宜蘭線

宜蘭線
海沿いの宜蘭線を走る普悠瑪自強号（TEMU2000型）
基本情報
国	中華民国（台湾）
起点	八堵駅
終点	蘇澳駅
駅数	27駅
開業	1924年12月1日
所有者	台湾鉄路管理局
路線諸元
路線距離	93.6 km
軌間	1,067 mm
線路数	複線
電化方式	交流25,000V、60Hz 架空電車線方式
路線図 台湾鉄路管理局路線図。北東部の水色の路線が宜蘭線。

宜蘭線
各種表記
繁体字：	宜蘭線
簡体字：	宜兰线
拼音：	Yílánxiàn
通用拼音：	Yílánsiàn
注音符号：	ㄧˊ ㄌㄢˊㄒㄧㄢˋ
発音：	イーランシェン
台湾語白話字：	Gî-lân Soàⁿ
日本語漢音読み：	ぎらんせん
英文：	Yilan Line

停車場・施設・接続路線

凡例  縦貫線台北方面  0.0 八堵  縦貫線基隆方面  第一陸橋 1.6 暖暖 第一基隆河橋梁　←基隆河→ 3.9 四脚亭 四瑞第一号橋梁　←基隆河→ 四瑞第一トンネル 四瑞第二号橋梁　←基隆河→ 四瑞第二トンネル 深澳トンネル  深澳線八斗子方面  8.9 瑞芳 龍潭トンネル 龍鎮トンネル 柑坪トンネル 瑞芳／頌徳トンネル 第二基隆河橋梁　←基隆河→ 福住トンネル 示徳トンネル 13.4 侯硐 16.0 三貂嶺  平渓線菁桐方面  第三基隆河橋梁　←基隆河→ 三貂嶺トンネル 第一武丹坑橋梁　←牡丹渓→ 19.6 牡丹 第二武丹坑橋梁　←牡丹渓→ 第三武丹坑橋梁　←牡丹渓→ 伍份トンネル 22.9 双渓 双渓トンネル 第一双渓川橋梁　←双渓→ 共和トンネル 第二双渓川橋梁　←双渓→ 長潭トンネル 第一双渓橋梁　←双渓→ 第二双渓橋梁　←双渓→ 28.3 貢寮 第三双渓橋梁　←双渓→ 32.0 福隆 福隆トンネル 草嶺トンネル（新・旧） 新北市、宜蘭県の境界 37.4 石城 40.1 大里 大里トンネル 大渓トンネル 大渓川橋梁　←大渓川→ 44.8 大渓 合興トンネル 梗枋トンネル 49.4 亀山 梗枋川橋梁　←梗枋渓→ 更新トンネル 外澳トンネル 53.0 外澳 56.6 頭城 58.8 頂埔 62.9 礁渓 淇武蘭川橋梁　←得子口渓→ 67.6 四城 宜蘭川橋梁　←宜蘭河→ 71.3 宜蘭 濁北高架橋 蘭陽渓橋梁　←蘭陽渓→ 77.1 二結 78.3 中里 80.1 羅東 冬山排水橋梁　←冬山河→ 85.1 冬山 武荖坑橋梁　←新城渓→ 89.3 新馬 90.2 蘇澳新 93.6 蘇澳  北廻線花蓮方面

宜蘭線（ぎらんせん）は、台湾基隆市暖暖区の八堵駅から宜蘭県蘇澳鎮の蘇澳駅に至る台湾鉄路管理局の鉄道路線である。

路線データ

• 管理者：台湾鉄路管理局
• 路線距離（営業キロ）：八堵～蘇澳間 93.6km
• 軌間：1,067mm
• 駅数：27
• 複線区間：全線
• 電化区間：全線（交流25,000V、60Hz）
• 電報略号：一ㄌㄒ
• 開業日：1919年（大正8年）部分開業、1924年（大正13年）12月1日全線開業。

歴史

• 1917年（大正6年） - 台湾総督府の手によって南北両端より着工。
• 1919年（大正8年） - 南部蘇澳～礁渓間、北部基隆～瑞芳間が開通。
• 1920年（大正9年） - 南線が大里まで、北線が猴硐まで延伸。
• 1924年（大正13年）12月1日 - 全線開通。
• 1945年（昭和20年）10月25日 - 日本の敗戦により中華民国が接収。
• 1980年
  • 2月1日 - 北廻線と接続
  • 11月 - 複線化工事起工
• 1986年1月9日 - 複線化。
• 2000年5月3日 - 八堵～羅東間電化。前日の式典には行政院長の蕭万長が出席した。
• 2003年7月4日 - 全線電化
• 2008年8月10日 - 旧草嶺トンネルが東北角自行車道として再利用される。後に環島1号線に組み込まれた。
• 2017年
  • 9月1日 - 牡丹駅、大渓駅を招呼駅に降格、硬券販売を含め窓口を閉鎖。
  • 9月16日 - 貢寮駅、四城駅を乙種簡易駅に降格。

運行形態

• 区間車・区間快車
  • 樹林 - 蘇澳間の運行を基本に、縦貫線内は苗栗、湖口発着など、宜蘭線内は瑞芳、福隆、頭城、宜蘭、蘇澳新発着などがあり、宜蘭発着を中心に北廻線に直通する列車もある。
• 東部幹線対号列車
  • 東部幹線上り列車の多くは台東、花蓮を始発とし、ごく一部が蘇澳始発となっている。
  • 東部幹線下り列車の多くは樹林を始発とし、花蓮、台東及び蘇澳まで運行。
    • 一部の列車は西部幹線へ直通し、新竹・台中・彰化などへ運行される。

使用車両

• 自強号/太魯閣号
  • 電車
    • E1000型プッシュ･プル式電車
    • 振子式TEMU1000型電車(太魯閣号）
    • 車体傾斜式TEMU2000型電車(普悠瑪号)
  • 気動車
    • DR2800型
    • DR2900型
    • DR3000型
• 莒光号/復興号
  • 頭等客車/二等客車（平快を除く）
• 区間車/区間快車
  • EMU500型
  • EMU600型
  • EMU700型
  • EMU800型
• DR1000型

駅一覧

駅名			駅番号	駅間 キロ	累計 キロ	等級	接続路線・備考	所在地
日本語	繁体字中国語	英語
八堵駅	八堵車站	Badu Station	093	0.0	0.0	二等	縦貫線と接続	基隆市	暖暖区
暖暖駅	暖暖車站	Nuannuan Station	091	1.6	1.6	招呼
四脚亭駅	四腳亭車站	Sijiaoting Station	090	2.3	3.9	三等		新北市	瑞芳区
瑞芳駅	瑞芳車站	Ruifang Station	089	5.1	8.9	一等	深澳線と分岐
猴硐駅	猴硐車站	Houtong Station	088	4.5	13.5	三等
三貂嶺駅	三貂嶺車站	Sandiaoling Station	087	2.6	16.0	三等	平渓線と分岐
牡丹駅	牡丹車站	Mudan Station	086	3.5	19.6	招呼			双渓区
双渓駅	雙溪車站	Shuangxi Station	085	3.3	22.9	二等
貢寮駅	貢寮車站	Gongliao Station	084	5.4	28.3	乙簡			貢寮区
福隆駅	福隆車站	Fulong Station	083	3.8	32.0	三等
石城駅	石城車站	Shicheng Station	082	5.4	37.4	招呼	台湾最東端駅	宜蘭県	頭城鎮
大里駅	大里車站	Dali Station	081	2.7	40.1	甲簡
大渓駅	大溪車站	Daxi Station	080	4.7	44.8	招呼	北宜直線鉄道と分岐予定駅
亀山駅	龜山車站	Guishan Station	079	4.6	49.4	甲簡
外澳駅	外澳車站	Wai'ao Station	078	3.6	53.0	招呼
頭城駅	頭城車站	Toucheng Station	077	3.6	56.6	三等
頂埔駅	頂埔車站	Dingpu Station	076	1.4	58.8	招呼
礁渓駅	礁溪車站	Jiaoxi Station	075	4.9	62.9	三等			礁渓郷
四城駅	四城車站	Sicheng Station	074	4.7	67.6	乙簡
宜蘭駅	宜蘭車站	Yilan Station	073	3.7	71.3	一等			宜蘭市
二結駅	二結車站	Erjie Station	072	5.8	77.1	三等			五結郷
中里駅	中里車站	Zhongli Station	071	1.2	78.3	招呼
羅東駅	羅東車站	Luodong Station	070	1.8	80.1	二等			羅東鎮
冬山駅	冬山車站	Dongshan Station	069	5.0	85.1	二等			冬山郷
新馬駅	新馬車站	Xinma Station	068	4.2	89.3	招呼	旧名は聖湖駅、新城駅		蘇澳鎮
蘇澳新駅	蘇澳新站	Su'aoxin Station	067	0.9	90.2	一等	北廻線と分岐 旧名は南聖湖駅、南新城駅
蘇澳駅	蘇澳車站	Su'ao Station	066	3.4	93.6	二等

ギャラリー

• 
  八堵駅の分岐地点。奥側が宜蘭線
• 
  三貂嶺駅近傍の第三基隆河鉄橋
• 
  1986年まで使われていた旧草嶺トンネルは自転車道として活用されている
• 
  同左
• 
  得子口渓鉄橋を渡る普悠瑪自強号（礁渓郷）
• 
  冬山河鉄橋を渡る普悠瑪自強号（冬山郷）

関連項目

• 台湾の鉄道
• 台湾鉄路管理局
• Category:宜蘭線の鉄道駅

外部リンク

• 宜蘭線（台湾鉄路管理局）（日本語）
• 宜蘭線の歴史をたどる片倉佳史、『交流』924号、2019.9