「フィフス・エレメント」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
114行目: | 114行目: | ||
| フォッグ || [[リー・エヴァンス]] || || || [[室園丈裕]] || [[根本ひさのり|根本央紀]] |
| フォッグ || [[リー・エヴァンス]] || || || [[室園丈裕]] || [[根本ひさのり|根本央紀]] |
||
|- |
|- |
||
| 役不明又はその他 || || || [[谷昌樹]]<br>[[駒谷昌男]]<br />[[木村雅史]]<br />[[間宮康弘]]<br />[[瑚海みどり]]<br />[[佐藤健輔]]<br />[[杉村憲司]]<br />[[藤吉浩二]]<br />[[東條加那子]]<br />[[美々]]<br />[[小橋知子]]<br />[[内田泰喜]]<br />[[今瀬未知]] || [[子安武人]]<br />[[佐々木優子]]<br />[[石波義人]]<br />[[荒川太朗]]<br />[[徳丸完]]<br />[[糸博]]<br />[[チョー (俳優)|長島雄一]]<br />[[浅野まゆみ]]<br />[[島香裕]]<br />[[小山裕香]]<br />[[掛川裕彦]]<br />斎藤志郎<br />[[沢田敏子]]<br />[[大友龍三郎]]<br />[[渡辺美佐 (声優)|渡辺美佐]]<br />[[藤巻恵理子]]<br />[[樋浦茜子]]<br />[[幸田夏穂]]<br />[[兒玉彩伽|児玉孝子]]<br />[[山野井仁]]<br />[[ |
| 役不明又はその他 || || || [[谷昌樹]]<br>[[駒谷昌男]]<br />[[木村雅史]]<br />[[間宮康弘]]<br />[[瑚海みどり]]<br />[[佐藤健輔]]<br />[[杉村憲司]]<br />[[藤吉浩二]]<br />[[東條加那子]]<br />[[美々]]<br />[[小橋知子]]<br />[[内田泰喜]]<br />[[今瀬未知]] || [[子安武人]]<br />[[佐々木優子]]<br />[[石波義人]]<br />[[荒川太朗]]<br />[[徳丸完]]<br />[[糸博]]<br />[[チョー (俳優)|長島雄一]]<br />[[浅野まゆみ]]<br />[[島香裕]]<br />[[小山裕香]]<br />[[掛川裕彦]]<br />斎藤志郎<br />[[沢田敏子]]<br />[[大友龍三郎]]<br />[[渡辺美佐 (声優)|渡辺美佐]]<br />[[藤巻恵理子]]<br />[[樋浦茜子]]<br />[[幸田夏穂]]<br />[[兒玉彩伽|児玉孝子]]<br />[[山野井仁]]<br />[[遠藤純一]] || [[加瀬康之]]<br />廣田行生<br />[[内田直哉]]<br />[[小室正幸]]<br />[[竹口安芸子]]<br />[[石井隆夫]]<br>[[松本大 (声優)|松本大]]<br />[[楠大典]]<br />[[林佳代子]]<br />[[海老原英人]]<br />[[朴璐美]]<br>[[土田大]]<br />[[小池亜希子]]<br />[[山門久美]]<br />[[よのひかり]]<br />[[小野塚貴志]]<br />[[高森奈緒]] |
||
|- |
|- |
||
|bgcolor=EFEFEF| |
|bgcolor=EFEFEF| |
2021年3月21日 (日) 00:07時点における版
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2020年2月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
フィフス・エレメント | |
---|---|
Le Cinquième élément The Fifth Element | |
映画に登場する4つの石板の一つ | |
監督 | リュック・ベッソン[1][2] |
脚本 |
リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン |
原案 | リュック・ベッソン |
製作総指揮 | パトリス・ルドゥー |
出演者 |
ブルース・ウィリス ゲイリー・オールドマン ミラ・ジョヴォヴィッチ |
音楽 | エリック・セラ |
撮影 | ティエリー・アルボガスト |
編集 | シルヴィ・ランドラ |
配給 |
ゴーモン ソニー・ピクチャーズ 日本ヘラルド映画 |
公開 |
1997年5月7日 1997年9月13日 |
上映時間 | 126分 |
製作国 |
フランス アメリカ合衆国 イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | 9000万ドル |
興行収入 |
$63,820,180[3] $263,920,180[3] |
配給収入 | 16億円[4] |
『フィフス・エレメント』(仏題:Le Cinquième élément、米題:The Fifth Element)は1997年のフランス・アメリカ・イギリス合作によるSFアクション映画。
リュック・ベッソン監督、ブルース・ウィリス主演。ミラ・ジョヴォヴィッチの出世作でもある。1997年5月9日カンヌ国際映画祭プレミア公開。
あらすじ
1914年エジプトのピラミッドで世界を救う5番目の要素「フィフス・エレメント」と、世界を滅ぼす邪悪な存在が予言されていることが発見された。突如円盤で飛来したモンドシャワン人により、鍵となる4つの石が隠し部屋より持ち出される。
2263年[5]、世界は全ての攻撃を吸収してしまう反生命体「ミスター・シャドー」に脅かされていた。リンドバーグ統一宇宙連邦大統領はモンドシャワン人の意思を受け継ぐコーネリアス神父より、モンドシャワン人と5番目の要素(フィフス・エレメント)を知らされ、彼らを地球に呼び寄せるが、彼らは宇宙の殺し屋マンガロワ人の攻撃を受けて殺害されてしまう。
科学者は、回収された腕の細胞から美女リー・ルーを誕生させるが彼女は脱走。偶然通り掛ったタクシー運転手コーベン・ダラスに拾われる。警官に渡さず、リー・ルーの言葉が分かるコーネリアスの元へ連れていく。モンドシャワン人たちは4つの石板を連邦最高の歌姫に託していた。10年に1度、フロストン・パラダイスでコンサートを開くというが、明日だった。コーベンとリールーは何とか八方手を尽くしてフロストン行きの宇宙船に乗る。
歌姫がマンガロワ人たちに襲撃され、石板は体内にあると告げて死ぬ。石板を手に入れたコーベンは人気DJルビー・ロッドの助けも借りて敵を一掃。数分で乗り合わせた客船が爆破されると知ったコーベンたちはゾーグが置いた宇宙船で脱出し、ゾーグは石板を求めて爆弾を止めるもマンガロワ人が再度起爆させゾーグは爆死。
ナイルの神殿にたどり着くが、反生命体は加速し、1時間57分後に地球と衝突するという。4つの石が揃って使い方も分かり、リー・ルーとコーベンの愛し合う力で反生命体は地球から遠ざかる。
登場人物
- コーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)
- 本作の主人公。2263年のニューヨークに住むタクシー運転手。退役軍人で元少佐。現役時代は特殊部隊隊員で、あらゆる武器を扱い宇宙船の操縦もこなせる戦闘のエキスパートだった。現在は軍隊時代の反動から、だらしのない私生活を送っており、底辺のタクシードライバーでギリギリ生計を立てている。遠方に住む更年期の母親からは小言の電話がよくかかってくる。勤務中に空から降ってきた謎の女性リー・ルーを助けたことにより、彼女を巡る争いから地球の存亡をかけた戦いに巻き込まれてゆく。
- 一日に吸う煙草を4本と決めているが、フィルターの部分が極端に長いため結局4本合わせてキングサイズ1本分、またはそれ以下である。
- 射撃能力と胆力は本物であり、物陰から現れた途端に目標を即座に射殺して場を収めた[6]。
- ズボラな一面がありながらも、面前で生着替えをしたリー・ルーを見ないようにするなど人並みの配慮は出来る。
- リー・ルー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- 本作のヒロイン。フルネームは「リルミナイ・ダラビナベナチャイ・エバデセバド」。突如超高層ビルの窓から落ちてきた、オレンジ色の髪を持つ謎の女性。ゾーグの手下マンガロワ人に殺害されたモンドシャワン人の片腕より、リンドバーグ大統領らによって体を再生させられたが、パニックを起こして研究施設を脱出しコーベンと出会う。その正体は、悪を滅ぼす武器のキーである5番目の要素(フィフス・エレメント)“愛”。残りは四元素(水・火・土・風)。最初は大昔に宇宙で使われていた言語(モンドシャワン語)しか話すことが出来なかった。地球人の5000倍のDNA情報を持ち、普通の人間よりも遥かに高い学習能力を持つ。また、格闘技(マーシャルアーツやブルース・リーなど)を学習した結果、格闘能力も非常に高く、肉弾戦で集団相手に優位に戦った。人間よりも高い身体能力を持つが、銃撃されて重傷を負うなど、生命力が極めて高いわけではなく、精神面では先述のパニックの件から見ても分かるように脆い部分がある。物語後半で過去の地球で繰り広げられた戦争の画像を見た時にもショックを受けていた。
- ゾーグ(ゲイリー・オールドマン)
- 本作の悪役である武器商人。フルネームは「ジャン・パプチスト・エマニュエル・ゾーグ」。主人公のタクシー会社の親会社の社長でもある。本作の悪役だが主人公とは接点がほとんど無く、フロストンパラダイスの船のエレベーターで行き違いになっただけで、主人公であるコーベンと直接対決することはない。頭の半分を剃り上げて透明なカバーで覆うという妙な髪型をしており、足が悪く器具をつけているため、歩き方も不自然である。
- コーネリアス神父に生と死についての独自の持論を展開するなど、哲学的で論理的な面もあるが、密航に失敗した手下を始末するほど極端で冷徹な性格。徹底した現場主義で必要とあれば自ら現場に赴く。機械や社会には徹底して詳しいが、サクランボを喉に詰まらせて死にかけるなど単純なところでドジを踏む。部下に対しては高圧的だが、黒幕である「ミスター・シャドー」には頭が上がらない。宇宙の殺し屋マンガロワ人を手下にしている。
- 彼らに最新兵器のデモンストレーションを見せて、石4個をトランクでもらおうとしたが、リー・ルーに石を抜かれていて、「石4個で4箱、石が無ければ何もやらん!荷造りして帰れ!」と追い返そうとしたが、銃を向けられ「ここまで来るのに危機を冒したんだ!」と脅され1箱タダで譲った。
- ライトアーム(トリッキー)
- ゾーグから与えられた任務を忠実に実行するゾーグの片腕ともいえる存在。優秀だが、いつもタイミングが悪く失敗ばかりしている。物語終盤、フロストン星行きの船への潜入に失敗した際、ゾーグから完全に失望され爆殺される。
- コーネリアス神父(イアン・ホルム)
- 遥か昔からフィフス・エレメントの誕生を待ち続けてきた者たちの子孫。最初は軍に協力的だったが、追い出された後は助手と二人で独自に行動している。リー・ルーに宇宙の歴史を学ばせ宇宙を救う者としての教養を身につけさせる事に意欲を燃やす。目的のためならば手段を選ばず、敵ではないコーベンを騙し打ちするなど、無思慮で不要なトラブルを増やす。
- マンロー将軍(ブライオン・ジェームズ)
- 軍人でコーベンが特殊部隊にいた当時の上官。フロストン星へと赴く任務に彼を抜擢し、懸賞旅行の当選を裏工作する。コーベンの元上官ながらどこか抜けており、平和な時代が続いた結果政府や軍が平和ボケしている様子が見て取れる。
- 極秘裏に進めるべきフロストン星行きの任務における移動手段を、ラジオ番組での懸賞旅行にという誰でも簡単に知りうるものにする辺り作戦指揮に向いているかどうかも怪しい。(コーベン本人も直前までこの作戦を知らず、初めて知った時は戸惑っていた)
- リンドバーグ大統領(タイニー・リスター・Jr.)
- 統一宇宙連邦の黒人大統領。
- ルビー・ロッド(クリス・タッカー)
- ラジオ番組の司会者。ラジオなので映像はないのだが、公開収録であるためかド派手な衣装を着ている。フロストン星行きの宇宙船の中で遭遇し、懸賞の当選者であるコーベンに半ば強引につきまとう。ハイテンションの高音・高速トークが特徴。女性的志向の男性ながらも、女性に対しても情熱的な言動をする。口癖は「Oh My God」「グリーン!(最高)」。
- ディーヴァ・プラヴァラグナ(マイウェン・ル・ベスコ)/歌の吹き替え(インヴァ・ムラ)
- 宇宙船「フロストン・パラダイス」で行われるオペラ公演の歌手。数本の触手を頭と背中から生やした、光沢のある青色の肌をしている。本来の目的はあるものを渡すため、連邦政府の人間と接触する事である。同じ肌の付き人が多数いる。
- パッコリー教授(ジョン・ブルータル)
- 1914年のエジプトにモンドシャワン人が現れたシーンに登場。ピラミッドの壁画の秘密を解読している老教授。秘密を解いてしまったことでモンドシャワン人に殺害される。
- ビリー(ルーク・ペリー)
- 1914年のエジプトにモンドシャワン人が現れたシーンに登場。パッコリーの助手の青年。モンドシャワン人に教授が殺されたことでパニックを起こし、モンドシャワン人が帰る前に壁画を閉じてしまう。このことによってコーネリアス神父が秘密を引き継ぐことになる。
- 司祭(ジョン・ベネット)
- 1914年のエジプトにモンドシャワン人が現れたシーンに登場。先祖代々モンドシャワン人に仕えてきた一族の末裔。壁画の秘密を解こうとするパッコリーを毒殺しようとしたが失敗し、解読されてしまう。それと同時にモンドシャワン人が到着、これによって守るべき秘密の隠蔽が不完全になってしまい、ゾーグが秘密を知る遠因を作った。
- 強盗(マチュー・カソヴィッツ)
- コーベンの家の隣に住んでいる頭の悪いチンピラ。コーベンの家に押しかけて銃を突きつけ、金をせびろうとするが、不意を突かれて撃退される。その後、ゾーグの通報で駆け付けた警察に喧嘩を売り、コーベンと間違われて逮捕される。
- マンガロワ人
- 宇宙一の殺し屋一族で、戦士としてのプライドが非常に高いが教養は低い上に仕事に失敗したことを逆上して「危険な思いをしたのだから少しは報酬をよこせ」というなど性格は身勝手。変装の技術にも長けており、短時間であれば人間に化けることもできる。
- ゾーグと手を結んでいるが反りが合わず、しょっちゅう言い争いになる。ゾーグの取引の後、譲ってくれた最新兵器で遊んでいたが、自爆装置のボタンの事を告げられていなかったため、何も知らずに押した彼らは自爆した。
- 残った仲間が豪華客船内での最終決戦に参加するも、コーベンの活躍によって全滅させられる。ゾーグが仕掛けた自爆装置を5秒前に解除したとき、彼らが持ってきた自爆装置を作動させ「名誉のためだ…」とささやいて、ゾーグを道連れに自爆した。
- ミスター・シャドー(ジャン・レノ(声のみの登場))
- ゾーグを手下に使う、意思を持つ邪悪な黒い小惑星。壁画に記された世界を滅ぼす邪悪な存在でであり本作の黒幕。核ミサイルなど全ての攻撃を吸収して無効化し、逆に自らの力に変えてしまう。通信衛星を吸収した後は、ゾーグに電話で石を探せと直接指令を出す。フィフス・エレメントのみが弱点。
日本語吹替
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |||
---|---|---|---|---|---|
DVD・VHS版 | BD版 | 日本テレビ版 | テレビ朝日版 | ||
コーベン・ダラス | ブルース・ウィリス | 大塚芳忠 | 安原義人 | 野沢那智 | |
リー・ルー | ミラ・ジョヴォヴィッチ | 松本梨香 | 愛河里花子 | 松本梨香 | |
ゾーグ | ゲイリー・オールドマン | 山寺宏一 | 佐古正人 | 磯部勉 | |
コーネリアス神父 | イアン・ホルム | 大木民夫 | 佐々木梅治 | 小林恭治 | 永井一郎 |
ルービー・ロッド | クリス・タッカー | バズーカ山寺 | 三ツ矢雄二 | 山寺宏一 | 三ツ矢雄二 |
パッコリー教授 | ジョン・ブルータル | 峰恵研 | 辻親八 | 清川元夢 | 岩崎ひろし |
ビリー | ルーク・ペリー | 伊藤栄次 | 庄司将之 | 小杉十郎太 | 小野健一 |
司祭 | ジョン・ベネット | 稲葉実 | 浦山迅 | 水野龍司 | 平野稔 |
マンロー将軍 | ブライオン・ジェームズ | 坂口芳貞 | 廣田行生 | 阪脩 | 藤本譲 |
リンドバーグ大統領 | タイニー・リスター・Jr. | 玄田哲章 | 斎藤志郎 | 有本欽隆 | 内海賢二 |
フォッグ | リー・エヴァンス | 室園丈裕 | 根本央紀 | ||
役不明又はその他 | 谷昌樹 駒谷昌男 木村雅史 間宮康弘 瑚海みどり 佐藤健輔 杉村憲司 藤吉浩二 東條加那子 美々 小橋知子 内田泰喜 今瀬未知 |
子安武人 佐々木優子 石波義人 荒川太朗 徳丸完 糸博 長島雄一 浅野まゆみ 島香裕 小山裕香 掛川裕彦 斎藤志郎 沢田敏子 大友龍三郎 渡辺美佐 藤巻恵理子 樋浦茜子 幸田夏穂 児玉孝子 山野井仁 遠藤純一 |
加瀬康之 廣田行生 内田直哉 小室正幸 竹口安芸子 石井隆夫 松本大 楠大典 林佳代子 海老原英人 朴璐美 土田大 小池亜希子 山門久美 よのひかり 小野塚貴志 高森奈緒 | ||
翻訳 | 税田春介 | 石原千麻 | 武満真樹 | ||
演出 | 松岡裕紀 | 伊達康将 | 中野洋志 | 小山悟 | |
調整 | TFC 1st | 蝦名恭範 | 金谷和美 | ||
録音 | 浜松町スタジオ | ||||
効果 | 南部満治 | サウンドボックス | |||
プロデューサー | 宮崎啓子 北島有子 |
||||
プロデューサー補 | 野地玲子 村井多恵子 |
||||
制作 | ビデオテック | 東北新社 | 乃村守蔵 (ACクリエイト) |
ケイエスエス | |
初回放送 | 2017年1月11日 『午後のロードショー』 |
1999年1月8日 『金曜ロードショー』 (約116分) |
2002年4月14日 『日曜洋画劇場』 (21:00-23:24) (本編ノーカット) |
製作
本作は映画『マトリックス』と並んで押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の映像表現に強く影響を受けた作品とマスコミにしばしば紹介される[7]。リュック・ベッソンは、のちに『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を好きだった作品と語っている。
脚本は監督のリュック・ベッソンが16歳の時に考えた物語を基にしている。
ベッソンは『フィフス・エレメント』を映画化すべく行動を始め、実際に映画化寸前まで話は進行していたものの、資金面で実現不可能との結論に達した。
解決案として低コストで別の映画を製作してそれを本作品の資金の足しにする計画を立てた。そのためにベッソンは2日間で『レオン』の脚本を完成させる。当初は資金の足しにするつもりで製作された『レオン』は大ヒットし、最高のスタッフ・条件で本作を制作することが可能になった。衣装もジャン=ポール・ゴルチエが担当することになった。当初、リールーの設定は「フロストン星の海岸に住む若く美しい女性だが、年齢2000歳の砂女」になるはずだったという。リールーが語っていた言語(古代宇宙語)は、ベッソン自らがラテン語やヘブライ語から考察し、辞書まで作り上げられた造語。左記の事はDVD化された際の特典映像でも語られている。
序盤のリー・ルーの包帯を巻いたような奇抜な衣装は、ジャン=ポール・ゴルチエによるもの[8]。
配役
今作でヒロイン役を射止めたミラ・ジョヴォヴィッチは、一度今作のオーディションに落ちている。その後リュック・ベッソンがロサンゼルスに滞在しているとき、単独で直談判に及び、役を得た。どのようにして役を得たかは様々な憶測が飛び交っている。ジョヴォヴィッチは映画公開後ベッソン監督と結婚、更にその2年後に離婚した。
ベッソン作品には常連であったジャン・レノは出演予定ではなかったが、ベッソンの計らいにより声のみで登場するという形になった。ジャン・レノの声はルービー・ロッド(クリス・タッカー)の登場シーンで効果音として「ジェミナイ(Gemini)」と発言している。なお「Gemini」とはルービーの出演する番組のスポンサー企業名で、コーベンが当たった懸賞の「ジェミニ・コロッケ」を販売している食品会社。
スタッフ
- 脚本・監督: リュック・ベッソン
- 撮影:ティエリー・アルボガスト
- 音楽:エリック・セラ
- 挿入歌:「甘いささやき」Il dolce suono(ガエターノ・ドニゼッティ作曲:歌劇『ランメルモールのルチア』(Lucia di Lammermoor)より)
- 歌:インヴァ・ムラ(ソプラノ。なお、フィルムではInva Mulla Tchakoとクレジットされているが、Inva Mula)
- 指揮:フレデリック・シャズラン
- VFX:デジタル・ドメイン
Blu-ray Disc/DVD
パラマウント ジャパンよりBlu-ray Disc/DVDの2フォーマットをリリース。
- Blu-ray Disc
- フィフス・エレメント スペシャル・エディション
- DVD
- フィフス・エレメント ※通常版
- フィフス・エレメント アドバンスト・コレクターズ・エディション ※DTS音声版
書籍
テリー・ビッスンによるノベライズ作品が刊行されている。こちらはロッドの名前が「ロック」になっていたり、ダラスとゾーグが対面するシーンがあるなど、映画版とは微妙に内容が異なっている。
邦訳版は1997年にソニーマガジンズより刊行(ISBN 978-4-7897-1232-3)。
ゲーム
1998年にKalisto Entertainmentの開発により日本ではハドソンよりプレイステーション用ソフトとして3Dアクションゲーム化されている。またスピンオフとして2001年には欧州向けのプレイステーション2用ソフトとして本作劇中に登場したニューヨークとエアカーを用いたレースゲーム「NYR: New York Race」が発売されている。
出典・脚注
- ^ フィフス・エレメントの上映スケジュール・映画情報|映画の時間
- ^ フィフス・エレメント : 作品情報 - 映画.com
- ^ a b “The Fifth Element”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年10月3日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)564頁
- ^ 序盤の1914年のエジプトでのシーンとその後の未来でのシーンでは300年後と発言・字幕表記されており、またリュック・ベッソンの自著「Histoire du cinquieme element」(フィフス・エレメント/リュック・ベッソンの世界)では2259年とも記述されている。
- ^ その場にいた人質から「どこで教わった交渉術…?」と呆れられて、通信で現場の状況を聞いていた軍の人間も(当時のコーベンの上官を見ながら)「さあ、誰に教わったんだか」と白々しくなっていた。
- ^ ウォシャウスキー兄弟(「マトリックス」シリーズ)、リュック・ベッソン監督(「フィフス・エレメント」)新世代監督ほか、多くの映像クリエイターに多大な影響を与え〜〜
- ^ “カッコかわいい”を映画で学ふ !闘う女性がかっこいいリュック・ヘ ッソン監督作品4選 - Peachy - ライブドアニュース