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「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」の版間の差分

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Fuji-77 (会話 | 投稿記録)
特許に関するソース
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=== 不具合とユーザからの評価 ===
=== 不具合とユーザからの評価 ===
本作でのゲームの途中のCD-ROM読み込みによるタイムラグは、CD-ROMバッファメモリにキャッシュする、マップデータはあらかじめ先読みする(画面切り替え時には移動先ではなく、移動先の次のマップ群を読み込んでいる)、モンスターの立ちポーズデータとアニメーションデータを別々に読む、などの特許を取得するほどの特殊な技法を使うによって最小限に抑えられている。しかし、そのCD-ROM読み込みの処理時に[[フリーズ]]してしまい、ゲームの続行が不可能となる現象が多発することとなった。これは前述の読み込みキャッシュを使用しているがゆえに、熱などによるディスク読み込みエラーの脆弱性(読み込みリトライ時のポインタ不正参照などが考えられる)が高まったためであろう。{{fact}}
本作でのゲームの途中のCD-ROM読み込みによるタイムラグは、特殊な技法を使うことによって最小限に抑えられている。その技法とは、CD-ROMバッファメモリにキャッシュする、マップデータはあらかじめ先読みする(画面切り替え時には移動先ではなく、移動先の次のマップ群を読み込んでいる)、モンスターの立ちポーズデータとアニメーションデータを別々に読む、などのいった技法であり、れらは開発を担当した[[ハートビート]]の[[山名学]]によって[[特許]]も取得されている<ref>特許公開2001-067489(動画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-067062(画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-062140(ビデオゲームデータ処理装置、方法および記録媒体)→[http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/begin/be_list.cgi?STYLE=SIMPLE&sBpos=1&S_WORD1=%8ER%96%BC%8Aw&R_TYPE1=02&A_HIT=3&U_HIT=0&R_AID=I00136007302&R_UID=I00023078901&sTime=1162299078957 特許電子図書館]</ref>。しかし、そのCD-ROM読み込みの処理時に[[フリーズ]]してしまい、ゲームの続行が不可能となる現象が多発することとなった。これは前述の読み込みキャッシュを使用しているがゆえに、熱などによるディスク読み込みエラーの脆弱性(読み込みリトライ時のポインタ不正参照などが考えられる)が高まったためであろう。


また、このほかにもシステム面(仲間モンスター廃止、作業感の強いシステム)、ストーリー面(長さ、雰囲気、お遣い的シナリオ、仲間の離脱)、グラフィック面(画面、ポリゴン、ムービー)などさまざまな点で不満を持ったユーザが多く、それらのイメージから往年のドラクエファンからはあまり高い評価を得ていないが、一方で雑誌等での読者投稿では本作の人気は上位であった。また、「ムービーや画像の綺麗さを追求することに全力を注いでいる」という傾向が強まる時代背景があるなかで「ドラクエらしさ」や「ゲームらしさ」を残すことを気にかけている内容から、それまでドラクエに興味を示さなかった人やドラクエを避けてきた人たちから「『VII』をきっかけにシリーズのファンになった」という声もある。
また、このほかにもシステム面(仲間モンスター廃止、作業感の強いシステム)、ストーリー面(長さ、雰囲気、お遣い的シナリオ、仲間の離脱)、グラフィック面(画面、ポリゴン、ムービー)などさまざまな点で不満を持ったユーザが多く、それらのイメージから往年のドラクエファンからはあまり高い評価を得ていないが、一方で雑誌等での読者投稿では本作の人気は上位であった。また、「ムービーや画像の綺麗さを追求することに全力を注いでいる」という傾向が強まる時代背景があるなかで「ドラクエらしさ」や「ゲームらしさ」を残すことを気にかけている内容から、それまでドラクエに興味を示さなかった人やドラクエを避けてきた人たちから「『VII』をきっかけにシリーズのファンになった」という声もある。

2006年10月31日 (火) 13:07時点における版

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
Dragon Warrior VII
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション
開発元 ハートビートアルテピアッツァ
発売元 エニックス
(b),(uh):スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア CD-ROM2枚組
発売日 日本
 2000年8月26日
 (b):2005年2月3日
 (uh):2006年7月20日
アメリカ 2001年11月1日
対象年齢 アメリカ ESRB:Teen(13歳以上)
売上本数 日本 約412万本(通常版のみ)
その他(b)はPS one Books版、(uh)はアルティメットヒッツ版を表す。なお、(b)(uh)の記載の無い項目は全バージョンの共通データである
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ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(-セブン エデンのせんしたち)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはRPG

概要

ドラゴンクエストシリーズの第7作。ドラゴンクエストのメインシリーズで初めて、任天堂以外のゲーム専用機で発売された作品である。

日本では、2000年8月26日プレイステーション用ソフトとして発売され、その後廉価版も登場している(「PS one Books」「アルティメットヒッツ」)。日本以外では、北米で"Dragon Warrior VII"としてプレイステーションにて発売されている。

本作は、日本のプレイステーションソフト歴代出荷本数第1位を記録した。また、第4回(2000年度)文化庁メディア芸術祭の「デジタルアート〔インタラクティブ〕部門」において大賞を受賞している。

ゲーム内容

本作のストーリーは、「勇者ロトの伝説シリーズ」である第1作~『III』や、「天空シリーズ」と呼ばれる『IV』~『VI』のいずれとも無関係で、まったく別の世界・シナリオとなっている。なお、次回作の『VIII』も本作や他の作品との直接的な関連はない。

ゲームを始めたとき、世界には島がたった一つだけしか存在しない。その島に住む主人公たちは、ひょんなことから遺跡に潜り込んで不思議な石版のかけらを発見し、この石版のかけらを集めることによって冒険の世界を広げていくこととなる。

エピソード

制作発表から発売まで

1997年1月、エニックスは、本作の対応機種をプレイステーションとすることを発表。その理由は「最も売れているハードであるから」(当時)としており、同年に発売された『ファイナルファンタジーVII』(スクウェア)による直接的な影響は無いとされていた。この発表は新聞等でも取り上げられ、ゲーム業界にも影響を与えた。任天堂ハードの時代に多くのユーザから支持されたファイナルファンタジー、ドラゴンクエストという2大RPGシリーズが双方ともプレイステーションに移行したことにより、ゲーム業界における同機の優勢が確固たるものとなった。また、福嶋康博エニックス代表取締役社長(当時)は新聞のインタビューで、プラットフォームを移すにあたり京都の任天堂本社に行き山内溥社長(当時)に挨拶をしたと答えている。

しかし本作『ドラゴンクエストVII』は発売延期が何度もあった。そんな中、プレイステーションの販売元ソニー・コンピュータエンタテインメントから、ドラゴンクエストが早く出るようにと人々が神社でお願いをするテレビCM1999年初頭に放映されて話題を呼び、一度は1999年12月の発売が予定されたのだが、その願いもむなしく、土壇場でさらに延期されてしまった。またその年の年末、堀井雄二がエニックスの広報体制に不満を持ち、自身のウェブページで突如制作の無期延期とも取れる発言を行い物議をかもした。結局発売されたのは、既に次世代機となるプレイステーション2が発売された後の2000年8月となってしまった。実に製作発表から3年半以上もかかっている。

不具合とユーザからの評価

本作でのゲームの途中のCD-ROM読み込みによるタイムラグは、特殊な技法を使うことによって最小限に抑えられている。その技法とは、CD-ROMバッファメモリにキャッシュする、マップデータはあらかじめ先読みする(画面切り替え時には移動先ではなく、移動先の次のマップ群を読み込んでいる)、モンスターの立ちポーズデータとアニメーションデータを別々に読む、などのいった技法であり、これらは開発を担当したハートビート山名学によって特許も取得されている[1]。しかし、そのCD-ROM読み込みの処理時にフリーズしてしまい、ゲームの続行が不可能となる現象が多発することとなった。これは前述の読み込みキャッシュを使用しているがゆえに、熱などによるディスク読み込みエラーの脆弱性(読み込みリトライ時のポインタ不正参照などが考えられる)が高まったためであろう。

また、このほかにもシステム面(仲間モンスター廃止、作業感の強いシステム)、ストーリー面(長さ、雰囲気、お遣い的シナリオ、仲間の離脱)、グラフィック面(画面、ポリゴン、ムービー)などさまざまな点で不満を持ったユーザが多く、それらのイメージから往年のドラクエファンからはあまり高い評価を得ていないが、一方で雑誌等での読者投稿では本作の人気は上位であった。また、「ムービーや画像の綺麗さを追求することに全力を注いでいる」という傾向が強まる時代背景があるなかで「ドラクエらしさ」や「ゲームらしさ」を残すことを気にかけている内容から、それまでドラクエに興味を示さなかった人やドラクエを避けてきた人たちから「『VII』をきっかけにシリーズのファンになった」という声もある。

ゲームの特徴・システム

対象ハードがプレイステーションになったのに伴い、マップはポリゴンを採用した見下ろし式3Dマップとなり、コントローラを使って視点を360度回転させたり、上空から広域を見渡したりする機能が追加された。視点を変えないと存在を確認できない宝箱や扉などが多数登場し、この点で行き詰まるプレイヤーや、3D酔いを起こすプレイヤーも続出した。ただしキャラクターモンスターは、2Dテクスチャとして表示されている。また、ストーリー中の何か所かにはムービーが挿入された。

後述のモンスター図鑑、モンスターパークといったコレクション的システムや、多数のモンスター職が登場するなどにより、やり込み要素の多い作品となっている。

今作では馬車は登場せず、仲間モンスターシステムも廃止された。登場するメインキャラクターは主人公を含めて6人だが、パーティは最大4人であり、シナリオが進むと自動的にメンバーが加入・離脱するようになっている。ただしラストダンジョンに潜入可能な状態になると、フィッシュベルのマリベルの部屋で主人公を除くキャラクターの入れ替えを行えるようになる。また、昼と夜の時間の流れのシステムも採用されていない。

本作は重要アイテムである「ふしぎな石版」を集めることによってストーリーを進める形式がメインだが、それについての詳細は世界の節で述べる。

職業・転職

前作『VI』で採用された転職システムが継承された。

本作では職歴という要素が追加された。転職後に「職業が板につく」(職業レベルが5まで上がる)か、前に一度やめた職業に再転職して「勘が戻る」(職業レベル5以上で、かつ再転職後に一定回数戦闘する)かすれば、直前の職業と現在の職業の両方の経験を生かした特技を習得できる(例:戦士と踊り子→「つるぎのまい」)。

また、モンスターの心(「スライムの心」「キメラの心」など)を手に入れることによって転職できるモンスター職が多数登場している。モンスターの心はモンスターを倒して入手するほか、宝箱から入手したり、カジノの「ラッキーパネル」で入手する方法などがある。モンスター職をマスターすると、フィールド上でのキャラクターの外見がそのモンスターの姿になる。

仲間会話システム

主人公に同行しているキャラクターと会話ができるようになった。メインキャラクター・サブキャラクターを問わず会話をすることができる。

主人公たちの前に人がいないときに「はなす」のコマンドを使うと、仲間との会話ができる。話をする仲間が誰かはランダムで、そのときの状況に合った話をする。何度か話しかけて話のネタが尽きた場合や、もともと話題が無い場合は「…」となる。特定のタイミングで特定の条件を満たさないと聞けない話もあり、1回のプレイで全ての会話を見ることは非常に難しくなっている。

このシステムは以降の作品(リメイク作品含む)にも受け継がれている。また、本作のみ、戦闘中にも「はなす」で仲間に話しかけることができる。しかし、数度連続して会話をすると敵がしびれをきらして襲い掛かってくる。

移民の町

世界各地に現れるさまざまな移住希望者を「シム」老人のもとに集めて、新たな町を作って発展させることができる。

移住希望者が現れる場所は決まっており(主に町の宿屋や教会など)、移住希望者に話しかけるとそのキャラクターを移民の町に送ることができる。町の人口が増えるに従って町の建物が増えるなどして発展していく(レベル1からレベル8まで)。さらに特定の種類のキャラクターを多く集めると特別な町を作ることができ、それらの町では珍しいアイテムを手に入れることができる。特別な町の形態は4パターン。

町がレベル2以上となると町に名前をつけることができ、命名後には移民の町のそばに「シムじいさんの家」が出現する。シムじいさんの家では、住民の入れ替えが必要なときに不要な住民を町から出したり、他のメモリーカードの冒険の書とキャラクターの交換を行ったりすることもできる。キャラクター交換を利用して、メモリーカードを2枚以上用意して別々の冒険の書を作り、キャラクター増殖を行うことも可能である。

モンスターパーク

前2作の仲間モンスターシステムに代わる新システム。

「まもののエサ」を入手すると戦闘後にモンスターが起き上がる(なつく)ことがあり、そのモンスターを「モンスターパーク」へと導くことができる。モンスターパークはいくつかのエリアにわかれており、各モンスターごとに暮らすエリアが決まっている。エリアは「まものせいそく図」を手に入れることによって増えていく。モンスターパークに全てのモンスター(280匹)を集めると、褒美のアイテムが貰える。また、小屋(最大5軒)には、プレイヤーが指定したモンスターを1軒につき24匹まで集めることができる。

モンスターを起き上がらせるにはただ戦うだけでなく、「まものならし」の特技や「ほねつきにく」などの肉を使うといったテクニックが必要となる。

モンスター図鑑

今までに戦ったモンスターのデータを閲覧できるシステム。アイテム「モンスターずかん」を使うことで閲覧することができる。

一度でも新しいモンスターと出会えば、その時点でそのモンスターが図鑑に記録される。掲載されるデータは各モンスターのグラフィックと倒した回数、取得したゴールド・経験値・アイテムなど。ボタンを押すことでモンスターのアクションを見ることもできる。また、一部のボス敵もこの図鑑に掲載される。完成させると褒美のアイテムが手に入る。

同等の機能は以降の作品にも継承される(PS版『IV』では「モンスター図鑑」、PS2版『V』では「モンスターボックス」、『VIII』では「モンスター討伐リスト」。また、ゲームボーイ版『III』の「モンスターメダル」も図鑑の機能を兼ね備えていると言える)。

世界ランキング協会

前作に登場した「ベストドレッサーコンテスト」をアレンジさせたもの。「ちから」「かしこさ」「かっこよさ」の3部門でステータスの高さを競う。

リートルード(現代)にある「ランキング協会本部」のカウンターでキャラクターを登録すると、その時点でのステータスがランキングに反映され、30位以内に入ればボードに名前が掲載される。いずれかの部門で第1位を取ると賞品が貰える。

その他の新システム

プレイ時間の表示
セーブデータ選択ウィンドウとステータスウィンドウに、ゲームスタートから経過した時間が表示されるようになった。
キャラクター操作
従来は上下左右の4方向移動だったが、今作からは斜め方向を含めて8方向に移動できるようになった。また、壷や樽などをべんりボタンで持ち上げ、それを持ち運んで投げることができるようになった。このアクションを生かしたダンジョンの謎解きも用意されている。
作戦
本作からは、AI戦闘の作戦を各キャラクターごとに個別に指定できるようになっている。それに伴い、「みんながんばれ」は「バッチリがんばれ」に名称が変更されている。
補助呪文の有効期限
本作から、戦闘中の補助系呪文は数ターン経過すると効果が消える仕様となった。そのため、効果を持続させるにはこまめに呪文をかけ直さなければならない。以降の作品(リメイク版を含む)でも同様となる。
アイテムの売値
アイテムをこちらが売る時の売値が、買値の75%から同50%に変更された。以降の作品(リメイク版を含む、PS版IVは除く)でも同様となる。
サブキャラクター
シナリオの進行に応じて、メインキャラクター以外のキャラクターが主人公たちに同行することがある。これらのキャラクターには戦闘に参加するものとしないものとがある。戦闘に参加する場合、『IV』のNPCと違いHPMPは表示されず、命令もできないが、ステータス異常に陥ったり死亡したりすることが無い。しかし、メインキャラクターが全員死亡すると、サブキャラクターが生き残っていても全滅扱いになる。
カジノ
スロットマシンポーカーに加え、神経衰弱方式の「ラッキーパネル」が新たに登場。「ラッキーパネル」では一定回数以内で全てのパネルを当てることができれば、パネルに隠されていたアイテム3点が手に入る。

職業

基本職

戦士
「ドラゴン斬り」「まじん斬り」等さまざまな剣技を身につける。HPとちからがアップするが、すばやさは大幅ダウン。
武闘家
「まわしげり」「せいけん突き」等の格闘特技を覚える。すばやさがアップ。
魔法使い
初級―中級の攻撃系呪文を中心に覚えるが、HPが大幅にダウンするのが欠点。
僧侶
回復・蘇生系呪文やバギ系を中心に覚える。
踊り子
「メダパニダンス」「死のおどり」等さまざまな踊りの特技を覚える。すばやさが大幅にアップ。
盗賊
戦闘後に宝物を盗めるようになる。「とうぞくのはな」「しのびあし」等、移動中に便利な特技を覚える。すばやさがアップ。
吟遊詩人
「ゆりかごの歌」「まふうじの歌」等の歌系特技を中心に覚える。かしこさがアップ。
船乗り
「あみなわ」「うみどりのめ」「つなみ」等の海に関係ある技を覚える。みのまもり・HPがアップ。
羊飼い
「くちぶえ」「どとうのひつじ」等を覚える。ステータスは全体的にダウン。
笑わせ師
「いっぱつギャグ」「ひゃくれつなめ」等の遊び系特技を中心に覚える。ステータスは全体的に大幅ダウン。

上級職

バトルマスター
戦士+武闘家を極めると転職できる。「ゾンビ斬り」「ばくれつけん」等を覚える。ちから・すばやさ・HPがアップ。熟練するとかいしんのいちげきが出やすくなる。
魔法戦士
戦士+魔法使いを極めると転職可。「いなずま斬り」「マヒャド斬り」等の属性付き剣技等覚える。MPが若干アップ。
賢者
魔法使い+僧侶を極めると転職可。上級の攻撃呪文や役立つ補助呪文等を覚え、精霊の召喚もできるようになる。かしこさ・MPがアップ。熟練すると呪文の消費MPが少なくなる。
スーパースター
踊り子+吟遊詩人+笑わせ師を極めると転職可。「ハッスルダンス」「ムーンサルト」等を覚える。かっこよさがアップ。敵が時々見とれるようになる。
魔物ハンター
盗賊+羊飼いを極めると転職可。モンスターパーク完成に欠かせない「まものならし」や、「もうどくのきり」等を覚える。すばやさがアップ。熟練するとモンスターをなつかせやすくなる。また、この職業がいなければ仲間にできないモンスターもいる。
海賊
船乗り+盗賊を極めると転職可。戦闘後に宝物を盗めるようになる。「レミラーマ」「大ぼうぎょ」「メイルストロム」等を覚える。
パラディン
武闘家+僧侶を極めると転職可。「しんくう波」「グランドクロス」等を覚える。ちから・すばやさがアップ。熟練すると打撃一撃で相手の息の根を止めることがある。
ゴッドハンド
バトルマスター+パラディンを極めると転職可。「岩石おとし」や「ギガスラッシュ」、さらには最強の特技「アルテマソード」も覚える。ちから・HPがアップ。
天地雷鳴士
賢者+スーパースターを極めると転職可。「れんごく火炎」「ジゴスパーク」等の強力特技を覚える他、精霊よりも強い幻魔の召喚もできるようになる。呪文の消費MPが少なくなる。すばやさ・かしこさ・MPがアップ。
勇者
究極の職業。他の上級職3つをマスターすることにより転職できるほか、「ゆうしゃの心」があればそれだけでも勇者になれる。デイン系呪文や強力特技「ギガスラッシュ」等を覚える。職業レベルが上がると戦闘中1ターンごとにHPが回復するようになる。ステータスも全体的にアップ。

モンスター職

モンスター職に転職するにはモンスターの心(「○○の心」または「○○○心」)が必要。一般職と同様、特定のモンスター職を2つ以上マスターすることで中級職や上級職になれる。

初級モンスター職
スライム、くさった死体、エビルタートル、おどる宝石、はなカワセミ、キメラ、ホイミスライム、リザードマン、ばくだん岩、リップス、サンダーラット、ミミック、バーサーカー、ダンビラムーチョ
中級モンスター職
アンドレアル、のろいのランプ、ギャオース、ヘルバトラー、コスモファントム、ドラゴスライム、フライングデビル、ゲリュオン、死神きぞく、プロトキラー、ゴーレム、いどまじん
上級モンスター職
ダークビショップ、まじんブドゥ、ローズバトラー、ギガミュータント、プラチナキング、エビルエスターク、にじくじゃく、デスマシーン

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


世界

本作では、ゲームを始めたときに主人公たちの住む世界(現代)にあるのは「エスタード島」1つだけで、他の陸地はすべて封印されている。しかし、後述の「ふしぎな石版」を台座に揃えて過去の時代の1地方に行き、過去の時代でのイベントをクリアして封印を解けば、現代においてその地方の陸地が出現する。

地形は過去と現代でほとんど変わらないが、過去と現代の片方にしか存在しない町やダンジョン、ほこらなどもある。

過去にいるときは「ルーラ」などは使えず(ふしぎなチカラでかき消される)、また、過去のフィールドマップは地方ごとに分割されているため、現代に戻らずに他の地方へ移動することは不可能である。過去から現代へ戻るときは、フィールドマップ上の旅の扉を用いる。

現代では、物語中盤までは陸上で魔物がまったく出現しない(海上では出現する)。しかし、終盤になると現代のいくつかの陸地が再び封印されるというイベントが発生し、それ以降は現代でも陸上で魔物が出現するようになる。大陸が封印されている状況下では、過去にいるときと同様「ルーラ」などが使用できず、旅の扉や海賊船などが大陸間を移動する唯一の手段となる。最終的には全ての大陸の封印が解けて世界は元の状態に戻るが、魔物が出現する状態は最後まで継続し、海上のモンスター分布も変化する。

ふしぎな石版

本作のストーリーを進めるうえで欠かせないアイテムが「ふしぎな石版」である。

ゲーム中ではさまざまな場所・方法で「ふしぎな石版」が手に入る。「ふしぎな石版」(以下「石版」)とは地図の柄が描かれた石版のかけらのことであり、黄・赤・緑・青の4色があり、1つ1つがそれぞれ違う形をしている。ゲーム中では「ふしぎな石版黄」「ふしぎな石版赤」のように表される。

手に入れた石版は、エスタード島にある「なぞの神殿」にある台座にはめ込むことができる。ただし、台座にも色がついており、石版の色と台座の色が同じでなければはめることができない。台座は黄と赤がそれぞれ5つ、緑と青がそれぞれ4つあり、石版も1枚ごとにはめ込む台座と位置が決まっている。台座を調べると台座の画面に切り替わり、持っている石版をコントローラで操作してはめ込むことができる。そして一つの台座の石版が完成すると、石版の絵柄が1地方の地図となり、その地方の過去に移動する。一度石版が揃った台座は、光が消えていない限り、調べることにより何度でも過去を訪れることができる。

また、4色の石版の他に、「ふしぎな石版?」も存在する。これは地図の代わりにシンボルマークが描かれた石版であり、主にゲーム終盤で用いられ、「なぞの神殿」以外の場所の台座にはめ込むものもある。

利用できる乗り物

  • 小舟 : 主にDISC1時に使用する乗り物。現代世界の水上を移動できる。本作は『VIII』までの作品中、最も早いタイミングで船が手に入る。
  • 魔法のじゅうたん : 平坦な地形の上を低空飛行できる。アイテムとして持ち運びができる。現代世界でのみ使用可能だが、大陸が封印されている状況下では使えない。
  • 飛空石(ひくうせき) : 現代世界であらゆる地形の上を飛行できる。大陸が封印されている状況下では使えない。
  • 海賊船 : 武器屋・防具屋などの多数の施設を備えた巨大な船。当初は大陸間を自動的に移動するだけだが、最終盤になると水上を自由に移動できるようになる。この船に乗っているときの戦闘ではサブキャラクター「かいぞくたち」が戦闘に参加して援護砲撃などを行う。
  • イカダ : 主に町やダンジョン内で使われる乗り物であるが、過去のハーメリアでのイベント中はフィールド上の移動手段として用いられる。

城・町など

日本語地名の右の( )内の英語表記は北米版での地名。

  • フィッシュベル (Fishbel) : 世界の中心にあるエスタード島の南海岸にある漁師の村。主人公とマリベルの家があり、冒険のスタート地点である。年に1度、「アミット漁」という祭事が行われている。
  • グランエスタード (Estard) : エスタード島西岸にある、エスタード王国の城と城下町。バーンズ王が治めている。城下町から地下道を通ると物知りじいさんの家もある。
  • 遺跡・なぞの神殿 : エスタード島のほぼ中心にある“禁断の地”と呼ばれている遺跡。「七色の入り江」に通じる地下通路もある。地下深くにある神殿には赤・黄・緑・青の石版の台座が並んでおり、旅の扉もある。
  • ウッドパルナ (Rexwood) : エスタード島からすぐ北の島にある村。かつて英雄パルナによって救われた村だが、魔物によって女性たちを人質にされ、命令により自分たちで村をボロボロにせざるを得なくなった。後に「ハンクの塔」が建てられる。
  • エンゴウ (Engow) : 北の大陸の火山のふもとにある町。占い師パミラが住み、また伝統行事「ほむら祭り」が行われる。火山(炎の山)には、炎の精霊が眠っている。
  • ダイアラック (Dialac) : 「灰色の雨」によって滅ぼされた小島の町。後に町の中央の石柱だけ残り、そこに移民の町が作られることになる。
  • オルフィー (Orph) : 西の大陸にある町。デス・アミーゴの呪いによって人間と動物が入れ替わってしまった町。以前にそのデス・アミーゴから町を守った白いオオカミの伝説があり、後に動物感謝祭が行われるようになる。北方には大富豪ブルジオの豪邸がある。
  • フォロッド城 (Falrod) : 南東の大陸にある城。からくり兵の侵略に悩まされる。現代ではからくり人間の研究が盛んになる。(本作では「からくり」とは機械のことをいう)
  • フォーリッシュ (Falrish) : フォロッド城の東にある町。からくり兵の攻撃に備え、要塞のようなつくりになった。町の中ではからくり掃除機が活躍する。
  • グリンフレーク (Verdham) : 北の大陸にあるハーブ園の町。最初に訪れるときは教会が無く、30年後には教会が建てられているが、後にメモリアリーフの繁栄により廃れてしまう。
  • メモリアリーフ (Mentare) : グリンフレークの東に、ペペの手によって作られたハーブ園。山道を登っていくとギュイオンヌ修道院にたどり着く。
  • ユバール族の休息地 (Deja Tribe's Camp) : 西の大陸にある旅の民族ユバール族の野営地。過去・現代とも一定期間を過ぎると消滅する。この休息地から西方には神を祭った「神の祭壇の湖」がある。
  • ダーマ神殿 (Dharma) : 南の大陸にある職を司る神殿。魔王の手先アントリアによって占拠される。
  • ふきだまりの町 (Penal) : ダーマ神殿の南にある町。アントリアに騙されて呪文・特技を奪われてしまった者たちが暮らす。スイフーという男が町を支配している。ダーマ神殿奪回後は廃れ、廃墟と化す。
  • メザレ (Mezar) : 南東の小島にある町。神の兵の子孫たちが暮らしている。
  • 砂漠の城 (Palace of Dune) : 東の大陸にある砂漠の国の城。女王フェデルが治める城だが、魔物に占拠された。現代では女王ネフティスが治める。
  • 砂漠の村 (Village of Dune) : 砂漠の城の南東にある、砂漠の民が暮らす村。中央には巨大な壷がある。過去での建物は現代になると埋没してしまう。
  • 大地の精霊像 : 大地の精霊を祭った巨大な石像(スフィンクス)。魔王の手先セトによって「魔王像」に作り変えられ、その後崩壊し、砂漠の民によって再建される。
  • クレージュ (Krage) : 砂漠の国から北東、神木(世界樹)の近くにある村。井戸に邪悪な毒物が混入される事件がおきる。後に水路と井戸が増え、町へと発展し、ブルジオの別荘とせかいじゅのしずく屋もできる。
  • リートルード (Litorud) : グリンフレークの南方、建築家バロックの建てた時計塔がある町。現代ではブルジオの別荘と世界ランキング教会がある。
  • ハーメリア (Hamelia) : 東の大陸にある町。グラコスによって大洪水の被害を受ける。現代では学者のアズモフが住んでいる。過去ではハーメリアの周辺にアボンとフズの村があるが、現代では2村とも滅んでしまい存在しない。
  • プロビナ (Probina) : 西の大陸の山のふもとの村。洞窟を抜けて山頂へ行くと、黄金の女神像が祭られた教会がある。
  • ルーメン (Loomin) : エンゴウの北にある島にある町。悪魔の植物ヘルバオムに襲われ、さらに魔王の手先によって乗っ取られる前途多難な町。主人公たちは三度この町を救いにいくことになるが、最後は主人公たちの選択によって町の運命が変わる。
  • マーディラス (Mardra) : 世界北西にある魔法の国。兵力強化によって、剣術の国である隣国ラグラーズとの戦争に勝つ。後に音楽の国となる。なお、ラグラーズは後にマーディラスに吸収される。周辺にはマーディラス大神殿があり、トゥーラ弾き大会もここで行われる。
  • 聖風の谷 (Gorges) : 世界南西、羽根で自在に空を飛べる民族「リファ族」の暮らす村。川の両側の崖に集落があり、川にはつり橋が架かっている。
  • リファ族の神殿 : 聖風の谷からはるか北にある、風の精霊がまつられている神殿。壁を回転させる仕掛けがある。
  • レブレサック (Labres) : 砂漠の城から北に位置する森に囲まれた村だが、神父が魔物の姿にされる事件が起こる。後に偽りの歴史が語り継がれることになる。
  • コスタール (Coastal) : 南にある王国。海賊マール・デ・ドラゴーンとの関わりが深い。後に城は東にあるホビット族の洞くつに移転し、もとの城はカジノに改造される。
  • 天空の神殿 (Sky Fane) : 空中に浮かぶ神殿。東西南北の4つの神殿から構成されるが、2つは地上に落下してしまった。聖なる湖への石版の台座がある。
  • 魔空間の神殿 : 過去の世界にある魔王オルゴ・デミーラの居城。
  • ダークパレス : エスタード島から北北西、神の城クリスタルパレスの直下から姿を現す、まがまがしい魔王オルゴ・デミーラの城。ラストダンジョン。地下にはグロテスクな迷宮が広がる。途中の祭壇からは使用するアイテムにより4つの迷宮(業火の洞くつ、死地の洞くつ、烈風の神殿、激流の洞くつ)に分かれる。

登場キャラクター

メインキャラクター以外で人名の前に「*」のあるものは、主人公たちとともに戦闘に参加することのあるサブキャラクターである。人物名右の( )内の英語表記は北米版での名前。

主人公と仲間たち

主人公
エスタード島の漁村フィッシュベルに住む少年。漁師ボルカノとその妻マーレの息子であるが、古の海賊シャークアイの血も受け継いでいるものと推測できる(後述のアニエスの説明参照)。その影響からか、腕には水の精霊の紋章が刻まれており、その力により普通の人間には理解できない文字を読んだり、海上に旅の扉を出現させることもできる。
能力はそれぞれバランスよく成長していく。
なお、ドラゴンクエストシリーズの主人公には基本的に正式名はないが、本作品の主人公は広報写真や小説版・漫画版で「アルス」の名が使われており、これが準正式名と言える。
マリベル (Maribel)
フィッシュベルに住む主人公の幼なじみ。網元アミットの娘。わがままなお嬢様で、アミット漁の際にはこっそりと漁船の中に忍び込むという行動をとる。口は悪いが、暗い出来事に逐一心を痛ませ、何かと心労が絶えない優しい少女。
MPやかしこさが高いが、HPやちからは低め。
キーファ・グラン (Kiefer)
グランエスタード王国の王子で、主人公の親友。冒険好きで、物語が始まる前から、父のバーンズに内緒で主人公とともに遺跡を探検していた。しかし冒険の途中でユバール族の踊り子ライラに惚れ、主人公と別れてユバール族として過去の世界にとどまる。
装備できる武具は豊富で、ちからとHPが高いが、呪文は一切使えない。
ガボ (Gabo)
野性的な少年。過去のオルフィーにいた白オオカミが、デス・アミーゴの魔力によって人間に変化した姿。現代で人間と化したデス・アミーゴがガボに対してオオカミに戻す呪文をかけようとしたが、間違えて人間になる呪文をかけたので、ガボはオオカミには戻れなくなったが、人間の言葉を話せるようになった。
すばやさが高く、また、オオカミを呼び寄せる独特の特技を覚える。剣など、身体に似合わない武器を装備すると攻撃力がダウンしてしまう。
メルビン (Melvin)
神に仕える伝説の英雄。かつての神と魔王との戦いのさなか、神によって「ホットストーン」と呼ばれる石に封印された。数百年の時を経て主人公たちの手により復活する。
かしこさが高く、HP・MPも高めだが、素早さは低い。
アイラ (Aira)
旅の民族ユバール族のひとりで、踊りが上手な女戦士。作中でははっきりと語られないが、実は過去の世界で別れたキーファと踊り子ライラの子孫でもある。
戦士のためちからが高めで、仲間になったときには「踊り子」をマスター済み、「戦士」が職業レベル3となっている。

エスタード島の住人たち

ボルカノ (Borkano)
主人公の父親。エスタード島中で評判の漁師である。
マーレ (Mollie)
主人公の母親。肝っ玉母さんで、夫のボルカノが漁に出て留守のときは夫に代わって家を守る。
ホンダラ (Hondara)
グランエスタード城下町に住む主人公の叔父。仕事もせず怠け者で妻もおらず、いつも怪しげな品を売っている。しかし売っている物は物語に大きく関わる。
バーンズ・グラン (Burns)
キーファの父親で、グランエスタードの国王。城から勝手に大切な品を持ち出すなどのキーファの行動に、いつも頭を抱えている。
リーサ・グラン (Leesa)
キーファの妹で、グランエスタードの王女。幼少時に母を亡くし、キーファに面倒を見てもらったため、かなりのお兄ちゃんっ子。
アミット (Amitt)
マリベルの父親。フィッシュベルの網元でかつ大富豪であり、フィッシュベルの豪邸に住んでいる。
*きこり
フィッシュベルの西の山の中に住むきこり。動物たちと話をすることができる。

重要人物

かつて魔王オルゴ・デミーラと戦ったが、人々の間ではその戦いに敗れたと伝えられている。しかし、隠しダンジョンである「なぞの異世界」で隠しボスとして登場する。本人いわく、魔王との戦いは実際には相討ちだったという。
精霊
神に仕える4人の精霊。炎の精霊、大地の精霊、風の精霊、水の精霊が存在し、それぞれ炎の山、砂漠の国、リファ族の神殿、七色の入り江に眠っている。第2の隠しダンジョン「さらなる異世界」では隠しボスとして登場。
シャークアイ (Sharkeye)
海賊マール・デ・ドラゴーンの総領。魔王によって、海賊船ごと氷付けにされてしまったが、魔王の魔力が及ばなくなったおかげで現代の世界で復活する。主人公と同じく、腕に水の紋章の精霊が刻まれている。下記のアニエスの説明で述べることを理由に、“主人公のもうひとりの父親”と捉えることもできる。
アニエス (Anise)
シャークアイの妻。体内に子供がいたが、その子供は海底王の力により未来に託され、アニエス自身は長年生きることが可能な人魚の力を得る。作中でははっきりと語られないが、その子供はおそらく主人公のことであると推測できる。
海底王
海底に住む王。不思議な力を持っている。あるときは人間の老人の姿で現れ、あるときは水棲生物のような姿で現れる。

その他の主な人物(過去)

  • *マチルダ (Matilda) : ウッドパルナの英雄パルナの妹。悲しい過去・運命を背負っている。
  • *ハンク (Hank) : ウッドパルナの戦士。パトリックの父親だが、大怪我をして寝込んでいる。
  • パミラ (Pamela) : エンゴウの占い師。薬を作ることもできる。
  • ゼボット (Zebbot) : からくり掃除機などを発明した博士。改造したからくり兵を、亡くした恋人の代わりとしてエリーと名づける。
  • ペペ (Pepe) : グリンフレークの庭師ボルックの息子。リンダという女性を愛していたが、ひとり町を出て、後にハーブ園メモリアリーフを作る。
  • ライラ (Layla) : ユバール族の2代目の踊り手。
  • ジャン (Jann) → *老楽師 : ユバール族のトゥーラの名手。ある理由によりユバール族を脱退するが、後にハーメリアにて老いた姿で再登場する。
  • *フーラル (Flower) : ふきだまりの町で出会う盗賊。ダーマ親衛隊への入隊を希望しているが、ずる賢い面もある。
  • *カシム (Kasim) : ダーマ神殿の親衛隊のひとり。
  • *ザジ (Zaji) : 病弱な少女ネリスの弟で魔法戦士。姉のネリスを何よりも大切に思っている。
  • *フォズ (Fosse) : 少女でありながら、れっきとしたダーマ神殿大神官。周辺からの人気は高いようである。
  • *ハディート (Hadeed) : 砂漠の村の族長ザラシュトロの息子。父の死後、族長に就任する。
  • バロック (Baloch) : リートルードで有名な建築家。時計塔やバロックの橋を手掛けた。
  • ラズエル (Razuel) : プロビナの長老オルドーの息子。考え事をすると頭が混乱することも。
  • シーブル (Sieble) : ルーメンの町長。ある出来事がきっかけで虫の魔物を「チビィ」と名付けて飼おうとする。ヘルバオムに町を襲撃されたときにはばくだん岩の「ロッキー」に助けられた。
  • ゼッペル (Zeppel) : マーディラス王。少年時代に友人をラグラーズ兵に殺され、復讐に燃える。一時、邪悪な魔法により魔物と化す。
  • フィリア (Firia) : 聖風の谷で唯一翼を持たない少女。実は立派なリファ族のひとり。

その他の主な人物(現代)

  • シム (Sim) : ダイアラックの跡地の石柱周辺に新たな町を作ることが夢である老人。
  • 山賊のカシラ (Bandit Wig) : ダーマ神殿の南、山賊のアジトに住む山賊のボス。プチヒーローの姿。
  • アズモフ (Azmov) : ハーメリアの歴史を研究している学者。かしこさが高くなる「ちしきのぼうし」の持ち主。
  • ブルジオ (Brugeo) : オルフィーの北に豪邸を構える大富豪。クレージュとリートルードに別荘を持つ。珍品収集が趣味。
  • ラグレイ (Ragley) : メザレにやってきた戦士。村人に伝説の英雄と勘違いされる。
  • グレーテ (Michaela) : 音楽を愛するマーディラスの姫。短気な面もある。
  • ヨハン (Johann) : マーディラス城下町に住むトゥーラ弾き。
  • *サイード (Saide) : 砂漠の村の族長の息子4兄弟の末っ子。「3バカ」と呼ばれる3人の兄たちと違って真面目な性格。
  • セファーナ (Sefana) : リファ族の族長である女性。現代のリファ族は翼を失っているが、彼女のみ翼が生え、その理由により家の中に身を隠している。

敵キャラクター

代表的な敵キャラクターのみ記載。

オルゴ・デミーラ (Orgodemir)
世界中の大陸を次々と切り取り闇の中に封印した魔王。過去では魔空間の神殿に住み、第1形態は人間のような姿、第2形態は巨大な魔物の姿である。その後、現代世界に神の姿で現れ、再び大陸を封印して世界中を苦しめるが、4人の精霊により正体を表す。ダークパレスの地下深くに潜む。現代では4つの姿を持っている(第3形態以後は朽ち果てていく)。また、変身についてはドラクエにおいて常識と言える「人間→巨大な魔物」という典型的なパターンを覆すかのように、魔物から一度人間に戻るという珍しい変身をする。
デス・アミーゴ (Deathpal)
かつて白いオオカミの活躍によって魔封じの洞窟の棺に封印されたが、魔王によって棺が開けられ、復活した。魔力でオルフィーの人間と動物を入れ替えてしまう。主人公らに倒され封印された後、現代の時代では人間になっている。
アントリア (Antoria)
ダーマのニセ神官。転職希望の人々を騙して呪文や特技を奪い、魔王のパワーを強化しようとする。
グラコス (Gracos)
海底都市に住む海の魔神。大洪水でハーメリアの大陸全体を海に沈めた。魔王の力を得てパワーアップしている。現代の海底都市には子孫であるグラコス5世が住んでいる。

ストーリー

大陸の復活 (DISC 1)

主人公たちの住む世界は、エスタード島と呼ばれる、魔物のいない平和な小さな島がひとつあるだけ。主人公とキーファが“禁断の地”と呼ばれる遺跡を好奇心で探検し始めたことから、物語は始まる。やがて主人公たちはふしぎな石版のかけらを発見し、その後主人公・キーファ・マリベルの3人で、遺跡の地下深くにある神殿でひとつの台座の石版を完成させる。すると石版がまばゆいばかりの光を放ち、3人は魔物の徘徊する闇に包まれた世界へ。その世界にある村で人々から事情を聞き、やがて塔に巣くっていた魔物を倒すと、その世界は明るくなる。そして旅の扉からエスタード島に戻ると、エスタード島のすぐ北に新たな島が現れていた。訪れてみると、そこは先ほど石版を揃えて行った島にそっくりで、地名も同じであった。話を聞いてみると、石版を揃えていったあの世界が実は過去の世界であったことが判明。

主人公たちはこの後再び石版を集めて、別の地の過去を訪れ、同様にして陸地を出現させる。そして全ての大陸が出現するまでこれを繰り返すこととなるが、その途中ではさまざまな出来事に見舞われる。4番目に訪れたオルフィーではオオカミが人間と化した少年ガボが仲間に加わるが、7番目に訪れたユバール族の休息地において、キーファはユバール族として過去の世界にとどまり、主人公たちと別れることとなる。その後も冒険は続き、神と魔王との戦い・伝説の英雄の話を聞いた主人公たちは、英雄メルビンの封印を解き放ち仲間とする。さらに、残す陸地があと3地方となったところでマリベルが父の看病のために離脱、代わりにユバール族の末裔アイラが仲間に加わる。全大陸復活後、一行はさらに天空の神殿を浮上させ、そして魔空間の神殿で魔王オルゴ・デミーラを倒す。

現代世界の危機 (DISC 2)

魔王を倒した一行は、ユバール族の協力を得て、神を復活させる。しかし月日が流れ、主人公たちが神の城クリスタルパレスで神と謁見した直後、エスタード島などいくつかの島が再び封印されてしまう。メルビンの助言により、主人公たちはなぞの神殿の旅の扉を使い、炎・大地・風・水の4精霊を目覚めさせる。4精霊がすべて目覚めると封印されていた大陸は復活するが、神の正体が実はオルゴ・デミーラであったことが判明。主人公たちは魔王の城ダークパレスに乗り込み、最終決戦に挑む。

豆知識

  • 本作のキャッチコピーは「ひとは、誰かになれる。」。
  • 本作のパッケージイラストには、本作のストーリー中で最も重要な場所ともいえるエスタード島の謎の遺跡が背景に描かれ、その遺跡を探検しようとする主人公、キーファ、マリベルの3人の姿が描かれている。
  • 本作の主人公の公式イラストでは、小さなトカゲが主人公の手の上に乗っている。しかしゲーム中では、そのトカゲは、オープニングムービー中にほんの少し登場するのみで、それ以外でプレイヤーが目にする場面はまったく無い。このトカゲは小説版では「ギガ」と名づけられている。
  • 本作の発売前のエニックスによるテレビCM(「概要」節で述べた発売祈念のCMとは別のもの)では、SMAPが小学生の姿となって出演した。

ゲーム中の楽曲

  • タイトル系
    • 序曲のマーチVII : オープニングタイトル用BGM。『V』以降のオープニング用BGMと同一の曲。エンディングの一シーンでも使われる。
    • インテルメッツォ : 冒険の書選択画面用BGM。『IV』―『VI』と同一。
    • エデンの朝 : 物語冒頭のスタッフクレジット部で流れるBGM。
  • 城・町・ほこら系
    • 王宮のホルン : 城内のBGM。
    • 封印されし城のサラバンド : 魔物に支配された地方の城や、滅んだ城などで使われるBGM。
    • 憩いの街角 : 町の中で使われるBGM。
    • パラダイス : カジノ内やメダル王の城でのBGM。移民の町のグランドスラム形態でも使われる。
    • のどかな家並 : 主に村で使われるBGM。移民の町のグレイトファーム形態でも使われる。
    • やすらぎの地 : 主に小屋などで使われるBGM。移民の町のLv1―Lv4形態でも使われる。
    • 哀しみの日々 : 魔物に支配された地方の町・村などで使われる。いわば廃墟系の曲。本作ではこの曲を頻繁に耳にすることになる。
    • 時の眠る園 : なぞの神殿など、遺跡系の場所で使われるBGM。奪回前のダーマ神殿でも使われる。
    • 大神殿 : ダーマ神殿(奪回後)とマーディラス大神殿で使われるBGM。
  • ダンジョン系
    • 迫り来る死の影 : 洞窟内のBGM。通常の洞窟用のものと、魔空間の神殿用のもの(地底ピラミッドや隠しダンジョンでも使用)、ラストダンジョンであるダークパレス用のものの3種類のアレンジがある。
    • 魔塔の響き : 塔の中でのBGM。階層によってアレンジを使い分けており、異空間系ダンジョン専用のアレンジを含めて5種類のアレンジがある。
    • スフィンクス : 大地の精霊像及び魔王像で使われるBGM。
  • フィールド系
    • 足どりも軽やかに : 現代のフィールド上で使われるBGM。
    • 失われた世界 : 過去の世界のフィールド上で使われるBGM。現代においても一部の場所で使われるほか、大陸封印時にフィールド上で使われる。
  • 乗り物系
    • 小舟に揺られて : 小船に乗って移動する際のBGM。
    • 海原の王者 : 海賊船で移動する際のBGM。アミット漁の出航シーンでも使われる。
    • 魔法のじゅうたん : 魔法のじゅうたんで移動する際のBGM。
    • 遥かなる空の彼方へ : 飛空石に乗って空中を移動する際のBGM。
  • 戦闘系
    • 血路を開け : 通常戦闘時のBGM。
    • 強き者ども : 各種中ボスとの戦闘時のBGM。隠しダンジョンのボスとの戦闘時もこの曲。
    • オルゴ・デミーラ : オルゴ・デミーラ(過去・現代双方)との戦闘時のBGM。
  • イベント系
    • 哀しみを胸に : 全滅時のBGM。ゼボットの研究所(からくり研究所)や回想イベントなどでも使われる。
    • うたげの広場 : 祭りや宴などのイベント中に流れるBGM。移民の町のプレミアムバザー形態でも流れる。
    • トウーラの舞 : ユバール族の休息地で使われるBGM。イベントでトゥーラが使われる際にもこの曲が流れる。
    • 復活のいのり : ユバール族の儀式中のBGM。ユバール族の休息地を初めて訪れたときはこの曲が流れている。
    • 愛する人へ : イベント用のBGM。ある人との別れのシーンや回想シーンなどで使われる。
  • エンディング系
    • 凱旋そしてエピローグ : エンディング用BGM。

スタッフ

関連商品

ガイドブック

  • Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち (ISBN 4-0810-8087-9)
  • ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-7575-0357-1)
  • ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-7575-0358-X)
  • ドラゴンクエストVIIのあるきかた (ISBN 4-7575-0431-4)

その他の書籍

  • 小説 ドラゴンクエストVII-エデンの戦士たち-(全3巻、土門弘幸) -- 本作のノベライズ。『IV』―『VI』のノベライズを担当した久美沙織に代わり、土門弘幸が担当。多くのイベントが省略されるなど改変が大きく、本編ファンからの評価は概してやや低め。ドラゴンクエストシリーズ最後の小説作品となった。

CD

派生作品

漫画『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』(藤原カムイ
本作のストーリーに基づき多少アレンジを加えた漫画作品。同氏の作品である『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』とも関わりを持たせている。月刊少年ガンガンにて連載、2006年1月号にて第一部が終了。
ゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
幼少時代の本作のキャラクター「キーファ」が主人公となった外伝的作品。

参考資料

  1. ^ 特許公開2001-067489(動画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-067062(画像表示装置、方法および記録媒体)、特許公開2001-062140(ビデオゲームデータ処理装置、方法および記録媒体)→特許電子図書館

外部リンク