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「上海 (ゲーム)」の版間の差分

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'''上海'''(シャンハイ)は、[[パズルゲーム]]。積み上げられた[[麻雀牌]]の山から、ある一定のルールに従って牌を取り除いていく。「Mahjong solitaire」とも呼ばれる[[ソリティア]]の一種である。米国・[[アクティビジョン]]社が開発し、[[1986年]]に[[Amiga]], [[Atari ST]], [[Atari 8ビット・コンピュータ]], [[コモドール64]], [[IBM PC]],  [[Macintosh]], [[Apple II]] GS, Master Systemでリリース。パッケージに「the ancient Chinese game of Mah-jongg」と表記され、あたかも中国に古くからあるゲームであるかのように装っていた<ref>『上海』の登場以降、アメリカでは「mahjong solitaire」が本来の[[麻雀]]と混同されてしまっており、最近でも[[Android]]向けの『上海』タイプの[[アプリケーションソフトウェア|アプリ]]『Random Mahjong Pro』の宣伝文句の中に、あたかも[[孔子]]が「mahjong solitaire」を発明したように思わせる記述が含まれている。<!--http://www.amazon.com/Paul-Burkey-Random-Mahjong-Ad-Free/dp/B0051HDDO2 より(宣伝が目的ではないのでコメントアウト)--></ref>。翌[[1987年]]に[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]などの国産パソコンや[[ファミリーコンピュータ]]・[[PCエンジン]]で発売され、日本国内でも広く知られるようになった。[[2001年]]より[[サン電子]]が総代理店に指定されている。
'''上海'''(シャンハイ)は、[[パズルゲーム]]。積み上げられた[[麻雀牌]]の山から、ある一定のルールに従って牌を取り除いていく。「Mahjong solitaire」とも呼ばれる[[ソリティア]]の一種である。米国・[[アクティビジョン]]社が開発し、[[1986年]]に[[Amiga]], [[Atari ST]], [[Atari 8ビット・コンピュータ]], [[コモドール64]], [[IBM PC]],  [[Macintosh]], [[Apple II]] GS, Master Systemでリリース。パッケージに「the ancient Chinese game of Mah-jongg」と表記され、あたかも中国に古くからあるゲームであるかのように装っていた<ref>『上海』の登場以降、アメリカでは「mahjong solitaire」が本来の[[麻雀]]と混同されてしまっており、最近でも[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]向けの『上海』タイプの[[アプリケーションソフトウェア|アプリ]]『Random Mahjong Pro』の宣伝文句の中に、あたかも[[孔子]]が「mahjong solitaire」を発明したように思わせる記述が含まれている。<!--http://www.amazon.com/Paul-Burkey-Random-Mahjong-Ad-Free/dp/B0051HDDO2 より(宣伝が目的ではないのでコメントアウト)--></ref>。翌[[1987年]]に[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]などの国産パソコンや[[ファミリーコンピュータ]]・[[PCエンジン]]で発売され、日本国内でも広く知られるようになった。[[2001年]]より[[サン電子]]が総代理店に指定されている。


{{コンピュータゲーム| Title = 上海シリーズ
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*iPhone/[[iPad]]『上海アミーゴ』サンソフト [[2010年]][[12月20日]]
*iPhone/[[iPad]]『上海アミーゴ』サンソフト [[2010年]][[12月20日]]
*[[ニンテンドー3DS]]『上海3Dキューブ』サンソフト [[2011年]][[3月3日]]
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*[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]『上海アミーゴ』サンソフト [[2011年]][[4月15日]]
*ニンテンドー3DS『上海3D』 [[アークシステムワークス]] ※ダウンロード専用[[2014年]][[2月12日]]
*ニンテンドー3DS『上海3D』 [[アークシステムワークス]] ※ダウンロード専用[[2014年]][[2月12日]]
*[[PlayStation 4]]『アーケードアーカイブス 上海III』 サンソフト ダウンロード配信版 [[2015年]][[7月3日]]
*[[PlayStation 4]]『アーケードアーカイブス 上海III』 サンソフト ダウンロード配信版 [[2015年]][[7月3日]]

2020年8月5日 (水) 09:37時点における版

上海(シャンハイ)は、パズルゲーム。積み上げられた麻雀牌の山から、ある一定のルールに従って牌を取り除いていく。「Mahjong solitaire」とも呼ばれるソリティアの一種である。米国・アクティビジョン社が開発し、1986年Amiga, Atari ST, Atari 8ビット・コンピュータ, コモドール64, IBM PC,  Macintosh, Apple II GS, Master Systemでリリース。パッケージに「the ancient Chinese game of Mah-jongg」と表記され、あたかも中国に古くからあるゲームであるかのように装っていた[1]。翌1987年PC-9801などの国産パソコンやファミリーコンピュータPCエンジンで発売され、日本国内でも広く知られるようになった。2001年よりサン電子が総代理店に指定されている。

上海シリーズ
ジャンル パズルゲーム
対応機種 (主な機種)
PC-8801シリーズ
PC-9801シリーズ
PC-88VA
X68000
FM TOWNS
MSX2
PCエンジン[PCE]
ファミリーコンピュータ[FC]
アーケード[AC]
ゲームボーイ[GB]
スーパーファミコン[SFC]
プレイステーション[PS]
セガサターン[SS]
ドリームキャスト[DC]
ニンテンドーDS[DS]
PlayStation Portable[PSP]
Wii
ニンテンドー3DS[3DS]
Nintendo Switch[Switch]
開発元 アクティビジョン
発売元 [PC-98][PC-88]システムソフト
[PCE]ハドソン
[FC][SFC][GB][PS][SS][WS][GBA][PS2][DS][3DS][Switch]サンソフト
[AC]サンソフト/エイブルコーポレーション
[MSX2]システムソフト ホット・ビィ
[GB]HAL研究所
[SFC]ホット・ビィ
[NGP]SNK
[GBA][DS][PSP][Wii]サクセス
人数 1人
メディア [PC-98][PC-88]5D
[PCE]2MbitHuCARD
[FC]1Mbit+64KRAMカセット
[GB]カセット
[SS]CD-ROM1枚
[DS]DSカード
[PSP]UMD
[Wii]Wii用12cm光ディスク
[3DS]3DSカード
[Switch]Switchカード
発売日 [PC-98][PC-88]1987年5月
[PCE]1987年10月30日
[FC]1987年12月4日
[AC]1988年3月
[GB]1989年7月28日
[SFC]1992年4月28日
[SS]1996年11月15日
[PS]1997年1月17日
[DS]2005年12月22日
[PSP]2006年3月23日
[Wii]2007年12月13日
[3DS]2011年3月3日
[Switch]2018年11月29日
テンプレートを表示
シリーズで最も代表的な龍配列を再現した写真
GNOMEに標準で含まれている上海

ルール

最初は、季節牌4枚(春、夏、秋、冬)、花牌4枚(梅、蘭、菊、竹)を含む合計144枚の麻雀牌が積み上げられた状態が表示される。

その牌の山の中から、同じ牌を2枚選ぶと、その牌を取り除くことができる(季節牌と花牌は、季節牌同士、花牌同士であれば良い)。ただし、左右両方に隣接する牌がある場合や、上に牌が乗っている場合はその牌を選ぶことはできない。

144枚全てを取り除くことができればゲームクリア、牌が残っているにも関わらず、取り除くことのできる牌がなくなったら(手詰まりで)ゲームオーバーとなる。

作品によっては、時間制限があるモードや時間制限なしでゆったり攻略できるもの、通常より牌の数が少ないがどちらが早く取り除けるかを競う対戦プレイモードが用意してある。また、プレイヤーの手助けとしての回数制限ありのヒントといった初心者に配慮した機能を多くの作品で採用されている。ただし、ヒント機能はその時点で取れる牌の組み合わせを教えるだけであり、必ずしもそれを利用したところでクリアできるとは限らない。

作品

携帯型ゲーム機初のサードパーティータイトル。
  • PC-9800シリーズ『上海II』 システムソフト 1989年発売[2]
日本オリジナルの続編。牌の積み方が6種類(帝、蠍、猿、蛇、豹、龍)に増加。制限時間内にステージをクリアしていくキャンペーンモード搭載。
  • MSX2『上海II』 システムソフト 1989年発売
  • X68000『上海II』 ハドソン 1989年発売
  • PCエンジン『上海II』 ハドソン 1990年4月13日
  • ファミリーコンピュータ『上海II』 サンソフト 1990年8月24日
  • ゲームギア『上海II』 サンソフト 1990年12月27日
  • PC-9800シリーズ『スーパー上海 ドラゴンズアイ』 ホット・ビィ 1991年6月28日発売
海外版「上海II ドラゴンズアイ」の移植。既に日本オリジナルの続編「上海II」が出ていたため、「スーパー上海 ドラゴンズアイ」のタイトルで発売された。
スーパーゲームボーイ対応ソフト。アメリカなど海外ではゲームボーイカラー専用ソフトとして発売され、画面表記は日本語のままだが表示されるテキストがすべて英語に置き換えられた。

派生ルール

カッコ内は初登場した作品。

ドラゴンズアイ(スーパー上海 ドラゴンズアイ)
対戦型上海。牌を全部取るのが目的の「ドラゴンスレイヤー」と、牌を置いて場を埋め尽くすのが目的の「ドラゴンマスター」に分かれる。
タイムアタック(スーパー上海 ドラゴンズアイ)
上海にタイムアタック要素が加わっているルール。全ての牌を取るまでのタイムを競う。
青島(上海Ⅲ)
対戦型上海。先に黄金牌を取った方が勝ちとなる。万里の長城から対戦相手の山からも牌を奪える仕様が追加。真的武勇では特殊牌(アイテム)を使用し様々な効果が起こすことができる。
北京(上海 万里の長城)
牌をスライドさせて同じ牌同士を隣接させることでその牌が取れる。
グレートウォール(上海 万里の長城)
牌は壁状に積まれている。各段の端にある牌だけが取れる。
楼蘭上海(上海 真的武勇)
立方体に並んでいる牌を左右に回転させ、同じ絵柄の牌を取っていく。取れる牌は、牌の片側又は両側が開いていて、牌が上に乗っていない物だけとなっている。
ダイナスティ(上海 ダイナスティ)
対戦型上海。先に牌を全て取った方が勝ちとなる。幻獣牌(アイテム)を使用し様々な効果が起こすことができる。
パンダモニアム(上海 ~昇龍再臨~)
対戦型上海。青島とは違い一つの山から複数のプレイヤーが牌を取り合い、最終的に取れた数で競う。
キャンドルライト(上海 フォーエレメント)
ルールは上海と同じだが、時間経過とともに山の周囲に立てられたロウソクが短くなり見づらくなる。風牌を取るとその方向のロウソクの火が1本消え、三元牌を取ると消えたロウソクに再び火が点く。
フロート(上海 フォーエレメント)
牌山が水中に沈んでいるという体で、牌を消すと下の牌が水面に浮かんでくる。
ウインドストーム(上海 フォーエレメント)
ルールは上海と同じだが、風牌か三元牌を取ると牌の取れる条件が変わる。
二角取り(上海 ※DS版)
詳細は「四川省 (ゲーム)」を参照
キューブ上海(上海3Dキューブ)
上海と楼蘭上海を掛け合わせたようなルール。色んな角度に牌が置かれている。取り方は上海と同じである。

類例

この形のゲームはコンピュータゲームの一つの定番として、様々な機種やOSに移植され、いわゆるクローンゲームフリーソフトも多数存在する。また少しずつ異なるルールによる、やはり麻雀牌の山から2つずつ次いで消してゆくゲームも色々作られた。それらの多くは中国の地名(四川省、香港など)をその名に持っていた。パソコン用ソフトでは『青海』(ちんはい)が有名であった。このソフトでは、画面上の牌をすべて消したとき、中央に「竜の画像予定地」と書かれた画面が出てきて、オリジナルの『上海』でクリアした際に龍の画像が表示されるのに対するパロディであることを意思表示していた。

Microsoft Windows Vista7(一部の下位エディションを除く)には同様のゲーム「Mahjong Titans」が標準で含まれていたほか、2018年現在はMicrosoft Casual Gamesの一つとして「Microsoft Mahjong」がMicrosoftストアで配信されている。

制作者

オリジナルであるPLATO版の作者はハワイ在住のゲームデザイナー、ブロディー・ロッカード(Brodie Lockard[3]スタンフォード大学在学中、体操の選手だったが、トランポリンの練習中に首の骨を折り、首から下に麻痺が残ってしまった。このため『上海』のプログラミングも、全て口を使って行われたと、元アクティビジョンプロデューサー、ブラッド・フレガーは証言している。[4] 彼はのちに、アコレイドから『石道』も発表している。

脚注

  1. ^ 『上海』の登場以降、アメリカでは「mahjong solitaire」が本来の麻雀と混同されてしまっており、最近でもAndroid向けの『上海』タイプのアプリ『Random Mahjong Pro』の宣伝文句の中に、あたかも孔子が「mahjong solitaire」を発明したように思わせる記述が含まれている。
  2. ^ 1990、『Oh!PC 1990年6月15日号』、ソフトバンク pp. pp.228-229
  3. ^ Shanghai’s Untold Story
  4. ^ 月刊ログイン1986年9月号P218

外部リンク