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*『ゆあみ』(石膏原型) [[新海竹太郎]]作 1907 |
*『ゆあみ』(石膏原型) [[新海竹太郎]]作 1907 |
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*'''(2018年度指定見込み)'''『南風』[[和田三造]]筆 1907年<ref> |
*'''(2018年度指定見込み)'''『南風』[[和田三造]]筆 1907年<ref>[http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1402236.html 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」](文化庁サイト、2018年3月9日発表)</ref> |
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*『裸体美人』 [[萬鐵五郎]]筆 1912年 |
*『裸体美人』 [[萬鐵五郎]]筆 1912年 |
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*『切通しの写生』 [[岸田劉生]]筆 1915年 |
*『切通しの写生』 [[岸田劉生]]筆 1915年 |
2018年3月29日 (木) 00:04時点における版
東京国立近代美術館 | |
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情報 | |
所在地 | 東京都千代田区北の丸公園3番1号 |
位置 | 北緯35度41分25.83秒 東経139度45分16.75秒 / 北緯35.6905083度 東経139.7546528度座標: 北緯35度41分25.83秒 東経139度45分16.75秒 / 北緯35.6905083度 東経139.7546528度 |
開館時間 | 10:00~17:00 (金曜日のみ20:00まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始・展示替期間等 |
建物設計 | 谷口吉郎 |
延床面積 | 14,439m2 |
公式HP | http://www.momat.go.jp/ |
フィルムセンター | |
情報 | |
所在地 | 東京都中央区京橋三丁目7番6号 |
位置 | 北緯35度40分31.9秒 東経139度46分14.2秒 / 北緯35.675528度 東経139.770611度 |
開館時間 | 11:00~18:30 (企画上映会は上映作品により異なる) |
休館日 | 毎週月曜日 映画の休映週、展示替期間、年末年始 |
建物設計 | 蘆原義信 |
延床面積 | 6,912m2 |
公式HP | http://www.momat.go.jp/fc.html |
フィルムセンター相模原分館 | |
情報 | |
所在地 | 神奈川県相模原市中央区高根三丁目1番4号(※非公開施設) |
位置 | 北緯35度33分35.5秒 東経139度23分39.2秒 / 北緯35.559861度 東経139.394222度 |
建物設計 | 蘆原義信 |
延床面積 | 4,510m2 |
工芸館 | |
情報 | |
所在地 | 東京都千代田区北の丸公園1番1号 |
位置 | 北緯35度41分22.9秒 東経139度45分1.5秒 / 北緯35.689694度 東経139.750417度 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 展示替期間、年末年始 |
建物設計 | 田村鎮 |
公式HP | http://www.momat.go.jp/CG/cg.html |
東京国立近代美術館(とうきょうこくりつきんだいびじゅつかん、英語:The National Museum of Modern Art, Tokyo、英略称:MOMAT)は、東京都千代田区北の丸公園内にある、独立行政法人国立美術館が運営する美術館である。
概要
本館および、フィルムセンター(京橋本館・相模原分館)、工芸館から構成される。
明治時代後半から現代までの近現代美術作品(絵画・彫刻・水彩画・素描・版画・写真など)を随時コレクションし、常時展示した初めての美術館であり、それまで企画展等で「借り物」の展示を中心に行われていた日本の美術館運営に初めて「美術館による美術品収集」をもたらした。収蔵品は9000点超におよぶ。
沿革
- 1952年(昭和27年)12月 - 文部省設置法(法律第168号)により、東京都中央区京橋の旧日活本社ビルの土地と建物を購入し、日本初の国立美術館(文部省所轄)として開館。
- 1963年(昭和38年)4月 - 京都市に京都分館が開館。
- 1967年(昭和42年)6月 - 京都分館が京都国立近代美術館として独立。
- 1969年(昭和44年)6月 - 千代田区北の丸公園の一画に新館を建設し、新たに本館として再開館。
- 1970年(昭和45年)5月 - 京橋の旧本館がフィルムセンターとして開館。
- 1977年(昭和52年)11月15日 - 工芸館開館。
- 1984年(昭和59年)9月 - フィルムセンター収蔵庫にて出火、建物の一部と外国映画フィルムの一部を焼失するという事故(フィルムセンター火災)があり、非常に損失しやすい映画フィルムの保存に対して特別施設が必要との声が上がる。
- 1986年(昭和61年)1月 - 1984年(昭和59年)10月に大蔵省から米軍キャンプ淵野辺跡地の土地所管換がなされたのを受けて、神奈川県相模原市にフィルムセンター相模原分館が完成する。
- 1991年(平成3年)1月 - フィルムセンター京橋本館老朽化に伴い建て替え工事開始。
- 1995年(平成7年)5月 - フィルムセンター京橋本館再開館(工事は前年に完了)。同時に「写真部門」を設置。
- 1999年(平成11年) - 本館を移設してから30周年を迎えるにあたり、増築・改修工事開始。
- 2002年(平成14年)1月16日 - 本館再開館(工事は前年8月に完了)。
- 2018年(平成30年)4月1日 - フィルムセンターが国立美術館の映画専門機関となる「国立映画アーカイブ」として分離。(予定)
本館
1969年(昭和44年)6月、新館として千代田区北の丸公園の一画に開館する。新規の収集や文化財保護委員会からの美術品の管理換、また作家自身や収蔵家からの寄贈等が多くあり、収蔵規模に限界がきたことに伴う移転だった。近代美術館評議員であったブリヂストン創業者の石橋正二郎個人が、工学博士谷口吉郎の設計による建物を新築し「寄贈」した。
企画展の規模拡大、さらにコレクションのさらなる増加、建物の老朽化が危惧され、2002年(平成14年)1月まで約2年半におよぶ大規模な増築・改修工事が行われた。展示室の大幅な拡充、ライブラリ・視聴覚施設の充実(ライブラリの公開)、バリアフリー化、耐震工事のほか、館内に有名レストラン「クイーン・アリス アクア 東京」が併設された。
最寄りの駅は東京メトロ東西線「竹橋駅」。以前は特別展で多数の来客のために丸の内シャトルの延長運転や東京駅から無料のシャトルバスを運行していた。ただしシャトルバスは定員の少ない小型車で運行していたため積み残しが発生し乗車するために待たされた。(委託先は日立自動車交通)
フィルムセンター
機能
日本で唯一の国立映画機関であり、映画の博物館・資料館としての機能、映画文化・芸術の拠点としての機能、映画による国際交流の拠点としての機能の3つの機能を有している。国立近代美術館の映画部門(フィルム・ライブラリー、フィルム・アーカイヴ)として1970年にスタート。4万本以上の映画フィルムのほか、御園京平の旧蔵品であり約6万点におよぶ国内最大級のコレクション「みそのコレクション」[1]を中心としたスチル写真・ポスター・脚本・書籍など多数の映画関連資料を所蔵している。また、所蔵作品の全国での巡回上映や、「こども映画館」と題した映画教育プログラムなどの諸事業を実施すると共に、国際フィルム・アーカイヴ連盟正会員として、世界各国の映画保存機関と協力を行い、国際的な映画のシンポジウムや講演会などが実施されている。
京橋本館
旧本館を改装し、1970年(昭和45年)5月にフィルムライブラリーを独立させたフィルムセンターとして開館する。 1995年(平成7年)に建物のリニューアルを行った現在の施設では、大ホール(2階/座席数310)と小ホール(地下1階/座席数151)にて芸術的・映画史的に重要な作品や時事的・文化史的に貴重な作品など、多岐にわたる映画作品が上映展示されている。また、展示室(7階)では映画資料の展示、図書室(4階)では映画関連文献の公開を行っている。
場所は東京都中央区京橋3-7-6にあり、最寄りの駅は東京メトロ銀座線「京橋駅」または都営地下鉄浅草線「宝町駅」でいずれも徒歩1分のところにある。
相模原分館
分館は1986年(昭和61年)1月に、神奈川県相模原市中央区に開設されたフィルム保存館。真向かいはJAXA相模原キャンパスである。原則的には非公開の施設となっているが、上映施設を活用し、地域の子供を対象とした上映会などが実施されている。また、2010年(平成22年)末に新棟が完成し, 映画フィルム保存庫の増床および、映画関連資料庫が新設されている。
工芸館
1910年(明治43年)に建設された大日本帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎を改修し、1977年(昭和52年)11月15日に開館。建物は1972年(昭和47年)に重要文化財に指定されている(玄関広間部分を除く内装は指定対象外)。
改修保存工事では、外観は屋根が桟瓦葺きからスレート葺きに変更されたのみだが、内部躯体は煉瓦壁の内側をコンクリート補強し、耐震・防音・断熱工事が施されており、中央階段付近以外は原型をとどめていない。
明治以降今日までの日本と外国の工芸及びデザイン作品を収集しており、特に多様な展開を見せた戦後の作品に重点がおかれている。なかでも、人間国宝の工芸家の作品については、極めて充実した内容となっており、陶磁器、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィックデザインなどの各分野にわたって、総数約3,700点(2017年3月現在)を収蔵している。[2]
なお、2020年を目処に所蔵作品の7割にあたる約1900点を金沢市の本多の森公園内に設ける「国立近代美術館工芸館」(仮称)に移転する予定である[3]。
文化財
本館
重要文化財
- 絹本著色『賢首菩薩図』 菱田春草筆 1907年
- 『ゆあみ』(石膏原型) 新海竹太郎作 1907
- (2018年度指定見込み)『南風』和田三造筆 1907年[4]
- 『裸体美人』 萬鐵五郎筆 1912年
- 『切通しの写生』 岸田劉生筆 1915年
- 紙本著色『行く春図』六曲屏風一双 川合玉堂筆 1916年
- 絹本著色『湯女図』二曲屏風一双 土田麦僊筆 1918年
- 絹本著色『日高河清姫図』 村上華岳筆 1919年
- 『エロシェンコ像』 中村彝筆 1920年
- 絹本墨画『生々流転図』1巻 横山大観筆 1923年
- 絹本著色『三遊亭円朝像』 鏑木清方筆 1930年
- 絹本著色『母子』 上村松園筆 1934年
- 紙本著色『黄瀬川陣』六曲屏風一双 安田靫彦筆 1940・41年
フィルムセンター
重要文化財
- 『紅葉狩』 撮影:明治32年(1899年)、フィルム:昭和2年(1927年)、現存する日本最古の映画作品のフィルムプリント - 2009年(平成21年)7月指定[5][6]
- 『小林富次郎葬儀』 撮影:明治43年(1910年)、 ネガフィルムとポジフィルム:明治43年(1910年以前) - 2011年(平成23年)指定
- 『史劇楠公訣別』 撮影:大正10年(1921年)、 フィルム:大正9年(1920年)、大正10年(1921年〉ほか - 2010年(平成22年)指定
工芸館
重要文化財
- 旧近衛師団司令部庁舎 - 上記参照
-
萬鉄五郎『裸体美人』1912年(重要文化財)
-
関根正二『三星』1919年
-
中村彜『エロシェンコ像』1920年(重要文化財)
-
岸田劉生『切通しの写生』(道路と土手と塀)1915年(重要文化財)
脚注
- ^ “平成17年度 独立行政法人国立美術館 東京国立近代美術館フィルムセンター 実績報告書” (PDF). 東京国立近代美術館フィルムセンター. p. 8. 2013年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月16日閲覧。
- ^ “東京国立近代美術館 データ集(平成29年3月末現在)” (PDF). 東京国立近代美術館. 2017年10月16日閲覧。
- ^ (独)国立美術館の東京国立近代美術館工芸館の石川県への移転に係る検討状況について - 文化庁(平成28年8月31日)
- ^ 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」(文化庁サイト、2018年3月9日発表)
- ^ 重要文化財指定の対象は、有形文化財(歴史資料)としてのフィルムである。正式の重要文化財指定名称は冒頭に「映画フィルム」という文言が入る(以下の2件についても同様)。
- ^ 「重文」映画を一般公開へ 歌舞伎撮影した「紅葉狩」、山陽新聞、2009年4月2日付、2010年2月16日閲覧。(リンク切れ)
外部リンク
- 東京国立近代美術館 - 公式ウェブサイト
- フィルムセンター相模原分館の紹介(NPOシニアネット相模原よりさがみはら百選)
- 【公式】東京国立近代美術館 広報 (@MOMAT60th) - X(旧Twitter)
- 東京国立近代美術館 広報 (momat.pr) - Facebook
- 旧近衛師団司令部(現・工芸館)の紹介 - ウェイバックマシン(2015年6月17日アーカイブ分)