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「MuseScore (楽譜作成ソフト)」の版間の差分

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ユーザーのコミュニティを大切にしており、musescore.org<ref>[https://musescore.org musescore.org] 2018年7月9日閲覧</ref>では、ディスカッションフォーラム、無料のオンラインハンドブック、解説動画などがある。また、楽譜共有サイト、musescore.com<ref>[https://musescore.com musescore.com] 2018年7月9日閲覧</ref>では、ユーザー同士がオンラインで自分の作成した楽譜をシェア、閲覧することができる。
ユーザーのコミュニティを大切にしており、musescore.org<ref>[https://musescore.org musescore.org] 2018年7月9日閲覧</ref>では、ディスカッションフォーラム、無料のオンラインハンドブック、解説動画などがある。また、楽譜共有サイト、musescore.com<ref>[https://musescore.com musescore.com] 2018年7月9日閲覧</ref>では、ユーザー同士がオンラインで自分の作成した楽譜をシェア、閲覧することができる。


姉妹品として、作った楽譜を再生することができる閲覧用[[アプリ]]が[[iPhone]]、[[iPad]]、[[Android]]用にリリースされている。ただし編集は出来ない。
姉妹品として、作った楽譜を再生することができる閲覧用[[アプリ]]が[[iPhone]]、[[iPad]]、[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]用にリリースされている。ただし編集は出来ない。


エンジンにQtWebKitを使っており、[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]が違っても一貫性のある操作性と[[ユーザインタフェース]]を実現している。[[オープンソースソフトウェア]]のため、非常に多数の開発者がMuseScoreの開発に携わっている。
エンジンにQtWebKitを使っており、[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]が違っても一貫性のある操作性と[[ユーザインタフェース]]を実現している。[[オープンソースソフトウェア]]のため、非常に多数の開発者がMuseScoreの開発に携わっている。

2020年9月6日 (日) 07:13時点における版

MuseScore
作者 Werner Schweer
開発元 Werner Schweer, Nicolas Froment, Thomas Bonteほか
初版 2002年9月2日 (22年前) (2002-09-02)
最新版
3.5.0.13199 / 2020年8月7日 (4年前) (2020-08-07)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++, Qt
使用エンジン QtWebKit 5.9.9
対応OS Microsoft Windows, Linux, Macほか
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サイズ 105MB
対応言語
サポート状況 開発中
種別 楽譜作成ソフトウェア
ライセンス FLOSS, GNU General Public License
公式サイト musescore.org
テンプレートを表示

MuseScore(ミューズスコア)はベルギーブリュッセルを拠点に開発されている無料の楽譜作成ソフトウェア[1]WindowsMacLinux等に対応している。月間または年間サブスクリプション契約することで、作成したファイルを保存できるクラウドストレージやiOSやAndroidから出ているスマホ版アプリが使用することが出来る。

概要

GNU General Public Licenseのもと、オープンソースソフトウェアとしてリリースされている。リードシート、ピアノ曲、ギターのタブ譜、バンドスコア、合唱曲、オーケストラ[2]など、あらゆるタイプの楽譜を作成することが出来る。高価な楽譜作成ソフトとほぼ同じ機能を持ってるのにもかかわらず、無料のオープンソースソフトウェアであり、シンプルなユーザインタフェースを特徴としている。PDF出力による解像度はFinaleSibeliusと比べても見劣りするものではない。

ユーザーのコミュニティを大切にしており、musescore.org[3]では、ディスカッションフォーラム、無料のオンラインハンドブック、解説動画などがある。また、楽譜共有サイト、musescore.com[4]では、ユーザー同士がオンラインで自分の作成した楽譜をシェア、閲覧することができる。

姉妹品として、作った楽譜を再生することができる閲覧用アプリiPhoneiPadAndroid用にリリースされている。ただし編集は出来ない。

エンジンにQtWebKitを使っており、プラットフォームが違っても一貫性のある操作性とユーザインタフェースを実現している。オープンソースソフトウェアのため、非常に多数の開発者がMuseScoreの開発に携わっている。

Qtのバージョン4で開発しているときには問題はなかったものの、バージョン5の現在、その信頼性に疑問符がつけられている[5]。バージョンアップで不可能になった技術がある。採用されているQtは5.9.9のままである。

特徴

Werner Schweerによって開発されたソフトウェアである。一般的に発売されている楽譜作成ソフトとは異なり、フリーのオープンソースソフトウェアである。ソースコードが公開されており、ユーザーによる改変が可能。1.0ではGNU LilyPondのフォントEmmentalerが用いられていたが、3.0ではそれに加えBravuraが使える。サウンドフォントの置き換えが可能。また、楽譜をPDF, SVG, PNGで綺麗に出力することが可能であり、音声ファイルとしてもWAV, Ogg, FLACの形で保存することが可能である。

大きな特徴は、楽譜ファイルをさらに圧縮した「圧縮楽譜ファイル」の形で保存が可能なことにより、多くのファイル数を作成してもFinaleSibeliusの数分の1で保存が簡単な点がある。代表的な楽譜作成ソフトと比べると起動の遅延問題が指摘されているが、開発が各国のユーザーで展開されることやQtのバージョンアップ[6]により改善されることが望まれている。多言語展開がなされている。Qtの描画機能に拠っているためにバージョン互換性はほとんど全くなく、3.0 Nightlyで2.3.1以前の楽譜を開くことはできるものの、レイアウトは完全に崩れる。

Nightlyバージョンは日々更新されているものの、原則としてMacから開発されている。Windows版やLinux版のNightlyも入手できるが動作は保証していない。

歴史

元々はドイツ人のWerner Schweerによって作られたLinuxソフトウェアMusEMIDI/オーディオミュージックシーケンサー)のフォークとして2000年代初めにスタートしたプロジェクトである。

当初はMusE自体に、楽譜が作成できるオプションを追加しようとしたが、この機能を楽譜作成ソフトウェア、MuseScoreとして独立させるほうが良いという考えに至った。[7][8]当初はLinuxのみでの開発であったが、フランス人のNicolas Fromentがチームに加わり、バグの修正とWindowsMacでも使えるようにソースコードを移行する手助けをした。

その後3人目の開発者であるベルギー人のThomas Bonte[9]が加わり、ウェブサイトmusescore.orgとmusescore.com、そしてコミュニティの運営を担当している。現在、本社オフィスはベルギーにあり、その他フランスドイツにも支部が存在する。日本国内では2019年からギタリスト萩原健也とエンドースメント契約を交わし、ワークショップなどを開催している[10]

2020年8月9日現在のバージョンは3.5.0.13199である。

脚注

  1. ^ Press”. MuseScore. 2019年11月8日閲覧。
  2. ^ How to install and use MuseScore to create your own music”. opensource.com. 2019年1月3日閲覧。
  3. ^ musescore.org 2018年7月9日閲覧
  4. ^ musescore.com 2018年7月9日閲覧
  5. ^ Compilation of MuseScore with Visual Studio Community (MSVC) Release”. musescore.org. musescore.org. 2020年1月28日閲覧。
  6. ^ webcache.googleusercontent.comからのアーカイブ 2 May 2017 13:05:59 UTC閲覧。
  7. ^ At the Sounding Edge: Music Notation Software, the Final Installment”. Linux Journal (6 April 2006). 2019年8月23日閲覧。
  8. ^ WYSIWYG music app makes a score”. Blog. SourceForge. 2019年8月23日閲覧。
  9. ^ Thomas Bonte”. archive.fosdem.org. 2019年1月3日閲覧。
  10. ^ 公式サイト”. Haluna Guitar Studio. 2019年11月8日閲覧。

外部リンク