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「仮面の軍勢」の版間の差分

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'''仮面の軍勢'''(ヴァイザード)は、[[久保帯人]]作の[[漫画]]作品およびそれを原作としたアニメ『[[BLEACH]]』に登場する架空の集団。
'''仮面の軍勢'''(ヴァイザード)は、[[久保帯人]]作の[[漫画]]作品およびそれを原作としたアニメ『[[BLEACH]]』に登場する架空の集団。



2021年9月6日 (月) 09:29時点における版

仮面の軍勢(ヴァイザード)は、久保帯人作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『BLEACH』に登場する架空の集団。

概要

(ホロウ)の力が発現(発症)した死神の集団。虚が仮面を割ったことで破面となったのに対し、逆に仮面を被ることで虚特有の力(虚閃など)を発揮することができる。

なお、虚の力が発現した死神は精神世界に虚の人格が生まれ、これを御さない限り徐々に虚の人格に元の人格が飲まれて、突発的に虚化する可能性が高くなり、やがて元の人格が完全に消える。回避するには後述の、仮面の軍勢の使う虚化を会得しなければならない。なお、一時凌ぎにすぎないが、突発的に虚化しても斬魄刀を突き刺したり、無理矢理引き剥がすなどしてこの仮面を壊せば、自然と虚化が解けるらしい。

全8名は、元鬼道衆副鬼道長であるハッチを除きいずれも110年前に護廷十三隊の隊長・副隊長を務めていたが、藍染惣右介の陰謀の犠牲となり、強制的に虚化されかけた過去を持つ。この際、中央四十六室により虚として始末処分の裁定が下ったが、真相を知っていた浦原喜助四楓院夜一の助けにより逃亡に成功している。

彼らが去ってから100年以上の年月が経っているため、現在の護廷十三隊の中には当時所属していなかったルキア狛村日番谷大前田などの隊長や副隊長も含め、彼らを知らない者も多い。

各自斬魄刀を所持し、ハッチ・白以外の六人の斬魄刀の名前が判明している(過去編では、メンバーより先に拳西の斬魄刀の名前が判明している)。メンバーの内の平子・ローズ・ラブ・拳西の4人は元隊長であり、後にリサも隊長に就任した為に卍解を習得していると思われ、作中では拳西・ローズの卍解は判明している。霊体ではなく義骸のまま、斬魄刀の使用や虚化ができると見受けられる。

仮面の軍勢となって以降は、護廷十三隊と与しない第三勢力としながらも、自らの立場を“一護の味方”として表明している。経緯は不明だが、黒崎一護が始解や卍解を凄まじいスピードで会得したことを知っており、当初は一護の意志に関わらず、一護を仲間に引き入れようとしていた。そして一護が内なる虚を抑える為に赴いた際に、一護を仲間として認めている。

小説版では、義骸に入っているため100年間年を取らず、周りの人間に怪しまれないために住居を何度も移転しているとのこと。

空座町での決戦の際は護廷十三隊と藍染一派との戦いに乱入、フーラーが吐き出したギリアンの大群を殲滅する活躍を見せ、藍染を倒すべく護廷十三隊と共闘する。しかし、殆どのメンバーが藍染の圧倒的な力の前に敗北してしまう。その後、藍染が浦原によって封印された後は卯ノ花の治療を受け回復し、平子・ローズ・拳西は護廷十三隊に元の部隊の隊長として、白はスーパー副隊長として復隊、リサは商売のため尸魂界に拠点を移し、残りのメンバーは現世に残留している(千年血戦後、リサは隊長に昇進した上で復隊している)。

用語

虚の仮面
虚の仮面とは、虚の力が発現(発症)した者が、虚化の際に着ける仮面のこと。仮面の軍勢にとっては、もう一つの開放状態の斬魄刀のようなもの。
虚化発症前の一護の仮面は捨てても自分の懐に戻り、斬られた際に致命傷を避けたりする等、一護を守るための「防御反応」も見せた。
仮面の形は人によって千差万別であるがどの仮面でも基本的に喋っても口元が開く事は無い。
仮面の出し方にも違いが有り仮面の軍勢はそのまま仮面を顔に着けたり外したり出来るが一護と東仙は顔に手をかざし黒い霊圧を収束させて仮面を出す。
虚化
内なる虚との内在闘争が必要。内なる虚を単に屈服するだけではなく、同調も必要と思われる。仮面の軍勢が虚の力を発現するための変化。虚化した各自の顔面には虚の仮面が出現し、霊力が飛躍的に向上する。これにより身体能力や霊圧を使用した技の威力を強化できる。内なる虚との内在闘争後も虚化を保持するための訓練を要する。通常は秒単位での延長を続け膨大な時間が必要となるが、白のみ最初から15時間以上虚化を保持し続けられるが他のメンバーは数分しかできないと言っている。持続時間を過ぎると、突発的に虚化が解ける。この持続時間も絶対的なものではなく、戦う相手の実力に応じて消耗具合が変わり、場合によっては短縮するが一度外して付け直せば持続時間はリセットされるらしく、強敵と戦う場合は状況や力量に応じて外して着け直す方法をとる。
この虚化を習得しているのは仮面の軍勢と前述の黒崎一護の他、藍染の元に付いた東仙要も習得している。
なお、一護は完全虚化を、東仙は帰刃を披露しているが、他の仮面の軍勢でも出来るかどうかは不明。前者は少なくとも内なる虚の具象化と対話が条件に入っていると思われる。
スーパーひよ里ウォーカー
使用者の最大霊力を測るための機械。一護曰く「手作り丸出しのインチキダイエットマシーン」、平子曰く「ポンコツひよ里ウォーカー」。

メンバー

平子 真子(ひらこ しんじ)
声 - 小野坂昌也
身長176cm 体重60kg 5月10日生まれ
二学期、空座高校に転校してきたオカッパ頭の男性。一人称は「俺」。関西弁を喋り、飄々とした態度で振る舞う。逆さま書きが得意のほか、初登場時は、上下を逆転して空中に浮遊して飲食していた。舌の上にリング状のタンピアスをしている。過去の経緯から浦原とも面識があり、藍染や崩玉などの事情にも詳しく、また一護の死神の力を取り戻したことや、斬魄刀解放および卍解習得の経緯までも把握していた。一護の父・一心とは面識がないため、一心が霊力を解放しても誰の霊圧かは分からなかった模様。仮面の軍勢の中でも三枚目な役どころが多く、ひよ里にはよく殴られているが死神を嫌って哀しんでいる彼女を慰めるなど、仲間として大切にしている。根が嘘つきで、容姿端麗な女は自分の初恋の人だと嘘をつく。
虚化するとツタンカーメンを思わせるような仮面が現れる。戦闘においても斬魄刀を解放することなく、虚化だけでグリムジョー(無解放で片腕の状態)を凌駕する戦闘力を持つ。
110年前は五番隊隊長を務めており、現在よりも長髪(ストレート)だった。羽織は袖のあるタイプ。当時副隊長だった藍染の上官で、当時から藍染を警戒し、自分の部下にすることで監視しようと目論んでいた。101年前に魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれ、虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略で逆に虚化する。アニメではこの時に東仙と交戦しており、虚化によって意識混濁の状況下にもかかわらず優位に立っていた。
破面篇での藍染一派との決戦時は、他のメンバーと共に参戦。自身は藍染に斬りかかるも東仙に阻まれ額を斬られたが、狛村に助けられる。その後、暫くは市丸と交戦していたが、十刃を見限った藍染によって中断され、藍染の挑発に乗ったひよりが市丸の手で重傷を負ったことを契機に斬魄刀を始解して再び藍染と対峙するも、始解の能力を見破られ一旦敗北したが、一護が現世に帰還したことで京楽や日番谷を始めとした護廷十三隊と共に再々度藍染に挑み、逆撫の能力で日番谷を援護し追い詰めるも、藍染の鏡花水月によって戦闘不能となった。決戦後は、五番隊隊長に復帰する(羽織は110年前と同一)。
星十字騎士団との戦いでは雛森と行動し、対戦相手は不明だがローズや拳西と共に卍解を奪われずに済んだ。二回目の侵攻では、狛村と共にバンビエッタと対峙し、逆撫の能力で錯乱させるが、完聖体となったバンビエッタの反撃に遭い、戦闘不能となった。その後、雛森の治療で完治してはいない(雛森の技術では、四番隊には劣るため)が復活し、重傷の砕蜂や希代を抱えたまま兵士と交戦していた希千代を雛森と共に援護し、バズビーの突然の襲撃に遭うも間一髪のところで逆撫の能力に嵌めて攻撃を逸らさせたため無事であり、浦原や生き残った隊長・副隊長と合流し、門を作成。完成後は霊王宮へ進撃したが、ジェラルドに敗北した。戦いが収束した10年後も変わらず隊長を続けており、ルキアの隊長就任式に参加するために一番隊隊舎を探して瀞霊廷を右往左往していた剣八一行を、雛森と共に見送っていた。
連載第1話の見開きのカラー扉絵に載っており、平子の登場が初期から既に企画されていた。ただし、作者曰く役割までは決まっていなかったため、この時点では元隊長の設定はなかったとのことである。
斬魄刀:『逆撫(さかなで)』
解放する際、刀を逆手に持って落としつつ解放する。能力解放と共に柄尻にリングがつき、刀身に規則正しい間隔で複数の穴が開いた形状の剣に変化する。鏡花水月と同様に他人の神経を100%支配する能力で、相手が認識する上下前後左右及び、見えている方向と斬られる方向の感覚を逆にする事ができる。刀を振り回すことで相手の周囲に特殊な匂いを振り撒き、その匂いを嗅がせる事が発動条件となる。視覚情報を逆転させられていると頭で理解できても、反射的に行動する事を止めるのは難しいため、視覚を駆使した戦いに慣れているものほど、この斬魄刀の能力は強みを増す。藍染には五感を支配する鏡花水月には程遠いと断じられている。
具象化した姿は明らかになっていないが、小説『The Death Save The Strawberry』では、嘘ばかりつく性悪な性格の斬魄刀であり、そこから真実を見出すことで屈服(卍解の習得)に成功したという設定が明らかになっている。逆撫は初めて藍染と接した時には異常に興味を示しており、この逆撫の反応から、平子は藍染の本性を察し警戒を強めていた。卍解は小説『Can't Fear Your Own World』にて使用しており、効果については京楽等の卍解と同じ様に周りを巻き込むタイプであると言われている。
解号は「倒れろ『逆撫』(たおれろ『〜』)」
【卍解】:『逆様邪八宝塞(さかしまよこしまはっぽうふさがり)』
小説『Can't Fear Your Own World』で、叫谷での戦いで使用される。「敵と味方の認識を倒(さかさま)に逆転させる」という能力を有している。解放すると、撫子の花のような巨大な花型の台座が現れる。斬魄刀の刀身も、剣先がリング状の錫杖のような形に変化する。小説内では、膨大な数の敵に一人で立ち向かい、その敵を同士討ちさせることで一網打尽にした。卍解するにあたって、「味方がいたら駄目、サシの勝負でも駄目、大勢の敵と自分一人でないといけない」と説明しており、1対多数でないと効果を発揮しない。空座町決戦において使用されなかったのも、死神や仮面の軍勢等の味方が多数いたためである。また、千年血戦編においても、前述の理由もあり披露されなかったが、これについて平子は「滅却師が瀞霊廷の中に現れず、外で陣取ってくれたら大半は片付けられた」と話している。
かなり不便な卍解であると本人も自覚しており、「始解が強者向きで、卍解が雑魚向き」と評している。
技「タンマ落とし」
一護の虚化修業の際に使用。相手の顔に手をかざし、意識を飛ばす技。
技「暖簾捲り(のれんめくり)」
過去編で使用。空間を引き裂き、鬼道などで隠れた相手を暴く技。
技「虚閃(セロ)」
虚化後に使用。斬魄刀を地面と平行に構えたまま、拳から放つ。
猿柿 ひよ里(さるがき ひより)
声 - 高木礼子
身長133cm 体重26kg 8月1日生まれ
金髪のツインテールで、八重歯とそばかすがある小柄な少女。猿の漢字が胸に描かれた赤ジャージと白いタンクトップを着て、ビーチサンダルを履いている。関西弁を喋り、口癖は「ハゲ」。態度がでかく、上下関係問わずに喧嘩腰で物を言う。死神と人間を嫌っている。一護が内なる虚を制御できるようになってからは、一護の虚化時の戦闘訓練を行う。
虚化時には一本角の生えた仮面が表れる。虚を制御する為の内在闘争では、最長時間(69分2秒)を記録。
110年前は護廷十三隊の十二番隊副隊長を務めており、前隊長の曳舟を慕っていた。浦原が新隊長となった当初は、彼のことを認めようとせず反発していたが、技術開発室長になるなど嫌々ながらも浦原を手伝っていたようである。ただし、自分より階級が下であるにもかかわらず技術開発副局長に就任したマユリや、上官である自分に対してタメ口で話す阿近に対しては相当苛立っていた。この頃から、平子の顔面をいきなり蹴りとばすなど、良き喧嘩仲間な関係となっていた。101年前に魂魄消失事件のサンプル採取のため拳西のもとへ向かうが、虚化した拳西達と戦い、藍染達の策略に嵌り虚化する。
空座町での藍染一派との決戦では、日番谷とリサと共にハリベルと対決している。その後、藍染の挑発に乗って斬りかかるも、市丸の『神槍』で体を両断され(アニメでは腹部を刺された)瀕死の重傷を負うが、ハッチと卯ノ花によって一命を取り留めた。決戦後も死神嫌いは変わらず、尸魂界で治療を受けた後はすぐに現世に戻っており、浦原から浦原商店の店員としてスカウトされているが、全く応じていない様子である[1]
千年血戦篇では、ラブやハッチやリサと共に平子からの頼みのため、「世界のひずみ直し隊」を結成する。その後は門を作成する為に死神達と合流し、門完成後は霊王宮へ進撃したがジェラルドに敗北した。最終回でも登場し、一護の息子である一勇を目撃している。
斬魄刀:『馘大蛇(くびきりおろち)』
能力解放と共に、刀身にギザギザがついた身の丈ほどの大剣に変化する。描写が少なく、能力は不明。
解号は「ぶっ手切れ『馘大蛇』(ぶったぎれ『〜』)」
技「虚閃(セロ)」
虚化後に口から放つ。色は赤。
技「ガトリング地団駄」
一護の修業で虚化後に使用。空中に身を浮かせ、地団駄を踏むように連続で蹴りつける技。
技「西瓜割り(すいかわり)」
虚化後に使用。下肢に反動をつけ、体重を乗せて相手を真っ二つに両断する技。
愛川 羅武(あいかわ らぶ)
声 - 稲田徹
身長189cm 体重86kg 10月10日生まれ
長身でサングラスをかけ、さまざまな方向に分かれたアフロヘアーの男。通称ラブジャンプなどの漫画を読んでいることが多く、漫画を見て大笑いしたり漫画の台詞に心酔し自らの思いを語ったりする。好きなセリフは「おまえはもう死んでいる。」
虚化すると鬼のような仮面が現れる。
110年前は護廷十三隊の七番隊隊長を務めていた。羽織は袖のないタイプで、当時からすでにアフロヘアーであった。この頃から既にひよ里の保護者的な存在で、隊首会の際に平子に飛び蹴りを食らわせたひよ里に拳骨を入れる等、隊長不在時にひよ里の面倒を見ていた。101年前に魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれ、虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略に嵌り虚化した。
空座町での藍染一派との決戦では、重傷を負い戦闘不能になった京楽と浮竹の代わりに、ローズと共闘してスタークとの対決を展開しているが、追いつめられたところを京楽の加勢で事なきを得ている。その後、藍染に挑むも敗れた。決戦後は、「ジャンプのない世界に用はない」との理由及びひよ里の保護を名目に、尸魂界で治療を受けた後はすぐに現世へと戻っている[1]
千年血戦篇では、ひよりが結成した「世界のひずみ直し隊」に加わり、浦原から死覇装に着替えて戦闘に参加するように要請された際には、平子やローズや拳西が命張ってる中で帰ることは出来ないと言う理由で要請を快諾した。門完成後は霊王宮へ進撃したが、ジェラルドに敗北した。
斬魄刀:『天狗丸(てんぐまる)』
能力解放と共に、巨大なトゲ付きの金棒に変化する。単純な破壊力が高いほか、スタークの「無限装弾虚閃」を全く受け付けない強度を誇る。卍解は作中では使用しておらず不明。
解号は「打ち砕け『天狗丸』(うちくだけ『〜』)」
技「火吹の小槌(ひふきのこづち)」
炎を纏った天狗丸を振り下ろし、広域を巻き込んで押し潰す技。
技「鏡開(かがみびらき)」
虚化後に使用。相手の眉間に両指を差し込み、素手で真っ二つに引き裂く技。
鳳橋 楼十郎(おおとりばし ろうじゅうろう)
声 - 樫井笙人
身長187cm 体重73kg 3月17日生まれ
ナルシスト風な伊達男。通称ローズ。髪型はウェーブのかかった長い金髪、服装は70年代ハードロック風でギターを持っている。羅武と共にいることが多い。羅武がジャンプを読ませなかったり自分のジャンプコミックスを先に読むことに不平を言っている。口調や態度は仮面の軍勢の中ではハッチと共に穏やかな方だが、自身の言動にやや陶酔する傾向にあり、羅武にツッコまれる。
虚化すると鳥の頭のような仮面が現れる。
110年前は、当時の一昨年から護廷十三隊の三番隊隊長を務めていた。羽織は袖のないタイプ。101年前に魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれ、虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略に嵌り虚化した。
藍染との決戦時は羅武と共にスタークと対峙し、スタークの能力で追い詰められるも京楽の乱入で事なきを得、後に藍染に挑むも敗れた。決戦後は三番隊隊長に復帰している(羽織は110年前と同一)。
星十字騎士団との戦いではナナナ・ナジャークープと交戦し描写がなかったため勝敗は不明だが、卍解は奪われずに済んだ。二回目の侵攻では拳西と共にマスキュリンと対峙し、拳西の作った隙でジェイムズを倒して、卍解を発動させマスキュリンを追い詰めるが、能力について喋ってしまったためマスキュリンに弱点を見破られ、スター・フラッシュで倒される。その後、ルキアによって拳西と共に勇音の所へ運ばれ治療を受けていたが、治療の最中に突如現れたグレミィにより絶命させられてしまう。その後、ジゼルによりゾンビ化され、マユリのもとへ現れるがマユリの薬によりマユリのゾンビにされる。戦いが収束した後にマユリの手でゾンビ化が解除された模様で、10年後でも隊長は続けている。
斬魄刀:『金沙羅(きんしゃら)』
能力解放と共に、薔薇の花が先端についた鉄製のに変化する。従来の鞭と違い、先端部分でのみ攻撃している。
解号は「奏でろ『金沙羅』(かなでろ『〜』)」
技「金沙羅奏曲第十一番“十六夜薔薇”(きんしゃらそうきょくだいじゅういちばん“いざよいばら”)」
先端の薔薇を対象に刺し、鞭を指で演奏するように奏でる事で、その薔薇から楕円形の爆発を連続で起こす。
技「アルペジオ」
虚化後に使用。鞘と斬魄刀で十字架を描き、旋律のようなものを奏でて相手を操る技。
【卍解】:『金沙羅舞踏団(きんしゃらぶとうだん)』
空中に指揮棒を持つ右手と空の左手、12人以上の顔に「金沙羅」の先端部分がついた人形を召喚する。能力は音楽を操り、敵にまやかしの旋律を聴かせる(まやかしとはいえ心を奪われると実際にダメージを受ける)。音楽を聴かせることで能力を発動させるため、鼓膜を破られると効果を発揮しなくなるという弱点がある。
技「海流(シー・ドリフト)」
人形が回転し水流で相手を閉じ込める。
技「火山の使者(プロメテウス)」
人形の作った火を相手にぶつける。
技「英雄の生涯(アイン・ヘルデンベーレン)」
とどめを刺す技だが、発動前にマスキュリンが鼓膜を破ったため、効果は不明。
矢胴丸 リサ(やどうまる リサ)
声 - 服部加奈子石塚さより(278話 - )
身長162cm 体重52kg 2月3日生まれ
愛知寄りの岐阜弁を話し、セーラー服を着ている。眼鏡におさげと一見して真面目そうな外見で、実はエロ本好き(アニメ版では水着グラビアの本)。口調は結構きついが仲間を気遣う一面もある。本人は1日に2回読むほか、羅武に2日に1回はエロ本を貸している。本人曰く「スケベではなく、興味津々なだけ」。隠れているものほど見たくなる性格らしい。
虚化すると、十字模様が入った菱形の仮面が現れる。
110年前は護廷十三隊の八番隊副隊長で京楽の部下で、七緒と毎月一日は一緒に本を読んでいた。当時は下がスカート状になった死覇装を纏っている。101年前に、京楽の推薦によりテッサイの代わりに魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれた。虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略に嵌り虚化した。
破面篇では一護の虚化制御の内在闘争時に自身が当番という理由で最初に戦った。空座町の決戦時には、他のメンバーと共に参戦。ひよりと共にハリベルと交戦するもハリベルが藍染に斬られたことで中断され、一護の現世帰還後に虚化して藍染に挑むも敗れた。
藍染との決戦後は、志波空鶴の家を拠点に書籍販売会社を立ち上げて、事業を営んでいる。現世の本(特にエロ本)やCDを尸魂界に調達して販売、特に男性死神からの支持を受けてかなりの売上を得ているようである。この事業により、尸魂界に拠点を置いている現在も現世に顔を出す機会が多く、ひよ里ら現世残留組とは接触を取り続けている[1]
千年血戦篇では、ひよりが結成した「世界のひずみ直し隊」に加わっている。この戦いから髪型がポニーテールに変わっている。その後、門を作成する為に死神達と合流。門完成後は霊王宮へ進撃したが、ジェラルドに敗北した。戦いが収束した後は、元流斎の戦死により元上官の京楽が総隊長に就任したため、空席であった八番隊隊長に任命され、護廷十三隊に復帰した[2]。小説版では、七緒とも再会し、図書館では雛森と対面し、二人に相談して自身の隊の副隊長を選ぼうとしていたが、ダメ出しが多くて結局決まらなかったため、当面七緒を一番隊副隊長を兼任する形で副隊長代行に任命することとなった。
斬魄刀:『鉄漿蜻蛉(はぐろとんぼ)』
解放時は刀と鞘を繋げ、それを回すと巨大なの中間のような武器に変化する。描写が少なく、能力は不明だが、決戦後に隊長に就任したことから卍解は会得していると思われる。
解号は「潰せ『鉄漿蜻蛉』(つぶせ『〜』)」
技「パンチラトルネード」
一護の修業時に使用。片手を支点に広げた両足を旋回させ、もう片方の手で斬魄刀を振う技。
技「千枚卸(せんまいおろし)」
虚化後に使用。相手を細かくスライスするように斬り刻む技。
技「二十一条蜻蛉下り」
ジェラルドに対して使用。
有昭田 鉢玄(うしょうだ はちげん)
声 - 長嶝高士
身長257cm 体重377kg 9月8日生まれ
通称ハッチ。大柄で寸銅な男。訛りのある丁寧な言葉遣いをし、他のメンバーに尻に敷かれている。髪の色が桃色で、頭頂部は×印のように黒くなっている。結界などを張ること(鬼道系)が専門の様子。織姫と同じように回帰能力もある模様。自分とよく似た能力を持つ織姫にシンパシーを感じている。ヤミーによって破壊された椿鬼を復活させた。
虚化すると、バロンを思わせるような仮面が現れる。斬魄刀は白と同様に作中では一護がひよりと交戦した時に引き起こした虚化暴走時以外では使用しておらず、所持している描写もない。
101年前の鬼道(鬼道のみで戦う戦闘集団)副鬼道長。頭頂部には鬼道衆の紋章が刻まれていた。101年前に魂魄消失案件の始末特務部隊の一人に選ばれ、虚化した拳西達と戦うが、藍染達の策略に嵌り虚化した(それでも鬼道のなかでは扱いの難しい縛道の九十番台後半を使うだけでなく、さらに詠唱破棄して拳西を一時的に拘束するなど高い実力が見受けられた)。
藍染との決戦では、砕蜂や大前田の救援に駆けつけてバラガンと対決。夜一の部下だった砕蜂とは面識があり、自分らが浦原と繋がっているのを彼女が知っていた為に嫌われていたが、浦原の1ヶ月間の結界謹慎を条件に和解・共闘。バラガンの「死の息吹」で朽ち始めた右腕を結界で切断し、バラガンの体内へ転送する捨て身の攻撃で勝利した。その後は、瀕死の重傷を負ったひよ里の応急処置にあたった。
決戦後は自分でなければアジトの結界を作れないこと、自分に慣れたネコがさびしい思いをしないようにという理由で、ひよ里らと共に現世に戻った[1]
千年血戦篇では、ひよりが結成した「世界のひずみ直し隊」に加わっている。その後、門を作成する為に死神達と合流。門完成後は霊王宮へ進撃したが、ジェラルドに敗北した。
技「スタンディング・オベーション」
虚化後に使用。指を鳴らして相手の頭部に結界を張り、胴体と切り離す技。
技「六方封陣(ろっぽうふうじん)」
6本の柱状の結界を東西南北と上下に発生させ、中心にいる相手を封じる技。バラガンに向けて使用したが、朽ちさせられた。
技「匣遺(はこおくり)」
様々な物質を匣状の結界に入れ、それを自在に転送させる技。バラガンの「死の息吹」を受けて朽ち始めた自身の右腕を転送し、バラガンを消滅させた。
技「五養蓋(ごようがい)」
五角形の結界を張り、その中の相手を治癒する技。
技「チョコレート・バー・スライダー」
ジェラルドに対して使用。
六車 拳西(むぐるま けんせい)
声 - 杉田智和
身長179cm 体重75kg 7月30日生まれ
銀色の短髪で筋肉質の目つきが悪い男。冬でもタンクトップ。左耳に三つ、左眉に一つピアスをしている。短気で気性が荒く、冗談が通じない性格で、些細な事でも青筋を立てながらキレる。特に織姫の天然っぷりにはかなり苛々していた。こうした一面に反して料理は上手(調味量の割合は若干雑)。虚化すると、ホッケーマスクに似た仮面が現れる。
110年前は護廷十三隊の九番隊隊長で、「六車九番隊」と暴走族のようだった。羽織は袖のないタイプ(というよりノースリーブ)。既に短気な性格で(アニメ次回予告での平子によれば、その煩さで総隊長が不眠症になったとのこと)。101年前に当時隊の五席だった東仙を含む部下4人を率いて魂魄消失案件を調査し、幼少の頃の檜佐木を助けていた(BLEACH 13 BLADEs.の作者のインタビューによると、この設定は後付けであるとのこと)。その後突然の急襲を受けた後、虚化し平子達を襲撃した。
空座町での藍染一派との決戦では、戦闘不能になった白に代わってワンダーワイスに卍解して戦いを挑む。以降の描写はなく、勝敗は不明だが、ワンダーワイスは藍染と元柳斎の元に現れている為、敗北して戦闘不能になったと思われる。
その後はしばらく登場しなかったが、藍染との決戦後、九番隊隊長に復帰している(羽織は110年前と同一だが、帯の代わりにベルトを装着している)。尚、代々九番隊隊長が兼任するはずの瀞霊廷通信編集長業務に関しては、隊長職を空けていた時期が長いため「現状に慣れるまで」という名目上編集長は檜佐木が引き続き代行しているが、拳西本人はこの役職に就く意思は全くない[1]。代わりに檜佐木が受け持つべき副隊長業務を自身が請け負うことでバランスを取っているようである[1]
星十字騎士団との戦いでは、対戦相手は不明だが卍解を奪われずに済んだ。敵の撤退後は、戦力増強のために白と二人で檜佐木の卍解習得に協力する。二回目の侵攻では、戦闘不能となった修兵の代わりにマスク・ド・マスキュリンと対峙し、卍解を以て交戦する。一度は追い詰めるが、聖文字の能力でパワーアップしたマスキュリンの前に敗れる。その後、ルキアによってローズと共に勇音の所へ運ばれ治療を受けていたが、治療の最中に突如現れたグレミィにより絶命させられてしまう。その後、ジゼルによりゾンビ化され、マユリのもとへ現れるが逆にマユリの薬によりマユリのゾンビになり、ぺぺの能力により窮地に陥っていた白哉を助けた。戦いが収束した後にマユリの手でゾンビ化が解除された模様で、10年後でも隊長は続けている。ルキアの隊長就任式に参加すべく、一番隊隊舎に向かっていた道中で、松本と共に結局卍解を披露することがなかった檜佐木を終始いじり倒していた。
斬魄刀:『断風(たちかぜ)[3]
能力解放と共に風を纏い、コンバットナイフのような形状に変化する。振るうと風を糸状にして飛ばし、斬った太刀筋を炸裂させる能力を持つ。現世に身を置くことになってから隊長に復帰するまでは始解の状態を保って携帯していた。
解号は「吹っ飛ばせ『断風』(ふっとばせ『〜』)」
技「爆弾突き(ばくだんつき)」
両手で霊圧を溜めて球状にし、相手を突くのと同時に爆発させる技。
技「サンドバッグ・ビート」
虚化後に使用。正拳突きで何度も連打する技。
【卍解】:『鐵拳断風(てっけんたちかぜ)』
能力解放と共に握り懐剣状に変化し、両腕が風神の羽衣を思わせる装甲の様なもので覆われる。始解による炸裂の威力が拳に込められており、拳が触れてる間は炸裂能力が無限に叩き込まれ続ける。攻撃時はメリケンサックのような形状に変化し、卍解そのものの耐久力も高い。
久南 白(くな ましろ)
声 - 神田朱未
身長153cm 体重44kg 4月1日生まれ
白色のライダースーツを着ていて、頭にはゴーグルをつけている少女。手袋、スカーフ、ブーツなどはオレンジ色。髪の色は緑。子供のような性格で、自己主張が激しい。一護を最初「苺」と思った事から「ベリたん」と呼び、他の仲間も名前に「ん」をつけて(例えばひよ里なら「ひよりん」、ハッチなら「はっちん」と)呼ぶ。羅武はラブっちと呼び、拳西は付き合いが長いためか、呼び捨て。
虚化すると、バッタを思わせる仮面が現れる。特に訓練はしていないが、連続15時間以上の虚化が可能。戦闘では主に「白キック」と称した蹴りを主体とした戦い方を用いる。斬魄刀はハッチと同様に作中では一護がひよりと交戦した時に引き起こした虚化暴走時以外では使用しておらず、持っている描写もない。
101年前当時は護廷十三隊の九番隊副隊長で拳西の副官、髪型はウェーブヘアーだった。101年前に魂魄消失案件の調査に同行するも、突然の急襲に遭う。その直後虚化し、平子達を襲撃した。きなこの付いたおはぎが大好物。
空座町での藍染一派との決戦では、フーラーを破壊後、ワンダーワイスと戦うも虚化が解けた隙を突かれて負傷する。決戦後は九番隊へと復帰するが、自分も副隊長をやると言い出すと予見していた拳西と檜佐木の協議の末に、瀞霊廷通信の特別編集記者「ウルトララジカルスクープエディター」という役職に就任している。尚、この役職を略すと「URSE(うるせえ)」と拳西の白への気持ちが込められているが、白本人はその事実に気づいていない[1]
千年血戦篇では、拳西と共に檜佐木の卍解習得に向けて修行に協力し、虚化して檜佐木と戦った。この時にスーパー副隊長であることが本人の発言で判明したが、副隊長の檜佐木よりも立場が上なのか、戦闘力を指して上なのかは詳細に語られていないため不明。68巻で他のメンバーは門を作る役割で再登場したが、白は登場しなかった。ただし、小説版では真央霊術院に攻め混んできた雑兵と戦っていた事が判明した。
十二番隊に妹のニコがいる為、滅却師の騒動が収束して来た後は、よく技術開発局に遊びに行っている[4]
技「虚閃(セロ)」
色は黄緑。回し蹴りと同じ動作により放つ。

脚注

  1. ^ a b c d e f g 小説『The Death Save The Strawberry』より。
  2. ^ この時は、胸と臍が出ている死覇装を纏っていた。
  3. ^ 初使用時は「断地風」と記載されていた。
  4. ^ この際、鵯州からは「草鹿の嬢ちゃんが来なくなったと思ったら、代わりが来るようになったな...」とため息混じりに呆れられていた。

関連項目