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[[ハーツ (トランプゲーム)|ハーツ]]ファミリーに属するいくつかの代表的なトランプゲームにおいて、スペードのクイーンは最も厄介なカードとされている。なぜならば、プレイの結果としてスペードのクイーンを獲得してしまったプレイヤーには、それだけで13ポイントが加えられるからである(これらのゲームではポイントが多いプレイヤーが敗者となる)。例外として、スペードのクイーンに加えてハートのカード13枚全てを獲得した場合には、シュート・ザ・ムーンと呼ばれる特別な状態になり、そのプレイヤーは0ポイントで済み、逆に対戦相手全員に26ポイントを加えることができる。このように、このカードが勝負の行方を左右する性質を持つことから、ハーツの一種であるブラックマリアやブラックレディは、スペードのクイーンの愛称から命名された。 |
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海外でのババ抜きは、システム上はどのカードをババとすることもできるが、スペードのクイーンは伝統的に相対するトランプがないカードとして使われ、「ババ」のカードとなりやすい。 |
海外でのババ抜きは、システム上はどのカードをババとすることもできるが、スペードのクイーンは伝統的に相対するトランプがないカードとして使われ、「ババ」のカードとなりやすい。 |
2022年2月22日 (火) 14:50時点における版
スペードのクイーン(英語: Queen of spades、Q♠)は、標準的なトランプのデッキに含まれている52枚のカードの一つで、絵札の一つである[3]。ババ抜きや、ハート系のゲームでは、山札の中に含まれている好ましくないカードの一つとして機能する。
象徴・モデル
トランプでのクイーンは、女王を象徴するものである[4]。また、スペードは、元々はフランス版のトランプのスーツで剣を指していたものが変形したもので、イタリア語で「剣」を意味する「spada」が語源とされる[3]。高貴さと軍事を象徴し[5]、貴族を表す[6]。また、スペードは死を象徴するという考えもあり、スペードのジャックは正面を向いているのに対して、スペードのキングと共にスペードのクイーンがスペードに対して斜めに向き合っているのは、スペードのクイーンが「老い」を意識しているからだという意見もある[7][8]。
スペードのクイーンのモデルは、オリンポス12神の1柱で、ギリシャ神話の戦いの女神である「アテナ」(英語: Athena、Pallas)とされる[9][10][11]。
星座占いにおいて、スペードの女王は知的な星座として水瓶座で表現される[12]。スペードの女王は実用性・論理性・知的な判断力を象徴するものと考えられており、創造的で計画的な女性を象徴している[13]。
役割
ハーツファミリーに属するいくつかの代表的なトランプゲームにおいて、スペードのクイーンは最も厄介なカードとされている。なぜならば、プレイの結果としてスペードのクイーンを獲得してしまったプレイヤーには、それだけで13ポイントが加えられるからである(これらのゲームではポイントが多いプレイヤーが敗者となる)。例外として、スペードのクイーンに加えてハートのカード13枚全てを獲得した場合には、シュート・ザ・ムーンと呼ばれる特別な状態になり、そのプレイヤーは0ポイントで済み、逆に対戦相手全員に26ポイントを加えることができる。このように、このカードが勝負の行方を左右する性質を持つことから、ハーツの一種であるブラックマリアやブラックレディは、スペードのクイーンの愛称から命名された。
海外でのババ抜きは、システム上はどのカードをババとすることもできるが、スペードのクイーンは伝統的に相対するトランプがないカードとして使われ、「ババ」のカードとなりやすい。
セブンカード・スタッド(英語: Seven-card stud)の一種「The Bitch」では、スペードのクイーンが表向きに配られた場合には、一度ディールすることを放棄して全てのカードをシャッフルした上で、スペードのクイーンが配布された時にまだフォールドしていなかったプレイヤーだけで新しいディールを開始することになっている[14]。
ピノクルでは、スペードのクイーンとダイヤのジャックが組み合わさって「ピノクル」と呼ばれる独特の2枚のカードでのメルドが形成される。
関連項目
脚注
- ^ "The Four King Truth" at the Urban Legends Reference Pages
- ^ Who are the court figures? at the International Playing-Card Society. Retrieved 22 October 2016.
- ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ). “トランプ(カード)とは”. コトバンク. 2022年2月22日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,デジタル大辞泉プラス, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,百科事典マイペディア,精選版. “クイーンとは”. コトバンク. 2022年2月22日閲覧。
- ^ Bernhard, Adrienne (2017年8月24日). “The Lost Origins of Playing-Card Symbols” (英語). The Atlantic. 2022年2月22日閲覧。
- ^ “知られざるトランプのデザインの秘密”. GIGAZINE. 2022年2月22日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun (2016年2月23日). “トランプ(切り札)には秘密がある!! 2枚目のジョーカーが意味するものは? キングの性格は?〈tenki.jp〉”. AERA dot. (アエラドット). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “トランプに描かれる、人間の変わらない本質 | テレビ”. 東洋経済オンライン (2015年8月6日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “トランプの4枚のキング、実は全員モデルがいるって知ってた?”. ねとらぼ. 2022年2月22日閲覧。
- ^ “第75回県展 最優秀賞7作品(その2止) 部門評 /和歌山”. 毎日新聞. 2022年2月22日閲覧。
- ^ “トランプの絵札モデルが誰かをチコちゃんが紹介 「ゲームで見たことある」と話題に”. Sirabee (2019年6月22日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ “Which playing card are you as per your Zodiac Signs?” (英語). The Times of India (2021年10月27日). 2022年2月22日閲覧。
- ^ Jones, Marthy (1984). It's in the cards. York Beach, Me: S. Weiser. ISBN 978-0-87728-600-4. OCLC 11357269 Translation of: In de kaart gekeken.
- ^ “Rules of Poker Variants: Chicago, Black Mariah, The Bitch”. www.pagat.com. 21 August 2020閲覧。