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2020年7月17日 (金) 14:47時点における版
新九郎、奔る! | |
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ジャンル | 歴史漫画 |
漫画 | |
作者 | ゆうきまさみ |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊!スピリッツ ビッグコミックスピリッツ |
レーベル | ビッグコミックススペシャル |
発表号 | 月スピ:2018年3月号 - 2019年12月号 週スピ:2020年7号 - 連載中 |
巻数 | 既刊4巻(2020年6月11日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『新九郎、奔る!』(しんくろう、はしる)は、ゆうきまさみによる日本の歴史漫画。後に北条早雲と呼ばれることになる伊勢新九郎を主人公として、その生涯を描く[1][2]。
『月刊!スピリッツ』(小学館)にて、2018年3月号(2018年1月27日発売)から2019年12月号(2019年10月27日発売)[1][2]まで連載された後、『ビッグコミックスピリッツ』(同社刊)へ移籍して、2020年7号から連載中。
単行本第1巻は2018年8月9日に発売されたが、ゆうきの代表作の一つである『究極超人あ〜る』の約31年ぶりの新刊となる10集と同日発売となった[3]。
本作では早雲の出自・生年について、近年の研究で通説となっている備中伊勢氏の出自で康正2年(1456年)生まれ説を採用している。父親については通説通り伊勢盛定としているが、母親については伊勢貞国の娘ではなく『北条五代記』に準じて横井掃部助の娘としている。
→「北条早雲 § 名称と生年」を参照
あらすじ
時は明応2年(1493年)、伊豆の堀越御所に討ち入る一人の男がいた。その名は伊勢新九郎盛時。室町幕府奉公衆として、幕命により足利茶々丸の首を獲りに来た新九郎だが、その心中では一つの決意を固めていた。「明日から、俺の主は俺だ!」
- 第一章「応仁の乱 編」
- 遡ること27年前、文正元年(1466年)8月。宇治の大道寺家で育てられていた伊勢千代丸(のちの新九郎)は、父の伊勢盛定の手元に引き取られることとなり、父の一家(備前守家)が同居する京の伊勢宗家(伊勢守家)の屋敷に住むことになる。幕府政所執事を世襲する宗家当主・伊勢貞親(盛定の義兄)は、将軍・足利義政を養育して深く信任され、大名の家督にも介入する強大な権力を握っていた。しかし、ほどなく「文正の政変」が発生。貞親と盛定は失脚し、都を追われる。貞親に代わって当主となった伊勢貞宗のもと、伊勢家は諸大名との関係の改善を図りつつ政務をこなすこととなり、その中で千代丸も細川勝元・山名宗全らとの知遇を得る。
- 文正の政変後、協調関係にあった細川勝元と山名宗全だったが、幕政の主導権をめぐって次第に対立し、遂に京都を東西に二分する「応仁の乱」を引き起こす。戦火の最中に千代丸は元服し、名も新九郎盛時と改める。戦乱は泥沼化し、東軍の総大将・足利義視は伊勢へ出奔。義視に仕えていた新九郎の兄・八郎貞興も同行する。一方、伊勢貞親と伊勢盛定は復権し京都へと帰還する。そして新九郎の姉・伊都は盛定とともに上洛した駿河国守護・今川義忠のもとへ嫁ぐことになった。
- 応仁の乱勃発から一年、足利義視が都へ帰還するが、幕府内での立場を失い、将軍継嗣の地位も危うくなっていた。義視に利用価値が無くなったと判断した伊勢一門は八郎に伊勢家に戻るよう命じるが、流浪の旅の中で義視の人柄に惹かれ強い絆を感じ始めていた八郎は反発する。そして、伊都の輿入れの夜、悲劇が起きる。
- 第二章「領地経営 編」
- 文明3年(1471年)3月、新九郎は父・盛定の名代(代理)で備中の領地・荏原へ下ることになる。初めての領地に心躍らせる新九郎だったが、到着してみると山積する問題に頭を抱えることになる。
登場人物
本作では、武家の男性は官位名に名前の読み仮名をルビで振って呼ばれることが多い。一例では新九郎の父・伊勢盛定の官位は備前守であるため、他の登場人物の台詞で呼ばれる時には「備前守(もりさだ)殿」のように記されている。
伊勢一門
伊勢備前守家
- 伊勢新九郎盛時(いせ しんくろう もりとき)
- (伊勢千代丸→伊勢新九郎盛時)
- 本作の主人公。幼名は千代丸(ちよまる)[注釈 1]。正義感が強く、理屈や正論を好む。傅役の大道寺右馬介は千代丸について、置かれた環境と修行によってひとかどの武士にも立派な学識僧にも名のある職人にも容易になりそうだが、気の利いたことは言えないので商人になるのは難しそうだと評している。趣味は鞍造り(伊勢氏の家職でもあり宗家の邸内に工房がある)で、自作のデザインを書き留めた帳面を持ち歩いている。
- 第一話の文正元年(1466年)当時11歳。大道寺右馬介の宇治の家に暮らしていたが、京の伊勢宗家の屋敷内に住居がある父一家と暮らすことになる。父盛定を敬愛している。応仁元年(1467年)夏、12歳で元服。元服を急いだのには、生母浅茅が貞藤の正妻となる前に盛定の子として元服したいという思いもあった。「盛時」という名乗りは、「盛」定の子であることを示すとともに、祖父・横井「時」任が一字をくれたもの。
- 伊勢盛定(いせ もりさだ)
- 新九郎の父。官名は新左衛門尉→備前守。
- 備中伊勢家の四男だったが、都の宗家に出仕して先代伊勢守貞国に気に入られてその娘・須磨を娶り、義兄となった貞親の右腕として働く。文正の政変で貞親ともども近江国へ落ちのびる。応仁の乱が起こると今川義忠の軍勢に守られて上洛し、間もなく貞親と共に赦免される。
- 単行本3巻収録の読み切り外伝「新左衛門、励む!」では主人公を務める。
- 伊勢八郎貞興(いせ はちろう さだおき)
- 新九郎の5歳年上の兄。幼名は福徳丸(ふくとくまる)[注釈 2]。
- 文正の政変後、足利義視に仕える。応仁の乱が起こると義視とともに伊勢国へ落ち延びる。翌年に帰京するが、人相が変わるほどの大きな刀傷を負っていた。義視との旅の中で、彼の人柄に触れたことで個人的に忠誠心を抱くようになり、伊勢家に戻れとの一門の命に反して義視の二度目の出奔に協力する。義視を追う新九郎たちの前に刀を抜いて立ち塞がるが、実の伯父である掃部助盛景によって討ち取られた。義視の「謀反」に協力した事実を隠すため、その死は「病死」とされた。
- 伊都(いと)
- 新九郎の3歳年上の姉。弟たちをとても可愛がっており、立場の弱い新九郎に代わって父・盛定に厳しく意見することもある。駿河守護・今川義忠と結婚した。
- 須磨(すま)
- 盛定の正室。貞親の妹。貞興と伊都の実母で、新九郎にとっては義母。家に迎えられた新九郎との間は少々ぎこちない。
- 盛定が近江国へ落ちのびた際には同行し、まんざらでもない様子であった。盛定の帰京には同行しておらず、近江の朽木家に預けられていたが、伊都の婚礼を前に都に帰還する。
- 弥二郎(やじろう)
- 新九郎の同腹の弟。新九郎の8歳年下。新九郎に「なんだかモヤっとしている」と言われてしまうほど特徴のない顔立ちだった。
- 母・浅茅の手許で育てられていたが、彼女が夫・伊勢貞藤と都落ちしてからは須磨のもとで育てられるようになり、(新九郎と須磨とは違って)自然な母子関係となっている。
伊勢伊勢守家
- 伊勢伊勢守貞親(いせ いせのかみ さだちか)
- 新九郎の伯父。政所執事を務め、斯波家の家督争いに介入するなど絶大な権勢を誇ったが、文正の政変によって失脚し近江国へ落ちのびる。将軍義政の育ての親であり、義政の判断に振り回される一方で愛着を持っている。先妻(兵庫助の生母)は越前の甲斐氏出身であったが、離縁して若い夫人(その姉が斯波義敏の妾)を娶る。
- 応仁の乱が起こると将軍・足利義政に呼び戻され、復権する。
- 伊勢兵庫助貞宗(いせ ひょうごのすけ さだむね)
- 貞親の嫡子。将軍・義政の嫡子・春王の傳役。
- 近江国へ落ちた貞親に代わって伊勢氏の惣領と政所執事職を受け継ぐ。千代丸が元服する際には彼に乞われて烏帽子親を務めた。
- 福寿丸(ふくじゅまる)
- 貞宗の嫡子。弥二郎の1歳上。
- 伊勢貞藤(いせ さだふじ)
- 貞親の実弟で須磨の兄。通称は八郎、官名は兵庫助→備中守。
- 反伊勢派大名とも良好な関係を持っていたため、文正の政変後も京に残る。先妻を失っており、新九郎の母・浅茅を正室に迎える[注釈 3]。応仁の乱が起こると、西軍斯波義廉と通じたという謀反の嫌疑をかけられ、都から追放されたが、西軍が足利義視を迎えて「西幕府」を設立するとその政所執事となり、「伊勢守」を自称する。
- 浅茅(あさじ)
- 新九郎の実母。堀越公方被官・横井掃部助の娘。盛定の側室であったが、同居ではなく、横井家で暮らしている。
- 応仁の乱勃発後、先妻を失った貞藤の継室に迎えられた。盛定は貞藤に浅茅をとられたことを悔しがっているが、一方で横井家を守るための戦をしていると行動を理解している。貞藤が追放された際、貞藤と行動をともにした。
- 伊勢伊勢守貞国(いせ いせのかみ さだくに)
- 外伝「新左衛門、励む!」に登場。貞親らの父で先代の伊勢守。
- 若き日の盛定(新左衛門)を気に入り、娘の須磨と娶せて婿とする。昨日会ったばかりの須磨が「息災か?」と盛定に尋ねるほど娘を溺愛している。また「早く孫の顔が見たい」と盛定をせっつき、福徳丸(八郎)が生まれると、「今度は女の子が欲しい」と再びせっついていた。待望の孫娘・伊都が生まれた翌年に死去。臨終の床で盛定に「もう一人、男子がいた方がいいぞ」と遺言を残した。
伊勢肥前守家(備中伊勢家)
- 伊勢掃部助盛景(いせ かもんのすけ もりかげ)
- 新九郎たちの伯父で盛定の次兄。
- 本来、自分が相続するはずだった備中国荏原荘の半分が盛定に与えられたため備中守家を嫌っている。
- 足利義視の出奔の際には既に隠居の身ながら今出川邸を警備に当たっていたが、八郎を探しに来た新九郎の様子から事件を察して新九郎たちを尾行して鴨川の河原で追いつき、新九郎の眼前で八郎を討ち取った。
- 伊勢九郎盛頼(いせ くろう もりより)
- 新九郎たちの従兄で盛景の嫡男。
- 伊勢肥前守盛綱(いせ ひぜんのかみ もりつな)
- 外伝「新左衛門、励む!」に登場。新九郎たちの父方の祖父で、盛定らの父。
- 伊勢宗家の婿となった盛定に備中荏原荘の半分を相続させ、間もなく隠居した。
- 伊勢八郎左衛門盛富(いせ はちろうざえもん もりとみ)
- 外伝「新左衛門、励む!」に登場。新九郎たちの伯父で、盛定の長兄。
- 父の所領の内、丹後国川上本庄を相続している。
伊勢家被官
- 蜷川新右衛門親元(にながわ しんえもん ちかもと)
- 家宰として貞親、貞宗に仕える。アニメ『一休さん』に登場する「新右衛門さん」の実子。
- 単行本の解説ページ「蜷川新右衛門の室町コラム」での解説役も担当しているが、時折未来の事象まで口にするため新九郎から「いつの時代の人なんですか!?」と突っ込まれている。
- 大道寺右馬介重昌(だいどうじ うまのすけ しげまさ)
- 新九郎の傅役。妻が浅茅の妹のため、新九郎にとっては母方の義叔父に当る。
- 大道寺太郎重時(だいどうじ たろう しげとき)
- 右馬介の嫡子。母が浅茅の妹で新九郎の乳母のため、新九郎とは従兄弟であり乳兄弟である。
- 新九郎と前後して元服し、共に幕府奉公衆として出仕する。
- 荒川又次郎(あらかわ またじろう)
- 荒川又右衛門の子。奉公衆のお役目のため備中国荏原荘から上京してきた。
- 在竹三郎(ありたけ さぶろう)
- 在竹兵衛尉の子。又次郎とともに荏原荘から上京してきた。
足利一門
- 足利義政(あしかが よしまさ)[注釈 4]
- 室町幕府第8代将軍。周囲からは「御所(様)」と呼ばれる。前言を翻すことが多く、新九郎はそのことを嫌っている。
- 足利義視(あしかが よしみ)
- 将軍の実弟。今出川の邸に住んでいるため周囲からは「今出川(殿、様)」と呼ばれる。正義感が強く、苛烈な性格は「普広院様に似ている」と評される。
- 義政に次期将軍を約されていたが、嫡子・春王が生まれたことで微妙な立場となっている。文正の政変の際に謀反の疑いで讒訴された経緯から伊勢家の人間を嫌っている。
- 応仁の乱が起こると細川勝元によって東軍の総大将に担がれるが、形勢が東軍不利に傾くと密かに伊勢へと落ち延びた。一年後に帰京するが、義政に側近の排除を諫言したために彼の怒りにふれ、また貞親らの復権によって幕府内での立場を失ったと思い込んで自らを追い詰めてしまい、再び出奔して比叡山に逃れる。その後、山名宗全によって西軍の「御所様」として迎えられる。
- 春王(はるおう)[注釈 5]
- 義政の嫡子。傳役の伊勢貞宗の邸で養育されている。
- 日野富子(ひの とみこ)
- 義政の正室で春王の生母。
守護大名家
細川家
- 細川右京大夫勝元(ほそかわ うきょうのだいぶ かつもと)
- 細川京兆家当主。
- 足利義視の後見人を務めており、「文正の政変」では舅・山名宗全とともに伊勢家の排斥に動いたが、政変後は伊勢一門と手を結び、幕府の主導権を握ろうとする宗全らと対立を深め、義視を総大将に担いで「応仁の乱」を引き起こす。発石木、足軽の活用といった新機軸の戦術を考案するが、その勝利のためには手段を択ばない姿勢は新九郎に恐れを抱かれる。また東軍内で立場を失い追い詰められていく義視の立場を理解していながら、彼が比叡山に出奔するとあっさりと見限っている。
- 外伝「新左衛門、励む!」にも、「出ておいた方がいいかなーと思った」との理由で1シーンだけ登場している。
- 聡明丸(そうめいまる)
- 勝元の嫡子。第5話の文正元年(1466年)12月生まれ。赤子ながら、非常に目鼻立ちがはっきりしている。勝元にとっては待望の嫡男で、誕生の一報を聞いたときは普段「笑っていても目が笑っていない」と言われる彼が心からの笑顔を見せている。
- 亜々子(ああこ)
- 勝元の正室。聡明丸の母。山名宗全の養女。
山名家
- 山名宗全(やまな そうぜん)
- 山名家当主。亜々子の養父。「赤入道」の異名で知られる。声の大きい人物として描かれ、殆どの台詞の末尾に「!」が付けられている。
- 嘉吉の乱平定で武功を挙げ、凋落していた山名家の勢威をかつて「六分の一殿」と呼ばれた時代に匹敵するまでに取り戻した大人物。また豪放磊落な性格のため人望も高い。反対に勝利のためなら武士の作法に外れた戦法も辞さない勝元には怒りを露にしている(その後、西軍も同じ戦法をとったが)。
- 反伊勢派の大名たちに担がれ文正の政変を起こしたため、新九郎にとっては「親の敵」であるが、前述の性格のため新九郎も悪い感情は持っていない。
- 当初は娘婿の細川勝元と協調路線をとっていたが、幕府の主導権をめぐって対立を深めて決裂。西軍を立ち上げ応仁の乱を引き起こす。
今川家
- 今川義忠(いまがわ よしただ)
- 今川家当主。駿河国守護。官位は治部少輔→治部大輔。伊都には「黙っていれば、いい男」と評される性格の明るい若干お調子者の美男子。
- 享徳の乱では鎌倉を攻め落とした英雄。伊勢盛定に請われ、将軍御所警護を名目に上洛。その実は東軍に味方することで、かつて失われた分国・遠江国の守護職を今川家に取り戻すことにある。
- 柴屋軒宗長(さいおくけん そうちょう)
- 義忠の近習。
斯波家
- 斯波左兵衛督義敏(しば さひょうえのかみ よしとし)
- 斯波家当主。貞親に接近し当主の座に復帰した。義敏の妾の妹が貞親の継室である。文正の政変後、身の危険を感じ貞親と同時期に逐電する。
畠山家
- 畠山尾張守政長(はたけやま おわりのかみ まさなが)
- 管領の任を大過なく務めていたが、従兄弟の畠山義就が上洛し宗全と手を結ぶと、強そうな方につくという義政の方針によって畠山家の家督と管領職を剥奪された。上御霊神社の戦いに敗れ行方をくらます。
- 畠山右衛門佐義就(はたけやま うえもんのすけ よしひろ)
- 政長の従兄弟。政長との家督争いに敗れて京を追われていたが、上洛し宗全と手を結ぶと、強そうな方につくという義政の方針によって畠山家の家督を与えられた。
山内上杉家
- 上杉龍若(うえすぎ たつわか)
- 将軍の指名によって元服前の若さにして山内上杉家の家督を継ぐ。関東管領も継ぐ予定。この家督相続は単行本1巻時点では挿話的に描かれており、後に新九郎(早雲)と関わりを持つことが、蜷川新右衛門による解説ページでメタフィクション的に指摘されている。
- 長尾左衛門尉景信(ながお さえもんのじょう かげのぶ)
- 山内上杉家家宰。
その他
- 横井掃部助時任(よこい かもんのすけ ときとう)
- 堀越公方被官。新九郎、弥次郎、大道寺太郎の母方の祖父。尾張国衆で、京都に屋敷を構える。盛定は横井家の取次を務めていた(文正の政変後、取次は貞藤に引き継がれる)。
- 応仁の乱で屋敷を焼かれたため、娘婿の伊勢貞藤の邸に避難していた。西軍斯波義廉(尾張守護)と通じたという嫌疑をかけられ、一度は切腹も考えたが思いとどまり、国許の息子に家督を譲って剃髪し、裁きを待つ身となる。
- 多賀豊後守高忠(たが ぶんごのかみ たかただ)
- 侍所所司代。
- 細川勝元の命で足軽大将・骨皮道賢を雇う。
- 日野勝光(ひの かつみつ)
- 公家・日野家の当主で富子の兄。内大臣。
- 将軍正室の兄という立場を活かして義政の側近に収まっている。
- 狐
- 物語冒頭で新九郎が出会った風来坊。
- 新九郎の備中下向前に再会した際には鎧師をしており、鎧(八郎の形見)の仕立て直しを引き受ける。
書誌情報
- ゆうきまさみ 『新九郎、奔る!』 小学館〈ビッグコミックススペシャル〉、既刊4巻(2020年6月11日現在)
- 2018年8月14日発行(同年8月9日発売[5])、ISBN 978-4-09-860001-4
- 2019年4月17日発行(同年4月12日発売[6])、ISBN 978-4-09-860334-3
- 2020年1月15日発行(同年1月10日発売[7])、ISBN 978-4-09-860521-7
- 2021年6月15日発行(同年6月11日発売[8])、ISBN 978-4-09-860671-9
脚注
注釈
出典
- ^ a b “月スピでゆうきまさみが戦国時代描く新連載、次号「あげくの果てのカノン」完結”. コミックナタリー (2018年1月29日). 2018年8月9日閲覧。
- ^ a b “新九郎、奔る!:ゆうきまさみの新連載は歴史マンガ 「月刊!スピリッツ」で伊勢新九郎を描く”. MANTANWEB (2017年12月27日). 2018年8月9日閲覧。
- ^ “今週の新刊:「究極超人あ~る」31年ぶりの新刊 話題の「名探偵コナン ゼロの日常」も”. MANTANWEB (2018年8月5日). 2018年8月9日閲覧。
- ^ a b ゆうきまさみ (2018). “ゆうきまさみのはてしない物語 回の383「新九郎戦記 2」”. 月刊Newtype2018年4月号: P171.
- ^ “新九郎、奔る! 第1集”. ビッグコミックブロス. 小学館. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “新九郎、奔る! 第2集”. ビッグコミックブロス. 小学館. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “新九郎、奔る! 第3集”. ビッグコミックブロス. 小学館. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “新九郎、奔る! 第4集”. ビッグコミックブロス. 小学館. 2020年6月19日閲覧。