スクリプト
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スクリプト(script)という語は、遡れば元々はラテン語の「scribere スクリーベレ」(書く)という動詞の過去分詞の名詞的用法「scriptumスクリプトゥム」(書かれたもの)である。それが古フランス語で「escript」となり、そのフランス語が中期英語に移入されて「script」となった[1]。英語のscriptでも「書かれたもの」という概念が中核にある。
一般概念の基本
[編集]- 手書き(てがき。handwriting)のこと。印刷と対比された概念。[1] →手書、手稿、筆記。
- 手書きに見せかけた活字の種類、"手書き風" の活字を呼ぶための呼称。[1] →スクリプト (書体)
- 特定のアルファベット。たとえばCyrillic script(Russian script)など。[1]
- 演劇作品、ドラマ等にまつわる"書きもの"。[1](つまり、台詞やト書きなど舞台等で起きることが、文字で書かれたもの) →台本、脚本、(戯曲)。脚本家や演出家にとっては劇中の各場面を指す場合もある。映像作品において監督の元でスクリプトの管理をする役職をスクリプターと呼ぶ。
コンピュータ、IT
[編集]- 言葉ごとの文字の集まり、セットのこと。コンピュータによる文字情報処理の分野では、「書記系」「用字系」などと訳しており訳語は一定ではない。 ⇒文字#文字体系、用字 (Unicode)
- (ちょうど演劇の台本で「《誰》が《何》をする、言う」と書くことを、起きる順に書いてあるように)、何(例えばオブジェクト 等)が何をする・起こす、といったシンプルな形式で、ひとつひとつ逐次に実行できる形で書かれた記述。(概して、各行ごとに実行可能、つまりインタープリタ方式で動かせるもので、事前のコンパイルは不要である。)
- ロジャー・シャンクが提唱した人工知能における知識表現の一つで、自然言語理解などにおいて、文脈を記述するもの。→スクリプト理論
その他
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ scriptやscript languageのscriptは、《演劇の台本》という語義・語感を転用して用いられるようになった。コンピュータの技術史に関する書物などにそのあたりのいきさつは書かれている。