「RAD Studio」の版間の差分
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[[Delphi]] XE2、[[C++ Builder]] XE2、[[Delphi_for_PHP|RadPHP]] XE2、[[Delphi#Embarcadero_Prism|Prism]] XE2 が含まれる。新たに '''FireMonkey''' フレームワーク<ref>ちなみに FireMonkey という名前は[[2016年]]の[[丙申|丙申 (ひのえさる)]]に由来している。</ref>を導入したことにより、[[ハイデフィニション|HD]] や [[3D]] に対応した高品質な [[ユーザインタフェース|UI]] の設計や、マルチプラットフォームアプリケーションの開発が可能になった。[[Delphi]] に [[Microsoft Windows|Windows]] 64bit、[[macOS|OS X]] 用の各コンパイラが追加され、[[ |
[[Delphi]] XE2、[[C++ Builder]] XE2、[[Delphi_for_PHP|RadPHP]] XE2、[[Delphi#Embarcadero_Prism|Prism]] XE2 が含まれる。新たに '''FireMonkey''' フレームワーク<ref>ちなみに FireMonkey という名前は[[2016年]]の[[丙申|丙申 (ひのえさる)]]に由来している。</ref>を導入したことにより、[[ハイデフィニション|HD]] や [[3D]] に対応した高品質な [[ユーザインタフェース|UI]] の設計や、マルチプラットフォームアプリケーションの開発が可能になった。[[Delphi]] に [[Microsoft Windows|Windows]] 64bit、[[macOS|OS X]] 用の各コンパイラが追加され、[[iOS (Apple)|iOS]] 開発用の [[Free Pascal]] (FPC) [[ツールチェイン]]が用意された。[[C++ Builder]] にも OS X 用の[[コンパイラ]]が追加された。また、製品エディションとして Enterprise と Architect の間に Ultimate が追加された。 |
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[[Delphi]] XE3、[[C++ Builder]] XE3、[[Delphi_for_PHP|HTML5Builder]]、[[Delphi#Embarcadero_Prism|Prism]] XE3 が含まれる。[[Microsoft_Windows_8|Windows 8]] に対応。新たに 「'''Metropolis UI'''」 を導入したことにより、タッチ対応、ライブタイルサポートなどを実装した [[Microsoft Windows 8|Windows 8]] デスクトップアプリケーションの開発が可能になった。ただし [[Windowsランタイム|WinRT]] には対応しない。[[Delphi#Delphi_XE2|Delphi XE2]] にあった [[Free Pascal|FPC]] [[ツールチェイン]]な [[iOS (Apple)|iOS]] 開発環境は廃止されている。開発環境をインストールする OS として [[Microsoft Windows XP|Windows XP]] 以前はサポートされなくなった。 |
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[[Delphi]] XE4、[[C++Builder]] XE4、HTML5 Builder が含まれる。[[Delphi]] に [[iOS (Apple)|iOS]] デバイス用、シミュレータ用の[[コンパイラ]]が追加された。[[Delphi#Embarcadero_Prism|Prism]] は含まれなくなった。 |
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[[Delphi]] XE8、[[C++Builder]] XE8、HTML5 Builder が含まれる。[[Delphi]] に [[iOS (Apple)|iOS]] デバイス用 64bit コンパイラが、[[C++ Builder]] 用にも [[Clang]] ベースの [[iOS (Apple)|iOS]] デバイス用 64bit コンパイラが追加された。 |
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=== RAD Studio 10 Seattle === |
=== RAD Studio 10 Seattle === |
2021年5月23日 (日) 04:41時点における版
開発元 | エンバカデロ・テクノロジーズ |
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最新版 |
10.4 Sydney
/ 2020年5月27日 |
対応OS | Microsoft Windows、macOS、iOS、Android、Linux モジュールを生成可能 |
対応言語 | 日本語、英語、フランス語、ドイツ語 |
種別 | 統合開発環境 |
ライセンス | プロプライエタリ・ライセンス |
公式サイト | www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio |
RAD Studioは、エンバカデロ・テクノロジーズ社の Delphi/C++ 統合開発環境である。同社の代表製品である「Delphi」を中心に、C/C++ および HTML 開発機能を備えた RADツールで、構成部品を貼り付けていくようなユーザインタフェース設計を可能としている。
長所
- 単一のコードベース、単一のプロジェクトチームでマルチデバイス (Windows、macOS、iOS、Android、Linux) のサポートが実現できる。
- RAD であり、かつ Visual Basic の様なランタイムライブラリの別途配布も不要(実行ファイルに結合可能)である。
短所
- ランタイムライブラリを結合すると実行ファイルが大きくなる。
歴史
RAD Studio 以前
Delphi のバージョン 7 で初めて Studio の名称が用いられた。(エンバカデロ・テクノロジーズによる再販版では Studio の文字はなくなっている。)
その後、Delphi 8、Delphi 2005 を経て、2006 で C++ Builder と統合された「Borland Developer Studio」が登場した。これが「RAD Studio」の前身となる。
なお、インストール時のフォルダ名などに見られる RAD Studio の内部バージョンは BDS の通算バージョンである。
バージョン | 製品 |
---|---|
1.0 | C# Builder 1.0 |
2.0 | Delphi 8 .NET |
3.0 | Delphi 2005 |
4.0 | Borland Developer Studio 2006 / Turbo Delphi / Turbo Delphi for .NET / Turbo C++ / Turbo C# |
RAD Studio 2007
2007年9月6日に 「RAD Studio 2007」(内部バージョン: 5.0)が発表された。
Windows Vista に対応。Delphi 2007 for Win32、C++ Builder 2007、Delphi 2007 for .NET が含まれる。
RAD Studio 2009
2008年12月2日に 「RAD Studio 2009」(内部バージョン: 6.0)が発表された。
Delphi 2009、C++Builder 2009、Delphi Prism 2009 (.NET) が含まれる。
RAD Studio 2010
2009年8月25日に 「RAD Studio 2010」(内部バージョン: 7.0)が発表された。
Windows 7 に対応。Delphi 2010、C++ Builder 2010、Delphi Prism 2010 が含まれる。開発環境をインストールする OS として Windows 2000 以前はサポートされなくなった。
RAD Studio XE
2010年9月2日に 「RAD Studio XE」(内部バージョン: 8.0)が発表された。
XE は 「Cross Platform Edition」 の略である。Delphi XE、C++ Builder XE、RadPHP XE、Delphi Prism XE が含まれる。
Starter 版とアカデミック版を除き、旧バージョン (Delphi 7, C++ Builder 6, RAD Studio 2007, 2009, 2010) のライセンスが付属するようになった。但し、RAD Studio 2007 に含まれる Delphi for .NET のライセンスは付属しない。
RAD Studio XE 2
2011年9月1日に 「RAD Studio XE 2」(内部バージョン: 9.0)が発表された。
Delphi XE2、C++ Builder XE2、RadPHP XE2、Prism XE2 が含まれる。新たに FireMonkey フレームワーク[1]を導入したことにより、HD や 3D に対応した高品質な UI の設計や、マルチプラットフォームアプリケーションの開発が可能になった。Delphi に Windows 64bit、OS X 用の各コンパイラが追加され、iOS 開発用の Free Pascal (FPC) ツールチェインが用意された。C++ Builder にも OS X 用のコンパイラが追加された。また、製品エディションとして Enterprise と Architect の間に Ultimate が追加された。
RAD Studio XE 3
2012年9月4日に 「RAD Studio XE 3」(内部バージョン: 10.0)が発表された。
Delphi XE3、C++ Builder XE3、HTML5Builder、Prism XE3 が含まれる。Windows 8 に対応。新たに 「Metropolis UI」 を導入したことにより、タッチ対応、ライブタイルサポートなどを実装した Windows 8 デスクトップアプリケーションの開発が可能になった。ただし WinRT には対応しない。Delphi XE2 にあった FPC ツールチェインな iOS 開発環境は廃止されている。開発環境をインストールする OS として Windows XP 以前はサポートされなくなった。
2012年12月10日にリリースされた Update 1 により、C++ Builder に Windows 64bit 用のコンパイラ (Clang ベース) が追加された。
RAD Studio XE 4
2013年4月22日に 「RAD Studio XE 4」(内部バージョン: 11.0)が発表された。
Delphi XE4、C++Builder XE4、HTML5 Builder が含まれる。Delphi に iOS デバイス用、シミュレータ用のコンパイラが追加された。Prism は含まれなくなった。
RAD Studio XE 5
2013年9月11日に 「RAD Studio XE 5」(内部バージョン: 12.0)が発表された。
Delphi XE5、C++Builder XE5、HTML5 Builder が含まれる。Delphi に Android 用コンパイラが追加された。
2013年12月11日にリリースされた Update 2 により、C++ Builder に iOS デバイス用のコンパイラ (Clang ベース) が追加された。
アカデミック版にも旧バージョンのライセンスが付属するようになった。
RAD Studio XE 6
2014年4月16日に 「RAD Studio XE 6」(内部バージョン: 14.0)が発表された。
Delphi XE6、C++Builder XE6、HTML5 Builder が含まれる。Windows 8.1 に対応。C++ Builder に Android 用コンパイラ (Clang ベース) が追加された。
RAD Studio XE 7
2014年9月2日に 「RAD Studio XE 7」(内部バージョン: 15.0)が発表された。
Delphi XE7、C++Builder XE7、HTML5 Builder が含まれる。開発環境をインストールする OS として Windows Vista 以前はサポートされなくなった。
RAD Studio XE 8
2015年4月7日に 「RAD Studio XE 8」(内部バージョン: 16.0)が発表された。
Delphi XE8、C++Builder XE8、HTML5 Builder が含まれる。Delphi に iOS デバイス用 64bit コンパイラが、C++ Builder 用にも Clang ベースの iOS デバイス用 64bit コンパイラが追加された。
RAD Studio 10 Seattle
2015年9月1日に 「RAD Studio 10 Seattle」(内部バージョン: 17.0)が発表された[2]。
Delphi 10 Seattle、C++Builder 10 Seattle、HTML5 Builder が含まれる。Windows 10 に対応。C++ Builder に Clang ベースの新しい Win32 用コンパイラが追加された。これにより、Win32 / Win64 でほぼ同一のコードを書く事ができるようになった。従来の Win32 用コンパイラである BCC32 も利用する事ができる。
RAD Studio 10.1 Berlin
2016年4月20日に 「RAD Studio 10.1 Berlin」(内部バージョン: 18.0)が発表された[3]。
Delphi 10.1 Berlin、C++Builder 10.1 Berlin、HTML5 Builder が含まれる。このバージョンからUltimateエディションが廃止されている。
2016年8月22日以降、Delphi と C++ Builder の Starter Edition が 無償で入手できるようになっているが、RAD Studio の Starter Edition は存在しない。但し、Delphi と C++ Builder を同一 IDE 内にインストールする事は可能である[4]。
Update 2 で Windows 10 の Anniversary Update に正式対応したため、Update 2 には「Anniversary Edition」という名称がついている。
RAD Studio 10.2 Tokyo
2017年3月22日に 「RAD Studio 10.2 Tokyo」(内部バージョン: 19.0)が発表された[5]。
Delphi 10.2 Tokyo、C++Builder 10.2 Tokyo、HTML5 Builder が含まれる。Enterprise 以上の SKU に Delphi 用 LLVM エンジンベースの Linux 64ビット コンパイラが追加された (Ubuntu 16.04 LTS / RedHat Enterprise Linux 7 対応)。
2017年12月13日にリリースされた Release 2 (10.2.2) において、Enterprise 以上の SKU で RAD Server の単一サイト/単一サーバー配置ライセンスが含まれるようになった。
RAD Studio 10.3 Rio
2018年11月22日に「RAD Studio 10.3 Rio」(コードネーム: Carnival、内部バージョン: 20.0)が発表された[6]。
Professional Edition にあった別売の FireDAC Client/Server Add-on Pack が廃止され、フル機能の FireDAC を利用するためには Enterprise Edition 以上の SKU が必要となった。
Delphi 10.3 Rio、C++Builder 10.3 Rio、HTML5 Builder が含まれる。Enterprise 以上の SKU には加えて RAD Server が含まれ、Architect にはさらに Sencha ExtJS Professional および Aqua Data Studio が含まれる。
RAD Studio 10.4 Sydney
2020年5月27日に「RAD Studio 10.4 Sydney 」(コードネーム: Denali、内部バージョン: 21.0)が発表された[7]。
オンライン/オフラインインストーラが統合された。GetIt パッケージマネージャが強化され、パッケージマネージャ上でパッチが提供されるようになった。
Delphi 10.4 Sydney、C++Builder 10.4 Sydney、HTML5 Builder が含まれる。Enterprise 以上の SKU には加えて RAD Server が含まれ、Architect にはさらに Sencha ExtJS Professional および Aqua Data Studio が含まれる。
脚注
- ^ ちなみに FireMonkey という名前は2016年の丙申 (ひのえさる)に由来している。
- ^ “エンバカデロ、Windows 10対応のマルチデバイスネイティブ開発環境の新バージョン「RAD Studio 10 Seattle」を発表”. 2016年5月7日閲覧。
- ^ “エンバカデロ、マルチデバイス向けビジュアル開発ツールの新リリース「RAD Studio 10.1 Berlin」を本日より販売開始”. 2016年5月7日閲覧。
- ^ “Starter Edition ユーザーのための Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo Starter Edition (無償!) 入手ガイド [JAPAN]”. 2017年6月3日閲覧。
- ^ “RAD Studio 10.2 is here - Get Delphi Linux Server Support today!”. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “エンバカデロ、RAD Studio 10.3を11月22日から提供開始 ~Webアプリ開発のSenchaとの連携性アップや最新OSへの対応強化~”. 2018年11月22日閲覧。
- ^ “エンバカデロ、RAD Studio 10.4 Sydneyを提供開始 4K対応のモダンUI開発やLLDBベースの新しいデバッガ搭載など 新機能追加”. 2020年5月28日閲覧。