「釜山交通公団1000系電車」の版間の差分
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'''釜山交通公団1000系電車'''(プサンこうつうこうだん1000けいでんしゃ)は、釜山交通公社の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]である。[[2006年]][[1月1日]]の同公団廃止に伴い、[[釜山交通公社]]に継承された。[[釜山交通公社1号線|1号線]]用の車両である。 |
'''釜山交通公団1000系電車'''(プサンこうつうこうだん1000けいでんしゃ)は、釜山交通公社の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]である。[[2006年]][[1月1日]]の同公団廃止に伴い、[[釜山交通公社]]に継承された。[[釜山交通公社1号線|1号線]]用の車両である。 |
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[[File:Busan subway line 1 train at Dongnae station.jpg|thumb|240px|[[東萊駅 (釜山交通公社)|東萊駅]]に停車中の1000系電車]] |
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2021年12月14日 (火) 09:32時点における版
釜山交通公社1000系電車 | |
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初代1000系電車 | |
基本情報 | |
製造所 | 現代精工、韓国造船公社 |
主要諸元 | |
編成 | 8両 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流1,500V |
最高運転速度 | 80 km/h |
設計最高速度 | 90 km/h |
起動加速度 | 3.6 km/h/s |
減速度(常用) | 3.6 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 | 124人 |
車両定員 | 113人 |
車両重量 |
Tc:24.5t M1:35.2t M2:33.5t T':25.7t |
全長 | 17500 mm |
全幅 | 2750 mm |
全高 | 3670 mm |
台車 | 日本車輌製造ND317 |
主電動機 |
1代目:直流直巻電動機[注釈 3] (未更新車) かご形三相誘導電動機 (更新車) 2代目:永久磁石同期電動機(PMSM) |
主電動機出力 |
165kW(未更新車) 210kW(更新車) |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 1代目:15:86(5.73) 2代目:14:99(7.07) |
編成出力 |
3,960kW(未更新車) 5,040kW(更新車) |
制御装置 |
1代目:電機子チョッパ制御[注釈 1] (未更新車) IGBT素子VVVFインバータ制御[注釈 2] (更新車) 2代目:IGBT素子VVVFインバータ制御 |
保安装置 | ATC・ATO |
釜山交通公団1000系電車(プサンこうつうこうだん1000けいでんしゃ)は、釜山交通公社の通勤形電車である。2006年1月1日の同公団廃止に伴い、釜山交通公社に継承された。1号線用の車両である。
概要
1984年から1997年にかけて製造。韓国の地下鉄では唯一の全長18m級3ドア車である[注釈 4]。車体は日本車輌製造で設計されたオールステンレス鋼製で、初期車の空気バネ台車も日本車輌製造が供給した。初期車の6両編成31本分の主電動機、電機子チョッパ制御装置、静止形インバータ装置は日本の三菱電機製である。制動方式はドイツのクノールブレムゼ製のPWMアナログ電気指令式ブレーキを採用している。主幹制御器はT型ワンハンドルである。当初は6両編成で導入されたが、1994年から1997年にかけて中間車2両が増結され、現在は8両編成で運行されている。
正面の行き先表示器は当初、方向幕によるものだったが、2004年から2005年にかけて内装の不燃化改造と合わせてLEDによる表示器に交換されている。
2015年から2016年にかけて、チョッパ制御装置の老朽化および補修部品確保のため、45編成のうち9編成(第21・25・30・31・33・34・39・42・45編成)は電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御に交換されている。
2009年には初期に製造された車両が法定耐用年数(製造後25年)に達したものの、同年に都市鉄道法が改正され、5年ごとに安全診断を行うことを条件に最長40年まで使用可能となったため、この時点では置き換えが実施されなかった。
その後、第1~5編成は2代目1000系に置き換えられ、2018年に廃車となった。このうち、第1編成は老圃車両事業所にて保存されている。
車両組成
6M2Tの8両編成で、初代1000系は1-45の45編成ある。
← 老圃 多大浦海水浴場 →
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◇◇ | ◇◇ | ◇◇ | |||||
10XY | 11XY | 12XY | 13XY | 14XY | 17XY | 18XY | 19XY |
Tc1 | M1 | M2 | M1 | M2 | M1 | M2 | Tc2 |
※XYは編成番号 |
4M4Tの8両編成で、2代目1000系は46-51の6編成ある。
← 老圃 多大浦海水浴場 →
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◇◇ | ◇◇ | ◇◇ | |||||
10XY | 11XY | 12XY | 13XY | 14XY | 17XY | 18XY | 19XY |
Tc1 | M1 | M2 | T | T | M1 | M2 | Tc2 |
※XYは編成番号 |
2代目1000系電車
延伸区間用
1号線の多大浦延伸(7.98km)が決定したことに伴い既存車54両の中間電動車のVVVF化改造とともに、現代ロテム製の新型車両が6編成48両増備されることになった[1]。 2015年に2編成が[2]、翌2016年に4編成が落成し、8月に国土交通部より型式証明を取得。12月1日に2編成が営業運転に投入されたが[3][4]、ドア駆動装置の故障でリコール、全面交換されることになった[5]。
編成番号は初代から連番の46-51が付与されている。構成は初代とほぼ共通だが初代にあったビードがなくなっているほか、着席定員の減少、MT比は4M4Tに、室内灯にLEDを用いるなど、同形式ながら仕様がかなり変わっている。
老朽車代替用
1号線の開業時から使用されている5編成40両の新型車両への代替新造が決定し、現代ロテムが受注した[6]。2018年7月12日より全5編成が営業運転に投入された[7]。編成番号は初代のものを受け継いでいる。
主電動機には永久磁石同期電動機(PMSM)を採用しており[8][9]、韓国の鉄道車両においてPMSMを搭載するのは本車両が初となった[8][9]。PMSMを採用した主回路システムの採用により、従来のシステムに対し30%以上の消費電力量削減が見込まれている[8][9][注釈 5]。
2018年9月11日、現代ロテムが旧型車置換え用の2次車となる6編成48両を556億ウォンで追加受注、2020年投入を予定している[10]。
脚注
注釈
- ^ 三菱電機製THR-1L-2A。フロン沸騰冷却式
- ^ 三菱電機からの技術供与による現代ロテム製
- ^ 三菱電機MB-3288-A。端子電圧750V、定格電流245A、定格回転数1700rpm
- ^ 釜山交通公社では2号線と3号線でも全長18m級の車両を使用しているが、いずれの路線も4ドア車となっている。
- ^ 従来のシステムとは、同じく1号線用の車両である初代1000系に採用されている直巻整流子電動機・電機子チョッパ制御を用いた主回路システムか、または2代目1000系初期車に採用されているかご形三相誘導電動機・VVVFインバータ制御を用いた主回路システムのどちらかを差していると思われるが、どちらの出典の記事においても明確に判る内容にはなっていない。
出典
- ^ 현대로템, 부산지하철 1호선 전동차 납품2013.11.15 ChosunBiz
- ^ 부산도시철도 1호선에 투입될 신형 전동차2015.11.19 中央日報
- ^ 1호선 신조 전동차 기존구간 운행 개시2016年12月2日 釜山交通公社プレスリリース
- ^ 부산교통공사, 1호선 신조 전동차 기존구간 운행 개시2016.12.01 ajnews
- ^ 부산지하철 신형 전동차 출입문 구동장치 '전면 리콜'2017.03.22 フォーカスニュース
- ^ 현대로템 부산1호선 전동차 40량 수주…528억원 규모2016.03.11 聯合ニュース
- ^ 부산도시철도 1호선에 스마트전동차…방송음량·냉방 자동조절 2018-07-12 京郷新聞
- ^ a b c テンプレート {{ja icon}} を使ってください。 韓国で永久磁石同期電動機を採用した車両が運行開始 -30%以上の消費電力量を削減- 東芝インフラシステムズ ニュース&トピックス(2018年7月31日) 2018年8月1日閲覧
- ^ a b c テンプレート {{ja icon}} を使ってください。 韓国で永久磁石同期電動機を採用した車両の運転開始 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース(2018年8月1日) 2018年8月1日閲覧
- ^ 현대로템, 556억원에 부산도시철도 1호선 전동차 48량 수주 2018年9月11日 朝鮮日報
関連項目