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2020年6月26日 (金) 10:52時点における版
| 時代 | 平安時代中期 - 後期 |
|---|---|
| 生誕 | 長元8年（1035年） |
| 死没 | 保安2年11月12日（1121年12月23日） |
| 改名 | 俊房→寂俊（法名） |
| 別名 | 堀川左大臣 |
| 官位 | 従一位、左大臣 |
| 主君 | 後冷泉天皇→後三条天皇→白河天皇→堀河天皇→鳥羽天皇 |
| 氏族 | 村上源氏 |
| 父母 |
父：源師房、母：藤原尊子（藤原道長の五女） 養父：藤原頼通 |
| 兄弟 |
妧子、澄子、女子、俊房、顕房、麗子、仁覚、師忠、実覚、藤原宗実室、藤原師実室 養兄弟：広綱、通房、橘俊綱、覚円、 定綱、忠綱、寛子、師実、嫄子、信家 |
| 妻 |
正室：娟子内親王（後朱雀天皇の第二皇女） 藤原朝元の娘、源実基の娘 源基平の娘、平重経の娘 藤原重房の娘 |
| 子 |
勝覚、証観、方子、師頼、師時、師俊、忠時、実運、俊円、師重、宗光、実縁、仁寛、俊顕、俊智、寛雲、寛真、寛壱、藤原宗俊室、任子、源師能室 養子：俊覚 |
源 俊房（みなもと の としふさ）は、平安時代中期から後期にかけての公卿・能書家。村上源氏、右大臣・源師房の子。官位は従一位・左大臣。堀川左大臣とも称される。
経歴
寛徳2年（1045年）、伯父・藤原頼通の養子として元服。後冷泉天皇から鳥羽天皇まで5代の天皇に仕え、侍従・左少将・左中将・参議・権中納言・右衛門督・検非違使別当・左衛門督・権大納言・大納言・右大臣を経て永保3年（1083年）左大臣に至り、一時期左大将も兼任、位階も従一位に昇った。
朝廷での儀式に関する先例故実に詳しく、また文才にも優れ[1]、村上源氏の最盛期を築いた[2]が、永久元年（1113年）後三条天皇の皇子・輔仁親王の護持僧を務めた、子・仁寛が鳥羽天皇の暗殺を企てたとされ（永久の変）、弟・顕房に村上源氏の主流を譲った。
正室の後朱雀天皇皇女娟子内親王とは始め許しもなく密通・駆け落ち騒動を引き起こし、内親王の弟・尊仁親王（後三条天皇）の怒りを買ったが、彼女との間に子はできなかった。その後源実基女、源基平女らとの間に多くの子女をもうけ、そのうち娘の方子は藤原長実と結婚、美福門院得子を産んでいる。
俊房の日記は「水左記」と題され、現在判明しているところ康平5年（1062年）から天仁元年（1108年）まで綴られた。また能書でも知られた。
官歴
※特に指示の無い限り平凡社『日本人名大事典(新撰大人名辞典)』第六巻の記載による。
- 寛徳3年（1046年）2月：侍従に任官
- 永承元年（1046年）9月：左近衛少将・近江権介を兼ねる
- 永承2年（1047年）：左近衛中将に任官
- 天喜2年（1054年）2月：従二位に昇叙する
- 天喜5年（1057年）3月：参議に任官
- 康平4年（1061年）：権中納言に任官
- 康平7年（1064年）：正二位に昇叙し、権中納言如元
- 承保元年（1074年）12月：権大納言に任官
- 承暦4年（1080年8月：大納言に任官
- 永保元年（1081年）：陸奥出羽按察使を兼任
- 永保2年（1082年）12月19日：右大臣に任官
- 永保3年（1083年）1月：左大臣に転任
- 寛治7年（1093年）12月：左近衛大将を兼任
- 寛治8年（1094年）：従一位に昇叙する
- 永長元年（1096年）：輦車の宣旨を賜る
- 保安2年（1121年）1月：致仕、2月に出家し法名を寂俊と号す。11月12日：薨去
系譜
- 父：源師房
- 母：藤原尊子 - 藤原道長五女
- 正室：娟子内親王 - 後朱雀天皇第二皇女
- 妻：藤原朝元女
- 妻：源実基女
- 妻：源基平女
- 男子：源師時（1077-1136）
- 妻：平重経女
- 男子：源師俊（1080-1141）
- 妻：藤原重房女
- 男子：源忠時
- 男子：実運（1105-1160）醍醐寺座主・権少僧都
- 男子：明海
- 生母不明の子女
- 養子
脚注
出典
『日本人名大事典(新撰大人名辞典)』第六巻 平凡社