コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

加藤和彦の世界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『加藤和彦の世界』
加藤和彦コンピレーション・アルバム
リリース
録音 1969年 - 1975年
ジャンル フォーク
ロック
時間
レーベル Pヴァイン
加藤和彦 アルバム 年表
LE PILOTE
(加藤和彦/マーク・ゴールデンバーグ)
1992年
加藤和彦の世界
1999年
Memories 加藤和彦作品集
2002年
EANコード
ASIN B00000I3SS
JAN 4995879014721
テンプレートを表示

加藤和彦の世界』(かとうかずひこのせかい)は1999年2月25日にPヴァインから発売された、加藤和彦コンピレーション・アルバム

解説

[編集]

加藤和彦が1969年から1975年までに制作した楽曲のレア音源を集めたアルバムである。ザ・フォーク・クルセダーズ解散後のソロ活動期およびサディスティック・ミカ・バンド時代にレコーディングした企画盤やライブ音源、加藤がプロデュースを手掛けた他アーティストのシングルなどが収められている。

アートワーク

[編集]

アルバムカバーはデザイン集団“WORKSHOP MU!!”の作品が使用された。フロント・カバーにはサディスティック・ミカ・バンドのファースト・アルバム『SADISTIC MIKA BAND』の初回プレス分に封入されていたボーナスEPのアートワークが流用され、バック・カバーにはミカ・バンドのセカンド・アルバム『黒船』のアートワークが使われた。ライナーノーツは湯浅学と田口史人が手がけている。

収録曲

[編集]

音源の初発売年月とレコード(CD)規格番号を付記。楽曲の時間表記はCDに基づく。

  1. 明日晴れるか - (3:19)
    作詞:阿久悠、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦とそのグループ
    加藤のソロ・デビュー・シングル 「僕のおもちゃ箱」 のカップリング曲。(1969年4月、EP-1143)
  2. ネズミ・チュウ・チュウ・ネコ・ニャン・ニャン(シングル・ヴァージョン) - (3:20)
    作詞:松山猛、作曲:加藤和彦、編曲:ありたあきら
    加藤のソロ名義による2枚目のシングル曲。(1969年9月、EP-1173)
  3. 日本の幸福 - (3:29)
    作詞:佐藤信、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦とそのグループ
    前記シングルのカップリング曲。
  4. カフェ・ル・モンドのメニュー - (5:19)
    作詞:松山猛、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦とそのグループ
    翁玖美子とのユニット“チッチとサリー”名義によるシングル「チッチとサリー」のカップリング曲。サイド・ヴォーカルは小野和子。
  5. チッチとサリー - (3:03)
    作詞:秋野由美子、補作詞:みつはしちかこ、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦とそのグループ
    前記シングル曲。当該CDの解説ではこの楽曲のサイド・ヴォーカルは小野和子となっているが、正しくは翁玖美子である。(1970年3月、EP-1208)
  6. ぼくのそばにおいでよ(ライブ) - (3:25)
    訳詞:日高仁、作詞/作曲:エリック・アンダーソン
    1969年8月29日渋谷公会堂で行なわれたライブ「実況録音のためのカレッジ・ポップス・コンサート」での演奏。アルバム『カレッジ・ポップス・コンサート』収録。(1969年11月、EP-7730)原曲はアルバム『ぼくのそばにおいでよ』収録。
  7. カフェ・ル・モンドのメニュー(ライブ) - (4:00)
    1970年1月6日、渋谷公会堂で行われたライブ「カレッジ・ポップス出初式」での演奏。シングルと同じく小野和子がサイド・ヴォーカルで参加している。アルバム『カレッジ・ポップス出初式』収録。(1970年3月、EP-7742)
  8. ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(ライブ) - (3:01)
    ザ・ビートルズの楽曲。1970年12月24日、渋谷公会堂で行なわれた「S.O.S.ライブ」での演奏。同名アルバムに収録。(1971年4月、TP-7512〜13)
  9. もしも(ライブ) - (3:23)
    作詞:松山猛、作編曲:加藤和彦
    前記ライブでの演奏。原曲はアルバム『スーパー・ガス』収録曲「もしも、もしも、もしも」。
  10. 不思議な日(ライブ) - (2:55)
    作詞:松山猛、作編曲:加藤和彦
    前記ライブでの演奏。原曲は前記アルバムに収録。
  11. 家をつくるなら(ライブ) - (2:14)
    作詞:松山猛、作編曲:加藤和彦
    1971年7月30日バンクーバーのリッチモンド・アリーナで行われたライブ「ヤング・ジャパン国際親善演奏旅行」での演奏。(1971年12月、TP-9401)原曲は前記アルバムに収録。
  12. ララ・ムラ(ライブ) - (3:15)
    作詞/作曲:Donovan、編曲:加藤和彦
    ドノヴァンの楽曲“La Moora”のカバー。前記ライブでの演奏。
  13. 私のレコード - (3:23)
    作詞:秋川リサ、作編曲:高橋信之
    加藤がプロデュースを手がけた秋川リサのシングル曲。コーラスにBUZZのメンバーが参加している。(1973年8月、DTP-2897)
  14. 私のレコード B面用 - (3:21)
    作詞:秋川リサ、作編曲:高橋信之
    前記シングルのカップリング曲。
  15. レコーディング・データ(featuring 怪傑シルヴァー・チャイルド) - (4:36)
    作詞:ミカ、作曲:高中正義
    サディスティック・ミカ・バンドのファースト・アルバム『SADISTIC MIKA BAND』の初回プレス分に封入されていたボーナスEP収録曲。“タカちゃん・カメちゃん”がDJを務め[1]、同アルバムの収録曲「怪傑シルヴァー・チャイルド」に乗せてアルバム・クレジットを喋っている。(1973年5月、BRT-1001)
  16. サイクリング・ブギ(ボーナスEPヴァージョン) - (2:22)
    作詞:つのだひろ、作編曲:加藤和彦
    前記EP盤のカップリング曲。前記アルバムの先行シングル・ヴァージョンとはテイクが異なる。
  17. お花見ブギ - (2:24)
    作詞:松山猛、作曲:加藤和彦
    『黒船』のセッションで録音され[2]、サディスティック・ミカ・バンド幻のアルバム『駅前旅館』に収録される予定だった楽曲。ミカ・バンド解散後の1977年8月5日に発売されたベスト・アルバム『ベスト・メニュー!』に初収録された。(1977年8月、DTP-72263)モノラル録音。
  18. マダマダ産婆(ライブ) - (3:05)
    作詞:高橋幸宏、作曲:加藤和彦、編曲:サディスティック・ミカ・バンド
    1975年9月21日神田共立講堂で行なわれたミカ・バンドの渡英直前のライブでの演奏で、前記ベスト・アルバムに収録。原曲はミカ・バンドのサード・アルバム『HOT! MENU』に初収録。
  19. ピクニック・ブギ(ライブ) - (4:00)
    作詞:松山猛、作曲:加藤和彦
    前記ライブでの演奏。1989年10月11日に発売されたコンピレーション・アルバム『極東ロック・レア・トラックス』に収録(CT25-5579)。原曲はLP『ラブ・ジェネレーション・ライヴ・コンサート』に初収録。
  20. 銀河列車(ライブ) - (3:41)
    作詞:松山猛、作曲:加藤和彦
    前記ライブでの演奏。前記コンピレーション・アルバムに収録。原曲はLP『ラブ・ジェネレーション・ライヴ・コンサート』に初収録。CD化された音源では、LPに収録されていた際にあった、終奏後のMCがカットされている。
  21. アーサーのブティック - (8:21)
    作詞:松山猛、作編曲:加藤和彦
    加藤和彦と北山修ラジオパーソナリティに扮し、当時の日本のフォーク・ポップスを紹介した企画盤『ON AIR 日本ポップス界を斬る』収録。(1970年、EP-7748)楽曲部分はアルバム『ぼくのそばにおいでよ』収録ヴァージョン。

発売履歴

[編集]
形態 発売日 品番 レーベル アートワーク 解説 リマスタリング 備考
CD 1999年02月25日 PCD-1472 Pヴァイン WORKSHOP MU!! 湯浅学/田口史人 記載なし 【初出】“ニューロックの夜明け” 番外編6

参考文献

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』
  2. ^ NHK-FM『サウンドストリート』1984年7月24日放送

外部リンク

[編集]

P-VINE