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2020年12月23日 (水) 21:57時点における版
開発元 | Image-Line |
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最新版 | |
対応OS | Windows XP,Windows Vista,Windows 7,Windows 8,Windows 10,macOS |
種別 | DAW |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | FL Studio Homepage |
FL Studio(エフエル スタジオ)はベルギーのImage-Line社の音楽製作ソフト(DAW)。ステップシーケンサを原型としたユーザインタフェースを持つ。ユーザーには「Lifetime Free Updates」が提供され、生涯無償でバージョンアップデートを受けられる。Image-LineはiOS・Android・Windows及びFL Studioのプラグインで動作するFL Studio Mobileも開発している。
概要
プラットフォームはWindows、macOS。VSTに対応し、ソフトシンセによるシーケンス制作や、オーディオ、エフェクト、ミックスを完結可能。WAVおよびMP3、OGG他でエクスポートできる。
FL Studio本体をVSTとして扱うことが可能であり、ReWireホスト・クライアントにも対応している。
オーディオ情報を内部の32ビット浮動小数点エンジンで処理している。これにより、WDMあるいはASIO対応ドライバーでサンプリングレートを192kHzに引き上げることを可能にしている。
オーディオエンジンはマルチスレッド、マルチコアのCPUに対応している。
特徴的なFL StudioネイティブプラグインにDashboardがある。これはユーザーが所有するハードウェアMIDIデバイス用のインタフェースを自動的に作成することを可能にする。これによりユーザーはハードウェアMIDIデバイスをFL Studioから自由に利用することが出来る。
チーフプログラマーとして知られたディディエ・ダンブラン(Didier Dambrin)はFL Studio 12の大規模ベクター描画アップデートのリリースをもって開発から退いたが、開発人数は増えたとしている。
バージョンのナンバリングが12から20へスキップしたのは20周年を記念してである。
FL Studio 20ではmacOSに対応した。
ユーザインタフェース
FL Studioのユーザインタフェースは5種類のメインスクリーンにより構成されている。
- チャンネルラック
- ジェネレーター(インストゥルメント)、オートメーション、オーディオクリップをチャンネルとして扱う。リズムパターンの作成。ピアノロールへのアクセス。作成したものはパターンとして管理する。
- ピアノロール
- 縦軸に音程、横軸に演奏時間を置き、譜面入力と同様に音符に相当するデータを配置する。ノートのベロシティの設定のほか演奏情報は画面下部にイベントとして記録される。
- プレイリスト
- パターンクリップ、オーディオを配置してソング再生を行う。パフォーマンスモードではクリップのトリガーが可能。
- ミキサー
- オーディオレベルのバランスを取り、VSTプラグインによる音響効果を付加する際に使用する。
- ブラウザー
- 各種システムデータ、サンプル、イベント情報、ユーザーフォルダ含む全データの表示。
ラインナップ
それぞれのラインナップはダウンロードとパッケージで入手可能。日本国内代理店は株式会社フックアップ。
- Express Edition
- 基本機能であるステップシーケンサ(ドラムマシン)のみのバージョン。現在は販売されていない。
- Fruity Edition
- ステップシーケンサに加えてピアノロールエディタとVSTホストプラグインを有効にしたバージョン
- Producer Edition
- 最もポピュラーなバージョン。全てのオーディオ編集・作成機能を利用できる。
- XXL Edition
- Signature BundleからMaximus、Hardcoreの2つのプラグインを除いた旧製品。現在は販売されていない。
- Signature Bundle
- Producer Editionに6つのプラグインを追加したバージョン。
公式マスコット「FL chan」について
FL Studio 7 (7.4β2)で「FL chan」という公式マスコットが誕生した。PNGファイルのアニメーション表示が可能なアニメーションプラグイン「Fruity Dance」のデフォルト画像として使用できる。
開発者の一人であるDidier Dambrin (通称:gol)が初音ミクに影響を受けてフォーラム内でマスコットの提案を行った。フォーラムに参加していたユーザーのUruidoが要望に合わせたラフ画をアップロードしたところ、golがUruidoに対して完成画を発注し、双方のメールでのやり取りを経て公式マスコットとなった。
DTM magazineではFL Studioの専門コーナーがあり、担当したイラストレーターによるFL chanのイラストも毎回掲載された。Image-Line社の製品をキャラクターにしたイラストも掲載されている。UruidoはDeckadanceのイメージキャラクターのデザインも担当した。
2012年8月に発売された漫画『ちびミクさん』の2巻では、FL chanを元にしたキャラクター「FLちゃん」が、ファンシーショップの店主として登場する。