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ブレイディン・ヘーゲンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブレイディン・ヘーゲンズ
Bradin Hagens
台鋼ホークス #40
広島東洋カープ時代
(2016年3月12日、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にて)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州モデスト
生年月日 (1989-05-12) 1989年5月12日(35歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト6巡目(全体186位)
初出場 MLB / 2014年8月14日
NPB / 2016年4月22日
CPBL / 2021年3月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブレイディン・カール・ヘーゲンズBradin Carl Hagens1989年5月12日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州モデスト出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、CPBL台鋼ホークス所属。

CPBLでの登録名は、楽天時代は「豪勁」、台鋼時代は「後勁」。

経歴

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プロ入り前

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2008年MLBドラフトカンザスシティ・ロイヤルズから37巡目(全体1105位)で指名されたが、この時は入団しなかった[1]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代

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2009年MLBドラフトアリゾナ・ダイヤモンドバックスから6巡目(全体186位)で指名され、プロ入り[2]。契約後はルーキー級ミズーラ・オスプレイ英語版で15試合に登板し、1勝1敗4セーブ、2323回を投げ防御率3.42だった。

2010年はA級サウスベンド・シルバーホークス英語版で39試合に登板し、3勝6敗4セーブ、6013回を投げ防御率6.56だった。

2011年は前年に引き続きA級サウスベンドに所属。この年は先発を務め、24試合に登板し8勝7敗、12423回を投げ防御率4.11だった。

2012年はA+級バイセイリア・ローハイドとAA級モービル・ベイベアーズでプレー。A+級では35試合に登板し3勝4敗、95回を投げ防御率3.88、AA級では2試合に先発し0勝0敗、1113回を投げ防御率3.97だった。

2013年はAA級モービルで26試合に先発し11勝8敗、148回を投げ防御率3.47だった。

2014年はAA級モービルで24試合に登板して8勝6敗、11023回を投げ防御率4.15、AAA級リノ・エーシズでは4試合に先発して1勝1敗、2423回を投げ防御率2.55という成績を残し、8月14日にメジャー契約を結んだ[3]。同日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビュー。8月18日にAAA級リノに降格した。この年はメジャー2試合に登板し0勝1敗、2.2回を投げ防御率3.38という成績だった。

2015年4月4日に自由契約となった[3]

レイズ傘下時代

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2015年4月5日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。この年はメジャーでの登板はなかったが、AA級モンゴメリー・ビスケッツでは16試合に登板して4勝5敗、63回を投げ防御率3.86、AAA級ダーラム・ブルズでは14試合に登板して5勝5敗、7023回を投げ防御率2.67という成績を挙げた。

広島時代

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2015年12月14日、広島東洋カープとの契約が合意に達したことが球団から発表された[4]。推定年俸47万5,000ドル(約5,700万円)に出来高の条件を加えた1年契約で、背番号は66

2016年4月23日に入団後初の出場選手登録を果たすと、公式戦の開幕から一軍に定着していたジェイ・ジャクソンと共に、セットアッパーとして活躍。救援投手としては45試合の登板で、5勝2敗19ホールド、防御率2.38という成績を残した。また、一軍の先発陣に故障者が相次いだ8月中旬からは、経験のある先発へ転向[5]。転向後6試合の登板成績は2勝3敗で、チーム事情から9月17日に登録を抹消されたが、中継ぎ・先発の双方でチームの25年振りセントラル・リーグ優勝に貢献した。11月18日、翌シーズンの選手契約に合意したことが球団から発表された[6][7]

2017年は、4月に3試合登板したものの防御率12.00と極度の不振のため登録抹消され、7月に一軍に復帰したが、最終的に11試合登板、防御率6.60という結果に終わり、12月2日に自由契約となった[8]

広島退団後

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2018年2月23日に古巣であるアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[3]。オフの11月3日にFAとなった。

2019年4月1日に北米独立リーグであるアメリカン・アソシエーションファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスと契約した。5月20日にダイヤモンドバックスに復帰し、AAA級リノに配属された。オフの11月4日にFAとなった[3]

2020年は前年も所属したファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスに所属。

台湾・楽天時代

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2020年12月30日にCPBL楽天モンキーズと契約した[9]

2021年3月25日の統一ライオンズ戦でCPBL初登板・初先発登板を果たし、6回3安打無失点と好投するも勝敗はつかず[10]。4月1日の統一ライオンズ戦では6回を2失点(自責点0)にまとめ来台初勝利を記録した[11]。4月下旬にリリーフに転向後は、台湾プロ野球記録(当時)となる25試合連続無失点を達成するなど[12]ブルペン陣の柱として活躍。最終的に53試合に登板し、6勝4敗9セーブ10ホールド、防御率2.79の成績を残し、ゴールデングラブ賞を獲得した[13]

2022年は開幕から抑えとして固定。59試合に登板して5勝2敗36セーブ4ホールド、防御率1.44の好成績を残し、最優秀救援投手(救援王)のタイトルを獲得した[14]

2023年は前年とは一転し打たれる場面が増え、8月末から約1ヶ月の間二軍降格も経験[15]。最終的に50試合に登板して6勝3敗13セーブ5ホールド、防御率3.26と大幅に成績悪化した。2024年1月11日に契約を更新しないことを球団と本人双方が明らかにした[16]

台鋼時代

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2024年3月1日、CPBLの台鋼ホークスと契約した[17]

選手としての特徴

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最速152km/h、平均球速145km/hのフォーシームツーシームカットボール、変化球ではチェンジアップスライダーカーブを投げる。投球の大半をスライダーが占める技巧派投手で、チェンジアップ、ツーシームを駆使してゴロの山を築くスタイル。スライダーは平均139km/h、カットボールは平均143km/hとさほど球速差がなく、打者目線では変化するタイミング以外では見分けが付きにくい[18]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 ARI 2 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 14 2.2 4 0 3 1 0 2 0 0 1 1 3.38 2.63
2016 広島 50 6 0 0 0 7 5 0 19 .583 342 83.1 71 4 33 0 3 33 4 0 32 27 2.92 1.25
2017 11 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 73 15.0 24 1 7 0 0 10 2 1 12 11 6.60 2.07
2021 楽天 (CPBL) 53 4 0 0 0 6 4 9 10 .600 336 80.2 82 0 22 1 4 43 5 0 28 25 2.79 1.29
2022 59 0 0 0 0 5 2 36 4 .714 271 68.2 56 2 15 2 2 65 2 0 13 11 1.44 1.03
2023 50 0 0 0 0 6 3 13 5 .666 261 58.0 70 3 23 2 2 42 3 0 28 21 3.26 1.60
MLB:1年 2 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 14 2.2 4 0 3 1 0 2 0 0 1 1 3.38 2.63
NPB:2年 61 6 0 0 0 7 5 0 19 .583 415 98.1 95 5 40 0 3 43 6 1 44 38 3.48 1.37
CPBL:3年 162 4 0 0 0 17 9 58 19 .653 868 207.1 208 5 60 5 8 150 10 0 69 57 2.47 1.29
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2014 ARI 2 0 1 0 0 1.000
2016 広島 50 15 17 2 1 .941
2017 11 2 2 1 0 .800
2021 楽天 (CPBL) 53 17 27 1 1 .978
2022 59 4 14 0 1 1.000
2023 50 6 8 1 0 .933
MLB 2 0 1 0 0 1.000
NPB 61 17 19 3 1 .923
CPBL 162 27 49 2 2 .974
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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CPBL

記録

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NPB投手記録
CPBL投手記録
  • 初登板・初先発登板:2021年3月25日、対統一ライオンズ3回戦(桃園国際野球場)、6回無失点で勝敗つかず
  • 初奪三振:同上、6回表に林靖凱から空振り三振
  • 初勝利:2021年4月1日、対統一ライオンズ4回戦、(桃園国際野球場)、6回2失点(自責点0)

背番号

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  • 60(2014年)
  • 66(2016年 - 2017年)
  • 61(2021年 - 2023年)
  • 40(2024年 - )

脚注

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  1. ^ 37th Round of the 2008 MLB June Amateur Draft”. Baseball-Reference.com. 2024年1月14日閲覧。
  2. ^ 6th Round of the 2009 MLB June Amateur Draft”. Baseball-Reference.com. 2024年1月14日閲覧。
  3. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2024年1月14日閲覧。
  4. ^ ブレイディン・ヘーゲンズ選手、選手契約合意!”. 広島東洋カープ (2015年12月14日). 2015年12月14日閲覧。
  5. ^ 広島ヘーゲンズが来日2度目の先発へ 来日1年目助っ人の信条とは?”. full-Count (2016年8月21日). 2016年10月2日閲覧。
  6. ^ ジャクソン選手、ヘーゲンズ選手、選手契約合意”. 広島東洋カープ (2016年11月18日). 2016年11月21日閲覧。
  7. ^ “広島ヘーゲンズ来季も残留「日本一を目指したい」”. 日刊スポーツ. (2016年11月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1739970.html 2016年11月21日閲覧。 
  8. ^ 自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  9. ^ https://twitter.com/gocpbl/status/1344167562637012994?s=21
  10. ^ https://sports.ettoday.net/news/1946629
  11. ^ 自由時報電子報 (2021年4月1日). “中職》豪勁吃定統一獅 樂天桃猿二連勝 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年4月1日閲覧。
  12. ^ RakutenMonkeysの2021年9月24日のツイート2022年10月30日閲覧。
  13. ^ 「中華職棒Gamania橘子集團金手套獎」揭曉 五位選手連霸”. 中華職業棒球大聯盟 (2021年12月13日). 2022年10月30日閲覧。(中国語)
  14. ^ 黄巧雯 (2022年10月27日). “元広島のヘーゲンズ、最多セーブを獲得 台湾プロ野球”. 台北中央社. 2022年10月30日閲覧。
  15. ^ 藍宗標 (2023年8月31日). “中職/豪勁加盟猿隊3年首降二軍 未來兩周「3陳」關門” (中国語). 聯合新聞網. 2023年1月14日閲覧。
  16. ^ 羅惠齡 (2024年1月11日). “台鋼雄鷹已確定3位美、日籍投手 豪勁現階段未接觸” (中国語). TSNA體育新聞團隊. 2024年1月14日閲覧。
  17. ^ 台鋼雄鷹第6名洋將 「後勁」再出發” (中国語). 台鋼ホークス 公式ウェブサイト (2024年3月1日). 2024年3月2日閲覧。
  18. ^ Bradin Hagens Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2016年10月11日閲覧。
  19. ^ 広島ヘーゲンズ「気持ち高めて」初登板2回1失点”. 日刊スポーツ (2016年4月22日). 2016年4月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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