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「はたらく細胞」の版間の差分

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* 肺炎球菌 - [[馬場良馬]](第1弾)/[[澤田拓郎]](第2弾)
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* 悪玉菌(第2弾) - 澤田拓郎
* 悪玉菌(第2弾) - 澤田拓郎

2021年3月29日 (月) 08:26時点における版

はたらく細胞
ジャンル 科学擬人化
シチュエーション・コメディ
漫画
作者 清水茜
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2015年3月号 - 2018年9月号
2019年12月号
2020年12月号 - 2021年3月号
巻数 全6巻
話数 全30話(第1 - 29話 + 特別編)
スピンオフ漫画
漫画:はたらく細菌
原作・原案など 清水茜(監修)
作画 吉田はるゆき
出版社 講談社
掲載誌 なかよし
レーベル KCデラックス なかよし
発表号 2017年5月号 - 2020年8月号
巻数 全7巻
漫画:はたらく細菌Neo
原作・原案など 清水茜(監修)
作画 吉田はるゆき
出版社 講談社
掲載誌 なかよし
Palcy
レーベル KCデラックス なかよし
発表期間 2020年12月28日 -
巻数 既刊1巻(巻数表記なし、2021年2月現在)
漫画:はたらかない細胞
原作・原案など 清水茜(監修)
作画 杉本萌
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2017年9月号 -
巻数 既刊4巻(2021年1月現在)
漫画:はたらく細胞BLACK
原作・原案など 清水茜(監修)、原田重光(原作)
作画 初嘉屋一生
出版社 講談社
掲載誌 モーニング[注 1]
月刊少年シリウス(出張版)
レーベル モーニングKC
発表号 2018年27号 - 36・37合併号
(以上第1部)
2018年45号 - 2019年36・37合併号
2019年45号 - 2020年35号
(以上第2部)
2020年52号 - 2021年8号
(以上第3部)
シリウス2019年2月号 - 3月号
(以上出張版)[注 2]
巻数 全8巻
話数 全48話+出張版(前後編)
漫画:はたらく細胞フレンド
原作・原案など 清水茜(監修)、黒野カンナ(原作)
作画 和泉みお
出版社 講談社
掲載誌 別冊フレンド
レーベル デラックスKC
発表号 2019年2月号 -
巻数 既刊5巻(2021年1月現在)
漫画:はたらく血小板ちゃん
原作・原案など 清水茜(監修)、柿原優子(原作)
作画 ヤス
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2019年7月号 -
巻数 既刊3巻(2020年12月現在)
漫画:はたらく細胞BABY
原作・原案など 清水茜(監修)
作画 福田泰宏
出版社 講談社
掲載誌 モーニング[注 1]
レーベル モーニングKC
発表号 2019年46号 -
巻数 既刊3巻(2021年2月現在)
漫画:はたらけ!アニメ化見学
作者 杉本萌
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
発表号 2018年3月号 - 9月号
漫画:はたらく細胞LADY
原作・原案など 清水茜(監修)、原田重光(原作)
作画 乙川灯
出版社 講談社
掲載誌 モーニング・ツー
レーベル モーニング KC
発表号 2020年3号 -
巻数 既刊2巻(2021年2月現在)
漫画:はたらく細胞WHITE
原作・原案など 清水茜(監修)
作画 蟹江鉄史
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2020年12月号 -
巻数 既刊1巻(2021年2月現在)
ノベライズ
小説:小説 はたらく細胞
著者 時海結以、清水茜(原作)
イラスト 清水茜
出版社 講談社
レーベル 講談社KK文庫
刊行期間 2018年7月12日 -
巻数 既刊3巻(2020年5月現在)
小説:はたらく細胞
著者 時海結以、清水茜(原作)
イラスト 清水茜
出版社 講談社
レーベル 講談社青い鳥文庫
刊行期間 2021年1月14日 -
巻数 既刊1巻(巻数表記なし、2021年1月現在)
アニメ:はたらく細胞(第1期)
はたらく細胞!!(第2期)
原作 清水茜
監督 鈴木健一(第1期)
小倉宏文(第2期)
シリーズ構成 柿原優子
キャラクターデザイン 吉田隆彦
音楽 末廣健一郎MAYUKO
アニメーション制作 david production
製作 アニプレックス、講談社
david production
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 第1期:2018年7月8日 - 9月30日
特別編:2018年12月27日
第2期:2021年1月9日 - 2月27日
話数 第1期:全13話+特別編
第2期:全8話
アニメ:はたらく細胞BLACK
原作 原田重光、初嘉屋一生、清水茜
監督 山本秀世
シリーズ構成 森ハヤシ
脚本 森ハヤシ
キャラクターデザイン 安彦英二
メカニックデザイン 氏家嘉宏
音楽 菅野祐悟
アニメーション制作 ライデンフィルム
製作 アニプレックス、講談社
ネットイース、TOKYO MX
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2021年1月10日 - 3月21日
話数 全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ医学生命科学
ポータル 漫画アニメ医学と医療生物学

はたらく細胞』(はたらくさいぼう、英題:Cells at Work!)は、清水茜による日本漫画。『月刊少年シリウス』(講談社)にて、2015年3月号から2021年3月号まで連載された。

清水のデビュー作。2014年に行われた第27回少年シリウス新人賞の大賞を受賞した読切作品『細胞の話』を連載化したもの。2021年2月時点でシリーズ累計発行部数は500万部を突破している[1]

とある「人」の体内で年中無休で働いている数十兆個もの細胞(主に免疫系の諸細胞が中心)を擬人化した物語。1、2話完結型のストーリーで、新米の赤血球「AE3803」や白血球「U-1146」などを中心に、群集劇の形で細胞たちの日常を描いている。

メディアミックスとして、原作者監修による複数のスピンオフ漫画が講談社各誌で連載されているほか、2018年からはアニメが制作されている。

制作背景

最初から連載化を目標に創られた作品ではなく、商業とは無関係の読切作品が出版社の編集者の目に留まって連載化したものである。

作者の清水が日本マンガ塾在学中、当時高校生の妹から「細胞について覚えたいので読み切り漫画を1本描いて」と細胞を擬人化したキャラクターのイラストを提示されたのがきっかけと言う[2][3]。折しも卒業制作のテーマを探していた清水は、このアイディアを基に卒業制作として『細胞の話』を描き、審査にあたった各出版社の編集者からも好評を得て「少年シリウス新人賞」への応募を勧められた。その後、上記のように大賞を受賞し、連載化まで至った。

2018年7月下旬には、連日の猛暑で熱中症が社会問題となっていることを受け、正しい知識を啓発するために編集部が第6話「熱中症」を特別に全ページ無料で公開している。編集部が作者およびアニメの制作委員会に事前に確認を取ったところ、どちらも快諾している。これと同時期にアニメがポカリスエットとコラボレーションして熱中症回の番外編を公開している。

2019年10月下旬からは乾癬パートナーズとコラボして、乾癬パートナーズウェブサイト、honto、および池袋駅構内広告スペースにて「はたらく細胞 乾癬編」が公開された(2020年10月現在はいずれも終了)。この話は単行本第6巻に「特別編」として収録された。

作風

元々作者本人は医療系に関わりが全くなかったため、細胞などの知識は高校生程度のものしか持っておらず[3]、話を考える際はまず身体の機能を本などで調べ、それを題材に担当編集と打ち合わせしてストーリーの構成を決めている[2]。打ち合わせの際は、話のプロットを1ページ漫画形式にして用意している[2]。このやり方は本作から始めたものであり、言葉だけでは自分の意見をすべて伝えることが難しいと判断したためである[4]。題材の選択はまず登場させる細胞を決めてから、その細胞に相対する菌や病気などを決定する順序を取っている[3]

登場キャラクターの擬人化は、細胞は人間化、病原体などはモンスター化・怪人化して描かれている。実際の細胞の姿を基に擬人化を行う場合(例として赤血球の帽子は実際の赤血球の形を模している[2])もあれば、音の響きなどからインスピレーションを得ることもあり、例えばステロイドは名前からアンドロイドを連想したためロボットとなった[5]。なお、赤血球や白血球などは妹が描いたキャラ設定を基にしている[3]

キャラクターは全て細胞名・細菌名で統一されているため、基本的に個体ごとの固有の名前はない。他の細胞を呼ぶときは細胞名を使うが、同種の細胞間で呼び合うときは二人称を用いるか、白血球の場合は個体識別番号(赤血球にも存在するが作中ではほぼ使われない)、赤血球やキラーT細胞などの場合は先輩・後輩・班長などの肩書を用いる。血小板は互いにニックネームをつけている。

「自分の身体かもしれない」と思って読んでもらうほうが読者も楽しめそうということで、細胞たちの宿主たる人間自身については描かない方針で、年齢や性別を特定し得る病気もなるべく登場させないようにしている[2][注 3]

評価

  • 宝島社このマンガがすごい!』2016年版で7位にランクインした。
  • 2021年2月16日放送の『林修の今でしょ!講座』内の「現役東大生500人に聞いた勉強になる漫画ランキング」で5位にランクインした。東京大学医学科の授業でも引き合いに出されることがあり、医療関係者もこの漫画の細胞の描写はとても正確だと認めて絶賛するほどだと紹介された[6]

登場キャラクター

劇中では、体内の細胞がもつ様々な機能が職業や技能として表現されており、個々の細胞はその職種に所属する人物として描写されている。同種の細胞でも外見や性格は違い、特に赤血球と好中球には個別の識別番号も存在する。登場キャラクターとして明確に区別されている個体についても個別に記述する。

血球・免疫細胞・一般細胞以外はほとんどが単発登場のゲストキャラクターである。

「声」はテレビアニメ版における担当声優

細胞

血球

赤血球(せっけっきゅう)
ヘモグロビンを多く含むため赤い。血液循環によって体の隅々の細胞へ酸素を運搬し、肺へ二酸化炭素を送る。
作中では宅配便の配達員のようなキャラクターであり、箱や台車を使って酸素や二酸化炭素を運ぶほか、食べ物(栄養)を運搬したり、薬品を配達することもある。動脈では急ぎ足、静脈ではのんびり移動する[7]。白血球と異なりミトコンドリアを持たない為、ブドウ糖がエネルギー源となる(劇中ではアイスクリーム饅頭を食べるという描写で表現している[8])。
制服は黒の半袖Tシャツに赤いジャケット。ジャケットはリバーシブルになっており、動脈と肺静脈では明るい赤側、静脈と肺動脈では暗い赤側が表となる[7]。男女両方のキャラクターが存在し、女子はインディゴブルーの短パンと短めの黒い靴下に赤い靴。男子は女子と同色ズボンに赤のロングブーツ。どちらも実物の赤血球の形を模した帽子を被っている[2]
外傷から体外に放り出されてしまう危険があるほか、溶血性の細菌など赤血球の命を狙う外敵[注 4]の襲来にも晒されるが、免疫細胞キャラクターのような戦闘能力は無いため、基本的には逃げるしかない。
AE3803
声 - 花澤香菜[9]
主人公の一人[10][注 5]。赤毛をショートカットにした女性で、帽子の中からでも飛び出すアホ毛が特徴。極度の方向音痴でよく迷子になる新米のドジっ子運送屋だが、性格は純粋で一生懸命[11]。細菌の侵入など、トラブルの現場に居合わせることが多い。肺炎球菌に襲われた際に、白血球U-1146番と知り合う。
読切版でも主人公を務めている。
赤芽球(せきがきゅう)
声 - 花澤香菜(AE3803)、泊明日菜
赤血球の幼少時代の姿。前駆細胞として生まれた後、造血幹細胞によって赤血球に選別された者が赤芽球として成長する。一人前になるまでは赤色骨髄の中で過ごし、迷路遊びやかくれんぼでその資質を育んでいく。卒業時に細胞核(帽子に付いたポンポン)を千切り取ることで赤血球となる。
AE3803はこの頃から迷子になりやすく、訓練の際に骨髄の中で迷い、緑膿菌に襲われたことがあるが、骨髄球(後の好中球1146番)に救われている。
AA5100
声 - 遠藤綾[12][注 6]
赤血球AE3803の先輩。茶色でロングヘアーの女性。迷子になりやすいAE3803を気にかけており、よく一緒に配達をしてあげている[13]。赤血球としては優秀で頼もしいが、他の細胞や細菌に対する知識や術には疎く、手伝いに出されては振り回されたり、細菌の襲撃に取り乱すことが多い。
原作第4話で初登場。AE3803と栄養分を運んでいる途中、すり傷に吸い込まれそうになったが間一髪の所で助かっている。
アニメでは第1話から登場しており、肺の中で二酸化炭素を運んできて迷っていたAE3803に声をかけて案内をしている。
NT4201
声 - 石川由依[注 7]
新米赤血球。釣り眼で黒髪の長身女性。教育係を任されたAE3803が圧倒されるほど優秀で、クールな性格の持ち主。当初は傲慢な面が目立ち、免疫細胞のことを「野蛮」と称したり、AE3803に対しては「要領が悪い人物」として見下していたが、出血性ショックによる世界(体)の異変の中でも取り乱すことなく懸命に仕事を続けようとするAE3803の姿を見て彼女への認識を改め、また次第に周囲と打ち解けていく。
DB5963
声 - 近藤孝行
輸血によって体内に運ばれた、別の「体」からやってきた赤血球たちのリーダー格。眉毛の太い青年の姿をしており、喋りに独特のなまりがある。出血多量で滅亡寸前に陥る世界(体)を救うべく尽力し、復興を成し遂げる。元来のフランクな面もあり、古くからいた血球たちとはすぐに馴染んでいる。
輸血でやってきた赤血球たちはジャケットが長袖で、男子がロングブーツではなく黒い靴下に短靴(背景に描かれた赤血球には、赤い長靴で雪だるまやイグルー風のかまくらを作る個体たちもいる)。女子は前開きでマジックテープ装着の深靴(スノーブーツ)。 制服の微妙な違いで、元から居る赤血球と識別が可能。
白血球 / 好中球(はっけっきゅう / こうちゅうきゅう)
声 - 田所陽向
白血球と呼ばれる細胞にはいくつかの種類があるが、その一種である「好中球」を白血球と俗称することも多く、本作の「白血球」も主に好中球を指し、作中の解説では「白血球(好中球)」のように併記される。好中球は体内に侵入したウイルス細菌などの駆除が主な役割。抗原提示を必要としない自然免疫系の白血球であり、病原体の侵入時には真っ先に対処行動を取る。
劇中では、侵入者に対処する警備部隊として何万何億という個体が存在する。平時は赤血球たちに混ざって血管内をパトロールし、侵入者を見つけるや否や、常備しているダガーナイフ[注 8]で斬殺する。戦闘に関しては容赦が無く、外敵駆除後も返り血まみれの姿で平然と闊歩している。その為、赤血球や一般細胞からは恐怖を抱かれ、血に飢えた凶暴な奴らと思い込まれているが、実はほのぼの系で優しく、基本的に温厚な性格[15]
実際の好中球は細胞の隙間を移動する「遊走」と呼ばれる機能を持つが、キャラクターとしての好中球も部屋[注 9]の排気口など、正規の通路でない場所を通り抜けて神出鬼没に移動することができる。また、L-セレクチンと呼ばれる接着分子を持っており、血管内皮細胞に張り付く事が出来る。
白髪で肌も青白く、瞳にハイライトが描かれない。制服は純白の長袖ロングジャケットに長ズボンと帽子[注 10]で、帽子の前面には「白血球」と書かれ、左下側に個人ナンバーが書かれたプレートが、後頭部には付近の抗原に反応するレセプターが付いている[17]。ジャケットの袖ポケットには「WBC」と刺繍が入っている[注 11]。武器として主にダガーナイフで戦うが、稀に投げナイフも使う[14]。強力な侵入者に対しては他の免疫細胞と共同戦線を張ることもある。細菌に敗れれば死亡し膿となる。
本編で登場しているのは男性のみだが、スピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』には女性の好中球も登場する。
1146番
声 - 前野智昭[9]
主人公の一人[10]。好中球課所属の男性で、個人ナンバーは「U-1146番」。ナンバーの由来は「いい白」の語呂合わせから[5]
右目が前髪に隠れた個体。冷静かつ仕事に真面目で、面倒見も良い性格をしており、AE3803をはじめ非免疫細胞との交流が多いことから、キラーT細胞からは「平和ボケ」と罵られている。しかし、異物を発見した際には他の好中球同様に殺伐とした態度になり、罵声を浴びせながら容赦なく侵入者を切り裂き排除する。
トラブルに遭遇しやすい赤血球AE3803とよく同じ場所に居合わせ、「また会ったな」と声をかけるのがお約束。血液循環の回では心配のあまり彼女を尾行している。
登場キャラクターで唯一、原作全6巻全ての表紙を飾っている。また、スピンオフ作品『はたらく細菌』においても、解説コラム「おしえて白血球さん!」で登場している。
読切版でも原型となるキャラクターが登場。この時の白血球の評判が良かったため、連載版でもメインキャラとなるが、作者自身は読切において彼を適当に描いていたため、具体的にどこが魅力なのか理解できておらず、連載初期は描くのに苦労したという[18][2]。誰が見てもかっこいいものをイメージし、ウルトラマンや『ドラゴンボール』の孫悟空などのヒーローキャラクターを参考にキャラクターを固めていった[18]
好中性骨髄球(こうちゅうせいこつずいきゅう)
声 - 村中知
白血球(好中球)の幼少時代の姿。
幼少期のU-1146は、緑膿菌に襲われていた赤芽球AE3803を助けたことがある。緑膿菌に叩きのめされ「赤芽球を差し出せば助けてやる」と言われても、断固として拒否する正義感の強い少年だった。
白血球として成長した後、肺炎球菌襲撃の際にAE3803と再会したが、互いに緑膿菌の件の相手だとは気付かなかった。
4989番
声 - 熊谷健太郎
クセ毛の個体。その他、デフォルメ時によくギョロ目になる、時々語尾に「〜けろ」を付けて話すといった特徴がある。
1146番の友人で、後述の2048番と2626番も合わせた4人でズッ友宣言の写真を撮った仲。特に4989番は第6話で1146番が熱中症になった事をからかったり、第3巻巻末おまけページで無茶をした彼を気遣ったり、アニメでは第4話においてアニサキスの声だけで吹っ飛ばされた事をからかう(原作では別個体)など、好中球仲間のなかでも親しさが強調されている。洗い場で泳いだり、焚火でマシュマロを焼くなど自由奔放な性格の持ち主。
脇役端役として、好中球が活躍するエピソードのほぼ全てに登場している。
正式な初登場は第4話で、細菌との戦闘中に危うく体外へ放り出されそうになるが、建物の残骸にしがみついて命拾いする。アニメでは第1話から登場しており、侵入した肺炎球菌を追う為に仲間と無線でやり取りしている。第26話では1146番を介さず、単独でAE3803と交流する様子が描かれている。
2048番
声 - 佐藤健輔
刈り上げたボブカットの個体。1146番の友人。好中球の中では4989番に次いで出番が多い。
第1話の最後に登場し個人ナンバーも確認できるが、正式な初登場は第4話で、細菌に苦戦しているところをU-1146に助けられる。
2626番
声 - 柳田淳一
前髪で目元が隠れた個体。1146番の友人。
正式な初登場は第19話。第3話からモブキャラクターとして登場しているが、2048番や4989番と比べると登場頻度は低く、個人ナンバーの初出も第16話[19]である。アニメではオープニング映像中や原作では未登場の第2話(原作第4話)などにも登場するなど、出番が若干増えている。
2001番
声 - 江越彬紀
短髪の個体。原作では第1話のラストに新米白血球の指導員として2コマ[20]のみ登場。同じ髪形の好中球は何度か登場するものの、2001番として明確に登場しているのは単行本第5巻時点では本話のみである。
原作ではほぼ1話限りのモブキャラクターなのだが、アニメでは上記の3名とともに設定画が用意されており[21][22]、第2話(原作第4話)や第10話(原作第15話)にも登場する。
好中球先生
声 - 日野聡
第7話にて、赤色骨髄で赤芽球達の避難訓練に細菌役として登場。普段はにこやかで優しいが、訓練開始と同時に鬼の形相で赤芽球たちを追いかけ回した。訓練中に迷子になった赤芽球AE3803と骨髄球U-1146が緑膿菌に襲われそうになったところに駆けつけ、緑膿菌を駆除した。
血小板(けっしょうばん)
声 - 長縄まりあ[9](リーダーちゃん)、石見舞菜香(うしろまえちゃん)、春野杏(副リーダーちゃん)、赤尾ひかる森永千才(きょろちゃん)、立花芽恵夢天野聡美山根綺白城なお陶山恵実里田中沙耶関根瞳
血管壁がすり傷などで損傷した際に、集合して血栓を作り傷口を塞ぐ役割を持つ細胞。二次血栓として赤血球や白血球を絡め取り、外傷の場合にはこれが乾いてかさぶたになる。
劇中では、血管の破損箇所を道路の舗装工事のように修理してまわる一団で、仕事が無い時も通行人としてよく姿を見せる。白血球(好中球)と結合することで遊走する能力があり、白血球(好中球)に肩車されるという形で表現されている。
二次血栓の生成時には、周囲の赤血球や好中球を呼び集め、ネット状の補修器具で有無を言わさず拘束して破損箇所を塞ぐ。
実際の血小板が赤血球や白血球より小さいことに倣い、キャラクターの見た目も幼稚園児から小学校低学年くらいの幼い子供の姿をしていて、言動も子供っぽい。制服はスモックのような大き目のTシャツと半ズボンに長靴[注 12]、さらに「血小板」と書かれた野球帽型の帽子をかぶる。横縞模様のルーズソックスと運動靴を履いていたり、帽子を逆向きに被るなど、他の細胞に比べて制服を着崩している者も見られる。
劇中でレギュラーとして登場するのはロングヘアの女の子(リーダーちゃん)がリーダー格の一群で、アニメではリーダーがホイッスルを吹きながら作業のまとめ役をこなしている。「あのねあのね」が口癖。仕事以外では主に帽子を逆向きに被った子(うしろまえちゃん)と行動を共にしている。
読切版でもロングヘアの個体が登場。『はたらく血小板ちゃん』ではメインキャラクターとなっている。
巨核球(きょかくきゅう)
声 - 甲斐田裕子
血小板の前身[24][25]で、骨髄中最大の造血系細胞。赤芽球や骨髄球とは異なり、巨核球自体が血小板になるのではなく、巨核球から分離した細胞質が血小板となる。
第26話から登場。成人女性の姿をしている。服装は血小板のものと類似しており、水色のシャツの上に白のジャケット、「巨核球」と書かれた帽子をかぶり、白の短パンに黒のゴム長靴を履いている[26]。劇中では血小板を生み出すと同時に教育する存在として描かれており、血小板たちからは「ししょー(師匠)」と呼ばれている。
元々第7話においてプロット段階まで登場を検討されていた[27]が、没となったため、同話が収録されている単行本第2巻の血球分化過程図[24]に存在が記載されるに留まり、本編での初登場は第26話まで先送りとなった。プロットのラフ画では帽子の文字を除いて血小板と全く同じ服装をしており、サイズも同じのためぴっちりとしたへそ出しスタイルとなっていた[27]

免疫細胞

好中球以外の免疫細胞(血球系の細胞を含む)について記載する。

劇中の免疫系は指令系統を持つ防衛組織として描写されている。好中球などの自然免疫が初動対処を行い、しばらく経った後に抗原提示細胞であるマクロファージや樹状細胞が病原体の抗原情報をヘルパーT細胞へ伝達し、ヘルパーT細胞の指示によってリンパ球が駆除活動を始めるという、実際の免疫系の働きを模した構成になっている。

キラーT細胞・単球・マクロファージは複数個体のチームで登場することが多いが、それ以外の免疫細胞はほとんどの場合単体で登場しており、主要キャラクター以外の個体が登場することは稀である。

T細胞の仲間
白血球の一種である、各種のリンパ球
ヘルパーT細胞(ヘルパーティーさいぼう)
声 - 櫻井孝宏[28]小松未可子(未熟胸腺細胞時代)
抗原提示を受け、キラーT細胞やB細胞などへ外敵の情報や対策などを指示するリンパ球。
第1話から登場。メガネ男子の司令官として描かれている。体育会系であるキラーT細胞を暑苦しいと評し、仕事中でも構わずティータイムを楽しむなど、一見弛んだ性格をしているが、必要とあらば戦いの現場に姿を見せる気概もある。
ヘルパーT細胞に分化する前の胸腺学校時代は無駄を嫌う優等生で「ヘルパーにも制御にもキラーにも道が開ける天才」と称されたエリートであったが、同期の胸腺細胞(現・キラーT細胞(班長))から「部下が恐がるから肩の力を抜いたほうがいい」と言われたことが後の人格形成に寄与する結果となる。
読切版でも登場。眼鏡がごく一部のコマ以外では透けていないということを除くとデザインは連載版とほぼ同じ。他の免疫細胞を下っ端と呼ぶなど、やや上から目線の態度が目立つ。
制御性T細胞(せいぎょせいティーさいぼう)
声 - 早見沙織[28]
T細胞の暴走を抑制するリンパ球。
第1話から登場。ヘルパーT細胞の秘書のような立ち位置の女性として描かれている。冷静沈着であるが、杓子定規すぎる一面もあり、その弱点を利用され、がん細胞の傀儡にされてしまったこともある。劇中では基本的に文官のような立ち位置にいるが、戦闘力はキラーT細胞に勝るとも劣らない。
胸腺学校時代はヘルパーT細胞やキラーT細胞と同期だった。
キラーT細胞(キラーティーさいぼう)
声 - 鈴木崚汰梶原岳人佐々木義人
細胞傷害性T細胞とも呼ばれ、ヘルパーT細胞の命令を受け、ウイルス感染細胞やがん細胞などの異物を殺すリンパ球
第1話から登場。白血球(好中球)と同じく複数の個体が登場し、統制された武闘派の“殺し屋”や軍隊[注 13]のような部署として描かれている。制服は「KILL」と書かれた黒い帽子と黒い半袖長ズボンの作業着[注 10]で、サングラスを掛けたり、黒い戦闘用ヘルメットや防護服を着用した個体も確認できる。戦闘時は主に素手でのパンチを用いるが、アニメ第7話ではがん細胞に対してナイフを用いている。
班長
声 - 小野大輔[9]東内マリ子(未熟胸腺細胞時代)
劇中で主に活躍するキラーT細胞で、彼らのリーダー格。跳ねた金髪で筋骨隆々の男性個体。他のキラーT細胞同様、典型的な体育会系であり、赤血球など非力な細胞に対し粗暴な言動をとる人物だが、単純な性格なため、NK細胞にいいように利用されることもある。また、唯一マクロファージに対しては敬語で話す。血小板と接する時は、台詞自体は書かれていないが、水の入ったバケツを貸してくれるよう頼む、仁義を尊ぶ一面も有る。
病気などで有害化した細胞も殺すという自分の役割から、他の細胞たちと距離を置こうとするが、実は仲良くなりたいとも思っている。赤血球AE3803と親しくなった白血球U-1146番を羨んで殴ったりもしているが、先に一般細胞と遊んでいた部下に引きずられる形でバドミントンに参加し、白血球に点数係をやらせつつ楽しんでいる。
胸腺学校時代はひ弱で落ちこぼれと揶揄されていたものの、同期の胸腺細胞の助けもあり無事ナイーブT細胞として卒業した。その際、ライバルであった胸腺細胞(現・ヘルパーT細胞)からかけられた言葉が人格形成に寄与している。
読切版でも登場(ただし一体のみのため「班長」ではない)。
メモリーT細胞(メモリーティーさいぼう)
声 - 竹内良太
キラーT細胞の一部。前回の抗原との戦いを記憶しており、同じ抗原が出現した際、抗原提示を待たずに速やかな再攻撃をしかけられるようになっている。
第3話にインフルエンザを経験した個体が登場。服装はキラーT細胞とほぼ同じで、「MEMORY」と書かれた帽子をかぶっている。抗原の記憶は、可愛らしい本に記録としてまとめているという描写になっている。
第23話のがん細胞復活エピソードからは、戦闘経験のある上記の班長がメモリーT細胞となっている。
ナイーブT細胞(ナイーブティーさいぼう)
声 - 田村睦心(アニメ第3話登場個体)
抗原と一度も遭遇したことがない未熟なT細胞。樹状細胞などから抗原提示を受けることでエフェクターT細胞として活性化し、各種T細胞へ分化する。
第3話「インフルエンザ」においてT細胞戦闘員の新米として登場する。服装はキラーT細胞とほぼ同じで、「NAIVE」と書かれた帽子から跳ねた前髪が一房だけ出ている少年。素手で戦うキラーT細胞とは異なり、反り身のナイフで武装していたが、性格は臆病で、まともに戦えないことを先輩であるキラーT細胞たちから叱られる。
第12話などで別の個体も登場するほか、回想シーンでは現在のキラーT細胞たちがかつてナイーブT細胞だった頃の姿も登場する。
エフェクターT細胞(エフェクターティーさいぼう)
声 - 乃村健次
ナイーブT細胞が樹状細胞の効果で活性化したもの。
第3話において、上記のナイーブT細胞が樹状細胞の助言により活性化した姿。見た目は先輩のキラーT細胞以上に逞しくなり、跳ねた前髪は上方に伸びている。分裂増殖も完了しているため同じ姿をしたものが複数現れ、一気に免疫細胞系の戦力の主力となる。インフルエンザB型を一掃するために奮闘するが、B型掃討後に出現したA型に返り討ちにされ、元のナイーブT細胞に戻ってしまう。再登場時には活性化後の姿となっており、登場するのも一体だけである。第3話で活性化した時の帽子はまだ「NAIVE」のままだったが、第11話からは「EFFECT」と書かれた帽子に変わっている。
B細胞の仲間
T細胞と同じくリンパ球の一種。
B細胞(ビーさいぼう)
声 - 千葉翔也[29]
「抗体産生細胞」とも呼ばれる、抗原に対して抗体を発明し駆除するリンパ球。
第2話から登場。劇中では明るい熱血漢の青年で、白血球(好中球)たちの制服と似たデザインの青い帽子にジャケット、ズボンを穿いており、ドラムバッグ型の抗体入りのタンクを背負い、Y字型の銃身を持つ射撃武器(形状は登場するたびに変わっている)を持ち歩く。
後述のマスト細胞とは途轍もなく仲が悪く、スギ花粉アレルギーの惨事を引き起こした際は責任問題でマスト細胞と激しい言い争いになった。
第19話では、カンピロバクターをおびき寄せる為のパイエル板に仲間のB細胞が複数登場している。
読切版でも登場。
記憶細胞(きおくさいぼう)
声 - 中村悠一[12]
抗原の免疫を記憶しているリンパ球で、同じ抗原が現れた際のB細胞の抗体製造を補佐する。
第2話から登場。抗原情報を記録・管理する文官系の男性として描かれており、抗原特定のため現場にも出向くこともある。抗原の記憶についての表現は、初登場時は「いいつたえメモ」という形で代々残されてきたものという描写で、それ以降はB細胞と共有のオフィスに書類や模型等の形で抗原のサンプルデータが保管されているという描写になっている。B細胞の抗体の製造にかかわっているため、B細胞からは頼られている。
思い込みが激しいうえに、事あるごとに大きなリアクションを取る人物で[30]、言い伝えの解釈から心配性になってスギ花粉の襲来を「古くから伝わる『世界の終わり』」だと怯えたり、過去の出来事を夢に見たのを「未来予知」と勘違いし、騒いだこともある。
読切版でも登場。
単球の仲間
白血球の一種。
マクロファージ
声 - 井上喜久子[9](リーダー格)、木村珠莉貫井柚佳咲々木瞳幸村恵理
細菌などの異物を捕らえて殺し、抗原や免疫情報を見つけ出す役割をもつ。
第1話から登場。純白のエプロンドレスを纏った穏やかな口調の女性。一見するとか弱そうだが、外敵への殺傷能力はかなり高く、集団で現れたウイルスにも動じず、笑顔で巨大なや鈍器を振り回す。赤芽球や未熟胸腺細胞の育成も行っており、彼らのクラス担任を務めている者もいる。
『はたらかない細胞』では、赤芽球の問題児の扱いに苦悩している個体が主要キャラクターとして登場する(#『はたらかない細胞』のキャラクターを参照)。
単球(たんきゅう)
声 - 井上喜久子(アニメ第10話)
貪食性、遊走性が旺盛な強力な免疫細胞。血管から外に出るとマクロファージに変化する。
第2話から登場。黄色の全身防護服にゴム手袋と長靴の人物として描かれる。寡黙であり、身振り手振りで意思表示を行う[31]。親指を立てるのが合図で、仕事時以外ではゴルフのスイングの練習をするなどコミカルな部分もある[31]。マクロファージへの変化は服を着替える(防護服などを脱ぐ)という描写になっている。
読切版では、単球とは明記されていないが、単球と同じように防護服を着た細胞が登場。白血球に寿命を告げ、脾臓へ案内する。連載版の単球とは異なり、普通に言葉を話している。
単芽球(たんがきゅう)
単球およびマクロファージの幼少時代の姿[24][32]。目が大きな半袖の少女の姿で描かれている。本編未登場。
樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
声 - 岡本信彦[28]
体内に侵入してきた細菌や、ウイルス感染細胞などの断片を抗原として提示し、他の免疫系の細胞に伝える役割を持つ免疫細胞。
周囲に突起を伸ばした大樹の中で、受付のような場所にいる男性となっている。緑色の制帽・制服でネクタイを締めており、制帽の端から枝が生えている。
第1話では大樹のみ登場しており(アニメでは白血球と赤血球が肺に行く途中で受付の横を通るが、台詞は無い)、正式な初登場は第3話。現実とは異なり、自ら抗原情報を確認しに行動するのではなく、マクロファージなどからの抗原提示を各所に伝える連絡係といった役割に徹している。自身の仕事を楽しんでいる節があり[33]、不気味な笑みをたびたび浮かべる。カメラで隠れて各細胞たちを撮影し、それを昔のアルバム写真として所持している[33]
乳酸菌の生成する多糖類を補給すると活性化して性格が変わり、派手な格好になる(サングラスとコートを身に纏い、制帽の枝から花が咲き、鞭を持つ)。免疫細胞たちの恥ずかしい写真(サイトカイン)をバラまき、彼らを活性化させる。
第12話では髪色が異なる別個体が1人登場しているほか、第19話ではカンピロバクターをおびき寄せる為のパイエル板に仲間の樹状細胞が複数登場している。
ランゲルハンス細胞(ランゲルハンスさいぼう)
声 - 清川元夢[34]
異物の侵入を体内に知らせるのと、体表の乾燥を防ぐ役割を主に担う、樹状細胞の一種。
第16話に登場。眼鏡に蝶ネクタイで口ひげと顎ひげを生やした西洋紳士風の男性として描かれている。
マスト細胞(マストさいぼう)
声 - 川澄綾子[12]
過剰に作られたIgE抗体の刺激に反応して、装置を操作しヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌する。「肥満細胞」とも呼ばれるが、肥満とは関係ない。
第2話から登場。黒いストレートのロングヘアに白衣を着た女性として描かれている。融通がきかないほど生真面目な上、ヒステリックな性格をしており、激怒しやすい[35]。「肥満細胞」と呼ばれることを嫌う。
マニュアル通りに仕事をしているが、ヒスタミンは正常な細胞にも影響が出る(アレルギーの直接的原因になる)ため、一般細胞から苦情が来ることもあり、当人の性格も相まってしばしば言い争いに発展する[36]
他の細胞と衝突することの多い彼女だが、それを上回るがの如くB細胞とは犬猿の仲。スギ花粉アレルギーの惨事を引き起こした際は、責任問題でB細胞と激しい言い争いになるなど、彼とは非常に仲が悪い。
読切版でも登場。
白血球の仲間
本来はリンパ球や単球も白血球に含まれるが、以下ではそれらと好中球を除いた白血球(いずれも好中球と同じく顆粒球)を挙げる。
好酸球(こうさんきゅう)
声 - M・A・O[28]
寄生虫が体内に侵入した際、その殺傷を助けるなど、寄生虫感染に対する防御を行う。
第5話から登場。金髪をツインテールにまとめ、 ピンク色のツナギを着た女性として描かれている。服の色は現実の細胞が実験に使われる際の染色の色が元で、ツインテールも同じく現実の細胞の核が2つに分かれてることを表している[2]。武器には二股のを用いている。細菌に対しての戦闘能力は弱いが、それでも赤血球達を守ろうと立ち向かうなど使命感は強い。基本的にクールだが、照れ屋でほめられると弱い一面もある。U-1146とは骨髄球時代からの同期にあたる。
細菌との戦いではほとんど戦力にならず、非免疫細胞たちからも軽視されていたものの、本業の寄生虫退治となれば、好中球でも歯が立たない大蛇のような巨大生物(細胞たちの視点で見たアニサキス)も撃破でき、一気に評価を好転させる。
好酸性骨髄球(こうさんせいこつずいきゅう)
第27話で描かれた、好酸球の幼少期の姿。訓練で細菌のぬいぐるみに泣いてしまうほど臆病だった。この頃からU-1146と共に行動していた。
好塩基球(こうえんききゅう)
声 - 杉田智和
特定の抗原に出会うとヒスタミンなどが放出され、アレルギー反応を引き起こすとされている。好中球と好酸球を問題部位に導く役割も持つが、解明されていない点も多い。
第5話から登場。傘を持ち、口に黒マスク、頭に青ニット帽、さらにその上に青緑のレインコートを着用して目以外を覆った姿をした男性として描かれている。ミステリアスなキャラクターとなっており、修辞過剰で難解な言い回しで喋るために好中球やマスト細胞には言っていることがあまり理解出来ないが、好酸球は理解出来ている模様[37]。体で事件が発生しても一切あわてることなく落ち着いている。
好塩基性桿状核球(こうえんきせいかんじょうかくきゅう)
第27話で描かれた、好塩基球の少年時代の姿。この頃は素顔をさらしていて美形キャラに描かれている。骨髄球時代のU-1146や好酸球の先輩にあたり、彼らにとっては憧れの存在で、多大な影響を受けた。この頃から一人『細と胞の詩』なる詩集を読んでいたり、難解な言い回しをしたりと異質な存在感は変わっていないが、ボートで立ち上がってバランスを崩し湖に落ちる天然な一面も見せる。
左方移動(成熟寸前の桿状核球も戦闘員に動員される)の後に行方がわからなくなったうえ、白血球のうち1%未満しかいない好塩基球とは思いもよらず、U-1146たちは長い間この先輩がその時に死んだと思い込んでいた。
NK細胞(ナチュラルキラーさいぼう)
声 - 行成とあ
全身をパトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけ次第攻撃するリンパ球。リンパ球としては珍しく自然免疫であり、抗原提示がなくとも自己判断で異物を攻撃できるのが強み。
第8話から登場。黒のタンクトップに短パン姿、サーベルを武器として用いる攻撃的な筋肉質の女性として描かれている。現場に居合わせたキラーT細胞をからかったりするが、頭の切れる面もある。笑うことでその刺激により活性化して強くなるが、逆にストレスを感じると極端に弱体化してしまう[38]
樹状細胞所有のアルバムによれば、ルーキー時代はゴスロリファッションだったらしく、現在では見た瞬間発狂するほどの黒歴史らしい。この活性化した時にサーベルにひびが入り、ライトセーバーのような光る剣に変化する。
なお、がん細胞の回想シーンでは男性型の個体も登場している(金髪に黒のタンクトップ、女性と同色のズボンにロングブーツ姿)。
読切版でも登場。
M細胞(エムさいぼう)
声 - 速水奨
腸内の免疫器官であるパイエル板の表面に存在する細胞。病原体を捕らえ、樹状細胞に引き渡す役割を持つ。
第19話に登場。ダンディなバーテンダー風の男性として描かれている。腸で暴れている細菌をお客として歓待するふりをしながら、免疫細胞たちに包囲させる。

その他の細胞・体内器官

以下の中には、アニメのエンディングクレジットで細胞の種類が明かされたものも存在する。

一般細胞(いっぱんさいぼう)
声 - 石田彰小林裕介前田弘喜ほか
一般市民のような存在。「細胞」と書かれたTシャツを着ているのが特徴。赤血球から酸素と栄養素を受け取り、ひたすら細胞分裂を繰り返すのが役目。作中では集合住宅に住み、室内で培養槽を用い自身のコピーを製造・育成する仕事として表現される。赤血球から酸素が届かないと酸欠で死亡してしまうので、出血性ショックの回では命の危機に晒された。
咽頭の一般細胞
声 - 小林裕介
第11話で初登場した一般細胞側のメインキャラの一人。これといって特徴のない細胞だが、コピー元の細胞が自身の誕生直後に感染で免疫細胞に殺された過去があり、免疫細胞に対して複雑な感情を抱いている。第20話から第25話までの乳酸菌に関わる一連のエピソードでは、赤血球AE3803に代わって白血球U-1146と行動を共にしており、半ば主人公のように活躍している。
消化管細胞(しょうかかんさいぼう)
声 - 梶原岳人柳田淳一
消化器を構成している細胞。具体的にどの細胞かは明記されていない。
第3話で初登場。水色の調理員のような制服とマスクで、白い長靴を履いている。劇中では、調理場のような場所で、胃や小腸などから吸収した栄養素をサンドイッチなどの形に処理している。消化器やその周辺が舞台のエピソードで端役として登場することが多い。
汗腺細胞(かんせんさいぼう)
声 - 江越彬紀(隊長)、貫井柚佳
汗腺を構成する細胞。
第3話で初登場。指令室のような場所で発汗機能をコントロールしている。第3話では背広・ワイシャツ姿で描かれていたが、第6話からはオレンジ色のジャケットと制帽を着用している。隊長はもみあげの大きな男性で、熱中症の際には自棄を起こして「雨乞い」の儀式を始めている。
神経細胞(しんけいさいぼう)
声 - 江越彬紀、柳田淳一(交感神経細胞隊長)
神経系を構成する細胞。
第5話に登場。胃の異常を感知し、警報を鳴らす。
第18話では交感神経の細胞が登場し、血球の少なさを血圧による血流増加で補おうとしたが、かえって出血をひどくしてしまう。
また、神経系とは明記されていないものの、アニメ第12話では背広姿の中高年男性たちが会議をしているシーンがあり、その会議室の壁に「自律乃心」という、自律神経系を示唆するような揮毫の額が掲げてある。頭部の損傷による出血性ショックの際に、他のメンバーに対応を求められた長官が体内に「緊急事態」を宣言し発令した。
造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)
声 - 木村珠莉森永千才長谷川育美
赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を産生する幹細胞
第7話で初登場。看護師姿の女性で、機械で生み出された前駆細胞(後の血球)たちを適正ごとに選別するのが仕事となっている。
胸腺上皮細胞(きょうせんじょうひさいぼう)
声 - 小山力也(教官)、笠間淳
T細胞になる前の未熟胸腺細胞が、T細胞になるまでを過ごす「胸腺」を構成する上皮細胞
第12話に登場。作中の胸腺は非常に厳しい訓練を行う学校となっており、上皮細胞はT細胞候補生を育成すべくビシビシ鍛え上げる強面の鬼教官として描かれている。
皮脂腺細胞(ひしせんさいぼう)
毛穴で皮脂を作る細胞。
第14話に登場。アクネ菌にこき使われていたが、U-1146に救われる。ストッキングのような帽子が特徴。
色素細胞(しきそさいぼう)
声 - 河村梨恵
メラニンを形成する細胞。
第14話に登場。皮脂腺細胞共々アクネ菌に奴隷のように扱われていた。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
声 - 島袋美由利(坊や)、麦人(長老)
体毛を作り出す細胞。
第14話に登場。アクネ菌の恐怖に怯える皮脂腺細胞を鼓舞し、反逆の引き金を引いた。
長老は白血球(好中球)の苦戦と犠牲で膿までできてしまって半ばあきらめかけていたが、坊やが音頭を取って長老を叩いてまで毛母細胞全体を鼓舞している。
坊やは白血球(1146番)を兄貴分として慕っており、お兄ちゃんと呼んで憧れのヒーローとして、アクネ菌退治後にお礼の気持ちとして帽子を贈っている。
腸管上皮細胞(ちょうかんじょうひさいぼう)
声 - 坂泰斗
腸内の栄養・水分の吸収を行う、消化器の上皮細胞。
第19話で初登場。真っ黒なダイビングスーツを着用している。
杯細胞(さかずきさいぼう)
ムチンを生成する細胞。腸管上皮細胞と共に腸を管理している。
第23話で初登場。巨大な潜水服を着用している。
桿体細胞(かんたいさいぼう)
眼球の網膜に存在し、光を認識する細胞。
第28話に登場。「RPE」[注 14]と書かれたワッペンの付いた作業着とヘアバンドを身に纏っている。自らの死を悟り、失明の危機に扮していたところに現れたiPS細胞に仕事を任せ、最期を迎える。
脳細胞(のうさいぼう)
脳にある神経細胞などの総称。必要な情報を必要なだけやりとりを行う。
第28話に登場。全員が黒いスーツを着ている。局長は失明の危機に扮した桿体細胞のことを見捨てていたが、実際は失明したことで希望を捨てることをしたくなかったことと桿体細胞に感謝を伝え最期を看取る。
iPS細胞(アイピーエスさいぼう)
人工的に創出された、組織や臓器の細胞に分化する能力を獲得した細胞。
第28話に登場。少年の姿をしており、突然桿体細胞の前に現れる。自分が何をするか分からずにいたが、最終的に仲間を引き連れて桿体細胞に代わり仕事をする。
がん細胞(がんさいぼう)
細胞の一種だが、本記事では異物として#害となるものに記述。

異物・身体外の生物

害となるもの

細菌
声 - 福島潤小林由美子ほか
自然界の生物の多くを占める単細胞生物。膨大な数の種族が存在するが、その一部が人体にとって害になる。
劇中ではモンスターや怪人として描かれる。多くは言葉を解し、細胞たちとの掛け合いも行っている。
肺炎球菌(はいえんきゅうきん)
声 - 吉野裕行[12]笠間淳
レンサ球菌の一種。肺炎の原因となる強力な病原体で、肺胞に侵入して赤血球を破壊し、最悪の場合脳を破壊する細菌。
第1話で初登場。頭部などから鉤爪のついた触手が伸びた薄紫色の人型生物として描かれている。漫画やアニメ版では赤血球の栄養分のバスケットを狙って殺そうとしてくるが、小説版では「赤血球を毒液でとかし、えさにする」と表現されている。
第1話で侵入した最後の個体は、赤血球AE3803の荷物の中に紛れ込んで肺まで辿り着くが、最終的にAE3803と白血球に気管支まで誘導され、くしゃみとして体外に追放される。それ以降も、黄色ブドウ球菌の手下として、第1話に登場した肺炎球菌の兄が登場する。
『BLACK』でも、第1話で登場している。
黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)
声 - 中原麻衣
ブドウ球菌の一種。人体の皮膚や腸内に生息する常在菌。各種感染症の原因となる。腸内では悪玉菌に分類される。
第4話に登場。肺炎球菌に似た姿をしているが、下半身は蛸状になっており、言動も女性的。肺炎球菌の遺した情報を元に擦り傷から体内に侵入し、破傷風を引き起こそうとする。
上記個体の義理の姉を名乗る別個体が第15話で複数登場。合体して巨大化し、フィブリンを作り出して好中球軍団を一網打尽にするも、駆け付けた単球部隊が変化したマクロファージ部隊により退治される。
化膿レンサ球菌(かのうレンサきゅうきん)
声 - 松風雅也
レンサ球菌の一種。人体に生息するありふれた常在菌だが、各種感染症の原因となる。
第4話で初登場。肺炎球菌に似た姿をしており、頭部などから数珠状の触手が伸びている。黄色ブドウ球菌軍団の一員としてすり傷から侵入するが、好中球に瞬殺される。
『BLACK』でも第11話で登場している。
緑膿菌(りょくのうきん)
声 - 北沢力
人体に限らず、自然界のいたるところに生息する常在菌。病原体ではあるが、健常な人間ならまず発症しないほど弱い。
第4話で初登場。黄色ブドウ球菌と共に体内に侵入する。現実世界の細菌に近い姿をしており、巨大な単眼を持つ。
別個体が第7話の回想でも登場し、赤芽球を襲っている。酸素も栄養も必要としないにもかかわらず、「弱い者いじめは楽しいから」という理由で血球を虐げる残虐性を見せ付ける。
現実でもかなりありふれた存在のため、上記以外でもモブ細菌として同種が何度も作中に登場している[39]
腸炎ビブリオ(ちょうえんビブリオ)
声 - 山本格
海水中に生息し、食用の魚介類などを介して人体に感染する細菌。食中毒の原因となる。
第5話に登場。毛玉のような形をした大型の細菌。子分を率いて胃から襲来するが、白血球U-1146によって倒される。
セレウス菌(セレウスきん)
声 - 鳥海浩輔
非常に熱に強い性質を持つ土壌細菌。食中毒の原因となる。
第6話に登場。人型で、手足が触手状になっている。熱中症で倒れた際に生じた傷口から体内に侵入する。高熱により機能が低下した白血球U-1146を嘲笑い、倒れて動けない彼の眼前でボトルの麦茶をこぼして愚弄するなど卑劣な性格。しかし、医療行為である輸液で体内環境が改善したため、回復したU-1146に倒される。
アクネ菌(アクネきん)
声 - 松重慎(王様)、林大地
ニキビの原因になることもある皮膚常在菌。脂質が好物。
第14話に登場する。ウナギに手足を付けたような姿をしている。毛穴に住み着いて細胞たちを牛馬のようにこき使い、皮脂を無理矢理生成していた。
その親玉は白血球の数十倍の巨体を持っており、警邏に来ていた白血球を何千匹と殺し、毛穴の底に膿としてコレクションしていた。周囲の皮脂を食うことで怪我を負ってもすぐに回復してしまうが、毛母細胞らに大量の皮脂を流し込まれ、逃げようとしたところをU-1146に仕留められる。
ミュータンス菌(ミュータンスきん)
第17話に登場する虫歯の原因菌。ドロドロのゲル状で、巨大なを髑髏にしたような頭部がある。白血球U-1146と壮絶な死闘を繰り広げる。
カンピロバクター
声 - 小林大紀
感染性腸炎の原因となる細菌。
第4話で初登場。人型の上半身に、らせん状になったウナギのような下半身をしている。
スポットが当てられたのは第19話で、腸管上皮細胞を人質に取り、恨み重なる白血球たちを辱しめたり同士討ちさせたりして散々もてあそぶが、免疫細胞たちの結託によりパイエル板におびき寄せられ、追放される。
ピロリ菌(ピロリきん)
声 - 福島潤
胃炎や胃がんの原因となる悪玉菌。胃酸に対する耐性を持つ。
第20話に登場する。「ピロリー」と鳴いたり、普通の日本語を話したりする。正式名がヘリコバクター・ピロリであるためか、頭部には四本のピロピロ(吹き戻し)が、ヘリコプターのプロペラのように付いている。胃酸に強い体質を利用し暴れ回るが、乳酸菌の猛攻を受けて胃から脱出したところを白血球U-1146に討伐される。
悪玉菌(あくだまきん)
声 - 松岡禎丞間宮康弘
腸内細菌の3グループのうちの1つで、人体に害を及ぼす菌の総称。
第22・23話に登場する。個別の種名は不明[注 15]。大勢の日和見菌を味方につけ、内から来襲。一般細胞を毒素攻撃で苦しめるも、善玉菌の出現で日和見菌が一斉に寝返り、好中球らに一掃される。
好気性細菌(こうきせいさいきん)
酸素を利用した代謝機能を備えた細菌。
第28話に登場。キョンシータコのような手足が生えた姿をしており、酸素を運びにきたAE3803に襲いかかろうとした所をU-1146に一掃される。
ウイルス
生物の最小構成単位である「細胞」を持たず、それでいて遺伝子を有するという、生物と非生物の中間のような存在。他の生物の細胞を利用して自己増殖を行う。
劇中では、帽子や仮面などの形で細胞(主に一般細胞)に憑りついてゾンビ化させる存在として描かれている。細菌と異なり、言葉を話す描写はない。
インフルエンザウイルス
声 - 植木慎英
第3話で初登場。細菌とは異なり、現実世界のウイルスそのままの姿をしている。帽子のように細胞の頭にピッタリとはまり込み、一般細胞をゾンビ化させて操る習性を持つ。
第22話には、抗原変異した進化体が再登場した。頭が尖った形に変異しており、感染細胞を屈強なゾンビに変えて体内を破壊しようとするが、樹状細胞の「鼓舞」=「黒歴史の暴露」により奮起した免疫細胞群の総攻撃の前に全滅させられる。
ライノウイルス
声 - 古川慎
第11話に登場する風邪の原因ウイルス。一般細胞に取り付いて「キシャー」しか言えないゾンビにしてしまう。帽子に擬態し、下らないイタズラで一般細胞の興味を引き、ゾンビ化させようと目論む。
現実のライノウイルスは五芒星のような模様があり、作中では黄色い星が描かれた形の帽子の姿をしている。
ムンプスウイルス
声 - 福島潤
第13話に登場するおたふく風邪の原因ウイルス。おたふくの面の形をしており、一般細胞に取り付いて「フク〜」しか言えないゾンビにしてしまう。圧倒的な増殖力と結束力で白血球たちを追い詰めるが、過去の予防接種の獲得免疫を思い出した記憶細胞とB細胞の形成した抗体により全滅する。
デングウイルス
第16話に登場するデング熱の原因ウイルス。によって運ばれる。天狗のお面のような形をしており、ランゲルハンス細胞に取り付いて天狗に変え、体内に大嵐を巻き起こす。
新型コロナウイルス
第29話に登場する、新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルス。作中でのウイルスは上記のインフルエンザウイルスと同じ形をしているが、感染した一般細胞はライノウイルス感染細胞に似た姿をしている。ウイルス自体は弱いが、様々な場所に潜伏して免疫系達を惑わしサイトカインストームを引き起こす。
その他
スギ花粉アレルゲン(スギかふんアレルゲン)
声 - 興津和幸
スギ花粉内部に存在するタンパク質。本来人体にとって特に害はないが、一部の人体は免疫細胞が過剰反応することでアレルギースギ花粉症)を引き起こす。
第2話に登場。埴輪のような顔をした準人型のゲル状生命体として描かれており[注 16]、「スギ〜」と鳴く。図体は大きいもののこれと言って敵性はなく、体内をところかまわず徘徊するだけ。しかし、劇中の身体では「なんかしらトラブルの原因になる」と認識されており、免疫細胞はこれを殺すよう定められている。
アニサキス
魚介類に寄生する寄生虫で、稀に人体にも寄生して食中毒の原因となる。細菌とは全く異なる多細胞生物であり、細菌や免疫細胞とは比べ物にならないほど巨体。
第5話に登場。ウツボのような外見で描かれている。腸炎ビブリオとほぼ同時に来襲し、胃壁を食い破って大暴れするが、好酸球に撃破される。
がん細胞(がんさいぼう)
声 - 坂泰斗、芳野由奈(子供)
細胞の分裂エラーで生まれるできそこないの細胞。何の役にも立たず、無限に増殖し続け、やがて器官を乗っ取ってしまう。毎日何千個も生じているが、基本的には増殖する前に殺されている。
第8話で初登場。容姿は基本部分こそ通常の細胞と同じだが、髪が白く、全身を脈が走った不気味な姿をしている。
がん細胞の親玉
声 - 石田彰諏訪彩花(子供)
第8話に登場するがん細胞の親玉。何もしていないにもかかわらず免疫細胞に追い回され殺されるという理不尽な境遇を恨み、人体全てを乗っ取ろうと画策する。一般細胞を装うが、NK細胞に正体を見破られる。NK・好中球U-1146・キラーT細胞の3人に対しても終始優勢に立ち回るほどに増幅・強化していたが、赤血球の呼び出した増援を受けた3人により討伐される。死の直前にも「僕はただ生まれてきただけなのに…」と己の出自を嘆き、「通常細胞のフリをしていた時、あんた(好中球)に優しくされたのはちょっと嬉しかったぜ」と語る。死に際、再来を宣言する。
第22話にて、細胞情報流出に伴い復活を遂げ、制御性T細胞を傀儡として再び人体征服を目論み、悪玉菌コロニーが生成した毒素で得た力により免疫細胞を滅ぼそうとする。しかし乳酸菌の活躍により毒素の供給を絶たれ、メモリーT細胞(上記のキラーT細胞)から吹き飛ばされ、最後は喉元をU-1146に切り落され絶命。「キラーTとNKは大嫌いだがあんたはそれなりに好きだった」「だから満足だ」と言い残して事切れる。
アニメ第2話において、すり傷から侵入した細菌から逃げている際に転倒したAE3803を助けた一般細胞は彼である。

共生するもの・害とならないもの

善玉菌(ぜんだまきん)
腸内細菌の3グループのうちの1つで、人体に益をもたらす菌の総称。乳酸菌、ビフィズス菌、ガセリ菌などがある。
乳酸菌(にゅうさんきん)
声 - 吉田有里(クロ)、高橋李依(アカ)、藤原夏海(パンダ)、久保ユリカ(ブチ)
初登場は第20話。複数種登場しており、いずれも起き上がりこぼしとペンギンを足したような外見で、種類によって色や模様が異なる。「にゅー」と鳴く。大人しい性格で、悪玉菌退治に加勢したり、プリン体を好んで食べたりするなど、人体の健康には欠かせない細菌の一つ。頭部の左右に角(多糖体)を生やすことができ、また活性化することで巨大な姿となる。
日和見菌(ひよりみきん)
声 - 田村ゆかりファイルーズあい
腸内細菌の3グループの1つで、人体にとって益にも害にもならない菌の総称。名前の通り、善玉菌と悪玉菌の優勢な方に味方する。
劇中では第22・23話に登場する。狐のような見た目をしたものをはじめ複数種登場しているが、バクテロイデス菌[5](声 - 地蔵堂武大)以外の菌の名前は不明。当初は優勢な悪玉菌に味方するが、乳酸菌が呼び寄せた善玉菌が多数出現したことで即座に寝返る。その後、好中球に命乞いをするも、不法侵入者として問答無用で処分される。

薬・抗生物質

ステロイド
声 - 不明
超強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を持つホルモンの一種で、副腎皮質ホルモンとも呼ばれており、人体でもわずかながら生産されている。
劇中では医師から投与された薬剤として登場し、レーザー砲を備えた頭部とガトリング砲になった両腕を持つ白いロボットとして描かれている。また、原作漫画では額や肩のマークが赤十字(厳密にはモノクロページなので色は不定)となっているが、アニメ版では「S」の字が入った紅白カプセルのマークに変更されている(赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律も参照)。他の細胞たちはステロイドのことは知らなかったが、記憶細胞からは「世界に異変が起こった時にどこからともなく現れる」「騒動に関わった奴を一掃するタイプ」と言われる。
第2話に登場。スギ花粉アレルギー発症の責任が誰にあるかで体内の細胞同士が喧嘩する中、AE3803の赤血球が持ってきた「薬用」と書かれた黒い球体の中から現れる。動き出すや否や、誰にも止められない強さで敵味方関係なく攻撃し暴れ回って体内を破壊、最後は「電池切れ」(アニメ版では「有効成分切れ」)で沈黙する。アレルギー反応で変形した建物などもまとめて破壊したため、結果的に種々のトラブルには終止符が打たれ、なし崩しに細胞たちの喧嘩も収まるが、荒れ果てた世界(体)を前に、揃って呆然とすることとなる。
『BLACK』にも登場しており、 T細胞の暴走を阻止している。

その他

循環くん(じゅんかんくん)
声 - 石上静香
アニメ1期第8話に登場。心臓のモニター画像内にマスコットキャラとして登場。肺循環と体循環についてエンドレスで赤血球たちに説明していたが、AE3803は「何度見てもよく分からない」と言っていた。
このキャラのデザイン自体は読み切り作品『細胞の話』での白血球が持つスタンプカードが初出で、原作第1話でも一般細胞の集合住宅の看板や気管支ピタゴラ装置の看板に描かれている。
ユーグレナ
声 - 釘宮理恵
WEB限定動画「はたらく細胞 ユーグレナ編」に登場。藻の一種で、人間に必要な59種類の栄養素や「パラミロン」と呼ばれる食物繊維を持っている。

細胞の話(読切)

細胞の話』は、制作背景で述べたように、日本マンガ塾の卒業制作として描かれ、「少年シリウス新人賞」へ応募した読切漫画で、連載版である『はたらく細胞』のいわばプロトタイプとなった作品である。『はたらく細胞』とは、

  • 服装などが違う(帽子が無い、色が異なる)
  • 細胞に寿命がある
  • 公衆電話やスマートフォンがあり、連絡手段として使われている
  • 細胞同士の仲が悪いうえに、ストライキを起こす

など、いくらかの相違がある。

あらすじ(細胞の話)

とある人間の腎臓においてがん細胞が出現するが、免疫細胞たちは喧嘩とそれに伴うストライキを起こしており、まともな対応がとられていなかった。そんな折、腎臓への酸素運搬の仕事を抱える主人公の新米赤血球は、たまたま知り合った白血球(好中球)とともに腎臓に向かう。

腎臓において、白血球・キラーT細胞・NK細胞の3名が戦いを挑むも、がん細胞はいつものものよりも手強く、さらにキラーTとNKの連携が壊滅的に悪いため、なかなか退治できずにいた。そんな窮地を知りながらも救援に行こうとしない他の免疫細胞たちに業を煮やした赤血球は、彼らを強引に戦場まで連れ出し、協力し合うべきだと主張する。そして、赤血球の説得に折れて一時休戦し、連携を取り戻した免疫細胞たちにより、がん細胞は駆除される。

平和が戻ったものの、この仕事の完了により白血球は寿命を迎え、分解されて新しい血球として生まれ変わることになり、赤血球は再会を約束して彼と別れる。後日、かつての白血球と似た姿の白血球と出会った赤血球は、彼と一緒に仕事へと向かう。

『細胞の話』のキャラクター

ネフロン以外のキャラクターは本編でもやや形を変えて登場する。

赤血球3803
主人公。正式な識別は「Ae班の3803番」となっている。連載との違いは帽子とアホ毛が無く、赤十字マークと赤血球の文字がある腕章をつけている。また、迷子や逆走の描写が無く、コミカルな要素が薄い。
白血球1116
外敵に対処する免疫細胞。本編と異なり好中球とは明記されていない。
正式には「Uc-16609-1116」。レセプターをはじめとする制服の細かい設定はない。ふとしたきっかけで赤血球と知り合うが、直後に起こったがん細胞との戦いの後、規定回数(夏休みのラジオ体操のようなスタンプ記録で数えている)の仕事をこなしたことで寿命を迎える。その後、1116によく似た「1117」という番号の白血球が赤血球と再会する。
血小板
傷口を塞ぐ役割を持つ細胞。
ロングヘアの個体が登場。姿は連載版と似ているが、発言内容は高尚で専門用語が混じり、赤血球はほとんど理解できていない。スマートフォンも使用する。
ヘルパーT細胞
抗原提示を受け、キラーT細胞やB細胞などへ外敵の情報や対策などを指示するリンパ球。
眼鏡がごく一部のコマ以外では透けていないということを除くとデザインは連載版とほぼ同じ。他の免疫細胞を下っ端と呼ぶなど、やや上から目線の態度が目立つ。
キラーT細胞
ヘルパーT細胞の命令の下をウイルス感染細胞やがん細胞などの異物を殺すリンパ球
服の色が連載版と異なっている(ベタスクリーントーンもない)。直情型の性格という点は連載版と変わらず、NK細胞との仲の悪さも連載版と同様である。部隊としては登場せず、この個体のみが登場する。
B細胞
免疫グロブリン(抗体)を生成する細胞。
基本デザインは連載版と同じだが、ジャケットのデザインと色(キラーTと同様、ベタもトーンもない)が異なり、そのほか顔が汚れているといった差異もある。マスト細胞だけでなく、記憶細胞との仲も悪い。NK細胞の事を陰で「ニート細胞」と呼んでいる。
新人賞応募時[40]は名前が「抗体生産細胞」となっていたが、公式コミックガイド収録時[41]に連載版と同じ「B細胞(抗体産生細胞)」に修正されている(初登場時のみ)。
記憶細胞
抗原の特徴を記憶している細胞。
連載版とは性格・容姿ともに大きく異なり、見た目は髪型こそ同じだが三白眼で鋭い目つきをしている。性格も粗暴であり、B細胞やマスト細胞をはじめ他の免疫細胞との仲も悪く、キラーT細胞の窮地を知らされたときは「ざまぁ」と吐き捨てるように言っている。服装も他の免疫細胞たちのような作業服で、「記憶細胞」と書かれた帽子を首の後ろ側に顎紐で下げている。
マスト細胞
ヒスタミンを分泌する細胞。
デザインは連載版とほぼ同じだが、こちらではマスト細胞自身がアレルギー症状を起こしており、常にマスクを着用している。喧嘩の中で八つ当たり気味にヒスタミンを放出するなど、職務への忠実度は低い。
NK細胞
がん細胞の駆除を主な仕事とする細胞。
デザイン・性格ともに連載版とほぼ同じとなっている。がん細胞退治においてはエースを自称し、周りを役立たず呼ばわりするが、やりすぎるため始末書ものの常習犯でもある。
ネフロン腎小体
腎臓で尿を生成する。腎臓内の人口は100万人と説明されている。
真ん中分けの長髪で眉が細い女性として描かれている。喧嘩ばかりしている免疫細胞たちに困り果てる。
がん細胞
細胞の分裂エラーで生まれるできそこないの細胞で、周囲を侵食して害をもたらす。
連載版における親玉に相当。連載版よりもやや童顔であり、理性はなく短い単語をたどたどしく喋る。通常は頭か心臓を潰せば死ぬところを、この個体は死なず、その異常な耐久力で免疫細胞たちを追い詰める。しかし、赤血球の活躍で連携を取り始めた免疫細胞たちに全身をバラバラにされたことで駆除される。

スピンオフ漫画

本作は原作者監修の下、多数のスピンオフ漫画が講談社の漫画雑誌各誌で連載されている。

世界観(舞台となる身体)は一部を除いて作品ごとにバラバラであり、メタ的な形以外で互いの作品(本編を含む)のキャラクターが共演することは無い。身体自体が別であることから細胞たちを取り巻く環境も全く異なり、連載誌ごとに対象とする読者の年齢・性別も違うため、描くテーマや作風も大きく異なっている。細胞知識解説の度合いも作品によりけりで、細胞たちが宿主の存在をどの程度認識しているかも異なる。

本節で解説するキャラクターは基本的に“キャラクター”としての内容を記載。本編未登場の種族に関しては本編節同様現実の細胞についても簡易的に解説している。

はたらく細菌

はたらく細菌』(はたらくさいきん)は、『なかよし』2017年5月号から2020年8月号まで連載された。漫画担当は吉田はるゆき

こちらは体内の細菌を擬人化している。いわゆる悪玉菌から善玉菌まで様々な細菌を有害無害問わず扱う。

舞台はとある女子高生の体内。初期は主に腸内細菌の陣取り合戦が描かれていたが、次第に口内や皮膚の表面などを舞台としたストーリーも描かれるようになる。他作品に比べると宿主の日頃の行動(食べる物や体の手入れなど)がダイレクトに物語に影響しており、掲載誌の趣向で美容に関連する話題も取り扱う。

本編以上に群像劇のスタイルを取っており、主に腸内を舞台としたビフィダム菌(善玉菌)とウェルシュ菌(悪玉菌)、皮膚表面を舞台とした表皮ブドウ球菌(善玉菌)と黄色ブドウ球菌(悪玉菌)の活動に、回ごとの宿主の行動やゲストとなる細菌が関わってくるというストーリーが多いが、それらと全く無関係の細菌の話が描かれることもある。悪玉菌だからといって悪役やダークヒーローとして描かれるわけではなく、その回ごとの主役を正義として描いている(あくまでその細菌の正義であって宿主には迷惑となることも多い)。

『はたらく細菌』のキャラクター

本編とは異なり、細菌は人間に近い容姿で描かれている。細胞も本編同様に擬人化されて登場するが、頻度は多くない。

善玉菌
ビフィダム菌(ビフィダムきん)
善玉菌側の主要キャラクター。ビフィズス菌の一種。酢酸を作り、体によい働きをする。
王子様か宝塚風の衣装で、リーダー格の個体は、左目の下に泣きぼくろがある水色の髪の青年の姿。薔薇の花飾りを胸につけている。宿主を「乙女」と呼んでいる。匂いだけで酔うほど酒に弱く、酒粕の匂いで酔った時には、法被姿で太鼓を叩きだした。
ロンガム菌(ロンガムきん)
ビフィズス菌の一種。Y字型の角がある少女の姿をしていて、酢酸クッキーを作る。悪玉菌のウェルシュ菌がサルモネラ菌と戦った時は、同じ常在菌として応援し称賛している。
乳酸菌(にゅうさんきん)
大き目の帽子にネクタイを緩めて着用し、靴下も緩めて履いている。青年と女性の姿をした個体がいる。
ラクトバチルス菌(ラクトバチルスきん)
乳酸菌の一種。乳酸を作り、免疫力を上昇させる。リボンで髪をまとめた少女で、ロンガム菌と彼女が作る酢酸クッキーが好き。
納豆菌(なっとうきん)
わら納豆に似た髪型で目が小さく、もんぺ姿に足袋を着用した老人の姿をしている。胃酸にやられず腸内に留まれる。だが体内滞在できる期間には限度があり、自分たちを「旅人」と称する。宿主の少女が納豆大食い大会に出場したことで、多くの納豆菌が腸にやってきた。
表皮ブドウ球菌(ひょうひブドウきゅうきん)
汗や皮脂を分解して、体によい物質を出す。髪にパーマがかかった男子と子供の2人組が登場している。
アオカビ
ブルーチーズに付いているカビ。便秘を解消する効果がある。
ヨーグルトの菌
ヨーグルトに含まれる菌。胃酸によって死ぬのがほとんどだが、それでも常在菌を活性化させることができる。作中では語尾に「ヨグ」とつけて話す幽霊として登場。メーカーによって菌が違うため、作中では「ヨーグルトの菌」とひとまとめにしている。
こうじ菌(こうじきん)
栄養素を消化・吸収しやすくする菌。ドレスを着た美女の姿をした塩こうじ菌と、活発な少女の姿をした米こうじ菌がいる。
酪酸菌(らくさんきん)
ぬか漬けに含まれる菌で、腸内を整える。漬物樽に手足がついたロボットのような姿で描かれる。
酵母菌(こうぼきん)
ビタミンなどの栄養素を多く含んだ菌。ゆるキャラのように描かれる。豚肉の酒粕漬けと共に来た個体は「サケカスさん」と呼ばれ、脂を吸い込むとっくり(レジスタントプロテイン)を持っている。
ブレーベ菌(ブレーベきん)
赤ちゃんの腸内ではたらく善玉菌。ベビー服を着た兄妹。作中では回想の場面で描かれ、宿主の成長に伴い役目を終え居なくなる。
悪玉菌
ウェルシュ菌(ウェルシュきん)
悪玉菌側の主要キャラクター。動物性タンパク質を分解して、体に良くない物質を発生させると下痢などの原因となる。ただし、宿主と共生する常在菌であるため、サルモネラ菌やO157などの人体にとって凶悪な外敵が来た際には排除するために戦う。
「アニキ」と呼ばれるリーダー格は、黒髪の青年という容姿をしており、ボンベを背負い噴射器を持つ。悪玉菌の勢力拡大に勤しむ一方、宿主のことも少なからず心配している。
白癬菌(はくせんきん)
水虫などの原因となる[注 17]。鱗模様が描かれた帽子とタイツで半ズボン。バックパッカーのように大きな荷物を背負っている。
黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)
傷口から出た体液などを餌に増殖する。旗を立てたオートバイで暴走する青年の集団として登場。宿主の目元にいるリーダー格の女性個体は、「ロン毛のアイツ」と呼ぶ白血球のことが気になっている。
マラセチア菌(マラセチアきん)
脂肪酸を出し、肌荒れとニオイの原因になる。お団子を重ねたような丸い二本の角が生えたぽっちゃり体形の少年。
サルモネラ菌(サルモネラきん)
食中毒の原因となる菌。食べ物と一緒に腸にたどり着く。宿主が誤って食べた腐った卵にいた。ループタイをしていて、額に細菌の模様がある。棘が付いた巨大な尻尾をはやしている。
虫歯菌(むしばきん)
糖分を材料に粘々した物質で歯石を作る。ヘルメットを被った土木作業員のなりをした男性で、作業指示を出す棟梁には年配の個体もいる。
歯周病菌(ししゅうびょうきん)
口の中にいつもいる常駐菌で、歯をささえている骨を溶かす。蝙蝠の羽が生えたドレスで、宝石の代わりに歯を並べたネックレスをした女性。スカートも蝙蝠の形に裾が切られている。
腸管出血性大腸菌O157
病原性大腸菌の一種で、ベロ毒素という毒を作り出す。棘のついた尻尾(べん毛)が生えているが、スカートの中に隠していた。大腸菌を騙していたが、ウェルシュ菌に正体を見破られた。
緑膿菌(りょくのうきん)
アイドル歌手のような衣装の姉妹。湿気を好み、不衛生な宿主の爪で仲間(観衆や追っかけのファン)を増やそうとした。爪の変色に気付いた宿主にジェルネイルを除去され、増殖は失敗に終わる。タブレットで人間のコンサートも視聴している。2人には「ミドリン」「ミドミド」という愛称がある。
フソバクテリウム
口腔内の菌で、口臭の原因となる。法被のような服を着ている。舌にある苔の庭園(舌苔)を管理する年配女性の個体は、虫歯菌の棟梁とは古い知り合い。
腋臭菌
アポクリン腺から出た汗の脂肪酸を食べて悪臭を出す菌。飄々とした青年。
日和見菌
バクテロイデス菌(バクテロイデスきん)
細菌の優勢なほうに味方する。フードの付いた厚めの上着と足まで包むズボン姿で、袖が長く手が見えない。悪玉菌の味方時は服が黒ずくめだが、善玉菌に寝返ると白一色に変わる。
大腸菌(だいちょうきん)
毒は作らずビタミンを生成するなど、善玉菌のような働きもする。
第6話に登場。腰までのストレート黒髪の女性という容姿をしており、善玉菌と仲良くしたがっている。
アクネ菌(アクネきん)
皮脂を分解して肌に良い働きをする。だが、肌の環境が悪いとにきびを作る[注 18]。猫のような目で鳥のデザインの被り物をした少年。

はたらく細菌Neo

はたらく細菌Neo』(はたらくさいきんネオ)は、『はたらく細菌』の続編である。『なかよし』2021年2月号に掲載、次いでマンガアプリ『Palcy』にて2021年2月22日に配信された。漫画担当は同じく吉田はるゆき

はたらかない細胞

はたらかない細胞』は、『月刊少年シリウス』2017年9月号より連載中。漫画担当は杉本萌

赤血球の分化前に当たる「赤芽球」を主軸としている。とある人の骨髄の中を舞台とし、何かと理由を付けて赤血球になろうとせず働かない赤芽球の問題児5人組と彼らを何とか赤血球にしようとする先生のマクロファージを中心とした騒動を描いている。

『はたらく細胞』本編のアニメ化の際には、本作のキャラクターがアニメ制作現場を紹介するレポート漫画『はたらけ!アニメ化見学』が、同じく『月刊少年シリウス』において短期連載された。「働かないならせめて役に立て」とマクロファージ先生に体外へ引っ張り出された赤芽球の5人がレポート作成のためアニメ制作現場を見学するというもの。脚本打ち合わせから、都内の編集スタジオでのカッティング、多摩地区にある「デイヴィッドプロダクション」での作画、アフレコ現場などを見学。最終回は、5人の「まだ余裕でレポートできる」発言を「アニプレックス」の取材同行スタッフに録音され、いくらでも続編が作れるような終わり方になっている。

『はたらかない細胞』のキャラクター

赤芽球の問題児
本編とは異なり、番号の語呂合わせで名前がついている。
871(ヤナイ)
主人公。怠け者で屁理屈をいう。2本の白線があるジャージを着用。本棚には『はたらく細胞』や、スピンオフ作品のコミックスなどがある。将棋に加えチェスも覚えようとしている。
036(修)
871の同級生。眼鏡をかけている。本を持ち、勉強に勤しんでいるが、赤血球になることへの不安がある。成績は優秀で、通信簿は評価SかA以外とったことがない。
328(ミツバ)
同上。マクロファージ先生が大好きな女の子。アイドルマニアで、先生のことを「まくまく」と呼ぶ。『はたらけ!アニメ化見学』では化粧(鏡を見ながらパッティング)[注 19]もしている。3104の長い髪を三つ編みにするなどヘアアレンジも上手。
1516(彦十郎)
同上。「彦十郎」と呼ばれるが、本人は番号の頭2桁を取って「イチゴ」と自称している。ボブカットで短パン。可愛い少女のような容姿だが、男性で赤芽球たちの最年長。怖がりで怪談が苦手。教室にある緑膿菌のぬいぐるみは、怖くない様子で抱きしめたりしている。緑膿菌の幼生をペットとして飼おうとした事もある。
3104(西園寺)
同上。サラサラの金髪ロングヘアーで中性的な外見。フリルのアンブレラ袖ブラウスに、ヒールのある白のロングブーツを履いている。『はたらけ!アニメ化見学』では着せ替え(試着室でのフィッティング)も披露している。光沢素材も好き。年下の赤芽球たちのいたずらで、「裸の王様」の服を勧められたがうまく回避した。
マクロファージ先生
上記の赤芽球たちを担当している、おくれ毛の髪形をしたマクロファージ。いつまでも出ていかない問題児の5人に業を煮やしており、笑顔で毒を吐く。常に笑顔を絶やさない本編のマクロファージと比べると、喜怒哀楽が表情にはっきりと出ている。
単球
マクロファージ先生の同期。先生も含めて4人の仲良しグループだった。第15話に登場。別れた後も赤血球への伝言や、ニューロンを通じて連絡が取れると先生を励ました。性別不詳で美少年のような風貌をした個体が一人いる。
赤芽球の幽霊 (0)
赤血球になれず亡くなった赤芽球の少女の霊魂。通称「0(れい)ちゃん」。赤芽球の身体を乗っ取って赤血球になろうとしており、ミツバ次いでヤナイに憑依しようとした。
725
036の先輩の赤血球。通称「ナツコ先輩」。第17話に登場。女性ながらガサツで乱暴な行動。赤芽球時代は、落第点を取りそうになりつつ、036に助けられ無事に卒業した。

はたらく細胞BLACK

はたらく細胞BLACK』(はたらくさいぼうブラック)は、『モーニング』で2018年から2021年まで連載された。原田重光(原作)・初嘉屋一生(作画)。

連載は断続的に行われ、2018年27号から36・37合併号まで第1部(第1話 - 第10話、単行本1 - 2巻)が連載された後、その好評を受けて同年45号から2020年35号まで主に隔号で第2部(第11話 - 第41話、3 - 7巻)、2020年52号から2021年8号まで第3部(第42話 - 最終話、8巻)と続いた[注 1]。また、『月刊少年シリウス』2019年2月号と3月号には第1話の前日譚が「出張版」前編・後編として掲載された[注 2]

このほか、2020年3月には福岡市が推進する「福岡市乳がん検診受診率向上プロジェクト」とのタイアップによる特別編「乳がん検診を受けよう!」[42][注 20]が、同年10月から12月にはMSD株式会社とのコラボによる特別編「がん、検診、予防。」[43][注 21]が発表されている。特別編はいずれも単行本未収録であるが、講談社のウェブサイトおよび漫画アプリ『コミックDAYS』にて『BLACK』本編各話と共に単話配信されている[注 22]

細胞が働く劣悪な環境(不健康・不摂生な成人男性の体内)をブラック企業に喩え、喫煙・飲酒・カフェインがもたらす影響やED円形脱毛症水虫淋病胃潰瘍狭心症痛風心筋梗塞糖尿病うつ病がんなどを取り上げている。本編では稀にしか登場しない薬剤や抗生物質(細胞たちからすればロボット兵器)が対応策として頻繁に投与される。また、いわゆる「外の人」(細胞たちの職場となる体内の人間)の状況についても、登場するキャラクターによってある程度言及されている。コミカルな本編や他のスピンオフ作品に比べ、レギュラーキャラクターでさえ途中で死んでいくなど全編を通してシリアスかつ殺伐とした雰囲気、青年漫画ならではの題材と描写が特徴である。

第1部は心筋梗塞を乗り越えたことを機に外の人の生活が改められ体内環境も改善していき、一応のハッピーエンドを迎える。第2部では、第1部とは別の世界(体)に(輸血によって)舞台を移す形式を取る。それにより同細胞だが別の性格のキャラクターが登場するほか、第1部とは別の健康問題を扱う。第3部は第2部からの続きで、第2部終盤でのがんの治療により疲弊しきった世界(体)の復興とそうした中でも起こる危機が描かれる。

本編とは別にテレビアニメ化され、2021年1月から3月まで放送された(後述)。

『はたらく細胞BLACK』のキャラクター

デザイン自体は本編とおおよそ共通。作風に合わせて、細菌などは同じデザインながらも陰影のつけ方やセリフのフォントなどで、よりモンスター然として描かれている。また本編と異なり、白血球(好中球)は女性個体が登場し、逆に男性個体は見られない。赤血球も特別編「乳がん検診を受けよう!」を除けば、登場しているのは男性個体のみとなっている。

第11話の終盤からは別の世界(体)に舞台を移すため、赤血球と白血球以外のキャラクターは総入れ替えとなる。輸血されて引き続き登場するキャラクター(個体)は●を付けて示す。

細胞(BLACK)
赤血球
最初の体の赤血球
本編の男性個体とほぼ同じ服装だが、爪先が白いツートンカラーの赤い運動靴を素足で履くという違いがある。
AA2153[44][45]
声 - 榎木淳弥[46]
主人公の赤血球。跳ねた赤毛と帽子から飛び出たアホ毛が特徴のメガネ男子。良くも悪くも生真面目で仕事熱心。
肝臓や腎臓など赤血球を世話する臓器にはAC1677、あるいはBD7599やNC8429と共に出かけて常連客となっており、臓器細胞も体が不摂生不健康な状態で疲弊しているにもかかわらず世話してくれていることに感謝している。
第2部では白血球たちの巻き添えで別の体に輸血され、一緒に来た赤血球たちのリーダー的存在になっていく[47]
アニメ版では、第7話でより多くの酸素を運んだとして最優秀新人賞で表彰されるなど、優秀さが強調されている。
AC1677[44][45]
声 - KENN[48]
AA2153の同期の赤血球。細い目が特徴。生真面目なAA2153に比べて要領よくふるまい、サボり方をAA2153にも教える。第1話[注 23]からレギュラーで登場するが、第7話で足を胃酸で傷めていたため逃げ遅れたAA2153を助け、自身は胃酸の海に落ちて死亡する。この同僚の死が引き金となり、AA2153は一時はたらく意思を失って職場放棄する。
アニメ版では、第2部が原作のエピソードで原作のキャラクターに置き換わって登場するため出番が増えており、危険な現場からはすぐ逃げ出したがる、優秀なAA2153に対する劣等感を抱くといった一面や、それらを乗り越えて成長する姿が描かれ、AA2153との友情などもより深く描かれている。
BD7599[45]
声 - 横山遵
AA2153の先輩の赤血球。もみあげが特徴。ちょっと荒っぽいものの、引きこもってしまったAA2153が久々に出勤した際も、温かく迎えるなど優しい面も見せる。
第2部では、AA2153と一緒に別の体に輸血される。第2部終盤のがん細胞との戦いの際、切除直前だった肺の上葉にがん細胞を誘い込むが、自身も逃げ切れず、第1部からのキャラクターでは唯一、最終話まで生き残らず第39話で死亡する。
NC8429[45]
声 - 八代拓
AA2153の後輩の赤血球。赤いが特徴。第9話から職場復帰したAA2153と共に行動し、プラークの崩落に巻き込まれそうになったところを救われる。
第2部では、AA2153やBD7599と一緒に別の体に輸血される。
アニメ版では第9話から、研修中の新人赤血球の一人として登場する[注 24]
AD6614、JJ4141、BB5123
声 - 三瓶雄樹(AD6614)、相馬康一(JJ4141、BB5123)
以上の3人は、1話限りの登場だったり出番がわずかで目立たなかったりするが、単行本第2巻のおまけページやアニメ版のキャストのクレジットで識別番号が明記されている。AD6614は第1話でAA2153の面倒を見るスキンヘッドの先輩赤血球、JJ4141は第2話でAA2153たちをキャバクラ(肝臓)に誘う小柄な年配の赤血球、BB5123は第9話でBD7599やNC8429と共にAA2153を迎える顎先のひげが特徴の赤血球である。
先輩赤血球(アニメ)[注 25]
声 - 鷲見昂大丸山智行
アニメ版第3・6・7・8話に登場する、2人組の先輩赤血球。原作第2部での当該エピソードほかに登場する輸血先の古株赤血球を基にした、アニメ版のオリジナルキャラクター。一方は赤毛で髭面、もう一方は緑色の長髪が特徴。第7話ではAC1677をエナジードリンクカフェイン)に誘い[注 26]、第8話では静脈にできた陥没(血栓)にAA2153を突き落として劣悪な労働環境の鬱憤晴らしをするが[注 27]、その後転がり出た血栓に巻き込まれて死亡する[注 28]
後輩赤血球(アニメ)[注 25]
声 - 井上雄貴
アニメ版のオリジナルキャラクター。黒目がちの目が特徴。研修中の新人赤血球の一人として、アニメ版第9話から登場する[注 24]。NC8429の同期の一人で、しばしば2人で行動を共にする。
輸血先の赤血球
第2部の第11話から登場。輸血元にいた仲間たちと制服が微妙に違い、上着の前を閉めブーツを履き、本体が背中で斜めに密着する型のワンショルダーバッグをたすきがけにしている。
面倒な仕事はAA2153たちに押しつけるなど、特に初期に登場する古株の者たちと輸血されたAA2153たち3人との関係は良くないが、AA2153が不満を抑え率先してはたらいて見せることで収まっている。
DA4901[注 29]
第15話から登場。輸血先の赤血球のうちAA2153たちと親しくなる3個体のリーダー格。古株の赤血球たちが死んだ後は、全赤血球のリーダー的存在にもなっている。イケメンで、赤芽球の頃から優秀だったが、それゆえに冷めた目で体のことを見ていた。AA2153と出会ってその影響も受けるが、以後も諦めと希望の間を揺れ動き、糖尿病悪化の際には網膜で新生血管を掘り網膜剥離を起こしかけて落ち込んだりもしている。
第40話で、がん細胞もろとも抗がん剤の絨毯爆撃を受ける中、姿を消す。
SS1404[注 29]
同じく第15話から登場する、AA2153たちと親しくなる3個体の1人で、そばかすが特徴の個体。第38話で、酸素を求めるがん細胞に襲われ、胴を貫かれて殺される。
QJ0076[注 29]
同じく第15話から登場。AA2153たちと親しくなる3個体の1人で体格が大きい。糖尿病悪化の中、第24話で糸球体をかばって糖分を引き受け、糖化により第25話で死亡する。
白血球
最初の体の白血球
純白のいでたちと青白い肌は本編の白血球と同じであるが、前を胴部だけ止め胸元をはだけた丈の長いコートを着用、手袋のみ黒い、くるぶしまでの短靴を履く、日本刀型の武器を使う[注 30]、といった違いがある。手袋のロゴは「WBC」[注 11]
1196[45]
声 - 日笠陽子[46]
準主人公。白い長髪と巨乳、前髪に隠れた右目が特徴の好中球。
働き始めて間もないAA2153が初めて出会った白血球で、たびたび彼の窮地を救ったり、時折世界(体)の現状について教えたりもしている。AA2153から尊敬と憧れの念を抱かれており、「白血球たちも頑張っているから」というのが彼が劣悪な環境下でも働き続ける理由のひとつになっている。その一方で、白血球を信じるAA2153の気持ちが彼女に気力を与えることもある。
AA2153のことは初め「新米」と呼んでいるが、第2部からは一人前と認めて「赤血球」と呼ぶようになる。AA2153からは「白血球さん」と呼ばれている。
クールにふるまうが、元からそうした性格なのではなく、作者曰く「使命を全うする為にクールであろうと努める健気なお姉さん」[45]である。
第2部では、AA2153ら赤血球たちと一緒に別の体に輸血されて以降行方不明だったが、第17話で主人公と再会する。
8787、1212
声 - Lynn内山夕実
アニメ版のオリジナルキャラクター。1196の後輩たち。8787は一本結びにした淡い紫色の髪の個体で、1212は外側にはねた青い髪の個体。
原作ではモブとして同じ容姿の好中球が登場しており、単行本第2巻の巻末おまけページでは1196とともに描かれている。
好中球
声 - 伊藤静田中敦子
1196の上司たち。赤い髪をした司令官と、眼帯と顔に横一文字の傷跡が特徴の現場部隊の隊長。ともに淋菌のエピソードに登場。隊長は淋菌との戦いで戦死し、部下たちが見送る中で遺体が舟で流され、膿として体外に排出される。
司令官はアニメ版のオリジナルキャラクターであり、原作ではヘルパーT細胞となっている。原作ではヘルパーT細胞・隊長ともに敵を殲滅することだけを説いているが、アニメでの隊長は現場を理解していない上層部に少なからず不満を抱き、戦うことを是としつつも命を無駄にしないよう部下に告げている。
輸血先の白血球
第11話から登場。輸血元の白血球と制服が大幅に違い、フード付きの上着や膝上まである編み上げのロングブーツを着け、手袋も白い。武器はサーベル
J-1178[注 31]
第11話からレギュラーで登場する個体。小柄でツインテールの白い髪が特徴で、AA2153は「白血球ちゃん」と呼びかけている。輸血で来た血球たちと打ち解けるまで時間がかかるが、その後は1196を「姐(ねえ)さん」と呼んで信頼しあうようになる。
脳細胞[注 32]
声 - 平川大輔(司令)、中村慈高坂篤志斎藤寛仁泊明日菜(オペレーター[注 33])、魚建水越健(重役)[注 34]
神経系の中枢で、思考や感情、身体の生命維持を担う。
作中では身体全体を統括する司令室のような描写となっており、主に司令とオペレーターの1人のやり取りが描かれている。
第1部・第2部それぞれにレギュラーキャラクターとして登場しており、司令は第1部だと眼鏡をかけた若い男性、第2部だと壮年の男性になっている。
第9話には司令室とは別の場所にいる数人の重役が登場し、会議の後に体内の会見放送で細胞たちに世界(体)の死を宣言し、細胞たちに「君たちは今日からもう働く必要はない」と告げる。いずれもスーツ姿をした男性で、代表者は白髪で口ひげと顎ひげを生やした面長の老齢者である。
キラーT細胞
声 - 丹沢晃之平林剛
第5話から登場。本編以上にマッチョで粗暴な雰囲気の集団として描かれる。また、暴走して正常な細胞を攻撃することがあり、第5話では毛母細胞が、第46話ではβ細胞が被害を受けている(それぞれ第1部と第3部のエピソードであり、登場するキラーT細胞たちはキャラクターが異なる)。
第37話から最終話までは、がん細胞とキラーT細胞たちとの戦いが、暴走のエピソードなどを挟んで描かれる。
新米キラーT細胞[注 35]
第37話から登場し、最終話まで主要キャラクターの一人として活躍、またAA2153ともたびたび同じ場に居合わせる。初登場時は実戦未経験のナイーブT細胞であるが、すぐにがん細胞と遭遇し、初戦闘中に活性化してキラーT細胞になり、その後も戦いを通して成長していく。
制御性T細胞
第44話から第46話まで登場。本編と同じく女性。ただし、第45話の途中まではまだナイーブT細胞である。初めは気弱で自信がなく、キラーT細胞を率いる班長から度の過ぎた叱責(パワハラ)を受けている。酪酸菌が作る酪酸の働きで制御性T細胞に分化すると、実力で班長を組み伏せ、さらに班長の暴走とパワハラを糾弾してβ細胞への砲撃を中止させる。分化後は、それまでかけていた眼鏡を外し、キラーT細胞と同じいでたちから本編と同様にスーツ姿へと変わる。
その他の免疫細胞
声 - 伊藤健太郎(ヘルパーT細胞)、椎名へきる(マクロファージ)、永野善一(樹状細胞)、相馬康一(記憶細胞)
ヘルパーT細胞を始めとする各種免疫細胞も本編同様に登場する。記憶細胞は本編の三枚目キャラと異なり、腰に2台のモニターとキーボードがセットになった機械を装備した男性で、それ以外の細胞は本編とほぼ同じ特徴を持つ。
ただし、本作では免疫細胞が活躍するエピソードの割合が低く(上述のキラーT細胞が関わるエピソードを除けば、もっぱら好中球の活躍のみ描かれ、ほとんどが薬や抗生物質で決着する)、さらに司令塔の役柄を脳細胞が担当していることもあり、いずれもゲストキャラクターとしての出番に留まる。
血小板
本編と同様に子供(女の子)の集団として描かれるが、ゲストキャラクターやモブの扱いである。
第1部では比較的本編に近い制服で描かれている。第2部・第3部に登場する血小板の制服は本編と大きく異なり、セーラー服にリボン付きのボーラーハットといった、保育所幼稚園の通園服にやや近い外観をしており、その上にフルハーネス型安全帯のようなものを装着した格好[注 36]になっている。
血小板(アニメ)
声 - 久保ユリカ(リーダー格[注 37])、小田果林、橋本ちなみ綾瀬有
アニメ版にはオリジナルキャラクターがレギュラーで登場する。制服は比較的本編に近いが、白い靴下と上履き風の短靴を履いているなど細部で異なり、また等身が若干高い。本編とは違い、概して無愛想で大人びた印象に描かれており、リーダー格の女の子は特に目つきと口が悪いが、危険や恐怖に関しては見た目相応の反応を見せる。
肺胞上皮細胞[注 38]
声 - 斎藤寛仁
肺においてガス交換などを担う細胞。
第1話から登場。肺で働く作業員として描写されている。細胞を代表するキャラクターがおらず、ほとんどの場合モブとしての出番に留まるが、赤血球の働きに密接に関わるため、他の細胞に比べると登場回数が多い。
肝細胞(かんさいぼう)
声 - ブリドカットセーラ恵美[48]
第2話から登場。肝臓には様々な役割があるが、赤血球からアルコールを抜く働きはキャバクラとして描写され、肝細胞もキャバクラ嬢のように描かれる。自らの仕事に誇りを持ち、アルコールを分解したアセトアルデヒドの毒素に蝕まれながらも、客である赤血球たちの前では笑顔を絶やさない。
セルトリ細胞
声 - 杉山里穂
睾丸内に存在し、精原細胞を育てる細胞。
第3話と第6話に登場。保育士のような姿で描かれている。
主細胞(しゅさいぼう)
声 - 鳴海崇志[49]
の内壁に数多く存在する。ペプシンのもとになるペプシノーゲンを分泌する。
第7話から登場(アニメ版では第1話にも登場)。髪が薄く恰幅の良い中年男性で、「胃」と書かれたエプロンを着用している。口が悪い。
副細胞(ふくさいぼう)
声 - 斎藤寛仁
胃酸やペプシンにより胃が傷つくのを防ぐため、粘膜を分泌する。
第7話から登場。主細胞の下で働いている。宇宙服のような服を着用しており、ふくよかな体型である。
脂肪細胞(しぼうさいぼう)
細胞質内に脂肪滴(油分)を有する細胞。
第8話に1コマのみ登場。丸々と太ってシャツ1枚なのに汗だくの男性で描かれる。
赤脾髄(せきひずい)
声 - 平林剛
劣化した老廃赤血球を償却する脾臓の器官。
第8話で登場。老齢の裁判長のように描かれ、白い顎ひげと口ひげを生やし、法服ガウン)と房あり角帽を着用して木槌(ガベル)を持つ。第7話以来仕事を放棄していたAA2153が、役立たずな自分を処理するよう訴えるも、脾臓は役目を全うした者が最期を迎える場所であって役立たずを処分する場所ではないと叱りつけ、「はたらけ!細胞!!」と一喝して退ける。
腺細胞
第11話で登場。過食気味の体内の大腸で増殖しポリープを作るが、良性であった。
糸球体(しきゅうたい)
声 - 島袋美由利、有賀由樹子
腎臓ボーマン嚢に囲まれた毛細血管の塊。糸球体からつながる尿細管とで腎小体を構成している。
第13話から登場。全員共通して髪を後ろでのように纏めて飾り紐をつけた女性の姿で描かれる。着物に裸足で赤血球などをシャワーで洗う。腎臓は「沈黙の臓器」ということで、通常は喋らず黙々とはたらく。リーダー格の個体は、老婆の姿をしている。
原作では第2部の身体の細胞だが、アニメ版では原作第1部と同じ身体の細胞として登場する。
皮脂腺細胞
第15話に登場。毛母細胞や色素細胞と類似するとがったストッキング頭の本編とは異なり、つばありの帽子を被った定年間際のような小太りの壮年の姿で登場。役目を終えると、収穫した皮脂とともに自爆する。
β細胞(ベータさいぼう)
膵臓内のランゲルハンス島を構成する細胞の一つで、インスリンを生成する。一度活動を停止すると再生はせず、新規に誕生することも無い。
第18話から登場。離れ小島(ランゲルハンス島)にある施設で働く。衛生キャップとゴーグル・マスクでクリーンルーム(無菌室)のような部屋で製品を製造している。
糖分の過剰摂取が原因の際限ないインスリン生成要求により多くの個体が疲弊して活動を停止してしまい、糖尿病に陥る。第46話では暴走したキラーT細胞により砲撃を受けるが、制御性T細胞の働きにより犠牲者は出さずに済む。
分泌細胞(ぶんぴさいぼう)
前立腺液を分泌する細胞。
第20話で登場。ふんどし一丁の裸でハゲに描かれている。
毛母細胞
声 - 髙坂篤志斎藤寛仁、鳴海崇志、高橋伸也
第5話や第20話などに登場。第5話は第1部の身体の細胞、それ以外は第2部の身体の細胞で、基本的に全て別個体。第5話の個体は暴走したキラーT細胞に攻撃されて円形脱毛症を引き起こしてしまう。第20話の個体は男性型脱毛症により仕事を失うが、身体のために必要なことの結果だと割り切っている。第2部では本編や第1部と服装が若干異なる。
アニメ版では第2部である第15話のエピソードが第1部に統合されているので、その回に登場するのは第5話と同一個体となっている。また、原作での第5話と第15話はモブとしての出番しかないが、アニメではセリフがあるなど若干出番が増えている。
桿体細胞 / 錐体細胞(かんたいさいぼう / すいたいさいぼう)
ともに視細胞の一種。桿体細胞は明暗を認識し、錐体細胞は色を認識する。
第24話から第26話に登場。ゴーグルを着用し、カプセル状のコックピットのようなところに座っている。桿体細胞と錐体細胞ではゴーグルの形状や服装などが異なる。
心筋細胞(しんきんさいぼう)
心臓の体積の約75%を占める細胞。
第27話で登場。禿げ頭の老人の姿をしている。寿命が長いため身体が健康だった時代を知っている。睡眠時無呼吸症候群で混乱する細胞たちを一喝するが、昔のことを引き合いに根性論を展開したため、DA4901からは過去にすがる老害と一蹴される。
腺房細胞(せんぼうさいぼう)
第28話で登場。β細胞とは違い膵臓の本島の工場で膵液を作る役割を果たす細胞。マスクをして、工場で働くような格好をしている。アルコールにより暴走し、急性膵炎を引き起こす。
歯髄細胞(しずいさいぼう)
の中心部にいる細胞。
第30話で登場。僧侶のような格好。歯周病の心配をしている。
線維芽細胞(せんいがさいぼう)
歯髄細胞の回想で登場。大工のような格好で歯茎を修復するが、ニコチンにより働きが阻害されている。
ゴブレット細胞
第32話で登場。ムチンを生成する職人のような姿の細胞。
神経系
前述の脳細胞を含む中枢神経系と、自律神経などが含まれる末梢神経系がある。ここでは脳細胞以外について記載する。
副交感神経(ふくこうかんしんけい)
自律神経の一種で、身体の鎮静を担う。
第31話から登場。合唱団であり、子守歌(γ-アミノ酪酸)により身体中の細胞に休息を取らせる。ベンゾジアゼピンによりコーラスの力が増す。感情によって歌声は変わる模様。リーダー格の個体は指揮者
交感神経(こうかんしんけい)
自律神経の一種で、副交感神経とは対称的にノルアドレナリンなどを分泌し体を活性化させる。
第33話から登場。細胞たちに歌(ノルアドレナリン)で元気を届ける女性アイドルグループ。
神経細胞
様々な神経伝達物質を伝える。作中ではプロデューサーとして作曲をしている。
ノルアドレナリン系の神経細胞
第33話から登場。前述の交感神経のプロデューサー。非常事態宣言(コルチゾール)下での作曲のプレッシャーに参ってしまいうつ状態になるが、新しいマイク(SNRI)のお陰で改善する。
ドーパミン系の神経細胞
第35話と第36話に登場。ニコチン依存症状態になっていたがバレニクリンのお陰で改善する。
グリア細胞
第33話から登場。神経細胞を支える役割を持ち、作中では電話に答えるなどの業務をしている。
口腔の粘膜細胞(こうくうのねんまくさいぼう)
声 - 斎藤寛仁
出張版に登場。工事現場の作業員のような服装をしている。口内炎により炎症を起こしている。
一般細胞
「細胞」と書かれたTシャツを着ていて集合住宅に住んでいる点は本編と同様であるが、若い男性ばかりの本編とは異なり、女性の個体も登場する。
AA2153の常連の配達先として登場するのは、「細胞」と書かれたエプロンを着けた中年女性の一般細胞(声 - 桜井ひとみ)で、AA2153にクレームを付けたり、時にねぎらったりしている。
アニメ版には、AC1677の常連で彼を部屋に上げて話し相手にすると共に息抜きさせていた、AA2153たちよりは年上の女性の一般細胞(声 - 遠藤綾)も登場する。
がん細胞
第37話から登場し、以降は最終話まで、がん細胞と血球たちとの戦いが主要なテーマとなる。ただし、がん細胞のうちメインのキャラクターは、第17・18話で最初に未分化で少年の一般細胞として登場し、AA2153とも出会っており、第33話での再会、第36話での異変(就職活動の失敗)を経て、第37話でがん細胞の仲間に加わる。
本編同様、通常の細胞とは明らかに異なる姿をしている。本編との違いは、最初にに現れる点、主に酸素を求めて暴れる点、肝臓腎臓などに転移する点、退治に手術や放射線治療抗がん剤などの外からの助けがある点、などが挙げられる。
特別編2作(共にがんをテーマとする)にも別キャラクターで登場する。
異物・身体外の生物(BLACK)
淋菌(りんきん)
声 - 高橋伸也
第4話と第5話に登場。性感染症である淋病の病原体。作中では大柄の人型から大蛇のような触手が伸びた姿をしている。攻撃方法は、免疫細胞の体に触手を巻きつけ、締め上げる。「菌」に引っ掛けて「淋しい」が口癖。
性交渉によって感染、強固な細胞壁と圧倒的な増殖スピードで白血球たちを追い詰めるが、ペニシリンによって弱体化して殲滅される。
性感染症の病原体であることから、頭部や触手先端が亀頭のようなデザインとなっているが、アニメ版では頭部が半球形、触手が先端までほぼ均一な太さかつ原作より表面が滑らかな質感に変更されている。
白癬菌(はくせんきん)
第6話に登場。芋虫のような姿のカビ。水虫の原因となる。雑魚だが、免疫力の低下や不衛生で湿気の高い足底部の環境で大繁殖し、水虫を引き起こす。
ピロリ菌
第7話で登場。胃潰瘍の原因の1つ。デザインが本編から大きくアレンジされており、頭部に4本の触手を持つ点や身体に縞状に毛が生えている点は共通だが、体躯はより細長くウナギのような形で、頭部周辺はグロテスクになっているなど怪獣のような外見をしている。触手で胃粘膜を傷つけていたが、外部から投与されたクラリスロマイシン[注 39]により除去される。
大腸菌(だいちょうきん)
第21・22話で登場。肛門腺を占領し、瘻管を開ける。攻撃方法は手で押し潰すこと。本編にも登場しているが、個体名は明らかにされていない。
帯状疱疹ウィルス(たいじょうほうしんウィルス)
体内に潜むヘルペスウィルスの一種。
第23話で登場。感染した細胞は、1960年代の大規模デモ運動参加者に似た格好の集団と化し、ヘルメットを被り、黒眼鏡やタオルなどで顔を隠してゲバ棒を振るう。ウィルス自体はヘルメットに多数の付属肢がタオルを持った肉塊で、本編と同様に一般細胞たちの頭に被さると発症する。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (メチシリンたいせいおうしょくブドウきゅうきん)
多くの薬剤に対して耐性を持つ黄色ブドウ球菌。
第39話で登場。扁平上皮癌の肺葉切除術の手術による切断部より侵入する。
薬・抗生物質(BLACK)
コルヒチン
抗炎症作用を持つ。
第8話で登場。痛風の治療薬として投与される。フワフワとした毛を持つロボット。
ニューキノロン系抗菌薬
細菌のDNA複製を阻止する。
第14話で登場。尿路感染症の治癒に使われる。非常に大きいロボットで、周りの建物よりも高い。
アシクロビル
水疱・帯状疱疹に有効な医薬。
第23話で登場。ムカデ型のロボットとして対外から投与される。

はたらく細胞フレンド

はたらく細胞フレンド』は、『別冊フレンド』2019年2月号から連載開始。黒野カンナ(原作)・和泉みお(作画)。

内心では友達が欲しいが、他の細胞とうまく馴染むことができず苦悩するとあるキラーT細胞を主軸に、それらの日常生活を描く。

髪が一束はねた赤血球や右目が隠れた好中球、筋骨隆々なナイーブT細胞など本編と類似している登場キャラクターが多いが、識別番号などが異なり、あくまでも別キャラクターである。

『はたらく細胞フレンド』のキャラクター

キラーT細胞(班長)
主人公。左頬に十字傷を持つキラーT細胞の班長。
非常に高圧的な態度をとっているが、本当は小心者であり、日頃の態度は舐められないようにキャラ作りして後に引けなくなった結果である。他の細胞と友達になりたいと思っているが、生来のコミュ障が災いしてうまくいかない。しかし、周囲からは強さと態度を恐れられてこそいるものの、同時に頼りになる人物として慕われてもいるため、邪険に扱われてはいない。
白血球(2145)
右目が髪で隠れた好中球。本編の1146番と同様、他の細胞と仲が良く、キラーT細胞(班長)から内心羨まれている。
赤血球(IM1235)
前髪が一束はね、小さなおさげを結んだ赤血球。天然かつフレンドリーな性格で、周囲から畏怖されるキラーT細胞(班長)にも積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくる。

はたらく血小板ちゃん

はたらく血小板ちゃん』は、『月刊少年シリウス』2019年7月号より連載開始。 ヤス(漫画・漫画原作)・柿原優子(原作)。柿原は本編アニメ版のシリーズ構成・脚本も担当している。

血小板たちの活動を主軸とした日常系4コマ漫画。スピンオフ漫画の中では珍しく本編と同一のキャラクターが登場する作品となっている。本編と異なり、各個体に名前がついている。

『はたらく血小板ちゃん』のキャラクター

このうち、リーダーちゃんとうしろまえちゃんは本編でも第26話で名前(ニックネーム)が登場している。

リーダーちゃん
しっかりもので、みんなのまとめ役。本編でもリーダー格として登場。
うしろまえちゃん
ドジで泣き虫ながんばり屋さん。帽子を後ろ前にかぶっている。
副リーダーちゃん
おしゃれでキュートないたずらっ子。お姉さんぶるのが大好き。
そとはねちゃん
元気で単純で人懐っこいスポーツ万能ガール。副リーダーちゃんに凝固因子を隠される。
じとめちゃん
見習い血小板。知的でクール。リーダーちゃん先輩に憧れている。ちょっと舌足らず。しましま靴下を履く。
キョロちゃん
見習い血小板。好奇心旺盛でいつもキョロキョロしている。同じくしましま靴下を履く。

はたらく細胞BABY

はたらく細胞BABY』(はたらくさいぼうベビー)は、『モーニング』2019年46号より不定期連載開始[注 1]。漫画担当は福田泰宏

物語は妊娠40週目の出産間近の胎児の身体の中から始まり、第3話からは乳幼児の身体を舞台として、右も左もわからないの細胞たちがてんやわんや状態で働いている。

出産前に登場する母親の細胞などを除けば、登場する細胞キャラクターの多くは生まれたてであるため、4頭身のデフォルメで描かれている。

はたらく細胞LADY

はたらく細胞LADY』(はたらくさいぼうレディー)は、『モーニング・ツー』2020年3号より連載開始。原田重光(原作)、乙川灯(作画)。

女性の健康問題を扱っている。

はたらく細胞WHITE

はたらく細胞WHITE』(はたらくさいぼうホワイト)は、『月刊少年シリウス』2020年12月号より連載開始。漫画担当は蟹江鉄史

『血小板ちゃん』と同様、本編と同じキャラクターが登場するスピンオフ。新人としてやってきた桿状核球の指導係となったU-1146と、ズッ友の4人を中心に描いた物語。

書誌情報

漫画本編

  • 清水茜 『はたらく細胞』講談社〈シリウスKC〉、全6巻
    1. 2015年7月9日発売[50]ISBN 978-4-06-376560-1
    2. 2015年11月20日発売[51]ISBN 978-4-06-376589-2
    3. 2016年6月9日発売[52]ISBN 978-4-06-390633-2
    4. 2016年11月30日発売[54]ISBN 978-4-06-390664-6
    5. 2017年8月9日発売[56]ISBN 978-4-06-390720-9
    6. 2021年2月9日発売[58]ISBN 978-4-06-522252-2
  • 清水茜&シリウス編集部・講談社 『はたらく細胞 公式コミックガイド』 2018年7月6日発売[59]ISBN 978-4-06-511951-8
    • 第27回少年シリウス新人賞大賞受賞作『細胞の話』収録
  • 清水茜、訳:タナカヤマト 『バイリンガル版デラックス はたらく細胞 CELLS AT WORK!』講談社〈KODANSHA BILINGUAL COMICS〉、既刊1巻(2019年10月18日現在)
    日英対訳版。コマの中に英語に訳したセリフを、コマの外に元の日本語を記している。
    1. 2019年10月18日発売[60]ISBN 978-4-06-517090-8

スピンオフ漫画

はたらく細菌
吉田はるゆき(作画)、清水茜(監修)、講談社〈KCデラックス なかよし〉、全7巻
  1. 2018年2月9日発売[61]ISBN 978-4-06-510910-6
  2. 2018年7月9日発売[62]ISBN 978-4-06-512138-2
  3. 2018年10月9日発売[63]ISBN 978-4-06-513423-8
  4. 2019年2月8日発売[64]ISBN 978-4-06-514602-6
  5. 2019年7月9日発売[65]ISBN 978-4-06-516434-1
  6. 2019年12月9日発売[66]ISBN 978-4-06-518183-6
  7. 2020年8月6日発売[67]ISBN 978-4-06-520572-3
はたらく細菌Neo
吉田はるゆき(作画)、清水茜(監修)、講談社〈KCデラックス なかよし〉、既刊1巻(巻数表記なし、2021年2月22日現在)
はたらかない細胞
清水茜(監修)・杉本萌(作画)、講談社〈シリウスKC〉、既刊4巻(2021年1月8日現在)
  1. 2018年7月9日発売[69]ISBN 978-4-06-511982-2
  2. 2018年7月9日発売[70]ISBN 978-4-06-514461-9
  3. 2019年12月9日発売[71]ISBN 978-4-06-517763-1
  4. 2021年1月8日発売[72]ISBN 978-4-06-520833-5
はたらく細胞BLACK
原田重光(原作)・初嘉屋一生(作画)・清水茜(監修)、講談社〈モーニングKC〉、全8巻
  1. 2018年7月9日発売[73]ISBN 978-4-06-512067-5
  2. 2018年9月21日発売[74]ISBN 978-4-06-512760-5
  3. 2019年2月22日発売[75]ISBN 978-4-06-514640-8
  4. 2019年6月21日発売[76]ISBN 978-4-06-516113-5 [注 2]
  5. 2019年10月23日発売[77]ISBN 978-4-06-517225-4 [注 2]
  6. 2020年4月23日発売[78]ISBN 978-4-06-519207-8
  7. 2020年9月23日発売[79]ISBN 978-4-06-520716-1
  8. 2021年2月22日発売[80]ISBN 978-4-06-522343-7
はたらく細胞フレンド
黒野カンナ(原作)・和泉みお(作画)・清水茜(監修)、講談社〈デラックスKC〉、既刊5巻(2021年1月13日現在)
  1. 2019年6月7日発売[81]ISBN 978-4-06-515522-6
  2. 2019年11月7日発売[82]ISBN 978-4-06-517636-8
  3. 2020年3月9日発売[83]ISBN 978-4-06-518909-2
  4. 2020年7月13日発売[84]ISBN 978-4-06-520155-8
  5. 2021年1月13日発売[85]ISBN 978-4-06-522041-2
はたらく血小板ちゃん
ヤス(漫画・漫画原作)・柿原優子(原作)・清水茜(監修)、講談社〈シリウスKC〉、既刊3巻(2020年12月9日現在)
  1. 2020年1月9日発売[86]ISBN 978-4-06-518185-0
  2. 2020年6月9日発売[87]ISBN 978-4-06-519798-1
  3. 2020年12月9日発売[88]ISBN 978-4-06-521697-2
はたらく細胞BABY(ベビー)
福田泰宏(作画)、清水茜(監修)、橋本直也(医療監修)、講談社〈モーニングKC〉、既刊3巻(2021年2月22日現在)
  1. 2020年1月9日発売[89]ISBN 978-4-06-518231-4
  2. 2020年7月20日発売[90]ISBN 978-4-06-519640-3
  3. 2021年2月22日発売[91]ISBN 978-4-06-522344-4
はたらく細胞LADY(レディー)
原田重光(原作)、乙川灯(作画)、清水茜(監修)、講談社〈モーニングKC〉、既刊2巻(2021年2月22日現在)
  1. 2020年7月20日発売[92]ISBN 978-4-06-519908-4
  2. 2021年2月22日発売[93]ISBN 978-4-06-521937-9
はたらく細胞WHITE(ホワイト)
蟹江鉄史(作画)、清水茜(監修)、講談社〈シリウスKC〉、既刊1巻(2021年2月9日現在)
  1. 2021年2月9日発売[94]ISBN 978-4-06-522323-9

関連書籍

ノベライズ

講談社の児童書レーベル、講談社KK文庫および講談社青い鳥文庫からそれぞれ別個に刊行された小中学生向けノベライズ。漫画本編のエピソードが再構成されており、文章による詳細な状況描写が独自に加えられたりしている。

小説 はたらく細胞
時海結以、清水茜(原作・イラスト)、講談社(講談社KK文庫)
  1. 2018年7月12日発売[95]ISBN 978-4-06-511718-7
  2. 2019年7月25日発売[96]ISBN 978-4-06-516457-0
  3. 2020年5月21日発売[97]ISBN 978-4-06-519250-4
はたらく細胞
時海結以、清水茜(原作・イラスト)、講談社(講談社青い鳥文庫)

図鑑

アニメ版のイラストを使用した小学生向け図鑑。2021年1月時点で2冊の累計発行部数は17万部を突破している[99]

からだのしくみを学べる! はたらく細胞 人体のふしぎ図鑑
講談社(編)、シリウス編集部、はたらく細胞製作委員会(監修)、講談社、2019年7月24日発売[100]ISBN 978-4-06-516526-3
感染症を正しく学べる! はたらく細胞 ウイルス&細菌図鑑
講談社(編)、シリウス編集部、はたらく細胞製作委員会(監修)、講談社、2021年1月21日発売[101]ISBN 978-4-06-521848-8

絵本

絵本 はたらく細胞 ばいきんvs.白血球たちの大血戦!
牧村久実(作・絵)、清水茜(原作)、講談社(講談社の創作絵本)、2020年12月2日発売[102]ISBN 978-4-06-521098-7
原作の単行本1巻から選り抜いた2話分を「その1 くしゃみ」「その2 すりきず」と題し絵本化。主な読者対象を低学年児童として、キャラクターはショートデフォルメ化、白血球は武器を持たずパンチでバイキンと戦うなど、セリフや表現をマイルド化している。赤血球が二酸化炭素を肺まで運ぶ経緯を「めいろあそび」で表現するなどの幼年向けページも幾つか差し込まれている。
めくって学べる! はたらく細胞 からだのしくみ
講談社(編)、シリウス編集部・はたらく細胞製作委員会(監修)、原田知幸(医療監修)、講談社、2021年3月10日発売[103]ISBN 978-4-06-521968-3
アニメ版のイラストとリアルな人体のイラストを用いて、人体の仕組みを図解した絵本。未就学児から小学生を対象にしている。

その他書籍

よくわかる! 「はたらく細胞」 細胞の教科書
講談社(編)、清水茜(メインキャラクター・イラスト)、講談社(KCデラックス)、2019年5月9日発売[104]ISBN 978-4-06-515243-0
細胞や人体の仕組みなどをテーマにした、小学校高学年から中学2年生向けの理科の教本。細胞や細菌・ウイルスなどのリアルなカラー図鑑も収録している。
はたらく細胞 公式アニメ完全ガイド
講談社(編)、講談社(KCデラックス)、2021年3月10日発売[105]ISBN 978-4-06-522855-5
テレビアニメ第1期・第2期の公式ガイドブック。

テレビアニメ

はたらく細胞(1期)、はたらく細胞!!(2期)

スタッフ[106][107]
第1期 第2期
原作 清水茜
監督 鈴木健一 小倉宏文
シリーズ構成 柿原優子
キャラクターデザイン 吉田隆彦、玉置敬子(サブ)
細菌キャラクターデザイン
プロップデザイン
三室健太
アクション作画監督 三室健太
入江俊博(第1期第4話以降)
美術設定 曽野由大
橋口コウジ
美術監督 若林里紗 細井友保
色彩設計 水野愛子
CGディレクター 中島豊 石井規仁
撮影監督 大島由貴
編集 廣瀬清志
音響監督 明田川仁
音響制作 マジックカプセル
音楽 末廣健一郎MAYUKO
音楽プロデューサー 山内真治
音楽制作 アニプレックス
プロデューサー 高橋祐馬、伊藤洋平、笠間寿高
若松剛(アニメーション)
アニメーション制作 david production
製作 アニプレックス、講談社
david production

TOKYO MXほかにて放送。ナレーションは能登麻美子[29]

第1期は2018年7月8日から9月30日まで放送された[106]。原作の第1 - 4巻のうち、第1話から第18話まで(第2・11・13・14話を除く)が映像化された。同年12月27日には原作第11話(第3巻)を基にした新作特別編「風邪症候群」が放送された[108]

第2期『はたらく細胞!!』は、「AnimeJapan 2019」におけるゲーム『いつでも はたらく細胞』のトークイベント内で制作決定が発表され[109]、2021年1月9日から2月27日まで放送された[110]。2020年9月5日には第2期のエピソードが『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』と題して先行劇場上映された[110]

製作

第1期本放送開始前の2018年7月4日にコミックナタリーのもとで行なわれた原作者の清水茜と監督の鈴木健一の対談によれば、清水はアニメ化の第一報を担当者から聞かされた際、実感や当事者意識が芽生えなかった。一方、鈴木は監督就任への依頼が来てから初めて原作を読んだが、「細胞の擬人化」のインパクトに惹かれて快諾した。鈴木が本作までに男臭い作品ばかりを担当してきたこともあり、シリーズ構成には男臭さとのバランスを取りたいという彼の要望で柿原優子が起用された[111]

第1期本放送終了後の2018年9月から10月に開催された『マチ★アソビ vol.21』でのトークステージによれば、キャラクターの動きの印象という点では原作を超えることは難しいため、背景は原作よりハイディティールにしたいという意欲があった。また、血小板や背景、原作の小ネタなどを描くに際してはアニメーターからも悲鳴が上がったものの、その分素晴らしい絵が上がってきて満足がいったほか、放送後のTwitterニコニコ動画でのコメントなどに細かい描写への反応が見られたり、楽しんでいる声を目にしたりして「次の話数も頑張ろう」と活力になったという。なお、鈴木が第1期第3話の制作段階でインフルエンザに罹患して以来、病気で不在のスタッフは「ロケハンに行っている」と言われるようになったそうである[112]

反響

ライブラ株式会社のニュースサイト「STANDBY」によれば、ニコニコ動画の第1期第1話無料放送では100万回再生を突破し、「生きているだけで聖地巡礼できるアニメ」「推しが体内にいるアニメ」として話題を集めているほか、インターネット内では「流血シーンがなかったら朝に放送してほしい」「アニメのおかげで子供にしつけや教育がしやすくなった」との好評が挙がっているという[113]

ビッグローブ株式会社のニュースサイト「BIGLOBEニュース」によれば、癌研究者の大須賀覚がTwitterで第7話「がん細胞」を解説し、「癌研究者目線でも、とても正確な内容だったと思います」などと称賛したと伝えている[114]

第1期第13話(最終話)放送後には、全国の学校や学会などから寄せられた「作品を授業やレポートの資料として使用したい」との反響に際し、教育機関や医療施設などの関係者を対象とした画像素材の無償提供が開始された[115]

2018年10月10日には、ビリビリ動画における全話の累計視聴総数が1億回を突破したことが報じられ、中国メディアでも好意的に報道された[116]。『はたらく細胞』は面白いだけでなく知識も学べてためになり、中国では役に立つものが好きな人が多く、保護者たちにも絶賛されたこと、誰でも語れる作品だったこと、中国ではアニメや漫画を知識を学ぶ方面に活用することが少なく馴染みが無かったため、勉強と娯楽を両立している『はたらく細胞』に良い意味で驚いた人が多かったこと、などの理由から日本アニメのコアファン層以外の一般層にまで話題が広がり、中国での爆発的な人気に繋がったと分析されている[117]

2018年10月15日にはドワンゴのニコニコアンケート「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙 2018 夏」にて、作品部門で第1位、キャラクター部門でも血小板が第1位をそれぞれ獲得したことが報じられた[118]

2021年2月より中国中央テレビで『はたらく細胞』のテレビ放送をすることが決定し、2007年から日本の新作アニメのテレビ放送が途絶えていた中国で、14年ぶりに日本の新作アニメが解禁されたと中国のアニメファンの間で話題になった[119]。しかし実際の放送では戦闘シーンがほとんどカットされていたり、血液の色が全て黒に変更されるなどの編集がされており、中国では久しぶりに日本アニメが放送されたことに喜びを感じる一方で、オリジナルの持つ魅力が編集によって大いに削がれてしまったと不満をぶちまける記事が中国のポータルサイト・百度に掲載された[120]

2021年2月20日放送の『新・情報7DAYS ニュースキャスター』で、茨城県立下妻第二高等学校2年生の生物基礎の授業で生徒たちが『はたらく細胞』のアニメを視聴している様子や『はたらく細胞』のおかげで成績が上がったなどの生徒の声が紹介された。他にも松江市立東出雲中学校氷見市立西の杜学園美作市スポーツ医療看護専門学校などの授業でも『はたらく細胞』のアニメが使用されている様子が紹介され、『はたらく細胞』には大学入学共通テストの生物基礎に関連するような問題も出てくるので、受験勉強にも役立つと話題になっていると紹介された[121]

プロモーション

アニメ公式サイトでは、各話の放送後に代々木ゼミナール生物講師・鈴川茂[122]による解説動画「はたらく細胞ゼミナール」を公開している。

2018年11月18日には舞浜アンフィシアターにてステージイベント『はたらく祭典』が開催され、主要声優陣が担当キャラクターの衣装を着て登壇したうえ、終盤にはClariSも登壇してエンディングテーマ「CheerS」を歌唱し、主要声優陣がオープニングテーマ「ミッション! 健・康・第・イチ」を歌唱した[123]

コラボレーション

日本赤十字社
2018年6月30日から同年7月7日までの期間中、各地の献血ルームや移動採血バスで献血に協力すると、イラストカードが配布される。カード裏面にはQRコードとシリアルナンバーが記載されており、スマートフォンなどでQRコードを読み取ってシリアルナンバーを入力すると、アニメ第1話をどこよりも早く先行で視聴できるキャンペーンを行った[124]。2019年2月25日より第2段として、先着15000名に書き下ろしオリジナルカレンダーが配布されるキャンペーンを実施。関東地方の各献血ルームでは、第2段として、2019年3月16日から同年4月30日までの期間中、オリジナルクリアファイルが配布されるキャンペーンを実施した。
滋賀県湖南市
広報紙『Konan』2018年9月号が、追加設置分も含めてほぼ底をついた[125][126]
有楽町マルイ
2019年1月19日から同年2月17日まで、8階イベントスペースにて「『はたらく細胞』展@有楽町マルイ」が開催された。アニメの場面写や絵コンテ、原画の展示、フォトスポットの設置、グッズ販売などが行われた。
ラグーナテンボスラグナシア
2019年1月26日から同年5月6日までの期間中、体験型イベント「はたらく細胞ぱーくinラグーナテンボス」が開催される。園内ラリーのミッション3つをクリアすると、限定デザインの診断書を取得できる[127]
クラッシュフィーバー
2019年4月12日よりiOS/Android端末向けに配信中のスマートフォンゲーム『クラッシュフィーバー』とのコラボイベントを実施[128]
東急ハンズヴィレッジヴァンガード
2019年4月27日から同年5月19日まで実施。それぞれの店員の制服を着用したキャラクターの描き下ろしデザインを使った商品が販売された[129][130]
ポカリスエット
2019年7月9日より「はたらく細胞 第11.5話 熱中症〜もしもポカリスエットがあったら〜」を公開。
ハウス食品「乳酸菌L-137」
2019年9月27日より風邪対策についてのオリジナルストーリー漫画「はたらく細胞×乳酸菌L-137研究所」を公開[131]
薬剤耐性啓発キャンペーン
キーヴィジュアルにキャンペーンツール、PRイベントを展開[132]
東武バス
2021年1月19日から2月1日まで、車内広告が掲示されていた[133]

主題歌

「ミッション! 健・康・第・イチ」[134]
赤血球(花澤香菜)、白血球(前野智昭)、キラーT細胞(小野大輔)、マクロファージ(井上喜久子)による第1期オープニングテーマ。作詞・作曲はゆうまお、編曲は末廣健一郎。第9話では2番の歌詞を使用[注 40]
CheerS[134]
ClariSによる第1期エンディングテーマ。作詞はハヤシケイ、作曲はmegane、編曲は毛蟹。第7話は本編の終盤から流れるロングバージョン(2コーラス分)を使用。
「GO!GO!細胞フェスタ」[135]
赤血球(花澤香菜)、白血球(前野智昭)、キラーT細胞 / メモリーT細胞(小野大輔)、マクロファージ(井上喜久子)、一般細胞(小林裕介)、乳酸菌(吉田有里)による第2期オープニングテーマ。作詞・作曲はゆうまお、編曲は末廣健一郎。
「Fight!!」[135]
ClariSによる第2期エンディングテーマ。作詞・作曲はKOH、編曲は毛蟹。
「ばんばん!ばばーん!」[136]
血小板(長縄まりあ)&血小板(うしろまえちゃん)(石見舞菜香)による第2期第1話挿入歌。作詞・作曲・編曲はゆうまお。

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督初放送日
第1期
第1話肺炎球菌 柿原優子鈴木健一
吉田隆彦2018年
7月8日
第2話すり傷 西田正義吉川志我津
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
  • 西村彩
  • 齋藤大輔
  • 清水勝祐
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
7月15日
第3話インフルエンザ 吉川博明朝木幸彦
  • 齋藤大輔
  • 清水勝祐
  • 小野陽子
  • 九鬼朱
  • 門智昭
  • 福士真由美
  • 吉田隆彦
7月22日
第4話食中毒 西田正義清丸悟
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 三浦春樹
  • 清水勝祐
  • 福士真由美
  • 齋藤大輔
  • 西村彩
  • 小野陽子
  • ShinHyungWoo
7月29日
第5話スギ花粉アレルギー 大脊戸聡
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
  • 西村彩
  • 楠木智子
  • 門智昭
  • 斎藤大輔
  • 青野厚司
  • 棚澤隆(メカ)[137]
8月5日
第6話赤芽球と骨髄球 鵜飼ゆうき上野壮大
  • 清水勝祐
  • 西村彩
  • 三浦春樹
  • 斎藤大輔
  • 門智昭
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
8月12日
第7話がん細胞 鈴木健一
  • 鈴木健一
  • 西田正義
吉川志我津
  • 斎藤大輔
  • 西村彩
  • 三浦春樹
  • 清水勝祐
  • 楠木智子
  • 福士真由美
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
8月19日
第8話血液循環 柿原優子西田正義佐々木純人
  • 斎藤大輔
  • 清水勝祐
  • 小坂知
  • 楠木智子
  • 西村彩
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
8月26日
第9話胸腺細胞 江副仁美
  • 清丸悟
  • 福士真由美
  • 清水勝祐
  • 斎藤大輔
  • 三浦春樹
  • 小坂知
  • 小野陽子
  • 楠木智子
玉置敬子9月2日
第10話黄色ブドウ球菌
  • 森川滋
  • 鵜飼ゆうき
  • 鈴木健一
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 福士真由美
  • 斎藤大輔
  • 清水勝祐
  • 清丸悟
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
9月9日
第11話熱中症 岩崎知子久保太郎
  • 藤優子
  • 清丸悟
  • 福士真由美
  • 斎藤大輔
  • 三浦春樹
  • 西村彩
  • 小坂知
  • 吉田隆彦
  • 清水勝祐
  • 吉田隆彦
9月16日
第11.5話熱中症
〜もしもポカリスエットがあったら〜[138][139]
-
第12話出血性ショック(前編) 柿原優子大脊戸聡
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
  • 斎藤大輔
  • 藤優子
  • 清丸悟
  • 西村彩
  • 清水勝祐
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
9月23日
第13話出血性ショック(後編) 鈴木健一
  • 西田正義
  • 鈴木健一
  • 鈴木健一
  • 吉川志我津
  • 上野壮大
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 斎藤大輔
  • 清水勝祐
  • 三浦春樹
  • 西村彩
  • 福士真由美
  • 清丸悟
  • 近響子
  • 棚沢隆(メカ)
9月30日
特別編風邪症候群 堀内全スタジオモリコーネ森田侑希
  • 清水勝祐
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
  • 清丸悟
  • 斎藤大輔
12月27日
第2期
第1話たんこぶ 柿原優子小倉宏文
  • 保村成
  • 柳瀬譲二
  • 糸島雅彦
  • 山口光紀
  • 冨永一仁
  • 和田賢人
  • 福元陽介
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
2021年
1月9日
第2話獲得免疫三室健太千葉大輔
  • 清水勝祐
  • 山口光紀
  • 福士真由美
  • 柳瀬譲二
  • 南伸一郎
  • 和田賢人
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 北尾勝
1月16日
パイエル板
第3話デング熱上野壮大
  • 三浦春樹
  • 福士真由美
  • 福島豊明
  • 南伸一郎
  • 深谷悠貴
  • 冨田泰弘
  • 工藤ゆき
  • 吉岡佳宏
  • 山口光紀
  • 井上美香
  • 重内悠希
1月23日
ニキビ
第4話ピロリ菌青柳宏宜
  • 清水勝祐
  • 福島豊明
  • 福士真由美
  • 佐藤元
  • 柳瀬譲二
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 清丸清
  • 北尾勝
1月30日
抗原変異
第5話サイトカイン 藤本ジ朗江副仁美
  • 森幸子
  • 三浦春樹
  • 和田賢人
  • 福島豊明
  • 南伸一郎
  • 深谷悠貴
  • 重内悠希
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
  • 北尾勝
2月6日
第6話悪玉菌 上野壮大
  • 深谷悠貴
  • 清水勝祐
  • 福士真由美
  • 山口光紀
  • 重内悠希
  • 森幸子
  • 柳瀬譲二
  • 南伸一郎
  • 三浦春樹
2月13日
第7話がん細胞II(前編) 西田正義
  • ソエジマヤスフミ
  • 小倉宏文
  • 深谷悠貴
  • 福士真由美
  • 重内悠希
  • 清水勝祐
  • 柳瀬譲二
  • 森幸子
  • 南伸一郎
  • 三浦春樹
  • 和田賢人
  • 石橋大輔
  • 柴さくら
  • KU JA CHEON
2月20日
第8話がん細胞II(後編) 小倉宏文進藤陽平
  • 清水勝祐
  • 清丸悟
  • 柳瀬譲二
  • 吉田隆彦
  • 吉田隆彦
  • 玉置敬子
2月27日

放送局

日本国内 テレビ / テレビシリーズ第1期 放送期間および放送時間[140]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [141] 備考
2018年7月8日 - 9月30日 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
日曜 1:50 - 2:20(土曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日曜 2:38 - 3:08(土曜深夜) 北海道放送 北海道
毎日放送 近畿広域圏 アニメシャワー』第2部
2018年7月9日 - 10月1日 月曜 2:25 - 2:55(日曜深夜) RKB毎日放送 福岡県
2018年7月10日 - 10月2日 火曜 23:00 - 23:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / テレビシリーズ第1期 配信期間および配信時間[140]
配信開始日 配信時間 配信サイト
2018年7月9日 月曜 12:00 更新
月曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
2018年7月10日 火曜 0:00 - 0:30 AbemaTV
火曜 0:00 更新
日本国内 テレビ / 特別編 放送期間および放送時間[140]
放送日 放送時間 放送局 対象地域 [141] 備考
2018年12月27日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) テレビ愛知 愛知県
木曜 2:39 - 3:09(水曜深夜) RKB毎日放送 福岡県
木曜 3:40 - 4:10(水曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏
木曜 23:30 - 金曜 0:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2018年12月29日 土曜 2:10 - 2:40(金曜深夜) 北海道放送 北海道
日本国内 インターネット / 特別編 配信期間および配信時間[140]
配信開始日 配信時間 配信サイト
2018年12月28日 金曜 12:00 更新
  • GYAO!
  • バンダイチャンネル
  • ビデオマーケット
  • ニコニコチャンネル
  • Netflix
  • dアニメストア
  • dTV
  • ひかりTV
  • U-NEXT
  • アニメ放題
  • FOD
  • ビデオパス
  • J:COMオンデマンド メガパック
  • Hulu
  • あにてれ
  • Amazon Video
金曜 23:00 - 23:30 AbemaTV
2018年12月29日 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜) ニコニコ生放送
日本国内 テレビ / テレビシリーズ第2期 放送期間および放送時間[142]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [141] 備考
2021年1月9日 - 2月27日 土曜 23:30 - 日曜 0:00 TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2021年1月10日 - 2月28日 日曜 2:38 - 3:08(土曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 『アニメシャワー』第2部
日曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2021年1月11日 - 3月1日 月曜 1:20 - 1:50(日曜深夜) RKB毎日放送 福岡県
月曜 1:25 - 1:55(日曜深夜) 北海道放送 北海道
2021年1月13日 - 3月3日 水曜 2:35 - 3:05(火曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2021年1月23日 - 3月13日 土曜 1:55 - 2:25(金曜深夜) 山陰放送 鳥取県島根県 森谷佳奈のアニ物語』枠[143]
日本国内 インターネット / テレビシリーズ第2期 配信期間および配信時間[142]
配信開始日 配信時間 配信サイト
2021年1月9日 土曜 23:30 - 日曜 0:00 ABEMA
2021年1月10日 日曜 12:00 更新 dアニメストア(本店・for Prime Video)
2021年1月12日 火曜 12:00 更新
火曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送

中国大陸ではbilibili台湾では巴哈姆特動畫瘋・iQIYIいずれもにて配信。

BD / DVD

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
第1期[144]
1 2018年8月29日 第1話 ANZX-14701/2 ANZB-14701/2
2 2018年9月26日 第2話 - 第3話 ANZX-14703/4 ANZB-14703/4
3 2018年10月24日 第4話 - 第5話 ANZX-14705/6 ANZB-14705/6
4 2018年11月28日 第6話 - 第7話 ANZX-14707/8 ANZB-14707/8
5 2018年12月26日 第8話 - 第9話 ANZX-14709/10 ANZB-14709/10
6 2019年1月30日 第10話 - 第11話 ANZX-14711/2 ANZB-14711/2
7 2019年2月27日 第12話 - 第13話 ANZX-14713/4 ANZB-14713/4
特別編 2019年3月27日 特別編 風邪症候群 ANZX-14715/6 ANZB-14715/6
第2期[145]
1 2021年2月3日 第1話 ANZX-14971/2 ANZB-14971/2
2 2021年3月3日 第2話 - 第3話 ANZX-14793/4 ANZB-14793/4
特別上映版 2021年3月24日 特別上映版 ANZX-14016/7 ANZB-14016/7
3 2021年4月8日予定 第4話 - 第6話 ANZX-14795 ANZB-14795
4 2021年5月12日予定 第7話 - 第8話 ANZX-14976 ANZB-14976

映像特典

DVD&Blu-rayに収録のショートアニメ。

収録巻 サブタイトル 脚本 コンテ
(演出)
Vol.3 はたらくプチクイズ 柿原優子 徳丸尚子
Vol.4 マクロファージのおへや
Vol.5 キラーT細胞の訓練 堀内全
Vol.6 司令官の憂鬱 柿原優子 横内一樹
(徳丸尚子)
Vol.7 はたらくおしごと

Webラジオ

タイトルは『一緒に「はたらく細胞」らじお』で、2021年1月から放送の2つのテレビアニメ(『はたらく細胞!!』と『はたらく細胞BLACK』)の合同ラジオとなり、テレビ放送に合わせて1月6日から音泉で配信中。

パーソナリティは『はたらく細胞』の白血球(好中球)役の前野智昭、『はたらく細胞BLACK』の赤血球(AA2153)役の榎木淳弥と白血球(1196)役の日笠陽子が担当する[146]

関連商品

  • 書籍については、関連書籍の節で原作の関連書籍と一括で扱っているので、そちらを参照。

はたらく細胞BLACK(アニメ)

スピンオフ漫画『はたらく細胞BLACK』を原作としたテレビアニメがTOKYO MXほかにて2021年1月から3月まで放送された[147]。ナレーションは津田健次郎[46]

2020年1月4日に公式ツイッターにてPVアニメが公開され[148]、同年4月16日にTVアニメ化の決定が告知された[149]

アニメーション制作はライデンフィルムが行い、その他スタッフも本編とは大幅に異なる。

第1話・第2話と第5話から第10話は本編2期と連続放送となった[注 41]。第3話と第4話は、通常とは異なる時間帯にて1時間スペシャルとして放送された[150]

原作では第1部および出張版と第2部以降は別の世界(体)での話であるが、アニメ版では第1部(第1 - 2巻)をベースに出張版[注 2]や第2部初期(第3巻)のエピソード(アニメ版では主に第6 - 8話)[注 42]も織り交ぜて一つの世界(体)の物語に再構成している。

スタッフ(BLACK)

主題歌(BLACK)

オープニング・エンディングともにPOLYSICSがゲストボーカルを迎える形で制作される。

「走れ!with ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)」[152]
オープニングテーマ。作詞・作曲はHiroyuki HayashiとFumi、編曲はPOLYSICS、ゲストボーカルはキュウソネコカミのヤマサキセイヤ。
「上を向いて運ぼう with 赤血球 & 白血球」[152]
エンディングテーマ。作詞・作曲・編曲はHiroyuki Hayashi。ゲストボーカルは赤血球(榎木淳弥)と白血球(日笠陽子)。

各話リスト(BLACK)

話数サブタイトル絵コンテ演出作画監督総作画監督初放送日
第一話喫煙、細菌、終わりの始まり。 山本秀世北村淳一緒方厚安彦英二2021年
1月10日
第二話肝臓、アルコール、誇り。 木村寛なまためやすひろ氏家嘉宏1月17日
第三話興奮、膨張、虚無。 藤代和也清水勝祐
  • 安彦英二
  • 氏家嘉宏
1月19日
第四話最前線、淋菌、葛藤。 有冨興二
  • Lee Seongjae
  • Park Younghi
  • J.W.Kim
  • S.G.Lim
  • 安彦英二
  • 氏家嘉宏
  • 飯野まこと
第五話過重労働、脱毛、錯乱。 山崎立士三好和也氏家嘉宏1月24日
第六話腎臓、尿路結石、涙。 曽根利幸三橋桜子安彦英二1月31日
第七話カフェイン、誘惑、嫉妬。 池田重隆村山靖緒方厚氏家嘉宏2月7日
第八話ふくらはぎ、肺血栓、機転。 山本秀世藤代和也清水勝祐安彦英二2月14日
第九話異変、水虫、働く意味。 木村寛
  • 森野熊三
  • Kim Cheolsu
  • Min Hyeon
  • Ahn Hyojeong
  • 氏家嘉宏
  • なまためやすひろ
2月21日
第十話胃潰瘍、友情、喪失。 西田正義有冨興二三好和也
  • 安彦英二
  • 氏家嘉宏
2月28日
第十一話自暴自棄、痛風、反乱。 北村淳一
  • 北村淳一
  • Kim.Jeong.Woo
  • Lim.su.Kyeong
  • CHO.WONHA
氏家嘉宏3月7日
第十二話復帰、心臓、終焉。 山本秀世曽根利幸
  • 三橋桜子
  • 緒方厚
  • 清水伸太郎
  • 高橋香織
  • 柑原豆真
  • 坪田慎太郎
  • Lee Seung Hee
  • Min Hyeonsuk
なまためやすひろ3月14日
第十三話心筋梗塞、蘇生、変化。 有冨興二
  • 清水勝祐
  • 三好和也
  • 清水伸太郎
  • 高橋香織
  • 柑原豆真
  • 鞠野黄英
  • 及川博史
  • 園田高明
  • 川岸隆太
  • 和田佳純
  • Kim Jeong Lim
  • 安彦英二
  • 氏家嘉宏
3月21日

放送局(BLACK)

日本国内 テレビ / 第1話・第2話および第5話以降 放送期間および放送時間[147]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [141] 備考
2021年1月10日 - 3月21日 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) TOKYO MX 東京都 製作局
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
日曜 3:08 - 3:38(土曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 『アニメシャワー』第3部
日曜 21:30 - 22:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2021年1月11日 - 3月22日 月曜 1:50 - 2:20(日曜深夜) RKB毎日放送 福岡県
月曜 1:55 - 2:25(日曜深夜) 北海道放送 北海道
2021年1月13日 - 3月24日 水曜 3:05 - 3:35(火曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2021年3月20日 - 3月31日 土曜 1:55 - 2:25(金曜深夜) 山陰放送 鳥取県・島根県 『森谷佳奈のアニ物語』枠[153]
日本国内 テレビ / 第3話・第4話(1時間SP) 放送期間および放送時間[147]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [141] 備考
2021年1月19日 火曜 1:40 - 2:40(月曜深夜) TOKYO MX 東京都 製作局
火曜 2:00 - 3:00(月曜深夜) BS11 日本全域 BS放送
火曜 3:10 - 4:10(月曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏
2021年1月20日 水曜 1:55 - 2:55(火曜深夜) RKB毎日放送 福岡県
月曜 1:55 - 2:25(日曜深夜) 北海道放送 北海道
2021年1月22日 金曜 18:00 - 19:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2021年1月23日 土曜 1:30 - 2:30(金曜深夜) とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
2021年1月25日 火曜 3:00 - 4:00(火曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[147]
配信開始日 配信時間 配信サイト
2021年1月10日 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) ABEMA
日曜 12:00 更新 dアニメストア(本店・for Prime Video)
2021年1月12日 火曜 12:00 更新
  • ニコニコチャンネル
  • GYAO!
  • バンダイチャンネル
  • Hulu
  • J:COMオンデマンド
  • TELASA
  • ビデオマーケット
  • music.jp
  • ひかりTV
  • FOD
  • Netflix
  • U-NEXT
  • アニメ放題
  • MBS動画イズム
  • TVer
  • Amazonプライム・ビデオ
火曜 23:30 - 水曜 0:00 ニコニコ生放送
TOKYO MX 日曜 0:00 - 0:30
前番組 番組名 次番組
はたらく細胞BLACK

BD / DVD(BLACK)

発売日[154] 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
1 2021年2月24日 第1話 ANZX-14701/2 ANZB-14701/2
2 2021年3月24日 第2話 - 第3話 ANZX-15103/4 ANZB-15103/4
3 2021年4月28日予定 第4話 - 第5話 ANZX-15105/6 ANZB-15105/6
4 2021年5月26日予定 第6話 - 第7話 ANZX-15107/8 ANZB-15107/8
5 2021年6月23日予定 第8話 - 第9話 ANZX-15109/10 ANZB-15109/10
6 2021年7月28日予定 第10話 - 第11話 ANZX-15111/2 ANZB-15111/2
7 2021年8月25日予定 第12話 - 第13話 ANZX-15113/4 ANZB-15113/4

舞台

体内活劇「はたらく細胞」』のタイトルで、2018年11月16日から25日までシアター1010にて上演された[155]。内容は原作第1話「肺炎球菌」、第3話「インフルエンザ」、第4話「すり傷」、第8話・第9話「がん細胞(前・後編)」を基に構成されており、各エピソードの合間には原作第11話「風邪症候群」のシーンの一部が挿入されている。2019年3月27日、本編及び特典映像を収録したBD/DVDが発売された(特別編「風邪症候群」のBD/DVDと同時発売)。

2019年9月27日から10月6日まで、第2弾として『体内活劇「はたらく細胞Ⅱ」』がシアター1010にて上演された。第1弾とは一部キャストが変更されている。

スタッフ(舞台)

  • 原作 - 清水茜
  • 演出 - きだつよし(第1弾)、川尻恵太(第2弾)
  • 脚本 - 川尻恵太
  • 制作 - トライフルエンターテインメント

キャスト(舞台)

スマホ向けゲームアプリ

いつでも はたらく細胞
2019年3月23日から配信開始。2020年1月31日にサービス終了。『はたらく細胞』本編の世界を舞台に、雑菌たちとのバトルや細胞の育成などを行う。原作ストーリーのほか、オリジナルストーリーも用意されていた。
オリジナルキャラクター
破骨細胞(はこつさいぼう)
声 - 寺島拓篤
骨芽細胞(こつがさいぼう)
声 - 日笠陽子
バルトネラ菌
声 - 諸星すみれ
パスツレラ菌
声 - 伊藤健太郎

脚注

注釈

  1. ^ a b c d 『はたらく細胞BLACK』と『はたらく細胞BABY』は共に『モーニング』連載で発表期間が一部重なるが、その期間は各号でどちらか一方のみ掲載、または両作とも休載した。
  2. ^ a b c d e 出張版の前編は単行本4巻、後編は5巻の各巻末に収録。また、アニメ版の第1話は原作第1話に基づくが、出張版からストーリーやキャラクターの一部を取り入れている。
  3. ^ その代わり、スピンオフ漫画では身体の年齢・性別が明記されているものが多く、本編では登場しない病気などについても描かれている。例として『BLACK』(第1部)は男性、『細菌』『LADY』は女性、『BABY』は乳幼児の身体を舞台とする。特に『BABY』『LADY』はそれ特有の問題などをメインに扱っている。
  4. ^ 実際の赤血球は細菌や化学物質によって細胞膜が損傷すると破壊されてしまう。
  5. ^ 群像劇に近い作風と赤血球としての能力の制約上、物語中で起こる各種トラブルに直接対処することは滅多になく、他の細胞の活躍を目撃する狂言回しとして動くことが多い。純粋に主役として焦点を当てられた活躍するのは第7・10・17・18話程度。また、単行本5巻では狂言回しとしての役柄を一般細胞に譲っているため、主人公でありながら最終ページを除いて登場しない。
  6. ^ アニメでのキャストのクレジットは「先輩赤血球」。
  7. ^ アニメでのキャストのクレジットは「後輩赤血球」。
  8. ^ モデルはロシア軍の「アンチテロ」[14]
  9. ^ 劇中に登場する建物や道路、設備などは、対応する細胞や臓器を建造物として表現したもの[16]
  10. ^ a b 好中球の服装は軍服、キラーT細胞の服装はアメリカの警察官をイメージしている[2]
  11. ^ a b 英語で白血球を意味する「White Blood Cell」の略。
  12. ^ 単行本の表紙などでは光沢のあるゴム長靴[23]、アニメでは濃い灰色で艶なしのハーフブーツのように描かれている。
  13. ^ 第4話「すり傷」において、ブドウ球菌が「軍隊」と称している。
  14. ^ 英語で桿体細胞を意味する「Rod Photoreceptor Cell」の略。
  15. ^ 『BLACK』では悪玉菌の内の1体に類似するデザインの細菌が病原性大腸菌として登場する。
  16. ^ 現実でのスギ花粉アレルゲンは、ただの物質であり生命体ではない。
  17. ^ 白癬菌は病原菌だが、作中の解説コラム「おしえて白血球さん!」で「悪玉菌」と記載されている。
  18. ^ 本編では、病原体としてモンスター姿の悪役だが、本作の「おしえて白血球さん!」で「日和見菌」に分類されている。
  19. ^ アニメ工程のカッティングの駄洒落。
  20. ^ 福岡市のTSUTAYA全店や公共施設などにおいて小冊子で無料配布された。女性の身体が舞台のため『BLACK』本編とのつながりは全くない。また、主人公の女性赤血球のセリフが博多弁になっている。
  21. ^ Twitter上にて1〜2コマずつ掲載していく形式で連載された。『BLACK』本編とは別の体の(本編とは服装が異なる)、キラーT細胞やNK細胞といった免疫細胞を中心とするストーリーで、がんとその予防、治療について扱っている。
  22. ^ 「がん、検診、予防。」は細切れになっていたコマをページ単位に再構成している。
  23. ^ 見開きのタイトルページでAA2153の隣に並んでいる。
  24. ^ a b アニメ版第9話は原作第6話に当たるが、新人研修のシーンはアニメのオリジナルである。
  25. ^ a b キャストのクレジットはいずれも単に「赤血球」。「先輩赤血球」「後輩赤血球」は本記事における便宜上の呼称。
  26. ^ 原作第12話に基づく。
  27. ^ 原作第16話に基づく。
  28. ^ 原作第17話に基づく。
  29. ^ a b c 第34話で個体番号判明。
  30. ^ 第8話で尿酸結晶を攻撃する(結果として痛風を引き起こす)際には火器も使用している。
  31. ^ 第13話と第15話の扉絵で、腕章に番号が書かれているのが見える。
  32. ^ 脳細胞は神経細胞グリア細胞に大別されるが、どちらなのかあるいは両方とも含んでいるのかは作中では明記されていない。
  33. ^ このうち司令と主にやり取りしているのは中村演じる茶髪・ポニーテールの女性オペレーター。
  34. ^ 以上の括弧内はアニメ版のキャストのクレジット表記で、原作・アニメ共に作中では呼称に用いられていない。
  35. ^ 本記事における便宜上の呼称。作中では固有の呼び名がない。キラーT細胞の仲間内では、初登場時も、第44話で後輩のナイーブT細胞(のちの制御性T細胞)の教育を任される際にも「新米」と呼ばれる。
  36. ^ 第26話で、糖尿病により右足小指が切断された跡をふさぐため多血小板血漿(PRP)療法が行われた際は、安全帯にパラシュートを付けて降下している。
  37. ^ 久保演じるリーダー格の血小板のみ、アニメ版公式サイトのキャラクターのページに「血小板」として掲載されている(「リーダー格」は本記事における便宜上の呼称)。
  38. ^ アニメ版で判明。
  39. ^ こちらはコオロギのような外見をしたロボットとなっている。
  40. ^ 歌の方は1番を赤血球と白血球、2番をキラーT細胞とマクロファージがメインで歌っており、アニメ本編の方は第9話のみ赤血球が登場せず、白血球もほとんど出番がなく台詞もないため。
  41. ^ 第11話以降は本編1期のビデオマスター版セレクション放送との連続となった。
  42. ^ 原作第13・14話、第15・12話、第16・17話の各2話を基にアニメ版第6・7・8話がそれぞれ作られている。アニメ版第9話からは原作第6話以降の各話に基づくが、原作第6話の脂肪肝の場面がアニメ版第8話に、原作第11話の輸血の場面がアニメ版第13話に取り込まれている。

出典

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  2. ^ a b c d e f g h i “「はたらく細胞」 清水茜インタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年11月20日). https://natalie.mu/comic/pp/hatarakusaibou 2018年9月8日閲覧。 
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  7. ^ a b 単行本第1巻p. 101.
  8. ^ 単行本第3巻p. 27.
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  11. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』pp. 10-11.
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  13. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』p. 14.
  14. ^ a b 単行本第3巻p. 160.
  15. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』p. 21.
  16. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』pp. 99-109.
  17. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』pp. 16, 20.
  18. ^ a b “【インタビュー】『はたらく細胞』清水茜インタビュー 細胞×擬人化×ヒーローアクションで大ブレイク! ……でも好きなキャラは敵役や小物!? 2ページ目”. このマンガがすごい!WEB (宝島社). (2016年11月29日). http://konomanga.jp/interview/83755-2/2 2018年10月8日閲覧。 
  19. ^ 単行本第4巻p. 58.
  20. ^ 単行本第1巻pp. 57, 59.
  21. ^ デイヴィッドプロダクションさんのツイート: "【はたらく細胞テレビアニメ応援企画!】7月の放送開始まで、週替りでアニメ用の様々な素材を公開いたします! 6週目は、月刊少年シリウス6月号付録のポスターにも描かれている、白血球のみなさんの設定です! #はたらく細胞… "、アニメーション制作会社公式Twitter、2018年4月27日。
  22. ^ CHARACTER”. TVアニメ『はたらく細胞』公式サイト. 2018年9月23日閲覧。
  23. ^ 『はたらく細胞(3)』(清水茜)”. 講談社. 2018年7月17日閲覧。
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  25. ^ 『はたらく細胞 公式コミックガイド』p. 102.
  26. ^ 『はたらく細胞』公式さんのツイート: "おひさしぶりです!(担当編集S)、『はたらく細胞』公式Twitter、2018年6月25日。
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  28. ^ a b c d “『はたらく細胞』櫻井孝宏さん、早見沙織さん、岡本信彦さん、M・A・Oさんら追加声優解禁! 意気込みコメントも公開”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年4月26日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1524715816 2018年4月26日閲覧。 
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  57. ^ 『アクリルキーホルダー付き はたらく細胞(5) 特装版』(清水茜)”. 講談社. 2017年8月9日閲覧。
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関連項目

外部リンク