「南桑田郡」の版間の差分
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2020年8月17日 (月) 10:00時点における版
南桑田郡(みなみくわだぐん)は、1879年から1959年まで京都府にあった郡。
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
歴史
郡発足までの沿革
- 「旧高旧領取調帳」に記載されている、桑田郡のうち後の当郡域の、明治初年時点での支配は以下の通り。篠山藩領のうち春日部村・大芝原新田・小口村は幕末時点では京都代官が管轄する幕府領であったが、明治2年に領地替えとなった[1]。(1町100村)
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 旗本領 | 17村 | 牧村、穴太村、東加舎村、井手村、猪倉村、柿花村、鹿谷村、太田村、奥条村、金岐宿村、川関村、北ノ庄村、河原尻村、馬路村、池尻村、毘沙門村、出雲村 |
藩領 | 丹波亀山藩 | 1町 49村 |
亀山[2]、馬堀村、山本村、王子村、篠村、森村、広田村、浄法寺村、柏原村、三宅村、古世村、上矢田村、中矢田村、下矢田村、荒塚村、安町村、追分村、余部村、中畑村、二料村、出灰村、杉生村、田能村、鎌倉村[3]、栢原村、小泉村、神原村、犬飼村、重利村、南条村、西条村、西加舎村、宮川村、神前村、天川村、芦山村、佐伯村、宇津根村、小林村、高野林村、今津村、千原村、小川村、勝林島村、南保津村、北保津村、国分村、中村(現・亀岡市千歳町千歳)、美濃田村、山階村 |
丹波園部藩 | 5村 | 平松村、中野村、広野村、土ヶ畑村、大井村 | |
丹波篠山藩 | 3村 | 春日部村、大芝原新田、印地村 | |
摂津高槻藩 | 13村 | 倉谷村、湯谷村、南掛村、犬甘野村、笑路村、万願寺村、神地村、柚原村、大野村、大槻並村、中村(現・亀岡市曽我部町中)、寺村、法貴村 | |
篠山藩・高槻藩 | 1村 | 東掛村 | |
幕府領・藩領 | 旗本領・亀岡藩 | 7村 | 吉田村、穴川村、南金岐村、北金岐村、拝田村、湯井村、江島里村 |
旗本領・篠山藩 | 2村 | 小口村、杉村 | |
旗本領・高槻藩 | 1村 | 寺田村 | |
その他 | 元御除料 | 2村 | 千ヶ畑村、並河村 |
元御除料・亀岡藩 | 1村 | 土田村 |
- 慶応4年閏4月28日(1868年6月18日) - 旗本領などが久美浜県の管轄となる。
- 明治2年6月19日(1869年7月27日) - 丹波亀山藩が任知藩事にともない改称して亀岡藩となる。それにともない亀山が改称して亀岡町となる。
- 明治4年
- 明治7年(1874年) - 大井村が並河村に合併。(1町100村)
- 明治8年(1875年)(1町94村)
- 出雲村・中村(現・亀岡市千歳町千歳)・江島里村・小口村が合併して千歳村となる。
- 美濃田村・山階村・印地村・杉村が合併して旭村となる。
- 明治9年(1876年)(1町92村)
- 南保津村・北保津村が合併して保津村となる。
- 池尻村が馬路村に合併。
郡発足以降の沿革
- 明治12年(1879年)4月10日 - 郡区町村編制法の京都府での施行により、桑田郡のうち亀岡町など1町92村の区域をもって南桑田郡が発足。郡役所が亀岡町の旧亀岡藩作事場跡に設置。
- 明治14年(1881年) - 金岐宿村が改称して小金岐村となる。
- 明治16年(1883年) - 篠村の一部が分立して野条村となる。(1町93村)
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、下記の町村が発足。特記以外は全域が現・亀岡市。(1町17村)
- 亀岡町 ← 亀山町[4]、中矢田村、三宅村、下矢田村、古世村、上矢田村、安町村、荒塚村、追分村、余部村、宇津根村
- 篠村 ← 篠村、王子村、山本村、馬堀村、柏原村、野条村、広田村、森村、浄法寺村
- 樫田村 ← 田能村、二料村、杉生村、中畑村、出灰村(現・大阪府高槻市)
- 東別院村 ← 東掛村、神原村、小泉村、栢原村、鎌倉村、倉谷村、南掛村、湯谷村、大野村
- 西別院村 ← 柚原村、万願寺村、大槻並村、笑路村、犬甘野村、神地村(現・亀岡市)、寺田村、牧村(現・大阪府豊能郡豊能町)
- 曽我部村 ← 寺村、法貴村、中村、春日部村、犬飼村、西条村、南条村、重利村、穴太村
- 吉川村 ← 吉田村、穴川村
- 薭田野村 ← 佐伯村、太田村、天川村、鹿谷村、柿花村、芦山村、奥条村
- 本梅村 ← 西加舎村、東加舎村、井手村、平松村、中野村
- 畑野村 ← 土ヶ畑村、千ヶ畑村、広野村
- 宮前村 ← 宮川村、猪倉村、神前村
- 大井村 ← 並河村、土田村、小金岐村、南金岐村、北金岐村
- 千代川村 ← 北ノ庄村、湯井村、拝田村、川関村、千原村、今津村、高野林村、小川村、小林村
- 馬路村 ← 馬路村、大芝原新田
- 旭村(単独村制)
- 千歳村 ← 千歳村、国分村、毘沙門村
- 河原林村 ← 河原尻村、勝林島村
- 保津村(単独村制)
- 明治32年(1899年)7月1日 - 郡制を施行。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和30年(1955年)1月1日 - 亀岡町・東別院村・西別院村・曽我部村・吉川村・薭田野村・本梅村・畑野村・宮前村・大井村・千代川村・馬路村・旭村・千歳村・河原林村・保津村が合併して亀岡市が発足し、郡より離脱。(2村)
- 昭和33年(1958年)4月1日 - 樫田村が大阪府高槻市に編入。(1村)
- 昭和34年(1959年)9月30日 - 篠村が亀岡市に編入。同日南桑田郡消滅。
変遷表
自治体の変遷
旧郡 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
桑田郡 | 亀岡町 | 亀岡町 | 亀岡町 | 亀岡町 | 昭和30年1月1日 亀岡市 |
亀岡市 | 亀岡市 |
東別院村 | 東別院村 | 東別院村 | 東別院村 | ||||
曽我部村 | 曽我部村 | 曽我部村 | 曽我部村 | ||||
吉川村 | 吉川村 | 吉川村 | 吉川村 | ||||
薭田野村 | 薭田野村 | 薭田野村 | 薭田野村 | ||||
本梅村 | 本梅村 | 本梅村 | 本梅村 | ||||
畑野村 | 畑野村 | 畑野村 | 畑野村 | ||||
宮前村 | 宮前村 | 宮前村 | 宮前村 | ||||
大井村 | 大井村 | 大井村 | 大井村 | ||||
千代川村 | 千代川村 | 千代川村 | 千代川村 | ||||
馬路村 | 馬路村 | 馬路村 | 馬路村 | ||||
旭村 | 旭村 | 旭村 | 旭村 | ||||
千歳村 | 千歳村 | 千歳村 | 千歳村 | ||||
河原林村 | 河原林村 | 河原林村 | 河原林村 | ||||
保津村 | 保津村 | 保津村 | 保津村 | ||||
篠村 | 篠村 | 篠村 | 篠村 | 昭和34年9月30日 亀岡市に編入 | |||
西別院村 | 西別院村 | 西別院村 | 西別院村 | 昭和30年1月1日 亀岡市 | |||
昭和33年4月1日 旧西別院村域の一部を 大阪府豊能郡東能勢村 (現・豊能町)に編入 |
豊能町 | 豊能町 | |||||
樫田村 | 樫田村 | 樫田村 | 樫田村 | 昭和33年4月1日 大阪府高槻市に編入 |
高槻市 | 高槻市 |
行政
- 郡長
脚注
参考文献
- 角川日本地名大辞典 26 京都府
- 旧高旧領取調帳データベース
- 大植四郎 編『国民過去帳 明治之巻』尚古房、1935年 。
関連項目
先代 桑田郡 |
行政区の変遷 1879年 - 1959年 |
次代 (消滅) |