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2021年11月10日 (水) 05:58時点における版
作者 | Emil Ivov |
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初版 | 2003年 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | Java |
対応OS | Linux、macOS、Windows(Javaをサポートするすべてのオペレーティングシステム)、Android, iOS |
サイズ |
52.4 MB – Windows (独自JREをバンドル)[1] 78.8 MB – Mac OS X (独自JREをバンドル)[2] 22 MB – Linux 65 MB – ソースコード[3] |
対応言語 | オーストリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ブルガリア語、日本語、スペイン語、イタリア語、ルーマニア語、ギリシャ語、その他25ヶ国語 |
種別 | Voice over IP、インスタントメッセージング、ビデオ会議 |
ライセンス | Apache License 2.0[4] |
公式サイト |
jitsi |
Jitsiはフリーかつオープンソースで、ウェブプラットフォーム、Windows、Linux、macOS、Androidといったクロスプラットフォーム向けの音声(VoIP)、ビデオカンファレンス、インスタントメッセージアプリケーションのコレクションである[5][6][7]。JitsiプロジェクトはJitsi Desktop(旧称:SIP Communicator)の開発から始まった。WebRTCの普及に伴いプロジェクトチームはウェブペースの複数人ビデオ会話を実現するJitsi Video Bridgeの開発に集中するようになった。その後、チームは完全なビデオカンファレンスアプリケーションであるJitsi Meetを追加し、ウェブ、Android、iOSクライアントが利用可能になった。Jitsiは、Jitsi Meetをmeet.jit.siでホストしており、コミュニティは無料で利用できる。その他に開発しているプロジェクトとしては、Jigasi、lib-jitsi-meet、Jidesha、Jitsiがある[8][9][10]。
Jitsiは、NLnet Foundation[11][12]、ストラスブール大学、Region of Alsace[13]など様々な機関から支援を受けており、Google Summer of Codeプログラムにも複数回参加している[14][15]。
Jitsiの主なプロジェクト
Jitsiは2020年4月現在、GitHubで103個のリポジトリがオープンソースで公開されている。主なプロジェクトには以下のものがある[16]。
- Jitsi Meet – Debian/Ubuntuサーバーで簡単にインストールできるように設計されたビデオ会議サーバー
- Jitsi Videobridge – 複数人参加会議を動作させるWebRTCのSelective Forwarding Unitエンジン
- Jigasi - 標準のSIPクライアントが、Jitsi VideobridgeでホストされたJitsi Meet会議に参加することを可能にするサーバーサイド・アプリケーション
- lib-jitsi-meet - Jitsi MeetのためにカスタマイズされたUIを提供する低レベルのJavaScript API
- Jidesha – Jitsi MeetのためのGoogle Chrome拡張機能
- Jitsi – 音声、ビデオ、チャットでのコミュニケーションを可能にする、SIP、XMPP/Jabber、AIM/ICQ、IRCプロトコルをサポートするプログラム
Jitsi Meet
オープンソースのJavaScript WebRTCアプリケーションであり、ビデオ会議に使うことができる。Android、macOS、Windows、Linuxに対応している。デスクトップ画面やプレゼンテーションを共有でき、リンクで新しいメンバーをビデオ会議に招待できる。ブラウザで直接、またはアプリケーションをダウンロードして利用できる[17][18]。
Jitsi Meetの主な特徴
- 暗号化通信(セキュア通信)
- クライアントソフトウェアのインストールが不要[19]
Jitsi Videobridge
複数ユーザーのビデオ通信を可能にするWebRTCをサポートするビデオ会議プログラムである。Selective Forwarding Unit(SFU)を利用して選択されたストリームだけを他のビデオ会議通話の参加ユーザーに転送するため、CPUの性能はパフォーマンスにそれほど重要ではない[20][21]。
Jitsi Desktop
Jitsiからは、Jitsi Video Bridge Selective Forwarding Unit(SFU)や、ウェブ会議アプリケーションのJitsi Meetなど、いくつかの姉妹プロジェクトが生まれた。これらの他のJitsiプロジェクトがよく知られるようになるにつれて、混同を防ぐために、JitsiクライアントアプリケーションはJitsi Desktopとしてリブランディングされた。
プロジェクトは当初からIPv6をサポートしていたため、主に実験的なツールとして使われていた[22][23]。時が経つにつれ、プロジェクトは多くのメンバーを集め、SIP以外のプロトコルのサポートも追加されていった。
機能
Jitsiは、Windowsや、Linux、macOS、BSDのようなUnix系システムを含む複数のオペレーティングシステムをサポートしている。スマートフォン向けにはiOSとAndroidをサポートしており、iOS向けアプリはApp Storeで、Android向けアプリはGoogle Play StoreおよびF-Droid上でダウンロードできる[24]。Jitsi Desktopがサポートする機能には以下のものがある[25]。
- 通話転送(attendedおよびblind)
- 自動退席
- 自動再接続
- 自動応答と自動転送
- 通話の録音
- SRTPとZRTPを利用した通話の暗号化
- 会議通話
- ICEプロトコルを使用した直接のメディア接続の確立
- デスクトップ画面のストリーミング
- マスターパスワードを利用した暗号化パスワードの保存
- XMPP、AIM/ICQ、Windows Live Messenger、YIMに対するファイル転送
- OTR(エンド・トゥ・エンドの暗号化)を利用したインスタントメッセージの暗号化
- SIPおよびXMPPへのIPv6のサポート
- TURNプロトコルを利用したメディアのリレー
- Message Waiting indication(RFC 3842)
- ビデオエンコーディングにH.264およびH.263またはVP8を使用した、SIPおよびXMPPのための音声およびビデオ会話[26]
- SILK、G.722、Speex、Opusを使用したWideband audio[26]
- SIP INFO、RTP(RFC 2833/RFC 4733)、In-bandを使用したDTMFのサポート
- mDNS/DNS-SDによるZeroconf(AppleのBonjourを使用)
- DNSSEC
- グループビデオ会議のサポート(Jitsi Videobridge)[27]
- SILKおよびOpusコーデックを使用したパケットロスの隠蔽[28][29]
関連項目
- インスタントメッセージプロトコルの比較
- インスタントメッセージングクライアントの比較
- VoIPソフトウェアの比較
- ウェブ会議システムの比較
- フリーでオープンソースなソフトウェアパッケージの一覧
- Wowza Streaming Engine
- Session Initiation Protocol
出典
- ^ “Index of /jitsi/windows”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
- ^ “Index of /jitsi/macosx”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
- ^ “Index of /jitsi/src”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
- ^ “jitsi/jitsi”. GitHub. 16 April 2018閲覧。
- ^ “Archived copy”. 2015年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月22日閲覧。
- ^ Gaj, Piotr; Kwiecień, Andrzej; Sawicki, Michał (2017-05-27) (英語). Computer Networks: 24th International Conference, CN 2017, Lądek Zdrój, Poland, June 20–23, 2017, Proceedings. Springer. ISBN 9783319597676
- ^ “Useful Technologies for Hosting Online Meetings”. business.com 2018年7月20日閲覧。
- ^ “SIP Communicator Renamed to Jitsi | The Kamailio SIP Server Project” (英語). www.kamailio.org. 2018年8月4日閲覧。
- ^ Jurzik. “Meeting Place » Linux Magazine” (英語). Linux Magazine. 2018年8月4日閲覧。
- ^ “Jitsi - innovative open source voice and video conferencing - LinuxLinks” (英語). LinuxLinks 2018年8月6日閲覧。
- ^ “NLnet; SIP Comm Phone”. Nlnet.nl. 2013年6月8日閲覧。
- ^ “NLnet; SIP Comm Desktop”. Nlnet.nl. 2013年6月8日閲覧。
- ^ “La région récompense un jeune informaticien”. 20minutes.fr (May 3, 2013). 2013年6月8日閲覧。
- ^ “SIP Communicator GSoC'10 home page”. July 28, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月28日閲覧。
- ^ “SIP Communicator GSoC'09 home page”. December 14, 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月14日閲覧。
- ^ “Jitsi” (英語). GitHub. 2020年4月17日閲覧。
- ^ “How to Create Your Own Video Conference Server using Jitsi Meet on Ubuntu 18.04 LTS” (英語). www.howtoforge.com. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Top Ten VoIP Apps For Consumers | VoIP Review” (英語). VoIP Review. (2018年1月28日) 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Jitsi Meet | Me and my Shadow” (英語). myshadow.org. 2018年8月6日閲覧。
- ^ Dimitris, Kanellopoulos (2015-08-14) (英語). Emerging Research on Networked Multimedia Communication Systems. IGI Global. ISBN 9781466688513
- ^ “jitsi/jitsi-videobridge” (英語). GitHub. 2018年7月23日閲覧。
- ^ Ivov, Emil (2004年). “Optimizing SIP Application Layer Mobility over IPv6 Using Layer 2 Triggers” (PDF). Emcho.com. 2013年6月8日閲覧。
- ^ “NEMO Basic Support, Multi-Domiciliation et Découverte de Services” (フランス語). Lsiit-cnrs.unistra.fr. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。
- ^ “Jitsi.org - develop and deploy full-featured video conferencing” (英語). Jitsi. 2020年4月17日閲覧。
- ^ Jitsi feature list with information on supported protocols
- ^ a b “Jitsi changelog”. Jitsi.org. 2020年4月17日閲覧。
- ^ “News”. Jitsi. 2013年6月8日閲覧。
- ^ “Jitsi: commits@jitsi.java.net: Archive — Project Kenai”. Java.net. 2015年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。
- ^ “opus-codec.org”. opus-codec.org. 2013年6月8日閲覧。