「あの素晴しい愛をもう一度」の版間の差分
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2020年7月8日 (水) 21:28時点における版
「あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN)」 | ||||
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加藤和彦と北山修 の シングル | ||||
B面 | 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY) | |||
リリース | ||||
規格 | 7"シングル・レコード | |||
ジャンル | フォーク | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル / 東芝音楽工業 | |||
作詞・作曲 | 北山修、加藤和彦 | |||
チャート最高順位 | ||||
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加藤和彦と北山修 シングル 年表 | ||||
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「あの素晴しい愛をもう一度」(あのすばらしいあいをもういちど)とは、北山修が作詞、加藤和彦が作曲し2人の連名で発表した歌曲。1971年4月5日にレコード発売。1994年3月30日にはCDシングルも発売されている。「あの素晴らしい愛をもう一度」と誤って表記されることが多い。2002年のザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)新結成のときも「素晴しい」とクレジットされた[2]。
概要
この楽曲の成り立ちはシモンズのデビュー曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤が作曲に1日、北山が作詞に1日で作り上げた。加藤は北山から送られてきた歌詞を見て北山に電話をし「最高だよ最高」とはしゃいだと、北山が加藤の追悼文に記している[3]。結局、シモンズには別の曲(「恋人もいないのに」)が用意され、この楽曲は加藤と北山で歌うことになった[4]。以上の経緯は、2010年7月31日のトークショーで北山が語っている。
この曲のオリジナル録音(1971年)のきっかけは、東芝音楽工業がフォークルの再結成を図って加藤・北山の両人にはたらきかけたものであるとされる。当時、フォークルの再結成はあり得ないと明言していた2人は、ジャケットでもカメラを全く無視している。これには東芝に対する抗議の意味を込めていると加藤・北山ともに当時のラジオ番組で語った。
オリジナル・ヴァージョンでは加藤による変則スリーフィンガーが展開されるが、「北山修25ばあすでい・こんさあと」に於いては「弾きながら歌える自信がない」とのことで通常のスリーフィンガーで演奏された。
第3番の歌詞の「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」という一節は、「戦争を知らない子供たち」(ブロンズ社, 1971年)では「あの時星になりたいと夜明けまで泣いた二人の」となっている。ただし、この歌詞で歌われたことはない。2年後に出版された「ピエロの歌」収録の「北山修青春詞歌集」では、歌詞は「あの時風が流れても変わらないと言った二人の」となっている。
シングル・ジャケット表面には“加藤和彦 - 北山修”とあるが、折り返しの裏面では“歌 / 加藤和彦と北山 修”と記載されている。また、歌詞の他、北山が本作リリースの経緯を綴った「25才を前にして」が掲載されている。
収録曲
全曲作詞:北山修、作曲:加藤和彦、編曲:葵まさひこ
SIDE A
- あの素晴しい愛をもう一度 (TO BE TOGETHER AGAIN) - (2:47)
SIDE B
- 僕を呼ぶ故郷 (I'M PINING AWAY) - (2:10)
メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜
2009年、マキシ・シングルとして復刻。さらにザ・フォーク・クルセダーズ「青年は荒野をめざす」「悲しくてやりきれない」の2曲をボーナス・トラックとして収録。日本の音楽界に多大なる貢献をした加藤に敬意を表し、後世に歌い継がれるべき1枚としてリリースされた[1]。パッケージ表面はオリジナル・シングル・ジャケット。裏面にはザ・フォーク・クルセダーズのステージ写真が使われている。
収録曲
全作曲: 加藤和彦。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「あの素晴しい愛をもう一度」(加藤和彦と北山修) | 北山修 | 葵まさひこ | |
2. | 「僕を呼ぶ故郷」(加藤和彦と北山修) | 北山修 | 葵まさひこ | |
3. | 「青年は荒野をめざす」(ザ・フォーク・クルセダーズ) | 五木寛之 | 川口真 | |
4. | 「悲しくてやりきれない」(ザ・フォーク・クルセダーズ) | サトウハチロー | ありたあきら | |
合計時間: |
カバー
この曲はソロやデュエットの形でカバーされるほか、中学校の音楽教科書に載ったこともあり様々な合唱編曲があり、2000年代になってもなお合唱コンクールなどでは定番曲である。2002年・2003年の『FNS27時間テレビ みんなのうた』のテーマ曲にも使用され、総合司会だったみのもんたがエンディングで号泣しながら歌った。
- 北山修 - 1981年にセルフカヴァー。
- ザ・フォーク・クルセダーズ - 2002年の新結成時にセルフカバー。
- きたやまおさむ&D50 ShadowZ - 2011年発売の同名アルバムに収録。きたやまにとってはセルフカバーとなる。
- 姉と僕 - アルバム『ハモネプ チャンピオンズCD』(2010年) 収録。のち、『「良い加減に生きる」きたやまおさむ自選集』(2019年)にも収められた。
- 天地真理 - アルバム『水色の恋/涙から明日へ』(1971年)収録[5]
- 井上陽水 - アルバム『UNITED COVER 2』(2015年)に収録。
- 衛藤利恵
- 岡崎友紀
- 岡平健治 - アルバム『I・GM』(2009年、実際は「・」はハート表記)収録
- 嘉門達夫
- 空手バカボン - アルバム『ナゴムコレクション』(2005年)収録
- 川本真琴 - テレビアニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』第1話挿入歌
- 木之内みどり
- 桑田佳祐 - ライブツアーで演奏され、この時の音源が2001年のシングル「白い恋人達」に収録されている。このCDでは「〜素晴らしい〜」と誤ったタイトルで収録されている。
- 中澤裕子・後藤真希・藤本美貴 - アルバム『FOLK SONGS 3』収録
- 斎藤寿孝 - アルバム『黄昏のハーモニカ 〜神田川〜』(2006年)収録
- 佐咲紗花 - テレビアニメ『日常』第20話エンディングテーマ(2011年)。クレジットでは「〜素晴らしい〜」と誤った表記になっている。
- 佐良直美 - アルバム『素晴らしいフォークの世界』収録
- 鮫島有美子 - アルバム『秋桜 私の青春のうた2』(2003年)収録
- 鈴木彩子 - ミニアルバム『あの日に帰ろう』(1996年)収録
- 角聖子
- 芹洋子
- ダ・カーポ
- チェリッシュ
- チューインガム
- DJみそしるとMCごはん - 『ジャスタジスイ』収録の「あの素晴しい味をもう一度」の曲中で歌詞改変した上サンプリング使用。
- 東京レディース・シンガーズ - アルバム『女声コーラス愛唱歌ベスト』(2008年)収録
- トワ・エ・モア
- なおと(ナオト・インティライミ)
- 中嶋美智代 - アルバム『たんぽぽ』収録
- 中丸三千繪 - 歌詞は英語。クラシカルな声楽曲(収録CDは非売品)。
- ばんばひろふみ - 谷村新司がゲストボーカルとして参加している。
- ザ・ピーナッツ
- ひまわりキッズ
- 平野孝幸
- ビリケン
- ブラザーズ・フォア(The_Brothers_Four) - 曲名表記 "Ano Subarashii Ai O Moichido"。英語詞だが、サビの詞のみ曲名と同じ。
- ベンチャーズ
- 本田路津子
- ミラクルオブライフ - アルバム『走れメロス』(2003年)収録
- 三輪明日美 - 主演映画『ラブ&ポップ』のエンディングに使われた。
- 由紀さおり・安田祥子 - アルバム『童謡愛唱歌全集5』収録
- BoNo BoNo - アルバム Flores(2002年)収録
- dicot
- FATMAN BROTHERS(伊集院光、石塚英彦、田口浩正) - シングル表題曲及びアルバム『FATMAN BROTHERS』収録(いずれも1995年)。ラップ(作詞:伊集院光、田口浩正)が追加されている。
- Fu-mi - 『三線で聴きたい弾きたいフォーク BEST15』(2008年)収録
- LOGIC SYSTEM - アルバム HISTORY OF LOGIC SYSTEM 収録。VOCALOIDを歌声に使用。
- MAKI - トランス。『学校トランス2時限目』に収録。
- R.P.M. - アルバム Time Goes Around 1 収録。曲名表記 "I wish you could come once more"。
- SONG 4 YOU
- 茉奈 佳奈 - NHK連続テレビ小説「だんだん」オリジナル・サウンドトラック(2008年、シジミジル名義)、アルバム『ふたりうた』(2009年)収録。
- レモン・トリー
- en-Ray - アルバム『chai chai』(2005年)収録。歌詞は中国語。訳詞はamin。中国語の曲名は「让我们在一次去重温那份闪亮的爱」。
- ももいろクローバーZ with 南こうせつ
- ヒュー・ジャックマン - トヨタ『クラウン』のCM(ReBORN)に起用し、英語版を歌っている(2014年)。
- 武井咲 - 映画『愛と誠』挿入歌。『映画 愛と誠 オリジナル・サウンドトラック』(2012年)収録。
- go!go!vanillas - シングル『おはようカルチャー』(2017年)に収録
- 山田姉妹 - アルバム『ふたつでひとつ 〜心を繋ぐ、歌を継ぐ』(2018年)収録。
この他カバー以外にも、これまでにCMで替え歌が何度か歌われている。
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f “【CDシングル】『メモリアル・シングル 〜あの素晴しい愛をもう一度〜』” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年11月5日閲覧。
- ^ ただし、同年に発売された本人選曲監修のベスト・アルバム『Memories 加藤和彦作品集』での表記は「素晴らしい」となっている。
- ^ 『北海道新聞』(2009年10月19日朝刊)
- ^ シモンズYumi 〜田中ゆみ〜 - 2018年11月6日閲覧。
- ^ デビュー35周年記念CD-BOX『天地真理 プレミアム・ボックス』(2006年)にも収録