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[[File:Scotland Place, Westminster-geograph-3324371.jpg|thumb|映画『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団#映画|ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』で魔法省の外来者用入口である電話ボックスの付近として撮影に使用された[[ロンドン]]・[[ウェストミンスター]]のスコットランド・プレイス]] |
2021年9月6日 (月) 09:17時点における版
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魔法省(まほうしょう、Ministry of Magic)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズに登場する架空の機関である。略称は「M.O.M」。
各国にはそれぞれの国・地域[注 1]の魔法政府機関があるとされているが、この項目では物語の舞台となるイギリスの魔法省について記述する。あわせて、作中に登場する法令・国際組織についても解説する。
概要
英国魔法省は魔法使い評議会(The Wizards' Council)を前身とする公的機関で、司法・外交・運輸などマグルの官公庁同様の仕事のほか、魔法族および魔法生物の存在をマグルから守ること、闇魔術から魔法界の秩序と安全を守ることである。
魔法法執行部、魔法事故惨事部、魔法生物規制管理部、国際魔法協力部、魔法運輸部、魔法ゲーム・スポーツ部、神秘部の7部門から成る。うち最大の部署は魔法法執行部で、神秘部を除く全ての部署が、法執行部に対してなんらかの責任を負う。二番目は、魔法生物規制管理部である。
イギリス魔法界の最高権力者は魔法大臣で、マグルの首相[注 2]と同格である。マグルの首相の執務室の肖像画または暖炉を通じ、直接連絡を取ることが可能だが、平時には互いの就任時に挨拶を交わすのみである。
議会はなく、裁判所も省の一機関であるなど権力分立はされておらず、恣意的な法令・判決が出ることもある。また賄賂や縁故の横行といった、1990年代には腐敗している様子も描写されている。
施設
魔法省本庁舎はロンドンの地下に設置されている。地下ではあるが、魔法によって自在に景色・天候を変えられる窓が存在する。
在勤者は、煙突飛行ネットワークで通勤するため、地下8階のアトリウムの壁際に暖炉が多数設置されている。第7巻では煙突飛行ネットワークが高官のみに制限され、一般職員は公衆トイレの個室で自分自身を流すことでアトリウムに着くようになった。
外来者用の入口は赤い電話ボックスになっており、6,2,4,4,2をダイヤルすると女性が用件を尋ねる。そして用件を言うと、公衆電話のつり銭口から名前と用件が書かれた、四角い銀色のバッジが出てくる。バッジをつけると床が落ちて魔法省のアトリウムに着く。外来者は、いったん守衛室に行って杖を預けなければならない。
地下8階のアトリウム(エントランスホール)には、魔法使い・魔女・ケンタウルス・ゴブリン・屋敷しもべ妖精の共和を象徴する噴水「魔法族の和の泉」がある。泉に投げ入れられたコインはすべて、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に寄付される。
異なる部署同士の連絡には昔はふくろうを使っていたが、建物が糞だらけになるため、魔法のかかった連絡用紙飛行機を使っている。
機構
魔法省にはさまざまな部があり、それぞれが異なる役職を担当している。
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魔法大臣室
魔法大臣および補佐官が出入りしている。
魔法大臣
イギリス魔法界の最高権力者。魔法省が魔法使い評議会と呼ばれていたころは、委員長がその地位にあった。マグルの首相と同格である。
- バーバルス・ブラッグ(13世紀)
- かつての魔法使い評議会委員長。1269年にクィディッチにスニジェットを持ち込む。
- バードック・マルドゥーン(14世紀)
- 14世紀の魔法使い評議会委員長。「ヒトたる存在」を「2本足で歩くもの」と規定して会議を開いたが、2本足の鳥や怪物などが会場で騒いだために成立しなかった。
- エルフリダ・クラッグ
- アルテミシア・ラフキン(1798年 - 1811年)
- 初代魔法大臣。初の女性大臣でもあった。
- グローガン・スタンプ(1811年 - 1819年)
- それなりの人望があった。「ヒトたる存在」を「魔法社会の法律を理解する知性を持ち、立法に関する責任の一端を担うことができる生物」と規定した。
- オッタリン・ギャンボル(1827年 - 1835年[1])
- ホグワーツへの輸送手段として、ホグワーツ特急を提案した。
- エバンゲリン・オーピントン(1849 - 1855)
- ロンドンのキングス・クロス駅に、魔法使いのための新しいプラットフォームを作ることを提案した。
- ファリス・スパーヴィン(1865年 - 1903年)
- ノビー・リーチ(1962年 - 1968年)
- ミリセント・バグノールド(1980年 - 1990年)
- コーネリウス・オズワルド・ファッジ(1990年 - 1996年、第1巻 - 第5巻)
- 演 - ロバート・ハーディ(映画版)
- 日本語吹き替え - 篠原大作(映画版)
- ライムのような黄緑色の山高帽をかぶっている。シリウス・ブラック逮捕時には魔法事故惨事部の次官だったが、ミリセント・バグノールドの引退に際してアルバス・ダンブルドアが推薦を辞退したため、魔法大臣に就任した。
- ダンブルドアを自分より賢く強力な魔法使いと認め、尊敬している。就任当初はダンブルドアにたびたび助言や援助を求めていたが、権力の味を覚えて自信をつけたことから、しだいに地位に執着するようになる。また純血主義者でもあるため、マグルに友好的なアーサー・ウィーズリーを快く思っていない。
- 人当りが良く、基本的にハリーを厚遇し、のちに決別するまではハリーもファッジに親近感を抱く。第3巻『アズカバンの囚人』において、魔法でマージョリー・ダーズリーを膨らませた際にも笑顔で事後処理し、3年次の教科書までそろえて出迎える。また、シリウスが裏切り者であると思われていたころには、「彼が後見人であることを知ったらハリーがどれほど辛い思いをするか」と思い測るという少なからぬ思いやりを見せる[注 3]。
- しかし第4巻『炎のゴブレット』終盤、ダンブルドアがヴォルデモートの復活を指摘したにもかかわらず、権力への執着心とヴォルデモートへの恐怖心からそれを認めることができず、ダンブルドアと決別する。さらに「日刊予言者新聞」に圧力をかけ、ハリーやダンブルドアを非難し、ヴォルデモート一派による連続失踪事件をシリウスの仕業だと報じる内容の記事を書かせる。その後はドローレス・アンブリッジを通じてホグワーツに干渉するが、第5巻『不死鳥の騎士団』終盤でヴォルデモートの復活が公になり、国中から辞任を求められルーファス・スクリムジョールに大臣の座を明け渡す。それ以降も顧問として魔法省に残り、マグルの首相への連絡係となる。その後の消息は描かれていない。
- 映画版は第2作『秘密の部屋』から登場。登場当初はバロック調の時代物の礼服にのかつらを模した髪型で登場するが、第3作『アズカバンの囚人』以降から黒の山高帽に現代風のスーツに変更されている。
- ルーファス・スクリムジョール(1996年 - 1997年、第6巻 - 第7巻初期)
- 演 - ビル・ナイ(映画版)
- 日本語吹き替え - 小川真司(映画版)
- 白髪交じりの黄褐色の長髪と眼鏡が特徴。髪がたてがみのように見え、顔もライオンに似ていることから「年老いたライオン」とも呼ばれる。
- 第5巻では魔法法執行部闇祓い局の局長であり、ニンファドーラ・トンクスやキングズリー・シャックルボルトの上司に当たる。
- 第6巻『謎のプリンス』で、コーネリウス・ファッジに代わって魔法大臣に就任。ヴォルデモート復活に怯える魔法界の人心を安定させるため、マグルの首相の安全確保など迅速な対応を見せるが、疑わしければ無実の人物まで拘束するといった強引な手段を取り、さらにハリーに対して魔法省の掲げるヒーローとして協力してほしいと考えるが、その手法を好ましく思わないハリーに協力を拒否される。
- 第7巻『死の秘宝』ではファッジ同様、アズカバンからの集団脱獄や、ヴォルデモート一派によるハリー襲撃といった情報を隠蔽するようになる。1997年7月31日、隠れ穴を訪れて、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人にアルバス・ダンブルドアの遺品を届ける。その際に考えの相違からハリーらに拒絶され、決別する。その後、魔法省で死喰い人に殺害され、魔法省はヴォルデモート陣営に陥落する。その際、ハリーの居場所を知ろうとする死喰い人によって拷問されるが口を割らず、それまで不信感を抱いていたハリーは、最期に自分をかばったと知り、感謝するようになる。スクリムジョールの死は公式には辞任とされ、後任としてパイアス・シックネスが魔法大臣に就任する。
- 映画版は第7作『死の秘宝 PART1』に登場。原作とは異なり、眼鏡をかけていない。
- パイアス・シックネス(1997年 - 1998年、第7巻初期 - 同巻終盤)
- 演 - ガイ・ヘンリー(映画版)
- 日本語吹き替え - 家中宏(映画版)
- 魔法法執行部部長だったが、第7巻序盤でヤックスリーに「服従の呪文」をかけられ、ヴォルデモート陣営によって殺害されたルーファス・スクリムジョールの後任として魔法大臣に就任する。以降、ヴォルデモートの傀儡として利用され、ハリーを指名手配にしたり、マグル生まれ登録委員会を設立したりする。
- ホグワーツの戦いではヴォルデモート陣営で参戦するが、魔法省の同僚、アーサー・ウィーズリーとパーシー・ウィーズリーのまえに敗れる。その後、大臣の職はキングズリー・シャックルボルトに引き継がれる。作中では一貫して「服従の呪文」で服従させられ、実際にどのような思想を持つ人物なのかは不明である。
- 映画版は、『死の秘宝』二部作に登場。初めから死喰い人であるかのような描写となっており、服従の呪文をかけられているかは明確にされていない。最後まで生き残る原作小説とは異なり、映画版では分霊箱のひとつであるレイブンクローの髪飾りを破壊されたことを感知したヴォルデモートの八つ当たりの対象となり、死の呪いを撃たれ死亡する。
- キングズリー・シャックルボルト(1998年 - 2019年、第7巻終盤 - )
- 第7巻終盤、暫定の魔法大臣に指名される。物語終了後、正式に魔法大臣に就任する。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § キングズリー・シャックルボルト」を参照
- ハーマイオニー・グレンジャー(2019年 - 、第8巻)
- 第8巻『呪いの子』において、魔法大臣に就任。
- →詳細は「ハーマイオニー・グレンジャー」を参照
補佐官
- ドローレス・ジェーン・アンブリッジ
- 演 - イメルダ・スタウントン(映画版) / ヘレナ・リンベリー(舞台『呪いの子』ロンドン公演[注 4])
- 日本語吹き替え - 小宮和枝(映画版)
- 魔法大臣付上級次官(第5巻 - 第7巻終盤)。ずんぐりとした体型で、顔には締まりがなく、たるんだまぶたからは目がやや飛び出している。そのためしばしばガマガエルにたとえられる。髪は薄茶色(第6巻では灰色)の巻き毛で、黒いビロードの小さな蝶結びを付けている。指にはたくさんの古い指輪をはめ、年齢には似合わないピンクのカーディガンや花柄のローブを着込んでいる。部屋も同様の薄気味悪い少女趣味で、壁や机はレースのカバーや布で覆われており、子猫が描かれた皿が飾られている。少女のような甘ったるい高い声を出す。「ェヘン、ェヘン」という咳払いが癖。
- 卑劣かつ残忍な性格で、目的のためには違法な手段も平気で用いる。ハリーから秘密を聞き出すために真実薬や、許されざる呪文のひとつ、磔の呪いを使おうとしたり、夜中に闇祓いを率いてルビウス・ハグリッドを襲撃したりする。狼人間や水中人、巨人やケンタウルスなどの「半人間」を非常に恐れており、魔法省ではリーマス・ルーピンの就職を困難にした「反人狼法」を起草し、水中人に標識をつけるキャンペーンを行なう。
- 魔法省での評判は良いが、グリフィンドール関係者を中心とするダンブルドアの支持者には蛇蝎のごとく嫌悪される。また、自身もグリフィンドール生を激しく敵視し、ハリー・ポッターに対しては次々と理不尽な厳罰を与えたあげく、フレッド・ウィーズリー・ジョージ・ウィーズリーとともにクィディッチを生涯禁止にするという処置を取る(退職後は撤回)。逆に、自身が在学中に所属していたスリザリン寮の生徒に対しては露骨に依怙贔屓をする[注 5]。またホグワーツの教授たちにも嫌われ、とくにミネルバ・マクゴナガルとは非常に険悪な関係となる。そのうえ、自身が贔屓にするスリザリン生からの評判も実は悪く、第6巻ではスリザリンの卒業生であるホラス・スラグホーンに「もともとあの女は好かん」と切り捨てられる。
- 第5巻で「ホグワーツの改革」のために魔法省から「闇の魔術に対する防衛術」教授として派遣される。彼女の授業はまったく実技を教えず授業中の使用も禁止で、「防衛術の理論」の本を生徒に読ませるだけである。これはアルバス・ダンブルドアがホグワーツの生徒を率いて魔法省に対抗する組織を作ることを恐れての措置だが、逆にこれがダンブルドア軍団を結成するきっかけとなり、また授業の内容やアンブリッジ自身の評判から、仮病を使って彼女の授業を休む生徒があとを絶たなくなる。のちに魔法省の省令により「ホグワーツ高等尋問官」に就任し、魔法省の権力を笠にシビル・トレローニーやルビウス・ハグリッドを停職にし、スリザリン生の中から選りすぐった、リーダーには監督生をも上回る権威が認められる「高等尋問官親衛隊」を設立して権勢を振るう。さらにダンブルドアをホグワーツから追放してからは校長を自称するようになるが、ハーマイオニー・グレンジャーの策にはまって禁じられた森でケンタウルスを侮辱し、袋叩きに遭う。その後、ヴォルデモートの復活が魔法省にも明らかとなってからは、除籍命令を出され、ホグワーツを去る。
- その後も魔法省に在籍し、第7巻では新たに「マグル生まれ登録委員会」の委員長に就任し、マグル生まれと認定した者の吸魂鬼への引き渡しや、杖の剥奪といった迫害を行なう。また、ブラック家の財宝を盗んだマンダンガス・フレッチャーから賄賂としてスリザリンのロケットを貰い受ける。なお、人を不快にさせる分霊箱としての能力は、アンブリッジ自身の邪悪な人間性によって相殺され、身につけたまま平然と生活する。これはのちにハリーたちによって奪還される。物語終了後は迫害行為を糾弾され、アズカバンに投獄される。
- 映画版は、第5作『不死鳥の騎士団』と第7作『死の秘宝 PART1』に登場。
- 『エッセイ集ホグワーツ権力と政治と悪戯好きのポルターガイスト』(J・K・ローリング著)[要ページ番号]には、作者のローリングが嫌っている複数の実在人物がモデルになっていること、フルネームはドローレス・ジェーン・アンブリッジであること、父は魔法使いだが母はマグルであること、スクイブの弟がいることなどが記述されている。
- パーシー・ウィーズリー
- 魔法大臣付下級補佐官(第5巻 - )。
- →詳細は「ホグワーツの生徒 § パーシー・ウィーズリー」を参照
- コーネリウス・ファッジ
- 大臣顧問(第6巻 - )。マグルの首相との連絡を担当する。魔法大臣に就任したスクリムジョールが多忙のため、第6巻で新設される。
魔法法執行部
魔法法の執行を担当する。
- ユストゥス・ピリウィックル
- 元部長(20世紀前半)。
- バーテミウス・クラウチ・シニア
- 元部長(1970年代、第3巻以前)。息子のバーテミウス・クラウチ・ジュニアの不祥事により、国際魔法協力部部長に左遷された。
- アメリア・スーザン・ボーンズ
- 演 - シアン・トーマス(映画版)
- 日本語吹き替え - 一柳みる(映画版)
- 部長( - 1996年、第5巻以前)。白髪を短く切り、片眼鏡をかけた魔女。低いよく響く声で話す。スーザン・ボーンズの叔母で、エドガー・ボーンズの姉。偏見を持たない人物であり、ニンファドーラ・トンクスにも「公平な魔女」と評される。魔法省の官僚らにも信頼されており、ファッジからの信頼も厚く、非常に才能ある魔女で戦闘能力も高かったと評される。
- 第5巻ではファッジやアンブリッジとともに、プリペッド通りで守護霊の呪文を使った件でハリーを尋問するが、ハリーを有罪にしようとするファッジに対し、終始公平な立場を保つ。不死鳥の騎士団がヴォルデモートの復活を訴えた際も、団員であるアーサー・ウィーズリーと挨拶をする。
- 第6巻でヴォルデモートの手にかかり、激しく戦うも死亡する。マグルの新聞には、「一人暮らしの中年の女性が中から鍵がかかった部屋で無惨な殺され方で死んでいた」と書かれる。
- 映画版は、第5作『不死鳥の騎士団』に登場。原作小説とは容姿が大きく異なる。
- パイアス・シックネス
- 部長(1996 - 1997年、第6巻 - 第7巻初期)。第7巻序盤でヤックスリーの「服従の呪文」で服従させられ、死喰い人陣営に付かされる。その後、ルーファス・スクリムジョールの死により、魔法大臣に就任する。
- コーバン・ヤックスリー
- 部長(1997年 - 1998年、第7巻初期 - 終盤)。死喰い人のひとりであり、パイアス・シックネスを「服従の呪文」で服従させていた。シックネスの魔法大臣就任にともない、執行部部長に就任。
- →詳細は「死喰い人 § コーバン・ヤックスリー」を参照
魔法警察部隊/魔法警察パトロール
いわゆる「警察」[注 6]に相当。通常の犯罪者の調査・逮捕が主要な任務。凶悪犯には特殊部隊が対応する。
- ボブ・オグデン
- 元隊長(1920年代)。背が低く丸っこい体型で、分厚い眼鏡をかけている。モーフィン・ゴーントにウィゼンガモットからの召喚状を届けるために、ゴーント家を訪問する。
闇祓い本部/闇祓い局
語源は、ラテン語で「曙・夜明け」を意味する「Aurora」。
闇の魔法使いの捜査・逮捕、および公的施設や重要人物(マグルの要人を含む)の護衛を主とする、対テロ組織。本部での厳しい適性検査、採用後3年の訓練課程を経て、闇祓いとなる資格が得られる。在学中には闇の魔術に対する防衛術の他に変身術、呪文学、魔法薬学の成績が重視される。きわめて優秀な人材しか採用されず、合格者が出ない年もある。これらの厳しい採用基準から狭き門と言われる。階級のようなものも存在している。闇の魔法使いとの戦闘機会が多いゆえに職務中の殉職、後遺症の残る重傷を負う者も少なくないが、総じて戦闘能力は高く、騎士団と同様、死喰い人に警戒されている。
ヴォルデモートが台頭した1970年代には、当時の法執行部長バーテミウス・クラウチ・シニアによって、闇の魔法使いに対し「許されざる呪い」使用も許可され、犯人殺傷の権限が追加された。この当時は死喰い人と戦うことが主任務であったが、ヴォルデモートが復活したあとはコーネリウス・ファッジが復活を信じなかったために死喰い人との戦闘機会はほとんどなく、スクリムジョールの死亡によって魔法省が掌握されたあとはハリーの保護にも関与できなくなる。そのため、ヴォルデモートの手に落ちた魔法省の命令に従う者とアルバス・ダンブルドアの呼びかけにこたえ、不死鳥の騎士団として協力する者に大きく分かれる。ムーディ、トンクス、シャックルボルトの3名は闇祓いであると同時に騎士団の主要メンバーでもあり、神秘部の戦いではハリーたちを守るために死喰い人と激しい戦いを繰り広げる。ムーディ、トンクスはのちの戦いで死亡する。
- ルーファス・スクリムジョール
- 第5巻までの局長。第6巻で魔法大臣に昇進。
- ガウェイン・ロバーズ
- 魔法大臣に昇進したスクリムジョールの後任として、第6巻から局長に就任。
- フランク・ロングボトム、アリス・ロングボトム
- 元闇祓い。ベラトリックスら4人の死喰い人に拷問され、廃人と化した。聖マンゴ魔法疾患傷害病院へ入院中。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § フランク・ロングボトム」、および「不死鳥の騎士団 § アリス・ロングボトム」を参照
- アラスター・ムーディ
- 元闇祓い。「不死鳥の騎士団」の一員。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § アラスター・ムーディ」を参照
- キングズリー・シャックルボルト
- 闇祓い。「不死鳥の騎士団」の一員。のちに魔法大臣となる。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § キングズリー・シャックルボルト」を参照
- ニンファドーラ・トンクス
- 闇祓い。「不死鳥の騎士団」の一員。自分の姿形を変えられる「七変化」である。第7巻でリーマス・ルーピンと結婚。同巻終盤ではホグワーツの戦いに参加するが、ベラトリックス・レストレンジに殺される。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § ニンファドーラ・トンクス」を参照
- ドーリッシュ
- 闇祓い。白髪交じりの男。学生時代の成績は優秀で、N.E.W.T試験の成績はすべて「優.O」だった。任務に忠実で、第5巻では後述のプラウドフットやウィリアムソンとともにファッジの護衛を担当し、彼の命令でダンブルドアを攻撃するが返り討ちに遭い、気絶して取り逃がす。第6巻では、スクリムジョールの命令でホグワーツ城近辺を護衛する。第7巻ではオーガスタ・ロングボトムを襲撃するが、返り討ちに遭い、聖マンゴ魔法疾患傷害病院へ入院する。
- プラウドフット
- 闇祓い。紅のローブをまとったポニーテールの男。第5巻でドーリッシュらとともにファッジの護衛を担当し、同じくダンブルドアの返り討ちに遭い気絶する。
- ウィリアムソン
- 闇祓い。第5巻でドーリッシュやプラウドフットとともにファッジの護衛を担当するが、ふたりと同じく返り討ちにされ気を失う。
- サベッジ
- 闇祓い。
- ハリー・ポッター
- 物語終了後、2008年から局長を務める。
- →詳細は「ハリー・ポッター (架空の人物)」を参照
魔法不適正使用取締局
不適正な魔法の使用を取り締まる。第2巻でハリーはこの局から公式警告状を受け取る。
- マファルダ・ホップカーク
- 演 - ジェシカ・ハインズ(映画版第5作、声のみ)、ソフィー・トンプソン(映画版第7作)
- 日本語吹き替え - 堀越真己(映画版)
- 局次長。ふわふわした白髪の、老齢の女性。第2巻『秘密の部屋』と第5巻で、学校の敷地外で魔法を使ったとしてハリーに警告状を送る。第7巻では魔法省に潜入する際、ハーマイオニーがポリジュース薬で彼女に変身する。
マグル製品不正使用取締局
魔法のかかったマグル製品を取り締まる。局員は2人だけだが、第6巻で局長が昇進し、その後この局がどうなるかは描かれていない。魔法界とは関連性が薄い部署であることから、立場は低く、給料も高くないようである。
- アーサー・ウィーズリー
- 局長( - 1996年、 - 第5巻)。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § アーサー・ウィーズリー」を参照
- パーキンス
- 局員。
偽の防衛呪文ならびに保護器具の発見ならびに没収局
ヴォルデモートや死喰い人への恐怖につけ込んで売られている怪しげな物品の没収、および売人の逮捕を行なう。スクリムジョールが1996年7月に新設。局員を11人ほど抱える。
- アーサー・ウィーズリー
- 局長(1996年 - 、第6巻 - )。
- →詳細は「不死鳥の騎士団 § アーサー・ウィーズリー」を参照
ウィゼンガモット最高裁事務局
魔法界の裁判所の事務全般を管轄。
司法制度
- 魔法法律評議会
- ウィゼンガモット法廷
- 英国魔法界の裁判所。一審制。最高刑は魂を奪い人格を破壊する「吸魂鬼のキス」。次いで終身刑(通常の殺人・廃人化に適用)。前述のとおり、1970年代に、当時の法執行部長バーテミウス・クラウチ・シニアによって、闇祓いの権限が拡大されており、闇魔術との関連性が顕著な場合は、裁判および尋問なしで、終身刑ないしは「吸魂鬼のキス」が科される。たとえば、大量殺人の「現行犯」シリウス・ブラックなど。
- 「Wizen」は「Wizard」からの接頭語であり、中世イングランドのWitenagemot(邦訳:国政審議会・賢人会議、など)をひねった造語。
- 第5巻ではハリーの懲戒尋問を行なうが、このときはファッジ、アンブリッジ、アメリア・ボーンズが尋問を担当する。
- アズカバン
- 北海の真ん中にある監獄要塞。吸魂鬼(ディメンター)が警備に当たっていたが、第5巻終盤(1996年夏)に叛乱し、任務を放棄する。
- →詳細は「ハリー・ポッターシリーズの地理 § アズカバン」を参照
魔法事故惨事部
魔法界・マグルの世界にまたがる事故を管轄する。
- コーネリウス・ファッジ
- 元次官。前魔法大臣のミリセント・バグノールドの引退により、魔法大臣に就任する。
忘却術士本部
マグルに、都合の悪い情報を忘れさせる。
- アーノルド・ピーズグッド
- 忘却術士。
- ニーモン・ラドフォード
- 魔法省初の忘却術士。記憶修正術の発明者でもある。
魔法事故リセット部隊/魔法事故巻き戻し局
魔法事故の現状を復帰し、関係者の記憶を消去する。
誤報室/誤報局
魔法界の事故が顕著すぎる場合、マグルの首相に連絡を取ってマグルに対して納得のいく説明を作り上げる。著名な例では、ネス湖のケルピー(ネッシー)が捏造であるとして、マグルの世論を納得させた。
マグル対策口実委員会
この節の加筆が望まれています。 |
マグル連絡室
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魔法生物規制管理部
魔法生物の管理・保護を管轄。学術的な調査研究も行なっており、危険度・稀少度別に生物を5段階に分類している。一部の魔法生物(クラップ、フウーパー、ニーズル)の飼育には、規制管理部の認可が必要である。19世紀はじめに、存在課、霊魂課、動物課の三部門に分けられた経緯は『幻の動物とその生息地』に詳しい。
- エイモス・ディゴリー
- 演 - ジェフ・ラウル(映画版) / バリー・マッカーシー(舞台『呪いの子』ロンドン公演[注 4])
- 日本語吹き替え - 長克巳(映画版)
- 職員。セドリック・ディゴリーの父。息子を誇りに思い、三大魔法学校対抗試合の際はハリーへの対抗心を随所で見せる。ただし息子にそのような意思はまったくなく、むしろハリーのフォローに回る。しかし息子の死後にハリーと対面したときは、夫人ともどもハリーを責めることはなく、ハリーがセドリックの遺体をリトル・ハングルトンから持ち帰ったことに感謝する。その後、魔法省を辞職したようである。
- 映画版は、第4作『炎のゴブレット』に登場。原作とは異なり、終始ハリーに好意的に接する。
- ボブ
- 職員。
存在課
ヒトおよび、ヒトたる存在を管轄。
狼人間援助室
人狼の生活を支援する。
ゴブリン連絡室
ゴブリンを管轄。また、グリンゴッツ銀行のゴブリンとの連絡も務める。
- カスバード・モックリッジ
- 室長(第4巻時点)。
- ダーク・クレスウェル
- 室長(第7巻時点)。マグル生まれの魔法使い。第7巻でアルバート・ランコーンから「家系図を捏造した」と告発され、アズカバン送りになるが、護送途中にドーリッシュを失神させて脱走する。その後、闇の陣営のマグル生まれ狩りから逃亡し続けるが、捕らえられて殺害される。ホグワーツ魔法魔術学校ではリリー・ポッターの1年後輩で、ホラス・スラグホーンに気に入られた生徒のひとりだった。
屋敷しもべ妖精転勤室
屋敷しもべ妖精を管轄。「退屈極まりない部署」とされる。
- ニュート・スキャマンダー
- 職員(1915 - 1917年)。映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは、主人公を務める。
- →詳細は「幻の動物とその生息地 § ニュート・スキャマンダー」を参照
霊魂課
ゴーストを管轄。
動物課
その他一般の魔法生物を管轄。
- ドラゴンの研究および制御室
- ニュート・スキャマンダーが在勤中、海外出張の経験を活かし「幻の動物とその生息地」を執筆。1918年当時の給与は2シックル/週。
- 狼人間登録室
- 1947年に、スキャマンダーによって登録簿が完成。
- 狼人間捕獲部隊
- (変身した状態の)人狼を捕獲する。
- ケンタウルス担当室
- ケンタウルス関係を管轄。ただしケンタウルスが実際に使ったことはなく、「ケンタウルス担当室に送られる=解雇」というブラックジョークに使われるという。
- 危険生物処理委員会
- 危険生物の処理を担当する。
- ワルデン・マクネア
- 処刑人。正体は死喰い人である。第3巻で上層部の命令により、ヒッポグリフのバックビークの処刑のためにホグワーツへ訪れる。第5巻では、死喰い人として神秘部の戦いに参戦する。
- →詳細は「死喰い人 § ワルデン・マクネア」を参照
- グール機動隊
- 魔法使いからマグルに渡った住居に棲みついたグールを除去する。
- 害虫相談室/害虫班/害虫・害獣班
- 魔法生物の駆除を担当する。豚に似た魔法生物・ノグテイルを退治するため、純白のブラッドハウンド犬を約12頭飼育している。
国際魔法協力部
英国国外の魔法界との国際親善・外交を管轄。
- バーテミウス・クラウチ・シニア
- 演 - ロジャー・ロイド=パック(映画版)
- 日本語吹き替え - 佐々木勝彦(映画版)
- 部長( - 第4巻)。200か国語を話せるエリート官僚で、純血の名家(聖28一族)のひとつ、クラウチ家の当主。同僚や友人には「バーティ」と呼ばれている。クィディッチ・ワールドカップで姿を見せたときはマグルの服装に関する決まりを完璧に守り、魔法使いたちの奇天烈なマグルの服装を見てきたハリーも「銀行の頭取のよう」と思うほどの非の打ちどころのない服装を披露する。
- 魔法の実力は高く、完全な力を取り戻していなかったとはいえ、ヴォルデモートの「服従の呪文」に抵抗する。自分を裁判なしにアズカバン送りにしたシリウス・ブラックも、クラウチを皮肉交じりながら立派な魔法使いだと認める。しかし、非常に厳格で権力志向も強く、みずからの名を貶す者には容赦せず、無実であったシリウスを正しく調べない。部下のパーシー・ウィーズリーには「自身の理想を絵に描いたような人物」として尊敬されるが、当のクラウチはパーシーのことを「ウェーザビー」と間違って呼ぶ。
- かつては魔法法執行部の部長の職にあり、闇祓い局に闇の魔法使いを殺害する権限を与えるといった、厳しい措置を取った。このことから魔法界の支持を集め、次期魔法大臣と目されていたが、息子バーテミウス・クラウチ・ジュニアが死喰い人として逮捕されたことがきっかけで人々の支持を失い、国際魔法協力部部長の地位に左遷された過去を持つ。息子の不祥事よりも「そのきっかけとなったのは家族を顧みず息子の教育を怠ったから」と世間からバッシングを受けたことが一番の理由である。
- 息子に関してはみずからの手で裁判にかけたうえでアズカバンに送ったが、妻から息子を助けるよう頼まれ、ポリジュース薬を使って息子を脱獄させた。その後は息子に「服従の呪文」をかけて監禁していたが、第4巻でバーサ・ジョーキンズを拷問して息子の生存を知ったヴォルデモートに「服従の呪文」をかけられ、支配下に置かれる。入れ替わりに息子は解放され、以後ヴォルデモートのために暗躍する。
- 最初はいつもどおり働くよう従わされていたが、しだいに「服従の呪文」に抵抗しだしたため、危険を感じたヴォルデモートは重病と偽って、自宅にいるよう従わせる。しかし監視役のピーター・ペティグリューの隙をついて逃亡し、アルバス・ダンブルドアに息子の件を報告しようと正気を失いつつもホグワーツを訪れ、偶然そこに居合わせたハリー・ポッターがダンブルドアを呼びに行っている隙に、待ち伏せをしていた息子に殺害される。遺体は骨に変えてハグリッドの小屋の前に埋葬される。その後も同じように埋葬されているかは描かれていない。
- 映画版は、第4作『炎のゴブレット』に登場。原作とは異なり、権力に対する執着心は見られない。一方で早くに両親を失ったハリーに対して同情する一面を見せ、ダンブルドアも「バーティも苦しんだが、どうしようもなかった」と語るといった、家族思いの描写が追加されている。原作小説では殺害されたことが終盤で発覚して遺体は骨に変えられるが、映画版では中盤で死亡して遺体は骨にならず、不慮の事故扱いになる。
- パーシー・ウィーズリー
- 部長補佐( - 第4巻)。
- →詳細は「ホグワーツの生徒 § パーシー・ウィーズリー」を参照
国際魔法法務局
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国際魔法使い連盟イギリス支部
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魔法運輸部
魔法使いの移動手段関係を管轄している。
煙突飛行規制委員会/ 煙突ネットワーク庁
煙突飛行粉による煙突ネットワークの監視・規制などを行なう。
- エッジコム
- 委員のひとりで、マリエッタ・エッジコムの母。
移動キー局
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箒規制管理課
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姿現しテストセンター
姿現しの試験を行なう。ホグワーツ魔法魔術学校で行われる練習には本センターからスタッフが出向する。無免許で「姿現し」を行なうと、罰金が科せられる。
- ウィルキー・トワイクロス
- 指導官のひとり。白髪交じりで覇気のない小男。ベテランの指導官で、少々の事故では動じない。学生の成果には期待せず、長期的な構えで指導を行なう。
魔法ゲーム・スポーツ部
ゲームやスポーツ競技を管轄。17世紀末の国際機密保持法(後述)成立にともない、新設された。とくにクィディッチに対して、ルール、反則(リストは非公開)、競技用箒(ほうき)の安全基準、競技場のマグル避け対策など、様々な規制をかけている。この他、イギリス - アイルランド・リーグの運営も主催。
- ルード・バグマン
- 部長( - 第4巻)。本名はルドビッチ・バグマン。かつてはクィディッチのプロチーム「ウイムボーン・ワスプス」に所属し、イングランド代表も務めた名ビーター。作中ではクィディッチワールドカップ決勝(アイルランド代表対ブルガリア代表)の実況放送を担当する。父がオーガスタス・ルックウッドの親友であったため、バグマンを情報集めに利用していたことから、死喰い人と疑われるが、裁判の結果無実となる。
- 社交的な性格から比較的周囲の者に好かれやすく、アーサー・ウィーズリーに貴賓席の切符をプレゼントする。ただし、賭け事好きでも有名で、不真面目かつ卑怯な部分も目立つ。仕事ぶりもいい加減で、パーシーに軽蔑される。ギャンブルで一文なしになったために小鬼から膨大な借金をしており、決勝戦についてフレッド・ウィーズリーやジョージ・ウィーズリーたちと賭けをして負けるものの、元金すら返さない。「三大魔法学校対抗試合」でも小鬼と賭けをし、ハリーの単独優勝に賭け、以後は何かとハリーに助言を申し出る。そのため、ハリーはバグマンに好意を抱く。しかし、試合がハリーとセドリック・ディゴリーの同時優勝に終わったため、「第三の課題」終了後に夜逃げする。その後の消息は描かれていない。
- 映画版には未登場。
- バーサ・ジョーキンズ
- 職員。ここ数年、部から部へとたらい回しにされてきた「厄介者」。シリウスによれば、学生時代のバーサは「ゴシップとなると、すばらしい記憶力」だったが、「いつ口を閉じるべきなのかを知らない」ため、よく災いに巻き込まれていたもようである。魔法省入省後、国際魔法協力部に在籍していたころ、偶然にもクラウチ家の「秘密」を知る。忘却術をかけられるも、その後旅行先のアルバニアの旅籠で、ピーター・ペティグリューと遭遇、彼に騙されてヴォルデモートの許に連れて行かれ、彼に忘却術を破るために心身を修復困難になるほど破壊され、殺害される。
奇抜な特許庁
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公式ゴブストーン・クラブ
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イギリス-アイルランド・クィディッチリーグ本部
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神秘部
時・死後の世界・愛などの研究、逆転時計と予言の管理を行なう。魔法省職員でさえ、この部署が何をやっているか詳細を知らない。内部には死のアーチ、予言の間(予言の保管)、時の間(逆転時計の保管)、脳みその水槽がある間、開かずの間(アルバス・ダンブルドアによると、この部屋には「愛」が入っている)などがある。
- オーガスタス・ルックウッド
- 元職員。死喰い人であり、第5巻の神秘部の戦いでアズカバンに収容されるが、その後脱獄する。
- →詳細は「死喰い人 § オーガスタス・ルックウッド」を参照
- ブロデリック・ボード
- 無言者。第5巻でルシウス・マルフォイに服従の呪文をかけられ、神秘部に置かれている予言を取ろうとするが失敗する。その影響で聖マンゴ魔法疾患傷害病院に入院することになるが、口封じとして死喰い人から悪魔の罠を贈られ、絞殺される。
- クローカー
- 無言者のひとり。
魔法ビル管理部
魔法省のビルの管理を行なう。魔法省のビルの窓の景色を変えるのもこの部署の仕事。地下8階にあると思われる[誰によって?]。制服は濃紺のローブ。
- レジナルド・カターモール
- 演 - ステファン・ロードリ(映画版)
- 職員。小柄な男性。第7巻で魔法省に潜入する際、ロンがポリジュース薬で彼に変身する。妻メアリーはマグル生まれ登録委員会の尋問にかけられるが、ハリーとハーマイオニーによって助けられる。
- 映画版は『死の秘宝 PART1』に登場。
その他の機構
魔法試験局
- グリゼルダ・マーチバンクス
- 局長。ダンブルドアが学生のころからO.W.L試験の試験官を務める古株で、かなり高齢の魔女。そのため若干耳が遠い。N.E.W.T試験でダンブルドアの変身術と呪文学の試験官を担当、「あれほどの杖使いは見た事がない」と評する。オーガスタ・ロングボトムと親交がある。ウィゼンガモットの古参でもあったが、第5巻で魔法省がホグワーツ高等尋問官の職を新設したことに抗議し、辞任する。
- チベリウス・オグデン
- O.W.L試験の試験官で、ウィゼンガモットの古参。マーチバンクスと同様に抗議し辞任する。
- トフティ
- O.W.L試験の試験官。
実験的呪文委員会
新しい魔法を取り締まる。
- ギルバート・ウィンプル
- 委員のひとり。
マグル生まれ登録委員会
1997年夏に新設された委員会。マグル生まれの魔法族に対し、「魔力を盗んだ」として出頭を要請する。該当者はアズカバンに収監されるが、逃亡者は殺害される。
- ドローレス・アンブリッジ
- 委員長(第7巻 - )。ヴォルデモートの失脚後、マグル生まれに対する迫害を糾弾され、アズカバンに投獄される。
守衛室
守衛が待機する部屋。
- エリック・マンチ
- 守衛。
その他の職員
- アルバート・ランコーン
- 演 - デヴィッド・オハラ(映画版)
- ひげ面の屈強な男性職員。第7巻前半で魔法省に潜入する際、ハリーがポリジュース薬で彼に変身する。ダーク・クレスウェルが家系図を偽っているとして告発し、アズカバン送りの処分に追い込む。実際にはクレスウェルは護送途中に脱走し、収監されない。同僚に恐れられている一方、ヤックスリーやシックネス、アンブリッジといった闇の陣営下の魔法省首脳部とは親しい関係にある。
- ハーバート・チョーリー
- 職員。マグル界で政務次官を務める。
- ワカンダ
- 職員。
- ブレッチリー
- 職員。
国際組織
- 国際魔法使い連盟(International Confed. of Wizards)
- 1682年に、魔法族が杖を携帯する権利を確立させた。
- クィディッチ委員会(Quidditch Committee)
- 国際魔法戦士連盟(International Federation of Warlocks)
- この節の加筆が望まれています。
法令・条約
国際魔法界
- 1289年国際魔法戦士条約
- 国際魔法戦士連盟機密保持法
- 国際機密保持法
- 第13条にて、マグルの面前で魔法を使うことを禁止している。
- 国際魔法使い連盟機密保持法
- 1692年または1689年制定[注 7]。1750年に追加された第73条にて、魔法生物をマグルから隠蔽することが規定されている。
- 1709年魔法戦士条約
- ドラゴンの飼育を違法行為と定めた条約。日本語訳第1巻『賢者の石』では「ワーロック法」[注 8]と訳されている。
イギリス魔法界
- ウィゼンガモット権利憲章
- 被告人は自分に関する事件の証人を召喚する権利を有すると書かれており、これは魔法法執行部の方針にもなっている。
- 1637年狼人間の行動綱領
- 第1巻でハーマイオニーが学習。
- 未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令
- 1875年制定。C項にて17歳未満の未成年者が、学校以外で魔法を使うことを禁じている。これに違反すると一度目は警告文が届き、二度目は退校処分となる。魔法学校の入学許可証が届く年齢である11歳に満たない子供は、魔力を制御出来ないので見逃されている。また、学齢児童であっても家庭内であれば魔法使用の処罰は親の裁量のうちとして同じく見逃されている。同7条にて、生命を脅かされる場合など、例外的な状況に限り魔法の使用が容認されている。
- 実験飼育禁止令
- 1965年制定。危険生物の飼育、雑種(新種)の創造の禁止を規定。ニュート・スキャマンダーが起草。
- マグル保護法
- アーサー・ウィーズリーが起草。マグル製品に魔法をかけることを禁じているが、アーサーがマグル製品を改造するため、意図的に抜け穴が設けられている。抜け穴の代表例はフォード・アングリア。
- 反人狼法
- 1993年にドローレス・アンブリッジが起草。人狼の就職が困難になった。
- 正当な押収に関する省令
- 闇の物品が相続されるのを阻止するために作られた法律。死者の持ち物が違法であるという確かな証拠を持っていれば、魔法省は遺言書に記されたものを押収する権利がある。押収物を保管しておく期限は31日で、危険だと証明できなければそれ以上は物件を保持できず正当な相続人に渡さなければならない。
称号・勲章
映画
『不死鳥の騎士団』および『死の秘宝 PART1』に登場。ヴィクトリア朝風のタイル張りの地下道が意識され、深緑が基調となっている。アトリウム階からビルが建っているような形状をしているが、原作よりもかなり大規模に描かれている。紋章は、「M」の文字中央に杖をあしらったデザインになっている。
脚注
注釈
- ^ トランシルヴァニアやチベットなど、現実世界(マグル界)では独立国家・地域として扱われていない地域も、「国」同様の扱いを受けている。
- ^ 第6巻冒頭、1996年夏時点の英国首相はジョン・メージャーであり、「前首相」とはマーガレット・サッチャーである。
- ^ 第3巻第10章。
- ^ a b その他の公演におけるキャストについては「ハリー・ポッターと呪いの子#キャスト」を参照。
- ^ セブルス・スネイプも一見すると同様のことを行なうが、表向きには死喰い人として振る舞う必要があるためであり、彼女とは事情が異なる。
- ^ 魔法族は「警察」の語を用いることができず「慶察」と呼ぶ(第4巻第11章)ため、直訳すれば「魔法法執行(警備)部隊」となる。
- ^ 『クィディッチ今昔』では1692年、第7巻第16章では1689年。
- ^ ワーロックはこのあと「魔法戦士」と訳されているが、日本語訳の訂正なし。