「Microsoft Visual C Sharp」の版間の差分
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2020年12月23日 (水) 21:49時点における版
開発元 | マイクロソフト |
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初版 | 2002 (v7.0) - 2002年3月22日[1] |
最新版 |
2015
/ 2015年7月20日 |
対応OS | Microsoft Windows[2] |
プラットフォーム | x86, x64 (WOW64) |
種別 | 統合開発環境 |
ライセンス | Microsoft EULA(プロプライエタリ)※無償版有 |
公式サイト | Visual C# - MSDN |
Visual C#はマイクロソフトによるC#言語処理系の実装であり、Visual Studioファミリーに含まれるC#専用の統合開発環境 (IDE) である。バージョン2010まではVisual C#単体のExpressエディション製品も存在したが、2012以降はすべてのエディションにおいてVisual Studioに統合されている。
概要
C#は.NET Frameworkによる開発を最も効率よく行える言語として、マイクロソフトによって開発された仮想マシンベースの高級言語である。Visual C#は、WindowsでC#による開発を行うための統合開発環境である。なお、C#で記述したコードはコンパイラによって一旦プラットフォームに依存しない中間言語にコンパイルされるため、Windows以外であっても動作環境が存在すればプログラムは動作する。例えば、Xbox 360には.NET Compact Frameworkに相当するランタイムが実装されているため、XNA Game Studioを使用することで、専用の開発キットを持たない一般の開発者がXbox 360で動作するゲームを開発することが可能となっている(マイクロソフトはXNA用の開発言語として、Visual C#を使用することを推奨している)。
なお、マイクロソフト以外によるC#コード実行基盤の例として、クロスプラットフォームな.NET Framework互換実装を提供するオープンソースプロジェクトのMonoが存在する。またMonoに対応したIDEとしてMonoDevelopが存在する。
Visual Studio 2015では、これまで独立して存在したC#コンパイラとVB.NETコンパイラが再設計され、Roslynと呼ばれるコンパイラレイヤーとして構築し直された。Roslynによって制御用APIが提供され、IDEとの統合などが図られている[3] [4] [5]。
開発可能なプロジェクト
Visual C#は多数の開発プロジェクト形式に対応している。Visual C# 2015における主な対応プロジェクトは下記である。
- コンソールアプリケーション
- Windows Formsアプリケーション
- WPFアプリケーション
- Windowsストアアプリ(Windows 8.1/Windows RT 8.1向けもしくはUWPアプリ)
- ASP.NET Webアプリケーション
- Silverlightアプリケーション
- WCFサービスアプリケーション
- Microsoft Officeアドイン
- Azureモバイルサービス
- Android/iOS向けアプリケーション
その他にも、.NET/WinRT対応のクラスライブラリ (DLL) やコンポーネントの開発、および単体テストプロジェクトの生成にも対応している。
姉妹言語
- Visual Basic .NET (VB.NET)
- Visual Basic 6.0 の後継として開発された、.NET Framework対応言語およびその処理系。
- C++/CLI
- C++を.NET Frameworkに対応させた言語。処理系としてVisual C++が存在する。
- F#
- .NET Framework対応の関数型言語。処理系としてVisual F#が存在する。
- IronPython
- インタラクティブシェル機能を持ったスクリプト言語であるPythonの.NET Framworkによる実装。
- IronPython 自体は C# で記述されている。
- Windows PowerShell
- Windows Script Host の後継として開発された .NET Framework 対応のインタラクティブシェル機能を持ったスクリプト言語。
関連項目
脚注
- ^ “「Microsoft(R) Visual Studio(R) .NET Enterprise Architect version 2002 MSDN(R) Deluxe Edition」日本語版を3月22日(金)より発売”. マイクロソフト (2002年2月14日). 2011年3月31日閲覧。
- ^ Visual Studio Professional with MSDN
- ^ 働くプログラマ - Roslyn 登場
- ^ オープン ソース化の旅: Roslyn の 1 年目の試行錯誤とその成果 - Visual Studio 日本チーム ブログ - Site Home - MSDN Blogs
- ^ Visual Studio 2015の新機能“Roslyn”とは - Build Insider