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| Name = ブルー&ロンサム |
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2021年9月6日 (月) 09:39時点における版
『ブルー&ロンサム』 | ||||
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ローリング・ストーンズ の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2015年12月 ブリティッシュ・グローヴ・スタジオ(ロンドン) | |||
ジャンル | ブルース・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||
プロデュース |
ドン・ウォズ グリマー・ツインズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ローリング・ストーンズ アルバム 年表 | ||||
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『ブルー&ロンサム』(Blue & Lonesome)は、2016年に発表されたローリング・ストーンズのスタジオ・アルバム。プロデュースはドン・ウォズおよびグリマー・ツインズ。全英1位[1]、全米4位[2]を記録。
解説
前作『ア・ビガー・バン』(2005年)から11年ぶりとなる新作アルバムは、キャリア54年目にしてグループ初のカバーアルバムとなった。収録曲は彼らのルーツである古典的なブルース・ナンバーで占められている。レコーディングは2015年12月に行われ、わずか3日間という短期間で制作された[3]。外部ミュージシャンの参加も少なく、レギュラー・メンバーであるダリル・ジョーンズやチャック・リーヴェルの他に3名のゲストしか参加していない。ゲストの一人であるエリック・クラプトンがストーンズのスタジオ作品に参加するのは1970年以来45年ぶり。ミック・ジャガーがハーモニカ以外の楽器を全く演奏していないのは1986年の『ダーティ・ワーク』以来、またキース・リチャーズがリード・ボーカルをとった曲が1曲もないのは1974年の『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』以来のことである。本作はオーバー・ダビングもほとんど行われておらず、正に原点回帰となった作品である[3]。本作はデジパック仕様の通常版に加え、72ページに及ぶアルバムメイキングを解説したブックレットとポストカードが付いたデラックス・エディションも発売された。LP盤は2枚組で発売されている。ストーンズのスタジオ・アルバムで、グループのロゴである舌のマークが表ジャケットの意匠に使用されたのはこれが初めてである(コンピレーション・アルバムなどには何度も使用されている)。
本作は当初からカバー・アルバムとして制作されていたわけではなく、偶然な流れでこのようになったという。メンバーによれば、当初は新曲をレコーディングしていたが、飽きてきたので気分転換にブルース・ナンバーをやってみたところ、殊の外ジャガーが夢中になり始め、バンド全体も乗り気になってそのままブルース・ナンバーをやり続けようという機運になったのだという[4]。クラプトンの参加は、彼が偶然隣のスタジオでレコーディングをしており、ストーンズのところへ挨拶に行ったらそのままセッションに参加することになったという[5]。尚、中断されたままのオリジナル曲の制作について、プロデューサーのドン・ウォズは「これで終わりなんてことは全くない」と語り、オリジナルアルバムについても完成させることを示唆した[6]。
評価
イギリスでは初登場で1位となり[1]、プラチナ・ディスクも獲得した[7]。グループのアルバムが英国で1位となるのは2010年の『メイン・ストリートのならず者』デラックス・エディション以来6年ぶり、新作アルバムでは1994年の『ヴードゥー・ラウンジ』以来22年ぶり。その他、スイス、ドイツ、オーストリア、オランダ、ベルギー、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリアにおいても、それぞれ1位を獲得している[8]。日本でも3位に付け、これでストーンズは日本において1970年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代と5つの世代でトップ10入りする記録を達成した(洋楽部門では5組目)[9]。アメリカでは4位が最高位である。
各プレスからの評価も、デイリー・テレグラフでは5/5[10]、オールミュージックおよびローリング・ストーンで4.5/5[11]、ニュー・ミュージカル・エクスプレスでは4/5[12]と、おおむね高評価を受けた。Metacriticによるスコアは100点満点中82点[13]。
収録曲
- ジャスト・ユア・フール - Just Your Fool (Buddy Johnson) 2:16
- コミット・ア・クライム - Commit a Crime (Howlin' Wolf) 3:38
- ブルー・アンド・ロンサム - Blue and Lonesome (Little Walter) 3:07
- オール・オブ・ユア・ラヴ - All of Your Love (Magic Sam) 4:46
- アイ・ガッタ・ゴー - I Gotta Go (Little Walter) 3:26
- エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング - Everybody Knows About My Good Thing (Miles Grayson, Lermon Horton) 4:30
- ライド・エム・オン・ダウン - Ride 'Em on Down (Eddie Taylor) 2:48
- ヘイト・トゥ・シー・ユー・ゴー - Hate to See You Go (Little Walter) 3:20
- フー・ドゥー・ブルース - Hoo Doo Blues (Otis Hicks, Jerry West) 2:36
- リトル・レイン - Little Rain (Ewart G.Abner Jr., Jimmy Reed) 3:32
- ジャスト・ライク・アイ・トリート・ユー - Just Like I Treat You (Willie Dixon) 3:24
- アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー - I Can't Quit You Baby (Willie Dixon) 5:13
パーソナル
※CD記載のクレジットに準拠
ローリング・ストーンズ
ゲスト・ミュージシャン
- ダリル・ジョーンズ - ベース
- チャック・リーヴェル - キーボード
- マット・クリッフォード - キーボード
- エリック・クラプトン - エレキギター(#6、#12)
- ジム・ケルトナー - パーカッション(#9)
スタッフ
- ドン・ウォズ、グリマー・ツインズ - プロデューサー
- クリッシュ・シャーマ - エンジニア、ミキサー
- アンディ・クック、ジェイソン・エリオット、デリック・ストックウェル - アシスタント・エンジニア
- スティーブン・マーカソン - マスタリング
- ドン・マッコーリー - ドラム・テクニシャン
- ピエール・ド・ボーポール - クルー・チーフ
- リチャード・ヘイヴァーズ - ライナー・ノーツ
脚注
- ^ a b The Rolling Stones | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ The Rolling Stones - Chart history | Billboard
- ^ a b “11年振りニュー・アルバム『ブルー&ロンサム』12月2日発売決定! - UNIVERSAL MUSIC JAPAN”. 2017年8月22日閲覧。
- ^ “ローリング・ストーンズ、11年ぶりアルバム秘話明かす”. 2017年8月22日閲覧。
- ^ “ローリング・ストーンズとクラプトン、“たまたま”居合わせコラボ。”. 2017年8月22日閲覧。
- ^ “ローリング・ストーンズ『Blue and Lonesome』 プロデューサーが語る「壁にぶち当たった」制作経緯 - ロックの歴史を追いかける”. 2017年8月22日閲覧。
- ^ Certified Awards
- ^ australian-charts.com - The Rolling Stones - Blue & Lonesome
- ^ “【オリコン】ローリング・ストーンズ、22年半ぶりTOP3”. 2017年8月22日閲覧。
- ^ “Blue & Lonesome is the album any Rolling Stones fan would have wished for – review” (英語). 2017年8月22日閲覧。
- ^ “Review: The Rolling Stones, 'Blue and Lonesome' - Rolling Stone” (英語). 2017年8月22日閲覧。
- ^ “Rolling Stones - 'Blue & Lonesome' Review - NME” (英語). 2017年8月22日閲覧。
- ^ Critic Reviews for Blue and Lonesome - Metacritic
外部リンク