「スーザニ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Krorokeroro (会話 | 投稿記録) {{Commons |ページ名= |タイトル= |追加1= |タイトル1= }} |
m Bot作業依頼: 繡蔣を含む記事の改名に伴うリンク修正依頼 (Category:刺繡) - log |
||
| 1行目: | 1行目: | ||
[[Image:19th century Suzani rug.jpg|thumb|upright|[[ブハラ]]・スーザニ。[[ザクロ]]の刺 |
[[Image:19th century Suzani rug.jpg|thumb|upright|[[ブハラ]]・スーザニ。[[ザクロ]]の刺繡が施されている。]] |
||
'''スーザニ'''または'''スザニ''' ([[ラテン文字]]: Suzani) とは、[[タジキスタン]]、[[ウズベキスタン]]、[[カザフスタン]]などの[[中央アジア]]の国々で製作されている染織のうち、[[刺 |
'''スーザニ'''または'''スザニ''' ([[ラテン文字]]: Suzani) とは、[[タジキスタン]]、[[ウズベキスタン]]、[[カザフスタン]]などの[[中央アジア]]の国々で製作されている染織のうち、[[刺繡]]の1種である。スーザニは[[ペルシア語]]で[[針|縫い針]]を意味するスーザン (Suzan, {{lang-fa|سوزن}}) に由来している。[[イラン]]にもスーザニに似た織物が有り、こちらはスザンカーリー (Suzankāri, {{lang-fa|سوزنکاری}})と呼ばれている。 |
||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
スーザニは主に木綿や絹の生地に、絹製の刺 |
スーザニは主に木綿や絹の生地に、絹製の刺繡糸を用いて刺繡する。[[チェイン・ステッチ|チェーン・ステッチ]]、ブハラ・コーチング・ステッチなどが基本的な技法として使用される。この他、{{仮リンク|縫取り|en|couching}}として織物に刺繡により様々な模様をつけることが多い。スーザニは2つもしくはそれ以上の複数の刺繡を組み合わせて作られることが多く、大きなスーザニの場合は、刺繡したのちに数枚の布を縫い合わせて完成させる。 |
||
モチーフとなる題材として一般的なものは太陽、月、花 (特に[[チューリップ]]、[[カーネーション]]、[[アヤメ]])、葉とつる、果物 (特に[[ザクロ]])があり、魚や鳥が使用されることもある<ref>[http://www.marlamallett.com/suzanis.htm Contemporary Uzbek suzanis] Marla Mallett</ref>。 |
モチーフとなる題材として一般的なものは太陽、月、花 (特に[[チューリップ]]、[[カーネーション]]、[[アヤメ]])、葉とつる、果物 (特に[[ザクロ]])があり、魚や鳥が使用されることもある<ref>[http://www.marlamallett.com/suzanis.htm Contemporary Uzbek suzanis] Marla Mallett</ref>。 |
||
現存している最古のスーザニは18世紀後半から19世紀初めに製作されたものであるが、スーザニはそれよりもずっと以前から使用されていたと考えられる。15世紀初めには、スペインの騎士[[ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ]]が[[ティムール朝]]を訪問した際、スーザニの原型と見られる刺 |
現存している最古のスーザニは18世紀後半から19世紀初めに製作されたものであるが、スーザニはそれよりもずっと以前から使用されていたと考えられる。15世紀初めには、スペインの騎士[[ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ]]が[[ティムール朝]]を訪問した際、スーザニの原型と見られる刺繡に関する記述を残している<ref> [http://www.saudiaramcoworld.com/issue/200304/splendid.suzanis.htm "Splendid Suzanis], 2003, Saudi Aramco World</ref>。 |
||
スーザニは伝統的に中央アジアの民族により[[持参金]]の一部として製作されてきたものであり、結婚式の日に新郎に対して与えられる<ref>[http://unionpurl.blogspot.com/2009/02/s-is-for-suzani.html Article on suzanis] </ref>。 |
スーザニは伝統的に中央アジアの民族により[[持参金]]の一部として製作されてきたものであり、結婚式の日に新郎に対して与えられる<ref>[http://unionpurl.blogspot.com/2009/02/s-is-for-suzani.html Article on suzanis] </ref>。 |
||
| 44行目: | 44行目: | ||
}} |
}} |
||
* [http://www.suntory.co.jp/news/1998/7314.html 《 婚礼用の掛布“スーザニ” 》 ウズベキスタン，ブハラ，１９世紀末 - 国立モスクワ東洋美術館所蔵「シルクロードのかざり― 中央アジアとコーカサスの美術」展開催] SUNTORY |
* [http://www.suntory.co.jp/news/1998/7314.html 《 婚礼用の掛布“スーザニ” 》 ウズベキスタン，ブハラ，１９世紀末 - 国立モスクワ東洋美術館所蔵「シルクロードのかざり― 中央アジアとコーカサスの美術」展開催] SUNTORY |
||
* 福田浩子[http://ci.nii.ac.jp/naid/110004692179 「中央アジアの刺 |
* 福田浩子[http://ci.nii.ac.jp/naid/110004692179 「中央アジアの刺繡布(スーザニ)について」]関西大学博物館紀要 10, pp.229-242, 2004 |
||
* [http://www.persiancarpetguide.com/sw-asia/Rugs/Uzbek/Suzani.htm Guide to Suzani] by Barry O'Connell. Photographs of all types of suzanis. |
* [http://www.persiancarpetguide.com/sw-asia/Rugs/Uzbek/Suzani.htm Guide to Suzani] by Barry O'Connell. Photographs of all types of suzanis. |
||
* [http://unionpurl.blogspot.com/2009/02/s-is-for-suzani.html Article on suzanis] |
* [http://unionpurl.blogspot.com/2009/02/s-is-for-suzani.html Article on suzanis] |
||
| 55行目: | 55行目: | ||
[[Category:ウズベキスタンの文化]] |
[[Category:ウズベキスタンの文化]] |
||
[[Category:タジキスタンの文化]] |
[[Category:タジキスタンの文化]] |
||
[[Category:刺 |
[[Category:刺繡]] |
||
[[Category:ウズベキスタンの芸術]] |
[[Category:ウズベキスタンの芸術]] |
||
2020年9月15日 (火) 12:58時点における版
スーザニまたはスザニ (ラテン文字: Suzani) とは、タジキスタン、ウズベキスタン、カザフスタンなどの中央アジアの国々で製作されている染織のうち、刺繡の1種である。スーザニはペルシア語で縫い針を意味するスーザン (Suzan, ペルシア語: سوزن) に由来している。イランにもスーザニに似た織物が有り、こちらはスザンカーリー (Suzankāri, ペルシア語: سوزنکاری)と呼ばれている。
概要
スーザニは主に木綿や絹の生地に、絹製の刺繡糸を用いて刺繡する。チェーン・ステッチ、ブハラ・コーチング・ステッチなどが基本的な技法として使用される。この他、縫取りとして織物に刺繡により様々な模様をつけることが多い。スーザニは2つもしくはそれ以上の複数の刺繡を組み合わせて作られることが多く、大きなスーザニの場合は、刺繡したのちに数枚の布を縫い合わせて完成させる。
モチーフとなる題材として一般的なものは太陽、月、花 (特にチューリップ、カーネーション、アヤメ)、葉とつる、果物 (特にザクロ)があり、魚や鳥が使用されることもある[1]。
現存している最古のスーザニは18世紀後半から19世紀初めに製作されたものであるが、スーザニはそれよりもずっと以前から使用されていたと考えられる。15世紀初めには、スペインの騎士ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホがティムール朝を訪問した際、スーザニの原型と見られる刺繡に関する記述を残している[2]。
スーザニは伝統的に中央アジアの民族により持参金の一部として製作されてきたものであり、結婚式の日に新郎に対して与えられる[3]。
スーザニの主な種類
- ブハラ・スーザニ
- ホジェンド・スーザニ （ホジェンド, タジキスタン）
- ラカイ・スーザニ
- ヌラタ・スーザニ, ウズベキスタンのヌラタで製作されているスーザニ
- ピスケント・スーザニ
- サマルカンド・スーザニ
- シャフリサブス・スーザニ
- タシュケント・スーザニ
- ウラ・テュベ・スーザニ （イスタラフシャン、タジキスタン）
脚注
- ^ Contemporary Uzbek suzanis Marla Mallett
- ^ "Splendid Suzanis, 2003, Saudi Aramco World
- ^ Article on suzanis
関連項目
外部リンク
- 《 婚礼用の掛布“スーザニ” 》 ウズベキスタン，ブハラ，１９世紀末 - 国立モスクワ東洋美術館所蔵「シルクロードのかざり― 中央アジアとコーカサスの美術」展開催 SUNTORY
- 福田浩子「中央アジアの刺繡布(スーザニ)について」関西大学博物館紀要 10, pp.229-242, 2004
- Guide to Suzani by Barry O'Connell. Photographs of all types of suzanis.
- Article on suzanis
- Contemporary Uzbek suzanis by Marla Mallett. Includes details of embroidery techniques.
- "Splendid Suzanis, 2003, Saudi Aramco World
- All about suzani from Central Asia
 | この項目は、布や繊維、それを素材とする製品に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:ファッション/P:技術と産業）。 |