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[[第二次世界大戦]]後、京都大学文学部中国語学文学科卒業、[[東京大学]]大学院修士課程修了と同時に社団法人中国研究所へ入所。[[東京都立大学 (1949-2011)]]助教授、1975年京都大学人文科学研究所教授、87年定年退官、名誉教授、[[立命館大学]]国際関係学部教授、北京日本学研究センター教授、[[杭州大学]]日本文化研究所、[[松阪大学]]教授<ref>[https://kotobank.jp/word/%E7%AB%B9%E5%86%85%E5%AE%9F-686620#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E4.BA.BA.E5.90.8D.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8.2BPlus 日本人名大辞典]</ref>。

2020年9月11日 (金) 20:54時点における版

竹内 実(たけうち みのる、1923年〈大正12年〉6月12日 - 2013年〈平成25年〉7月30日)は、研究者(中国文学、現代中国社会)、京都大学名誉教授立命館大学国際関係学部元教授。

人物

中国山東省(現在の淄博市(しはく)張店区)に生まれた。日本へ帰国後、二松學舍専門学校(現二松學舍大学)在学中に学徒出陣を経験するが、敗戦直前に病気除隊した。

第二次世界大戦後、京都大学文学部中国語学文学科卒業、東京大学大学院修士課程修了と同時に社団法人中国研究所へ入所。東京都立大学 (1949-2011)助教授、1975年京都大学人文科学研究所教授、87年定年退官、名誉教授、立命館大学国際関係学部教授、北京日本学研究センター教授、杭州大学日本文化研究所、松阪大学教授[1]

1960年(昭和35年)には野間宏などと共に中華人民共和国を訪問し、毛沢東と会見している[2]

1992年(平成4年)に福岡アジア文化賞 学術研究賞を受賞。1999年、勲三等旭日中綬章受章[3]

1987年(昭和62年)から1994年(平成6年)まで現代中国研究会会長を務めた。2013年7月30日、京都市内の病院で死去[4]。90歳没。

著書

単著

  • 『日本人にとっての中国像』春秋社 1966 のち岩波同時代ライブラリー
  • 『中国 同時代の知識人』合同出版 1967
  • 『中国の思想 伝統と現代』日本放送出版協会 NHKブックス 1967
  • 毛沢東ノート』新泉社 1971
  • 『現代中国の文学 展開と論理』研究社出版 1972
  • 『毛沢東と中国共産党中公新書 1972
  • 『毛沢東の生涯 八億の民を動かす魅力の源泉』光文社カッパ・ブックス 1972
  • 茶館 中国の風土と世界像』大修館書店 1974
  • 『中国への視角』中公叢書 1975
  • 『紀行日本のなかの中国』朝日選書 1976
  • 『同時代としての中国』田畑書店 1976
  • 魯迅遠景』田畑書店、1978
  • 『友好は易く理解は難し 80年代中国への透視』サイマル出版会 1980
  • 『魯迅周辺』田畑書店 1981
  • 『中国喫茶詩話』淡交社 1982 茶道文化選書
  • 『現代中国への視点』日本放送出版協会 1986 NHK市民大学
  • 『現代中国の展開』日本放送出版協会・NHKブックス 1987
  • 『中国随想一衣帯水』蒼蒼スペシャル・ブックレット 1987
  • 『毛沢東』岩波新書 1989
  • 『愛のうた 中華愛誦詩選』中公新書 1990
  • 『世界の都市の物語 9 北京』文芸春秋 1992 のち文庫
  • 『中国 歴史の旅』朝日選書 1998
  • 『中国 国情と世相』研文出版 1999
  • 『中国長江歴史の旅』朝日選書 2003
  • 『中国 欲望の経済学』蒼蒼社 2004
  • 『コオロギと革命の中国』PHP新書 2008
  • 『中国という世界 人・風土・近代』岩波新書 2009
  • 『竹内実「中国論」自選集 1 文化大革命』桜美林大学北東アジア総合研究所 2009
  • 『さまよえる孔子、よみがえる論語』朝日選書 2011

共編著

  • 『毛沢東 その詩と人生』武田泰淳共著 文芸春秋新社 1965
  • 『魯迅と現代』佐々木基一共編 勁草書房 1968
  • 『ひとびとの墓碑銘 文革犠牲者の追悼と中国文芸界のある状況』村田茂共編 霞山会 1983
  • 『中国生活誌 黄土高原の衣食住』羅漾明 対談 大修館書店 1984
  • 『中国文学最新事情 文革、そして自由化のなかで』萩野脩二共編著 サイマル出版会 1987
  • 『中国現代史プリズム 原点を訪ね考える』編 蒼蒼スペシャル・ブックレット 1988
  • 『閑適のうた 中華愛誦詩選 陶淵明から魯迅まで』萩野脩二共著 中公新書 1990
  • 『中国を読むキーワード』編著 蒼蒼社・蒼蒼スペシャル・ブックレット 1990
  • 『志のうた 中華愛誦詩選 伯夷叔斉から毛沢東まで』吉田富夫共著 中公新書 1991
  • 『中国近現代論争年表 1895~1989』編 同朋舎出版 1992 京都大学人文科学研究所研究報告
  • 『日中国交基本文献集』編 蒼蒼社 1993 中国を知るテキスト
  • 『中国映画が燃えている 「黄色い大地」から「青い凧」まで』佐藤忠男共著 朝日ソノラマ 1994
  • 『比較文化キーワード グローバル時代を読み解く75の鍵』1-2 西川長夫共編著 サイマル出版会 1994
  • 『中国情報用語事典 1996-97年版』矢吹晋共編 蒼蒼社 1996
  • 『故宮 至宝が語る中華五千年 第4巻』陳舜臣、NHK取材班共著 日本放送出版協会 1997 NHKスペシャル
  • 『元の面子と市場の意志 中華思想にみる経済の原点』大竹愼一共著 フォレスト出版 1999
  • 『「必読」日中国交文献集』21世紀中国総研共編 蒼蒼社 2005
  • 『岩波漢詩紀行辞典』編著 岩波書店 2006

翻訳

  • 陳登科『生きていた同志』ハト書房 1952
  • 呉運鐸『すべてを党に』青木新書 1955
  • 馮雪峯 等『古典文学の評価』訳編 未来社 1956 未来芸術学院
  • 毛沢東『実践論・矛盾論』松村一人共訳 岩波文庫、1957
  • 呉源植『金色の山々』伊藤克共訳 至誠堂 1962
  • 『毛沢東語録 付・奪権闘争を論ず』角川文庫、1971 のち平凡社ライブラリー
  • J.バートラム『西安事件 抗日民族統一運動の転機』岡田丈夫香内三郎共訳 太平出版社 1973
  • 毛沢東『文化大革命を語る』編訳 現代評論社 1974
  • 王力『毛沢東伝 付毛沢東教育語録』太平出版社 1975
  • 司馬長風『周恩来評伝』太平出版社 1976
  • 『民衆の大連合 毛沢東初期著作集』和田武司共編 講談社 1978
  • 陳若曦『北京のひとり者』朝日新聞社 1979
  • 蘇叔陽『人間周恩来 世界に慕われた《大地の子》』サイマル出版会 1982
  • 鄧小平は語る 全訳・日本語版「鄧小平文選」』吉田富夫共監訳 風媒社 1983
  • 汪向栄『清国お雇い日本人』監訳 朝日新聞社 1991
  • 『中華人民共和国憲法集』編訳 蒼蒼社 1991 中国を知るテキスト
  • 謝冰心『女のひとについて』朝日新聞社 1993
  • 許力以『中国文化と出版 新時代への創造』サイマル出版会 1994
  • 逄先知『毛沢東の読書生活 秘書がみた思想の源泉』浅野純一共訳 サイマル出版会 1995
  • 蕭向前『永遠の隣国として 中日国交回復の記録 為中日世代友好努力奮闘』サイマル出版会 1997
  • 宋木文『中国の出版改革』桐原ユニ 1998
  • 『中国はどこへ行くのか 毛沢東初期詞文集』編訳 岩波現代文庫 2000

脚注

  1. ^ 日本人名大辞典
  2. ^ 中国文学者・竹内実氏が死去…毛沢東論など執筆 読売新聞 2013年8月1日閲覧
  3. ^ 「99年秋の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人、在日外国人の受章者一覧」『読売新聞』1999年11月3日朝刊
  4. ^ 竹内実氏が死去 現代中国研究の第一人者、京大名誉教授 日本経済新聞 2013年8月1日閲覧

外部リンク