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2020年6月29日 (月) 13:42時点における版
高田 宏(たかだ ひろし、1932年8月24日 - 2015年11月24日)は日本の編集者・作家、随筆家。
来歴・人物
京都市出身で石川県加賀市育ち。石川県立大聖寺高等学校、京都大学文学部仏文学科卒業。
光文社、アジア経済研究所で雑誌編集を経て、1964年から11年間エッソ石油(現・JXTGエネルギー)広報部でPR誌『エナジー』を編集。大学時代の友人の小松左京や、梅棹忠夫などの京大人文研のメンバーに多く執筆を依頼し、PR誌を越えた雑誌として評価された[1]。
1975年に退社し、文筆専業に専念となる。代表作に『島焼け』などの歴史小説をはじめ、樹木・森・島・旅・雪などの自然、猫などをテーマに随筆・評論・紀行など著書百冊ある。
その他には日本ペンクラブ理事、石川県九谷焼美術館館長、深田久弥山の文化館館長[2]をそれぞれ務め、また元将棋ペンクラブ会長である。
小諸・藤村文学賞、ゆきのまち幻想文学賞の審査員も務めていた。
受賞歴
著書
- 『言葉の海へ』新潮社 1979 のち文庫(改版) 解説:大岡信 改版解説:金水敏、岩波同時代ライブラリー、洋泉社MC新書
- 『本のある生活』新潮社 1979
- 『おや、旅だ!』新潮社 1981
- 『われ山に帰る』新潮社 1982 のち岩波同時代ライブラリー (小山勝清伝記)
- 『五十歳、いざ!』新潮社 1984
- 『言葉の影法師』筑摩書房 1984 のち文庫
- 『エッセーの書き方』講談社現代新書 1984
- 『雪日本心日本』中央公論社 1985 のち文庫
- 『「吾輩は猫でもある」覚書き』講談社 1985 のち文庫、ちくま文庫
- 『冬の花びら 雪博士中谷宇吉郎の一生』偕成社 1986
- 『遊びをせんとや』講談社 1986
- 『歩く旅風まかせ年まかせ』新潮社 1986
- 『海上の王国』潮出版社 1986
- 『雪古九谷 長編小説書き下ろし』光文社 1987 のち人物文庫
- 『雪恋い』新宿書房 1987
- 『ときどき旅びと』講談社 1987
- 『編集者放浪記』リクルート出版 1988 のちPHP文庫
- 『八ヶ岳・森の時間』リクルート出版 1989
- 『木に会う』新潮社 1989 のち文庫
- 『もう一度読む』文化出版局 1989
- 『ふるさと再び』新潮社 1990
- 『花のあるミュージアム』開隆堂出版 1990
- 『猪谷六合雄 人間の原型・合理主義自然人』リブロポート「シリーズ民間日本学者」1990 のち平凡社ライブラリー解説:鶴見俊輔
- 『日本語への処方箋』創拓社 1990 「ことばの処方箋」角川文庫
- 『山へ帰った猫』PHP研究所 1991
- 『森が消えるとき』徳間書店 1991 のち文庫
- 『面白い本ならある 本から本へ』創拓社 1991
- 『森物語』水越武写真 世界文化社「ネイチャーブックス」1991 のち白水Uブックス
- 『夜明け』水越武写真 丸善 1992
- 『物と心の履歴書』講談社 1992
- 『野ゆき山ゆき海辺ゆき』徳間書店 1992
- 『日本海繁盛記』岩波新書、1992
- 『大長編小説礼讃』徳間書店 1993
- 『ほどよい距離の別天地 環東京十二景』都市出版 1993
- 『和紙千年』東京書籍 1993
- 『子供誌』新潮社 1993 のち平凡社ライブラリー 解説:森まゆみ
- 『田舎者の東京暮らし』筑摩書房 1993
- 『変身』TBSブリタニカ 1993
- 『岬へ』日本交通公社 1994
- 『自然誌 (ネイチャーライティング)』徳間書店 1994
- 『小さな博物館』日本交通公社 1994
- 『信州すみずみ紀行 新潮社 1994 のち中公文庫
- 『草木虫魚録』福武書店 1994
- 『旅・忘れ残り』講談社 1994
- 『花散歩—美術館・博物館・植物園』広済堂文庫 1994
- 『「もの」物語』広済堂出版 1995
- 『水物語』水越武写真 ディーエイチシー 1995
- 『木遊び 10人の木のおもちゃ作家との対話から』日本テレビ 1995
- 『ウェストンの森 上高地・島々谷の朝と夜』日本テレビ 1996
- 『こころの詩たましいの歌』徳間書店 1996
- 『海と川の物語』学陽書房 1996
- 『生命のよろこび ドリトル先生にまなぶ』新潮選書 1996
- 『森へ行く日』マインドカルチャーセンター 1996
- 『にっぽん風景紀行』作品社 1997
- 『島焼け』新潮社 1997。1785年青ヶ島・天明の大噴火による全員離島から帰島までの約40年の伝記小説
- 『雪を読む 『北越雪譜』に沿いながら』大巧社(日本を知る) 1997
- 『荒ぶる自然 日本列島天変地異録』新潮社 1997 のち苦楽堂
- 『本との日々』ジャパン・ミックス 1997
- 『出会う』清流出版 1998
- 『島へ 12の旅の物語』小学館文庫 1998
- 『生きるよろこび 若い人たちへの21のメッセージ』ポプラ社(新・のびのび人生論) 1998
- 『森に通う』創森社 1998
- 『ゆっくりと、旅』岩波書店 1998
- 『祈りの木』阿部幹雄写真 飛鳥新社 1999
- 『旅の図書館』白水社 1999
- 『山川草木紀行』新思索社 2000
- 『還暦後』清流出版 2000
- 『猫のしっぽ』新潮社 2000
- 『東海道五十三次紀行 四〇〇年街道のドラマ 現代歴史視考』黙出版 2001
- 『NHKシリーズ・カルチャーアワー 北国名作探訪』日本放送出版協会(上下) 2001-02
- 『北国のこころ』日本放送出版協会 2002
- 『大空と大地へ還りゆく日は』河出書房新社 2003
- 『アジア気持ちの楽な旅』大修館書店 2005
- 『木のことば森のことば』ちくまプリマー新書 2005
- 『大いなる人生』芸術新聞社 2007
共著・編著
- 『三角宇宙』谷川俊太郎・吉本ばなな共著 青龍社 1990 のち朝日文庫
- 『私の山河』悠思社 1992
- 『友辞苑—心友へのいざない〈海外編〉〈日本編〉』青龍社 1992
- 『「あまカラ」 抄』編 冨山房百科文庫(全3巻) 1995-96
- 『こどもたちよ!』いわさきちひろ画 童心社 1996
- 『子供』編 日本の名随筆 作品社 1996
- 『ブナの木の下で語ろう 鼎談21世紀をいかに生きるか』井出孫六・中野孝次共著 信濃毎日新聞社 1998