan="2" |[[木上益治|三好一郎]]||高橋博行|| rowspan="2" |{{Display none|17}}新・第3巻(5.285714)
|笹の葉ラプソディ
| KABA-6001
| KABA-6101
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.142857<br />エンドレスエイトI・II(第2巻)
!{{Display none|第19}}-||第15話
| 2009年9月25日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}
|エンドレスエイト IV <ref group="注" name="endless"/>|| colspan="2" |[[高雄統子]]||植野千世子
|エンドレスエイト I
エンドレスエイト II
| KABA-6002
| KABA-6102
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.285714<br />エンドレスエイトIII・IV(第3巻)
!{{Display none|第20}}-||第16話
| 2009年10月30日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}
|エンドレスエイト V <ref group="注" name="endless"/>|| colspan="2" |石原立也||池田和美|| rowspan="2" |{{Display none|19}}新・第4巻(5.428571)
|エンドレスエイト III
エンドレスエイト IV
| KABA-6003
| KABA-6103
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.428571<br />エンドレスエイトV・VI(第4巻)
!{{Display none|第21}}-||第17話
| 2009年11月27日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}
|エンドレスエイト VI <ref group="注" name="endless"/>|| colspan="2" |北之原孝将||[[門脇未来]]
|エンドレスエイト V
エンドレスエイト VI
| KABA-6004
| KABA-6104
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.571428<br />エンドレスエイトVII・VIII(第5巻)
!{{Display none|第22}}-||第18話
| 2009年12月25日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}
|エンドレスエイト VII <ref group="注" name="endless"/>|| colspan="2" |石立太一||秋竹斉一|| rowspan="2" |{{Display none|21}}新・第5巻(5.571428)
|エンドレスエイト VII
エンドレスエイト VIII
| KABA-6005
| KABA-6105
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.714285<br />涼宮ハルヒの溜息I・II(第6巻)
!{{Display none|第23}}-||第19話
| 2010年1月29日{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}
|{{Nowrap|エンドレスエイト VIII}} <ref group="注" name="endless"/>||村元克彦|| colspan="2" |米田光良||高橋真梨子
|涼宮ハルヒの溜息 I
涼宮ハルヒの溜息 II
| KABA-6006
| KABA-6106
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.857142<br />涼宮ハルヒの溜息III・IV(第7巻)
!{{Display none|第24}}-||第20話
| 2010年2月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}
|{{Display none|すず/.../ためいき/}}涼宮ハルヒの溜息 I||[[谷川流]]|| colspan="2" |[[山田尚子]]||高橋博行|| rowspan="2" |{{Display none|23}}新・第6巻(5.714285)
|涼宮ハルヒの溜息 III
涼宮ハルヒの溜息 IV
| KABA-6007
| KABA-6107
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.999999<br />涼宮ハルヒの溜息V(第8巻)
!{{Display none|第25}}-||第21話
| 2010年3月26日{{Sfnp|飯田|2011|pp=251-252}}
|{{Display none|すず/.../ためいき/}}涼宮ハルヒの溜息 II||村元克彦|| colspan="2" |高雄統子||植野千世子
|涼宮ハルヒの溜息 V
| KABA-6008
| KABA-6108
|}

==== ライブ ====
{{Main2|各ライブDVDの詳細に関しては各個別記事を}}

{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
|-
!タイトル
!{{Display none|第26}}-||第22話
!発売日
|{{Display none|すず/.../ためいき/}}涼宮ハルヒの溜息 III||ジョー伊藤|| colspan="2" |石原立也||池田和美|| rowspan="2" |{{Display none|25}}新・第7巻(5.857142)
!規格品番
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの激奏]]
!{{Display none|第28}}-||第23話
| 2007年7月27日{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}
|{{Display none|すず/.../ためいき/}}涼宮ハルヒの溜息 IV||武本康弘|| colspan="2" |北之原孝将||門脇未来
| KABA-1609
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの弦奏]]
!{{Display none|第29}}-||第24話
| 2010年2月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}
|{{Display none|すず/.../ためいき/}}涼宮ハルヒの溜息 V||石原立也|| colspan="2" |石立太一||秋竹斉一||{{Display none|27}}新・第8巻(5.999999)
| KABA-1610
|}

==== 特典映像DVD ====
2010年9月24日にテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のDVD特典映像を再編集したDVD「『谷口が行く不思議発見の旅』DVDスペシャルエディション」が発売された。カットされた映像や蔵出し秘蔵映像が収録されている{{R|haruhi.tv_taniguchi}}。

{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
|-
!タイトル
!第{{Display none|0}}1話||第25話
!発売日
|{{Display none|あさひなみくるのぼうけん/}}朝比奈ミクルの冒険 Episode00|| rowspan="2" |山本寛||山本寛|| rowspan="2" |山本寛|| rowspan="2" |門脇聡||{{Display none|00}}朝比奈ミクルの冒険 Episode00
!規格品番
|-
|-
| 「谷口が行く不思議発見の旅」DVDスペシャルエディション
!第12話||第26話
| 2010年9月24日{{R|haruhi.tv_taniguchi}}
|ライブアライブ||山本寛<br />門脇聡|| rowspan="2" |{{Display none|11}}第6巻
| KWBA-822R
|}

=== Blu-ray ===
2010年11月26日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX」が発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}。本ブルーレイボックスは2009年版全28話が時系列順に収録されている{{R|av.watch379017}}。また、『[[涼宮ハルヒの激奏]]』『[[涼宮ハルヒの弦奏]]』のイベント映像も付属されている{{R|av.watch379017}}。なお、[[秋葉原駅]]にて本ブルーレイボックスと『涼宮ハルヒの消失』DVD&ブルーレイの広告が掲示された{{R|haruhi.tv_special}}。

2014年8月29日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの憂鬱第1期シリーズBDBOX」が発売された{{R|av.watch655481}}。本ブルーレイボックスは第1期全14話が時系列順ではなく第1期の放送順で収録されている{{R|av.watch655481}}。特典としてサウンドトラックCDが2枚付属されている{{R|av.watch655481}}。

2016年12月18日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX」が発売された{{R|ln-news43356}}。本ブルーレイボックスは過去のコンプリートボックスには収録されなかった劇場アニメ『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』に加え、Webアニメ『[[涼宮ハルヒちゃんの憂鬱]]』『[[にょろーん ちゅるやさん]]』『涼宮ハルヒの激奏』のイベント映像も付属されている{{R|ln-news43356}}。

{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
|-
!タイトル
!第11話||第27話
!発売日
|{{Display none|いてざのひ/}}射手座の日||賀東招二|| colspan="2" |武本康弘||堀口悠紀子
!規格品番
|-
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX
!第{{Display none|0}}9話||第28話
| 2010年11月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|サムデイ イン ザ レイン||谷川流||山本寛||北之原孝将||米田光良||{{Display none|13}}第7巻
| KAXA-2000
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱第1期シリーズBDBOX
| 2014年8月29日{{R|av.watch655481}}
| KAXA-9805
|-
| 涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX
| 2016年12月18日{{R|ln-news43356}}
| KAXA-9826
|}
|}


== リリース ==
== CD ==
=== 主題歌CD ===
CDは[[ランティス]]、DVDと書籍は[[角川書店]]から発売されている(販売は、CDは2009年3月までは[[キングレコード]]、2009年4月以降はランティスの親会社である[[バンダイビジュアル]]が販売し、DVDは[[角川エンタテインメント]]から)。
{{Main2|各シングルおよびアルバムの詳細に関しては各個別記事を}}


なお、サウンドトラックCDは全てDVDの特典として付けられたため、2015年まで単体としての販売はされていなかった。ただし第一期分に関しては、2013年に発売された、涼宮ハルヒの憂鬱第一期シリーズBD-BOXに特典としてCDに再録されている。しかし2016年7月7日にサウンドトラックCD-BOX『コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏』がランティスより発売され、2006年版、2009年新作話に使用されたBGMや主題歌と挿入歌が収録された。

=== CD ===
==== TVアニメ ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ シングル
|+ シングル
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| 2006年4月26日 || [[冒険でしょでしょ?]] || LACM-4255
| [[冒険でしょでしょ?|冒険でしょでしょ?]]
| 2006年4月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}|| LACM-4255
|-
|-
| 2006年5月10日 || [[ハレ晴レユカイ]] || LACM-4261
| [[ハレ晴レユカイ]]
| 2006年5月10日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4261
|-
|-
| 2006年6月21日 || [[涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜]] || LACM-4268
| [[涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜]]
| 2006年6月21日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4268
|-
|-
| 2007年3月18日 || [[ハレ晴レユカイ]] || LZM-2001
| [[ハレ晴レユカイ]]([[レコード|アナログ盤]])
| 2007年3月18日{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}|| LZM-2001
|-
|-
| 2009年7月22日 || [[Super Driver]] || LACM-4631
| [[Super Driver]]
| 2009年7月22日{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}|| LACM-4631
|-
|-
| 2009年8月26日 || [[止マレ!]] || LACM-4640
| [[止マレ!]]
| 2009年8月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}|| LACM-4640
|}
|}
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ アルバム
|+ アルバム
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| 2009年6月24日 || [[涼宮ハルヒの弦奏]] || LACA-5920
| [[涼宮ハルヒの弦奏]]
| 2009年6月24日{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}|| LACA-5920
|-
|-
| rowspan="2"|2009年8月5日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#涼宮ハルヒの記録|涼宮ハルヒの記録]] || LACA-5941
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#涼宮ハルヒの記録|涼宮ハルヒの記録]]
| rowspan="2" |2009年8月5日{{Sfnp|飯田|2011|pp=249-250}}|| LACA-5941
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの記憶]] || LACA-5942
| [[涼宮ハルヒの記憶]] || LACA-5942
|-
|-
| 2009年8月26日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 -Super Remix- Full-Mix]] || LACA-5950
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 -Super Remix- Full-Mix]]
| 2009年8月26日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}|| LACA-5950
|-
|-
| 2010年2月24日 || [[Imaginary ENOZ featuring HARUHI]] || LACA-15005
| [[Imaginary ENOZ featuring HARUHI]]
| 2010年2月24日{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}|| LACA-15005
|-
|-
| 2016年7月7日 || [[涼宮ハルヒの完奏〜コンプリートサウンドトラック〜|コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏]] || LACA-9460-64
| [[涼宮ハルヒの完奏〜コンプリートサウンドトラック〜|コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏]]
| 2016年7月7日{{R|music.jp120991}} || LACA-9460-64
|}
|}

=== キャラクターソング ===
{{Main2|各キャラクターソングの詳細に関しては各個別記事を}}

{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ 涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング
|+ 涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| rowspan="3"|2006年7月5日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.1 涼宮ハルヒ|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ]] || LACM-4269
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.1 涼宮ハルヒ|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ]]
| rowspan="3" |2006年7月5日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4269
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.2 長門有希|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希]] || LACM-4270
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.2 長門有希|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希]] || LACM-4270
430行目: 1,240行目:
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.3 朝比奈みくる|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる]] || LACM-4271
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.3 朝比奈みくる|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる]] || LACM-4271
|-
|-
| rowspan="2"|2006年12月6日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.4 鶴屋さん|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.4 鶴屋さん]] || LACM-4323
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.4 鶴屋さん|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.4 鶴屋さん]]
| rowspan="2" |2006年12月6日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4323
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.5 朝倉涼子|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.5 朝倉涼子]] || LACM-4324
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.5 朝倉涼子|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.5 朝倉涼子]] || LACM-4324
|-
|-
| rowspan="2"|2007年1月24日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.6 キョンの妹|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.6 キョンの妹]] || LACM-4341
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.6 キョンの妹|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.6 キョンの妹]]
| rowspan="2" |2007年1月24日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4341
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.7 喜緑江美里|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.7 喜緑江美里]] || LACM-4342
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.7 喜緑江美里|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.7 喜緑江美里]] || LACM-4342
|-
|-
| rowspan="2"|2007年2月21日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.8 古泉一樹|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.8 古泉一樹]] || LACM-4355
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.8 古泉一樹|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.8 古泉一樹]]
| rowspan="2" |2007年2月21日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACM-4355
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.9 キョン|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.9 キョン]] || LACM-4356
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.9 キョン|涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.9 キョン]] || LACM-4356
444行目: 1,257行目:
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ 涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング
|+ 涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| rowspan="3"|2009年9月30日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.1 涼宮ハルヒ(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ]] || LACM-4650
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.1 涼宮ハルヒ(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ]]
| rowspan="3" |2009年9月30日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}|| LACM-4650
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.2 長門有希(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.2 長門有希]] || LACM-4651
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.2 長門有希(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.2 長門有希]] || LACM-4651
452行目: 1,267行目:
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.3 朝比奈みくる(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる]] || LACM-4652
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.3 朝比奈みくる(2009年版)|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる]] || LACM-4652
|-
|-
| 2009年11月18日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.4 古泉一樹|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.4 古泉一樹]] || LACM-4659
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.4 古泉一樹|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.4 古泉一樹]]
| 2009年11月18日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}|| LACM-4659
|-
|-
| rowspan="3"|2009年12月9日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.5 キョン|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.5 キョン]] || LACM-4660
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.5 キョン|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.5 キョン]]
| rowspan="3" |2009年12月9日{{Sfnp|飯田|2011|p=250}}|| LACM-4660
|-
|-
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.6 鶴屋さん|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.6 鶴屋さん]] || LACM-4668
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング#Vol.6 鶴屋さん|涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.6 鶴屋さん]] || LACM-4668
461行目: 1,278行目:
|}
|}


==== SOS団ラジオ支部 ====
=== ラジオ番組CD ===
{{Main2|各シングルおよびアルバムの詳細に関しては各個別記事を}}

{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ シングル
|+ シングル
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| 2006年11月22日 || [[最強パレパレード]] || LACA-4316
| [[最強パレパレード]]
| 2006年11月22日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACA-4316
|}
|}
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ アルバム
|+ アルバム
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
|-
| 2006年7月5日 || [[涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部#CD|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.1]] || LACA-5523
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部#Vol.1|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.1]]
| 2006年7月5日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACA-5523
|-
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| 2006年9月21日 || 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.2 || LACA-5556
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部#Vol.2|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.2]]
| 2006年9月21日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACA-5556
|-
|-
| 2006年12月21日 || 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.3 || LACA-5584
| [[涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部#Vol.3|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.3]]
| 2006年12月21日{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}|| LACA-5584
|}
|}
<!-- 出典不足のためコメントアウトしています
=== CD-ROM ===
2007年9月28日に[[キャラアニ]]による[[Windows]]用CD-ROM「涼宮ハルヒの憂鬱 〜コンピ研部長のSOS団観察日誌〜」が発売された。


2010年3月6日に京アニショップ!による[[Windows]]用CD-ROM「涼宮ハルヒの憂鬱 デスクトップアクセサリー」が発売された。
==== ドラマCD ====

{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 〜コンピ研部長のSOS団観察日誌〜
| 2007年9月28日||
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 デスクトップアクセサリー
| 2010年3月6日|| KYOG-HA91
|}
-->
=== ドラマCD ===
{{Infobox Album <!-- プロジェクト:アルバム をご覧ください -->
{{Infobox Album <!-- プロジェクト:アルバム をご覧ください -->
| Name = サウンドアラウンド
| Name = サウンドアラウンド
| Type = ドラマCD
| Type = ドラマCD
| Artist = 涼宮ハルヒの憂鬱
| Artist = 涼宮ハルヒの憂鬱
| Released = [[2007年]][[1月24]]
| Released = 2007年1月27
| Recorded = 2007年<br />{{JPN}}
| Recorded = 2007年<br />{{JPN}}
| Genre = ドラマCD
| Genre = ドラマCD
491行目: 1,333行目:
| Producer = [[斎藤滋]]
| Producer = [[斎藤滋]]
| Reviews =
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| Chart position = * 11位<small>([[オリコンチャート|オリコン]])</small>
| Chart position = * 11位<small>([[オリコンチャート|オリコン]])</small>{{R|oricon685853}}
| Certification =
| Certification =
| Last album = -
| Last album = -
497行目: 1,339行目:
| Next album =
| Next album =
}}
}}
テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の[[ドラマCD]]。「ライブアライブ」の後日談という設定になっている。ドラマCDの原案は[[谷川流]]が、脚本は[[志茂文彦]]が担当している。キャストは、アニメ版と同じ[[杉田智和]]、[[平野綾]]、[[茅原実里]]、[[後藤邑子]]、[[小野大輔]]、[[松岡由貴]]、[[あおきさやか]]、[[白石稔]]が参加している。[[ドラマ]]と共にドラマ内使用された「First Good-Bye」も収録されている。
テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の[[ドラマCD]]{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。2010年1月27日に[[ランティス|Lantis]]から発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。「ライブアライブ」の後日談という設定になっている{{R|cdjournal4106101773}}。ドラマCDの原案は[[谷川流]]が{{R|cdjournal4106101773}}、脚本は[[志茂文彦]]が担当している{{R|lantis_LACA-5585}}。キャストは、アニメ版と同じ[[杉田智和]]、[[平野綾]]、[[茅原実里]]、[[後藤邑子]]、[[小野大輔]]、[[松岡由貴]]、[[あおきさやか]]、[[白石稔]]が参加している{{R|lantis_LACA-5585}}{{Efn2|なお、本ドラマCDは涼宮ハルヒ役の平野がキョンを演じシーンがある{{R|getnews1442447}}。}}


===== 収録内容 =====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+ 収録内容{{R|cdjournal4106101773}}
! トラック !! トラック名 !! 時間
! トラック !! トラック名 !! 時間
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|-
534行目: 1,376行目:
|}
|}


===== 主題歌 =====
==== 主題歌 ====
; 「First Good-Bye」
; 「First Good-Bye」
: 作詞 - [[畑亜貴]] / 作曲・編曲 - [[神前暁]] / 歌 - 涼宮ハルヒ([[平野綾]])
: 涼宮ハルヒ([[平野綾]])によるによるエンディングテーマ{{R|lisani101110}}。作詞[[畑亜貴]]{{R|lisani101110}}、作曲・編曲[[神前暁]]{{R|lisani101110}}。

:* [[主題歌|エンディングテーマ]]
==== 評価 ====
: [[CDジャーナル]]は、バンド演奏シーンでは涼宮ハルヒ役の平野綾が伸びやかなヴォーカルを披露していると評している{{R|cdjournal4106101773}}。

=== アルバム ===
{{Main2|各アルバムの詳細に関しては各個別記事を}}


==== アルバム ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
! 発売日 !! タイトル !! 規格品番
! タイトル
! 発売日 !! 規格品番
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| 2008年1月23日 || [[世界が夢見るユメノナカ/最終未来を見せて!#収録曲|世界が夢見るユメノナカ]] || LACA-5728
| [[世界が夢見るユメノナカ/最終未来を見せて!#収録曲|世界が夢見るユメノナカ]]
| 2008年1月23日{{Sfnp|飯田|2011|p=247}}|| LACA-5728
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| 2009年1月21日 || [[涼宮ハルヒの激動#ボーカルミニアルバム|涼宮ハルヒの激動 ボーカルミニアルバム]] || LACA-5830
| [[涼宮ハルヒの激動#ボーカルミニアルバム|涼宮ハルヒの激動 ボーカルミニアルバム]]
| 2009年1月21日{{Sfnp|飯田|2011|p=248}}|| LACA-5830
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| 2009年3月25日 || [[涼宮ハルヒの直列#ボーカルミニアルバム|涼宮ハルヒの直列、涼宮ハルヒの並列 ボーカルミニアルバム]] || LACA-5883
| [[涼宮ハルヒの直列#ボーカルミニアルバム|涼宮ハルヒの直列、涼宮ハルヒの並列 ボーカルミニアルバム]]
| 2009年3月25日{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}|| LACA-5883
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|}


=== DVDBlu-ray Disc ===
== パチンコパチスロ ==
=== CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱 ===
第1期DVD・涼宮ハルヒの激奏DVDの発売元は[[角川書店]]、販売元は[[角川エンタテインメント]]・[[京都アニメーション]]、第2期DVD・涼宮ハルヒの弦奏DVD・涼宮ハルヒの憂鬱Blu-rayコンプリートBOXは発売元が角川書店、販売元が角川映画・京都アニメーション、「谷口が行く不思議発見の旅」DVDスペシャルエディションは発売元は角川書店、販売元は[[角川映画]]となっていた。また 涼宮ハルヒの憂鬱第一期シリーズBD-BOXは発売元・販売元は[[KADOKAWA]](角川書店ブランド)である。
{{Main2|「'''Haruhi Hunting'''」の詳細については[[#Haruhi Hunting]]を}}
==== 第1期 ====
2014年7月22日に[[三共 (パチンコ)|SANKYO]]より導入された本作のパチンコ台{{R|machine.johojima1440}}。[[ライトノベル]]原作の作品としては『[[スレイヤーズ]]』『[[モーレツ宇宙海賊]]』に次ぐ三作目のタイアップ機となる{{R|biz-journal284551}}。また、本パチンコ台の導入を記念して同年6月1日よりキャンペーン「Haruhi Hunting」(ハルヒハンティング)が開催された{{R|animeanime18905}}。
第1期について、DVDには、初回限定版、通常版共に各巻にメイキングクリップとしたCMや挿入歌収録風景、京都アニメーション訪問記などが収録されるほか、テレビ版の次回予告(DVDでは本編映像の次回予告がTV版より差し替えとなっている)や第1巻にはノンテロップのオープニング・エンディング主題歌映像、TVCM映像、最終巻には「TV版EDスペシャルバージョン」を収録している。映像特典は初回限定版・通常版・レンタル版共通である。初回限定盤の封入特典として各巻にサウンドトラックとラジオ番組を再編集した傑作選を収録したCDが付属するほか、また第2巻(涼宮ハルヒの憂鬱の憂鬱1)以降は毎巻トレーディングカード・シール5種類(各巻5種×6巻)のうち1枚収録された。初回限定盤通常版の共通封入特典として、ポストカード付き解説書が付属した。詳しくは公式サイトを参照。またDVDの発売に伴い、[[ディレクターズ・カット]]として1、2分ほどのテレビで未放送のシーンが追加されたほか、いくつかのシーンの作画が修正されている。
<!--
==== 製作 ====
-->
==== コラボレーション ====
* 2015年7月6日よりPC向けパチンコ・パチスロオンラインゲーム「[[777town.net]]」にて本作が配信された{{R|prtimes20150706}}。また、同年12月21日よりAndroid向けパチンコ・パチスロゲームアプリ「777town for Android」にて本作が配信された{{R|prtimes20151221}}。
* 2018年8月17日よりリズムアクションゲーム「7RHYTHM-ナナリズム-」にてコラボレーションイベントが開催された{{R|gamebiz218163}}。

=== パチスロ 涼宮ハルヒの憂鬱 ===
2016年12月12日にSANKYOより導入された本作のパチスロ台{{R|natalie212700}}。また、同月18日には平野綾、茅原実里、後藤邑子による楽曲「[[SIXTH SENSE ADVENTURE]]」が発売されており、本パチスロ台ではこの楽曲を動画付きで聴くことができる{{R|natalie212700}}。

==== 評価 ====
ライターのひろ吉は本機における特徴として以下のように述べている。
{{Quotation|最大の特徴は「ダブルルートシステム」と呼ばれる2つの大当りへの道のり。図柄による液晶当りと役物抽選を契機とした小当り経由、つまり本来的な1種2種混合機のゲーム性となっている。|ひろ吉{{R|biz-journal275353}} }}
また、ひろ吉は本機が「低設定でも初当りを引ければ万枚のチャンスがある」ことから高いポテンシャルが魅力だとした上で、アシストリプレイタイム中やボーナス突入時に好きな楽曲を選んでプレイすることが出来る点が最高だったと称賛している{{R|biz-journal275353}}。

== 聖地 ==
<!-- 本節の内容が全てではありません。内容を追加できる方は加筆お願いします。 -->
{{See also|涼宮ハルヒシリーズ#作品舞台}}
[[File:HK-NishinomiyakitaguchiStation-2.JPG|thumb|200×200px|阪急西宮北口駅北西口]]
[[File:KOYOEN STATION.jpg|thumb|200×200px|阪急甲陽園駅]]
[[画像:Hyogo_prefectural_Kabutoyama_Forest_Park04n4592.jpg|thumb|200×200px|甲山森林公園]]
; [[兵庫県立西宮北高等学校]]
: 作中においてハルヒたちが通っている「県立北高校」のモデルとなった高等学校{{Sfnp|いしたに|2011|p=220}}。原作小説の著者・[[谷川流]]が[[兵庫県]][[西宮市]]出身であることから、著者の出身校である兵庫県立西宮北高等学校がモデルとなり、テレビアニメ製作におけるロケハンでは本校の外観や地理的条件が県立北高校に反映された{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=167}}。
: 同校の西門には休日になるとカメラを持った中高年や外国人のファンが多く訪れており、その大半は外観を眺めるだけだが、中にはグラウンドに「SOS」と白線で落書きしたり、トイレを使用するために無断で校内に立ち入るファンもおり、同校がホームページにて「基本的に関係者以外の立ち入りは断っている」と呼び掛ける事態となった{{R|kobe_newspaper20110704}}。
; ハルヒ坂
: 作中においてキョンたちが学校へ登校する坂道のモデルとなった坂道。兵庫県立西宮北高等学校と[[西宮市立苦楽園小学校]]の間に位置する坂道であり、涼宮ハルヒシリーズのファンからは「ハルヒ坂」と呼ばれている{{R|nishinomiya-style_haruhizaka}}。
; [[西宮市立上ヶ原中学校]]
: 作中の「3年前」に涼宮ハルヒが「校庭落書き事件」を起こした「市立東中学校(東中)」の校舎のモデルとなった中学校で、谷川の母校でもある{{R|tsuchii_nishinomiya}}。
; [[西宮市立大社中学校]]
: 上述の「市立東中学校(東中)」の門のモデルとなった中学校{{R|tsuchii_nishinomiya}}。文芸評論家の土居豊はキョンが谷川自身の投影であるとすれば、キョンと涼宮ハルヒの出身中学校が違うという設定になっていることから、涼宮ハルヒの出身中学校は西宮市立上ヶ原中学校ではないと考察している{{R|tsuchii_nishinomiya}}。土居は涼宮ハルヒの出身中学について以下のように語る。
{{Quotation|じゃあどこかとなると、当時の北高にあたる県立西宮北高校区が上ヶ原、大社、平木、苦楽園という4つの中学校からできていたということと、その中で涼宮ハルヒとキョン君が同じ方向へ帰っているはずですから、涼宮ハルヒの出身校は大社中学か平木中学のどっちかになります。その二つの内、大社中学の門がロケで選ばれていますので、彼女は大社中学の出身でなかろうかとなるわけです。|土居豊{{R|tsuchii_nishinomiya}} }}
; [[西宮北口駅]]([[阪急]][[阪急神戸本線|神戸本線]]・[[阪急今津線|今津線]]{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}})
: 作中においてSOS団メンバーが県立北高校以外で集合場所に使っている「北口駅」のモデルとなった駅{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}。なお、SOS団メンバーが実際に待ち合わせしていたのは駅構内ではなく駅前広場(北口公園広場{{R|kobe_newspaper20140410}})であり、広場内には時計塔などのオブジェが存在する{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}{{Efn2|時計塔に設置されている時計は通称「ハルヒ時計」と呼ばれる{{R|mantan-web20210210}}。}}。
: 時計塔は2009年夏から開始された北口公園広場の改修工事に伴って撤去されたが、ファンが時計塔の再設置を市に要請し続けた結果、約5年ぶりに再設置が行われ、2014年4月12日に除幕式を迎えた{{R|kobe_newspaper20140410}}{{Efn2|実際は、ファン有志が時計塔を回収した廃材業者を突き止め、その業者が時計塔を保管しているのを発見した{{R|kobe_newspaper20140413}}。そして2012年に開催されたイベント「ハルヒサマーフェス2012」でファンの一人が業者に依頼し、時計塔を展示した{{R|kobe_newspaper20140413}}。また、同年秋に開催されたイベント「SOS団in西宮に集合よ」では全国からファンが1万人以上訪れた{{R|kobe_newspaper20140413}}。ファンの聖地巡礼に対する想いの強さを感じた市が約300万円をかけて時計塔の改修・再設置を行った{{R|kobe_newspaper20140410}}。}}。2021年にはこの時計をモチーフとしたペーパークラフト「西宮風景箱 - SOS団の集合場所」が発売された{{R|mantan-web20210210}}。
; [[甲陽園駅]]
: 作中に登場する「光陽園駅」のモデルとなった駅{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=167}}。
; [[夙川]]
: 作中に登場する「祝川」のモデルとなった河川で、花見の名所でもある{{R|tsuchii_nishinomiya}}。
; 珈琲屋ドリーム
: SOS団が日常的に溜まり場として使用してる喫茶店{{Sfnp|いしたに|2011|p=229}}。著者が常連客として訪れている喫茶店でもある。店のマスターによれば、テレビアニメ放送の1年ほど前に著者とテレビアニメの製作スタッフが写真撮影に訪れていたという{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}。
: テレビアニメでは忠実に再現された店内の様子がファンの間で話題となり、店内には若い客層が多く集まるようになった{{R|kobe_newspaper20170511}}。マスターは「地元の常連客と日本中の若者が一緒になって盛り上がっている」と喜んでいたという{{R|kobe_newspaper20170511}}。また、ゼミの一環で訪れる学生や韓国や台湾、アメリカなどの外国人観光客の来店も多く、『涼宮ハルヒの驚愕』が刊行された2011年5月前後も客が殺到した{{R|kobe_newspaper20110704}}。なお、テレビアニメ終了後に店舗は移転しており、現在の店舗内はテレビアニメ放送当時とは異なる{{R|kobe_newspaper20170510}}。
; [[西宮市立中央図書館]]
: 作中においてキョンと長門が訪れた市立図書館{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=168}}。なお、原作で二人が訪れたのは西宮北口駅そばにある「西宮市立北口図書館」である{{R|anibu193259}}。
; [[西宮市立中央運動公園]]
: 作中でSOS団と上ヶ原パイレーツが野球の試合を行った野球場がある公園{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}。
; [[阪急大阪梅田駅|阪急梅田]]と[[阪神百貨店]]前の交差点
: キョンたちが異次元空間に飛ばされた場所のモデルとなった場所{{Sfnp|土居|2013|p=64}}。土居は本作では異次元空間に現れた光る怪物が梅田の風景を破壊するが、こういったアニメの中で実際の風景が破壊される時に「何を破壊するか?」というのは作品のテーマにも繋がる問題であり、著者の無意識な願望を表してしまうことにもなりかねないとしている{{Sfnp|土居|2013|pp=70-71}}。
; [[武庫川]] / [[武庫川]]の河川敷
: SOS団が花火をする河原のモデルとなったとされる河川敷{{Sfnp|土居|2013|p=71}}。また、釣りをするエピソードで登場した川も武庫川がモデルとなっているとされており、土居は西宮市で以前から行われているハゼ釣り大会を参考にしているのだろうと推測している{{Sfnp|土居|2013|p=71}}。
; [[甲山]]
: 作中の登場人物・鶴屋さんの家が所有している「鶴屋山」のモデルとなった山{{R|tsuchii_nishinomiya}}。
; 甲山森林公園 / 神呪寺 / 関西スーパー大社店 / 廣田神社 / 西宮中央運動公園
: SOS団が映画を撮影した場所{{Sfnp|いしたに|2011|p=230}}。

== イベント・企画 ==
<!-- 本節に書かれている内容が全てとは限りません。 -->
=== 涼宮ハルヒの激奏 ===
{{main|涼宮ハルヒの激奏}}

2007年3月18日に[[大宮ソニックシティ]]にて開催された、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブイベント{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。同年7月27日には本イベントのライブDVD『'''涼宮ハルヒの激奏'''』が発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。

=== 涼宮ハルヒの弦奏 ===
{{main|涼宮ハルヒの弦奏}}

2009年4月29日{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}に[[東京厚生年金会館]]で行われた、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌を演奏したクラシックコンサートイベント{{R|animeanime4783}}。同年6月24日には本イベントのアルバムCD『'''涼宮ハルヒの弦奏'''』(演奏:[[東京フィルハーモニー交響楽団]])が{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}、翌年2月26日には本イベントのライブDVD『'''涼宮ハルヒの弦奏'''』がそれぞれ発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}。

=== ハルヒサマーフェス2012 ===
2012年8月25日 - 26日に夙川学院増谷記念館にて開催されたファン有志によるイベント{{R|kobe_newspaper20120827}}{{Efn2|[[西宮市]]で「涼宮ハルヒ」を題材にした初のイベントでもある{{R|mantan-web20121221}}。}}。作中舞台となる西宮市を盛り上げようとするものであり、聖地巡礼のパネル紹介や体験ツアー、観光を発展させる方策などの研究報告などが行われた{{R|kobe_newspaper20120827}}。本イベントは、アニメや漫画のファン・研究者らが2012年に「関西新文化振興会」発足させ、本イベントを企画したことから始まった{{R|kobe_newspaper20120827}}。また、翌年8月25日にも同校にて「ハルヒサマーフェス2013」が開催された{{R|mantan-web20130826}}。

[[毎日新聞]]は本イベントの特徴として「ファンのみの手で開催されている」ことを挙げており、関西新文化振興会によれば、「会員が面白いと思ったことをやっているだけなので、積極的に行政に協力を呼びかけているわけではない」とのこと。また、「学術的な研究発表が行われている」ことも本イベントの特徴だとしており、研究発表の場が設けられたのは「『文教地区』と呼ばれる西宮市の特色を出すため」であるという{{R|mantan-web20130826}}。

=== Haruhi Hunting ===
{{Main2|パチンコ「'''CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱'''」の詳細については[[#CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱]]を}}

2014年6月1日から行われた本作のパチンコ台「CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱」の導入に先駆けた記念キャンペーン{{R|animeanime18905}}。1本の動画を全707コマのイラスト(これらのイラストは「カケラ」と呼ばれる{{R|animeanime18905}})に分解し、それを全国にある街の看板やWeb広告、雑誌広告として拡散させ、それらのイラストをユーザーが撮影してキャンペーンサイトに投稿することで1本のアニメーション動画を完成させていくというものである{{Sfnp|Web Designing2014/12|2014|p=35}}。今回完成されたアニメーション動画は本作の挿入歌「Lost My Music」を使用したMVとなっている{{R|animeanime18905}}。

ライターの平田順子は、基本的にユーザーにとって「広告はジャマだと思われるもの」とだというクリエイティブディレクター・[[中村洋基]]の考えを引用したうえで、本キャンペーンは広告を「視界に入ってしまうもの」から「探して集めるもの」へと変えていったと述べている{{Sfnp|Web Designing2014/12|2014|p=35}}。

=== オーケストラ演奏会 ===
ハルヒシリーズの楽曲をプログラムとする演奏会が、舞台である[[兵庫県]][[西宮市]]を拠点として活動を行うアマチュアオーケストラ「NON管弦楽団{{Efn2|テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送が「NON管弦楽団」発足のきっかけとなっている{{R|nishinomiya-style11940}}。}}」によって過去3度行われている。第1回定期演奏会(2014年7月5日開催 / 西宮市立夙川公民館)では『朝比奈ミクルの冒険』、『涼宮ハルヒの憂鬱』のOSTより{{R|animeanime18824}}、第2回定期演奏会(2015年10月12日 / [[兵庫県立芸術文化センター]])では『涼宮ハルヒの憂鬱』より「エンドレスエイト」{{R|nishinomiya-style11940}}、第3回定期演奏会(2016年11月19日 / 兵庫県立尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」)では映画『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』OST全曲が演奏された{{R|kobe_newspaper20161127}}。

=== 飛び出しハルヒ ===
2014年に喫茶店ドリームを利用するファンらが「地元住民にも作品が愛されるように」という目的で[[飛び出し坊や]]を模して製作した看板。西宮北口駅近くに8か所設置しており、それぞれの設置場所はあえて公表していない。[[神戸新聞社]]記者の名倉あかりは『[[神戸新聞]]』に「地域の安全をアニメで守りたい。看板には『オタク』たちの熱い思いが込められている」とコメントしている{{R|kobe_newspaper20180808}}。

=== 涼宮ハルヒの獄音 ===
{{main|涼宮ハルヒの獄音}}

2016年7月9日に[[立川シネマシティ]]と[[塚口サンサン劇場]]で開催された、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第1期の劇場上映イベント{{R|natalie191246}}。

=== エンドレスエイト88時間生放送〜およそ1/9077長門有希体験〜 ===
2018年8月28日から31日に[[ニコニコ生放送]]にて実施された、テレビアニメ(2009年版)のエピソード「エンドレスエイト」を疑似体験できる生放送企画。なお、ユーザーが88時間の放送を全て視聴した場合、テレビアニメ内の長門が経験した9077分の1の時間軸を体験したことになる{{R|av.watch1138381}}{{Efn2|なお、テレビアニメにおける長門のループ回数は15,532回であり、これをループ日数(15日)と掛け合わせると長門は638.3年の間「エンドレスエイト」を体験したことになる{{R|pashplus233601}}。}}。

=== SOS団 in 西宮に集合よ!オーバー♪♪ ===
2019年7月7日から8月31日に[[兵庫県]][[西宮市]]にて実施された、同作の聖地を巡るスタンプラリー。ジュンク堂書店西宮店などではグッズ販売が行われ、さらに[[フレンテ西宮]]では特設ギャラリーが開設された{{R|mantan-web20190630}}。

=== 「涼宮ハルヒの憂鬱 笹の葉ラプソディ」展 ===
2020年7月7日から26日にAKIHABARAゲーマーズにて開催された、エピソード「笹の葉ラプソディ」が収録された原作ライトノベル『[[涼宮ハルヒの退屈]]』の発売から16年後を迎えたことを記念したイベント。16年後とは、作中にて涼宮ハルヒが「みんな、書いた内容を覚えておくのよ。今から16年が最初のポイントよ。誰の願いを彦星が叶えてくれるか勝負よ!」という台詞が由来となっている{{R|animeanime54769}}。

=== ENOZスペシャルライブ ===
2020年11月28日に原作ライトノベル『[[涼宮ハルヒの直観]]』の発売を記念して某所にて開催されたスペシャルライブ。「ENOZの曲を演奏してほしい」という涼宮ハルヒ(声:平野綾)の呼びかけによって、ボーカル&ギター担当の橋村姫、ギター担当の瀬川千鶴、ベース担当のカワノアキ、ドラム担当のMiMiの4名が集結した。本ライブでは「God knows...」「Lost my music」を含む6曲が演奏された{{R|webnewtype247498}}。

=== 涼宮ハルヒの探訪 ===
2020年12月19日に[[ところざわサクラタウン]]にて開催されたトークイベント。登壇者である茅原実里(長門有希 役)と白石稔(谷口 役)が本作の聖地・西宮市と神戸市へのロケを事前に敢行しており、このロケ映像を視聴しながらアニメ放映当時やロケの際のエピソードが語られた{{R|ryoko-net86852}}。

== コラボレーション ==
<!-- 本節に書かれている内容が全てとは限りません。 -->
=== 商品 ===
2010年4月{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}に[[ロッテ]]のガム「ACUO」のCMにSOS団の女性キャラクターが登場した{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}。{{Harvtxt|ドリルプロジェクト|2010}}によれば、ガムを噛む俳優の息を吸ったブティック店員が朝比奈みくるに、店長が涼宮ハルヒに変身して注目されたという{{Sfnp|ドリルプロジェクト|2010|p=169}}。

2010年7月に[[ポッカサッポロフード&ビバレッジ]]と本作のコラボ商品「涼宮ハルヒの果汁」が発売された{{R|akiba-souken9348}}。また、同年12月には同社と本作のコラボ商品「長門有希の珈琲」が発売された{{R|akiba-souken10502}}。本コラボはアニメ雑誌『[[月刊ニュータイプ]]』の創刊25周年を記念したものである{{R|akiba-souken9348|akiba-souken10502}}。


本作の聖地・珈琲屋ドリーム{{Sfnp|いしたに|2011|p=229}}と本作とのコラボレーション商品「特製ドリップコーヒーパック」が発売された{{R|kobe_newspaper20210123}}。本コラボは西宮商工会議所から依頼を受けた印刷会社・兵田印刷工芸が提案したことから実現に至った{{R|kobe_newspaper20210123}}。神戸新聞・映像写真部の風斗雅博は『神戸新聞』に「観光振興の新たな呼び水として期待される」とコメントしている{{R|kobe_newspaper20210123}}。
==== 第2期 ====
第2期DVDについては初回限定盤、通常版の2系統が発売された。本編は2009年に新規製作された話分のみ収録されている。各巻の映像特典として、ロケハン映像、平野綾(涼宮ハルヒ)PVメイキングが収録され、第1巻にはノンテロップエンディング、TVCM、プロモーション映像が収録されたほか、第2巻はノンテロップオープニング、放送各局の番宣スポットが2局分が収録された。第3巻から第8巻までは番宣スポットが各局2局分ずつ収録されている。第1期と同じく映像特典は初回限定盤、通常版、レンタル版共通である。初回限定盤と通常版の共通特典としては第1期と同じくポストカード付き解説書が収録されている。


=== ゲーム ===
各巻の初回限定盤DVDには特典ディスクとして、サウンドトラックと本編映像を切り取ったカットとその場面に使用されたBGMについて音楽担当した神前暁の音楽解説の字幕を収録した『SOS団名曲アルバム』、谷口役の声優の白石稔が出演する番組『谷口が行く。不思議発見の旅』、そして谷口が本編について解説をするサウンドドラマ『SOS団想い出のアルバム』が収録されたDVDが付属した。第3巻に限っては原作第5巻「涼宮ハルヒの暴走」に収録された『序章・夏』を新規イラストを使いサウンドドラマ化したものが収録されている。その他の初回限定版の封入特典として各巻に全5種中(5×7巻=全35種)コースター1枚やフィルム・ブックマーク1枚が収録された他、第2巻にはDVD-BOXケース、ポストカードケース、第3-5巻には各巻にミニクリアーファイルが封入されていた。
2011年4月から6月にかけてオンラインゲーム『[[テイルズウィーバー]]』とのタイアップイベントが実施された{{R|4gamer.net20110427060}}。


2016年12月から2017年1月にかけてオンラインゲーム『[[RED STONE]]』に「県立北高校」のコスチュームやSOS団員の5人に変身できるマジカルリングなどが登場した{{R|4gamer.net20161220086}}。
==== Blu-ray Box ====
2010年に「涼宮ハルヒの憂鬱Blu-ray Complete BOX」が発売された。第2期の本編全28話と、特典映像として、ロケハン映像・メイキングクリップ・平野綾(涼宮ハルヒ)PVメイキングが再録されたほか、涼宮ハルヒの激奏のライブパート・涼宮ハルヒの弦奏(本編映像のみ)・『谷口が行く、新不思議発見』全8話、CM集などが収録された。封入特典として下敷きが全5種中1枚が収録された。DVD版に収録されていた映像のうち、第1期次回予告(TV放映版、DVD版の収録順に合わせた差し替え版共)、ノンテロップオープニング・エンディング主題歌映像、2009年版の特典ディスク収録映像などが収録されていない。


2018年8月中旬から同月末にかけてパチンコ・パチスロの楽曲を使用したリズムアクションゲーム『7RHYTHM-ナナリズム-』にパチンコの『フィーバー涼宮ハルヒの憂鬱』使用楽曲「冒険でしょでしょ?」「God knows...」が追加され、ゲーム中に入手できる「メンバー」に本作から高レアリティのキャラクターが用意された{{R|4gamer.net20180817107}}。
2014年に「涼宮ハルヒの憂鬱第一期シリーズBD-BOX」が発売された。第1期全14話を放送順で収録し、上記Complete BOXでは未収録であった、サウンドトラック2枚とTV版次回予告、ノンテロップオープニング・エンディング主題歌映像は収録されたが、DVD版に収録されていた次回予告(DVD差し替え版)は収録されていない。Complete BOXに収録されていた、英語字幕と英語音声、TV版EDスペシャルバージョン、第1期シリーズに関わる一部番宣映像・CM映像は再録されている。新規特典としては、このBD-BOX独自のポストカード兼解説シートが付いている。


スマートフォン向けリズムゲーム『[[D4DJ Groovy Mix]]』に劇中歌である「[[God knows...]]」の原曲が追加された{{R|mynavi20210506}}。
2016年にはアニメ化10周年を記念した「涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX」を発売。第1期14話の音響を5.1chに再構成し、本編全28話に加え、劇場版『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』、Webアニメ『[[涼宮ハルヒちゃんの憂鬱]]』『[[にょろーん ちゅるやさん|にょろーん☆ちゅるやさん]]』、イベント「涼宮ハルヒの激奏(イベントパートも含む)」「涼宮ハルヒの弦奏」を収録している。特典映像として、コンプリートBDBOXの特典映像に収録されたものの他、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろーん☆ちゅるやさんのBlu-ray BOXに収録された映像特典の他に、涼宮ハルヒの獄音のイベント模様映像、2006年版・2009年版のノンテロップオープニングとエンディング映像、2006年版のオンエア版次回予告とDVD版次回予告が収録されている。


本作は以下の[[ソーシャルゲーム]]とコラボを開催した。
==== アニメDVD ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{| class="wikitable" style="font-size:small"
! 巻数 !! 発売日 !! 収録内容 !! colspan="2"|規格品番
|-
|-
!開催時期!!タイトル!!出典
! colspan="5"|2006年版
|-
|-
!2019年11月26日 - 12月20日
| 涼宮ハルヒの憂鬱<br />朝比奈ミクルの冒険 Episode00
|[[Shadowverse|シャドウバース]]
| [[2006年]][[6月23日]]
|{{R|famitsu17187125}}
| 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
| KABA-1501(初回限定版)
| KABA-1601(通常版)
|-
|-
!2021年5月1日 - 14日
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第1巻
|[[八月のシンデレラナイン]](第1弾)
| 2006年[[7月28日]]
|{{R|akiba-souken50620}}
| 涼宮ハルヒの憂鬱 I<br />涼宮ハルヒの憂鬱 II
| KABA-1502(初回限定版)
| KABA-1602(通常版)
|-
|-
!2021年8月13日 - 26日
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第2巻
|[[アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ]]
| 2006年[[8月25日]]
|{{R|4gamer.net20210813070}}
| 涼宮ハルヒの憂鬱 III<br />涼宮ハルヒの憂鬱 IV
| KABA-1503(初回限定版)
| KABA-1603(通常版)
|-
|-
!2021年8月16日 - 30日
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第3巻
|ワールドフリッパー
| 2006年[[9月22日]]
|{{R|gamer202108090003}}
| 涼宮ハルヒの憂鬱 V<br />涼宮ハルヒの憂鬱 VI
| KABA-1504(初回限定版)
| KABA-1604(通常版)
|-
|-
!2022年5月1日 - 16日
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第4巻
|八月のシンデレラナイン(第2弾)
| 2006年[[10月27日]]
|{{R|akiba-souken56273}}
| 涼宮ハルヒの退屈<br />ミステリックサイン
| KABA-1505(初回限定版)
| KABA-1605(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第5巻
| 2006年[[11月22日]]
| 孤島症候群(前編)<br />孤島症候群(後編)
| KABA-1506(初回限定版)
| KABA-1606(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第6巻
| 2006年[[12月22日]]
| ライブアライブ<br />射手座の日
| KABA-1507(初回限定版)
| KABA-1607(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 第7巻
| [[2007年]][[1月26日]]
| サムデイ イン ザ レイン
| KABA-1508(初回限定版)
| KABA-1608(通常版)
|-
! colspan="5"|2009年版
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 4<br />笹の葉ラプソディ(第1巻)
| [[2009年]][[8月28日]]
|笹の葉ラプソディ
| KABA-6001(限定版)
| KABA-6101(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.142857<br />エンドレスエイトI・II(第2巻)
| 2009年[[9月25日]]
| エンドレスエイト I<br />エンドレスエイト II
| KABA-6002(限定版)
| KABA-6102(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.285714<br />エンドレスエイトIII・IV(第3巻)
| 2009年[[10月30日]]
| エンドレスエイト III<br />エンドレスエイト IV
| KABA-6003(限定版)
| KABA-6103(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.428571<br />エンドレスエイトV・VI(第4巻)
| 2009年[[11月27日]]
| エンドレスエイト V<br />エンドレスエイト VI
| KABA-6004(限定版)
| KABA-6104(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.571428<br />エンドレスエイトVII・VIII(第5巻)
| 2009年[[12月25日]]
| エンドレスエイト VII<br />エンドレスエイト VIII
| KABA-6005(限定版)
| KABA-6105(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.714285<br />涼宮ハルヒの溜息I・II(第6巻)
| [[2010年]][[1月29日]]
| 涼宮ハルヒの溜息I<br />涼宮ハルヒの溜息II
| KABA-6006(限定版)
| KABA-6106(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.857142<br />涼宮ハルヒの溜息III・IV(第7巻)
| 2010年[[2月26日]]
| 涼宮ハルヒの溜息III<br />涼宮ハルヒの溜息IV
| KABA-6007(限定版)
| KABA-6107(通常版)
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱 5.999999<br />涼宮ハルヒの溜息V(第8巻)
| 2010年[[3月26日]]
| 涼宮ハルヒの溜息V
| KABA-6008(限定版)
| KABA-6108(通常版)
|}
|}


==== アニメBlu-ray ====
=== その他 ===
2013年10月23日から12月15日にカラオケチェーン店「カラオケの鉄人」と[[角川書店]]のアニメ作品16タイトルとのコラボレーション「角川書店アニメ祭り」が実施され、本作も16タイトルに含まれていた{{R|animeanime16041}}。
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
!巻数
!発売日
!収録内容
!規格品番
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX
| 2010年[[11月26日]]
| 全28話収録
| KAXA-2000
|-
| 涼宮ハルヒの憂鬱第1期シリーズBDBOX
| 2014年[[8月29日]]
| 全14話収録
| KAXA-9805
|-
| 涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX
| 2016年[[12月18日]]
| 全28話、「消失」収録
| KAXA-9826
|}


2021年に[[福井県]][[越前市]]の紙の文化博物館にて版画制作事務所「版三」と本作を含めた複数のアニメキャラクターのコラボ作品展「越前和紙と現代の浮世絵」が開催された。木画版の用紙には[[越前和紙]]職人で[[人間国宝]]の9代目岩野市兵衛による生漉奉書紙が使用されている。岩野は最も気に入っている展示作品として本作の浮世絵を挙げている{{R|nordot20210714}}。
==== ライブDVD ====
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
!巻数
!発売日
!規格品番
|-
| [[涼宮ハルヒの激奏]]
| 2007年[[7月27日]]
| KABA-1609
|-
| [[涼宮ハルヒの弦奏]]
| 2010年[[2月26日]]
| KABA-1610
|}


テレビアニメ『[[ぼくたちのリメイク]]』の第5話でメインキャラの[[ぼくたちのリメイク#登場人物|小暮奈々子]](CV:[[愛美]])が「[[God knows...]]」を作中で歌唱し、このコラボを記念してメインキャラの[[ぼくたちのリメイク#登場人物|志野亜貴]]が涼宮ハルヒの姿に扮したビジュアルが公開された{{R|animatetimes1627720116}}。
=== 書籍 ===
* オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式([[コンプティーク]]編集 2006年8月25日発行)ISBN 4-04-853991-4
* 涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊ハルヒ(ニュータイプ編集 2009年4月10日発行)ISBN 978-4-04-854327-9
* 涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊みくる(ニュータイプ編集 2009年4月10日発行)ISBN 978-4-04-854328-6
* 涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊長門(ニュータイプ編集 2009年5月9日発行)ISBN 978-4-04-854329-3
* 涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊キョン&古泉(ニュータイプ編集 2009年5月9日発行)ISBN 978-4-04-854330-9
* フィーバー 涼宮ハルヒの憂鬱 ~Haruhi On Stage!!!~ 涼宮ハルヒの憂鬱(カドカワムック、ニュータイプ編集 2014年8月4日発行)ISBN 978-4-04-102160-6


2022年7月23日から9月25日まで、本作と[[阪神電気鉄道]]とのコラボレーション企画「'''涼宮ハルヒの巡遊'''」が開催された。当コラボでは[[阪神武庫川線|武庫川線]]車両の特別装飾や記念入場券の発売、[[甲子園歴史館]]での場面写展、[[西宮市]]内でのデジタルスタンプラリーなどが行われた{{R|presshanshiner}}。また、2022年9月18日に[[阪神甲子園球場]]で行われた[[阪神タイガース]]対[[ヤクルトスワローズ]]戦の試合を「'''涼宮ハルヒの球宴'''」として開催し、[[茅原実里]](長門有希 役)による[[始球式|ファーストピッチセレモニー]]{{R|nk220918}}のほか、茅原実里、[[伊藤敦]](企画プロデューサー)、[[斎藤滋]](音楽プロデューサー)によるトークショーやコラボグッズの販売などが行われた{{R|ln-news114556}}。
== 放送局 ==
=== 日本 ===
==== 第1期の放送局 ====
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
|-
!放送対象地域!!放送局!!放送期間!!放送日時!!系列
|-
|[[千葉県]]||[[千葉テレビ放送|チバテレビ]]||rowspan="2"|[[2006年]][[4月3日]] - [[7月3日]]||月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜)||rowspan="4"|[[全国独立放送協議会|独立UHF局]]
|-
|[[埼玉県]]||[[テレビ埼玉|テレ玉]]||月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜)
|-
|[[神奈川県]]||[[テレビ神奈川|tvk]]||rowspan="3"|2006年[[4月4日]] - [[7月4日]]||火曜 1:15 - 1:45(月曜深夜)
|-
|[[京都府]]||[[京都放送|KBS京都]]||火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜)
|-
|[[北海道]]||[[テレビ北海道]]||火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜)||[[TXNネットワーク|テレビ東京系列]]
|-
|[[兵庫県]]||[[サンテレビジョン|サンテレビ]]||rowspan="2"|2006年[[4月5日]] - [[7月5日]]||水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜)||独立UHF局
|-
|[[宮城県]]||[[東北放送]]||水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜)||[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|TBS系列]]
|-
|[[東京都]]||[[東京メトロポリタンテレビジョン|東京MXテレビ]]||rowspan="2"|2006年[[4月6日]] - [[7月6日]]||木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜)||独立UHF局
|-
|[[愛知県]]||[[テレビ愛知]]||木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜)||テレビ東京系列
|-
|[[広島県]]||[[広島ホームテレビ]]||rowspan="2"|2006年[[4月9日]] - [[7月9日]]||日曜 2:05 - 2:35(土曜深夜)||[[オールニッポン・ニュースネットワーク|テレビ朝日系列]]
|-
|[[福岡県]]||[[TVQ九州放送]]||日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜)||テレビ東京系列
|-
|[[全国放送|日本全域]]||[[日本BS放送|BS11]]||[[2016年]][[10月2日]] - [[2017年]][[1月1日]]||日曜 3:00 - 3:30(土曜深夜)||[[日本における衛星放送#BSデジタル放送|BS放送]] / 『[[ANIME+]]』枠
|}


== 関連メディア ==
[[画面アスペクト比|画面比]]16:9のワイドビスタサイズで制作され、チバテレビ、テレ玉の[[地上デジタルテレビジョン放送|地上デジタルテレビ放送]]では[[高精細度テレビジョン放送#HDTV ベースバンド規格|1080iフルワイド]]で放送が行われたが、[[ハイビジョン制作|ハイビジョン化]]はされていない。
=== ラジオ番組 ===
{{main|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部}}
2006年2月3日から12月29日まで[[ラジオ関西]]で放送されたラジオ番組{{Sfnp|飯田|2011|p=244}}。[[ラジオパーソナリティ|パーソナリティ]]は平野綾、茅原実里、後藤邑子が務めた{{R|anitama_suzumiya}}。また、同年には本ラジオの主題歌シングル「'''最強パレパレード'''」や番外編を収録した3枚のアルバムがそれぞれ発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=245}}。


==== 第2期の放送局 ====
=== アニメーション ===
==== Webアニメ ====
'''太字'''で表記した局は、今回が初放送である(その内、広島テレビ・仙台放送・メ〜テレは2006年の同じ地域の放送局から変更された。また、テレビ愛知から放送を移行したメ〜テレは放送地域が中京広域圏のため、2006年よりも視聴エリアが拡大した)。その地域で初放送となっている場合は対象地域も'''太字'''としている。なお、地上デジタル放送でフルワイドで放送されたのはチバテレビ、テレ玉、KBS京都の3局のみである。
{{Main|涼宮ハルヒちゃんの憂鬱#アニメーション|にょろーん ちゅるやさん#アニメーション}}
[[YouTube]]にてアニメ『'''涼宮ハルヒちゃんの憂鬱'''』と『'''にょろーん☆ちゅるやさん'''』の第1話が2009年2月14日に同日配信された{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』は同年5月13日まで全25話の{{R|animatetimes15062}}、『にょろーん☆ちゅるやさん』は同年5月13日まで全13話の配信がそれぞれ行われた{{R|animatetimes15063}}。両者とも本作のスピンオフ作品となっている{{R|subculwalker79118}}。


==== 劇場版 ====
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
{{Main|涼宮ハルヒの消失 (映画)}}
2010年2月6日に劇場アニメ『'''涼宮ハルヒの消失'''』が公開された{{Sfnp|飯田|2011|p=251}}。本作(2009年版)の続編であり、テレビシリーズの集大成的な位置付けとなっている{{R|av.watch416152}}。

=== アプリケーション ===
<!-- 本節に書かれている内容が全てとは限りません。 -->
{{Main2|ゲームアプリケーションについては[[#コンピュータゲーム]]を}}

以下のアプリケーションがリリースされた。特記のない限り対応機種はiPhone。
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|-
|-
!リリース日!!タイトル!!出典
!放送対象<br />地域!!放送局!!放送期間!!放送日時!!系列!!備考
|-
|-
!2010年10月2日
|兵庫県||サンテレビ||rowspan="3"|[[2009年]][[4月3日]] - [[10月9日]]||金曜 0:40 - 1:10(木曜深夜)||rowspan="2"|独立UHF局||[[額縁放送]]
|ハルヒ壁紙V
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
!2010年11月14日
|埼玉県||テレ玉||金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜)||提供ベースを上下カット
|Ani[[Twitter|Twi]] 涼宮ハルヒの憂鬱
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
! rowspan="14" |2010年12月24日
|'''[[新潟県]]'''||'''[[新潟テレビ21]]'''||金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜)||テレビ朝日系列||rowspan="6"|額縁放送
|ハルヒ壁紙
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|有希壁紙
|東京都||TOKYO MX||rowspan="2"|2009年[[4月4日]] - [[10月10日]]||土曜 2:30 - 3:00(金曜深夜)||rowspan="2"|独立UHF局
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|みくる壁紙
|神奈川県||tvk||土曜 3:15 - 3:45(金曜深夜)
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|キョン古泉壁紙
|福岡県||TVQ九州放送||2009年[[4月5日]] - [[10月11日]]||日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜)||テレビ東京系列
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|ハルヒの暦
|'''[[和歌山県]]'''||'''[[テレビ和歌山]]'''||2009年[[4月6日]] - [[10月12日]]||月曜 1:10 - 1:40(日曜深夜)||独立UHF局
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|ハルヒ時計I
|北海道||テレビ北海道||2009年[[4月7日]] - [[10月13日]]||火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜)||テレビ東京系列
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|ハルヒ時計II
|京都府||KBS京都||rowspan="5"|2009年[[4月8日]] - [[10月14日]]||水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜)||独立UHF局||提供ベースを上下カット
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|ハルヒ時計III
|広島県||'''[[広島テレビ放送|広島テレビ]]'''||水曜 1:29 - 1:59(火曜深夜)||[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]||額縁放送
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|ハルヒマスコット
|千葉県||チバテレビ||rowspan="2"|水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜)||rowspan="2"|独立UHF局||提供ベースを上下カット<br />(デジタルのみ)
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|有希マスコット
|'''[[奈良県]]'''||'''[[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]'''||rowspan="2"|額縁放送
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|みくるマスコット
|宮城県||'''[[仙台放送]]'''||水曜 2:08 - 2:38(火曜深夜)||[[フジネットワーク|フジテレビ系列]]
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|キョンマスコット
|'''[[広域放送|中京広域圏]]'''||'''[[名古屋テレビ放送|メ〜テレ]]'''||2009年[[4月15日]] - [[10月14日]]||水曜 3:25 - 3:55(火曜深夜)||テレビ朝日系列||額縁放送<br />初回のみ2話連続放送
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|古泉マスコット
|'''[[熊本県]]'''||'''[[熊本放送]]'''||2009年[[10月19日]] - [[2010年]][[5月3日]]||月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜)<ref group="注">1:50枠でTBS系テレビアニメ『[[けいおん!#第2期『けいおん!!』|けいおん!!]]』の放送開始に伴い、第26回より30分繰り下げ。</ref>||TBS系列||[[番組販売|番販]]・ノン[[スポンサー]]
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
|SOS団マスコット
|rowspan="5"|日本全域||'''[http://www.youtube.com/KADOKAWAanime 角川アニメ<br />チャンネル]'''||2009年[[4月15日]] - [[10月15日]]||水曜 22:00 - 木曜 21:59 ||[[YouTube]]||<ref group="注">初回配信の翌日に第2回を配信し、以後週1話ずつ配信。第16回までは翌週水曜日21:59まで配信。</ref>
|{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}
|-
|-
!2011年4月25日
|'''[[WOWOW]]'''||[[2011年]][[5月3日]] - [[5月6日]]|| 深夜 2:00 - 翌 7:00 ||[[日本における衛星放送|CS放送]]||3夜連続集中放送。
|アニメロイド「涼宮ハルヒの[[BOOK☆WALKER]]ナビ」 (iPad)
|{{R|nlab20110425}}
|-
|-
! rowspan="3" |2011年5月25日
|'''[[アニメシアターX|AT-X]]'''||[[2012年]][[1月2日]] - [[4月2日]]||月曜 11:00 - 12:00 ||CS放送||2話連続放送。<br />リピート放送あり。
|アニメロイド「長門有希のBOOK☆WALKERナビ」 (iPad)
|{{Sfnp|飯田|2011|p=253}}
|-
|-
|アニメロイド「朝比奈みくるのBOOK☆WALKERナビ」 (iPad)
|'''[[キッズステーション]]'''||[[2012年]][[11月5日]] - [[12月12日]]||月曜 - 金曜 23:30 - 00:00 ||CS放送||リピート放送あり。
|{{Sfnp|飯田|2011|p=253}}
|-
|-
|涼宮ハルヒのBOOK☆WALKER (iPad)
|'''[[NHK BSプレミアム]]'''||2017年[[4月7日]] - [[9月29日]]||金曜 23:45 - 翌0:10||BS放送||[[文字多重放送|字幕放送]]<br>9月22日と29日は2話連続放送。
|{{Sfnp|飯田|2011|p=253}}
|}

=== 日本国外 ===
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
|-
|-
! rowspan="3" |2011年7月7日
!国!!放送局!!放送期間!!放送日時!!備考
|涼宮ハルヒのあにポケ
|{{R|itmedia20110707}}
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|長門有希のあにポケ
|[[台湾]]||[[アニマックス]]台湾||[[2008年]][[1月5日]] - [[2月16日]]<br />[[2010年]][[12月24日]] - ||21:00 - 22:00<br />15:30 - 16:00<br />21:30 - 22:00<br />2:30 - 3:00<br />([[台湾標準時]])||テレビ放送順、2話連続放送<br />2010年は2009年版を放送<ref>{{Cite web|author=アニマックス台湾|authorlink=アニマックス|url=http://www.animax-taiwan.com/shows/%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E6%98%A5%E6%97%A5%E7%9A%84%E6%86%82%E9%AC%B12|title=涼宮春日的憂鬱2 - Animax Taiwan|language=繁体中文|accessdate=2010年12月11日|deadlink=2013-02-27|archiveurl=https://web.archive.org/web/20101208034849/http://www.animax-taiwan.com/shows/%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E6%98%A5%E6%97%A5%E7%9A%84%E6%86%82%E9%AC%B12|archivedate=2010年12月8日}}</ref>
|{{R|itmedia20110707}}
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|朝比奈みくるのあにポケ
|[[大韓民国|韓国]]||アニマックス韓国||2008年[[1月11日]] - [[2月22日]] ||22:00 - 23:00<br />([[韓国標準時]])||2話連続放送<br /><ref>{{Cite web|author=アニマックス韓国|authorlink=アニマックス|url=http://www.animaxtv.co.kr/AniInfo/Program/Default.aspx?proCode=2007122802|title=Synopsis for THE MELANCHOLY OF HARUHI SUZUMIYA - Animax Korea|language=韓国語|accessdate=2007年12月11日|deadlink=2013-02-27}}</ref>
|{{R|itmedia20110707}}
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|[[香港]]||[[無綫電視|TVB]](J2)||[[2009年]][[3月20日]] - [[6月19日]]<br />2010年[[9月4日]] - 2011年[[4月9日]]||23:30 - 翌0:00<br />3:10 - 3:40<br />23:15 - 23:45<br />3:15 - 3:45<br />([[香港時間]])||テレビ放送順、27時は再放送<br />2010年は2009年版を含む<ref>{{Cite web|author=電視廣播有限公司|authorlink=無綫電視|url=http://b.tvb.com/j2/|title=主頁 -J2|language=広東語|accessdate=2010年9月17日|deadlink=2013-02-27}}</ref>
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|[[アメリカ合衆国|アメリカ]]||[[ユナイテッド・テレビジョン・ブロードキャスティング・システム|UTB]]||2009年[[4月1日]] - [[4月14日]] <br />2009年[[6月6日]] - [[6月19日]]<br />2009年[[8月11日]] - [[8月24日]]||22:00 - 22:30<br />([[太平洋標準時]])||テレビ放送順、1日1話放送<br /><ref>{{Cite web|author=UNITED TELEVISION BROADCASTING SYSTEM|authorlink=ユナイテッド・テレビジョン・ブロードキャスティング・システム|url=http://utbhollywood.com/anime/haruhi/|title=放送予定|language=日本語|accessdate=2009年8月27日}}</ref>
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|[[フィリピン]]||[[TV5_(フィリピン)|TV5]]||2009年[[7月13日]] - ||18:00 - 18:30<br />12:00 - 14:30<br />([[フィリピン標準時]])||毎週火・木・金<br />12時は土のみ<br /><ref>{{Cite web|author=Associated Broadcasting Company|authorlink=TV5|url=http://www.tv5.com.ph/tv5guide.html|title=program guide|language=英語|accessdate=2009年8月27日|deadlink=2013-02-27}}</ref>
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|[[イタリア]]||[[イタリア放送協会|Rai]]4||2010年[[10月3日]] - ||10:05 - 10:35<br />([[中央ヨーロッパ時間]])||毎週日<br />時間は変わることがある<br /><ref>{{Cite web
|author=Rai4|authorlink=TV5|url=http://www.rai4.rai.it/Film/Film.aspx?IDSerie=528|title=film|language=イタリア語|accessdate=2010年11月5日|deadlink=2013-02-27}}</ref>
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=== ゲーム ===
ロシアでは{{lang|ru|[[:ru:Меланхолия Харухи Судзумии|Меланхолия Харухи Судзумии]]}}のタイトルでDVDとして発売された。
<!-- 本節に書かれている内容が全てとは限りません。 -->
またNetflixでも配信されている。
==== カードゲーム ====
* 2010年1月にかるた集「涼宮ハルヒの憂鬱・キャラセリフかるた集」が発売された{{R|kyotoanimation_karuta}}。
** 同年3月に「読み上げ+システムボイスCD」が別売りで発売された{{R|kyotoanimation_karuta}}。
* 2010年2月にコミュニケーションカードゲーム「涼宮ハルヒの憂鬱・コミュカ」が発売された{{R|kyotoanimation_commuka}}。
** 本商品の企画・制作を担当した京都アニメーションは「みんなで一緒に遊んでコミュニケーションをとろう!」というコンセプトで商品タイトルを付けている{{R|kyotoanimation_commuka}}。


==== コンピュータゲーム ====
== 評価 ==
* 2007年12月27日にシリーズ初となるゲーム作品『'''涼宮ハルヒの約束'''』 ([[PlayStation Portable|PSP]]) が発売された{{Sfnp|飯田|2011|pp=246-247}}。
[[深夜アニメ]]初の大ヒット作品とされる事が多い(ただし、近くに[[AIR (ゲーム)|AIR]]、[[Fate/stay night (アニメ)|Fate/stay night]]等もある)。{{要出典|date=2019年8月5日}}深夜アニメの増加と深夜アニメが[[メディアミックス]]で大ヒットする潮流を作った作品の1つとされる<ref>{{Cite web|date=2019年1月31日|url=https://www.excite.co.jp/news/article/Cobs_1869835/|title=望遠鏡と虫眼鏡 平成アニメの30年 第8回 『涼宮ハルヒの憂鬱』- 平成18年に刻まれた「現代」のメルクマール|publisher=[[excite]]|accessdate=2019年4月23日}}{{リンク切れ|date=2020年9月}}</ref><ref>{{Cite web|date=2018年11月5日|url=https://moemee.jp/?p=5742|title=【涼宮ハルヒの憂鬱】3期の可能性が急浮上! 新作発表はアニメ化への布石になるか? #涼宮ハルヒの憂鬱|publisher=moemee|accessdate=2019年4月23日}}</ref>。
{{Main|涼宮ハルヒの約束}}
* 2008年1月31日にゲーム作品『'''涼宮ハルヒの戸惑'''』 ([[PlayStation 2|PS2]]) が発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=246}}。
{{Main|涼宮ハルヒの戸惑}}
* 2009年1月22日にゲーム作品『'''涼宮ハルヒの激動'''』 ([[Wii]]) が発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。
{{Main|涼宮ハルヒの激動}}
* 2009年3月26日にゲーム作品『'''涼宮ハルヒの並列'''』 ([[Wii]]) が発売された{{R|mynavi20090523}}。
{{Main|涼宮ハルヒの並列}}
* 2009年5月28日にゲーム作品『'''涼宮ハルヒの直列'''』 ([[ニンテンドーDS|DS]]) が発売された{{Sfnp|飯田|2011|p=249}}。
{{Main|涼宮ハルヒの直列}}
* 2010年2月16日にソーシャルゲーム作品『'''TDOS3 for iPhone'''』 ([[iPhone]] / [[iPod touch]]) のサービスが開始された{{R|4gamer.net20100219065}}。
** 本作のエピソード「射手座の日」の中で登場するシミュレーションゲーム「THE DAY OF SAGITTARIUS III」を再現したゲームアプリ。角川書店は3月11日に[[App Store]]・ゲームカテゴリ内シミュレーション・ストラテジー部門にて1位を獲得したことを発表した。同年7月16日には本ゲーム作品の難易度を低くした『'''TDOS3 Drill Edition for iPhone'''』が配信された{{Sfnp|飯田|2011|p=252}}。「[[イード (企業)|アニメ!アニメ!]]」は本ゲーム内容について、同人ゲームのような昔懐かしい雰囲気だったと評している{{R|animeanime6183}}。
* 2010年11月10日にソーシャルゲーム作品『'''長門有希のイラスト&パズル for iPad'''』 ([[iPad]]) のサービスが開始された{{R|4gamer.net20101110081}}。
** 本ゲーム作品はパズルゲームであり、本作および劇場版作品『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』から厳選された長門有希のイラストが用意され、スライドパズルを制限時間内に解くことで完成したイラストをコレクションできるといった内容となっている{{R|4gamer.net20101110081}}。
* 2010年12月19日にソーシャルゲーム作品『'''涼宮ハルヒの憂鬱 スタンプリー'''』 (iPhone / [[Android]]) のサービスが開始された{{R|moviewalker19530}}。
** 本ゲーム作品はリアルトレジャーゲームであり、ユーザーがスタンプを集めるといった内容となっている{{R|moviewalker19530}}。
* 2011年1月5日にソーシャルゲーム作品『'''「涼宮ハルヒの憂鬱」イラスト&パズル デラックス版 for iPhone'''』 (iPhone) のサービスが開始された{{Sfnp|飯田|2011|p=253}}。
** 本ゲーム作品はパズルゲームであり、本作および劇場版作品『涼宮ハルヒの消失』から厳選されたキャラクターのイラストが用意され、スライドパズルを制限時間内に解くことで完成したイラストをコレクションできるといった内容となっている{{R|4gamer.net20110111006}}。
* 2011年6月15日にソーシャルゲーム作品『'''涼宮ハルヒの団結'''』 (GREE Platform) のサービスが開始された{{Sfnp|飯田|2011|p=253}}。
** 本ゲーム作品はユーザーが「SOS団」の一員となり、涼宮ハルヒやキョンたちと共に様々なクエストを請け負ったり、他のユーザーとのバトルなどを行っていく内容となっている{{R|4gamer.net20110511016}}。同年7月22日からはスマートフォン版のサービスも開始された{{R|4gamer.net20110722046}}。
* 2012年6月28日にソーシャルゲーム作品『'''涼宮ハルヒの転生'''』([[スマートフォン]] / [[フィーチャーフォン]])のサービスが開始された{{R|gamebiz65905}}。
** 本ゲーム作品はカードバトルゲームであり、ユーザーが「SOS団」の一員となってストーリーを進めながらキャラクターカードの収集・育成し、他のユーザーやレイドボスとバトルを行っていく内容となっている。本作の特徴は、同じカードを組み合わせてカードを進化させると収集したキャラクターカードが動く仕様になっている点である{{R|gamebiz65905}}。


== 関連書籍 ==
2016年に[[AbemaTV]]で放送された際は『涼宮ハルヒの憂鬱 10周年記念 24時間ジャック!』がTV本放送10年後にもかかわらず過去最高視聴率を更新した<ref>{{Cite news|title = AbemaTV『涼宮ハルヒの憂鬱 24時間ジャック』が史上最高視聴数をマーク! - Ameba News [アメーバニュース]|agency = 株式会社サイバーエージェント|date = 2016-05-05| url = http://news.ameba.jp/20160505-410/|accessdate=2016-06-03}}</ref>。
=== 公式ファンブック ===
* コンプティーク(編) 『オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式』 角川書店、2006年8月25日発行(同日発売{{R|kadokawa200604000263}})、{{ISBN2|4-04-853991-4}}


=== 画集 ===
2017年3月10日に[[東京アニメアワード]]が発表した「日本のアニメーション史に残る100作品」に選出された。[[2000年代]]のテレビアニメは本作を含め4作が選ばれている<ref>{{Cite web|date=2017年3月27日|url=http://www.otakuusamagazine.com/anime-festival-ranks-top-100-anime-of-last-100-years/
特記の無い限り編者はニュータイプ、出版社は角川書店。
|title=Anime Festival Ranks Top 100 Anime of Last 100 Years|publisher=[[:en:Otaku USA]]|accessdate=2019年4月23日}}</ref>。


* 『涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊ハルヒ』2009年4月10日発行(4月8日発売{{R|kadokawa200811000117}})、{{ISBN2|978-4-04-854327-9}}
=== エンドレスエイトについて ===
* 『涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊みくる』2009年4月10日発行(4月8日発売{{R|kadokawa200811000115}})、{{ISBN2|978-4-04-854328-6}}
「エンドレスエイト」は大きな反響を呼び起こした{{Sfn|暮沢|2010|p=98}}。
* 『涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊長門』2009年5月9日発行(5月7日発売{{R|kadokawa200811000118}})、{{ISBN2|978-4-04-854329-3}}
* 『涼宮ハルヒの憂鬱 超月刊キョン&古泉』2009年5月9日発行(5月7日発売{{R|kadokawa200811000116}})、{{ISBN2|978-4-04-854330-9}}
* 『涼宮ハルヒイラストレーションズ 春・夏』2010年7月30日発行(7月29日発売{{R|kadokawa201005000018}})、{{ISBN2|978-4-04-854520-4}}
* 『涼宮ハルヒイラストレーションズ 秋・冬』2010年9月30日発行(9月27日発売{{R|kadokawa201005000019}})、{{ISBN2|978-4-04-854528-0}}


=== ムック ===
ライターの坂本寛は、『現代視覚文化研究 Vol.4』において、「エンドレスエイト」の最終話には凄まじいカタルシスがあったと述べている{{Sfn|坂本|2010|p=93}}。そのカタルシスは、「本来は不要な苦役」が終わったことに対するものであったといい、本当にループ放送が必要だったのかと疑問を呈している{{Sfn|坂本|2010|p=93}}。冒頭の「何かおかしい」「キョンくんでんわ~」という毎回のやり取りは、 (III) のころからネット上でネタと化した{{Sfn|坂本|2010|p=91}}。全ての視聴者の関心は、最後の数分間だけに集まるようになった{{Sfn|坂本|2010|p=91}}。(VI) のころから、キョンの感じるデジャヴの演出は深刻度を増し、視聴者もまた彼らと同じ気持ちを共有していった{{Sfn|坂本|2010|p=92}}。坂本は、視聴者を強制的に感情移入させるという点では、その試みは成功しただろうと書いている{{Sfn|坂本|2010|p=92}}。坂本は、これはニーチェの「[[永劫回帰]]」のアニメ版のような、極めて実験的な作品であると述べ、そのようなものを一般視聴者に強いた姿勢はエンターテインメント性を欠いていたと難じている{{Sfn|坂本|2010|p=93}}。
* ニュータイプ(編) 『フィーバー 涼宮ハルヒの憂鬱 〜Haruhi On Stage!!!〜 涼宮ハルヒの憂鬱』 KADOKAWA〈カドカワムック〉、2014年8月4日発行(同日発売{{R|kadokawa321406000014}})、{{ISBN2|978-4-04-102160-6}}

ライターの井中カエルによれば、放送当時は何回目でループする物語が終わるのかが分からず不満の声が挙がり、今でも賛否は分かれていると語る<ref name="realsound623205_2">{{Cite news |url=https://realsound.jp/movie/2020/09/post-623205_2.html |title=9年ぶりの新刊発売も大きな話題に 『涼宮ハルヒの憂鬱』の社会現象を振り返る |work=Real Sound |date=2020-09-22 |accessdate=2022-01-30}}</ref>。その一方で井中は「ほぼ同じ脚本でありながらも、作画などを一切使い回しにすることがなく、絵コンテや演出が変わることで、同じ話でありながらもキャラクターや作品の印象がどのように変わるのかを研究するのも面白い」と語っている{{R|realsound623205_2}}。

美術評論家の[[暮沢剛巳]]は「エンドレスエイト」各回の細部の違いにはさほど興味はなかったとしつつ{{Sfn|暮沢|2010|pp=99-100}}、全体の時間と記憶の構造を興味深く感じたと語っている{{Sfn|暮沢|2010|p=100}}。ただひとりループ前の記憶を保持する長門は、他の面々の日常に積極的にかかわることなく、観察と記憶を黙々と続ける{{Sfn|暮沢|2010|p=100}}。暮沢は、このような長門の造形は視聴者に「彼女だけは別の時間を生きているのではないか」と実感させると述べた上で、[[ストア派]]における二つの時間概念のうち、キョンたちを「クロノス」に、長門を「アイオーン」になぞらえている{{Sfn|暮沢|2010|pp=100-101}}。

=== 受賞歴 ===
* [[2006年]]11月、第11回[[アニメーション神戸]]作品賞 テレビ部門、ラジオ関西賞(主題歌賞)
* [[2007年]]、第6回[[東京国際アニメフェア]]優秀作品賞 テレビ部門
* DVD・オブ・ザ・イヤー2006(DVDナビゲーター)優秀TVアニメ・OVA賞

=== 売り上げ ===
* シリーズ合計70万本を販売<ref>[http://www.kadokawa-hd.co.jp/ir/sokuho/1003_01.pdf 角川ホールディングスグループ 2010年3月期第1四半期決算説明会資料] 2009年8月3日付。2013年2月27日閲覧。</ref>。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では各巻8万セットを販売した<ref>週刊東洋経済2009年9月19日号</ref>。
* キャラクターソング集 3枚計で15万枚<ref>山中浩之 [http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20061030/112723/ 【ヒットの“共犯者”に聞く】涼宮ハルヒの場合 VI] 日経BP、2007年7月25日閲覧{{リンク切れ|date=2020年9月}}</ref>。
※キャラクターソングのチャート順位は[[涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング]]を参照

== ラジオ番組 ==
{{main|涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部}}
2006年2月3日から12月29日まで[[ラジオ関西]]で放送されたラジオ番組。[[ラジオパーソナリティ|パーソナリティ]]は平野綾、茅原実里、後藤邑子。全48回。また、番外編CDがVol.3まで発売された。

== イベント・企画 ==
=== 涼宮ハルヒの激奏 ===
{{main|涼宮ハルヒの激奏}}

=== 涼宮ハルヒの弦奏 ===
{{main|涼宮ハルヒの弦奏}}

=== 涼宮ハルヒの獄音 ===
{{main|涼宮ハルヒの獄音}}

=== 長門有希の100冊 ===
読書好きの宇宙人である長門有希が100冊の様々な種類の本をお薦めするという企画が、『[[ザ・スニーカー]]』で行われた。SFものから哲学書まで、硬軟取り混ぜた内容だが、内3冊は実在しない。ネット上では、一覧で紹介され全巻読破に挑戦することが流行した<ref name="davinci"/>。作中で長門有希が読んでいる本の多くは、この一覧から採られている。

=== 「ACUO」コラボレーションCM ===
[[ロッテ]]の[[チューインガム|チューイングガム]]「ACUO」のテレビCM『ブティック編』(2010年4月5日放送開始)で、コラボレーションを行う。ACUOを噛んだ[[生田斗真]]の息をかいだブティックの女性店員がみくるに、店長がハルヒに、猫が長門に姿を変えるというもので、アニメでのキャラクターや声優がそのまま用いられている<ref>[http://www.haruhi.tv/fanclub/special_event.html#lotteacuo ロッテ『ACUO』の新CMで生田斗真さんとハルヒが共演!]</ref><ref>[https://www.oricon.co.jp/news/74823/full/ 異色コラボ実現! 生田斗真と涼宮ハルヒがCM共演] オリコン 2010年3月31日</ref>。

=== オーケストラ演奏会 ===
ハルヒシリーズの楽曲をプログラムとする演奏会が、舞台である[[兵庫県]][[西宮市]]を拠点として活動を行うアマチュアオーケストラ「[[NON管弦楽団]]」によって過去3度行われている。開催の事実は当時はネット上でもファンを中心に話題となった。第1回定期演奏会(2014年7月5日開催/[[西宮市立夙川公民館]])では『朝比奈ミクルの冒険』、『涼宮ハルヒの憂鬱』のOSTより、第2回定期演奏会(2015年10月12日/[[兵庫県立芸術文化センター]])では『涼宮ハルヒの憂鬱』より「エンドレスエイト」、第3回定期演奏会(2016年11月19日/兵庫県立尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」)では映画『[[涼宮ハルヒの消失 (映画)|涼宮ハルヒの消失]]』OST全曲が演奏された。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
{{Notelist2|20em}}
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist}}
{{Reflist|20em|refs=
<ref name="animeanime4980">{{Cite news |url=https://animeanime.jp/article/2009/07/22/4980.html |title=「涼宮ハルヒの憂鬱」関連CD累計売上100万枚を突破 |work=アニメ!アニメ! |date=2009-07-22 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160416065344/https://animeanime.jp/article/2009/07/22/4980.html |archivedate=2016-04-16}}</ref>
<ref name="oricon2008383">{{Cite news |url=https://www.oricon.co.jp/news/2008383/full/ |title=【オリコン】『Fate/Zero』が“ハルヒ”超え! BD初週売上歴代1位を記録 |work=オリコンニュース |date=2012-03-14 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20211106005731/https://www.oricon.co.jp/news/2008383/full/ |archivedate=2021-11-06}}</ref>
<ref name="av.watch655481">{{Cite news |url=https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/655481.html |title=「涼宮ハルヒの憂鬱」第1期がオンエア順収録でBD-BOX化。サントラ付きで21,000円 |work=AVWatch |date=2014-06-27 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210614001245/https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/655481.html |archivedate=2021-06-14}}</ref>
<ref name="myjitsu94981">{{Cite news |url=https://myjitsu.jp/enta/archives/94981 |title=アニメ『ひぐらし卒』は令和のエンドレスエイト? 12話の“グダグダ展開”に批判殺到 |work=まいじつエンタ |date=2021-09-11 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210911112527/https://myjitsu.jp/enta/archives/94981 |archivedate=2021-09-11}}</ref>
<ref name="ln-news43356">{{Cite news |url=https://ln-news.com/articles/43356 |title=購入でしょでしょ?10周年BOX「涼宮ハルヒの大成」箱絵はのいぢ描き下ろし |work=ラノベニュースオンライン |date=2016-10-07 |accessdate=2022-07-06 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220706134640/https://ln-news.com/articles/43356 |archivedate=2022-07-06}}</ref>
<ref name="music.jp120991">{{Cite news |url=https://music-book.jp/music/news/news/120991 |title=「God knows…」ほか人気曲多数収録「涼宮ハルヒの憂鬱」“コンプ”サントラが七夕リリース、ハイレゾ音源も同時配信 |work=music.jpニュース |date=2016-07-08 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20201005004115/https://music-book.jp/music/news/news/120991 |archivedate=2020-10-05}}</ref>
<ref name="oricon685853">{{Cite news |url=https://www.oricon.co.jp/prof/117048/products/685853/1/ |title=涼宮ハルヒの憂鬱 ドラマCD サウンドアラウンド |work=オリコンニュース |date= |accessdate=2022-06-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220626081027/https://www.oricon.co.jp/prof/117048/products/685853/1/ |archivedate=2022-06-26}}</ref>
<ref name="natalie191246">{{Cite news |url=https://natalie.mu/music/news/191246 |title=ハルヒ放送10周年祝した極音上映会、七夕には楽曲集「涼宮ハルヒの完奏」 |work=コミックナタリー |date=2016-06-17 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190803041456/https://natalie.mu/music/news/191246 |archivedate=2019-08-03}}</ref>
<ref name="animeanime18824">{{Cite news |url=https://animeanime.jp/article/2014/05/26/18824.html |title=「涼宮ハルヒの憂鬱」演奏会が聖地・西宮で アニメ音楽専門のアマオケ「NON管弦楽団」 |work=アニメ!アニメ! |date=2014-05-26 |accessdate=2022-06-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220626164023/https://animeanime.jp/article/2014/05/26/18824.html |archivedate=2022-06-27}}</ref>
<ref name="nishinomiya-style11940">{{Cite news |url=https://nishinomiya-style.jp/blog/2015/09/18/11940 |title=アニメ専門のアマチュアオーケストラが芸文の小ホールで♪♪ |work=西宮スタイル |date=2015-09-18 |accessdate=2022-06-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210128143827/https://nishinomiya-style.jp/blog/2015/09/18/11940 |archivedate=2021-01-28}}</ref>
<ref name="lisani101110">{{Cite news |url=https://www.lisani.jp/0000101110/ |title=V.A『TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒの完奏〜コンプリートサウンドトラック〜』レビュー |work=リスアニ!WEB |date=2016-07-07 |accessdate=2022-06-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220604165134/https://www.lisani.jp/0000101110/ |archivedate=2022-06-04}}</ref>
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<ref name="webnewtype247498">{{Cite news |url=https://webnewtype.com/report/article/247498/ |title=『涼宮ハルヒの直観』発売記念 ENOZスペシャルライブレポート |work=WebNewtype |date=2020-12-02 |accessdate=2022-07-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220326012058/https://webnewtype.com/report/article/247498/ |archivedate=2022-03-26}}</ref>
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<ref name="nlab20130920">{{Cite news |url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1309/20/news130.html |title=「涼宮ハルヒの憂鬱」全28話 GyaO!で一挙無料配信キター |work= |date=ねとらぼ |accessdate=2022-08-28 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220302110317/https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1309/20/news130.html |archivedate=2022-03-02}}</ref>
<ref name="nishinomiya-style20200811">{{Cite news |url=https://nishinomiya-style.jp/blog/2020/08/11/27388 |title=訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2020年版) |work=西宮スタイル |date=2020-08-11 |accessdate=2022-08-29 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20211027030134/https://nishinomiya-style.jp/blog/2020/08/11/27388 |archivedate=2021-10-27}}</ref>
<ref name="nishinomiya.goguynet20211218">{{Cite news |url=https://nishinomiya.goguynet.jp/2021/12/18/haruhi_211218/ |title=【西宮市】西宮市が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2022年版でも認定!その場所はこんなカンジですよ!! |date=2021-12-18 |accessdate=2022-08-29 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20211218124337/https://nishinomiya.goguynet.jp/2021/12/18/haruhi_211218/ |archivedate=2021-12-18}}</ref>
<ref name="anibu193259">{{Cite news |url=https://anibu.jp/20200809-haruhiseichitanbou-193259.html |title=アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台になった聖地『西宮北口』をふらふらと散策してハルヒ関連の物を探しました! |work=あにぶ |date=2020-08-09 |accessdate=2022-09-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220815135845/https://anibu.jp/20200809-haruhiseichitanbou-193259.html |archivedate=2022-08-15}}</ref>
<ref name="mainichi20190914">{{Cite news |url=https://mainichi.jp/articles/20190914/k00/00m/040/051000c |title=「ハルヒの街」から170万円 京アニ募金にファンら 兵庫・西宮 |work=毎日新聞 |date=2019-09-04 |accessdate=2022-09-04 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220901051405/https://mainichi.jp/articles/20190914/k00/00m/040/051000c |archivedate=2022-09-01}}</ref>
<ref name="nishinomiya-style_haruhizaka">{{Cite web |url=https://nishinomiya-style.jp/glossary/haruhizaka |title=ハルヒ坂 |website=西宮流(にしのみやスタイル) |accessdate=2022-04-11|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220504170328/https://nishinomiya-style.jp/glossary/haruhizaka |archivedate=2022-05-04}}</ref>
<ref name="mantan-web20210210">{{Cite news |url=https://mantan-web.jp/article/20210210dog00m200057000c.html |title=涼宮ハルヒ:聖地・西宮のハルヒ時計がペーパークラフトに |work=マンタンウェブ |date=2021-02-10 |accessdate=2022-09-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210805154200/https://mantan-web.jp/article/20210210dog00m200057000c.html |archivedate=2021-08-05}}</ref>
<ref name="prtimes1355">{{Cite press release |url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000788.000001355.html |title=平野綾インタビュー!WOWOWで「涼宮ハルヒ」劇場版&TVシリーズ4夜連続一挙放送! |work=PR TIMES |publisher=株式会社WOWOW |date=2011-04-25 |accessdate=2022-09-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220901205847/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000788.000001355.html |archivedate=2022-09-02}}</ref>
<ref name="pashplus233601">{{Cite news |url=https://www.pashplus.jp/anime/233601/ |title=アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』“エンドレスエイト”キョンが奢った総額で〇〇が買えちゃう!? |work=パッシュプラス |date=2022-05-02 |accessdate=2022-09-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220502152210/https://www.pashplus.jp/anime/233601/ |archivedate=2022-05-02}}</ref>
<ref name="mora_hataaki">{{Cite news |url=https://mora.jp/topics/interview/hataaki/ |title=『涼宮ハルヒの完奏』ハイレゾ配信記念!「ハレ晴レユカイ」「God Knows・・・」ほか作詞の畑 亜貴さんインタビュー |work=mora |date=2016-07-07 |accessdate=2022-09-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210307044624/https://mora.jp/topics/interview/hataaki/ |archivedate=2021-03-07}}</ref>
<ref name="anime-reactor2006">{{Cite news |url=http://forum.anime-reactor.net/viewtopic.php?t=19995 |title=AnimeReactor Community Awards - 2006 |work=Anime-Reactor Community The official AnimeReactor forum |date=2007-03-11 |accessdate=2022-09-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20141030000218/http://forum.anime-reactor.net/viewtopic.php?t=19995 |archivedate=2014-10-30}}</ref>
<ref name="getnews25596">{{Cite news |url=https://getnews.jp/archives/25596 |title=『涼宮ハルヒ』エンドレスエイトを8話同時に比較する動画が人気! |work=ガジェット通信 |date=2009-08-17 |accessdate=2022-09-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20211022165629/https://getnews.jp/archives/25596 |archivedate=2021-10-22}}</ref>
<ref name="presshanshiner">{{cite press release |format=PDF |url=https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20220715-unyu-suzumiyaharuhi.pdf |title=TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」とのコラボ企画「涼宮(すずみや)ハルヒの巡遊(じゅんゆう)」を7月23日(土)から開催します!! |publisher=[[阪神電気鉄道]] |date=2022-07-15 |accessdate=2022-09-25 }}</ref>
<ref name="nk220918">{{cite news |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202209180001141.html |title=【阪神】ハルヒ声優・茅原実里ノーバン始球式「今まで生きてきたなかで一番うれしい瞬間」と興奮 |newspaper=[[日刊スポーツ]] |publisher=[[日刊スポーツ新聞社]] |date=2022-09-18 |accessdate=2022-09-25 }}</ref>
<ref name="kobe_newspaper20170510">{{cite news |url=https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?news/odekake-plus/news/pickup/201705/10176977 |title=「涼宮ハルヒ」聖地の喫茶店閉店 6月に移転再開 |newspaper=[[神戸新聞]] |publisher=[[神戸新聞社]] |date=2017-05-10 |accessdate=2022-09-25 }}</ref>
<ref name="haruhi_gekisou">ライブイベント『[[涼宮ハルヒの激奏]]』より</ref>
<ref name="kobe_newspaper20140410">『神戸新聞』2014年4月10日夕刊、9頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20140413">『神戸新聞』2014年4月13日朝刊、29頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20170511">『神戸新聞』2017年5月11日朝刊、27頁</ref>
<ref name="yomiuri_newspaper20060721">『読売新聞』2006年7月21日夕刊、5頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20210123">『神戸新聞』2021年1月23日朝刊、20頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20190708">『神戸新聞』2019年7月8日朝刊、20頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20180808">『神戸新聞』2018年8月8日朝刊、24頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20110704">『神戸新聞』2011年7月4日朝刊、21頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20120827">『神戸新聞』2012年8月27日朝刊、23頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20081230">『神戸新聞』2008年12月30日朝刊、1頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20101209">『神戸新聞』2010年12月9日夕刊、15頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20090701">『神戸新聞』2009年7月1日夕刊、11頁</ref>
<ref name="kobe_newspaper20080807">『神戸新聞』2008年8月7日朝刊、1頁</ref>
<!-- 今後使えそうなサイトを載せておきます。
<ref name="oricon20060621_02story">{{Cite news |url=http://www.oricon.co.jp/anime/topics/060621/060621_02story.html |title=『涼宮ハルヒの憂鬱』特集 放送スケジュール |work=オリコンスタイル |date=2006-06-21 |accessdate=2022-08-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070102203449/http://www.oricon.co.jp/anime/topics/060621/060621_02story.html |archivedate=2007-01-02}}</ref>
-->
}}


=== 参考文献 ===
== 参考文献 ==
=== 関連書籍 ===
{{Refbegin}}
* {{Cite book |和書 |date=2006-08-25 |title=オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式 |editor=[[コンプティーク]] |publisher=角川書店 |isbn=4-04-853991-4 |ref={{SfnRef|公式ガイドブック|2006}} }}
* {{Cite book|和書
<!--
|date=2006-08-25
* {{Cite book |和書 |date=2014-08-04 |title=フィーバー 涼宮ハルヒの憂鬱 〜Haruhi On Stage!!!〜 涼宮ハルヒの憂鬱 |editor=[[ニュータイプ]] |publisher=角川書店|isbn=978-4-04-102160-6 |ref={{SfnRef|Haruhi On Stage|2014}} }}
|title=オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式
-->
|editor=[[コンプティーク]](編)
=== 雑誌・ガイドブック ===
|publisher=角川書店
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-07 |title=[[オトナアニメ]] Vol.1 |publisher=[[洋泉社]] |page=18 |isbn=4-86248-054-3 |ref={{SfnRef|オトナアニメVol.1|2006}} }}
|isbn=4-04-853991-4
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-12 |title=月刊ニュータイプUSA 2006年12月号 |publisher=[[KADOKAWA]] |page=97 |issn=1541-4817 |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプUSA2006/12|2006}} }}
|edition=初版
* {{Cite book |和書 |author= |date=2007-07 |title=オトナアニメ Vol.5 |publisher=洋泉社 |page= |isbn=978-4-86248-167-2 |ref={{SfnRef|オトナアニメVol.5|2007}} }}
|ref=CITEREF_涼宮ハルヒの公式
* {{Cite book |和書 |author= |date=2009-06 |title=月刊ニュータイプ 2009年7月号 |publisher=[[角川書店]] |page=29 |asin=B002B69HY6 |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2009/7|2009}} }}
}}
* {{Cite book |和書 |title=[[ゲームラボ]]特別編集 現代視覚文化研究 Vol.4 |publisher=[[三才ブックス]] |date=2010-04-19 |isbn=978-4861992513}}
* {{Cite book |和書 |author=ドリルプロジェクト |title=アニメ&コミック聖地巡礼NAVI |publisher=[[飛鳥新社]] |pages=166-169 |date=2010-05-10 |isbn=978-4-87031-995-0 |ref={{Sfnref|ドリルプロジェクト|2010}}}}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2014-12-01 |title=Web Designing 2014年12月号 |publisher=[[マイナビ出版]] |page=35 |asin=B00PL4PYLK |ref={{SfnRef|Web Designing2014/12|2014}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2021-03-01 |title=サイゾー 2021年3月号 |publisher=[[サイゾー]] |page=59 |asin=B088R8N6ZG |ref={{SfnRef|サイゾー2021/3|2021}} }}
<!-- 使えそうな資料を下記に記しておきます
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-03 |title=アニメージュ 2006年3月号 |publisher=[[徳間書店]] |asin=B000EUM52C |ref={{SfnRef|アニメージュ2006/03|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-06 |title=アニメディア 2006年6月号 |publisher=[[学習研究社]] |asin=B000FFL5O0 |ref={{SfnRef|アニメディア2006/06|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2007-02 |title=アニメディア 2007年2月号 |publisher=学習研究社 |asin=B000M05THW |ref={{SfnRef|アニメディア2007/02|2007}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-10 |title=季刊エス 2006年10月号 |publisher=[[飛鳥新社]] |asin=B000HXDRN2 |ref={{SfnRef|季刊エス2006/10|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-03 |title=月刊ニュータイプ 2006年3月号 |publisher=角川書店 |asin=B000EUMBP8 |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2006/03|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-04 |title=月刊ニュータイプ 2006年4月号 |publisher=角川書店 |asin=B000EQHTRM |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2006/04|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-08 |title=月刊ニュータイプ 2006年8月号 |publisher=角川書店 |asin=B000GGRUZQ |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2006/08|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2006-11 |title=月刊ニュータイプ 2006年11月号 |publisher=角川書店 |asin=B000IY0AW6 |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2006/11|2006}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2008-07 |title=月刊ニュータイプ 2008年7月号 |publisher=角川書店 |asin=B001AIM50O |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2008/07|2008}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2009-09 |title=月刊ニュータイプ 2009年9月号 |publisher=角川書店 |asin=B002IX665U |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2009/09|2009}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2009-10 |title=月刊ニュータイプ 2009年10月号 |publisher=角川書店 |asin=B002MV4RIQ |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2009/10|2009}} }}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2009-11 |title=月刊ニュータイプ 2009年11月号 |publisher=角川書店 |asin=B002QGCA9K |ref={{SfnRef|月刊ニュータイプ2009/11|2009}} }}
-->

=== 評論 ===
* {{Cite book |和書 |author=タブロイドと愉快な仲間たち |date=2007-05-29 |title=超解読涼宮ハルヒ |publisher=[[三才ブックス]] |isbn=978-4-86199-084-7}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本|2007c}} |reference=坂本寛「未来人・朝比奈みくる」、31-43頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本|2007a}} |reference=坂本寛「SOS団の愉快な仲間たち」、51-64頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本・小坂橋|2007}} |reference=坂本寛 / [[永田寛哲|小坂橋英一]]「泣くアニメ監督・石原立也」、210-219頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本・西浦|2007}} |reference=坂本寛 / 西浦康平「涼宮ハルヒの演出」、220-248頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本|2007b}} |reference=坂本寛「ハルヒを支えたスタッフたち」、249-262頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|西浦|2007}} |reference=西浦康平「涼宮ハルヒの劇伴」、263-268頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|塩郷|2007}} |reference=塩郷明「ハルヒとクラシック」、284-306頁。}}
* {{Cite book |和書 |author=[[櫻井孝昌]] |date=2009-11-30 |title=世界カワイイ革命 なぜ彼女たちは「日本人になりたい」と叫ぶのか |publisher=PHP研究所 |page=37 |isbn=978-4-569-77535-7 |ref={{SfnRef|桜井|2009}} }}
* {{Cite book |和書 |title=[[ゲームラボ]]特別編集 現代視覚文化研究 Vol.4 |publisher=三才ブックス |date=2010-04-19 |isbn=978-4-86199-251-3}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本|2010}} |reference=坂本寛「どうしてこうなった! エンドレスエイト全話解説」、90-93頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|坂本|2010}} |reference=坂本寛「どうしてこうなった! エンドレスエイト全話解説」、90-93頁。}}
* {{Cite book |和書 |author=暮沢剛巳 |authorlink=暮沢剛巳 |title=キャラクター文入門 |publisher=[[NTT出版]] |date=2010-11-25 |isbn=978-4757142565 |ref={{Sfnref|暮沢|2010}}}}
* {{Cite book |和書 |author=三原龍太郎 |title=ハルヒ in USA 日本アニメ国際の研究 |publisher=[[NTT出版]] |date=2010-07-16 |isbn=978-4-7571-4247-3 |ref={{Sfnref|三原|2010}}}}
* {{Cite book |和書 |author=暮沢剛巳 |authorlink=暮沢剛巳 |title=キャラクター文化入門 |publisher=[[NTT出版]] |date=2010-11-25 |isbn=978-4-7571-4256-5 |ref={{Sfnref|暮沢|2010}}}}
{{Refend}}
* {{Cite book |和書 |author= |date=2011-06-25 |title=ユリイカ2011年7月臨時増刊号 総特集 涼宮ハルヒのユリイカ! |publisher=[[青土社]] |isbn=978-4-7917-0224-4 }}

** {{Wikicite |ref={{Sfnref|佐々木・大森|2011}} |reference=[[佐々木敦]]・[[大森望]]「涼宮ハルヒは止まらない!! ジャンル・世界・国境を越える魅力の秘密」、9-26頁。}}
== 関連項目 ==
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|池田|2011}} |reference=[[池田純一 (コンサルタント)|池田純一]]「情報統合思念体の驚愕」、58-72頁。}}
[[涼宮ハルヒの憂鬱]]
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|小森|2011}} |reference=小森健太郎「〈涼宮ハルヒ〉シリーズのモナドと、ミステリ的な技法」、90-96頁。}}
* [[UHFアニメ一覧]]
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|暮沢|2011}} |reference=暮沢剛巳「『涼宮ハルヒの追想』の追想」、161-168頁。}}
* [[深夜アニメ一覧]]
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|古谷|2011}} |reference=古谷利裕「向こう側のユキとこちら側のハルヒ アニメ版涼宮ハルヒシリーズについて」、176-189頁。}}
* [[セカイ系]]
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|中田|2011}} |reference=中田健太郎「セカイの開かれ アニメ背景試論(一)」、190-198頁。}}
* [[らき☆すた (アニメ)|らき☆すた]] - 本作と同じく角川原作・京都アニメーション制作ということで、本作のパロディが多い。また、平野綾をはじめ本作に出演した声優がこちらにも出演している。
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|有村|2011}} |reference=有村悠「Haruhi Makes Revolution」、207-215頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|いしたに|2011}} |reference=いしたにまさき「作品・ネット・場所のトリニティ」、220-232頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|飯田|2011}} |reference=飯田一史「『涼宮ハルヒの憂鬱』&谷川流年表」、242-253頁。}}
* {{Cite book |和書 |author=[[土居豊]] |date=2013-10-25 |title=沿線文学の聖地巡礼 川端康成から涼宮ハルヒまで |publisher=関西学院大学出版会 |pages=58-76 |isbn=978-4-86283-150-7 |ref={{SfnRef|土居|2013}} }}
* {{Cite book |和書 |author=[[岡本健 (観光学者)|岡本健]] |date=2018-09-15 |title=アニメ聖地巡礼の観光社会学 コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析 |publisher=[[法律文化社]] |isbn=978-4-589-03957-6 |ref={{SfnRef|岡本|2018}} }}
* {{Cite book |和書 |author=[[町口哲生]] |date=2019-02-07 |title=平成最後のアニメ論 教養としての10年代アニメ |publisher=[[ポプラ社]] |page=156 |isbn=978-4-591-16239-2 |ref={{SfnRef|町口|2019}} }}
* {{Cite book |和書 |author=[[須川亜紀子]] / [[米村みゆき]] |date=2019-04-25 |title=アニメーション文化 55のキーワード |publisher=[[ミネルヴァ書房]] |pages=24,85-86,240 |isbn=978-4-623-08441-8}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|須川|2019}} |reference=須川亜紀子「ライトノベル ― 若者向け小説とアニメ」、24-27頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|萱間|2019}} |reference=萱間隆「日常、学園文化 ― 退屈でかけがえのない日々」、84-87頁。}}
** {{Wikicite |ref={{Sfnref|小山|2019}} |reference=小山昌宏「投稿動画 ― アニメにおける「踊ってみた」の布置」、240-243頁。}}
* {{Cite book |和書 |author=藤津亮太|authorlink=藤津亮太 |date=2019-08-25 |title=ぼくらがアニメを見る理由 2010年代アニメ時評 |publisher=フィルムアート社 |pages=313-324 |isbn=978-4-8459-1836-2 |ref={{SfnRef|藤津|2019}} }}
* {{Cite book |和書 |author=アニメの旅人 |date=2021-09-22 |title=すべてがわかる!日本アニメ史入門 1956-2021 |publisher=[[彩流社]] |pages=157,165-171 |isbn=978-4-7791-2776-2 |ref={{SfnRef|アニメの旅人|2021}} }}
<!--
** アニメの旅人のメンバーは安藤丸雄、伊藤裕子、岩崎真実、大木不二、大坪優太、神田法子の六名(『すべてがわかる!日本アニメ史入門 1956-2021』奥付の記載より)。
-->
* {{Cite book |和書 |author=[[石井ぜんじ]] / 太田祥暉 / 松浦恵介 |date=2022-01-01 |title=ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021 |publisher=スタンダーズ |isbn=978-4-86636-536-7 |ref={{SfnRef|石井・太田・松浦|2022}} }}
<!-- 使えそうな資料を下記に記しておきます
* {{Cite book |和書 |author= |date= |title=SFアニメを科楽する! |publisher= |isbn= |ref={{SfnRef|}} }}
* {{Cite book |和書 |author=土居豊|authorlink=土居豊 |year=2012-04 |title=ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する |publisher=大学教育出版 |isbn=978-4-86429-127-9 |ref={{SfnRef|土居2012}} }}
* {{Cite book |和書 |author=聖地会議 (著) / 柿崎俊道 (著) |date=2017-08 |title=聖地会議 vol.19 |publisher=booklista |asin=B074W1H1ZP |ref={{SfnRef|聖地会議19|2017}} }}
* {{Cite book |和書 |author=三浦俊彦 |date=2018-01 |title=エンドレスエイトの驚愕 ハルヒ@人間原理を考える |publisher=春秋社 |isbn=978-4-393-33360-0 |ref={{SfnRef|三浦|2018}} }}
-->


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2022年9月25日 (日) 07:27時点における版

涼宮ハルヒシリーズ > 涼宮ハルヒの憂鬱 (アニメ)
涼宮ハルヒの憂鬱

ジャンル 学園[1][2]SF[3][2]
セカイ系[2][4]日常系[5][6]
アニメ:涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)
原作 谷川流
監督 石原立也
シリーズ構成 涼宮ハルヒと愉快な仲間たち
キャラクターデザイン 池田晶子
音楽 神前暁
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 SOS団
放送局 チバテレビほか
放送期間 2006年4月3日 - 7月3日
話数 全14話
アニメ:涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)
(第1期の再放送は上記に同じ)
原作 谷川流
総監督 石原立也
監督 武本康弘
シリーズ構成 涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち
キャラクターデザイン 池田晶子
音楽 神前暁
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 SOS団
放送局 サンテレビほか
放送期間 2009年4月3日 - 10月9日
話数 全28話(再放送14話+新作14話)
関連作品
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涼宮ハルヒの憂鬱』(すずみやハルヒのゆううつ、英語: The Melancholy of Haruhi Suzumiya)は、谷川流ライトノベル作品『涼宮ハルヒシリーズ』を原作とする日本テレビアニメシリーズ。制作は京都アニメーションが担当し、第1期が2006年4月から7月まで独立UHF局を中心とした11の放送局の深夜枠で全14話が放送された[7]。新作アニメーション(2009年版)は2009年4月から10月にかけて新作14話を加えた全28話が放送された[7]

本項では2009年放送の新作アニメーションを便宜的に「2009年版」と表記している。

あらすじ

宇宙人などの存在をいつしか信じなくなっていた平凡な男子・キョン県立北高校に入学する[8]。キョンが所属するクラスでも一人ずつ自己紹介が行われ、キョンの後ろに座る美少女・涼宮ハルヒの番になると彼女はいきなり「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」と突飛な自己紹介をする。言葉通り彼女は人間には興味がないらしく、クラスメイトとの交流も断っていたことから孤立していた[8]。そんな中、好奇心を抱いたキョンはハルヒに話しかけ、彼女もキョンとだけは会話をするようになる。ハルヒは自分の求める日常を得られないことに不満を抱えていたが、キョンのとある発言をきっかけに新しい部活を作ることを思いつく[8]。ハルヒはキョンを引き連り込んで文芸部部室を勝手に占領し、唯一の文芸部員であった長門有希や萌え担当として上級生の朝比奈みくるを無理やり仲間にして「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」、略して「SOS団」を立ち上げる[8]。さらに5月という中途半端な時期に転校してきたとの理由で古泉一樹も仲間に加えていった[9]

しかし、新たに加わった3人はいずれもハルヒが待ち望んでいた宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンは彼らからそれぞれ正体を明かされる[9]。彼ら曰く、日常に不満を抱き非日常を望んでいるハルヒ本人が超常現象を起こしている張本人だが[10]、ハルヒ自身にその自覚はないとのこと[11]。彼らはハルヒを観察するために地球に派遣された存在であるとしており[12]、ハルヒを除く団員たちは彼女に振り回される日常を送りながらもその裏で超常現象を起こさせないために動いていくこととなる[13]

主な登場人物

声の項はアニメシリーズの担当声優。

SOS団メンバー

キョン
声 - 杉田智和[14]
本作の主人公であり[15]、語り手でもある男子高校生[16]。何も起こらない日常を満喫していたがハルヒが起こす様々なトラブルに巻き込まれる[15]。SOS団メンバーの中で唯一普通の人間であるが[17]、ハルヒの能力や行動にはキョンの存在が大きく影響しているとされている[18]。「キョン」とはあだ名であり、親戚が彼の本名をもじって呼び、それを妹が広めたことによって周囲に浸透した[19]
涼宮ハルヒ(すずみや ハルヒ)
声 - 平野綾[20]
超常現象が起きることを望んでおり[15]、学校一の変人と呼ばれている女子高校生[13]。SOS団を立ち上げキョンたちを巻き込む[13]。ハルヒ自身は自覚してないものの、世界を自身の思うままに変えてしまう能力を有しており[11]、SOS団メンバーは彼女の能力を目覚めさせないために日夜動いている[13]
長門有希ながと ゆき
声 - 茅原実里[14]
文芸部に所属する女子高校生[21]。その正体は宇宙人であり[13]、ハルヒを観察するために地球に送り込まれたが、裏でハルヒによって起こされる事件を解決している[21]
朝比奈みくるあさひな みくる
声 - 後藤邑子[22]
キョンの1学年先輩の女子高校生[23]。その正体は未来人であり[13]、長門と同様にハルヒを観察するために現代へとやってきた[23]。ハルヒによって様々なコスプレを強制的にさせられる羽目になっている[24]
古泉一樹こいずみ いつき
声 - 小野大輔[25]
5月中旬に転校してきた男子高校生であり、ハルヒから「謎の転校生」というレッテルを貼られた上にSOS団に強制入部させられてしまう[26]。その正体は超能力者であり[13]、ハルヒによって作られた閉鎖空間に現れる「神人」呼ばれる怪物と闘っている[26]。また、ハルヒを監視する組織「機関」に所属している[27]

その他

朝倉涼子あさくら りょうこ
声 - 桑谷夏子[14]
キョンのクラスメイトで委員長を務める女子高校生であり、社交的な性格からクラスで人気がある[28]。その正体は宇宙人であり、長門のバックアップでもある[28]
鶴屋つるやさん
声 - 松岡由貴[14]
みくるのクラスメイトの女子高校生[29]。いつも豪快に笑っており、竹を割ったような性格をしている[29]
谷口たにぐち
声 - 白石稔[30]
キョンのクラスメイトの男子高校生でかなりの女好き[29]。ハルヒと同じ中学校出身で、彼女の奇行は当時から知っていた[29]
国木田くにきだ
声 - 松元恵[14]
キョンのクラスメイトの男子高校生[29]。キョンとは同じ中学校出身[29]
キョンの妹
声 - あおきさやか[14]
小学5年生で文字通りキョンの妹[18]。人懐っこい性格をしている[18]
喜緑江美里きみどり えみり
声 - 白鳥由里[31]
みくると同学年の女子高校生[32]。SOS団に行方不明の彼氏(コンピュータ研部長 - 声:小伏伸之[31])の捜索依頼のために訪れる[28]
多丸圭一たまる けいいち
声 - 井上和彦[31]
古泉の親戚で孤島に別荘を所持する男性。実は古泉と同様に「機関」の人間である[28]
多丸裕たまる ゆたか
声 - 森川智之[31]
古泉の親戚で多丸圭一の弟。実は古泉と同様に「機関」の人間である[28]
新川あらかわ
声 - 大塚明夫[31]
孤島の別荘で執事を務める男性[27]。実は古泉と同様に「機関」の人間である[33]
森園生もり そのう
声 - 大前茜[31]
孤島の別荘でメイドを務める女性。実は古泉と同様に「機関」の人間である[27]
シャミセン
声 - 緒方賢一[34]
ハルヒが映画撮影時に拾った猫で、ハルヒが映画内で喋る設定にしたところ彼女の能力によって人語を発した。その後はキョンの家で飼われている[29]

用語

SOS団
正式名称は「世界 (S) を大い (O) に盛り上げるための涼宮 (S) ハルヒの団」[35][13]。本作の登場人物・涼宮ハルヒが宇宙人・未来人・超能力者を探し出して一緒に遊ぶために設立したクラブ[35]
情報統合思念体
「宇宙人」の一形態であり、長門や朝倉を生み出した知的な情報生命体[33]。ハルヒの扱いについては内部で意見が分かれている[33]
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
長門や朝倉の正体であり、情報統合思念体が生身を持つ地球人と直接コミュニケーションを図るために派遣した超人的能力を有する人造人間[36]
未来人
「未来」から来た調査員。過去が自分たちの歴史と異なるものになってしまうと未来人の存在自体が危うくなるため、それを防ぐために歴史を調整することを目的としている[37]
「機関」
古泉が所属する超能力者の集団[33]。ハルヒをこの世界の創造主(神)だと認識しているが、その扱いについては内部で意見が分かれている[33]
閉鎖空間
ハルヒのストレスによって現実と隣接する異空間に出現する無人世界[38]。景観は現実の都市と酷似しており、灰色の空が広がっている[38]
神人しんじん
閉鎖空間に出現する数十メートルの青白い巨人で、日常に不満を抱くハルヒのストレスから生み出されている[33]
ENOZエノッズ
本編エピソード「ライヴアライブ」で登場する北高軽音部の有志女子メンバー4名によるバンド[39]。元々原作ではバンド名が無くメンバーも3人だったが、アニメオリジナル要素としてバンド名が付けられ人数も1人増えている[40]。モデルは女性メンバー4名によるバンド「ZONE」であり、ENOZというバンド名はZONEを逆さにしたものである[39]。なお、バンドメンバーの名前はZONEのメンバーからそれぞれ一字ずつ取られている(詳細は以下を参照)[39]
ENOZのメンバー ZONEのメンバー
榎本美 長瀬実
中西 大越
岡島 斉藤
財前

沿革

2005年8月30日 - 『ザ・スニーカー』(以下「ザ・スニーカー」)2005年10月号の涼宮ハルヒ特集にて『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメ化企画が進行中であることが発表される[41]

2005年10月30日 - 「ザ・スニーカー」2005年12月号にてアニメスタッフが発表される[41]

2005年12月10日 - アニメ誌にて『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送開始時期が2006年4月であることが発表される[41]

2006年1月26日 - 『月刊少年エース』2006年3月号にて『涼宮ハルヒの憂鬱』のキャストが発表される[41]

2006年2月3日から12月29日 - ラジオ関西にて『涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部』が放送開始となり、その一週間後にランティスウェブラジオにて配信される[41]

2006年3月8日 - 「SOS団公式サイト」が開設される[41]

2006年4月から7月 - 『涼宮ハルヒの憂鬱』(第1期)が放送開始される[41]

2007年7月7日[注 1] - 朝日新聞にてテレビアニメ第2期が発表される[43]

2007年12月18日[注 2] - 公式HPにて第2期の中止と新作アニメーション(2009年版)の同時発表が行われる[43]

2009年4月から10月 - 新作アニメーション(2009年版)が放送される[44]

スタッフ

第1期 2009年版
原作・構成協力 谷川流[45][46]
原作イラスト・
キャラクター原案
いとうのいぢ[45][46]
連載 角川スニーカー文庫刊、ザ・スニーカー
少年エース[46]
団長代理(総監督) - 石原立也[46]
監督
団長補佐(2009年版)
石原立也[45] 武本康弘[46]
超監督(第1期)
団長(2009年版)
涼宮ハルヒ[47][46][注 3]
シリーズ構成 涼宮ハルヒと愉快な仲間たち[49][46]
キャラクターデザイン 池田晶子[45][46]
総作画監督 池田晶子[45] 西屋太志[46]
メカニカルデザイン 海老川兼武[14] -
シリーズ演出 山本寛[45]
美術監督 田村せいき[50][46]
色彩設計 石田奈央美[49][46]
撮影監督 田中淑子[51] 中上竜太[46]
編集 重村建吾[52][46]
音響監督 鶴岡陽太[52][46]
音楽 神前暁[53][46]
録音スタジオ スタジオごんぐ
アオイスタジオ[49]
-
企画プロデューサー[注 4]
プロデューサー[注 5]
伊藤敦、八田英明[49][46]
安田猛 [49] -
アニメーション
プロデューサー
- 山口真由美[46]
アニメーション制作 京都アニメーション[45][46]
製作協力 ビッグショット[49] 角川書店、
角川メディアハウス[46]
製作 SOS団[49][46]
[注 6] [注 7]

制作

構成

本作の構成会議は琵琶湖で行われており、この場には監督の石原立也・シリーズ演出の山本寛・原作小説シリーズの著者・谷川流、劇伴担当の神前暁、美術監督の田村せいきらが参加した[54]。彼らはまず、「涼宮ハルヒ」についての知識を得るために原作小説シリーズを読み込み、個々が学んだ「涼宮ハルヒ」に対する理解の共有を図った。そして各々の理解の齟齬をなくすために、彼らは朝まで飲んだり話したりしながら会議を積み重ねていき、最終的には「がっちりとコンセプトの統一ができた」という[25]。石原はテレビアニメ化に際して原作小説シリーズを読んだところ、小説版『涼宮ハルヒの憂鬱』の面白さは小説を読む「面白さ」であり、「映像化に向いていないのでは」と不安を感じていた[55][注 8]。一方で山本は主人公・キョンの扱い方を間違えなければ本作は形になるとしており、石原も谷川の文体を活かしたいとの思いからテレビシリーズではキョンのモノローグを中心に展開していくことに決めている[55]。また、石原は当時世間では安易に「萌え」が使われていることもあり[55]、本作を「萌え」アニメにしたくないとの思いで制作に臨んでいる[55][注 9]。なお、谷川はアニメーションならではの表現や遊びを存分に入れて欲しいと制作陣にリクエストしている[57]

第1期では作品の時系列を無視した「シャッフル放送」が行われている。これは本作の構成会議で様々な案が出たもののどれもしっくりこなかった中で、谷川がこの際時系列を無視してはどうかと発言したことが事の発端であるとされている[55]。石原は最終的に本作を「シャッフル放送」にすることに決めた理由について「原作に忠実」と「原作ファンに対するサプライズ」を両立させるためだと語っている。すなわち原作に忠実であるほど、原作を読んでいない視聴者には親切であるが、ストーリーを既に把握している原作ファンにはつまらないものとなってしまう。一方、原作ファンに配慮してアニメオリジナルの要素を加えるのは、原作の雰囲気を壊す危険を伴う可能性がある。そのため、原作ファンにも「サプライズ」を提供しようとした結果がこの放送順であるという[58]。また、時系列と異なるといっても、長編(涼宮ハルヒの憂鬱I - VI)の間に短編が挟み込まれる形になっているだけなので、短編が長編の伏線として機能するようにもなったと語っている[58]。なお、DVDには時系列順に収録されているのは、もう一度DVDで時系列順に見直した結果、視聴者に新たな発見があるようにしたためである[58]

第1期第1話のエピソードを「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」に決めたのは山本である[54]。山本は本作のアニメ制作におけるコンセプトは「超監督・涼宮ハルヒ」だとしたうえで[54]、ハルヒが本作を手掛けると仮定すれば時系列をシャッフルするといった訳の分からないことをするし、当然初回放送はハルヒ自身が監督をした自主映画だろうと語っている[59]。なお、「超監督涼宮ハルヒ」の名前は本作のオープニングのテロップにはっきりとクレジットされている[60]。石原曰く「普通、第1話は監督がやるもの」であるが、今回の案を推した山本が脚本・絵コンテ・演出の全てを行うことになり、山本はかなり苦労することになったと振り返っている[61]。なお、谷川によれば構成会議の中で「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」を最終話にすることが決まったが、そうすると時系列が乱れるため、いっそ何も説明せずに放映順をゴチャゴチャにしてしまおうと考えたとも語っている[62]

脚本

石原は脚本における約束事として「キョンの見ていない場所ではドラマは進行しない」ことを挙げている[63]

上述の約束事を破ったのが谷川自身の脚本によるアニメオリジナルエピソード「サムデイ・イン・ザ・レイン」である[63][注 10]。山本は本エピソードのコンセプトは「第三者視点、『定点観測』」であるとしており、これは原作小説が常にキョンの一人称視点で統一されており、ファンの間で「キョンが見ていない世界は存在しない」と結論づけられていたことから、山本が谷川に「キョン以外の、第三者視点のエピソードを作りましょうか」と提案したところ快諾を得られたことから決まった[59]。提案を受けた谷川は後に「原作の小説ではできない、映像化作品でしかできないことをやってみたいと思った」と語っている[57]。なお、山本によれば構成会議の中で谷川に冗談のつもりで脚本を書いてみないかと尋ねたことで谷川の脚本参加が決まったとのこと[54]

本編エピソード「射手座の日」では本作と同じ制作会社によるアニメ作品『フルメタルパニック!』の原作者・賀東招二が脚本を手掛けている[62]。構成会議の中で脚本を誰にするかという話になった際に、谷川が賀東を指名したことで結果的に起用が決まった[62]。賀東は他者による原作の作品の脚本を担当するのが初めてであり、原作部分をどの程度残すのかあるいは削るのかについて悩んだ[64]。また、「射手座の日」は文字数制限が厳しかったこともあり、どの文字を減らして字数調整するのかという作業はかなり苦労したと振り返っている[65]

演出

石原は演出における約束事として脚本と同様に「キョンの見ていない場所ではドラマは進行しない」ことを挙げている[63]。また、石原は映像化をする上で「頭に大きな汗が流れる」「怒りのマークがおでこにくっつく」といったアニメ記号的表現を使用することを避けており、これによって結果的に実写ドラマのような芝居付けになっていると語っている[66]

上述の約束事を破ったのが「サムデイ・イン・ザ・レイン」であり、本エピソードでは長門が本を読み続ける描写が前半2分17秒、後半1分に渡って長回しされた。この演出について山本はひたすらキョンを「待つ女」である長門の心情を視聴者にも味わってほしいという意図があったことを明かしている[67][注 11]。また、この長回しは本棚の奥と部室隅2か所の計3か所の隠しカメラからの映像となっているが、これは「キョンでもハルヒでもない視点、三人称でとなったとき、それがハルヒ的世界を見つめる「外部」の「観客」の視点になってしまっては、せっかく描いているSOS団の日常が嘘くさいものになってしまう」と考えた山本が、例えばコンピ研部長がSOS団の秘密を暴くために設置した隠しカメラという設定を想起させるものにしてはどうかと提案したことから採用された演出となっている[68]。なお、この回で長門は一言も言葉を発しておらず、キャスト欄にも茅原実里の名前はクレジットされていない[69]

本編エピソード「ライブアライブ」のライブシーンではギターやベースの運指の動きを忠実に再現しており、ドラムも音と絵が完全に一致するように作られている[70]。このライブシーンについて山本は以下のように述べている。

あがってきた曲をプロのミュージシャンの方に演奏してもらい、その様子をビデオ撮影したうえで、映像をキャプチャした画像をプリントアウトし、それを上からなぞるという手順で作りました。 — 山本寛[59]

これは「ロトスコープ」と呼ばれる技法であり[71]、アニメーターに楽器経験者がいなかったことからやむを得ず取られた手法である[70]。また、劇中でハルヒの歌う表情は、歌う平野綾の表情をレコーディング時に撮影し、それを基に描かれている[72]。これはリアルさの追求というわけではなく、「非日常」が「日常」の中に入ってくる瞬間を際立たせるために「日常」部分を細かく描写した結果であるとしている[56]。このため、他の回では原画が8人程度であるが「ライブアライブ」では21人もの人数をあてている。石原は山本からこの回の絵コンテが上がってきた時に「これをやるの?」と思ったこと、キャラクターデザイン・総作画監督の池田晶子も「メチャメチャ大変でした」とイベント『涼宮ハルヒの激奏』の檀上でそれぞれ述べており[73]、現場は討ち死にを覚悟したほどだったという[56]。バンド演奏のシーンについて、山本はこの回を一つのクライマックスだと考え、「ドラムをきちんと描けば今までのアニメを超えられると思った」と語っている[56]。また、山本は本エピソードが文化祭の日のエピソードであったことから「参加している全員が主役」というコンセプトを設定し、モブキャラクターも全員動かしている[59]。その結果、作画枚数は他エピソードの2倍になったという[59]

作画・キャラクターデザイン

池田はキャラクターデザインにおいては「線を少なくして絵をたくさん描こう」というコンセプトが最初に存在しており、池田自身は他のアニメーターが自由に動かせるように「できるだけシンプルに」にすることを意識していた[74]。また、原作イラスト・キャラクター原案担当のいとうのいぢとの打ち合わせで年ごとに変化する絵柄のうちどの時期に合わせるかを決め、各キャラクターごとの詳細設定を原画スタッフに指示している[75]。総作画監督としては描き起こされたデザインを元に各話の作画監督がキャラクターの修正および原画の補填をした別紙の上にさらに別紙を重ねて原画の線を修正し、シリーズ全体の作画をある程度統一するという役割を担っているが、各作画監督の個性を楽しんでもらいたいという池田の意図により、池田自身が描いた絵に完全統一させることはしなかった[75]

いとうのいぢの絵をアニメキャラクター化する上で石原と山本は苦労したことを明かしており、本作はジュブナイルかつ青春群像劇であったことから実写の雰囲気を出しつつ、生きている実感のある少年少女を動かしたいという思いがあったとしている[54]。また、アニメキャラクター化するうえで最も苦労したキャラクターはキョンであるとしており[54]、これについて石原と山本は後の対談で以下のように述べている。

石原 - 原作ではキョンは読者と一体化できる没個性的に描かれているんですよ。だからぶっちゃけ、キョンの姿が見えなくてもいいかもしれない思ったこともあったんです。全部がキョンの視点。いわゆるギャルゲー視点ですよね。そんなアニメもおもしろいかなって。

山本 - でもそれじゃ『ジャンピング』みたいになっちゃう(笑)。ハルヒは実験だけのアニメじゃないので……。
≪中略≫
石原 - 俳優をモデルにキョンを描いたこともあったね。
山本 - いとうさんが豊川悦司さんを意識してキョンを描いたと聞きまして、そっくりのキャラをつくったんですけど……どう考えてもおっさんでした(笑)。次に池田さんが『世界の中心で愛を叫ぶ』の森山(未來)くんをモデルに描いてきたけど、それもどうも違う……。
石原 - 白状すると最後まで確固たる自信がなかったんですよ。
山本 - うん。なんとなく時間もないしといって決まった気がする。

石原 - 普通の高校生にしたつもりなんです。ただ、最終的にカッコよくなったね。意外とほかのアニメにはない感じのデザインになった気がします。
出典:[54]

また涼宮ハルヒについて、山本は原作の目の繊細なタッチをアニメーションで表現しようと考え、石原は目を色で塗り分けたうえにさらにグラデーションを施したと語っている[54]

音楽

神前は劇伴の作曲のみならず「God knows...」や「Lost my music」などの挿入歌の作曲も手掛けているが、これはプロデューサーの判断によるものである。なお、神前にとって本作は自身初となるテレビアニメの劇伴を手掛けた作品である[76]。本作の劇伴について神前は過去のゲーム音楽から影響を受けていたとしており[76]、自身も過去にゲーム会社でゲーム音楽を手掛けていたが、テレビアニメではゲームと比べて大幅にスピードと曲数を求められたため、必死に食らいついたと振り返っている[77]。挿入歌については「J-POP的なポップロックを作ってほしい」との指示があったという[78]

長門と朝倉の対決シーンでは鷺巣詩郎の雰囲気を取り入れ、『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』のような音楽に挑戦したと神前は語る。「エンドレスエイト」ついては神前曰く「音楽的には8話分の曲を作成」しており実際にはそれら全てが使用されることはなかったが「8話全てで異なる音楽にする」というのがコンセプトとしてあったとした上で、全く同じシーンに異なる音楽を作成するのはなかなか大変だったと振り返っている[77]。「ライブアライブ」の演奏シーンで使用された楽曲(「God knows…」 / 「Lost my music」)について[79]、音楽プロデューサーの斎藤滋は「長門のギターが超絶テクニックという設定」だったことから凄腕の音楽家を集めなければならないと感じ[80]、その結果ギター担当に西川進、ドラム担当に小田原豊、ベース担当に種子田健が集結することとなった[80]。斎藤は西川に対して「長門は人間ではないため難しいテクニックで弾いてほしい」、小田原と種子田には「他の二人は普通の高校生のため難しいことはしないでほしい」とそれぞれ指示している[80]

本作では挿入曲としてクラシック音楽が使用されている[81]。例えば「射手座の日」ではフランス近代の作曲家・モーリス・ラヴェルによる楽曲『ダフニスとクロエ』が使用されていたり[82]、「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」ではグスタフ・マーラーによる楽曲『交響曲第8番』が使用されたりしている[83]。文化人類学者の三原龍太郎は、クラシック音楽の使用は『銀河英雄伝説』や『新世紀エヴァンゲリオン』の影響によるものだと指摘している[84]

演技・役作り

本作第1期ではシャッフル放送が行われた関係でアフレコも時系列順ではなく放送順に行われた。このように時系列順と放送順が異なっていることにより、各キャラクターの親密度や互いの遠慮のなさ感などを時系列順に並べた時に違和感が出ないようにキャスト陣はアフレコに臨んだ[85]。また、声優陣は自身の演じるキャラクターをより深く理解するために、京都アニメーションのスタッフたちと綿密に会議を行っている[22]

涼宮ハルヒ役の声優を務める平野綾はこれまでハルヒのような元気なキャラクターを演じた経験がなかったことから、どうすればハルヒのテンションを維持できるのかと思ったという。また、平野曰く「ハルヒは意外と女の子っぽい」ことから高いテンションで演じるよりもテンションが沈んでいるときにキョンへの態度がどう変化するのかが演じていて大変だったとしている[86]。「ライブアライブ」での歌唱シーンでは「ハルヒじゃないような声で歌ってほしい」と要望があったと平野は語っており、この要望はハルヒがこのような声を出せるという意外性を出すとともに作中でもハルヒが自身の新たな一面を気付く回だったからという制作陣の意図によるものであった[72]。なお、平野は事前に原作小説シリーズを読み込んでから収録に臨んでいる[25]

長門有希役の声優を務める茅原実里は平野と対照的にこれまで明るいキャラクターを演じることが多かったことから他作品を見て勉強したという[86]。そしてアフレコの際には感情が出すぎていることを指摘されたことから、演じる上で生き生きとし過ぎないように注意したとしている[86]

キョン役の声優を務める杉田智和はナレーションというキョンと立ち位置として、気付かれない程度に周囲のテンションを底上げしたいと考えた[87]。また、杉田は制作陣から「キョンのハルヒに対する接し方について愛情を明確にしないでほしい」と要望があったと語っており、この要望は互いが互いを好きなことを気付かないままでいるという面白さを出したいという制作陣の意図によるものであった[88]

古泉一樹役の声優を務める小野大輔はアフレコをする上で極力原文を変えずに、あからさまな感情表現は差し引き、生理的に気持ち悪い間を作ることを心掛けていたと振り返っている[87]。なお、小野は事前に原作小説シリーズを読み込んでから収録に臨んでいる[25]

公式サイト

劇中の設定におけるSOS団の公式サイトは、主人公のキョンが団長である涼宮ハルヒに命じられて作成しているという設定になっている[89]。実際に視聴者向けに公開されているアニメ公式サイトはこの設定をそのまま反映させ、劇中サイトを模した、素人が適当に作ったようなものとなっている[60]。また、放送内容や原作中の出来事の日付と連動してサイトが更新されたり、随所に隠しコンテンツがあったりした[60]。公式サイト制作者の籏野篤は公式サイトの企画を担当した須子博方から「アニメのネタバレにならないサイトにしたい」「SOS団ロゴマークが毎回変わる演出をやりたい」との提案を受けたことから上述のような演出となったとしているが、元々はトップページ以外は普通のアニメ公式サイトのように制作していく予定だったとのこと[89]。2009年版の制作中には『涼宮ハルヒの消失』にちなみ、公式サイトが突然「Not Found」になったり、消失しているサイトにある文字を入力すると長門の意味深いメッセージとともに新アニメの告知を促すなどの趣向が凝らされていた[90]

アニメオリジナルキャラクター

本作では提供クレジット場面や「射手座の日」の劇中ゲーム内にて「ねこマン」というキャラクターが登場している[91]。ねこマンは平野によって生み出されたキャラクターであり、原作小説では一切登場していない[91]。ねこマンには様々なデザインが用意されており、該当するエピソード内容にちなんだデザインとなっている[91][注 12]

経緯

平野はオープニングテーマ「冒険でしょでしょ?」のレコーディングの際に歌詞が記載された紙にねこマンを書いており、これを見つけた石原の目に止まったことからテレビアニメで使用されるようになったとされている[91]

展開

ねこマンはテレビアニメ外でも、公式ホームページのトップを飾ったり、アニメ雑誌『コンプH's Vol.1』(角川書店)の付録下敷きにデザインされたりした[91]

パロディ

本作では日本のポップカルチャーから様々な文化的要素がパロディとして組み込まれており[92][93]、その形式は文章やフレーズ、キャラクターの動き、画面構成、音楽など様々である[92]。例えば「射手座の日」では石原が当時好きだったアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(以下ヤマト)のパロディが随所に見られる。ゲームパッケージにはヤマトの艦長・沖田十三に似た人物が描かれていたり、敵の親玉であるコンピ研部長はデスラー総統に似た容姿となっており、これらは石原自身も言及している[94]。また、同エピソードでキョンが着用している軍服は『銀河英雄伝説』に登場するヤン・ウェンリーが元ネタと言われている[84]。また、他のエピソードにおいても「孤島症候群」では、涼宮ハルヒが目の前の人物に向かって指差すシーンがあるがこれはテレビゲーム『逆転裁判』が、「涼宮ハルヒの退屈」においてSOS団メンバーが野球をするシーンに使用されているBGMは『タッチ』がそれぞれ元ネタと言われていたり[84]、「ライブアライブ」では実写映画『リンダ リンダ リンダ』のオマージュとなっていたりする[95][5]

エピソード

制作陣は「次週のエピソードのネタバレはしない」ということを徹底しており、アニメ雑誌にも次週のあらすじを載せておらず、ランティスもCM展開を自粛していた[56]

テレビアニメ本編で谷口が口ずさんだ「WAWAWA忘れもの〜♪」のフレーズは谷口役を務める白石稔のアドリブである[30]。ライターの坂本寛は、登場シーンが少ない中で強烈なインパクトを残したこのフレーズが山本の目に止まったことから、後に山本が監督を務める『らき☆すた』では白石をモデルとしたオリジナルキャラクター「白石みのる」として登場したのではないかと推測している[96]

本編エピソード「エンドレスエイト」は全8話構成で全話ほぼ同じ内容のストーリーが繰り返されているが、それでもアフレコは毎回新規で8回分行い、作画や演出、登場人物の台詞も毎回微妙に変化させている[3][注 13]。平野によれば2009年版の打ち合わせでキャストが全員集められて制作陣から説明を受けた際にはキャスト全員啞然としていたと[98]、後藤によれば「これだけ毎週やっているから、見ている人もセリフを覚えてしまっているだろう」ということで、後半は声優陣のアドリブが増えていったとそれぞれ明かしている[99]。なお、放送中の2009年7月19日にアメリカのボルチモアで行われたイベント「オタコン2009」にて、2006年版のシリーズ演出を務めた山本寛は日本国外のファンからの『エンドレスエイト』についての質問に「1年以上前から既にエンドレスエイトの複数話構成の話はあって、自分は反対した。自分が退社しなければこんなことにはならなかったと責任を感じている。製作委員会を代表して、この場でお詫びしたいと思います」などと回答し、「謝罪」した[100]。山本は2007年に制作元請の京都アニメーションの子会社であるアニメーションDoを退社しており、2009年版の制作には企画の当初以外は携わっていない。このことに関して、京都アニメーションは、「当社とは一切関係のない人です」と回答している[100]

楽曲

全てランティスより発売されている。話数は特記しない限り、2006年版本放送の話数である。

オープニングテーマ

冒険でしょでしょ?(第2話 - 第9話、第11話 - 第13話)[注 14]
平野綾によるオープニングテーマ[41]。作詞は畑亜貴[101]、作曲は冨田暁子[101]、編曲は藤田淳平[101]
平野はハルヒらしく歌うと強い歌い方になってしまうことから、力を入れ過ぎずに「自身のままでハルヒを表現する」ことを意識したと語る[102]
作詞を担当した畑は、最初は現在と全く異なる歌詞を書いており制作陣から「ファンタジック寄りに」との要望を受けて書き直した。しかし、指定通りに書いても自身の中ではしっくりこなかったことから自由な形で書いたところ納得できるものが完成し、それが現在の歌詞になったと語る[103]。なお、最初の歌詞はもっと「世界観自体をとらえる」という意識で書いていたが、現在の歌詞では「ひとりの女の子の心に寄りそってる部分が大きい」とも語る[103]
Super Driver(2009年版第12話 - 第22話)
平野綾によるオープニングテーマ[44]。作詞は畑亜貴[101]、作曲・編曲は神前暁[101]
監督(2009年版)の武本康弘は本楽曲の映像について「疾走感とポップな感じ」というイメージで「本編同様に、ハルヒがズンズン突っ走っていく感じが出れば」という想いで制作したと語る[104]

エンディングテーマ

ハレ晴レユカイ(第1話 - 第13話)
平野綾、茅原実里後藤邑子によるエンディングテーマ[105]。作詞は畑亜貴[101]、作曲は田代智一[101]、編曲は安藤高弘[101]
本楽曲の演出を担当した山本寛は、制作にあたって影響を受けた作品として『新世紀エヴァンゲリオン』『ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス』を挙げており[63]、特に後者のエンディングテーマ「ファンファン&シャウト」は「ハルヒダンス」を生み出すきっかけとなっている[63]。「ハルヒダンス」の振付は山本がアイドルのPVを見て考えたものであり、作画打ち合わせの際には山本自身が実際に踊って見せたという[63][注 15]
本エンディング映像には1000枚以上の作画が費やされており[20]、後に監督の石原立也は山本との対談で「原画枚数は抑えてほしい」と頼んでいたことを明かしている[63][注 16]
作詞を担当した畑は歌詞を書くにあたってのイメージについて以下のように語る。
EDテーマの作詞ではオペラの「蝶々夫人」のイメージがなぜか思い浮かんだんです。「蝶々夫人」の中では女性が「何か起こるんじゃないか」って待ってるんですよ。でもハルヒたちはそういうときに待ってないなと。この子たちは何かを自分で引き寄せる、作ろうとする、掴もうとするっていう「蝶々夫人」との対比みたいなものを考えていて。「アル晴レタ日ノ事」っていうテーマは同じだけど、「今の女子は待ってないよ」っていうことが書きたかったんです。

—「mora」でのインタビューより[103]

止マレ!(2009年版第8話、2009年版第12話 - 第18話、第20話 - 第23話)
平野綾、茅原実里、後藤邑子によるエンディングテーマ[108]。作詞は畑亜貴[101]、作曲は田代智一[101]、編曲は安藤高弘[101]
武本は本楽曲の映像について「青春」をイメージして制作したと語る[104]
作詞を担当した畑は「ハレ晴レユカイ」を超えるものを作ろうと考えてる時点でダメだと実感していたことから、全く異なる方向から歌詞で驚かせたいという思いで作詞に取り掛かったと語る[103]

挿入歌

「恋のミクル伝説」(第1話)
朝比奈みくる(後藤邑子)による挿入歌[101]。作詞は山本寛[101]、作曲・編曲は神前暁[109]
作詞を担当した山本は1番の歌詞を「魔女っ子モノっぽく」した一方で、2番の歌詞は自身の愚痴が反映された歌詞になったとしている。これは制作が大詰めになり精神疲労がたまっている際に音楽担当の神前暁から2番の歌詞を要求されて慌てて書いたため、1番と2番で執筆のテンションが異なっていたからであると山本は振り返っている[63]
山本は歌唱担当の後藤邑子に「みくるがハルヒに無理やりマイク前に立たされている感じ」「ろくに歌を覚えていない状態で、いきなり歌わされている状態で」と指示を出している[63]
なお、ガジェット通信によれば「作中でみくるは音程を外して歌っているが、ゲーム『涼宮ハルヒの戸惑』ではちゃんと歌っているバージョンを聴くことができる」とのこと[110]
「God knows...」(第12話)
涼宮ハルヒ(平野綾)による挿入歌[101]。作詞は畑亜貴[101]、作曲・編曲は神前暁[109]
「ライブアライブ」の脚本を務めた山本は、作曲・編曲を担当の神前に「当時人気だったZONEの楽曲風にしてほしい」と指示を出している[59]
作詞を担当した畑は、歌詞に「背伸びした10代の女の子が、自分の心よりもちょっとだけ大人になってるつもりなんだけど、実際はすごく子供」というギリギリ感を入れたいと考えた結果、彼女曰く言葉選びが特殊になったと語る[103]
「Lost my music」(第12話)
涼宮ハルヒ(平野綾)による挿入歌[101]。作詞は畑亜貴[101]、作曲・編曲は神前暁[109]

挿入曲

反響・影響

深夜アニメ

本作は深夜アニメを代表する作品であり[113]、深夜アニメが一般化するきっかけを作った作品でもある[7]。本作以前のアンダーグラウンドな作品が多かった深夜アニメにおいて、ラブコメ要素を含んだSFミステリー作品である本作の登場は深夜アニメに新風を巻き起こした[3]

放送当時、一般には知名度が低かった京都アニメーションが制作し、独立UHF局を中心とした深夜枠での放送が行われ、過去にはない高クオリティな作品だったことから話題となった[7]。また、UHF局の深夜放送アニメとしては異例の大ヒットとなっており[114][115]、アニメ評論家の藤津亮太も、本作は独立UHF局でもヒット作が誕生することを証明し、深夜アニメの独立UHF局への参入を後押ししたと述べている[116]

ライトノベル

本作は原作がライトノベルである[117]。元々原作小説シリーズも本作の放送以前からスニーカー文庫としては大ヒットの部類であり[118]、『このライトノベルがすごい!』でも1位を獲得していたが[118]、既存のライトノベルの枠を超えるほどの人気ぶりはなく[119]、世間に浸透するレベルには達していなかった[118]。しかし、テレビアニメ化が行われるとライトノベルの枠を超えて社会現象となり、「ライトノベル」という名称を世間に知らしめることとなった[7][120]。また、ライトノベル自体は1980年代から既に存在しており、2000年代まで多くの作品が世に出ていたにもかかわらず、一部では「ライトノベルはオタクが萌え要素を入れて小説を汚したもの」と認識されていた状況を本作は一変させることにも成功した[7]。後に本作の原作小説シリーズはライトノベルの代表格と呼ばれるようになっている[121][116]

本作以前にも原作がライトノベルのアニメ化が行われていたもののファンタジー要素が強い作品が多く、ライトノベル界に「日常系」が流行りだしていたにもかかわらず大手制作会社がゆるい日常を描いた作品には華がなくウケないと考えていたことから日常系アニメのアニメ化はされなかった。そんな中で京都アニメーションは日常系作品である本作のテレビアニメ化に挑戦し、大成功を収めることとなった[6]。また本作は、エンディングでキャラクターを躍らせたことが(後述参照)がインターネット配信サービスで流行し[122]、そこからアニメを視聴、アニメから原作小説シリーズを読むという新たな流れを生み出した[122][123]

ネット配信

パッケージ販売・ネット配信売上推移[124]
パッケージ、 配信

ジャーナリストの数土直志は、日本におけるテレビアニメのネット配信を一般化させた作品として本作を挙げている[124]。本作の放送開始(2006年)と同時期にYouTube(2005年)やニコニコ動画(2006年)が登場し、これらの配信サイトを通じて「ハルヒダンス」を踊るファンが急増すると同時にアニメ本編の違法投稿も急増した[124]。これら「海賊版」はYouTubeですぐに1億回を超える再生数を記録し、さらにはファンが録画した映像に英語の吹き替えや字幕が付けられるようになるとアメリカ国内にまで知られるようになっていった[125]。これによってファンはネットで簡単にアニメを見ることが出来ることに気付いたが、その一方でアニメ業界はこうした違法視聴に危機感を募らせたことでネット配信に対応していくこととなった[124]。パッケージ販売の売上は本作放送前年の2005年にピークを迎え、その後は徐々に売上を落としていった[124]。2010年代になるとdアニメストアU-NEXTNetflixなどの登場によりネット配信は人々にとって身近な存在となり、2018年にはネット配信の売上がパッケージ販売の売上を上回った[124]

上述の違法投稿対策としては、出版社や制作会社、テレビ局などの権利を有する各企業が違法動画が投稿されたサイト管理者に削除要請を行うのが一般的だったが、投稿動画の中には投稿者が独自に加工・編集を施した動画も存在しており、角川グループではこのような「独自の視点を持った違法動画」に限り公認をする取り組みを2008年1月より開始した。2009年5月末時点で1万6000件の動画を公認していると角川グループは発表しており、その中でも本作に関連した動画が多数を占めている[126]。また、角川グループIR・広報室室長の柿沢史行はこの施策を行った背景について以下のように述べている。

他人の著作物を利用しているとはいえ、優れた技術や感性をうかがえる動画投稿者がいるのは事実。そういった中から、未来のクリエイターを発掘する場にしたい — 柿沢史行[126]

公認された動画には公式マークと広告が付けられ、動画が視聴されることによって得られる広告収入はYouTubeから角川グループや原作者といった著作権者に配分されるという仕組みが取られている。広告収入は多い月で1000万円を超えることもあり、柿沢は「新たなビジネスモデルとしても確立したい」と述べている[126]。なお、角川グループがYouTube上に公式チャンネル・「角川アニメチャンネル」を設立することになったのも本作がきっかけとされている[116][122]

ハルヒダンス

本作のエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」で曲に合わせて登場人物がダンスする「ハルヒダンス」が流行し[20]、当時の若いファンの間で大人気となった[127]。これはインターネット配信サイト、特に当時人気を博していたニコニコ動画に「踊ってみた」とタグ付けされた動画が多数投稿されたことが要因となっており、これによってダンスと動画投稿の相性の良さが証明され、その後はテレビアニメに限らず実写ドラマでもエンディングのダンスシーンが一般化した[20]。また、ハルヒダンスを実際に真似て集団で踊るオフ会も開催され話題となった[128]

筑紫女学園大学教授でアニメ研究を行う小山昌宏によれば、アニメ業界における「踊ってみた」は「ハルヒダンス」の流行によってファンが動画投稿をし始めたのが起源であるという[129]。ライターの有村悠によれば、本作以前にもオープニングおよびエンディングでダンスを踊る作品[注 17]は存在していたという。ではなぜ本作のダンスが注目を集めたのかについて、同氏はキャラクターが複雑な動作でダンスするエンディング映像と楽曲の良さが最大の要因だと述べている[131]。ポップカルチャー研究家の櫻井孝昌によれば、ハルヒダンスを完コピして映像に残して動画を配信サイトに投稿することは日本で流行っていたが、これと同じ現状が世界の女子の間でも流行っており、例えば自身がバルセロナで出会った少女らはハルヒダンスの振付を完璧にマスターしていたと語っている[132]

2020年には平野綾や杉田智和、白石稔ら、本作の担当声優が「ハルヒダンス」を踊る動画を投稿し、SNS上で話題となった[133]

聖地巡礼

ハルヒたちの通う「県立北高校」[134]は山の上にあり、彼らの通学風景は第1話から登場するが、この風景描写が舞台となっている西宮市の実際の風景だったことから放送当時からファンの間で話題となった[135]。そして西宮に留まらず阪神間における様々な風景がアニメで描かれていたことから、それを見たファンが同じ場所に訪れるようになり、これが聖地巡礼と呼ばれるようになった[16]

文芸評論家の土居豊は、アニメにおける聖地巡礼は本作以前にも数多く存在しているが、原作小説の著者・谷川流が西宮育ち西宮在住である点が過去作品と異なる点だとしている[16]。ライターのいしたにまさきは「聖地巡礼」という言葉が特別に感じなくなったのは本作以降だろうとしており、聖地巡礼という現象を一般化したのも本作だと述べている[136]。観光学者の岡本健は、アニメ聖地聖地巡礼の旅行情報源は企業・自治体からによるものと個人の発信によるもの、これらの大きく2種類に分けられ、本作は後者に当てはまると述べている。また岡本によれば、ソーシャルネットワークサービスのmixiでは作品ごとの聖地コミュニティが存在し、2006年5月に開設された「涼宮ハルヒの舞台西宮へ行こう!」のコミュニティメンバーは2010年3月時点で860人になっているという[137]

2008年12月30日発行の『神戸新聞』は、兵庫県が「サブカルチャーを商業、観光資源として活用する構想をまとめた」と報じている。有力な資源の一つとして本作の舞台のモデルとなった西宮市北部が挙げられており、内容は本作に登場する場所を「聖地巡礼」として観光コース化するというものである[138]。また、「ハルヒサマーフェス2012」(後述参照)では調査報告会で神戸夙川学院大学の学生らが本作を活用した地域振興の可能性を考察したり、関西学院大学の学生が「西宮市が新たな観光資源となり得るか」という問いを兵庫県職員に投げかける場面もあった[139][注 18]。2019年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件では西宮観光協会が同市内で募金を募り、最終的に募金額は約170万円に達した。京都アニメーションは本作の制作会社であり、西宮市には聖地も多いことから、同市民からの要望を受けて募金活動が行われた[140]

同人ブーム

第1期放送中の2006年5月時点で同人ショップにて購入出来た『涼宮ハルヒシリーズ』の同人誌(以下「ハルヒ同人誌」)は数種類に留まっていたが、同年6月に開催されたオールジャンル同人誌即売会以降にハルヒ同人誌は急激に種類が増えた。第1期最終話放送当日には秋葉原近くの損保会館で初の『涼宮ハルヒシリーズ』オンリー同人誌即売会が開催されており、小規模イベントながらも一般人が殺到するなど大盛況となった。その2週間後にも『涼宮ハルヒシリーズ』オンリー同人誌即売会が開催され、同年8月開催の「コミックマーケット70」では数百種類のハルヒ同人誌が頒布された。その後は鶴屋さんや長門有希などの個別キャラクターのオンリーイベントも開催されるようになった[141]。しかし、こういった男性向けの同人ブームは2007年をピークとして同年12月開催の『コミックマーケット71』では急激に減少し、翌年以降は原作小説シリーズの動きがなくなったこともあって衰退していった[142]。その一方で、2008年になると男性キャラオンリーイベントや女性向けオンリーイベント、古泉一樹中心オンリーイベントなどといった女性向けオンリー即売会イベントの開催数が激増し、コミックマーケットにおいても古泉一樹とキョンのやおいカップリングを中心とする女性向けハルヒサークルが以前の2倍以上の規模で参加するなど女性向けの同人ブームが到来した[143]。文化人類学者の三原龍太郎は、本作は同人誌の素材として最も使用されるシリーズの一つだと述べている[144]

2008年1月にニコニコ動画にて、過去に発売された本作のキャラクターソングCDのジャケット絵を加工し、キャラクターの性別を転換させる動画が投稿される。翌月には前述のキャラクターの性転換動画に影響を受けた別のユーザーがキャラクターの性転換動画を投稿し、このころから「ハルヒ性転換シリーズ」が大ブームを迎える。涼宮ハルヒの男性版は「涼宮ハルヒコ」、キョンの女性版は「キョン子」[注 19]という設定がファン間で形成、共有されていった。「ハルヒ性転換シリーズ」は女性ユーザーメインではあるものの男性ユーザーにも普及し、同年9月にはキョン子オンリーイベントが、同年11月にはハルヒ性転換キャラオンリーイベントがそれぞれ開催された[146]

外国におけるハルヒ

本作の制服を着た外国人コスプレイヤー(パリで開催されるイベント・Paris Mangaにて)

本作は日本を代表するコンテンツとして「クールジャパン」というキャッチフレーズで海外に売り込まれている[121]。2019年9月には内閣府より涼宮ハルヒ役の声優・平野綾が「クールジャパン・アンバサダー(大使)」に任命されている[147]

櫻井によれば、世界の女子たちに日本の制服ファッションが浸透した背景には日本のアニメ・漫画を通して彼女たちが日本の制服を見てきた事実があり、その「制服」が象徴的なアニメの中で2009年時点において最も世界で注目されているアニメが本作であるという[114]

三原は本作の国際的な大ヒットにおいて以下のような懸念を述べている。

グローバルな広がり方はランダムで予測不可能なものであり、ときに「ハルヒ」ファンを当惑さえさせるものであった。中東のガザ地区のデモで掲げられたプラカードに「ハルヒ」が(当然無断で)描かれていたり、ベラルーシで売られている菓子の袋に描かれていたり、中国北京オリンピック関連の書籍に描かれていたり、カナダTylenol(頭痛薬)のテレビコマーシャルに出てきたりした。 — 三原龍太郎[148]

アメリカ

ニュータイプUSA英語版』2006年12月号には、当時において本作が日本で最も人気のあるアニメシリーズだと記されている[149]

2006年12月にアニメニューズネットワークを含めた複数の米国アニメサイトが『涼宮ハルヒの憂鬱』の英語版公式サイトと思われるウェブサイトの広告が出現しており、同サイトには同月22日よりサイトの本格始動が示唆されていた。これが本作における米国展開の始まりとなっている[150]

アニメ・エキスポ2007は「涼宮ハルヒの憂鬱」を大きく取り上げ、日本語版の担当声優3名(平野綾茅原実里後藤邑子[151])が主賓として招待された。また、北米版の担当声優も同イベントに招待されており、両国の担当声優によるジョイントライブが行われた。彼らのサイン会参加を求めて大勢のファンが徹夜で会場に並んでいたという[152]。翌年開催の「アニメ・エキスポ2008」および「オタコン2008」にて行われたそれぞれのAMVコンテストにて本作のAMVが「Best Show」と「Best Comedy」部門で優勝作品となっている[153]

中国

中国のオタク文化事情に精通した百元籠羊は中国のオタク文化に最も影響を与えた作品として本作を挙げている。百元は中国では本作の放送以前も日本のオタク文化の人気は高かったが、本格的にオタク層が形成され、オタクとしての活動が盛り上がるようになったのは本作の放送以降であるとしている[154]。百元と交流のある古参のオタク中国人は本作を「当時まだ用語自体は広まっていなかったいわゆる中二病的な感覚を中国に広めた作品」と表現している[155]

ロシア

2010年11月20日・21日にモスクワで開催された「第2回ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル」を訪れた櫻井は、アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズの圧倒的な人気ぶりに驚いたと振り返っており、さらに同氏はここ数年で世界でのハルヒ人気は誰よりも感じてきたつもりだったがモスクワの人気は自身の予想をはるかに凌駕していたと述べている[156]

その他

第1期第1話放送後に『ハレ晴レユカイ』が発売されるというCMが流れると、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)にて「『ハレ晴レユカイ』をオリコン1位にしよう」というスレッドが立てられ、この運動を支援する動画がYouTubeでアップロードされると多くの人間の目に留まることとなった。結果的にデイリーチャートは2位につけ、最終的には初登場5位という好成績を収めている[157]

2009年版は番組中に次回予告が存在していない上に、当時の『月刊ニュータイプ』等のアニメ雑誌において掲載される番組案内等で放送前にサブタイトルを公表しなかったため(放送日時と話数は発表された)、新作への期待とともに、どのような放送となるかという議論がネット上で活発に行われていた[158]。放送当時、新作が放送されるという告知は一切されなかったが、過去に放送された局で「再放送」の扱いにされておらず、放送開始当初に放送回数は全28話の予定で新作エピソードが含まれるという一部の放送局のコメント[158]があり、また第8話の放送直前にテレビ和歌山が番組表でサブタイトルを誤って掲載したことで新作への期待が高まり、ファンが最速で放送される地域のホテルに泊まりこむなど大きな話題となった[159]

評価

売上

国内

各巻限定版のオリコン週間チャート(最高位)
第1期、 2009年版

出典(第1期):[160][161][162][163][164][165][166][167]
出典(2009年版):[168][169][170][171][172][173][174][175]

テレビシリーズのDVD売上は「笹の葉ラプソディ(新・第1巻)」の収録分までは好調(平均約4万枚[176])だったが、「エンドレスエイト(新・第2巻)」の収録分以降は大幅(それまでの半分以下[176])に売上を落とした[177]。2012年7月時点でテレビシリーズのDVD累計売上は70万枚(約42億円)を記録している[178]

2010年11月に発売[179]された「涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX」(初回限定生産)の初週売上は3.1万枚を記録しており、これは2012年3月に発売された「Fate/Zero Blu-ray Disc Box I」(4.3万枚)に抜かれるまでテレビアニメのBDの初週売上としては歴代最高記録だった[180]。また、情報サイト「AV Watch」が行った年末特別企画「Amazon注文数ランキング(2010年)」では本ブルーレイコンプリートBOX(初回限定生産)が年間9位を獲得している[181]

関連する音楽CDの累計売上は2009年7月にオープニングテーマ『Super Driver』の発売をもって100万枚を突破している[182]。『リスアニ!』編集部の澄川龍一は『ラブライブ!』のような音楽に特化しているわけではない作品がキャラクターごとに一枚ずつシングルを発売するのは異例だと述べている[103]

2006年7月21日発行の『読売新聞』は、テレビアニメ第1期が放送開始した2006年4月以降だけで原作小説の売上が150万部増になったと報じた[183]。 SF翻訳家の大森望は、テレビアニメ第1期放送当時の夏は毎週のように原作小説シリーズの既刊本が増刷し、角川文庫の週間ランキングトップ10が原作小説シリーズで埋め尽くされたが、これはテレビアニメ第1期が大ヒットしたことが大きな要因であるとしている[118]

国外

2007年8月時点で本作の英語版DVDは北米で6万セットを売り上げている[152]。三原は2007年時点における北米でのアニメ市場規模は日本の3分の1程度であるとしており、両者のアニメ市場規模の違いを考慮すれば日本と同等あるいはそれ以上の衝撃を北米市場にもたらしたと推測している[152]。なお、アメリカでは本作のテレビ放送や宣伝が行われなかったものの[125]、2012年7月時点でDVD累計売上げは32万セット(約19億円)を記録している[178]

批評

作家の小森健太郎は、アニメ放送数の増加に伴いファンの趣味趣向が細分化したために2000年代を代表する作品を選ぶのは難しいとしながらも、敢えて選ぶとすれば本作が最有力候補であることは間違いないと述べている[184]。デザイン・シンカーの池田純一も本作は「ゼロ年代を牽引し象徴する作品」だと表現しており[123]、そのようになり得たのは翻案者としての京都アニメーションによる功績と第1期放送がYouTubeをはじめとしたウェブ動画が活発化する2006年というタイミングの良さによるものだとしている[185]。また、池田は「ネット以前とネット以後の境界に位置する作品」であるとも表現しており、本作をきっかけにして「コンテントが複数のジャンルや媒体を横断する作品群のコアにあるものとして了解されるようになった」と述べている[123]

専修大学教授でアニメ研究を行う萱間隆は本作を学生時代の日々を描く「日常系」の作品であるとしており[5]、非日常から日常へ志向が変化する涼宮ハルヒと非日常から日常へと志向が変化するキョンの対照的な二人の物語をメインに描いていると述べる[15]。萱間はキョンについて、「非日常的な『設定』をアニメを通して楽しむ受容者のメタファーとされている」と分析しており、批評家の宇野常寛はこのようなキャラクター設計を批判している[186]。宇野は上述のキョンとは対照的に「日常の中のロマン」に気付いていくハルヒに対しては肯定の意を表している[5]。文化人類学者の三原龍太郎も本作の主な焦点は「涼宮ハルヒとキョンのロマンスにあてられている」と述べる[17]

アニメの旅人 (2019)によれば、本作は時系列のシャッフル放送以外は原作を忠実に再現しており、それによって原作既読ファンから原作未読でアニメから参入したファンまでを納得させ、さらにオリジナルストーリーは原作者・谷川流の脚本というこだわりが大ヒットに繋がったと述べている[7]。また、アニメの旅人 (2019)は本作品で声優を務めた平野綾や杉田智和らメインキャラクターたちの声優も本作の大ヒットを受けて知名度を上げていったと述べている[20]石井・太田・松浦 (2022)はシャッフル放送やハルヒダンスなどの様々な仕掛けは「面白いことは何でもやる」という90年代から受け継がれたアプローチが生み出したものであるとしている[187]。その一方で、彼らは原作の力が大きかったからこそメディアミックス展開の成功は繋がったとしたうえで成功しすぎた結果原作自身の魅力が直接読者に伝わらなくなってしまっている側面も否定できないとしている。さらに、彼らは元々原作小説がSF、ミステリ、青春など様々な切り口で語ることが出来ていたところにメディアミックスによってキャラクターが前面に推されたうえに楽曲まで注目された結果つかみどころが無くなったように見えると述べている[188]

ライターの坂本寛は、「エンドレスエイト」の最終話には凄まじいカタルシスがあったと述べている[189]。そのカタルシスは、「本来は不要な苦役」が終わったことに対するものであったといい、本当にループ放送が必要だったのかと疑問を呈している[189]。冒頭の「何かおかしい」「キョンくんでんわ〜」という毎回のやり取りは、 (III) のころからネット上でネタと化した[190]。全ての視聴者の関心は、最後の数分間だけに集まるようになった[190]。(VI) のころから、キョンの感じるデジャヴの演出は深刻度を増し、視聴者もまた彼らと同じ気持ちを共有していった[191]。坂本は、視聴者を強制的に感情移入させるという点では、その試みは成功しただろうと書いている[191]。坂本は、これはニーチェの「永劫回帰」のアニメ版のような、極めて実験的な作品であると述べ、そのようなものを一般視聴者に強いた姿勢はエンターテインメント性を欠いていたと難じている[189]。一方、美術評論家の暮沢剛巳は「エンドレスエイト」各回の細部の違いにはさほど興味はなかったとしつつ[192]、全体の時間と記憶の構造を興味深く感じたと語っている[193]。ただひとりループ前の記憶を保持する長門は、他の面々の日常に積極的にかかわることなく、観察と記憶を黙々と続ける[193]。暮沢は、このような長門の造形は視聴者に「彼女だけは別の時間を生きているのではないか」と実感させると述べた上で、ストア派における二つの時間概念のうち、キョンたちを「クロノス」に、長門を「アイオーン」になぞらえている[194]

受賞・ノミネート

選出・ランキング

  • テレビ朝日が2005年10月から2006年9月に実施したアンケート調査に基づく企画「芸能界アニメ通が集結!徹底調査!! 好きなアニメランキング100」では4位を獲得[202][203]
  • IGNが発表した「2007年のアニメTOP10」では5位を獲得[204]
  • 東京アニメアワードが2017年3月に発表した「日本のアニメーション史に残る100作品」に本作が選出[205]
  • 「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」(2019年版)に本作の舞台・西宮市が選出[206][注 21]
    • 翌年度以降の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」においても本作は選出されている[207][208]
  • コミック・ブック・リソーシズ」のライター・Derek Desantisが「Reddit」の調査を基に発表した「史上最高のアニメ10選」では10位を獲得[209]

各話リスト

話数サブタイトル[110]脚本絵コンテ演出作画監督
第1期
第1話朝比奈ミクルの冒険 Episode00 山本寛門脇聡
第2話涼宮ハルヒの憂鬱 I 石原立也池田晶子
第3話涼宮ハルヒの憂鬱 II 山本寛北之原孝将米田光良
第4話涼宮ハルヒの退屈 村元克彦吉岡忍
第5話涼宮ハルヒの憂鬱 III 山本寛坂本一也堀口悠紀子
第6話孤島症候群(前編) 村元克彦
  • 吉岡忍
  • 荒谷朋恵
吉岡忍荒谷朋恵
第7話ミステリックサイン ジョー伊藤石立太一西屋太志
第8話孤島症候群(後編) 志茂文彦荒谷朋恵門脇聡
第9話サムデイ イン ザ レイン 谷川流山本寛北之原孝将米田光良
第10話涼宮ハルヒの憂鬱 IV 石原立也石立太一西屋太志
第11話射手座の日 賀東招二武本康弘堀口悠紀子
第12話ライブアライブ 山本寛
  • 山本寛
  • 門脇聡
山本寛門脇聡
第13話涼宮ハルヒの憂鬱 V 志茂文彦北之原孝将米田光良
第14話涼宮ハルヒの憂鬱 VI 志茂文彦石原立也池田晶子
2009年版
第1話涼宮ハルヒの憂鬱 I 石原立也池田晶子
第2話涼宮ハルヒの憂鬱 II 山本寛北之原孝将米田光良
第3話涼宮ハルヒの憂鬱 III 山本寛坂本一也堀口悠紀子
第4話涼宮ハルヒの憂鬱 IV 石原立也石立太一西屋太志
第5話涼宮ハルヒの憂鬱 V 志茂文彦北之原孝将米田光良
第6話涼宮ハルヒの憂鬱 VI 志茂文彦石原立也池田晶子
第7話涼宮ハルヒの退屈 村元克彦吉岡忍
  • 池田和美
  • 荒谷朋恵
第8話笹の葉ラプソディ 志茂文彦武本康弘西屋太志
第9話ミステリックサイン ジョー伊藤石立太一西屋太志
第10話孤島症候群(前編) 村元克彦
  • 吉岡忍
  • 荒谷朋恵
吉岡忍荒谷朋恵
第11話孤島症候群(後編) 志茂文彦荒谷朋恵門脇聡
第12話エンドレスエイト I[注 22] 賀東招二米田光良高橋真梨子
第13話エンドレスエイト II[注 22] 武本康弘荒谷朋恵西屋太志
第14話エンドレスエイト III[注 22] 武本康弘三好一郎高橋博行
第15話エンドレスエイト IV[注 22] 武本康弘高雄統子植野千世子
第16話エンドレスエイト V[注 22] 武本康弘石原立也池田和美
第17話エンドレスエイト VI[注 22] 武本康弘北之原孝将門脇未来
第18話エンドレスエイト VII[注 22] 武本康弘石立太一秋竹斉一
第19話エンドレスエイト VIII[注 22] 村元克彦米田光良高橋真梨子
第20話涼宮ハルヒの溜息 I 谷川流山田尚子高橋博行
第21話涼宮ハルヒの溜息 II 村元克彦高雄統子植野千世子
第22話涼宮ハルヒの溜息 III ジョー伊藤石原立也池田和美
第23話涼宮ハルヒの溜息 IV 武本康弘北之原孝将門脇未来
第24話涼宮ハルヒの溜息 V 石原立也石立太一秋竹斉一
第25話朝比奈ミクルの冒険 Episode00 山本寛門脇聡
第26話ライブアライブ 山本寛
  • 山本寛
  • 門脇聡
山本寛門脇聡
第27話射手座の日 賀東招二武本康弘堀口悠紀子
第28話サムデイ イン ザ レイン 谷川流山本寛北之原孝将米田光良

放送

日本

第1期

本作の第1期は2006年4月から7月にかけて放送された[41]。2016年10月からはBS11にて再放送が行われた[210]

インターネット配信では2008年2月8日にバンダイチャンネルにて全14話の有料配信が行われた[211]

日本国内 テレビ / 第1期 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [212] 備考
2006年4月3日 - 7月3日 月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜) チバテレビ 千葉県
月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) テレ玉 埼玉県
2006年4月4日 - 7月4日 火曜 1:15 - 1:45(月曜深夜) tvk 神奈川県
火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) KBS京都 京都府
火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜) テレビ北海道 北海道
2006年4月5日 - 7月5日 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) サンテレビ 兵庫県
水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜) 東北放送 宮城県
2006年4月6日 - 7月6日 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) 東京MXテレビ 東京都
木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2006年4月9日 - 7月9日 日曜 2:05 - 2:35(土曜深夜) 広島ホームテレビ 広島県
日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2016年10月2日 - 2017年1月1日 日曜 3:00 - 3:30(土曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠 /
リピート放送あり[213]
日本国内 インターネット配信 / 第1期 放送期間および放送時間
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2008年2月8日 - バンダイチャンネル

2009年版

本作の新作アニメーション(2009年版)は2009年4月から10月にかけて放送された[44]。2017年4月からはNHK BSプレミアムにて再放送が行われた[214]。CSではWOWOW[215]キッズステーション[216]などで放送された。

インターネット配信では2009年4月15日から角川グループの公式チャンネル「角川アニメチャンネル」 (YouTube) にて配信された[217]。また、2016年5月3日および4日にアニメ放送10周年を記念して、AbemaTVにて「涼宮ハルヒの憂鬱 24時間ジャック」と題した全話一挙配信が行われた[218][注 23]。2018年4月28日から5月6日までニコニコチャンネルにて「ぼくらの青春“2000年代アニメ”GW限定無料配信」と題して配信が行われた[220]

日本国内 テレビ / 2009年版 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [212] 備考
2009年4月3日 - 10月9日 金曜 0:40 - 1:10(木曜深夜) サンテレビ 兵庫県
金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) テレ玉 埼玉県
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 新潟テレビ21 新潟県
2009年4月4日 - 10月10日 土曜 2:30 - 3:00(金曜深夜) TOKYO MX 東京都
土曜 3:15 - 3:45(金曜深夜) tvk 神奈川県
2009年4月5日 - 10月11日 日曜 2:40 - 3:10(土曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2009年4月7日 - 10月13日 火曜 1:30 - 2:00(月曜深夜) テレビ北海道 北海道
2009年4月8日 - 10月14日 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) KBS京都 京都府
水曜 1:29 - 1:59(火曜深夜) 広島テレビ 広島県
水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜) チバテレビ 千葉県
奈良テレビ 奈良県
水曜 2:08 - 2:38(火曜深夜) 仙台放送 宮城県
2009年4月15日 - 10月14日 水曜 3:25 - 3:55(火曜深夜) メ〜テレ 中京広域圏
2009年10月19日 - 2010年5月3日 月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜) 熊本放送 熊本県
2011年5月3日 - 5月6日 深夜 2:00 - 翌 7:00 WOWOW 日本全域 CS放送
2012年1月2日 - 4月2日 月曜 11:00 - 12:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2012年11月5日 - 12月12日 月曜 - 金曜 23:30 - 00:00 キッズステーション 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2017年4月7日 - 9月29日 金曜 23:45 - 翌0:10 NHK BSプレミアム 日本全域
日本国内 インターネット配信 / 2009年版 放送期間および放送時間
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2009年4月15日 水曜 22:00 - 木曜 21:59 YouTube
2013年9月20日 - GyaO! 全話無料配信(同月26日まで)[221]
2016年5月3日 AbemaTV 全話一挙(24時間連続)配信 / リピート放送あり[222][223]
2018年4月28日 ニコニコチャンネル リピート放送あり[224]

日本国外

国外 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象国
2009年3月20日 - 6月19日
2010年9月4日 - 2011年4月9日
23:30 - 翌0:00
3:10 - 3:40
23:15 - 23:45
3:15 - 3:45
香港時間
アニマックス台湾 台湾
2008年1月11日 - 2月22日 22:00 - 23:00
韓国標準時
アニマックス韓国 韓国
2009年3月20日 - 6月19日
2010年9月4日 - 2011年4月9日
23:30 - 翌0:00
3:10 - 3:40
23:15 - 23:45
3:15 - 3:45
香港時間
TVB (J2) 香港
2009年4月1日 - 4月14日
2009年6月6日 - 6月19日
2009年8月11日 - 8月24日
22:00 - 22:30
太平洋標準時
UTB アメリカ
2009年7月13日 - 18:00 - 18:30
12:00 - 14:30
フィリピン標準時
TV5 フィリピン
2010年10月3日 - 10:05 - 10:35
中央ヨーロッパ時間
Rai4 イタリア

DVD / Blu-ray

DVD

TVアニメ

本作の第1期DVDは角川書店より2006年6月23日から2007年1月26日まで全7巻が発売された。2009年版DVDは角川書店より2009年8月28日から2010年3月26日まで全8巻が発売された。 なお、画家兼評論家の古谷利裕は本作のDVDにおけるナンバリング表記は混乱を与えるものであると指摘している[225]

国外では2007年5月から11月にかけて本作の英語版全4巻が角川ピクチャーズUSAやバンダイエンターテインメント、バングズーム! エンタテイメントによって北米にて発売された[35]

タイトル 発売日 収録内容 規格品番
限定版 通常版
第1期
涼宮ハルヒの憂鬱
朝比奈ミクルの冒険 Episode00
2006年6月23日[105] 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 KABA-1501 KABA-1601
涼宮ハルヒの憂鬱 1 2006年7月28日[105] 涼宮ハルヒの憂鬱 I

涼宮ハルヒの憂鬱 II

KABA-1502 KABA-1602
涼宮ハルヒの憂鬱 2 2006年8月25日[105] 涼宮ハルヒの憂鬱 III

涼宮ハルヒの憂鬱 IV

KABA-1503 KABA-1603
涼宮ハルヒの憂鬱 3 2006年9月22日[105] 涼宮ハルヒの憂鬱 V

涼宮ハルヒの憂鬱 VI

KABA-1504 KABA-1604
涼宮ハルヒの憂鬱 4 2006年10月27日[105] 涼宮ハルヒの退屈

ミステリックサイン

KABA-1505 KABA-1605
涼宮ハルヒの憂鬱 5 2006年11月22日[105] 孤島症候群(前編)

孤島症候群(後編)

KABA-1506 KABA-1606
涼宮ハルヒの憂鬱 6 2006年12月22日[105] ライブアライブ

射手座の日

KABA-1507 KABA-1607
涼宮ハルヒの憂鬱 7 2007年1月26日[105] サムデイ イン ザ レイン KABA-1508 KABA-1608
2009年版
涼宮ハルヒの憂鬱 4
笹の葉ラプソディ(第1巻)
2009年8月28日[108] 笹の葉ラプソディ KABA-6001 KABA-6101
涼宮ハルヒの憂鬱 5.142857
エンドレスエイトI・II(第2巻)
2009年9月25日[108] エンドレスエイト I

エンドレスエイト II

KABA-6002 KABA-6102
涼宮ハルヒの憂鬱 5.285714
エンドレスエイトIII・IV(第3巻)
2009年10月30日[108] エンドレスエイト III

エンドレスエイト IV

KABA-6003 KABA-6103
涼宮ハルヒの憂鬱 5.428571
エンドレスエイトV・VI(第4巻)
2009年11月27日[108] エンドレスエイト V

エンドレスエイト VI

KABA-6004 KABA-6104
涼宮ハルヒの憂鬱 5.571428
エンドレスエイトVII・VIII(第5巻)
2009年12月25日[108] エンドレスエイト VII

エンドレスエイト VIII

KABA-6005 KABA-6105
涼宮ハルヒの憂鬱 5.714285
涼宮ハルヒの溜息I・II(第6巻)
2010年1月29日[226] 涼宮ハルヒの溜息 I

涼宮ハルヒの溜息 II

KABA-6006 KABA-6106
涼宮ハルヒの憂鬱 5.857142
涼宮ハルヒの溜息III・IV(第7巻)
2010年2月26日[226] 涼宮ハルヒの溜息 III

涼宮ハルヒの溜息 IV

KABA-6007 KABA-6107
涼宮ハルヒの憂鬱 5.999999
涼宮ハルヒの溜息V(第8巻)
2010年3月26日[227] 涼宮ハルヒの溜息 V KABA-6008 KABA-6108

ライブ

タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの激奏 2007年7月27日[43] KABA-1609
涼宮ハルヒの弦奏 2010年2月26日[226] KABA-1610

特典映像DVD

2010年9月24日にテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のDVD特典映像を再編集したDVD「『谷口が行く不思議発見の旅』DVDスペシャルエディション」が発売された。カットされた映像や蔵出し秘蔵映像が収録されている[228]

タイトル 発売日 規格品番
「谷口が行く不思議発見の旅」DVDスペシャルエディション 2010年9月24日[228] KWBA-822R

Blu-ray

2010年11月26日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX」が発売された[179]。本ブルーレイボックスは2009年版全28話が時系列順に収録されている[229]。また、『涼宮ハルヒの激奏』『涼宮ハルヒの弦奏』のイベント映像も付属されている[229]。なお、秋葉原駅にて本ブルーレイボックスと『涼宮ハルヒの消失』DVD&ブルーレイの広告が掲示された[230]

2014年8月29日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの憂鬱第1期シリーズBDBOX」が発売された[231]。本ブルーレイボックスは第1期全14話が時系列順ではなく第1期の放送順で収録されている[231]。特典としてサウンドトラックCDが2枚付属されている[231]

2016年12月18日にブルーレイボックス「涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX」が発売された[232]。本ブルーレイボックスは過去のコンプリートボックスには収録されなかった劇場アニメ『涼宮ハルヒの消失』に加え、Webアニメ『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』『にょろーん ちゅるやさん』『涼宮ハルヒの激奏』のイベント映像も付属されている[232]

タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX 2010年11月26日[179] KAXA-2000
涼宮ハルヒの憂鬱第1期シリーズBDBOX 2014年8月29日[231] KAXA-9805
涼宮ハルヒの大成 Super Blu-ray BOX 2016年12月18日[232] KAXA-9826

CD

主題歌CD

シングル
タイトル 発売日 規格品番
冒険でしょでしょ? 2006年4月26日[41] LACM-4255
ハレ晴レユカイ 2006年5月10日[105] LACM-4261
涼宮ハルヒの詰合 〜TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル〜 2006年6月21日[105] LACM-4268
ハレ晴レユカイアナログ盤 2007年3月18日[43] LZM-2001
Super Driver 2009年7月22日[44] LACM-4631
止マレ! 2009年8月26日[108] LACM-4640
アルバム
タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの弦奏 2009年6月24日[44] LACA-5920
涼宮ハルヒの記録 2009年8月5日[233] LACA-5941
涼宮ハルヒの記憶 LACA-5942
涼宮ハルヒの憂鬱 -Super Remix- Full-Mix 2009年8月26日[108] LACA-5950
Imaginary ENOZ featuring HARUHI 2010年2月24日[226] LACA-15005
コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏 2016年7月7日[234] LACA-9460-64

キャラクターソング

涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング
タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ 2006年7月5日[105] LACM-4269
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希 LACM-4270
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる LACM-4271
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.4 鶴屋さん 2006年12月6日[105] LACM-4323
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.5 朝倉涼子 LACM-4324
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.6 キョンの妹 2007年1月24日[105] LACM-4341
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.7 喜緑江美里 LACM-4342
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.8 古泉一樹 2007年2月21日[105] LACM-4355
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.9 キョン LACM-4356
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング
タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ 2009年9月30日[108] LACM-4650
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.2 長門有希 LACM-4651
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる LACM-4652
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.4 古泉一樹 2009年11月18日[108] LACM-4659
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.5 キョン 2009年12月9日[108] LACM-4660
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.6 鶴屋さん LACM-4668
涼宮ハルヒの憂鬱 新キャラクターソング Vol.7 谷口 LACM-4669

ラジオ番組CD

シングル
タイトル 発売日 規格品番
最強パレパレード 2006年11月22日[105] LACA-4316
アルバム
タイトル 発売日 規格品番
涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.1 2006年7月5日[105] LACA-5523
涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.2 2006年9月21日[105] LACA-5556
涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部 番外編CD Vol.3 2006年12月21日[105] LACA-5584

ドラマCD

『サウンドアラウンド』
涼宮ハルヒの憂鬱ドラマCD
リリース
録音 2007年
日本の旗 日本
ジャンル ドラマCD
時間
レーベル Lantis
プロデュース 斎藤滋
チャート最高順位
涼宮ハルヒの憂鬱 年表
-サウンドアラウンド
(2007年)
テンプレートを表示

テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のドラマCD[43]。2010年1月27日にLantisから発売された[43]。「ライブアライブ」の後日談という設定になっている[236]。ドラマCDの原案は谷川流[236]、脚本は志茂文彦が担当している[237]。キャストは、アニメ版と同じ杉田智和平野綾茅原実里後藤邑子小野大輔松岡由貴あおきさやか白石稔が参加している[237][注 24]

収録内容[236]
トラック トラック名 時間
01 プロローグ 〜涼宮ハルヒのあいさつ〜 1:35
02 アフター・ライブアライブ 8:11
03 サンデー・アット・ヘヴィメタSOS団 8:33
04 ジ・オーディション 6:15
05 ハルヒ変奏曲 11:09
06 非物質拡散性振動型感知音波 7:38
07 VSサウンドウォーム(命名、俺) 5:48
08 ボイスのカオス 7:49
09 エピローグ 〜お祭騒ぎはまだまだこれから〜 6:33
10 First Good-Bye 4:37

主題歌

「First Good-Bye」
涼宮ハルヒ(平野綾)によるによるエンディングテーマ[101]。作詞は畑亜貴[101]、作曲・編曲は神前暁[101]

評価

CDジャーナルは、バンド演奏シーンでは涼宮ハルヒ役の平野綾が伸びやかなヴォーカルを披露していると評している[236]

アルバム

タイトル 発売日 規格品番
世界が夢見るユメノナカ 2008年1月23日[42] LACA-5728
涼宮ハルヒの激動 ボーカルミニアルバム 2009年1月21日[238] LACA-5830
涼宮ハルヒの直列、涼宮ハルヒの並列 ボーカルミニアルバム 2009年3月25日[44] LACA-5883

パチンコ・パチスロ

CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱

2014年7月22日にSANKYOより導入された本作のパチンコ台[239]ライトノベル原作の作品としては『スレイヤーズ』『モーレツ宇宙海賊』に次ぐ三作目のタイアップ機となる[240]。また、本パチンコ台の導入を記念して同年6月1日よりキャンペーン「Haruhi Hunting」(ハルヒハンティング)が開催された[241]

コラボレーション

  • 2015年7月6日よりPC向けパチンコ・パチスロオンラインゲーム「777town.net」にて本作が配信された[242]。また、同年12月21日よりAndroid向けパチンコ・パチスロゲームアプリ「777town for Android」にて本作が配信された[243]
  • 2018年8月17日よりリズムアクションゲーム「7RHYTHM-ナナリズム-」にてコラボレーションイベントが開催された[244]

パチスロ 涼宮ハルヒの憂鬱

2016年12月12日にSANKYOより導入された本作のパチスロ台[245]。また、同月18日には平野綾、茅原実里、後藤邑子による楽曲「SIXTH SENSE ADVENTURE」が発売されており、本パチスロ台ではこの楽曲を動画付きで聴くことができる[245]

評価

ライターのひろ吉は本機における特徴として以下のように述べている。

最大の特徴は「ダブルルートシステム」と呼ばれる2つの大当りへの道のり。図柄による液晶当りと役物抽選を契機とした小当り経由、つまり本来的な1種2種混合機のゲーム性となっている。 — ひろ吉[246]

また、ひろ吉は本機が「低設定でも初当りを引ければ万枚のチャンスがある」ことから高いポテンシャルが魅力だとした上で、アシストリプレイタイム中やボーナス突入時に好きな楽曲を選んでプレイすることが出来る点が最高だったと称賛している[246]

聖地

阪急西宮北口駅北西口
阪急甲陽園駅
甲山森林公園
兵庫県立西宮北高等学校
作中においてハルヒたちが通っている「県立北高校」のモデルとなった高等学校[136]。原作小説の著者・谷川流兵庫県西宮市出身であることから、著者の出身校である兵庫県立西宮北高等学校がモデルとなり、テレビアニメ製作におけるロケハンでは本校の外観や地理的条件が県立北高校に反映された[134]
同校の西門には休日になるとカメラを持った中高年や外国人のファンが多く訪れており、その大半は外観を眺めるだけだが、中にはグラウンドに「SOS」と白線で落書きしたり、トイレを使用するために無断で校内に立ち入るファンもおり、同校がホームページにて「基本的に関係者以外の立ち入りは断っている」と呼び掛ける事態となった[247]
ハルヒ坂
作中においてキョンたちが学校へ登校する坂道のモデルとなった坂道。兵庫県立西宮北高等学校と西宮市立苦楽園小学校の間に位置する坂道であり、涼宮ハルヒシリーズのファンからは「ハルヒ坂」と呼ばれている[248]
西宮市立上ヶ原中学校
作中の「3年前」に涼宮ハルヒが「校庭落書き事件」を起こした「市立東中学校(東中)」の校舎のモデルとなった中学校で、谷川の母校でもある[249]
西宮市立大社中学校
上述の「市立東中学校(東中)」の門のモデルとなった中学校[249]。文芸評論家の土居豊はキョンが谷川自身の投影であるとすれば、キョンと涼宮ハルヒの出身中学校が違うという設定になっていることから、涼宮ハルヒの出身中学校は西宮市立上ヶ原中学校ではないと考察している[249]。土居は涼宮ハルヒの出身中学について以下のように語る。
じゃあどこかとなると、当時の北高にあたる県立西宮北高校区が上ヶ原、大社、平木、苦楽園という4つの中学校からできていたということと、その中で涼宮ハルヒとキョン君が同じ方向へ帰っているはずですから、涼宮ハルヒの出身校は大社中学か平木中学のどっちかになります。その二つの内、大社中学の門がロケで選ばれていますので、彼女は大社中学の出身でなかろうかとなるわけです。 — 土居豊[249]
西宮北口駅阪急神戸本線今津線[250]
作中においてSOS団メンバーが県立北高校以外で集合場所に使っている「北口駅」のモデルとなった駅[250]。なお、SOS団メンバーが実際に待ち合わせしていたのは駅構内ではなく駅前広場(北口公園広場[251])であり、広場内には時計塔などのオブジェが存在する[250][注 25]
時計塔は2009年夏から開始された北口公園広場の改修工事に伴って撤去されたが、ファンが時計塔の再設置を市に要請し続けた結果、約5年ぶりに再設置が行われ、2014年4月12日に除幕式を迎えた[251][注 26]。2021年にはこの時計をモチーフとしたペーパークラフト「西宮風景箱 - SOS団の集合場所」が発売された[252]
甲陽園駅
作中に登場する「光陽園駅」のモデルとなった駅[134]
夙川
作中に登場する「祝川」のモデルとなった河川で、花見の名所でもある[249]
珈琲屋ドリーム
SOS団が日常的に溜まり場として使用してる喫茶店[254]。著者が常連客として訪れている喫茶店でもある。店のマスターによれば、テレビアニメ放送の1年ほど前に著者とテレビアニメの製作スタッフが写真撮影に訪れていたという[250]
テレビアニメでは忠実に再現された店内の様子がファンの間で話題となり、店内には若い客層が多く集まるようになった[255]。マスターは「地元の常連客と日本中の若者が一緒になって盛り上がっている」と喜んでいたという[255]。また、ゼミの一環で訪れる学生や韓国や台湾、アメリカなどの外国人観光客の来店も多く、『涼宮ハルヒの驚愕』が刊行された2011年5月前後も客が殺到した[247]。なお、テレビアニメ終了後に店舗は移転しており、現在の店舗内はテレビアニメ放送当時とは異なる[256]
西宮市立中央図書館
作中においてキョンと長門が訪れた市立図書館[257]。なお、原作で二人が訪れたのは西宮北口駅そばにある「西宮市立北口図書館」である[258]
西宮市立中央運動公園
作中でSOS団と上ヶ原パイレーツが野球の試合を行った野球場がある公園[250]
阪急梅田阪神百貨店前の交差点
キョンたちが異次元空間に飛ばされた場所のモデルとなった場所[259]。土居は本作では異次元空間に現れた光る怪物が梅田の風景を破壊するが、こういったアニメの中で実際の風景が破壊される時に「何を破壊するか?」というのは作品のテーマにも繋がる問題であり、著者の無意識な願望を表してしまうことにもなりかねないとしている[260]
武庫川 / 武庫川の河川敷
SOS団が花火をする河原のモデルとなったとされる河川敷[261]。また、釣りをするエピソードで登場した川も武庫川がモデルとなっているとされており、土居は西宮市で以前から行われているハゼ釣り大会を参考にしているのだろうと推測している[261]
甲山
作中の登場人物・鶴屋さんの家が所有している「鶴屋山」のモデルとなった山[249]
甲山森林公園 / 神呪寺 / 関西スーパー大社店 / 廣田神社 / 西宮中央運動公園
SOS団が映画を撮影した場所[262]

イベント・企画

涼宮ハルヒの激奏

2007年3月18日に大宮ソニックシティにて開催された、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のライブイベント[43]。同年7月27日には本イベントのライブDVD『涼宮ハルヒの激奏』が発売された[43]

涼宮ハルヒの弦奏

2009年4月29日[44]東京厚生年金会館で行われた、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌を演奏したクラシックコンサートイベント[263]。同年6月24日には本イベントのアルバムCD『涼宮ハルヒの弦奏』(演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)が[44]、翌年2月26日には本イベントのライブDVD『涼宮ハルヒの弦奏』がそれぞれ発売された[226]

ハルヒサマーフェス2012

2012年8月25日 - 26日に夙川学院増谷記念館にて開催されたファン有志によるイベント[139][注 27]。作中舞台となる西宮市を盛り上げようとするものであり、聖地巡礼のパネル紹介や体験ツアー、観光を発展させる方策などの研究報告などが行われた[139]。本イベントは、アニメや漫画のファン・研究者らが2012年に「関西新文化振興会」発足させ、本イベントを企画したことから始まった[139]。また、翌年8月25日にも同校にて「ハルヒサマーフェス2013」が開催された[265]

毎日新聞は本イベントの特徴として「ファンのみの手で開催されている」ことを挙げており、関西新文化振興会によれば、「会員が面白いと思ったことをやっているだけなので、積極的に行政に協力を呼びかけているわけではない」とのこと。また、「学術的な研究発表が行われている」ことも本イベントの特徴だとしており、研究発表の場が設けられたのは「『文教地区』と呼ばれる西宮市の特色を出すため」であるという[265]

Haruhi Hunting

2014年6月1日から行われた本作のパチンコ台「CRフィーバー涼宮ハルヒの憂鬱」の導入に先駆けた記念キャンペーン[241]。1本の動画を全707コマのイラスト(これらのイラストは「カケラ」と呼ばれる[241])に分解し、それを全国にある街の看板やWeb広告、雑誌広告として拡散させ、それらのイラストをユーザーが撮影してキャンペーンサイトに投稿することで1本のアニメーション動画を完成させていくというものである[266]。今回完成されたアニメーション動画は本作の挿入歌「Lost My Music」を使用したMVとなっている[241]

ライターの平田順子は、基本的にユーザーにとって「広告はジャマだと思われるもの」とだというクリエイティブディレクター・中村洋基の考えを引用したうえで、本キャンペーンは広告を「視界に入ってしまうもの」から「探して集めるもの」へと変えていったと述べている[266]

オーケストラ演奏会

ハルヒシリーズの楽曲をプログラムとする演奏会が、舞台である兵庫県西宮市を拠点として活動を行うアマチュアオーケストラ「NON管弦楽団[注 28]」によって過去3度行われている。第1回定期演奏会(2014年7月5日開催 / 西宮市立夙川公民館)では『朝比奈ミクルの冒険』、『涼宮ハルヒの憂鬱』のOSTより[268]、第2回定期演奏会(2015年10月12日 / 兵庫県立芸術文化センター)では『涼宮ハルヒの憂鬱』より「エンドレスエイト」[267]、第3回定期演奏会(2016年11月19日 / 兵庫県立尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」)では映画『涼宮ハルヒの消失』OST全曲が演奏された[269]

飛び出しハルヒ

2014年に喫茶店ドリームを利用するファンらが「地元住民にも作品が愛されるように」という目的で飛び出し坊やを模して製作した看板。西宮北口駅近くに8か所設置しており、それぞれの設置場所はあえて公表していない。神戸新聞社記者の名倉あかりは『神戸新聞』に「地域の安全をアニメで守りたい。看板には『オタク』たちの熱い思いが込められている」とコメントしている[270]

涼宮ハルヒの獄音

2016年7月9日に立川シネマシティ塚口サンサン劇場で開催された、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第1期の劇場上映イベント[271]

エンドレスエイト88時間生放送〜およそ1/9077長門有希体験〜

2018年8月28日から31日にニコニコ生放送にて実施された、テレビアニメ(2009年版)のエピソード「エンドレスエイト」を疑似体験できる生放送企画。なお、ユーザーが88時間の放送を全て視聴した場合、テレビアニメ内の長門が経験した9077分の1の時間軸を体験したことになる[272][注 29]

SOS団 in 西宮に集合よ!オーバー♪♪

2019年7月7日から8月31日に兵庫県西宮市にて実施された、同作の聖地を巡るスタンプラリー。ジュンク堂書店西宮店などではグッズ販売が行われ、さらにフレンテ西宮では特設ギャラリーが開設された[274]

「涼宮ハルヒの憂鬱 笹の葉ラプソディ」展

2020年7月7日から26日にAKIHABARAゲーマーズにて開催された、エピソード「笹の葉ラプソディ」が収録された原作ライトノベル『涼宮ハルヒの退屈』の発売から16年後を迎えたことを記念したイベント。16年後とは、作中にて涼宮ハルヒが「みんな、書いた内容を覚えておくのよ。今から16年が最初のポイントよ。誰の願いを彦星が叶えてくれるか勝負よ!」という台詞が由来となっている[275]

ENOZスペシャルライブ

2020年11月28日に原作ライトノベル『涼宮ハルヒの直観』の発売を記念して某所にて開催されたスペシャルライブ。「ENOZの曲を演奏してほしい」という涼宮ハルヒ(声:平野綾)の呼びかけによって、ボーカル&ギター担当の橋村姫、ギター担当の瀬川千鶴、ベース担当のカワノアキ、ドラム担当のMiMiの4名が集結した。本ライブでは「God knows...」「Lost my music」を含む6曲が演奏された[276]

涼宮ハルヒの探訪

2020年12月19日にところざわサクラタウンにて開催されたトークイベント。登壇者である茅原実里(長門有希 役)と白石稔(谷口 役)が本作の聖地・西宮市と神戸市へのロケを事前に敢行しており、このロケ映像を視聴しながらアニメ放映当時やロケの際のエピソードが語られた[277]

コラボレーション

商品

2010年4月[250]ロッテのガム「ACUO」のCMにSOS団の女性キャラクターが登場した[226]ドリルプロジェクト (2010)によれば、ガムを噛む俳優の息を吸ったブティック店員が朝比奈みくるに、店長が涼宮ハルヒに変身して注目されたという[250]

2010年7月にポッカサッポロフード&ビバレッジと本作のコラボ商品「涼宮ハルヒの果汁」が発売された[278]。また、同年12月には同社と本作のコラボ商品「長門有希の珈琲」が発売された[279]。本コラボはアニメ雑誌『月刊ニュータイプ』の創刊25周年を記念したものである[278][279]

本作の聖地・珈琲屋ドリーム[254]と本作とのコラボレーション商品「特製ドリップコーヒーパック」が発売された[280]。本コラボは西宮商工会議所から依頼を受けた印刷会社・兵田印刷工芸が提案したことから実現に至った[280]。神戸新聞・映像写真部の風斗雅博は『神戸新聞』に「観光振興の新たな呼び水として期待される」とコメントしている[280]

ゲーム

2011年4月から6月にかけてオンラインゲーム『テイルズウィーバー』とのタイアップイベントが実施された[281]

2016年12月から2017年1月にかけてオンラインゲーム『RED STONE』に「県立北高校」のコスチュームやSOS団員の5人に変身できるマジカルリングなどが登場した[282]

2018年8月中旬から同月末にかけてパチンコ・パチスロの楽曲を使用したリズムアクションゲーム『7RHYTHM-ナナリズム-』にパチンコの『フィーバー涼宮ハルヒの憂鬱』使用楽曲「冒険でしょでしょ?」「God knows...」が追加され、ゲーム中に入手できる「メンバー」に本作から高レアリティのキャラクターが用意された[283]

スマートフォン向けリズムゲーム『D4DJ Groovy Mix』に劇中歌である「God knows...」の原曲が追加された[284]

本作は以下のソーシャルゲームとコラボを開催した。

開催時期 タイトル 出典
2019年11月26日 - 12月20日 シャドウバース [285]
2021年5月1日 - 14日 八月のシンデレラナイン(第1弾) [286]
2021年8月13日 - 26日 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ [287]
2021年8月16日 - 30日 ワールドフリッパー [288]
2022年5月1日 - 16日 八月のシンデレラナイン(第2弾) [289]

その他

2013年10月23日から12月15日にカラオケチェーン店「カラオケの鉄人」と角川書店のアニメ作品16タイトルとのコラボレーション「角川書店アニメ祭り」が実施され、本作も16タイトルに含まれていた[290]

2021年に福井県越前市の紙の文化博物館にて版画制作事務所「版三」と本作を含めた複数のアニメキャラクターのコラボ作品展「越前和紙と現代の浮世絵」が開催された。木画版の用紙には越前和紙職人で人間国宝の9代目岩野市兵衛による生漉奉書紙が使用されている。岩野は最も気に入っている展示作品として本作の浮世絵を挙げている[291]

テレビアニメ『ぼくたちのリメイク』の第5話でメインキャラの小暮奈々子(CV:愛美)が「God knows...」を作中で歌唱し、このコラボを記念してメインキャラの志野亜貴が涼宮ハルヒの姿に扮したビジュアルが公開された[292]

2022年7月23日から9月25日まで、本作と阪神電気鉄道とのコラボレーション企画「涼宮ハルヒの巡遊」が開催された。当コラボでは武庫川線車両の特別装飾や記念入場券の発売、甲子園歴史館での場面写展、西宮市内でのデジタルスタンプラリーなどが行われた[293]。また、2022年9月18日に阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースヤクルトスワローズ戦の試合を「涼宮ハルヒの球宴」として開催し、茅原実里(長門有希 役)によるファーストピッチセレモニー[294]のほか、茅原実里、伊藤敦(企画プロデューサー)、斎藤滋(音楽プロデューサー)によるトークショーやコラボグッズの販売などが行われた[295]

関連メディア

ラジオ番組

2006年2月3日から12月29日までラジオ関西で放送されたラジオ番組[41]パーソナリティは平野綾、茅原実里、後藤邑子が務めた[296]。また、同年には本ラジオの主題歌シングル「最強パレパレード」や番外編を収録した3枚のアルバムがそれぞれ発売された[105]

アニメーション

Webアニメ

YouTubeにてアニメ『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』と『にょろーん☆ちゅるやさん』の第1話が2009年2月14日に同日配信された[44]。『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』は同年5月13日まで全25話の[297]、『にょろーん☆ちゅるやさん』は同年5月13日まで全13話の配信がそれぞれ行われた[298]。両者とも本作のスピンオフ作品となっている[14]

劇場版

2010年2月6日に劇場アニメ『涼宮ハルヒの消失』が公開された[226]。本作(2009年版)の続編であり、テレビシリーズの集大成的な位置付けとなっている[299]

アプリケーション

以下のアプリケーションがリリースされた。特記のない限り対応機種はiPhone。

リリース日 タイトル 出典
2010年10月2日 ハルヒ壁紙V [179]
2010年11月14日 AniTwi 涼宮ハルヒの憂鬱 [179]
2010年12月24日 ハルヒ壁紙 [179]
有希壁紙 [179]
みくる壁紙 [179]
キョン古泉壁紙 [179]
ハルヒの暦 [179]
ハルヒ時計I [179]
ハルヒ時計II [179]
ハルヒ時計III [179]
ハルヒマスコット [179]
有希マスコット [179]
みくるマスコット [179]
キョンマスコット [179]
古泉マスコット [179]
SOS団マスコット [179]
2011年4月25日 アニメロイド「涼宮ハルヒのBOOK☆WALKERナビ」 (iPad) [300]
2011年5月25日 アニメロイド「長門有希のBOOK☆WALKERナビ」 (iPad) [301]
アニメロイド「朝比奈みくるのBOOK☆WALKERナビ」 (iPad) [301]
涼宮ハルヒのBOOK☆WALKER (iPad) [301]
2011年7月7日 涼宮ハルヒのあにポケ [302]
長門有希のあにポケ [302]
朝比奈みくるのあにポケ [302]

ゲーム

カードゲーム

  • 2010年1月にかるた集「涼宮ハルヒの憂鬱・キャラセリフかるた集」が発売された[303]
    • 同年3月に「読み上げ+システムボイスCD」が別売りで発売された[303]
  • 2010年2月にコミュニケーションカードゲーム「涼宮ハルヒの憂鬱・コミュカ」が発売された[304]
    • 本商品の企画・制作を担当した京都アニメーションは「みんなで一緒に遊んでコミュニケーションをとろう!」というコンセプトで商品タイトルを付けている[304]

コンピュータゲーム

  • 2007年12月27日にシリーズ初となるゲーム作品『涼宮ハルヒの約束』 (PSP) が発売された[305]
  • 2008年1月31日にゲーム作品『涼宮ハルヒの戸惑』 (PS2) が発売された[43]
  • 2009年1月22日にゲーム作品『涼宮ハルヒの激動』 (Wii) が発売された[44]
  • 2009年3月26日にゲーム作品『涼宮ハルヒの並列』 (Wii) が発売された[306]
  • 2009年5月28日にゲーム作品『涼宮ハルヒの直列』 (DS) が発売された[44]
  • 2010年2月16日にソーシャルゲーム作品『TDOS3 for iPhone』 (iPhone / iPod touch) のサービスが開始された[307]
    • 本作のエピソード「射手座の日」の中で登場するシミュレーションゲーム「THE DAY OF SAGITTARIUS III」を再現したゲームアプリ。角川書店は3月11日にApp Store・ゲームカテゴリ内シミュレーション・ストラテジー部門にて1位を獲得したことを発表した。同年7月16日には本ゲーム作品の難易度を低くした『TDOS3 Drill Edition for iPhone』が配信された[179]。「アニメ!アニメ!」は本ゲーム内容について、同人ゲームのような昔懐かしい雰囲気だったと評している[308]
  • 2010年11月10日にソーシャルゲーム作品『長門有希のイラスト&パズル for iPad』 (iPad) のサービスが開始された[309]
    • 本ゲーム作品はパズルゲームであり、本作および劇場版作品『涼宮ハルヒの消失』から厳選された長門有希のイラストが用意され、スライドパズルを制限時間内に解くことで完成したイラストをコレクションできるといった内容となっている[309]
  • 2010年12月19日にソーシャルゲーム作品『涼宮ハルヒの憂鬱 スタンプリー』 (iPhone / Android) のサービスが開始された[310]
    • 本ゲーム作品はリアルトレジャーゲームであり、ユーザーがスタンプを集めるといった内容となっている[310]
  • 2011年1月5日にソーシャルゲーム作品『「涼宮ハルヒの憂鬱」イラスト&パズル デラックス版 for iPhone』 (iPhone) のサービスが開始された[301]
    • 本ゲーム作品はパズルゲームであり、本作および劇場版作品『涼宮ハルヒの消失』から厳選されたキャラクターのイラストが用意され、スライドパズルを制限時間内に解くことで完成したイラストをコレクションできるといった内容となっている[311]
  • 2011年6月15日にソーシャルゲーム作品『涼宮ハルヒの団結』 (GREE Platform) のサービスが開始された[301]
    • 本ゲーム作品はユーザーが「SOS団」の一員となり、涼宮ハルヒやキョンたちと共に様々なクエストを請け負ったり、他のユーザーとのバトルなどを行っていく内容となっている[312]。同年7月22日からはスマートフォン版のサービスも開始された[313]
  • 2012年6月28日にソーシャルゲーム作品『涼宮ハルヒの転生』(スマートフォン / フィーチャーフォン)のサービスが開始された[314]
    • 本ゲーム作品はカードバトルゲームであり、ユーザーが「SOS団」の一員となってストーリーを進めながらキャラクターカードの収集・育成し、他のユーザーやレイドボスとバトルを行っていく内容となっている。本作の特徴は、同じカードを組み合わせてカードを進化させると収集したキャラクターカードが動く仕様になっている点である[314]

関連書籍

公式ファンブック

  • コンプティーク(編) 『オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式』 角川書店、2006年8月25日発行(同日発売[315])、ISBN 4-04-853991-4

画集

特記の無い限り編者はニュータイプ、出版社は角川書店。

ムック

  • ニュータイプ(編) 『フィーバー 涼宮ハルヒの憂鬱 〜Haruhi On Stage!!!〜 涼宮ハルヒの憂鬱』 KADOKAWA〈カドカワムック〉、2014年8月4日発行(同日発売[322])、ISBN 978-4-04-102160-6

脚注

注釈

  1. ^ 7月7日は本作のエピソード「笹の葉ラプソディ」において重要な日付である[42]
  2. ^ 12月18日劇場アニメ「涼宮ハルヒの消失」において長門が異常動作を起こす日付である[42]
  3. ^ 作中の設定による。実際にはこのような役職・名前のスタッフはいない[48]
  4. ^ 第1期
  5. ^ 2009
  6. ^ 角川書店角川ヘラルド映画、京都アニメーション、クロックワークス
  7. ^ 角川書店、角川映画、京都アニメーション、クロックワークス、ランティス
  8. ^ 谷川自身も本作をアニメにして面白いのかと疑問を抱いていたことを石原は明かしている[55]
  9. ^ 石原は後に「ラブストーリー」な一面が予想よりも色濃く出ていたとしており、山本もハルヒのツンデレの魅力が予想よりも出ていたと振り返っている[56]
  10. ^ 石原は「サムデイ・イン・ザ・レイン」は谷川だからできるエピソードだと振り返っている[63]
  11. ^ 別のインタビューで山本は、本エピソードは登場人物の全身を描かなくてはいけなくなり作画の手間がかかる回となることから、長門が本を読んでいるだけの画をずっとリピートする長いカットはその負担を減らすために行ったと語っている[59]
  12. ^ 公式ガイドブック (2006)には、ねこマンのデザイン数に限りはなく、今後も平野の手によって新たなデザインが生み出されるだろうと記されている[91]
  13. ^ ニコニコ動画では、全8話分を同時に一画面で表示して絵の違いが一目で分かるように編集された動画が投稿され、注目を集めた[97]
  14. ^ 第14話ではエンディングテーマとして使用されている。
  15. ^ 三原はアイドルグループ・Berryz工房の楽曲の振り付けを参考にしたものではないかと指摘しており[106]、実際に検証動画がインターネット上の動画共有サイトで流布している[106]
  16. ^ なお、2007年1月に発売された『涼宮ハルヒの憂鬱』DVD第7巻には完全版「TV版スペシャルバージョン」が収録されており、坂本・西浦 (2007)は本エンディング映像の数倍の作業を要して制作されたことが想像出来ると述べている[107]
  17. ^ 本作の直前クールに放送されていた『マジカノ』(ED) や1990年代に遡れば『こどものおもちゃ』(OP) などが存在する[130]
  18. ^ 問いを投げかけられた兵庫県職員は兵庫県で「萌え起こし」が進展しにくいとした上で、ファンと地元が連携する必要性があると述べている[139]
  19. ^ ちなみに、長門有希の男性版は「長門ゆうき」、朝比奈みくるの男性版は「朝比奈みちる」、古泉一樹の女性版は「古泉一姫」である[145]
  20. ^ Best Romance / Love Story Animeではノミネートされたが受賞には至っていない[198]
  21. ^ 今回の選出を記念して、西宮市役所にて同市長の石井登志郎に認定プレートが贈呈された。また、贈呈式には長門有希役を務める声優・茅原実里や「喫茶店ドリーム」のオーナーも出席した[206]
  22. ^ a b c d e f g h DVD・Blu-rayでのI - VIIIの表記に従う(本編中に表示されるサブタイトルはすべて「エンドレスエイト」である)。
  23. ^ 3日放送の第1週目に累計視聴数はAbemaTV開局以来最高記録となる120万を記録し、さらに翌4日の第2週目には累計視聴数は140万を記録し、自身の持つ最高記録を更新した。なお、当時の株式会社KADOKAWA代表取締役専務執行役員・井上伸一郎が情報拡散に協力しており、音楽担当の神前暁や谷口役の声優・白石稔も放送に参加するなど大きな盛り上がりを見せたという[219]
  24. ^ なお、本ドラマCDでは涼宮ハルヒ役の平野がキョンを演じるシーンがある[110]
  25. ^ 時計塔に設置されている時計は通称「ハルヒ時計」と呼ばれる[252]
  26. ^ 実際は、ファン有志が時計塔を回収した廃材業者を突き止め、その業者が時計塔を保管しているのを発見した[253]。そして2012年に開催されたイベント「ハルヒサマーフェス2012」でファンの一人が業者に依頼し、時計塔を展示した[253]。また、同年秋に開催されたイベント「SOS団in西宮に集合よ」では全国からファンが1万人以上訪れた[253]。ファンの聖地巡礼に対する想いの強さを感じた市が約300万円をかけて時計塔の改修・再設置を行った[251]
  27. ^ 西宮市で「涼宮ハルヒ」を題材にした初のイベントでもある[264]
  28. ^ テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送が「NON管弦楽団」発足のきっかけとなっている[267]
  29. ^ なお、テレビアニメにおける長門のループ回数は15,532回であり、これをループ日数(15日)と掛け合わせると長門は638.3年の間「エンドレスエイト」を体験したことになる[273]

出典

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参考文献

関連書籍

雑誌・ガイドブック

評論

  • タブロイドと愉快な仲間たち『超解読涼宮ハルヒ』三才ブックス、2007年5月29日。ISBN 978-4-86199-084-7 
    • 坂本寛「未来人・朝比奈みくる」、31-43頁。
    • 坂本寛「SOS団の愉快な仲間たち」、51-64頁。
    • 坂本寛 / 小坂橋英一「泣くアニメ監督・石原立也」、210-219頁。
    • 坂本寛 / 西浦康平「涼宮ハルヒの演出」、220-248頁。
    • 坂本寛「ハルヒを支えたスタッフたち」、249-262頁。
    • 西浦康平「涼宮ハルヒの劇伴」、263-268頁。
    • 塩郷明「ハルヒとクラシック」、284-306頁。
  • 櫻井孝昌『世界カワイイ革命 なぜ彼女たちは「日本人になりたい」と叫ぶのか』PHP研究所、2009年11月30日、37頁。ISBN 978-4-569-77535-7 
  • ゲームラボ特別編集 現代視覚文化研究 Vol.4』三才ブックス、2010年4月19日。ISBN 978-4-86199-251-3 
    • 坂本寛「どうしてこうなった! エンドレスエイト全話解説」、90-93頁。
  • 三原龍太郎『ハルヒ in USA 日本アニメ国際化の研究』NTT出版、2010年7月16日。ISBN 978-4-7571-4247-3 
  • 暮沢剛巳『キャラクター文化入門』NTT出版、2010年11月25日。ISBN 978-4-7571-4256-5 
  • 『ユリイカ2011年7月臨時増刊号 総特集 涼宮ハルヒのユリイカ!』青土社、2011年6月25日。ISBN 978-4-7917-0224-4 
    • 佐々木敦大森望「涼宮ハルヒは止まらない!! ジャンル・世界・国境を越える魅力の秘密」、9-26頁。
    • 池田純一「情報統合思念体の驚愕」、58-72頁。
    • 小森健太郎「〈涼宮ハルヒ〉シリーズのモナドと、ミステリ的な技法」、90-96頁。
    • 暮沢剛巳「『涼宮ハルヒの追想』の追想」、161-168頁。
    • 古谷利裕「向こう側のユキとこちら側のハルヒ アニメ版涼宮ハルヒシリーズについて」、176-189頁。
    • 中田健太郎「セカイの開かれ アニメ背景試論(一)」、190-198頁。
    • 有村悠「Haruhi Makes Revolution」、207-215頁。
    • いしたにまさき「作品・ネット・場所のトリニティ」、220-232頁。
    • 飯田一史「『涼宮ハルヒの憂鬱』&谷川流年表」、242-253頁。
  • 土居豊『沿線文学の聖地巡礼 川端康成から涼宮ハルヒまで』関西学院大学出版会、2013年10月25日、58-76頁。ISBN 978-4-86283-150-7 
  • 岡本健『アニメ聖地巡礼の観光社会学 コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析』法律文化社、2018年9月15日。ISBN 978-4-589-03957-6 
  • 町口哲生『平成最後のアニメ論 教養としての10年代アニメ』ポプラ社、2019年2月7日、156頁。ISBN 978-4-591-16239-2 
  • 須川亜紀子 / 米村みゆき『アニメーション文化 55のキーワード』ミネルヴァ書房、2019年4月25日、24,85-86,240頁。ISBN 978-4-623-08441-8 
    • 須川亜紀子「ライトノベル ― 若者向け小説とアニメ」、24-27頁。
    • 萱間隆「日常、学園文化 ― 退屈でかけがえのない日々」、84-87頁。
    • 小山昌宏「投稿動画 ― アニメにおける「踊ってみた」の布置」、240-243頁。
  • 藤津亮太『ぼくらがアニメを見る理由 2010年代アニメ時評』フィルムアート社、2019年8月25日、313-324頁。ISBN 978-4-8459-1836-2 
  • アニメの旅人『すべてがわかる!日本アニメ史入門 1956-2021』彩流社、2021年9月22日、157,165-171頁。ISBN 978-4-7791-2776-2 
  • 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021』スタンダーズ、2022年1月1日。ISBN 978-4-86636-536-7 

外部リンク