「欧州連合の軍事」の版間の差分
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欧州連合(EU)は、[[アメリカ合衆国]]や[[カナダ]]を含む[[北大西洋条約機構]](NATO)のような[[軍事同盟]]そのものではないが、[[欧州統合]]の進展に伴い、軍事や安全保障についても協力・統合を深化させてきた。古くは1950年代に提唱された[[欧州防衛共同体]]構想が知られている。これは、欧州各国の統合軍を作る試みであり、数ヶ国で調印されたがフランスの反対により、発効には至らなかった。 |
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[[東西冷戦]]期においては西欧諸国の多くがNATOに加盟しており、これにより集団安全保障を築いていた。冷戦終結([[東欧革命]]と[[ソ連崩壊]])後、EUとNATOはともに旧東欧社会主義諸国と旧ソ連[[バルト三国]]に加盟国を広げた(東方拡大)が、NATO非加盟のEU加盟国も複数ある([[フィンランド]]、[[スウェーデン]]、[[オーストリア]]など)。EUの軍事機能拡大やNATOとの協力は、こうした非NATO諸国もカバーしている。 |
[[東西冷戦]]期においては西欧諸国の多くがNATOに加盟しており、これにより集団安全保障を築いていた。冷戦終結([[東欧革命]]と[[ソビエト連邦の崩壊]])後、EUとNATOはともに旧東欧社会主義諸国と旧ソ連[[バルト三国]]に加盟国を広げた(東方拡大)が、NATO非加盟のEU加盟国も複数ある([[フィンランド]]、[[スウェーデン]]、[[オーストリア]]など)。EUの軍事機能拡大やNATOとの協力は、こうした非NATO諸国もカバーしている。 |
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[[1992年]]の[[マーストリヒト条約]]および[[1999年]]の[[アムステルダム条約]]によって、EUの[[共通外交・安全保障政策]](CFSP)が策定・明確化された。1999年に開かれた[[欧州理事会]]において、政策に合致し、EU独自で運用できる軍の整備を目指す[[ヘルシンキ目標]]([[:en:Helsinki Headline Goal]])が採択された。ヘルシンキ目標では、欧州連合が軍が実施すべきとした[[ペータースベルク・タスク]](人道支援・平和維持活動など)を円滑に派遣・遂行できる戦力整備を行うこととなっている。このほか、[[西欧同盟]](WEU)についてもEUとの統合・一体化の動きが進められた。 |
[[1992年]]の[[マーストリヒト条約]]および[[1999年]]の[[アムステルダム条約]]によって、EUの[[共通外交・安全保障政策]](CFSP)が策定・明確化された。1999年に開かれた[[欧州理事会]]において、政策に合致し、EU独自で運用できる軍の整備を目指す[[ヘルシンキ目標]]([[:en:Helsinki Headline Goal]])が採択された。ヘルシンキ目標では、欧州連合が軍が実施すべきとした[[ペータースベルク・タスク]](人道支援・平和維持活動など)を円滑に派遣・遂行できる戦力整備を行うこととなっている。このほか、[[西欧同盟]](WEU)についてもEUとの統合・一体化の動きが進められた。 |
2020年12月26日 (土) 00:18時点における版
この項目では、欧州連合(EU)の軍事(おうしゅうれんごうのぐんじ)について解説する。
沿革
欧州連合(EU)は、アメリカ合衆国やカナダを含む北大西洋条約機構(NATO)のような軍事同盟そのものではないが、欧州統合の進展に伴い、軍事や安全保障についても協力・統合を深化させてきた。古くは1950年代に提唱された欧州防衛共同体構想が知られている。これは、欧州各国の統合軍を作る試みであり、数ヶ国で調印されたがフランスの反対により、発効には至らなかった。
東西冷戦期においては西欧諸国の多くがNATOに加盟しており、これにより集団安全保障を築いていた。冷戦終結(東欧革命とソビエト連邦の崩壊)後、EUとNATOはともに旧東欧社会主義諸国と旧ソ連バルト三国に加盟国を広げた(東方拡大)が、NATO非加盟のEU加盟国も複数ある(フィンランド、スウェーデン、オーストリアなど)。EUの軍事機能拡大やNATOとの協力は、こうした非NATO諸国もカバーしている。
1992年のマーストリヒト条約および1999年のアムステルダム条約によって、EUの共通外交・安全保障政策(CFSP)が策定・明確化された。1999年に開かれた欧州理事会において、政策に合致し、EU独自で運用できる軍の整備を目指すヘルシンキ目標(en:Helsinki Headline Goal)が採択された。ヘルシンキ目標では、欧州連合が軍が実施すべきとしたペータースベルク・タスク(人道支援・平和維持活動など)を円滑に派遣・遂行できる戦力整備を行うこととなっている。このほか、西欧同盟(WEU)についてもEUとの統合・一体化の動きが進められた。
それにより欧州連合部隊(EUFOR)が設立され、NATOの組織的支援の下で2003年3月よりマケドニア旧ユーゴスラビア欧州連合部隊 コンコルディア" (EUFOR Concordia)を展開した。2004年12月からは平和安定化部隊(SFOR)の後継として欧州連合部隊 アルテア(EUFOR Althea)がボスニア・ヘルツェゴビナに派遣されている。アフリカなどの欧州域外へも平和維持目的での部隊派遣を行なっている。ソマリア沖の海賊対策のために実施されているアタランタ作戦がその代表例である。
欧州でのテロ事件や難民流入の深刻化に対応するため2016年10月、欧州対外国境管理協力機関を改編・強化して「欧州国境沿岸警備機関」(FRONTEX)を発足させた[1]。加盟各国が提供した警備艇やヘリコプターを使用。約1500人いる要員のうち900人は、中東から欧州へ向かう難民が通過を試みるギリシャやエーゲ海で活動している[2]。
2017年夏には、EU加盟国の兵器の共同開発などを支援する欧州防衛基金(EDF)を創設した[3]。
2017年10月には、EUはNATOの協力を得て、研究拠点「欧州ハイブリッド脅威対策センター」をフィンランドの首都ヘルシンキに設置した。ロシア連邦やイスラム過激派が展開している、インターネットによる世論工作などを武力攻撃と組み合わせるハイブリッド脅威に対応する[4]。
2017年11月13日には、EU加盟国の大半である23カ国が「恒常的構造防衛協力」(PESCO=Permanent Structured Cooperation)に署名した[5]。これはヨーロッパに対するロシア連邦の脅威増大、イギリスの欧州連合離脱、欧米関係の不透明さなどに対応して、欧州が防衛協力を強化する取り組みである[6]。
関係する多国籍部隊
欧州連合・西欧同盟と関係する多国籍部隊は複数編成されており、平和維持任務などに派遣されている。
- 欧州防衛機関
- 欧州連合部隊(EUFOR、ボスニア・ヘルツェゴビナやコンゴ民主共和国等に派遣)
- 欧州合同軍(Eurocorps、合同旅団のほか、ベルギー・ルクセンブルク・スペイン・ポーランドの部隊で編成)
- ドイツ・フランス合同旅団
- 司令部中隊(混成)
- 第3驃騎兵連隊 —(機甲偵察連隊)
- 独軍第292猟兵大隊(Jägerbataillon 292) — (軽歩兵大隊)
- 第110歩兵連隊 — (機械化歩兵連隊)
- 独軍第500装甲工兵中隊(Panzerpionierkompanie 500) — (機甲工兵中隊)
- 独軍第295装甲砲兵大隊(Panzerartilleriebataillon 295) — (砲兵大隊)
- 混成兵站大隊(フランス語:Bataillon de Commandement et de Soutien ドイツ語:Deutsch-FranzösichesVersorgungsbataillon) — (兵站大隊)
- ドイツ・フランス合同旅団
- 欧州即応部隊(Eurofor、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリアの部隊で編成)
- 欧州国家憲兵隊(EGF、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダの部隊で編成)
- 欧州連合戦闘群(EU BGs)
- 欧州連合・法の支配ミッション
- 欧州連合軍事参謀部(EUMS)
各国の状態
防衛費
2008年度の27ヶ国の防衛支出の合計は€2849億ユーロ ($4067億ドル)である。これは欧州のGDPの1.63%に相当し、[7]2008年度のアメリカのGDPの4.5%に相当するアメリカの防衛費€4774ユーロ ($6205億ドル)に次ぐ規模である。
EUの数値には戦闘機「ユーロファイター タイフーン」開発・製造や欧州防衛調達のような共同事業が含まれる。
2008年度のEU各国の防衛予算の合計と 他国の防衛費の比較 SIPRIとEDAに基づく |
国 | 防衛予算 ($ ドル)[8] | 対GDP比(%)[9] | 日付 (2008年)[10] | |
---|---|---|---|---|
欧州連合 | $406,700,000,000 | 1.63% | 2009 | |
イギリス | $69,271,000,000 | 2.32% | 2009 | |
フランス | $67,316,000,000 | 2.32% | 2009 | |
ドイツ | $48,022,000,000 | 1.27% | 2009 | |
イタリア | $37,427,000,000 | 1.44% | 2009 | |
スペイン | $19,409,000,000 | 1.16% | 2009 | |
ギリシャ | $13,917,000,000 | 3.3% | 2009 | |
オランダ | $12,642,000,000 | 1.43% | 2009 | |
ポーランド | $10,860,000,000 | 1.66% | 2009 | |
ベルギー | $5,674,000,000 | 1.24% | 2009 | |
スウェーデン | $6,135,000,000 | 1.23% | 2009 | |
オーストリア | $3,650,000,000 | 0.94% | 2009 | |
ポルトガル | $4,884,000,000 | 1.53% | 2009 | |
フィンランド | $3,768,000,000 | 1.32% | 2009 | |
デンマーク | $4,476,000,000 | 1.41% | 2009 | |
チェコ共和国 | $3,246,000,000 | 1.44% | 2009 | |
ルーマニア | $2,616,000,000 | 1.24% | 2009 | |
ハンガリー | $1,900,000,000 | 1.22% | 2009 | |
アイルランド | $1,581,000,000 | 0.58% | 2009 | |
スロバキア | $1,316,000,000 | 1.53% | 2009 | |
ブルガリア | $1,127,000,000 | 2.34% | 2009 | |
スロベニア | $888,000,000 | 1.48% | 2009 | |
ラトビア | $692,000,000 | 1.60% | 2009 | |
リトアニア | $648,000,000 | 1.12% | 2009 | |
キプロス | $550,000,000 | 1.78% | 2009 | |
エストニア | $460,000,000 | 1.85% | 2009 | |
ルクセンブルク | $406,000,000 | 0.53% | 2009 | |
マルタ | $51,600,000 | 0.50% | 2009 |
戦力
欧州連合(EU)の現役地上戦力(海空軍を除く)は2008年時点において180万人を超える。2008年時点で26ヶ国が欧州防衛機関の加盟国で平均すると80,177人が世界中に展開する。EU加盟国の多くは北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもあり、容易に464,574人の地上戦力を展開することが出来る。これらの中で125,237人は持続的な作戦への従事を予定される。[7]
国旗 | 国 | 現役 | 予備役 | 準軍事組織 | 合計 | 人口1000人あたりの 現役兵 |
主力戦車 | 作戦機 | 輸送機 | 航空母艦 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フランス | 250,582 [11] | 419,000 [12] | 101,666 [11] | 771,248 | 3.83 | 436[13] | 374 | 186 | 1 | |
ドイツ | 235,000 [14] | 305,000 | 40,000[15] | 630,000 | 3.02 | 400 | 241 | 176 | 0 | |
イタリア | 187,000 [16] | 68,000 [17] | 239,000[18] | 494,000 | 3.10 | 320 | 306[19] | 112[19] | 2 | |
ギリシャ | 177,600 [20] | 291,000[20] | 4,000[20] | 472,600 | 15.72 | 1,270[21] | 254[22] | 35[22] | 0 | |
スペイン | 143,780 | 328,500 | 72,600[23] | 544,880 | 3.12 | 227 | 151[24] | 110 | 2 | |
イギリス | 110,260[25] | 158,610[26] | 0 | 268,870 | 1.77 | 493 | 522 | 197 | 2 | |
ポーランド | 100,272 [27] | 234,000[28] | 21,300[28] | 355,572 | 2.63 | 900 | 251[29] | 87 | 0 | |
ルーマニア | 90,000 [30] | 104,000[31] | 79,900[30] | 273,900 | 4.05 | 350 | 119[32] | 24[32] | 0 | |
チェコ | 57,050 [33] | 0[33] | 5,600[34] | 62,650 | 5.43 | 179[35] | 52[36] | 71[36] | 0 | |
オランダ | 53,130 [37] | 32,200[37] | 3,300[38] | 88,630 | 3.20 | 119 | 115[36] | 43[36] | 0 | |
ベルギー | 45,800 [39] | 100,500[39] | 0[39] | 146,300 | 4.23 | 132 | 68[36] | 37[36] | 0 | |
ポルトガル | 44,900 [40] | 210,930[40] | 25,600[41] | 281,430 | 3.97 | 137 | 45 | 33 | 0 | |
ブルガリア | 39,000 [42] | 303,000[43] | 34,000[42] | 376,000 | 5.15 | 160 | 80[36] | 46[36] | 0 | |
フィンランド | 36,700 [44] | 485,000[44] | 3,100[45] | 524,800 | 6.83 | 124 | 63 | 0 | ||
オーストリア | 34,600 [46] | 72,000[46] | N/A | 106,600 | 4.14 | 237 | 16 | 3 | 0 | |
スウェーデン | 33,900 [47] | 262,000[47] | 35,000[48] | 330,900 | 3.62 | 280 | 166[36] | 41[36] | 0 | |
ハンガリー | 33,400 [49] | 90,300[49] | 12,000[50] | 135,700 | 3.34 | 0 | 55[36] | 30[36] | 0 | |
スロバキア | 26,200 [51] | 20,000[52] | 4,700[53] | 50,900 | 4.83 | 70 | 27 | 24 | 0 | |
デンマーク | 22,880 [54] | 64,900[54] | 61,500[54] | 149,280 | 4.13 | 57[55] | 60 | 15 | 0 | |
リトアニア | 13,510 [56] | 309,200[56] | 14,390[56] | 337,100 | 4.12 | 2[57] | 24[57] | 0 | ||
アイルランド | 10,500 [58] | 14,500[58] | 0[58] | 25,000 | 2.35 | 7[36] | 12[36] | |||
キプロス | 13,000 [59] | 60,000[59] | 750[60] | 73,750 | 16.29 | 154[59] | 0 | 0 | ||
スロヴェニア | 9,000 [61] | 20,000[61] | 4,500[62] | 33,500 | 4.38 | 9 | 12 | 0 | ||
エストニア | 5,700 [63] | 220,000[64] | 20,000[63] | 245,700 | 4.25 | 0 | 0 | 0 | ||
ラトビア | 5,500 [65] | 406,592[66] | 10,698[67] | 422,790 | 2.48 | 0 | 3[68] | 0 | ||
マルタ | 2,140 [69] | 0[69] | 0[69] | 2,140 | 5.18 | 0 | 0 | |||
ルクセンブルク | 900 [70] | 0[70] | 612[70] | 1,512 | 1.79 | 0 | 3 | 0 | ||
欧州連合 | 1,536,274 | 4,549,222 | 798,800 | 6,884,296 | 3.07 | 6,895 | 3,523 | 1,349 | 7 |
脚注
- ^ 欧州国境警備隊が発足 難民対策、EU加盟国任せを転換『日本経済新聞』速報(2016年10月6日)
- ^ 【欧州・危機の今】(2)水際の島 寄せる難民『読売新聞』朝刊2017年9月27日
- ^ 「軍事協力 強めるEU」『産経新聞』朝刊2018年7月4日(国際面)2018年7月7日閲覧
- ^ 偽ニュース・サイバー攻撃…世界を揺さぶる「ハイブリッド脅威」EU・NATO加盟国が対策センター設置『産経新聞』朝刊2018年4月26日(国際面)2018年4月28日閲覧。
- ^ 防衛協力:23加盟国が恒久構造防衛協力(PESCO)に関する合同通達に署名駐日欧州連合代表部(2017年11月13日)
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