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「DAIZ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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加筆修正。なお、DAIZは果実堂の理念のうちで要とする熊本の農産物と直接は関係なさそうですし、国産大豆の調達(使用の度合い)はどこまでなのか出典(あれば)に基づく記述に変えれば良いかと。
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[[ノックアウトマウス]]の供給を行う「トランスジェニック<ref group="注">実験動物の区分にちなむ社名であり遺伝子組み換え作物とは一切関係ない。</ref>」や[[熊本県]]内の[[耕作放棄地]]を主に[[有機農業|有機栽培]]による[[ベビーリーフ]]の生産を手掛ける「果実堂」のベンチャー設立に続き<ref name="mission">{{Cite web|url=https://www.daiz.inc/mission/|title=ミッション|publisher=DAIZ(公式サイト)|accessdate=2021-12-02}}</ref><ref name="bij20201209">{{Cite web|author=安蔵靖志|url=https://www.businessinsider.jp/post-225761|title=「大豆ミート」はもはや“フェイク“じゃない。植物肉ベンチャーに聞く「大豆肉バーガーを美味しくする」方法|publisher=[[ビジネスインサイダー|Business Insider]] Japan(メディアジーン)|date=2020-12-09|accessdate=2021-12-02}}</ref>、2015年に井出剛により創業された<ref name="kumanichi20211025" />。旧社名は「'''大豆エナジー'''」<ref name="mission" />。
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創業当時、国内外において既存の植物肉は大手食用油メーカーが油を絞ったあとの[[大豆粕]]を原材料としており、油脂以外にも栄養価やおいしさを損なう現状に社長の井出剛は納得がいかなかった<ref name="prtimes20210324" />。そこで発芽の力に着目した大豆に与える酸素や二酸化炭素の濃度、温度、水の量を加減することで、肉の成分に近づけるのに成功したという<ref name="prtimes20210324" />。
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DAIZは[[創業]]当初より原材料にこだわっており、DAIZ創業者の一人であり「落合式ハイプレッシャー法」の生みの親である落合孝次氏は、一般的な植物肉とDAIZ製品の違いを「一般的な大豆ミートは“添加”が重要になってきますが、私たちはアプローチ方法が違って “素材”に着目しています。ホールフーズの考え方で丸大豆を原料とし、大豆自体の味を食肉に近づけるので、余計な添加物を加える必要がありません。」と説明した。<ref>https://cuisine-kingdom.com/daiz/</ref>

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工場はテクノリサーチパーク([[益城町]])に所在し、年間4,000トンを生産している<ref name="kumanichi20211025" />。
工場はテクノリサーチパーク([[益城町]])に所在し、年間4,000トンを生産している<ref name="kumanichi20211025" />。



2021年12月3日 (金) 01:15時点における版

DAIZ株式会社
DAIZ Inc.
種類 株式会社
市場情報 未上場
略称 DAIZ
本社所在地 日本の旗 日本
860-0812
熊本市中央区南熊本5-1-1
テルウェル熊本ビル 4F
設立 2015年12月1日
法人番号 7330001022318
事業内容 植物加工肉の製造及び販売
代表者 代表取締役社長 井出剛
資本金 14億6,536万円
売上高 -
営業利益 -
経常利益 -
純利益 ▲3億8423万7000円
純資産 -
総資産 11億1202万6000円
従業員数 40人
決算期 12月31日
主要子会社 DAIZ USA Inc.
外部リンク www.daiz.inc
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DAIZ株式会社は、熊本県中央区に本社を置く、植物肉の開発・販売を手掛ける日本ベンチャー企業[1][2]

概要

ノックアウトマウスの供給を行う「トランスジェニック[注 1]」や熊本県内の耕作放棄地を主に有機栽培によるベビーリーフの生産を手掛ける「果実堂」のベンチャー設立に続き[3][4]、2015年に井出剛により創業された[1]。旧社名は「大豆エナジー[3]

創業当時、国内外において既存の植物肉は大手食用油メーカーが油を絞ったあとの大豆粕を原材料としており、油脂以外にも栄養価やおいしさを損なう現状に社長の井出剛は納得がいかなかった[5]。そこで発芽の力に着目した大豆に与える酸素や二酸化炭素の濃度、温度、水の量を加減することで、肉の成分に近づけるのに成功したという[5]
DAIZは創業当初より原材料にこだわっており、DAIZ創業者の一人であり「落合式ハイプレッシャー法」の生みの親である落合孝次氏は、一般的な植物肉とDAIZ製品の違いを「一般的な大豆ミートは“添加”が重要になってきますが、私たちはアプローチ方法が違って “素材”に着目しています。ホールフーズの考え方で丸大豆を原料とし、大豆自体の味を食肉に近づけるので、余計な添加物を加える必要がありません。」と説明した。[6]

日本の植物肉のスタートアップとしては、2021年に「世界を目指す有望株」と日経ビジネスから評され[7]、畑からの大豆を丸ごと使用して、大豆そのものから旨味成分、栄養価を引き出した「ミラクルミート」を主軸に据えた事業展開を行っている[2]
工場はテクノリサーチパーク(益城町)に所在し、年間4,000トンを生産している[1]

また、植物肉に限らず、代替卵や代替牛乳の開発も進めている[1]

食品販売大手のスーパーマーケットライフ[7][8]愛知県豊橋市に本社を置き、全国的に店舗を展開している大手外食チェーン・物語コーポレーション等との提携を推し進め[9]、勢いを加速させている。

アメリカ合衆国への進出準備を進めており[10]、2021年5月にはボストンにて子会社が設立された[11]。2022年夏にアメリカでも商品の販売が開始される予定という[11]

DAIZの母体である果実堂は、四大公害病の一つ水俣病が起こった水俣市発祥であるため、SDGsの概念が提唱される前より環境負荷の低減や環境の再生などの企業理念のもと、持続可能な環境づくりに取り組んできた[5][12]。その取り組み姿勢の延長がDAIZの創業であるという[4]

2021年3月24日には「低炭素・循環型社会の実現」を目指し、ENEOSと提携した[5][12]

受賞歴

日経トレンディによるスタートアップ大賞2021優秀賞に選出された[13]

社長の井出剛はDAIZ創業前の2003年10月に「藍綬褒章」(新産業貢献)を受章[3]

脚注

注釈

  1. ^ 実験動物の区分にちなむ社名であり遺伝子組み換え作物とは一切関係ない。

出典

  1. ^ a b c d 植物肉の技術、卵や牛乳の代替品も 進化する食の最先端技術 熊本市のベンチャーDAIZ」『熊本日日新聞』2021年10月25日。2021年12月1日閲覧。
  2. ^ a b DAIZ株式会社の会社情報と資金調達”. 日経テレコン. 2021年12月1日閲覧。
  3. ^ a b c ミッション”. DAIZ(公式サイト). 2021年12月2日閲覧。
  4. ^ a b 安蔵靖志 (2020年12月9日). “「大豆ミート」はもはや“フェイク“じゃない。植物肉ベンチャーに聞く「大豆肉バーガーを美味しくする」方法”. Business Insider Japan(メディアジーン). 2021年12月2日閲覧。
  5. ^ a b c d "植物肉「ミラクルミート」のDAIZとENEOSが資本業務提携、カーボンクレジットなど低炭素・循環型社会の実現に向け協業" (Press release). PR TIMES. 24 March 2021. 2021年12月2日閲覧
  6. ^ https://cuisine-kingdom.com/daiz/
  7. ^ a b “「植物肉」がぐっと身近に 日本発スタートアップ躍動”. 日本経済新聞. (2021年6月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC015990R00C21A6000000/ 2021年12月1日閲覧。 
  8. ^ “DAIZ「ミラクルミート」 ライフのプライベートブランド「発芽豆からつくったおにく」シリーズに採用、チルド・冷凍で6品展開”. 食品産業新聞社ニュースWEB. (2021年4月6日). https://www.ssnp.co.jp/news/soy/2021/04/2021-0406-1543-16.html 2021年12月1日閲覧。 
  9. ^ “植物肉のDAIZ、「焼肉きんぐ」に新メニュー提供”. 日本経済新聞. (2021年11月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC25AZT0V21C21A0000000/ 2021年12月1日閲覧。 
  10. ^ 「植物肉」のDAIZ、米国進出 工場設立して製品販売へ」『日本経済新聞』2021年5月24日。2021年12月1日閲覧。
  11. ^ a b 植物肉で米国進出 井出剛さん 独自技術で「飢餓を撲滅」」『日本経済新聞』2021年9月9日。2021年12月1日閲覧。
  12. ^ a b SDGsへの取り組み”. DAIZ(公式サイト). 2021年12月2日閲覧。
  13. ^ 大豆のみで最強の“肉らしさ”追求 様々な食材に化ける秘密とは:日経クロストレンド” (2021年10月20日). 2021年12月1日閲覧。

外部リンク