「紀伊中ノ島駅」の版間の差分
→歴史: リンク調整 |
|||
66行目: | 66行目: | ||
* [[1993年]]([[平成]]5年) |
* [[1993年]]([[平成]]5年) |
||
** [[3月18日]] - ラッシュ時の快速停車が廃止される。 |
** [[3月18日]] - ラッシュ時の快速停車が廃止される。 |
||
** [[7月1日]] - [[ |
** [[7月1日]] - [[運行管理システム (JR西日本)#阪和線システム(初代)|阪和線運行管理システム(初代)]]導入。 |
||
* [[2003年]](平成15年)[[11月1日]] - [[ICカード]]「[[ICOCA]]」の利用が可能となる<ref>[http://web.archive.org/web/20040803184954/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030820a.html 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜](インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日</ref>。 |
* [[2003年]](平成15年)[[11月1日]] - [[ICカード]]「[[ICOCA]]」の利用が可能となる<ref>[http://web.archive.org/web/20040803184954/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030820a.html 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜](インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日</ref>。 |
||
* [[2009年]](平成21年) - 「JR紀伊中ノ島駅のレール構築物」が推薦産業遺産に認定される。 |
* [[2009年]](平成21年) - 「JR紀伊中ノ島駅のレール構築物」が推薦産業遺産に認定される。 |
||
* [[2013年]](平成25年)[[9月28日]] - [[ |
* [[2013年]](平成25年)[[9月28日]] - [[運行管理システム (JR西日本)#阪和線システム(2代)|阪和線運行管理システム]]を2代目のものに更新。 |
||
* [[2017年]](平成29年)[[5月27日]] - [[自動改札機]]の使用開始。 |
* [[2017年]](平成29年)[[5月27日]] - [[自動改札機]]の使用開始。 |
||
* [[2018年]](平成30年)[[3月17日]] - [[駅ナンバリング]]が導入され、使用を開始。 |
* [[2018年]](平成30年)[[3月17日]] - [[駅ナンバリング]]が導入され、使用を開始。 |
2020年8月21日 (金) 09:18時点における版
紀伊中ノ島駅* | |
---|---|
駅舎(2018年10月) | |
きいなかのしま Kii-Nakanoshima | |
◄JR-R52 六十谷 (3.0 km) (1.1 km) 和歌山 JR-R54► | |
所在地 | 和歌山県和歌山市中之島391-4 |
駅番号 | JR-R53 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 阪和線 |
キロ程 | 60.2 km(天王寺起点) |
電報略号 | ナシ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
429人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)1月1日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
紀伊中ノ島駅(きいなかのしまえき)は、和歌山県和歌山市中之島にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。駅番号はJR-R53。
歴史
大阪と和歌山を高速に結ぶことを目的として建設された阪和電気鉄道の中間駅として1932年(昭和7年)1月1日に開業した。当初から築堤上にある駅で、この駅のすぐそばで既存の鉄道省(国有鉄道)和歌山線の線路を乗り越えていた。この当時、国鉄和歌山線は東側の田井ノ瀬駅からまっすぐ西へ向かい和歌山駅(現在の紀和駅)へと通じていた。
その後、双方の連絡を行うために1935年(昭和10年)1月1日に両者の交点付近に国鉄が紀伊中ノ島駅を開業させ、同時に阪和電気鉄道の駅は102 m南の交点付近へ移転した。この時に国鉄が建設した駅舎が現存する駅舎で、またこの時に阪和電気鉄道が建設したホームが現存するホームである。国鉄・阪和電気鉄道がそれぞれ駅舎を設けていたが、1936年(昭和11年)9月25日に阪和電気鉄道の駅名を国鉄に合わせて紀伊中ノ島と改称するとともに、阪和電気鉄道側の駅舎は撤去され、駅を共同使用するようになった。その後阪和電気鉄道は南海鉄道を経て国鉄に買収され、国鉄阪和線となり阪和線と和歌山線の乗換駅となった。
阪和電気鉄道が乗りいれた東和歌山駅(現在の和歌山駅)が重要になるにつれて、和歌山線の田井ノ瀬駅から東和歌山駅へ乗り入れる線路(当時は貨物支線として設定)が1961年(昭和36年)に完成し、1968年(昭和43年)には従来の和歌山駅を紀和駅へ、従来の東和歌山駅を和歌山駅へ改称した。 この貨物支線経由の旅客列車は当初、準急列車だけであったが、やがて普通列車にもこちらを経由する列車が設定されるようになった。1972年(昭和47年)3月15日のダイヤ改正で和歌山線の定期列車がすべて和歌山駅へ直通するようになると、田井ノ瀬から当駅を経由して紀和へ向かう元来の和歌山線は支線へ転落し、1974年(昭和49年)9月30日限りで廃止となった。これにより、当駅は阪和線単独の中間駅となり、乗換駅としての機能を失った。
2008年(平成20年)8月に、この駅のホーム(阪和電気鉄道が建設したもの)の屋根を支える鉄骨が、八幡製鉄所が操業を開始した当初に製造したレールを転用したものであることが発見された。レールを転用したホーム屋根骨組みは各地に存在するものであるが、八幡製鉄所の創業当時のレールは珍しく、日本の重工業・鉄鋼史の面から貴重な産業遺産と評価され、2009年(平成21年)に産業考古学会の推薦産業遺産[1][2]として認定された。
和歌山線との乗換駅となった当初は和歌山線側が短距離運用のガソリンカーのみ停車としたため、阪和電気鉄道側もガソリンカーに連絡する特急・急行のみ停車していた(特急は超特急のうち当駅停車列車を改称したもの。上り2本、下り1本)[3]。同年11月の改正で和歌山線の通過列車が和歌山市行き最終1本のみとなると阪和側の停車本数も増加し[4]、1937年6月の改正で全ての特急・急行が停車するようになった[5]。国有化し国鉄阪和線になった後は快速列車の停車駅となり、1993年3月17日までは一部の快速列車が停車していた。その後、2011年3月12日のダイヤ改正で紀州路快速の多くが日根野駅 - 和歌山駅間で各駅停車としたため、朝のラッシュを終えた時間帯のみ快速が停車するようになった。
年表
- 1932年(昭和7年)
- 1935年(昭和10年)
- 1936年(昭和11年)
- 1937年(昭和12年)4月1日 - 阪和電鉄ダイヤ改正。全ての特急と急行が停車するようになる。直急は廃止[5]。
- 1939年(昭和14年)下半期 - 阪和電鉄がホームを延長し4両編成に対応[7]。
- 1940年(昭和15年)12月1日 - 阪和電鉄が南海鉄道に吸収合併され[8]、南海山手線と鉄道省和歌山線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日 -南海山手線が戦時買収により国有化され、運輸通信省(国鉄)阪和線所属となる[8]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 和歌山線の田井ノ瀬 - 紀伊中ノ島 - 紀和間が廃止。阪和線のみの駅となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 無人駅化[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[8]。
- 1993年(平成5年)
- 3月18日 - ラッシュ時の快速停車が廃止される。
- 7月1日 - 阪和線運行管理システム(初代)導入。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[10]。
- 2009年(平成21年) - 「JR紀伊中ノ島駅のレール構築物」が推薦産業遺産に認定される。
- 2013年(平成25年)9月28日 - 阪和線運行管理システムを2代目のものに更新。
- 2017年(平成29年)5月27日 - 自動改札機の使用開始。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅で、開業時からの古い駅舎が現在も残っている。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
かつてこの駅が和歌山線との乗り換え駅であった名残で、駅舎から和歌山線ホームを通って阪和線ホームへ達する構造であるため、2016年現在も和歌山線ホームの痕跡が残るものの、旧和歌山線ホームは、駅舎付近が阪和線ホームへの通路として使われている他は、閉鎖もしくは撤去されている。駅舎は2016年現在は、単なる待合スペースとなっている。
構内にグループ会社の研修施設・JR西日本メンテック和歌山道場がある。
和歌山駅が管理している無人駅である。自動改札機・簡易型自動券売機が設置されており、ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。トイレは改札外に男女共用汲み取り式の物がある。
自動改札機は以前は扉のない簡易型であったが、2017年5月27日に[要出典]扉付きの自動改札機に変更された。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 阪和線 | 上り | 日根野・天王寺・大阪方面 |
2 | 下り | 和歌山方面 |
利用状況
「和歌山県統計年鑑[11][12]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 312 |
1999年 | 324 |
2000年 | 296 |
2001年 | 301 |
2002年 | 276 |
2003年 | 272 |
2004年 | 285 |
2005年 | 277 |
2006年 | 273 |
2007年 | 278 |
2008年 | 274 |
2009年 | 261 |
2010年 | 295 |
2011年 | 344 |
2012年 | 354 |
2013年 | 378 |
2014年 | 389 |
2015年 | 403 |
2016年 | 398 |
2017年 | 407 |
2018年 | 429 |
駅周辺
周辺は主に住宅地である。
- 和歌山市立紀之川中学校
- 和歌山天王郵便局
以前は以下の停留所が存在したが、2020年3月末を以て、路線と共に廃止された。
- 和歌山バス那賀那賀線 阪和駅前停留所
隣の駅
かつて存在した路線
脚注
- ^ 小山 徹・大島 一郎「産業考古学会 2009年度推薦産業遺産にJR紀伊中ノ島駅の初期官営製鉄所製レール構築物を認定」『鉄道ピクトリアル』No.824(2009年10月) pp.112 - 113 電気車研究会
- ^ 産業考古学会 推薦産業遺産 一覧 - 産業考古学会
- ^ a b 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、172頁。ISBN 978-4885400612。
- ^ a b 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、178頁。ISBN 978-4885400612。
- ^ a b 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、185頁。ISBN 978-4885400612。
- ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、184頁。ISBN 978-4885400612。
- ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、102頁。ISBN 978-4885400612。
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。
- ^ 日本国有鉄道公示S60.3.12公181
- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ 和歌山県統計年鑑 - 和歌山県
- ^ 平成30年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
関連項目
外部リンク
- 紀伊中ノ島駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道