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「隋書」の版間の差分

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#列伝第三十九 酷吏 - [[厙狄士文]]・田式・燕栄・趙仲卿・崔弘度・元弘嗣・王文同
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#列伝第四十 儒林 - [[元善]]・[[辛彦之]]・[[何妥]]・[[房暉遠]]・[[馬光 (隋)|馬光]]・[[劉シャク|劉焯]]・[[劉炫]]・[[王孝籍]]
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#列伝第四十一 文学 - [[劉臻]]・[[王頍]]・[[崔ヒョウ|崔儦]]・[[諸葛潁]]・[[孫万寿]]・[[王貞]]・[[虞綽]]・[[王冑]]・[[ユ自直|庾自直]]・[[潘徽]]・[[杜正玄]]
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#列伝第四十二 隠逸 - [[李士謙]]・[[崔廓]]・[[徐則]]・[[張文詡]]
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#列伝第四十三 芸術 - 庾季才・庾質・盧太翼・韋鼎・来和・蕭吉・楊伯醜・張胄玄・許智蔵・万宝常
#列伝第四十三 芸術 - 庾季才・庾質・盧太翼・韋鼎・来和・蕭吉・楊伯醜・張胄玄・許智蔵・万宝常

2020年7月23日 (木) 03:28時点における版

隋書』(ずいしょ)は、二十四史の一つで第13番目にあたる。中国史の中における代を扱った歴史書。志の部分だけは通史である(後述)。

解説

本紀5巻、志30巻、列伝50巻からなる。特に「経籍志」が名高い。魏徴長孫無忌らが唐の太宗の勅を奉じて勅撰を行った。編纂には顔師古孔穎達らが参加した。636年貞観10年)には魏徴によって本紀5巻、列伝50巻が完成し、第3代高宗に代替わりした後の656年顕慶元年)に、長孫無忌によって志30巻が完成、編入された。

隋書の十志

『隋書』の最大の特徴は、この十志30巻である。本紀および列伝55巻が『漢書』に始まる断代史の体裁をとるのに対し、この十志は『史記』や『南史』、『北史』と同様の通史となっている。本紀および列伝の完成後に太宗が命じたのは、北斉北周・隋の5つの王朝に対する志の編纂であった。既に完成していた各朝の正史に志がなかったことによるが、一方で北魏以来、隋の統一までを南北朝という一つの時代と見て六朝と呼ぶ後世の視点とは異なり、当時の視点では南北の二極対立から再び三極の鼎立にいたり、隋が統一を果たすという見方であったことを示している。よって、この十志だけを独立して「五代史志」と呼び習わし、また、断代史であって通史でもあるという正史が成立した。

「経籍志」は、第32巻志27から第35巻志30にあたる。中国正史に付されたものとしては、『漢書』「芸文志」に次ぐものであった。

「律暦志」には、宋代の祖沖之429年 - 500年)が、円周率を3.1415927の位まで計算したことを記しているが、これは、『南斉書』の本伝にも見えない記録である。ヨーロッパにおいてこの桁数までの計算が果たされたのは16世紀のことであった。

東夷伝に関する記述

『隋書』の「東夷伝」は、第81巻列伝46にあたる。この書の中では、当時の俀國(倭国 ヤマト政権)とその王多利思北孤朝鮮半島にあった高句麗新羅百済と琉求について記述されている。記述の順番は高句麗百済新羅、靺鞨、琉求、倭国である。

俀(倭)に関する記述では、腕へ刺青を行っていたという風俗に関するもの、また聖徳太子が仏法僧を隋へ留学させたことなどが言及されている。

内容

  1. 帝紀第一 - 高祖
  2. 帝紀第二 - 高祖下
  3. 帝紀第三 - 煬帝
  4. 帝紀第四 - 煬帝下
  5. 帝紀第五 - 恭帝

  1. 志第一 - 礼儀一
  2. 志第二 - 礼儀二
  3. 志第三 - 礼儀三
  4. 志第四 - 礼儀四
  5. 志第五 - 礼儀五
  6. 志第六 - 礼儀六
  7. 志第七 - 礼儀七
  8. 志第八 - 音楽上
  9. 志第九 - 音楽中
  10. 志第十 - 音楽下
  11. 志第十一 - 律暦上
  12. 志第十二 - 律暦中
  13. 志第十三 - 律暦下
  14. 志第十四 - 天文上
  15. 志第十五 - 天文中
  16. 志第十六 - 天文下
  17. 志第十七 - 五行上
  18. 志第十八 - 五行下
  19. 志第十九 - 食貨
  20. 志第二十 - 刑法
  21. 志第二十一 - 百官上
  22. 志第二十二 - 百官中
  23. 志第二十三 - 百官下
  24. 志第二十四 - 地理上
  25. 志第二十五 - 地理中
  26. 志第二十六 - 地理下
  27. 志第二十七 - 経籍
  28. 志第二十八 - 経籍二
  29. 志第二十九 - 経籍三
  30. 志第三十 - 経籍四

列伝

  1. 列伝第一 后妃 - 文献独孤皇后宣華夫人陳氏・容華夫人蔡氏・煬帝蕭皇后
  2. 列伝第二 - 李穆梁睿
  3. 列伝第三 - 劉昉鄭訳柳裘皇甫績盧賁
  4. 列伝第四 - 于義陰寿陰世師竇栄定元景山源雄豆盧勣豆盧毓賀若誼
  5. 列伝第五 - 梁士彦宇文忻王誼元諧王世積虞慶則元冑
  6. 列伝第六 - 高熲蘇威
  7. 列伝第七 - 李徳林李百薬
  8. 列伝第八 - 河間王弘楊処綱楊子崇観徳王雄
  9. 列伝第九 - 滕穆王瓚・道悼王静・衛昭王爽蔡王智積
  10. 列伝第十 文四子 - 房陵王勇秦孝王俊庶人秀庶人諒
  11. 列伝第十一 - 趙煚趙芬楊尚希長孫平元暉韋師楊异蘇孝慈李雄張煚
  12. 列伝第十二 - 韋世康柳機
  13. 列伝第十三 - 楊素
  14. 列伝第十四 - 牛弘
  15. 列伝第十五 - 宇文慶李礼成元孝矩郭栄龐晃李安
  16. 列伝第十六 - 長孫覧
  17. 列伝第十七 - 韓擒虎賀若弼
  18. 列伝第十八 - 達奚長儒賀婁子幹史万歳劉方
  19. 列伝第十九 - 王長述李衍伊婁謙田仁恭元亨杜整李徹崔彭
  20. 列伝第二十 - 杜彦高勱爾朱敞周搖独孤楷乞伏慧張威和洪侯莫陳穎
  21. 列伝第二十一 - 盧愷令狐熙薛冑宇文㢸張衡楊汪
  22. 列伝第二十二 - 盧思道李孝貞薛道衡
  23. 列伝第二十三 - 明克譲魏澹陸爽杜台卿辛徳源柳䛒許善心李文博
  24. 列伝第二十四 煬帝三男 - 元徳太子昭斉王暕趙王杲
  25. 列伝第二十五 - 崔仲方于仲文段文振
  26. 列伝第二十六 - 宇文述雲定興郭衍
  27. 列伝第二十七 - 王韶元巌劉行本梁毗柳彧趙綽裴粛
  28. 列伝第二十八 - 樊子蓋史祥元寿楊義臣衛玄劉権
  29. 列伝第二十九 - 李円通陳茂張定和張奫麦鉄杖沈光来護児魚倶羅陳稜王弁
  30. 列伝第三十 - 周羅睺周法尚李景慕容三蔵薛世雄王仁恭権武吐万緒董純趙才
  31. 列伝第三十一 - 李諤鮑宏裴政柳荘源師郎茂高構張虔威栄毗陸知命房彦謙
  32. 列伝第三十二 - 虞世基裴蘊裴矩
  33. 列伝第三十三 - 宇文愷閻毗何稠
  34. 列伝第三十四 - 王劭袁充
  35. 列伝第三十五 - 楊玄感李子雄趙元淑斛斯政劉元進李密裴仁基
  36. 列伝第三十六 誠節 - 劉弘皇甫誕陶模敬釗游元馮慈明張須陁楊善会独孤盛元文都盧楚劉子翊堯君素陳孝意張季珣杜松贇
  37. 列伝第三十七 孝義 - 陸彦師田徳懋薛濬王頒楊慶紐回郎方貴李徳饒徐孝粛
  38. 列伝第三十八 循吏 - 梁彦光・樊叔略・趙軌・房恭懿・公孫景茂・辛公義・柳倹・王伽・魏徳深
  39. 列伝第三十九 酷吏 - 厙狄士文・田式・燕栄・趙仲卿・崔弘度・元弘嗣・王文同
  40. 列伝第四十 儒林 - 元善辛彦之何妥房暉遠馬光劉焯劉炫王孝籍
  41. 列伝第四十一 文学 - 劉臻王頍崔儦諸葛潁孫万寿王貞虞綽王冑庾自直潘徽杜正玄
  42. 列伝第四十二 隠逸 - 李士謙崔廓徐則張文詡
  43. 列伝第四十三 芸術 - 庾季才・庾質・盧太翼・韋鼎・来和・蕭吉・楊伯醜・張胄玄・許智蔵・万宝常
  44. 列伝第四十四 外戚 - 呂永吉・独孤羅独孤陀蕭巋蕭琮蕭瓛
  45. 列伝第四十五 列女 - 蘭陵公主・南陽公主・襄城王恪妃・華陽王楷妃・譙国夫人・鄭善果母・孝女王舜・韓覬妻・陸讓母・劉昶女・鐘士雄母・孝婦覃氏・元務光母・裴倫妻・趙元楷妻
  46. 列伝第四十六 東夷 - 高麗百済新羅靺鞨琉求倭国
  47. 列伝第四十七 南蛮 - 林邑赤土国真臘婆利
  48. 列伝第四十八 西域 - 吐谷渾党項高昌康国安国石国女国焉耆亀茲疏勒于闐吐火羅
  49. 列伝第四十九 北狄 - 突厥西突厥鉄勒契丹室韋
  50. 列伝第五十 - 宇文化及宇文智及・司馬徳戡・裴虔通・王充・段達

参考文献

関連項目

外部リンク