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「新地駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 02:23時点における版

新地駅
駅舎外観(2018年8月)
しんち
Shinchi
駒ケ嶺 (4.2 km)
(5.5 km) 坂元*

地図

新地駅の位置(福島県内)
新地駅
新地駅
新地駅位置図(福島県)
福島県相馬郡新地町谷地小屋字舛形
北緯37度52分45.2秒 東経140度55分32.4秒 / 北緯37.879222度 東経140.925667度 / 37.879222; 140.925667座標: 北緯37度52分45.2秒 東経140度55分32.4秒 / 北緯37.879222度 東経140.925667度 / 37.879222; 140.925667
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 常磐線
キロ程 315.6 km(日暮里起点)
電報略号 シチ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
281人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1897年明治30年)11月10日[1]
備考 簡易委託駅
* この間に水戸支社仙台支社境界あり(当駅から駒ケ嶺寄りは水戸支社管内)
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新地駅(しんちえき)は、福島県相馬郡新地町谷地小屋(やちごや)字舛形(ますがた)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線である[1]

常磐線における福島県最北の駅であり、JR東日本水戸支社の北端駅である。また1日に2本のみ、仙台発当駅止まりの列車が存在する。

概要

当駅は新地町の中心駅であり、新地町役場、釣師浜漁港、釣師浜海水浴場の最寄り駅である。

勿来駅から当駅までが福島県に属し、藤代駅(茨城県)から当駅までがJR東日本水戸支社の管内になる。

当駅における運行形態

  • 上り(相馬原ノ町小高浪江方面)
    • 日中は概ね1時間に1本の普通列車(原ノ町行)が停車する。一部列車は原ノ町以南の浪江にも乗り入れ、仙台始発当駅止の列車も設定されている[2]
  • 下り(山下亘理岩沼仙台方面)
    • 日中は上り同様、概ね1時間に1本の普通列車(仙台行)が停車する。朝の一部列車は仙台以北の利府にも乗り入れ、当駅始発仙台行の列車も設定されている[2]

歴史

  • 1897年明治30年)11月10日日本鉄道の駅として開業[1]
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日線路名称制定により常磐線の所属となる。
  • 1949年(昭和24年)6月1日日本国有鉄道が発足。
  • 1987年昭和62年)4月1日国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
  • 2009年平成21年)3月14日:ICカード「Suica」サービス開始。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日:東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)による大津波により停車中の列車(仙台発原ノ町行244M。E721系電車0番台2両編成2本・P-1編成+P-19編成)とともに被災し、ホーム・跨線橋を残して駅および周辺一帯が壊滅。列車も数十m押し流されて大破[3]。約40人の乗客は偶然乗り合わせていた警察官2人の誘導で高台に避難し、乗務員も跨線橋に避難して無事であった[4]
      • 当日の244Mは地震前に発生した沿線火災の影響で遅れが発生しており、安全確認のため停車中だった[5]
    • 4月12日:常磐線代行バスの運行開始。新地町役場前に新地停留場を設置。代行バスの快速便が途中停車する唯一の停留場であった[注釈 1]
    • 4月14日:被災車両の解体撤去作業を開始。同月16日に終了[6][7]
    • 6月3日:東北運輸局の会議において坂元駅と当駅の内陸側への移設を自治体が望んでいることが明らかになる[8]
  • 2012年(平成24年)3月5日:東日本旅客鉄道水戸支社が、震災前より山側に駅を移転させる計画を発表した[9]
  • 2014年(平成26年)春頃:駒ケ嶺駅 - 浜吉田駅間の移設復旧工事に着手[10]
  • 2016年(平成28年)
    • 12月9日:相馬駅 - 亘理駅間の代行バスの運転終了。新地停留場廃止。
    • 12月10日:相馬駅 - 浜吉田駅間運行再開[11]。旧駅舎から約300m西側(北緯37度52分40秒 東経140度55分30秒)に移設された新駅舎で営業を再開[12][11]。ホームは地上駅2面3線から地上駅2面2線の相対式ホームとなった[13]。駒ケ嶺駅 - 浜吉田駅間の内陸側移設復旧にともない、当駅 - 坂元駅間の営業キロが0.1km長い5.5kmに、当駅 - 駒ケ嶺駅間の営業キロが0.2km短い4.2kmに変更される[14]
  • 2017年(平成29年)2月:相馬駅の業務委託化に伴い、原ノ町駅管理下となる。
  • 2019年(令和元年)9月中旬頃:交換設備の延伸工事が完成し、特急列車など10両編成の列車交換にも対応する(ホーム有効長は再開時同様の6両編成まで)。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは跨線橋により連絡している。2020年春の全線再開にあわせて特急列車が再設定されるため、10両編成どうしの運転停車対応にすべく交換設備の延伸が行われた。

原ノ町駅が管理し、新地町が受託する簡易委託駅。駅舎には出札窓口がある。指定券の取扱はしておらず、改札業務は行っていない。簡易Suica改札機が設置されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 常磐線 下り 岩沼仙台方面
上り 相馬原ノ町方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 1番線を主本線とした一線スルー配線となっており、通常は上下線とも1番線を使用する。
  • 2番線は当駅始発の仙台方面行きの列車および対向列車と行き違う原ノ町方面の列車が使用する。

旧駅舎

旧駅舎は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅になっていた[1]。ホームと駅舎との間は跨線橋により連絡していた。また、ホーム上に待合所が設置されていた。東日本大震災東北地方太平洋沖地震)により発生した大津波により、旧駅舎はプラットホームを残し流失した。

国道6号より1km弱東に離れた住宅地と田園地帯の中にあった。国道から駅に通じる道は、駒ケ嶺駅とは異なり直通の直線道路ではなく、道幅も若干狭かった。

ギャラリー

利用状況

JR東日本によると、2018年度(平成29年度)の1日平均乗車人員は281人である[利用客数 1]。 近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員 出典
2001年(平成13年) 414 [利用客数 2]
2002年(平成14年) 401 [利用客数 3]
2003年(平成15年) 399 [利用客数 4]
2004年(平成16年) 378 [利用客数 5]
2005年(平成17年) 347 [利用客数 6]
2006年(平成18年) 337 [利用客数 7]
2007年(平成19年) 341 [利用客数 8]
2008年(平成20年) 321 [利用客数 9]
2009年(平成21年) 322 [利用客数 10]
2010年(平成22年) 317 [利用客数 11]
2011年(平成23年) 休止(バス代行)  
2012年(平成24年) 174 [利用客数 12]
2013年(平成25年) 192 [利用客数 13]
2014年(平成26年) 161 [利用客数 14]
2015年(平成27年) 181 [利用客数 15]
2016年(平成28年) 209 [利用客数 16]
2017年(平成29年) 270 [利用客数 17]
2018年(平成30年) 281 [利用客数 18]

駅周辺

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
常磐線
駒ケ嶺駅 - 新地駅 - 坂元駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 2012年4月13日から2013年3月15日までは、朝の快速2便(亘理駅方面行)は、山下駅(宮城県山元町役場前)にも停車していた

出典

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、22頁。 
  2. ^ a b 新地駅時刻表”. 駅探. 2019年9月21日閲覧。
  3. ^ “津波の恐怖まざまざ”. asahi.com (朝日新聞社). (2011年3月12日). http://www.asahi.com/photonews/gallery/110312tsunami/312tsunami113.html 
  4. ^ “相馬署巡査2人、決死の避難誘導 迫る濁流、間一髪”. 47NEWS. 共同通信. (2011年3月28日). http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032801001092.html 
  5. ^ 『日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録』新潮社、2011年8月、26頁。ISBN 978-4-10-790047-0 
  6. ^ “津波で脱線の列車解体=駅停車中に被災-福島・新地”. 時事ドットコム (時事通信社). (2011年4月16日). http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041600210 [リンク切れ]
  7. ^ “津波で転覆の車両撤去 JR常磐線・新地駅”. asahi.com (朝日新聞社). (2011年4月16日). オリジナルの2011年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110420142215/http://mytown.asahi.com/areanews/fukushima/TKY201104160305.html 
  8. ^ “JR常磐線・新地駅の内陸移設を地元自治体が要望”. 河北新報 (河北新報社). (2011年6月3日). オリジナルの2011年6月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110607195342/http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110603t75004.htm 
  9. ^ 常磐線の復旧について” (PDF). 東日本旅客鉄道水戸支社 (2012年3月5日). 2012年3月13日閲覧。
  10. ^ 常磐線(駒ヶ嶺〜浜吉田間)の復旧について” (PDF). 東日本旅客鉄道水戸支社 (2012年9月27日). 2014年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月29日閲覧。
  11. ^ a b 常磐線相馬~浜吉田間の運転再開日の決定について” (PDF). 東日本旅客鉄道仙台支社 (2016年7月28日). 2016年7月28日閲覧。
  12. ^ “常磐線・駒ヶ嶺-浜吉田間 移設工事14年春着工”. 河北新報 (河北新報社). (2012年9月28日). オリジナルの2012年10月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121008000148/http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120928t75010.htm 2012年9月29日閲覧。 
  13. ^ JR東日本 常磐復興工事区 (2015年11月). “常磐線 駒ヶ嶺・浜吉田間鉄道復旧工事情報「つなげよう、常磐線!」第9号” (PDF). 新地町. 2016年11月25日閲覧。
  14. ^ 常磐線相馬~浜吉田間運転再開に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等について” (PDF). 東日本旅客鉄道仙台支社 (2016年10月12日). 2016年10月12日閲覧。

利用状況

  1. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。

関連項目

外部リンク