「中華民国総統選挙」の版間の差分
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2020年9月15日 (火) 13:13時点における版
中華民国政治関連項目 |
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中華民国総統選挙(ちゅうかみんこくそうとうせんきょ)は、中華民国の国家元首である総統および副総統を選出するための選挙。正式名称は中華民国正副総統選挙。
概要
元来は最高政権行使機関である国民大会が中華民国憲法に基づいて選出していた。
しかし、李登輝総統(任期:1988年 - 2000年)が進めた政治体制の民主化・台湾化の一環として、1994年の中華民国憲法増修条文により、中華民国自由地区(実効統治区域である台湾・澎湖・金門・馬祖)の国民全体により直接正副総統を選出する制度へと改められた。
総統民選は1996年より実施されている。総統任期を4年としたため、アメリカ合衆国大統領選挙と同じ年に行われており、アメリカの東アジアの安全保障問題を政策課題に乗せやすくしている。
2004年からは海外在住の中華民国自由地区国民に対しても選挙権が付与されている。
なお、期日前投票制度や在外選挙制度は存在せず、投票日当日、戸籍地において投票をする必要がある。
実施された選挙と当選者
年 | 選挙名 | 選挙方式 | 総統 | 副総統 | 政党 |
---|---|---|---|---|---|
1948年 | 第1回総統選挙 | 国民大会選出 | 蔣介石 | 李宗仁 | 中国国民党 |
1954年 | 第2回総統選挙 | 陳誠 | |||
1960年 | 第3回総統選挙 | ||||
1966年 | 第4回総統選挙 | 厳家淦 | |||
1972年 | 第5回総統選挙 | ||||
1978年 | 第6回総統選挙 | 蔣経国 | 謝東閔 | ||
1984年 | 第7回総統選挙 | 李登輝 | |||
1990年 | 第8回総統選挙 | 李登輝 | 李元簇 | ||
1996年 | 第9回総統選挙 | 直接選挙 | 連戦 | ||
2000年 | 第10回総統選挙 | 陳水扁 | 呂秀蓮 | 民主進歩党 | |
2004年 | 第11回総統選挙 | ||||
2008年 | 第12回総統選挙 | 馬英九 | 蕭万長 | 中国国民党 | |
2012年 | 第13回総統選挙 | 呉敦義 | |||
2016年 | 第14回総統選挙 | 蔡英文 | 陳建仁 | 民主進歩党 | |
2020年 | 第15回総統選挙 | 頼清徳 |
- 1948年に「中華民国全土」より選挙で選ばれた国民大会代表は、その後「全土」からの代表選出が不可能になったため、1991年に国民大会の体質改善のための改革が行われるまで、無期限に任期の延長を受けていた。
社会と選挙
台湾では投票日の10日前からメディアによる世論調査が禁止されている。また各候補の選挙事務所には、字は違うが発音が同じ縁起物が持ち込まれる場合が多い。例としては大根菜頭(ツァイタウ)= "さい先が良い"や、鳳梨(パイナップル)は彩頭(オンライ) = 繁栄するの意。まんじゅう「包(バウ)」と「ちまき(粽)」は合わせて「包中(パウツォン)」= 必ず当たるといった具合。