「Dolphin (エミュレータ)」の版間の差分
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'''Dolphin'''（ドルフィン）とは、[[オープンソース]]で開発されている[[ニンテンドーゲームキューブ|ゲームキューブ]]・[[Wii]]および[[トライフォース (アーケードゲーム基板)|トライフォース]]の[[ゲームエミュレータ]]である。対応プラットフォームは[[Microsoft Windows|Windows]]、[[macOS]]、[[Linux]]、[[Android]]<ref>[https://dolphin-emu.org/docs/faq/ Hardware and system requirements] 2014年9月25日観覧</ref>。ソフトウェア名はゲームキューブの開発コード名から由来している<ref>[[IGN]]：[http://www.ign.com/articles/1999/05/05/say-hello-to-project-dolphin Say Hello to Project Dolphin] 1999年5月4日</ref>。 |
'''Dolphin'''（ドルフィン）とは、[[オープンソース]]で開発されている[[ニンテンドーゲームキューブ|ゲームキューブ]]・[[Wii]]および[[トライフォース (アーケードゲーム基板)|トライフォース]]の[[ゲームエミュレータ]]である。対応プラットフォームは[[Microsoft Windows|Windows]]、[[macOS]]、[[Linux]]、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]<ref>[https://dolphin-emu.org/docs/faq/ Hardware and system requirements] 2014年9月25日観覧</ref>。ソフトウェア名はゲームキューブの開発コード名から由来している<ref>[[IGN]]：[http://www.ign.com/articles/1999/05/05/say-hello-to-project-dolphin Say Hello to Project Dolphin] 1999年5月4日</ref>。 |
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== 歴史 == |
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[[2012年]][[12月25日]]のバージョン3.5で、[[FreeBSD]]がサポートされた<ref>[https://forums.dolphin-emu.org/Thread-red-notice-2-announcement-dolphin-3-5-release-announcement Dolphin 3.5 Release Announcement] 2013年9月22日閲覧</ref>。 |
[[2012年]][[12月25日]]のバージョン3.5で、[[FreeBSD]]がサポートされた<ref>[https://forums.dolphin-emu.org/Thread-red-notice-2-announcement-dolphin-3-5-release-announcement Dolphin 3.5 Release Announcement] 2013年9月22日閲覧</ref>。 |
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[[2013年]][[4月6日]]には、[[Google]]の[[Android]]に初めて対応した。[[OpenGL ES|OpenGL ES 3.0]]に対応したハードウェアが必要で、OSも[[Androidのバージョン履歴|Android 4.3]]以降が必要である。開発者は[[Samsung Galaxy S4]]を使用したデモを公開した<ref>[https://forums.dolphin-emu.org/Thread-green-notice-development-thread-donations-for-dolphin-android-development Donations for Dolphin Android Development] 2013年5月4日閲覧</ref>。 |
[[2013年]][[4月6日]]には、[[Google]]の[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]に初めて対応した。[[OpenGL ES|OpenGL ES 3.0]]に対応したハードウェアが必要で、OSも[[Androidのバージョン履歴|Android 4.3]]以降が必要である。開発者は[[Samsung Galaxy S4]]を使用したデモを公開した<ref>[https://forums.dolphin-emu.org/Thread-green-notice-development-thread-donations-for-dolphin-android-development Donations for Dolphin Android Development] 2013年5月4日閲覧</ref>。 |
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[[2013年]][[10月12日]]に公開されたバージョン4.0-155で、DirectX 9はプロジェクトから削除され、DirectX 11とOpenGLのみがサポートされることになった。開発元のDolphinチームは「D3D9（DirectX 9）の機能には問題があり、それらに対処するには無駄な時間が掛かり開発が停滞するからだ。」と述べている<ref>[https://dolphin-emu.org/blog/2013/10/12/d3d9-why-its-not-part-dolphins-future/ D3D9: Why It's Not a Part of Dolphin's Future ]</ref>。 |
[[2013年]][[10月12日]]に公開されたバージョン4.0-155で、DirectX 9はプロジェクトから削除され、DirectX 11とOpenGLのみがサポートされることになった。開発元のDolphinチームは「D3D9（DirectX 9）の機能には問題があり、それらに対処するには無駄な時間が掛かり開発が停滞するからだ。」と述べている<ref>[https://dolphin-emu.org/blog/2013/10/12/d3d9-why-its-not-part-dolphins-future/ D3D9: Why It's Not a Part of Dolphin's Future ]</ref>。 |
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2020年9月6日 (日) 08:25時点における版
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 Dolphin 5.0をWindows 10上で実行している様子 | |
| 作者 | F|RES, Henrik Rydgård (ector)[1][2] |
|---|---|
| 開発元 | Dolphin Emulator Project |
| 初版 | 2003年9月22日 |
| 最新版 |
5.0 - 2016年6月24日
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| リポジトリ | https://github.com/dolphin-emu/dolphin |
| プログラミング 言語 | C++, C[3] |
| 対応OS | Windows 7以降、OS X 10.10以降、Linux、Android 5.0以降（すべてのOSにおいて64bitのみ対応） |
| プラットフォーム |
x86-64 ARM64 |
| 対応言語 | 17言語[4] |
| サポート状況 | 開発中 |
| 種別 | ゲームエミュレータ |
| ライセンス | GNU GPL バージョン2+ |
| 公式サイト | Dolphin Emulator |
Dolphin（ドルフィン）とは、オープンソースで開発されているゲームキューブ・Wiiおよびトライフォースのゲームエミュレータである。対応プラットフォームはWindows、macOS、Linux、Android[5]。ソフトウェア名はゲームキューブの開発コード名から由来している[6]。
歴史
誕生
2003年にゲームキューブのエミュレータとして初版リリースされた。初版ではオーディオには対応していなかった。
2004年のバージョン1.01公開を最後に、プロジェクトは一度開発を終了した[7]。
2005年にプロジェクトを再開することが発表された。2007年に公開されたバージョン1.03で、オーディオの再生に対応した。
Wii対応とオープンソース化
2008年7月13日にオープンソースとして、SVNを用いてGoogle CodeにGPLv2で公開された。この時点でWiiのエミュレーションもサポートした。
2011年7月にバージョン3.0がリリースされた。2.0からおよそ2500個がコミットされ、GUIの改良や各種機能が追加された。DirectX 11とXaudio2が新たに取り入れられた。新たに8言語（アラビア語・ブラジルポルトガル語・フランス語・ギリシア語・ハンガリー語・ポルトガル語・スペイン語・トルコ語）に翻訳され標準で追加された。
2012年12月25日のバージョン3.5で、FreeBSDがサポートされた[8]。
2013年4月6日には、GoogleのAndroidに初めて対応した。OpenGL ES 3.0に対応したハードウェアが必要で、OSもAndroid 4.3以降が必要である。開発者はSamsung Galaxy S4を使用したデモを公開した[9]。
2013年10月12日に公開されたバージョン4.0-155で、DirectX 9はプロジェクトから削除され、DirectX 11とOpenGLのみがサポートされることになった。開発元のDolphinチームは「D3D9（DirectX 9）の機能には問題があり、それらに対処するには無駄な時間が掛かり開発が停滞するからだ。」と述べている[10]。
2014年5月19日に開発チームは、WindowsとLinuxの32ビットアプリケーションのサポートを終了すると発表した[11]。ただし発表以前のバージョンは32ビットアプリケーションでも提供される。（32ビットアプリケーションの最終バージョンは4.0-1609）
特徴
ゲームのコントローラとして、キーボードやゲームパッドに加えて、Bluetooth経由でWiiリモコンを利用できる。
ネットワーク機能として、ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応しており、Dolphinを使用するプレイヤーに限らず、Wii実機にも接続することができる。
グラフィック面では、高解像度化やワイドスクリーン化、アンチエイリアスや異方性フィルタリングの実行、NVIDIAの3D Vision対応などが行われている(ただし、正常に動作するのはマリオカートWiiなどの一部のみ)。エミュレータながらも、実機のゲーム機の性能を超えていると評価されている[12]。
チートコードの実行、プロアクションリプレイ対応、途中セーブ、フレームスキップ実行、JITコンパイラ、TASツールといった機能が備わっている。
評価
実行できるゲームソフトのタイトル数が多いと評価する声もある[7]。
ゲーム評価サイトであるEurogamerと1UP.comは、ハイビジョン画質でゲームがプレイできると評価した[13][14]。
出典
- ^ Rydgård, Henrik. “Projects”. 8 January 2020閲覧。
- ^ “PPSSPP”. Emulation King. 8 January 2020閲覧。
- ^ Dolphin on Github.com
- ^ “Dolphin Emulator”. transifex.com. 8 January 2020閲覧。
- ^ Hardware and system requirements 2014年9月25日観覧
- ^ IGN：Say Hello to Project Dolphin 1999年5月4日
- ^ a b Dolphin emulator final build available 2014年9月25日観覧
- ^ Dolphin 3.5 Release Announcement 2013年9月22日閲覧
- ^ Donations for Dolphin Android Development 2013年5月4日閲覧
- ^ D3D9: Why It's Not a Part of Dolphin's Future
- ^ Obituary for 32-bit 2014年5月21日
- ^ How Your Wii Games Would Look In 720p Luke Plunkett Kotaku 2009年3月27日
- ^ Eurogamer：Wii emulator runs Mario Galaxy in 720p 2012年11月25日観覧
- ^ 1UP.com：See What Super Mario Galaxy Looks Like in 720p 2012年11月25日観覧
関連項目
外部リンク
- Dolphin Emulator（公式サイト）
- Dolphin Emulator（GitHub）
- GC+Wiiエミュレータ Wiki（非公式wiki）