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**収録作品:「檸檬」「桜の樹の下には」「闇の絵巻」「交尾」「Kの昇天」「ある崖上の感情」「城のある町にて」「橡の花」「ある心の風景」「冬の日」「蒼穹」ほか
**収録作品:「檸檬」「桜の樹の下には」「闇の絵巻」「交尾」「Kの昇天」「ある崖上の感情」「城のある町にて」「橡の花」「ある心の風景」「冬の日」「蒼穹」ほか
*英文版『Oxford Book of Japanese Short Stories (Oxford Books of Prose & Verse) 』(編集:Theodore W. Goossen。訳:Jay Rubin。)(Oxford and New York: Oxford University Press,、1997年)
*英文版『Oxford Book of Japanese Short Stories (Oxford Books of Prose & Verse) 』(編集:Theodore W. Goossen。訳:Jay Rubin。)(Oxford and New York: Oxford University Press,、1997年)
**収録作品:[[森外]]「[[山椒大夫]]」 (Sansho the Steward)、[[芥川龍之介]]「[[藪の中]]」 (In a Grove)、[[宮沢賢治]]「[[なめとこ山の熊]]」 (The Bears of Nametoko)、[[横光利一]]「[[春は馬車に乗って]]」 (Spring Riding in a Carriage)、[[川端康成]]「[[伊豆の踊子]]」 (The Izu Dancer)、梶井基次郎「檸檬」 (Lemon)、[[坂口安吾]]「[[桜の森の満開の下]]」 (In the Forest, Under Cherries in Full Bloom)、[[中島敦]]「[[名人伝]]」 (The Expert)、[[安部公房]]「[[賭 (小説)|賭]]」 (The Bet)、[[三島由紀夫]]「[[女方 (小説)|女方]]」 (Onnagata,)、ほか
**収録作品:[[森外]]「[[山椒大夫]]」 (Sansho the Steward)、[[芥川龍之介]]「[[藪の中]]」 (In a Grove)、[[宮沢賢治]]「[[なめとこ山の熊]]」 (The Bears of Nametoko)、[[横光利一]]「[[春は馬車に乗って]]」 (Spring Riding in a Carriage)、[[川端康成]]「[[伊豆の踊子]]」 (The Izu Dancer)、梶井基次郎「檸檬」 (Lemon)、[[坂口安吾]]「[[桜の森の満開の下]]」 (In the Forest, Under Cherries in Full Bloom)、[[中島敦]]「[[名人伝]]」 (The Expert)、[[安部公房]]「[[賭 (小説)|賭]]」 (The Bet)、[[三島由紀夫]]「[[女方 (小説)|女方]]」 (Onnagata,)、ほか


=== 全集収録 ===
=== 全集収録 ===

2020年6月18日 (木) 10:43時点における版

檸檬
Lemon
作者 梶井基次郎
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出青空1925年 1月1日発行1月・創刊号(第1巻第1号・通巻1号)
刊本情報
刊行 武蔵野書院 1931年5月15日
題字:梶井基次郎
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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檸檬』(れもん)は、梶井基次郎短編小説。梶井の代表的作品である。得体の知れない憂鬱な心情や、ふと抱いたいたずらな感情を、色彩豊かな事物や心象と共に的に描いた作品。三高時代の梶井が京都下宿していた時の鬱屈した心理を背景に、一個のレモンと出会ったときの感動や、それを洋書店の書棚の前に置き、鮮やかなレモンの爆弾を仕掛けたつもりで逃走するという空想が描かれている[1][2][3]

発表経過

1925年(大正14年)1月1日発行の、中谷孝雄外村繁らとの同人誌青空』1月創刊号の巻頭に掲載された[4][1]。単行本は、梶井の友人である三好達治らの奔走により、梶井の亡くなる1年ほど前の1931年(昭和6年)5月15日に武蔵野書院より刊行され(印刷日は5月10日)、これが梶井の生涯で唯一の出版本となった[5][6]。同書には他に17編の短編が収録されている[7][8]

翻訳版はアメリカ(英題:Lemon)、スペイン(西題:Remon)、中国(中題:檸檬)、フランス(仏題:Le Citron)、ドイツ(独題:Die Zitrone)などで行われている[9]

あらすじ

「えたいの知れない不吉な塊」が「私」の心を始終圧えつけていた。それはカタル神経衰弱借金のせいばかりではなく、いけないのはその不吉な塊だと「私」は考える。好きな音楽にも癒されず、よく通っていた文具書店丸善も、借金取りに追われる「私」には重苦しい場所に変化していた。友人の下宿を転々とする焦燥の日々のある朝、「私」は京都の街から街、裏通りを当てもなくさまよい歩いた。

檸檬

ふと、前から気に入っていた寺町通果物屋の前で「私」は足を止め、美しく積まれた果物や野菜を眺めた。珍しく「私」の好きなレモンが並べてあった。「私」はレモンを一つ買った。始終「私」の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛ゆるみ、「私」は街の上で非常に幸福であった。

「私」は久しぶりに丸善に立ち寄ってみた。しかし憂鬱がまた立ちこめて来て、画本の棚から本を出すのにも力が要った。次から次へと画集を見ても憂鬱な気持は晴れず、積み上げた画集をぼんやり眺めた。「私」はレモンを思い出し、そこに置いてみた。「私」にまた先ほどの軽やかな昂奮が戻ってきた。

見わたすと、そのレモンイエローはガチャガチャした本の色の階調をひっそりと紡錘形の中へ吸収してしまい、カーンと冴えかえっていた。「私」はそれをそのままにして、なに喰くわぬ顔をして外へ出ていくアイデアを思いついた。レモンを爆弾に見立てた「私」は、すたすたと店から出て、木っ端微塵に大爆発する丸善を愉快に想像しながら、京極(新京極通)を下っていった。

作品成立・背景

『檸檬』の原型となっているのは、1924年(大正13年)に書かれた習作『瀬山の話』の中の断章「瀬山ナレーション」にある挿話「檸檬」である。この断章の挿話を数回の改稿を経て、独立した短編『檸檬』が出来上がった[1][2][3]

習作『瀬山の話』は、「瀬山」という名の主人公の落ち込んだ精神状態が綴られているが、当時梶井は「瀬山極」(ポール・セザンヌをもじったもの)という筆名を使い、大学の劇研究会の雑誌に投稿していた[10][1][6]。『瀬山の話』は京都に住んでいた三高時代の自身の内面を総決算する作品として試みられたものだが、結末がうまくいかず未完成となり、梶井はその中の一つの挿話「檸檬」を独立させて『檸檬』に仕立て直した[1][2][3]

梶井は友人の近藤直人に宛てた手紙の中で『檸檬』を、〈あまり魂が入つてゐないもの〉と書き[11]、単行本刊行の翌年の淀野隆三宛ての手紙にも、〈檸檬は僕は当時あまり出すのが乗気でなかつたので君や三好の、殆ど独断的な取はからひなしには 決してあれは世に出てゐるものではなかつたらう、さう思つて僕は幾度も感謝した〉と書き送っていて[12]、その文面からは当時の梶井自身は、あまり表立って『檸檬』を積極的に評価していなかったことがうかがわれている[12][13]

これについて、梶井の友人であった淀野隆三の見立てでは、これは梶井が逆説的に言ったことで、実は自信を持って発表したと解釈している[6]。なお梶井は、『瀬山の話』に遡る2年前の1922年(大正11年)、一個の檸檬に心を慰められるという内容の文語詩草稿「秘やかな楽しみ」(檸檬の歌)も日記に書きつけている[14][2][15]

梶井自身結核に侵されていたこともあり(それにより早世)、梶井の作品には『檸檬』のほかにも肺病の主人公が多い。

作品評価・研究

『檸檬』は、梶井の代表作というだけでなく、日本文学の傑作、名品として多くの作家たちに高く評価されているが、同人雑誌初出の当初は注目されておらず、6年後に単行本化され、井上良雄や、その翌年小林秀雄が『檸檬』を本格的に論じて高く評価してから、梶井が文壇に認められるきっかけとなった[6][5]

小林秀雄は、『檸檬』は「(梶井の)観念的焦燥の追求する単純性や自然性の象徴ではない」とし[16]、それは、むしろ梶井自身の「資質」だと指摘しながら、梶井という作家は「観念上空疎な過剰や、苛立たしい飛躍を全く知らぬ。或ひは必要とせぬ作家」であり、その「焦燥」は、「知的といふよりも鋭敏な感受性が強ひられた一種の胸苦しさ」だと表現して以下のように評している[16]

これは言ふまでもなく近代知識人頽廃、或ひは衰弱の表現であるが(尤も今日頽廃或ひは衰弱の苦い味をなめた事のない似而非(エセ)知的作家の充満を、私は一層頽廃或ひは衰弱的現象であると考へてゐる)、この小説の味はいには何等頽廃衰弱を思はせるものがない。切迫した心情が童話の様な生々とした風味をたたへてゐる。頽廃に通有する誇示もない。衰弱の陥り易い虚飾もない。飽くまでも自然であり平常である。読者はこの小話で「檸檬」の発見を語られ、作者が古くからもつてゐた「檸檬」を感ずる、或ひは作者がいつまでも失ふまいと思はれる古くならない「檸檬」を感ずる。 — 小林秀雄「梶井基次郎と嘉村礒多[16]

『檸檬』は主人公のおかれている境遇や性格描写などが省かれ、ただ感覚世界だけを描き出しているが、鈴木貞美はこれについて、梶井が習作『瀬山の話』で「自身の内面の全体を定着しようとする試みに挫折」し、『檸檬』において「束の間の精神の愉悦をリアルに再構成する方法を選びとったとき、梶井基次郎の世界の礎石が築かれた」と考察しながら[1]、鬱屈した心の状態で一個のレモンに出会ったときの梶井の「感覚のよろこび」について以下のように解説している[1]

そこに、たかだか一個のレモンを、この世のすべての「善いもの」「美しいもの」に匹敵すると感じる倒錯した心理が浮き彫りになる。そして梶井は、レモンを爆弾に見立てることに、自分を圧迫する現実を破砕してしまいたいという夢を刻みつけた。(中略)
この感覚的経験の再構成というある意味では全く素朴な方法は、近代の小説の意匠からは遠く、それゆえにこそ彼は作品に固有の形態を与えるための独自な模索を続けてゆくことになるのである。 — 鈴木貞美「檸檬を書く」[1]

三島由紀夫は、中島敦牧野信一と共に梶井基次郎を、「夜空に尾を引いて没した星のやうに、純粋な、コンパクトな、硬い、個性的独創的な、それ自体十分一ヶの小宇宙を成し得る作品群を残した」作家と位置づけ[17]、「梶井基次郎くらゐの詩的結晶を成就すれば、立派に現代小説の活路になりうる」とし[18]、梶井は「感覚的なものと知的なものとを綜合する稀れな詩人的文体を創始した」と考察している[19]

そして三島は『檸檬』を日本の短編の最高のものとし[19]、「一個のレモンが読者の眼の前に放り出されたような、鮮やかな感覚的印象をもって終わる作品」と解説し[19]、『檸檬』に代表される梶井文学について、以下のように評している[20]

デカダンスの詩と古典の端正との稀な結合、熱つぽい額と冷たい檸檬との絶妙な取り合はせであつて、その肉感的な理智の結晶ともいふべき作品は、いつまでも新鮮さを保ち、おそらく現代の粗雑な小説の中に置いたら、その新らしさと高貴によつて、ほかの現代文学を忽ち古ぼけた情ないものに見せるであらう。 — 三島由紀夫「新らしさと高貴(推薦文)」[20]

石井和夫は、『檸檬』の原型の『瀬山の話』の中に、「ポオの耳へ十三時を打つて聞かせたのもおそらくはこの輩の悪戯ではなかつたろうか」という一文があることから、『瀬山の話』の挿話「檸檬」と、『檸檬』が、エドガー・アラン・ポーの『鐘楼の悪魔』(悪魔が正午に13時の鐘を鳴らし、美しい町を破壊する話)のモチーフから発想されたのではないかと考察し[13]、そのモチーフが、美しい金閣寺を放火してしまう三島由紀夫の『金閣寺』にも通底していることを指摘しながら、三島が梶井を「日本には稀少、が常に否定形によってアナーキーに描かれねばならぬことを先験的に知る」先駆者と見ていたゆえに、梶井を高く評価していたのだと解説している[13]

モデルの店と文学碑

作中の「私」がレモン(カリフォルニア産)を買った果物屋は、京都市中京区寺町二条角の「八百卯」(明治時代創業)だが[1][21][22]2009年(平成21年)1月25日に閉店された[23][15]。かつては「檸檬の店」というタイトルのパンフレットが店先のガラス窓に飾られ、4階建てビルに建て替え後にできた2階のフルーツパーラーには『檸檬』の一節が飾られていた[22][21]

また、登場する書店・丸善は当時、三条麩屋町西入ルにあった2代目店舗で、洋書の他にヨーロッパから輸入された高級石鹸香水バーバリーコートが売られていた[21][15]。丸善・京都店には、八百卯で買ったレモンを置き去る人があとを絶たなかったといわれる。河原町通蛸薬師上ルにあった3代目の店舗も2005年(平成17年)10月に閉店された[23]。それから約10年後の2015年(平成27年)8月20日に京都BALの地下1階と2階に再出店した[24]

大阪市西区靭本町の靱公園内には、1981年(昭和56年)に建立された文学碑があり、『檸檬』の一節が刻まれている[1]

創作集『檸檬』

檸檬
Lemon
著者 梶井基次郎
イラスト 題字:梶井基次郎
発行日 1931年5月15日
発行元 武蔵野書院
ジャンル 短編小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 271
公式サイト [1][2][3]
コード NCID BA31511438
ウィキポータル 文学
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1931年(昭和6年)5月15日に武蔵野書院から刊行された初の創作集『檸檬』は、同年1月末に梶井基次郎を見舞った三好達治が友の痩せこけた衰弱ぶりに驚愕し、基次郎の存命中に出版するべく淀野隆三と奔走して実現したものである[25][26](詳細は梶井基次郎#仲間らの奔走――創作集刊行を参照)。

書名は淀野の提案に基次郎も賛成して、巻頭作品になる「檸檬」に決まり、表紙装幀も基次郎の希望で無地となった[27][25]。題字は基次郎の筆跡となっている[8][28]

おもな刊行本

  • 『檸檬』(武蔵野書院、1931年5月15日)NCID BA31511438
    • 題字:梶井基次郎。四六判。函入。総271頁。
    • 収録作品:「檸檬」(5 - 15頁)、「城のある町にて」(17 - 62頁)、「泥濘」(63 - 78頁)、「路上」(79 - 88頁)、「過古」(89 - 93頁)、「雪後」(95 - 111頁)、「ある心の風景」(113 - 130頁)、「Kの昇天―或はKの溺死」(131 - 143頁)、「冬の日」(144 - 171頁)、「櫻の樹の下には」(173 - 177頁)、「器樂的幻覺」(179 - 184頁)、「筧の話」(185 - 189頁)、「蒼穹」(191 - 196頁)、「冬の蠅」(197 - 217頁)、「ある崖上の感情」(219 - 242頁)、「愛撫」(243 - 249頁)、「闇の繪巻」(251 - 258頁)、「交尾」(259 - 271頁)
  • 『檸檬〈梶井基次郎創作集〉』(武蔵野書院・稲光堂書店、1933年12月1日)NCID BA86703937
    • 収録作品:初刊と同じ。
  • 『檸檬』(新潮文庫、1967年12月10日。改版2003年10月30日。)ISBN 978-4101096018
    • カバー装幀:船坂芳助。解説:淀野隆三
    • 収録作品:「檸檬」「城のある町にて」「ある心の風景」「Kの昇天」「冬の日」「蒼穹」「筧の話」「器楽的幻覚」「冬の蝿」「桜の樹の下には」「愛撫」「闇の絵巻」「交尾」
  • 『檸檬・冬の日 他九篇』(岩波文庫、1954年4月25日。改版1985年)ISBN 978-4003108710
    • 装幀:精興社。解説:佐々木基一。淀野隆三「本書の校訂について」。略年譜。
    • 収録作品:「檸檬」「城のある町にて」「ある心の風景」「冬の日」「筧の話」「冬の蝿」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「瀬山の話」「温泉」
  • 復刻版『檸檬』(日本近代文学館、1974年9月20日)NCID BN01013852
    • ※ 精選名著複刻全集シリーズ。収録作品は初版と同じ。
  • 『ちくま日本文学028 梶井基次郎』(ちくま文庫、2008年11月10日)ISBN 978-4480425287
    • 解説:群ようこ
    • 収録作品:「檸檬」「桜の樹の下には」「闇の絵巻」「交尾」「Kの昇天」「ある崖上の感情」「城のある町にて」「橡の花」「ある心の風景」「冬の日」「蒼穹」ほか
  • 英文版『Oxford Book of Japanese Short Stories (Oxford Books of Prose & Verse) 』(編集:Theodore W. Goossen。訳:Jay Rubin。)(Oxford and New York: Oxford University Press,、1997年)

全集収録

  • 『梶井基次郎全集全1巻』(ちくま文庫、1986年8月26日)ISBN 978-4480020727
    • 解説:高橋英夫「存在の一元性を凝視する」。宇野千代「あの梶井基次郎の笑ひ声」
    • 収録作品:「檸檬」「城のある町にて」「泥濘」「路上」「椽の花」「過古」「雪後」「ある心の風景」「Kの昇天」「冬の日」「蒼穹」「筧の話」「器楽的幻覚」「冬の蝿」「ある崖上の感情」「桜の樹の下には」「愛撫」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「詩二つ」「小さき良心」「不幸」「卑怯者」「大蒜」「彷徨」「裸像を盗む男」「鼠」「カッフェー・ラーヴェン」「母親」「奎吉」「矛盾の様な真実」「瀬戸内海の夜」「帰宅前後」「太郎と街」「瀬山の話」「夕凪橋の狸」「貧しい生活より」「犬を売る露店」「冬の日」「汽車 その他」「凧」「河岸 一幕」「攀じ登る男 一幕」「栗鼠は篭にはいっている」「闇の書」「夕焼雲」「奇妙な手品師」「猫」「琴を持った乞食と舞踏人形」「海」「薬」「交尾」「雲」「籔熊亭」「温泉」
  • 『梶井基次郎全集第1巻 作品・草稿編』(筑摩書房、1999年11月)ISBN 978-4480704115
    • 収録作品:
      • [小説]「檸檬」「城のある町にて」「泥濘」「路上」ほか全編。
      • [評論・随筆]「『新潮』十月新人号小説評」「『亜』の回想」「浅見淵君に就いて」「『戦旗』『文芸戦線』七月号創作評」ほか。
      • [習作]「奎吉」「矛盾の様な真実」「太郎と街」「橡の花―或る私信」ほか。
      • [作文、詩歌・戯曲草稿]中学時代作文、詩草稿、戯曲草稿。
      • [小説草稿(1)]「小さき良心」「喧嘩」「鼠」「裸像を盗む男」

テレビ番組化

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 「『青空』と友人たち」(アルバム梶井 1985, pp. 30–64)
  2. ^ a b c d 「第六章 狂的の時代――三高後期」(大谷 2002, pp. 105–136)
  3. ^ a b c 「第七章 天に青空、地は泥濘――本郷と目黒にて」(大谷 2002, pp. 137–161)
  4. ^ 藤本寿彦「『青空』細目」(別巻 2000, pp. 504–515)
  5. ^ a b 「途絶」(アルバム梶井 1985, pp. 84–96)
  6. ^ a b c d 淀野隆三「解説」(新潮文庫 2003, pp. 325–349)
  7. ^ 藤本寿彦「書誌」(別巻 2000, pp. 516–552)
  8. ^ a b 復刻版 1974
  9. ^ ウィリアム・J・タイラー編「外国語翻訳及び研究」(別巻 2000, pp. 640–642)
  10. ^ 「三高時代」(アルバム梶井 1985, pp. 16–29)
  11. ^ 「近藤直人宛ての書簡」(大正13年11月12日付)。梶井3巻 1966, pp. 123–125、新3巻 2000, pp. 98–99に所収
  12. ^ a b 淀野隆三宛ての書簡」(昭和7年2月6日付)。梶井3巻 1966, pp. 564–566、新3巻 2000, pp. 459–460に所収
  13. ^ a b c 石井 2008
  14. ^ 「略年譜」(アルバム梶井 1985, pp. 104–108)
  15. ^ a b c 「第一部 第三章 レモン」(柏倉 2010, pp. 39–53)
  16. ^ a b c 小林秀雄梶井基次郎嘉村礒多」(中央公論 1932年2月号)。新潮文庫 2003, pp. 335–336、別巻 2000, pp. 278–281に部分所収
  17. ^ 「解説 牧野信一」(『日本の文学34 内田百閒牧野信一稲垣足穂中央公論社、1970年6月)。作家論 1974, pp. 74–77、三島36巻 2003, pp. 169–172に所収
  18. ^ 「現代史としての小説」(毎日新聞夕刊 1962年10月9日 - 10日号)。三島32巻 2003, pp. 117–122に所収
  19. ^ a b c 文章読本――短篇小説の文章」(婦人公論 1959年1月号付録)。文章読本 2001, pp. 61–76、三島31巻 2003, pp. 52–63に所収
  20. ^ a b 「新らしさと高貴(推薦文)」(『梶井基次郎全集』内容見本 筑摩書房、1966年4月)。三島別巻 2006月報pp.8-9、別巻 2000, p. 345に所収
  21. ^ a b c 「序 一顆の檸檬」(大谷 2002, pp. 7–11)
  22. ^ a b 「第一部 第四章 『瀬山の話』」(柏倉 2010, pp. 54–69)
  23. ^ a b 小説「檸檬」の店、「八百卯」が閉店asahi.com.、2009年1月31日)
  24. ^ 小説「檸檬」の舞台 丸善が京都に10年ぶり再オープン 一度は置いてみたい…「レモン置き場」も設置産経WEST、2015年8月22日)
  25. ^ a b 「第十三章 地球の痕を――伊丹から千僧へ」(大谷 2002, pp. 283–304)
  26. ^ 「第五部 第一章 『檸檬』」(柏倉 2010, pp. 419–427)
  27. ^ 「淀野隆三宛て」(昭和6年2月13日付)。新3巻 2000, pp. 399–401に所収
  28. ^ 写真はアルバム梶井 1985, p. 91、作家読本 1995, p. 199
  29. ^ 番組表検索結果 NHKクロニクル - NHKオンライン

参考文献

関連項目

外部リンク