金田鬼一

金田 鬼一（かねだ きいち、1886年12月10日 - 1963年11月1日）は日本のドイツ文学者、翻訳家。日本にグリム童話を紹介し、NHKラジオドイツ語講座の講師をも担当した。

経歴

1886年、東京府に生まれる。親は帝室博物館の職員。

京華中学校から第一高等学校を経て、1909年東京帝国大学文学部独文科卒業。

その後ドイツ帝国に留学中、第一次世界大戦勃発のため留学期間を短縮して帰国。

第四高等学校教授の後、学習院高等科教授となり、成蹊高等学校（1939年 - 1942年）などでも講師を務めた。

仕事

翻訳

• 『負けた人』、シュミットボン。『近代劇大系』、1922年。
• 『世界童話大系』。世界童話大系刊行会。1924年。
• 『世界戯曲全集』
  • 『キルヒフェルトの牧師』アンツェングルーベル。1928年。
  • 『あたし達死んでる者は蘇生つてから』イプセン。1928年。
  • 『ダマスクスへ』ストリンドベルク。1930年。
• 『グリム童話集』岩波文庫、1929年 - 1934年。

著述

• 『「ソヴィエット」治下の勞農（露國に於ける文人生活）』。丸善學鐙編集室『學鐙』、第25号。1921年。
• 『寓話文学』。岩波文庫『岩波講座世界文学』第8巻。1934年。
• 『童話』。岩波文庫『岩波講座国語教育』第4巻。1937年。
• 『地上天國』。政界往来社『政界往来』第9巻。1938年。

関連項目

• 森於菟 - 同時代のドイツ文学者。森鷗外の子。

外部リンク

• 金田 鬼一：作家別作品リスト - 青空文庫
• 金田鬼一 - 国立国会図書館