コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「陽耀勲」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
Cewbot (会話 | 投稿記録)
217行目: 217行目:
{{BASEBALLstats |cpbl=SB29 }}
{{BASEBALLstats |cpbl=SB29 }}


{{Lamigoモンキーズ}}
{{楽天モンキーズ}}
{{Navboxes|title={{Flagicon|TPE}} 野球チャイニーズタイペイ代表
{{Navboxes|title={{Flagicon|TPE}} 野球チャイニーズタイペイ代表
|titlestyle = background:#334db3; color:#FFF;
|titlestyle = background:#334db3; color:#FFF;

2020年11月10日 (火) 22:18時点における版

陽 耀勲
Yang Yao-Hsun
楽天モンキーズ #1
ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2014年4月11日)
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 台東県台東市
生年月日 (1983-01-22) 1983年1月22日(41歳)
身長
体重
178 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手外野手
プロ入り 2006年
初出場 NPB / 2006年5月17日
CPBL / 2015年9月2日
最終出場 NPB / 2012年10月17日
年俸 月給22万台湾元(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ代表
WBC 2006年2013年
陽 耀勲
各種表記
繁体字 陽 耀勳
簡体字 阳 耀勋
拼音 Yáng Yàoxūn
注音符号 ㄧㄤˊㄧㄠˋㄒㄩㄣ
発音転記: ヤン・ヤオシュン
英語名 Yang Yao-Hsun
テンプレートを表示
獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア競技大会
2010

陽 耀勲(ヤン・ヤオシュン、1983年1月22日 - )は、台湾中華民国)の台東県台東市出身のプロ野球選手外野手)。左投左打。台湾のアミ族出身。弟は読売ジャイアンツの陽岱鋼

経歴

プロ入り前

2002年にイタリアで開催された第1回世界大学野球選手権大会のチャイニーズタイペイ代表に外野手として出場。

2004年に母国の台湾で開催された第2回世界大学野球選手権大会チャイニーズタイペイ代表に外野手として出場。同じチャイニーズタイペイ代表として姜建銘(元巨人)が選出された。

2005年に日本で開催された第23回アジア野球選手権大会チャイニーズタイペイ代表に投手として出場。肩の故障のために大学時代は外野や指名打者での出場が多く、ようやく故障が癒えた直後の投手としての選出だった。陽はこの年、本格的に投手に転向することを望んでいたが、打者として戦力にあげられており、大学では投手兼指名打者の役割を担っていた。秋に福岡ソフトバンクホークスに入団。

ソフトバンク時代

2006年、1年目から一軍で5試合に登板。また第1回WBCチャイニーズタイペイ代表に投手として出場。同大会には弟の仲壽も出場している。これまでに様々な大会に出場してきたが、仲壽と同チームになるのは初めてである。11月初旬に母国台湾で開催された、第16回IBAFインターコンチネンタルカップチャイニーズタイペイ代表代表に投手として出場。

2007年は度重なる左足の怪我に悩まされ、一軍、二軍共に不出場に終わった。

福岡ソフトバンクホークス時代
(2008年9月13日)

2008年7月27日の千葉ロッテマリーンズ戦で12回表2死から登板し無失点で切り抜けた後、その裏に本多雄一のサヨナラタイムリーが出てプロ初勝利を挙げた。また、2日後の7月29日北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初先発、2死球、2四球と乱れ1死しか取れずに降板し敗戦投手となった。

2009年、一軍出場は4試合に留まった。二軍では22試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率4.25をマーク。

2010年は先発4試合を含む自己最多の14試合に登板し、7月18日のオリックス・バファローズ戦では、先発での初勝利を挙げるなど、同年は比較的に安定した成績を残した。さらに、10月17日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージの対ロッテ第4戦でも先発を務める(3 2/3回3安打2失点で敗戦投手)など、飛躍の年になった。

オフの11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。準決勝の日本戦で勝利投手となり、決勝では韓国に敗れたが銀メダルを獲得した。

2011年は4年ぶりに一軍登板なしに終わった。二軍では15試合に登板し、6勝5敗、防御率3.25の成績を残した。

2012年は二軍戦で好投し、12試合で防御率1.80をマーク。8月4日に一軍昇格を果たすと、登板3試合目となる8月17日のオリックス戦で先発し、被安打3、奪三振10で初完投勝利を無四球完封で飾った。8月8日の日本ハム戦7回裏に弟の岱鋼(仲壽から改名)と一軍公式戦での初対戦を果たした(結果は初球を中前安打される)。シーズン終盤には先発ローテーションの一角を任され、一軍登板9試合・先発7回で2勝3敗と勝ち星こそ伸びなかったものの、防御率1.48、WHIP0.98、奪三振率9.49と入団以来最高の成績を残した。10月17日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージの対日本ハム第1戦で先発し、CSでも岱鋼との兄弟対戦が実現。6回までを1安打に抑える好投を見せるが、7回に糸井嘉男に同点2ランを浴びて降板し勝敗はつかず。また9月21日に第3回WBC予選のチャイニーズタイペイ代表に選出された[2]。11月に第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合であるサンダーシリーズのチャイニーズタイペイ代表に選出された[3]。第3回WBC予選では11月18日のニュージーランド戦に先発登板し、4回5奪三振と好投。チャイニーズタイペイ代表のWBC本大会進出に貢献した。

2013年は前年に契約更改を約束し契約未更改のまま帰国していたが、その後、2013シーズン終了後のメジャーリーグ挑戦容認を陽が求めたことで契約がまとまらず、春季キャンプをボイコットする[4]。その後ソフトバンク側が譲歩、メジャーリーグ挑戦を容認した契約で、春季キャンプ開始後の2月3日に契約を更改、春季キャンプに合流した[5]。また1月14日第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出された[6]

シーズンでは一軍戦での登板はなかった。二軍戦でも9試合に投げ、防御率8.84の成績に終わった。10月15日、球団から退団が発表された[7]

ソフトバンク退団後

2014年2月13日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリングトレーニングに参加することが発表された[8]。スプリングトレーニングでは5試合に登板し4イニングで3失点を喫する。開幕後はAA級アルトゥーナ・カーブに所属することとなった。アルトゥーナでは11試合の登板で0勝1敗、防御率6.61、WHIP2.02に終わり7月10日に解雇となる。その後、台湾ポップコーンリーグ(社会人野球のリーグ)へ入団した。

Lamigo・楽天時代

2015年中華職業棒球大聯盟のドラフト会議では指名されなかったが、後にLamigoモンキーズに入団した。左肩の故障によりアマチュア時代以来となる外野手に再転向し、9月2日の義大ライノズ戦に「2番・中堅手」でスタメン初出場を果たした。

2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された[9]が、3月3日にインフルエンザのため辞退した[10]。8月27日の統一ライオンズ戦では明らかな外角高めのボール球をスタンドへ運び、話題になった[11]

2017年はオールスターゲームのホームラン競争で、3連覇中だった林智勝を押さえて優勝を果たした。シーズンオフには弟の陽岱鋼と金銭問題のトラブル起こし、絶縁と報道された[12]

2019年は7月24日の中信兄弟戦で自身初となる満塁ホームランを放った。9月11日の対富邦ガーディアンズ二軍戦では4年ぶりにマウンドへ上がった[13]

2020年は6月21日の中信兄弟戦で自身最多となる1試合5打点を挙げた[14]。同月26日の統一ライオンズ戦では先頭打者ホームランを放ち、弟の陽岱鋼と海を越えてのアベック弾となった[15]。9月1日の富邦ガーディアンズ戦では12点差で負けていた9回に一軍では2015年以来となるマウンドに上がり、1回を無失点に抑えた[16]

人物 

 家族 

それぞれもプロ野球選手である、陽耀華(元長崎セインツ愛媛マンダリンパイレーツ内野手)および陽岱鋼(仲壽から改名)は実弟[17][18]陽介仁は叔父[17]張奕は従兄[19]。岱鋼とは投手時代にパ・リーグの一軍公式戦や2012年のクライマックスシリーズで対戦したこともある。

さらにバスケットボール女子チャイニーズタイペイ代表選手の陽詩慧は実妹に当たる[17]


選手としての特徴

投手としてはスリークォーターから投げる平均球速約145km/h[20]、最速155km/h[21]ストレートを最大の武器とした。変化球は、スライダーに加え、スプリッターカーブを投げるが、NPBでの通算与四球率4.67と制球が悪い。

台湾プロ野球Lamigoモンキーズに入団以降は故障により外野手に転向した。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2006 ソフトバンク 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 11 2.0 4 0 2 0 0 1 0 1 2 2 9.00 3.00
2008 6 1 0 0 0 1 2 0 0 .333 24 3.2 5 0 3 0 4 3 0 0 7 7 17.18 2.18
2009 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 48 9.2 12 0 6 0 2 10 0 0 10 7 6.52 1.86
2010 14 4 0 0 0 2 0 0 0 1.000 149 32.2 33 2 18 0 3 28 1 0 18 8 2.20 1.56
2012 9 7 1 1 1 2 3 0 1 .400 168 42.2 24 1 18 0 4 45 1 0 10 7 1.48 0.98
2015 Lamigo
楽天
1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 0.0 1 0 2 0 1 0 1 0 1 1 ---- ----
2020 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 0 1 0 0 2 1 0 0 0 0.00 2.00
NPB:5年 38 12 1 1 1 5 5 0 1 .500 400 90.2 78 3 47 0 13 87 2 1 47 31 3.08 1.38
CPBL:2年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.0 2 0 3 0 1 2 2 0 1 1 9.00 5.00
  • 2020年度シーズン終了時

年度別打撃成績

















































O
P
S
2010 ソフトバンク 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2015 Lamigo
楽天
25 99 87 24 37 5 0 0 42 10 5 2 0 1 9 0 2 8 0 .425 .485 .483 .968
2016 89 391 359 74 101 12 6 17 176 48 19 5 0 2 25 1 4 74 6 .281 .333 .490 .825
2017 57 195 181 38 63 14 0 5 92 25 8 5 1 0 13 0 0 38 3 .348 .392 .508 .900
2018 40 138 127 18 33 5 0 3 47 14 1 3 0 0 11 0 0 27 0 .260 .319 .370 .689
2019 39 80 72 12 19 4 0 3 32 10 0 1 0 0 7 1 0 19 2 .264 .329 .444 .773
2020 65 229 212 35 67 17 1 9 113 38 5 1 0 1 12 1 3 53 3 .316 .360 .533 .893
NPB:1年 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
CPBL:6年 315 1132 1038 201 320 57 7 37 502 145 38 17 1 4 77 3 9 219 14 .308 .360 .484 .844
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

NPB投手記録

背番号

  • 91 (2006年 - 2013年)
  • 23 (2015年 - 2019年)
  • 1 (2020年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ 【有片】桃猿調薪陳俊秀晉50萬元級 朱育賢3年約 蘋果及時 (中国語) (2018年1月13日) 2018年5月6日閲覧
  2. ^ 2012 WBC資格賽中華隊28人名單最後確認 CPBL公式サイト 中国語 (2012年9月21日) 2015年3月28日閲覧
  3. ^ WBC 資格賽《賽前組訓熱身賽》球員出賽參考名單 (中国語) 2015年4月19日閲覧
  4. ^ http://npn.co.jp/article/detail/78640117/ 2014年3月5日閲覧。
  5. ^ ソフトバンクの陽耀勲がキャンプ合流 来季米挑戦で契約更改 日本経済新聞 2013年2月3日 2014年3月5日閲覧
  6. ^ 2013 WBC中華隊28人名單 CPBL公式サイト (中国語) (2013年1月14日) 2015年3月28日閲覧
  7. ^ 退団のお知らせソフトバンク球団公式サイト2013年10月15日配信
  8. ^ “元ソフトB・陽耀勲、パイレーツとマイナー契約”. サンケイスポーツ. (2014年2月14日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20140214/mlb14021410150009-n1.html 2014年3月6日閲覧。 
  9. ^ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (中国語) (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
  10. ^ 侍ジャパン強化試合 出場選手変更のお知らせ野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト
  11. ^ 【球界名場面番外編】どうやって打った? 台湾で陽岱鋼の兄が放った規格外の“悪球アーチ””. Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2020年5月7日閲覧。
  12. ^ 巨人・陽岱鋼、元ソフトバンクの兄・陽耀勲と絶縁か。賭博、借金…不信感募る”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel). 2017年11月16日閲覧。
  13. ^ 自由體育. “中職》相隔4年登板! 陽耀勳飆全場最快球速 - 自由體育”. sports.ltn.com.tw. 2020年6月21日閲覧。
  14. ^ 陽耀勳開轟貢獻5打點 樂天8:1打退兄弟重返龍頭”. www.cpbl.com.tw. 2020年6月21日閲覧。
  15. ^ 巨人・陽岱鋼が海を越えて兄弟同日アベック弾 兄・陽耀勲も台湾で一発|ニフティニュース”. ニフティニュース. 2020年7月1日閲覧。
  16. ^ 先發全員安打 富邦輕取樂天奪3連勝”. www.cpbl.com.tw. 2020年9月1日閲覧。
  17. ^ a b c 【陽岱鋼爆家醜】陽介仁、陽詩慧、陽耀勳全都回應了!”. MM Vue (2017年3月22日). 2017年5月9日閲覧。
  18. ^ 中職/陽岱鋼鼓勵「苦練不遺憾」 陽耀華測試拚職棒”. ET運動雲 ETtoday東森新聞雲 (2014年6月9日). 2017年5月9日閲覧。
  19. ^ オリックス育成ドラ1張奕と仮契約 陽岱鋼のいとこ - 野球”. 日刊スポーツ (2016年11月16日). 2017年5月9日閲覧。
  20. ^ 『2013 プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2013年、142頁頁。ISBN 978-4-905411-11-6 
  21. ^ “右の砦陥落!「左6人」前代未聞ローテへ”. nikkansports.com. (2010年8月11日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20100811-664590.html 2014年11月29日閲覧。 

関連項目

外部リンク