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'''福田 喜重'''(ふくだ きじゅう、[[1932年]][[9月26日]] - )は[[日本]]の刺家<ref name="aaa">{{cite book|和書|title=現代名工・職人人名事典|publisher=[[日外アソシエーツ]]|year=1990|page=309|isbn=978-4816909207}}</ref>、[[重要無形文化財]]保持者。[[刺]]では唯一人の[[人間国宝]]である<ref name="bbb">{{cite book|和書|title=人間国宝事典|publisher=[[芸艸堂]]|year=2009|page=133|isbn=978-4753802456}}</ref>。
'''福田 喜重'''(ふくだ きじゅう、[[1932年]][[9月26日]] - )は[[日本]]の刺家<ref name="aaa">{{cite book|和書|title=現代名工・職人人名事典|publisher=[[日外アソシエーツ]]|year=1990|page=309|isbn=978-4816909207}}</ref>、[[重要無形文化財]]保持者。[[刺]]では唯一人の[[人間国宝]]である<ref name="bbb">{{cite book|和書|title=人間国宝事典|publisher=[[芸艸堂]]|year=2009|page=133|isbn=978-4753802456}}</ref>。


==人物==
==人物==
[[京都市]]生まれ<ref name="和光">[https://www.wako.co.jp/exhibitions/308 時計塔80年記念 傘寿 福田喜重展] [[和光 (商業施設)|銀座和光]] 2018年7月22日閲覧。</ref>。京都市立第一工業学校(現・[[京都市立京都工学院高等学校]])卒業<ref>『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.490</ref>。父である刺家[[福田喜三郎]]に[[1948年]]から師事。父からの厳しい指導によって本格的伝統技法を習得した。刺作品は主に和服。一越[[縮緬]]や[[綸子]]地などの生地を使用し、意匠では自然物を流動的に表現し、色糸による刺で微妙な[[グラデーション]]や細かい作業によって繊細で流れるような曲線を描く。そのため、作品は平坦にならず、奥行きを感じさせ絵柄になる<ref name="bbb" />。1976年に日本工芸会日本伝統工芸展に初入選、以降受賞を重ねる<ref name="福田工芸染研究所">[http://www.fukuda-ksk.jp/histry.html 福田工芸染研究所の歩み] 福田工芸染研究所 2018年7月22日閲覧。</ref>。刺業福田商店の経営を1956年に父から引き継ぎ、1970年に福田工芸染研究所に社名変更、1991年に株式会社福田喜を設立して代表取締役を務める<ref name="福田工芸染研究所"/><ref>[https://www.fukudaki.jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%A1%88%E5%86%85/ 会社案内] 福田喜 2018年7月22日閲覧。</ref>。
[[京都市]]生まれ<ref name="和光">[https://www.wako.co.jp/exhibitions/308 時計塔80年記念 傘寿 福田喜重展] [[和光 (商業施設)|銀座和光]] 2018年7月22日閲覧。</ref>。京都市立第一工業学校(現・[[京都市立京都工学院高等学校]])卒業<ref>『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.490</ref>。父である刺家[[福田喜三郎]]に[[1948年]]から師事。父からの厳しい指導によって本格的伝統技法を習得した。刺作品は主に和服。一越[[縮緬]]や[[綸子]]地などの生地を使用し、意匠では自然物を流動的に表現し、色糸による刺で微妙な[[グラデーション]]や細かい作業によって繊細で流れるような曲線を描く。そのため、作品は平坦にならず、奥行きを感じさせ絵柄になる<ref name="bbb" />。1976年に日本工芸会日本伝統工芸展に初入選、以降受賞を重ねる<ref name="福田工芸染研究所">[http://www.fukuda-ksk.jp/histry.html 福田工芸染研究所の歩み] 福田工芸染研究所 2018年7月22日閲覧。</ref>。刺業福田商店の経営を1956年に父から引き継ぎ、1970年に福田工芸染研究所に社名変更、1991年に株式会社福田喜を設立して代表取締役を務める<ref name="福田工芸染研究所"/><ref>[https://www.fukudaki.jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%A1%88%E5%86%85/ 会社案内] 福田喜 2018年7月22日閲覧。</ref>。


==受賞歴==
==受賞歴==
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*[[1978年]] 第25回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞<ref name="和光"/>
*[[1978年]] 第25回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞<ref name="和光"/>
*[[1980年]] 第27回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞<ref name="和光"/>
*[[1980年]] 第27回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞<ref name="和光"/>
*[[1992年]] 京都府指定無形文化財「刺」保持者<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[1992年]] 京都府指定無形文化財「刺」保持者<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[1997年]] 重要無形文化財「刺」保持者<ref name="和光"/><ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[1997年]] 重要無形文化財「刺」保持者<ref name="和光"/><ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[1999年]] [[紫綬褒章]]<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[1999年]] [[紫綬褒章]]<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[2004年]] [[旭日中綬章]]<ref name="bbb" /><ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[2004年]] [[旭日中綬章]]<ref name="bbb" /><ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[2007年]] 京都市文化功労者<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[2007年]] 京都市文化功労者<ref name="福田工芸染研究所"/>
*[[2010年]] 京都府文化賞功労賞<ref name="福田工芸染研究所"/>
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== 脚注 ==
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2020年9月15日 (火) 12:57時点における版

福田 喜重(ふくだ きじゅう、1932年9月26日 - )は日本の刺繡家[1]重要無形文化財保持者。刺繡では唯一人の人間国宝である[2]

人物

京都市生まれ[3]。京都市立第一工業学校(現・京都市立京都工学院高等学校)卒業[4]。父である刺繡家福田喜三郎1948年から師事。父からの厳しい指導によって本格的伝統技法を習得した。刺繡作品は主に和服。一越縮緬綸子地などの生地を使用し、意匠では自然物を流動的に表現し、色糸による刺繡で微妙なグラデーションや細かい作業によって繊細で流れるような曲線を描く。そのため、作品は平坦にならず、奥行きを感じさせ絵柄になる[2]。1976年に日本工芸会日本伝統工芸展に初入選、以降受賞を重ねる[5]。刺繡業福田商店の経営を1956年に父から引き継ぎ、1970年に福田工芸染繡研究所に社名変更、1991年に株式会社福田喜を設立して代表取締役を務める[5][6]

受賞歴

脚注

  1. ^ 『現代名工・職人人名事典』日外アソシエーツ、1990年、309頁。ISBN 978-4816909207 
  2. ^ a b c 『人間国宝事典』芸艸堂、2009年、133頁。ISBN 978-4753802456 
  3. ^ a b c d 時計塔80年記念 傘寿 福田喜重展 銀座和光 2018年7月22日閲覧。
  4. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.490
  5. ^ a b c d e f g h 福田工芸染繡研究所の歩み 福田工芸染繡研究所 2018年7月22日閲覧。
  6. ^ 会社案内 福田喜 2018年7月22日閲覧。

参考文献

  • 日外アソシエーツ株式会社編集発行 『現代名工・職人人名事典』1990年。ISBN 4-8169-0920-6
  • 南邦男監修 『人間国宝事典』芸艸堂、2009年。ISBN 978-4-7538-0245-6
  • 全国伝統工芸士会編集委員会編集 『伝統工芸士名鑑』ふたば書房、1986年。
  • 小田孝治著 『日本の技』メトロポリタン、2000年。ISBN 4-434-00554-5

外部リンク