「Chakuwiki」の版間の差分
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* https://chakuwiki.miraheze.org |
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2021年2月20日 (土) 01:42時点における版
チャクウィキ | |
---|---|
URL | |
https://wiki.chakuriki.net/ | |
使用ウィキ | MediaWiki |
分野 | 地域の噂・個人の主観など |
言語 | 日本語 |
項目数 | 17,167(2020年6月7日現在)[1] |
ライセンス | 未定[2] |
利用料 | 無料 |
運営者 | 不在 |
設立日 | 2005年3月9日 |
管理人 | 39名(2020年6月7日現在)[1] |
利用者数 | 16,557(2020年6月7日現在)[1] |
現状 | 閉鎖 |
チャクウィキ (chakuwiki) は、かつて存在したウィキサイトである。創設者は谷口 一刀(たにぐち いっとう)[3]。
来歴
このサイトは個人のブログサイト借力(ちゃくりき)[リンク切れ]が基となっている。 借力では、2003年7月に始められた、“何の資料も参照せずに地図を書くとどうなるか”をテーマとして、ブログのコメント欄に寄せられた勘違いや思い込みの情報を日本地図の画像に順次反映させてゆく「バカ日本地図 [リンク切れ]」、2004年2月からの「バカ世界地図 [リンク切れ]」等、次々とユーモラスなプロジェクトが企画進行され、一部は現在も継続されている。また、一部のコンテンツは書籍として出版されるまでになり[4]、サイトの知名度も上昇していった。
その後、「各『県』の噂を持ち寄ることによって、ご当地のイメージを明らかにする」をテーマとして、主として全く知らない地方・外国に関する思い込みを共有するための「ご当地の噂」がスタートされ、2005年3月にはMediaWikiにプラットフォームを移し「借力のウィキ版」という意味で“チャクウィキ”と名づけられ、開始された。なお、チャクウィキでいう「バカ」とは、罵倒語としての否定的な用法ではなく「自分のバカさかげんを自覚している人」[5]という肯定的な意味、あるいは「バカバカしい、間抜けな物・事・勘違い」、という意味として用いられていた。
長らく決まっていなかったチャクウィキ利用者の公式愛称は2008年4月1日に借民 (chakumin) となった。[6]また、その他に「チャクウィキファン」・「チャクウィキユーザー」などと呼ばれているが公式な愛称ではない。
2016年8月25日より、チャクウィキが常時SSL化(常時HTTPS化)、同時にスマートフォンからの編集が可能となり、インターフェースなどが一部リニューアルされた[7]。
運営者の死去と閉鎖
2020年8月に谷口が死去[8]。同年6月24日付でnoteの有料マガジンも廃刊しており、Twitterも7月30日を最後にツイートが無かった[9][10]。49日を過ぎた9月24日に、谷口の知人であった緑川岳志が自身のウェブサイトで訃報を伝えたもののこの時点では管理者も含めた利用者には誰にも知られていなかった[8]。
しかし同年12月にwiki.chakuriki.netのドメインが有効期限を迎えたまま失効し、同ドメインからのアクセスが不能となったことでようやく事態が明るみとなった。以降もIPアドレス経由で暫定的にアクセスが可能だったが同月23日には完全消滅してしまった。また、親サイトの借力もバックアップも無いまま消滅してしまっている。
ドメイン失効の直後から利用者有志によって協議が行われ、利用者側は移転も含めた存続を模索するものの、遺族側は谷口の死を理由に廃止・閉鎖を望んでおり、議論が難航していた[11][リンク切れ]。また、平行してサイトのアーカイブ作業も実施された。
投稿スタイル
ウィキペディアのような百科事典スタイルではなく、多数の投稿者が、テーマ(主に地域)毎の「思い込み」を短い箇条書き形式で少しずつ書き足していき、それに対するコメントや関連する噂を入れ子形式で追加するというスタイルをとっていた。一見するとチャットや電子掲示板に類似しているが、そのスタイルは独特のものであり、したがってサブスタブという概念もなく、かつてはテーマ毎に一行でも投稿があれば記事として成立していた[要出典]。ただし、現在では5行以上の記事がなければスタブ[12]扱いとしたり、類似テーマ記事を統合したりすることが行われるようになり、また「Chakuwiki:バカの卵 [リンク切れ]」などといった記事作成以前のテーマを持ち寄って記事として成立する分量にするコーナーを設けていた。
チャクウィキのユーザーには、ウィキペディアンを兼ねる者[13]や2ちゃんねらーを兼ねる者[14]も多く内在しており、それらから経由されてきた情報や噂を供給している。しかし、チャクウィキ独特のスタイルはそれらの書式とはかなりの相違があるためか、戸惑うユーザーも少なくない。そのためか、スタイルに合わせられずに長文の解説・論説[15]を書き並べてしまうケースも多々見受けられている。これらはチャクウィキでは分割あるいは削除の対象となっていた。
なお、チャクウィキ上においては、記事内の文章の編集(削除・書き換え・継ぎ足しなど)や割り込み投稿(項目を途中で追加すること)は原則として禁止となっていた。情報の更新・修正・補足・反論はぶら下げか下方の段落へ新たに節を設けての加筆で行い、項目の追加は最下段に行うのがルールであった(五十音順・時代順など指定がある場合を除く)[16]。
記事
チャクウィキの公式な目的は、バカが、バカなテーマで、バカな情報を集める場[17]と記されており、具体的には、「物事のイメージを噂から明らかにすること」・「バカな情報の共有」・「客観的事実より主観(勘違い・思い違い・噂)の共有」等とされていた。[18]ただし最近では、その比較的自由な性質から方向性がさまざまに拡大され、“もし歴史上の○○が○○だったら”というケースでの思い込みや妄想をバカなりにシミュレートする「歴史のif検討委員会[リンク切れ]」や、“もし日本国内にこんな独立国があったら”という妄想を、その地域の噂などの情報を交えながら具体化する「勝手に国づくり[リンク切れ]」、さまざまなステレオタイプに対する思い込みを共有・検証する「ベタの法則[リンク切れ]」など、さまざまなコンテンツが、利用者によって作られ、進行されていた。
なお、大事件・大事故・大災害が発生した場合、それに関連のある投稿は規制されることがあった。実例としては、2008年には秋葉原通り魔事件[19]、2011年には東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)及び福島第一原子力発電所事故に関連する投稿が無期限で規制された事があり[20]、2014年時点ではマレーシア航空の370便失踪事件と17便墜落事故に関連する投稿が規制されていた[21]。さらに2020年時点では新型コロナウイルスに関連する投稿が規制されていた[22]。
英語版
チャクウィキは日本語版だけでなく、英語版 [リンク切れ]も(日本語版創設の数日後から)存在していた[23]。
かつての英語版の投稿スタイルは、箇条書きではあるものの、百科事典に近い形式をなしていた。また、ウィキペディアでは中立的な観点を掲げて各言語版間の差をなくすよう努めているが、チャクウィキではその正反対で、言語圏間の意識の差を尊重していた[要出典]。「外国人の見た世界」[リンク切れ]というテーマでは、両者の意識の差を英語版より訳出していた。
脚注
- ^ a b c 特別:統計より。
- ^ Chakuwiki-相談所:Chakuwikiのライセンスについてより。ただし、Chakuwiki:著作権によれば、借井戸(Wikipediaにおける井戸端)やChakuwiki:相談所などで議論されており、それによれば著作権は全て管理人(一刀)に帰属することになっている。
- ^ Chakuwiki内にある谷口一刀の利用者ページ [リンク切れ] - アカウント名は“Mtaniguchi”であった。
- ^ 関連書籍の節を参照。
- ^ Chakuwikiについて[リンク切れ]、2008年1月6日改訂版。
- ^ チャクウィキ利用者名称検討委員会 [リンク切れ]にて。
- ^ chakurikiのツイート(768770215681269760)
- ^ a b 友人との永遠のお別れ | 社会実装デザイン研究室
- ^ 定期購読マガジン「プレミアム」の廃刊につきまして。|谷口マサト @chakuriki #note
- ^ 谷口マサト (@chakuriki) - X(旧Twitter)
- ^ 借井戸 - chakuwiki
- ^ Chakuwikiのスタブカテゴリ[リンク切れ]
- ^ Chakuwikiのウィキペディアンのカテゴリ [リンク切れ]
- ^ Chakuwikiの2ちゃんねらーのカテゴリ [リンク切れ]
- ^ チャクウィキでは長いコメントは推奨されておらず、3行以上のコメントには「長い記事」のテンプレート [リンク切れ]を貼られる場合がある。
- ^ Chakuwiki:注意事項 [リンク切れ]
- ^ メインページ[リンク切れ]より
- ^ Chakuwikiについてより[リンク切れ]
- ^ トーク:秋葉原[リンク切れ]
- ^ Chakuwiki:注意事項#東日本大震災に関する記述について[リンク切れ]
- ^ トーク:マレーシア航空[リンク切れ]
- ^ “「Chakuwiki:注意事項」の版間の差分 - chakuwiki”. wiki.chakuriki.net. 2020年6月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 現在は"It's under maintenance."と表示され、閲覧できない。
関連書籍
- バカ日本地図 - 全国のバカが考えた脳内列島MAP ISBN 9784774121253
- バカ世界地図 - 全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ ISBN 9784774125800
- ご当地バカ百景 - 噂で描いた47都道府県 ISBN 4-7966-5052-0
- ご当地バカ百景 - ウワサの物産展 ISBN 4-7966-7031-9
- バカ日本語辞典 - 全国のバカが考えた脳内国語ディクショナリー ISBN 4-7741-2982-8
- バカの門 ISBN 4-479-39151-7
外部リンク
後継サイト