コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「周書」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 「チ・キュウ」→「螭・虬」の改名に伴うリンク修正依頼 (宇文虬) - log
Cewbot (会話 | 投稿記録)
65行目: 65行目:
#列伝第三十八 孝義 - [[李棠]]・[[柳檜]]・[[杜叔毘|杜叔毗]]・[[荊可]]・[[秦族]]・[[皇甫遐]]・[[張元]]
#列伝第三十八 孝義 - [[李棠]]・[[柳檜]]・[[杜叔毘|杜叔毗]]・[[荊可]]・[[秦族]]・[[皇甫遐]]・[[張元]]
#列伝第三十九 芸術 - [[冀儁]]・[[蒋昇]]・[[姚僧垣]]・[[黎景熙]]・[[趙文淵|趙文深]]・附[[衛元嵩]]・[[チョ該|褚該]]
#列伝第三十九 芸術 - [[冀儁]]・[[蒋昇]]・[[姚僧垣]]・[[黎景熙]]・[[趙文淵|趙文深]]・附[[衛元嵩]]・[[チョ該|褚該]]
#列伝第四十 - [[蕭サツ|蕭詧]]
#列伝第四十 - [[蕭詧]]
#列伝第四十一 異域上 - [[高麗]]・[[百済]]・蛮・獠・[[宕昌国|宕昌]]・[[鄧至]]・[[白蘭羌|白蘭]]・[[氐]]・[[稽胡]]・[[奚|庫莫奚]]
#列伝第四十一 異域上 - [[高麗]]・[[百済]]・蛮・獠・[[宕昌国|宕昌]]・[[鄧至]]・[[白蘭羌|白蘭]]・[[氐]]・[[稽胡]]・[[奚|庫莫奚]]
#列伝第四十二 異域下 - [[突厥]]・[[吐谷渾]]・[[高昌]]・[[楼蘭|鄯善]]・[[焉耆]]・[[亀茲]]・[[ホータン王国|于闐]]・[[エフタル|嚈噠]]・[[ソグド人|粟特]]・[[安息]]・[[波斯]]
#列伝第四十二 異域下 - [[突厥]]・[[吐谷渾]]・[[高昌]]・[[楼蘭|鄯善]]・[[焉耆]]・[[亀茲]]・[[ホータン王国|于闐]]・[[エフタル|嚈噠]]・[[ソグド人|粟特]]・[[安息]]・[[波斯]]

2020年8月13日 (木) 02:58時点における版

周書』(しゅうしょ、繁体字: 周書; 簡体字: 周书; 繁体字: 周書; 拼音: Zhōu Shū; ウェード式: Chou-shu)は、令狐徳棻らが太宗の勅命によって撰した紀伝体の断代史で、二十四史の一つである。西魏北周両朝の歴史を記録した正史である。『北周書』(ほくしゅうしょ)、『後周書』(こうしゅうしょ)とも呼ぶ。50巻、636年貞観10年)に完成した。

成立

秘書丞であった令狐徳棻は、高祖李淵武徳中(618年 - 627年)に、未撰修であった北斉・北周・の五朝の正史の編纂を上表した。高祖は詔して諸臣に論議させたが、結局完成には至らなかった。628年(貞観2年)に、房玄齢を最高責任者の総監とする五朝史編纂事業が始まり、完成に至るが、本書はその一つである。史論部分は、岑文本によると言われている。

本書の基づいた資料は、隋の牛弘が書いた国史(未完成)18巻等とされている。本紀は西魏の宰相であった宇文泰に始まり、北周5帝の本紀が続く。列伝は皇后列伝に始まり、宗室や諸臣の列伝が続き、最後に儒林・孝義・芸術などの伝目が立てられる。外国伝を「異域伝」と称している点が、他の正史とは異なっている。また、巻48には、江陵に樹立された傀儡政権である後梁の記録が見られる。

評価

本書が依拠した牛弘らの諸書は、西魏・北周系の流れを受けた隋人の手になるものであり、北周にとって都合の悪い記事を避け、曲筆が多かったとされる。令狐徳棻は唐朝の臣下であるのに、牛弘らの曲筆を踏襲しているとして、後世批判されている。

魏書』や『北斉書』と同様に、本書も唐・の何れかの時期に散逸したため、北宋の仁宗代に校訂が行われたが、また散逸し、後の人が『北史』などによって補っている。最初、その後補部分には校語をつけていたが、それも、後には不明になってしまった。『二十二史考異』では、史臣論の部分が欠落する巻24・26・31-33が原本では無いと述べられ、巻31-32は『北史』を丸写ししたものであり、巻33は少し異同が存し、巻24・26は『北史』とも相違すると述べている。また、その他の部分にも誤脱や欠落が少なくないという。

内容

帝紀

  1. 帝紀第一 - 文帝
  2. 帝紀第二 - 文帝下
  3. 帝紀第三 - 孝閔帝
  4. 帝紀第四 - 明帝
  5. 帝紀第五 - 武帝
  6. 帝紀第六 - 武帝下
  7. 帝紀第七 - 宣帝
  8. 帝紀第八 - 静帝

列伝

  1. 列伝第一 皇后 - 文帝元皇后叱奴皇后・孝閔帝元皇后・明帝独孤皇后・武帝阿史那皇后李皇后・宣帝楊皇后朱皇后陳皇后元皇后尉遅皇后・静帝司馬皇后
  2. 列伝第二 - 邵恵公顥杞簡公連莒荘公洛生虞国公仲
  3. 列伝第三 - 晋蕩公護
  4. 列伝第四 - 斉煬王憲
  5. 列伝第五 - 文閔明武宣諸子
  6. 列伝第六 - 賀抜勝賀抜允賀抜岳侯莫陳悦念賢
  7. 列伝第七 - 寇洛李弼李暉李曜于謹
  8. 列伝第八 - 趙貴独孤信侯莫陳崇
  9. 列伝第九 - 梁禦若干恵怡峯劉亮王徳
  10. 列伝第十 - 王羆王慶遠王述王思政
  11. 列伝第十一 - 達奚武侯莫陳順豆盧寧豆盧永恩宇文貴楊忠王雄
  12. 列伝第十二 - 王盟王勵王懋賀蘭祥尉遅綱叱列伏亀閻慶
  13. 列伝第十三 - 尉遅迥王謙司馬消難
  14. 列伝第十四 - 周恵達楊寛楊鈞柳慶柳機柳弘
  15. 列伝第十五 - 蘇綽蘇椿
  16. 列伝第十六 - 盧弁
  17. 列伝第十七 - 李賢李遠李基
  18. 列伝第十八 - 長孫倹長孫紹遠斛斯徴
  19. 列伝第十九 - 赫連達韓果蔡祐常善辛威厙狄昌田弘梁椿梁台宇文測
  20. 列伝第二十 - 史寧陸騰賀若敦権景宣郭賢
  21. 列伝第二十一 - 王傑王勇宇文虬宇文盛耿豪高琳李和伊婁穆楊紹王雅達奚寔劉雄侯植
  22. 列伝第二十二 - 竇熾竇善于翼
  23. 列伝第二十三 - 韋孝寛韋敻梁士彦
  24. 列伝第二十四 - 申徽陸通柳敏盧柔唐瑾
  25. 列伝第二十五 - 厙狄峙楊薦趙剛王慶趙昶王悦趙文表
  26. 列伝第二十六 - 趙善元定楊𢷋裴寛楊旉
  27. 列伝第二十七 - 鄭孝穆崔謙崔猷裴侠薛端薛善
  28. 列伝第二十八 - 鄭偉楊纂段永王士良崔彦穆令狐整司馬裔裴果
  29. 列伝第二十九 - 寇儁韓褒趙粛徐招張軌李彦郭彦裴文挙
  30. 列伝第三十 - 蘇亮蘇湛柳虯呂思礼薛憕薛寘李昶元偉
  31. 列伝第三十一 - 韋瑱梁昕皇甫璠辛慶之辛昂王子直杜杲
  32. 列伝第三十二 - 尉遅運王軌宇文神挙宇文孝伯顔之儀楽運
  33. 列伝第三十三 - 王褒庾信
  34. 列伝第三十四 - 蕭撝蕭世怡蕭円粛蕭大圜宗懍劉璠柳霞
  35. 列伝第三十五 - 李延孫韋祐韓雄陳忻魏玄
  36. 列伝第三十六 - 泉企李遷哲楊乾運扶猛陽雄席固任果
  37. 列伝第三十七 儒林 - 盧誕盧光沈重樊深熊安生楽遜
  38. 列伝第三十八 孝義 - 李棠柳檜杜叔毗荊可秦族皇甫遐張元
  39. 列伝第三十九 芸術 - 冀儁蒋昇姚僧垣黎景熙趙文深・附衛元嵩褚該
  40. 列伝第四十 - 蕭詧
  41. 列伝第四十一 異域上 - 高麗百済・蛮・獠・宕昌鄧至白蘭稽胡庫莫奚
  42. 列伝第四十二 異域下 - 突厥吐谷渾高昌鄯善焉耆亀茲于闐嚈噠粟特安息波斯

参考文献