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** [[2010年アジア競技大会における卓球競技|2010アジア競技大会卓球競技]] 男子シングルス優勝
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** [[第51回世界卓球選手権個人戦|第51回世界選手権]][[ロッテルダム]]大会 男子シングルス3位、男子ダブルス優勝([[許キン|許昕]]と)
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** [[ITTFプロツアー]]・グランドファイナル(2011 [[ロンドン]]) 男子シングルス優勝
** [[ITTFプロツアー]]・グランドファイナル(2011 [[ロンドン]]) 男子シングルス優勝
** 全中国卓球選手権 男子シングルス優勝
** 全中国卓球選手権 男子シングルス優勝

2020年8月11日 (火) 09:39時点における版

馬龍
2013世界選手権男子シングルス丹羽孝希戦の馬龍
基本情報
よみがな ま りゅう[1]、マ・ロン
生年月日 (1988-10-20) 1988年10月20日(36歳)
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
出身地 遼寧省鞍山市
性別 男性
身長 176(5 ft 9 in)cm
体重 70(154 lb)kg
のサイズ 27.5cm
選手情報
最高世界ランク 1位 (2010年1月)
現在世界ランク 3位 (2020年3月)
利き腕
グリップ シェークハンド
ラケット 国用 狂飚龙5 W968-FL
フォア面ラバー 国狂3蓝海绵 42度
バック面ラバー 国狂3橙海绵 37度
シューズ ウェーブドライブ7
戦型 両面裏ソフトドライブ型
ITTFサイト ITTFプロフィール
役職 プロ卓球選手
ITTFワールドツアー戦歴
生涯成績 954試合 826勝 勝率87%
世界卓球選手権戦歴
出場大会数 14
初-最終出場 2006 - 2019
受賞歴
世界卓球殿堂 2013
獲得メダル
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
男子卓球


大会 1 2 3
オリンピック 3 0 0
世界卓球選手権 11 1 3
ワールドカップ 8 1 3
合計 22

2 6
オリンピック
2012 ロンドン 男子団体
2016 リオデジャネイロ 男子シングルス
2016 リオデジャネイロ 男子団体
世界卓球選手権
2006 ブレーメン 男子団体
2008 広州 男子団体
2009 横浜 男子シングルス
2009 横浜 男子ダブルス
2010 モスクワ 男子団体
2011 ロッテルダム 男子シングルス
2011 ロッテルダム 男子ダブルス
2012 ドルトムント 男子団体
2013 パリ 男子シングルス
2014 東京 男子団体
2015 蘇州 男子シングルス
2016 クアラルンプール 男子団体
2017 デュッセルドルフ 男子シングルス
2018 ハルムスタッド 男子団体
2019 ブダペスト 男子シングルス
ワールドカップ
2008年 リエージュ 男子シングルス
2009年 モスクワ 男子シングルス
2009年 リンツ 男子団体
2010年 ドバイ 男子団体
2011年 マクデブルク 男子団体
2012年 リヴァプール 男子シングルス
2013年 広州 男子団体
2014年 デュッセルドルフ 男子シングルス
2015年 ドバイ 男子団体
2015年 ハルムスタッド 男子シングルス
2017年 リエージュ 男子シングルス
2018年 ロンドン 男子団体
アジア大会卓球競技
2006 ドーハ 男子ダブルス
2006 ドーハ 混合ダブルス
2006 ドーハ 男子団体
2010 広州 男子シングルス
2010 広州 男子団体
2014 仁川 男子ダブルス
2014 仁川 男子団体
アジア卓球選手権
2005 済州島 男子団体
2005 済州島 混合ダブルス
2007 揚州 男子シングルス
2007 揚州 男子ダブルス
2007 揚州 男子団体
2009 ラクナウ 男子シングルス
2009 ラクナウ 男子ダブルス
2009 ラクナウ 混合ダブルス
2009 ラクナウ 男子団体
2012 マカオ 男子シングルス
2012 マカオ 男子団体
2012 マカオ 男子ダブルス
2013 釜山 男子シングルス
2013 釜山 男子団体
2013 釜山 男子ダブルス
アジアカップ
2008 札幌 男子シングルス
2009 杭州 男子シングルス
2011 長沙 男子シングルス
2014 武漢 男子シングルス
グランドファイナル
2006 香港 男子ダブルス
2007 北京 男子シングルス
2007 北京 男子ダブルス
2008 マカオ 男子シングルス
2009 マカオ 男子シングルス
2011 ロンドン 男子シングルス
2011 ロンドン 男子ダブルス
2013 ドバイ 男子シングルス
2015 リスボン 男子シングルス
2016 ドーハ 男子シングルス

   

■テンプレート ■プロジェクト:卓球 ■選手一覧
馬 龍
各種表記
繁体字 馬 龍
簡体字 马 龙
拼音 mǎ lóng
和名表記: ま りゅう
発音転記: マ ロン
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馬 龍(ま りゅう、: 马龙: 馬龍拼音: Mǎ Lóng マ・ロン1988年10月20日 - )は、中国遼寧省鞍山市出身の卓球選手[2]。2012年ロンドンオリンピック男子団体金メダル、2016年リオデジャネイロオリンピック男子シングルス及び男子団体金メダル、2015年・2017年・2019年の世界選手権男子シングルス三連覇、ワールドカップ男子シングルスで2度優勝するなど、数々の記録を打ち立てた世界チャンピオンである。2013年世界卓球殿堂入りを果たした[3]。2019年11月時点のITTF世界ランキングは4位である[4]

経歴

ロンドンオリンピックまで

遼寧省鞍山市出身。2004年に早くもアジアジュニア選手権で優勝。さらに同年、神戸市で行われた世界ジュニア選手権男子シングルスで優勝し、早くも注目を集めるようになる。2005年以降はシニアの大会にも出場。2006年には世界選手権ブレーメン大会のメンバーに選ばれた。初出場ながら、王励勤馬琳王皓陳キとともに団体で優勝を果たした。

2009年世界選手権横浜大会男子シングルスでは、準決勝で王皓に1-4で敗れ[5]、続くダブルスも許昕とのペアで決勝まで進んだものの、陳キ王皓ペアに1-4で敗れ、個人戦初優勝には至らなかった[6]。しかし、同年11月からラクナウで開催されたアジア選手権では、男子シングルス・男子ダブルス(許昕ペア)・混合ダブルス(李暁霞ペア)・男子団体の4種目全てを制覇した[7]

2010年アジア競技大会男子シングルスで優勝。また、同年4月には初めてITTF世界ランキング1位となった。

2011年、許昕とのペアで挑んだ世界選手権ロッテルダム大会では、男子ダブルスで初優勝を果たした[8]

ロンドンオリンピックのシングルスへは、出場枠が各国3人から2人に減らされたこともあり出場権を獲得できなかったものの、張継科王皓とともに男子団体での金メダルの獲得に貢献した。

世界選手権3連覇へ

2013年には張継科李暁霞とともに世界卓球殿堂入りを果たし[3]、また2014年世界選手権東京大会では1ゲームも失うことなく全勝し、中国の男子7連覇に貢献した。

2015年に行われた世界選手権男子シングルスでは、決勝で方博を4-2で破り、世界選手権シングルス初優勝を果たした[9]

2016年世界選手権クアラルンプール大会男子団体で金メダルを獲得。リオデジャネイロオリンピックでは、ロンドンで逃した男子シングルスの中国代表に内定。準決勝で日本の水谷隼、決勝で中国の張継科との対決を制し、オリンピックのシングルスで初めて金メダルを獲得した。団体戦ではシングルス全試合で勝利し、団体で自身2度目の金メダルを獲得した。また、中国選手では4人目となる「大満貫」(オリンピック、世界選手権、ワールドカップの3つの世界大会全てを制覇すること)もこのとき達成した。

2017年世界選手権デュッセルドルフ大会では、決勝で樊振東を破りシングルス2連覇を達成した。しかし、6月、長年中国代表の総監督を務めた劉国梁の退任決定を受け、抗議のため樊振東許昕と共に成都市で行われたITTFワールドツアー中国オープンをボイコットした[10]。これを受け、中国の国家体育総局は馬らを非難、国際卓球連盟も「卓球のイメージを損ねた」と述べた上で「あらゆる制裁を検討する」とし、同年10月に行われるワールドカップへの出場資格剥奪が懸念されていた[11]。10月31日、国際卓球連盟はボイコットした馬ら3選手に対し2万ドルの罰金を科すことを発表した[12]。ワールドカップでは、準決勝でティモ・ボルに敗れ、3位となった。

膝の故障により、2018年後半からはITTFワールドツアーや男子ワールドカップなどの国際大会を棄権する状態が続いていたが、2019年3月のワールドツアー・カタールオープンから国際大会に復帰し、同大会の男子シングルスで優勝[13]。 さらに同年の世界選手権ブダペスト大会では、優勝候補と目された選手が次々と敗退する波乱の中、決勝でスウェーデンのマティアス・ファルクを4-1で破り、世界卓球選手権男子シングルスにおいて、ビクトル・バルナ荘則棟に次いで史上3人目となる3連覇を果たした。

プレースタイル

ラケットはシェークハンドで、肩甲骨打法から放つフォアハンドドライブを武器としており、後陣からでも両ハンドドライブを連打することができる。しかもフォームが非常に安定しており軸がぶれることがない。全般的に技術が高く、バックハンド裏面サービスや持ち替え打法などの高等技術をも持ち合わせているので、あらゆる面でこれといった弱点もない。

サービスはフォアハンドの横回転系サービスが中心だが、回転が非常に切れており、弾道も低いためレシーブが難しい[14]。チキータ対策として相手のバックサイドラインを狙ったサービスやスピードロングサービスも多用する。以前はバックハンドサービスも多用していたが、2018年以降の試合では、通常時とリードされている時とで、異なる構え方でフォアハンドサービスを使い分けることが多い。特に、後者のフォアハンドサービスは球を上げた時に右脚を下げてから左脚に体重を乗せるので、通常時のフォアハンドサービスと比べてもサービスの威力が上がるだけでなく、サービス後の戻りが非常に早い。

またレシーブはツッツキとストップをメインとしており、チキータやフリックをほとんど使わない[15]。試合中はほとんど戦術を変えることがなく、シンプルなプレーをする[16]

特筆すべきはリードされた際の戦術であり、相手に強打をさせないサービス・レシーブをすることでラリーの主導権を握っていることである。以前は相手の両サイドライン側にツッツキ、ストップレシーブをして相手の強打を封じていたが、2018年以降はこれに加えて前述のフォアハンドサービスを速いテンポで打って相手に考える時間的な余裕さえ与えなかったり、相手のミドル狙いのレシーブからの展開でラリーの主導権を握っており、国際大会でシングルス優勝した2010年代半ばと比べて戦術プレーが多彩でかつ脅威である。

かつてロンドンオリンピックのアジア大陸予選で日本の丹羽孝希に敗れた際に、課題の一つとして精神面の脆さが指摘されていた[17]。しかし2015年での世界大会シングルス優勝で金メダルを手にして以降はこれも克服し、2016年リオデジャネイロオリンピックのシングルスで優勝を果たし、五輪、世界選手権、ワールドカップの3大大会のシングルスで全て優勝経験を持ついわゆる大満貫の達成者となった。また団体戦でもシングルで2勝し、金メダルに貢献した。

エピソード

  • 同年代の張継科とはジュニア時代からの友人であってライバル関係でもあり、国内外の様々な大会の決勝戦で馬龍対張継科の顔合わせがあった事から中国メディアではこれを「科龙大战(科龍大戦)」と呼んでいた。通算では12勝6敗と馬龍が勝ち越している[18]
  • 五輪、世界選手権、ワールドカップを制覇した大満貫を達成したのは中国男子では孔令輝、劉国梁、張継科に次いで4人目であるが、3大タイトルに加えてITTFプロツアーグランドファイナル、アジア競技大会アジア選手権、アジアカップ、中華人民共和国全国運動会、全中国卓球選手権という中国国内・アジア・世界の各所で催された主要大会全てで優勝する「9冠」、いわゆる「全満貫」を成し遂げているのは馬龍のみである。
  • 馬龍カーボン、馬龍カーボン2、馬龍5、馬龍7など、開発モデルのラケットがある。使用ラケットは異なる。

主な戦績

成績

最高成績

シングルス

ダブルス

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 300 301 308
2004年 195 203 199 197 195 197 185 163 163 161 161 169
2005年 135 138 119 121 120 126 129 129 51 49 21
2006年 16 18 18 19 18 20 20 20 16 16 17
2007年 19 16 8 8 8 9 7 7 6 6 7 4
2008年 4 4 4 4 4 3 3 3 3 3 3 3
2009年 2 2
2010年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2011年 2 4 3 5 5 5 5 5 2 1 1 1
2012年 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2
2013年 3 2 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1
2014年 1 1 2 2 2 2 2 2 3 3 2 2
2015年 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2016年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2017年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2018年 7 7 9 6 6 2 6 7 6 6 11 11
2019年 12 12 12 11 5 5 5 3 3 3 4 3
2020年

脚注

  1. ^ 【選手情報】馬龍(中国)|テレビ東京卓球NEWS - テレビ東京、2019年3月9日閲覧
  2. ^ MA Long – Biography”. gz2010.cn. Guangzhou Asian Games Organizing Committee. June 16, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。January 25, 2011閲覧。
  3. ^ a b ITTF Hall of Fame” (PDF). ittf.com. 2019年12月7日閲覧。
  4. ^ Player profile”. ittf.com. 2019年11月29日閲覧。
  5. ^ “男子シングルス準決勝 王皓が馬龍を大激戦で下す”. 卓球王国. (2009年5月4日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=124&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=137#137 2019年11月29日閲覧。 
  6. ^ “男子ダブルス優勝は陳杞/王皓。決勝で馬龍/許シンを下す”. 卓球王国. (2009年5月4日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=124&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=141#141 2019年11月29日閲覧。 
  7. ^ “アジア選手権、中国が全種目制覇”. 卓球王国. (2009年11月24日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=1&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=422#422 2019年11月29日閲覧。 
  8. ^ “男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの最終結果”. 卓球王国. (2011年5月16日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=132&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=109#109 2019年11月29日閲覧。 
  9. ^ “ついに頂点を極めた馬龍、初優勝!”. 卓球王国. (2015年5月3日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=160&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=99#99 2019年11月29日閲覧。 
  10. ^ “<卓球>国際大会で中国選手が相次ぎ棄権、スポーツ当局の人事を批判か―中国”. レコードチャイナ. (2017年6月24日). https://www.recordchina.co.jp/b182237-s0-c50-d0042.html 2019年12月7日閲覧。 
  11. ^ “卓球世界王者・馬龍、10月のW杯出場資格剥奪も、ボイコット騒動で―中国メディア”. レコードチャイナ. (2017年9月19日). https://www.recordchina.co.jp/b191031-s0-c50-d0054.html 2019年12月7日閲覧。 
  12. ^ “ITTF、馬龍・樊振東・許シンに2万ドルの罰金”. 卓球王国. (2017年10月31日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=1&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=2426#2426 2019年12月7日閲覧。 
  13. ^ “卓球 ワールドツアー・カタールオープン(プラチナ大会)”. 卓球レポート. (2019年4月4日). https://www.butterfly.co.jp/takurepo/tournament/detail/012595.html 2019年12月2日閲覧。 
  14. ^ “サービスがすごいのは誰だ!? 水谷隼が選ぶ世界のベストサーバー1位 馬龍”. 卓球レポート. (2019年1月23日). https://www.butterfly.co.jp/takurepo/tech/detail/012214.html 2019年12月1日閲覧。 
  15. ^ “水谷隼に聞く 25 レシーブがすごい選手”. 卓球レポート. (2019年3月12日). https://www.butterfly.co.jp/takurepo/interview/detail/012501.html 2019年12月1日閲覧。 
  16. ^ “強化のフロントライン35 世界卓球2019ブダペストの評価⑨ 馬龍の強さについて②”. 卓球レポート. (2019年10月1日). https://www.butterfly.co.jp/takurepo/interview/detail/013274.html 2019年12月1日閲覧。 
  17. ^ “劉国梁、丹羽に敗れた馬龍に「ふたつの課題がある」”. 卓球王国. (2012年4月23日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=2&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=681#681 2019年12月3日閲覧。 
  18. ^ 马龙虽强当世对手唯有他 科龙大战留下多少经典(中国語リンク)”. 新浪体育 (2016年8月12日). 2016年8月22日閲覧。
  19. ^ ESPN World Fame 100 ESPN.com 2017年6月10日閲覧。

外部リンク