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「Comm」の版間の差分

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'''comm'''(コム)は、[[ディー・エヌ・エー]] (DeNA) が提供していた、[[スマートフォン]]([[iOS (アップル)|iOS]]、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]])・[[パーソナルコンピュータ|PC]]([[Microsoft Windows|Windows]]/[[macOS]])向けの[[インターネット電話]] ([[VoIP]]) アプリである。
'''comm'''(コム)は、[[ディー・エヌ・エー]] (DeNA) が提供していた、[[スマートフォン]]([[IOS (Apple)|iOS]]、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]])・[[パーソナルコンピュータ|PC]]([[Microsoft Windows|Windows]]/[[macOS]])向けの[[インターネット電話]] ([[VoIP]]) アプリである。


2015年4月21日15:00(JST)にサービスを終了し、2年半の歴史に幕を下ろした。
2015年4月21日15:00(JST)にサービスを終了し、2年半の歴史に幕を下ろした。

2021年5月21日 (金) 00:38時点における版

comm
開発元 ディー・エヌ・エー
初版 2012年10月23日
対応OS iOS
Android
Windows
macOS
対応言語 日本語、英語
公式サイト co-mm.com
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comm(コム)は、ディー・エヌ・エー (DeNA) が提供していた、スマートフォンiOSAndroid)・PCWindows/macOS)向けのインターネット電話 (VoIP) アプリである。

2015年4月21日15:00(JST)にサービスを終了し、2年半の歴史に幕を下ろした。

概要

2012年10月23日にスマートフォン向けに、日本など204ヶ国での提供開始[1]。競合他社の無料通話・インスタントメッセージングアプリでは通話品質に対する不満が多いとの判断から、高音質な通話機能に注力したアプリとして若手社員によって開発された[2][3]匿名(または半匿名)でクローズドなコミュニケーションを行うLINESkype、実名でオープンなコミュニケーションを図るFacebookとの差別化を強みとしている[3]。なお、commの配信開始直後には、10億円規模のプロモーションが行われている[4]

2013年には、4月5日に最大300人までが参加できる新機能「グループプロフィール」をAndroid版に実装(iOS版は後日実装)[5]、4月30日にはWindows 7Mac OS X Lion以降に対応するパソコン版の提供が開始された[6]。さらに、5月29日にはトークをしながら複数人でゲーム(大富豪麻雀ポーカー)をプレイする「トークゲーム」機能が追加された[7]。なお、App Storeではアプリ紹介のタイトルが「大富豪/麻雀/ポーカーがトーク画面で楽しめる-comm」として、スクリーンショット画面などでもゲーム機能を重視した紹介となっている。

アプリ配信当初の利用規約には、ユーザー間でやりとりされる情報を、同社が利用ないし第三者に提供するように受け取れる条項があり波紋を呼んだ[8]。同社は、「誤解を招く表現があった」として翌日に改訂[9]。いわゆる出会い系などの目的で利用されることを防止する目的であったが、「拡大解釈が可能な内容になっていた」と釈明している[3]

利用状況

2012年11月14日にDeNAが開催したCM発表会では「当初の想定を越えるユーザーに利用されている」と発表[2]、クロス・マーケティングによる無料通話アプリの満足度調査では、Viberを抑えてcommが第1位であることがアピールされた[10]

同年10月23日にApp Storeで、10月31日にGoogle Playで無料アプリのダウンロードランキング1位を獲得したため、2013年半ばを想定していた利用ユーザー数1000万人の当初目標を、年内の達成へと繰り上げた[3]。しかし、翌年1月10日の発表では目標の半分である500万ユーザー数に留まり[11]MM総研が2013年3月に実施した調査(過去3カ月間に利用したIP電話/メールアプリ)でも利用率は4.3%であり[12]、commがヒットしたとは言いがたい状況とされる[13]

2013年6月26日に日経ビジネスが、DeNAはcommの運営体制を大幅に縮小し、ユーザー獲得のための積極的なプロモーションもやめる方針であると報じた[14][15]

2015年2月27日に公式サイト上で2015年4月21日午後3時をもってサービスを終了すると公表された。[16]

2015年4月21日15:00(JST)、commはサービスを終了した。

特徴

ニックネームやサービス固有のID(検索などで用いられるキー)を使用せず、実名での利用を前提として設計されており[1]、ユーザは家族や親しい友人など、連絡をとりたい相手を実名で検索し「友だちリスト」に追加する事によって、コミュニケーションを楽しむ事ができる。

  • commを使用していない友人にも本サービスを経由してメールを送信できる[1]
  • アカウントひとつで複数端末の同時利用に対応している[17]
  • スタンプはすべて無料で利用可能である[18]
  • トークをしながら友だちとゲームを楽しむことができる。

テレビCM

出演者

脚注

  1. ^ a b c DeNA、実名登録制の無料通話サービス「comm」を開始 - ケータイWatch 2012年10月23日(インプレス
  2. ^ a b c d DeNA「comm」CM発表会、吉高由里子が高音質な無料通話をアピール - ケータイWatch 2012年11月14日(インプレス)
  3. ^ a b c d 年内1000万ユーザー獲得へ 「実名×クローズド」に賭けるDeNA「comm」の勝算 - ITmedia 2012年12月7日(ITmedia)
  4. ^ 無料通話アプリ「comm」、開発の舞台裏 - 日本経済新聞 2012年12月2日(日本経済新聞社
  5. ^ DeNAの「comm」、300人までのグループを作成・公開できる新機能 - ITmedia 2013年4月5日(ITmedia)
  6. ^ DeNAの「comm」にPC版 - ITmedia 2013年4月30日(ITmedia)
  7. ^ 「comm」にゲーム機能が追加 仲間と大富豪/麻雀/ポーカーが楽しめる - ITmedia 2013年5月30日(ITmedia)
  8. ^ 「情報を第三者に利用させることができる」? DeNA、新アプリ「comm」規約について釈明 - ITmedia 2012年10月23日(ITmedia)
  9. ^ DeNA、「comm」の規約を改定 「不安を助長したことをおわび」 - ITmedia 2012年10月24日(ITmedia)
  10. ^ DeNAが無料通話・メッセージアプリ「comm」のCM発表会を開催、吉高由里子を起用し本格アピール開始 - Appllio 2012年11月14日(Vellio)
  11. ^ 「comm」500万ユーザー突破 目標の半分 「LINEは強い」と守安社長 - ITmedia 2013年1月10日(ITmedia)
  12. ^ IP電話とソーシャルゲーム、ともにLINEが人気――MM総研調査 - ケータイWatch 2013年4月10日(インプレス)
  13. ^ 「モバゲー」苦戦の中、新たな花が咲くか - 東洋経済オンライン 2013年12月5日(東洋経済新報
  14. ^ 【特報】DeNA、「comm」事業を縮小へ - 日経ビジネスオンライン 2013年6月26日(日経BP
  15. ^ DeNAのメッセージアプリ「comm(コム)」運営規模を大幅縮小か - THE BRIDGE 2013年6月26日(THE BRIDGE)
  16. ^ DeNAの無料通話アプリ「comm(コム)」がサービス終了へ - ITmedia 2015年2月28日(ITmedia)
  17. ^ DeNA、スマホ向けの無料通話アプリ「comm」がパソコンにも対応と発表 - MdN Design Interactive 2013年4月30日(エムディエヌコーポレーション
  18. ^ DeNA「comm」は「全スタンプ無料宣言」 版権キャラスタンプも無料で - ITmedia 2012年12月12日(ITmedia)

関連項目

外部リンク