「加瀬さんシリーズ」の版間の差分
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{{Infobox animanga/Header |
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『'''加瀬さんシリーズ'''』(カセサンシリーズ)は、『'''あさがおと加瀬さん。'''』を始めとする[[高嶋ひろみ]]による[[漫画]]シリーズの総称。 |
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| タイトル = 加瀬さんシリーズ |
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| 画像 = |
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| サイズ = |
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| 説明 = |
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| ジャンル = [[百合 (ジャンル)|百合]]<br />[[恋愛漫画]]<br />[[学園漫画]] |
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{{Infobox animanga/Manga |
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| 作者 = [[高嶋ひろみ]] |
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| 作画 = |
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| 出版社 = [[新書館]] |
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| 他出版社 = |
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| 掲載誌 = ひらり、→ウェブマガジンウィングス→[[ウィングス (雑誌)|ウィングス]] |
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| レーベル = ひらり、コミックス |
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| 発行日 = |
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| 発売日 = |
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| 開始号 = ひらり:Vol.2 |
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| 終了号 = Vol.14<br />ウェブ:2014年11月号 - 2017年3月号<br />ウィングス:2017年6月号 - |
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| 開始日 = [[2010年]][[8月26日]]<ref>{{Cite web|date=2010-08-26|url=https://natalie.mu/comic/news/36762|title=百合系アンソロ「ひらり、」Vol.2に桑田乃梨子ら執筆|website=[[コミックナタリー]]|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170706201435/https://natalie.mu/comic/news/36762|archivedate=2017-07-06}}</ref> |
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| 終了日 = |
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| 発表期間 = |
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| 巻数 = 既刊5巻(2018年5月現在) |
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| 話数 = |
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| その他 = |
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| インターネット = |
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{{Infobox animanga/OVA |
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| タイトル = あさがおと加瀬さん。 |
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| 原作 = 高嶋ひろみ |
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| 総監督 = |
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| 監督 = [[佐藤卓哉]] |
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| シリーズ構成 = |
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| 脚本 = 佐藤卓哉 |
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| キャラクターデザイン = [[坂井久太]] |
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| メカニックデザイン = |
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| 音楽 = [[rionos]] |
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| アニメーション制作 = [[ZEXCS]] |
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| 製作 = 「あさがおと加瀬さん。」製作委員会 |
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| 発売日 = |
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| 開始 = |
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| 終了 = |
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| 収録時間 = |
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| 話数 = |
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| その他 = |
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}} |
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{{Infobox animanga/Footer |
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| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:アニメ|アニメ]] |
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| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:アニメ|アニメ]] |
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「'''加瀬さんシリーズ'''」(かせさんシリーズ)は、[[高嶋ひろみ]]による[[日本]]の[[百合 (ジャンル)|百合漫画]]シリーズ。山田結衣と加瀬友香という、2人の女子の恋模様を描く<ref name="入門">{{Cite book|和書|year=2016|title=百合の世界入門|page=31|publisher=[[玄光社]]|isbn=978-4-7683-0787-8}}</ref>。 |
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本シリーズの初出作品は、[[2010年]]に発売されたコミックアンソロジー『ひらり、』([[新書館]])Vol.2に掲載された読み切り「あさがおと加瀬さん。」である。その後、『ひらり、』Vol.4からシリーズ化し<ref>{{Cite web|author=高嶋ひろみ|date=2011-04-15|url=http://gureko.blog21.fc2.com/blog-entry-180.html|title=今月のおしごと|website=Takashimaya|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180518054507/http://gureko.blog21.fc2.com/blog-entry-180.html|archivedate=2018-05-18}}</ref>、以後、同誌で連載された。『ひらり、』は[[2014年]]に発売されたVol.14をもって休刊したが<ref>{{Cite web|date=2014-07-30|url=https://natalie.mu/comic/news/122377|title=新書館の百合アンソロ「ひらり、」休刊|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170518132531/https://natalie.mu/comic/news/122377|archivedate=2017-05-18}}</ref>、本シリーズは『ウェブマガジンウィングス』(新書館)を経て『[[ウィングス (雑誌)|ウィングス]]』(新書館)で現在も連載中である。各話のサブタイトルは「'''○○と加瀬さん。'''」という形で統一されており、コミックス各巻のタイトルも同様である。 |
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[[新書館]]が刊行する[[百合 (ジャンル)|百合]]アンソロジーコミック『ひらり、』において連載されていたが[[2014年]][[7月]]に[[休刊]]した為、現在は同社の『[[ウィングス (雑誌)|ウィングス]]』『Flashウィングス』において連載されている。 |
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2017年3月23日、公式[[アニメーション]]映像を[[YouTube]]にて公開することが発表され<ref>{{Cite web|url=http://asagao-anime.com/news/archives/20|title=「あさがおと加瀬さん。」アニメーションクリップ制作決定|accessdate=2017年3月25日}}</ref>、同年5月7日に「キミノヒカリ」というタイトルで公開された<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/asagao_anime/status/861128476165668865|title=【あさがおと加瀬さん。】 アニメーションクリップ「キミノヒカリ」|accessdate=2017年5月9日}}</ref>。 |
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== あらすじ == |
== あらすじ == |
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ある年の4月、西高校の2年生で陸上部員・'''加瀬友香'''は、同学年の緑化委員・'''山田結衣'''が校内の草むしりをしているのを見かける。彼女の草むしりに対する思いを知った友香は、それ以来、結衣のことを目で追うようになり、夏休み前、校内の[[アサガオ|あさがお]]に水やりにきた結衣に話しかける。一方、結衣も、声をかけられたことがきっかけで友香に好意を抱く。2人は徐々に親交を深め、3学期に行われたマラソン大会の日、交際をスタートさせる。 |
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主人公、'''山田'''は少し内気で植物が好きな高校二年生。学校では雑草取りや花を植えることを活動としている'''緑化委員'''。 |
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その後、2人は3年生に進級する。結衣は、親友の三河から、かつて友香が陸上部の先輩・井上茜と交際していたという噂を聞かされる。結衣は一時、茜に嫉妬するが、文化祭の日にその噂は誤解と判明する。一方、結衣は高校卒業後の進路についても悩んでいたが、[[東京]]の[[体育大学]]を受験する友香に触発される形で、東京の[[女子大学]]を受験することを決め、2人とも合格を果たす。 |
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隣のクラスの'''加瀬さん'''は足がとても速い陸上部のエースで学校の人気者。 |
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ある日、山田が植えた[[アサガオ|あさがお]]をきっかけに2人は仲良くなっていく。 |
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== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
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; 山田 結衣(やまだ ゆい) |
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基本的に[[キャラクター]]は作品内では[[名字]]で呼ばれる事が多い。 |
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: [[声優|声]] - [[高橋未奈美]]{{sfn|パンフレット|2018|p=24}} |
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: 本シリーズの主人公<ref>{{Cite web|author=加山竜司|date=2018-01-16|url=http://konomanga.jp/special/134810-2|title=『ストリートファイター佐賀』発売へ……!? 【B級ニュース】|website=このマンガがすごい!WEB|publisher=[[宝島社]]|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180715225032/http://konomanga.jp/special/134810-2|archivedate=2018-07-15}}</ref>。西高校に通う女子高生で、緑化委員。高校卒業後は東京のK女子大の園芸学科に進学する。 |
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: 内気な性格で<ref name="Febri">{{Cite journal|和書|title=Febri RECOMMEND|date=2018-07-01|publisher=[[一迅社]]|journal=[[Febri]]|issue=VOL.49|page=67}}</ref>、どんくさいところがある<ref name="入門" />。[[園芸]]が好きで、高校在学中は休日も校内の緑化に取り組んでいた。 |
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: 作中では時折頭から双葉が生えている描写があり、そのときの結衣の感情に伴って葉の様子が変化している。 |
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; 加瀬 友香(かせ ともか) |
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: 声 - [[佐倉綾音]]{{sfn|パンフレット|2018|p=24}} |
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: 本シリーズのヒロイン。西高校に通う女子高生で、陸上部のエース選手。高校卒業後は東京のN体大に進学する。 |
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: 快活な性格で<ref name="ダ・ヴィンチ">{{Cite journal|和書|author=北小路夜空|title=『加瀬さん。』シリーズ 高嶋ひろみインタビュー|date=2018-03-06|publisher=[[KADOKAWA]]|journal=[[ダ・ヴィンチ]]|volume=25|issue=3|pages=196-197}}</ref>、周囲からの人気も高い。一方で、結衣と交際する前から、結衣のことをしばしば性的な目で見ている描写がある。 |
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; 三河(みかわ) |
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: 声 - [[木戸衣吹]]{{sfn|パンフレット|2018|p=30}} |
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: 結衣の親友。西高校に通う女子高生で、テニス部員。高校卒業後は東京の[[専門学校]]に進学する。 |
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: さっぱりした性格の持ち主。結衣とは高校1年生のときに親しくなり、3年生に進級してからは友香とも交流を深めている。 |
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; 井上 茜(いのうえ あかね) |
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: 声 - [[寿美菜子]]{{sfn|パンフレット|2018|p=38}} |
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: 西高校の[[OB・OG|OG]]で、N体大の学生。友香にとって1学年上の先輩に当たる。 |
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: 高校時代は陸上部に所属しており、後輩の友香と一緒に練習をしていた{{Refnest|group=注|高校から帰宅するときも友香と一緒だったため、その光景を目撃した三河から「友香の元恋人」と勘違いされていたが、実際には友香との交際経験はない。}}。大学進学後も陸上を続けている。 |
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== 制作背景 == |
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[[声優|声]]は[[OVA]]の声優。 |
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本シリーズは、[[2009年]]、新書館の編集者が高嶋に『ひらり、』に載せる漫画を描くよう依頼したことがきっかけでスタートした{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。当時、高嶋は百合漫画を描いたことがなかったが、「女の子を描きたい」という思いから依頼を受けたという<ref name="ダ・ヴィンチ" />。 |
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高嶋によると当初はコメディ色が強い作品を構想していたが、「カッコいい女の子を描きたい」という思いから方針を転換し、その結果、本シリーズが生まれたという{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。より具体的には、「男の子じゃないのに、ドキッとしてしまうかっこいい先輩」を描きたい、という思いから生まれたのが本シリーズであるという<ref name="ダ・ヴィンチ" />。 |
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;山田 結衣(やまだ ゆい) |
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声 - [[高橋未奈美]] |
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:高校二年生。性格は内気でおとなしいが、純粋で優しい。植物や[[ガーデニング]]が好き。帰宅部だが学校では'''緑化委員'''に所属している。緑化委員の活動に対する熱意は強く、放課後や休み時間には雑草取りや花壇の手入れをしている。親以外の周囲の人物からは「山田」と呼ばれているが、本人は「山田」という苗字を性格と同じでどんくさそうと思っている為あまり気に入っていない。運動、歌を歌うことが苦手で、一年生のマラソン大会では早々に足をつって棄権していた。作中ではたまに[[アホ毛]]のような双葉の'''芽'''が頭から生え、嬉しかったりすると[[花]]に、悲しかったりするとしおれたりその時の山田の感情に伴い変化する。自らが植えた[[アサガオ]]に加瀬さんが水をあげていたことをきっかけに、加瀬さんと一緒に帰る様になり、好意を抱く様になる。二年生のマラソン大会で加瀬さんに告白され、交際を始める。 |
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;加瀬 友香(かせ ともか) |
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声 - [[佐倉綾音]] |
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:山田と同じ高校に通う二年生。'''陸上部'''のエースで、学校の人気者。山田曰く「女の子だけどちょっと男の子みたいで、男の子よりかっこいい」。山田からは「'''加瀬さん'''」、陸上部内では主に「加瀬」と呼ばれている。陸上大会での数々の実績から東京の大学からスポーツ推薦を受けている。山田と話すようになったのは二年生の夏休み前だが、山田と初めて話す前から緑化委員の仕事を真面目にこなす山田のことを校庭や屋上から見ていた。 |
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:体育の後に山田の着替えや、自転車で二人乗りをする際山田の太股を凝視するなど、付き合う前から山田の事を時々性的な目で見ている描写がある。付き合ってからは、山田がトイレに入っている間に聞き耳を立てたり、山田の部屋に入った際に山田がいない間にベッドに頭を突っ込んでみたりするなど、少々行き過ぎた行動をとることがある。 |
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実際に、高嶋が学生時代に出会った女の子の中に、同性にモテる「カッコいい女の子」がいたといい、友香はその子をモデルとして描かれている{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。一方で、結衣には特定のモデルはおらず、友香と対になるキャラクターとして誕生した{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。 |
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;三河(みかわ) |
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:山田の親友。山田からは「'''三河っち'''」と呼ばれている。サバサバした性格で、言いたい事や気になった事は基本はっきり言うタイプ。作中で(家族を除き)山田を一番理解している人物で、本人曰く「山田歴は加瀬さんより長い」。テニス部に所属しており、山田よりは交友関係が広いが、レギュラーではなくテニス部自体も弱小である。(その為帰宅部であることに引け目を感じる山田の気持ちが少し分かるらしい) |
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:作中で[[オレンジ]]の飲み物を好んでよく飲んでいる描写がある。 |
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== 作風 == |
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本シリーズは女の子同士の恋愛をテーマにしており、恋や青春における「きらきらしたピュアさ」が特徴である<ref name="ダ・ヴィンチ" />。ライターの和智永妙は、本シリーズの魅力について「女の子同士だからこそできる恋やドキドキ感がとても初々しく、キュートな絵柄で描かれている」点を挙げている<ref>{{Cite web|author=和智永妙|date=2014-08-17|url=http://konomanga.jp/guide/8848-2|title=【日刊マンガガイド】『おべんとうと加瀬さん。』 高嶋ひろみ|website=このマンガがすごい!WEB|publisher=宝島社|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171224073518/http://konomanga.jp/guide/8848-2|archivedate=2017-12-24}}</ref>。 |
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各巻のタイトルは巻数表示ではなく、『'''○○と加瀬さん。'''』となっている。 |
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*高嶋ひろみ『ひらり、コミックス』(新書館) |
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*#『あさがおと加瀬さん。』[[2012年]][[7月28日]]発売 |
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*#『おべんとうと加瀬さん。』[[2014年]][[7月30日]]発売 |
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*#『ショートケーキと加瀬さん。』[[2015年]][[9月25日]]発売<ref>[[Amazon]]では[[2015年]][[9月30日]]発売となっている。</ref> |
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*#『エプロンと加瀬さん。』(通常版・特装版)[[2017年]][[7月25日]]発売 |
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なお、本シリーズの初出作品が掲載された『ひらり、』は「ピュア百合」をテーマとしていた{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。高嶋は、「学生時代の『好きでたまらない』『歯止めがきかない』感じ」がピュア百合であると考え、本シリーズではそれを表現しようとしている、と語っている{{sfn|パンフレット|2018|pp=12–15}}。 |
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== アニメーションクリップ == |
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=== スタッフ === |
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* 原作 - [[高嶋ひろみ]]「あさがおと加瀬さん。」(新書館) |
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* 監督・絵コンテ・演出 - [[佐藤卓哉]] |
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* キャラクターデザイン・作画監督 - [[坂井久太]] |
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* プロップ設定 - 郷津春奈 |
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* 色彩設計 - 岩井田洋 |
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* 美術監督 - 平間由香 |
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* 美術設定 - 松本浩樹 |
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* 撮影監督 - 口羽毅 |
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* 編集 - 後藤正浩 |
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* アニメーション制作 - [[ZEXCS]] |
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== アニメ == |
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[[2017年]]から、本シリーズを原作とした[[アニメ]]がリリースされている。いずれの作品も[[佐藤卓哉]]が[[アニメ監督|監督]]を務め、[[キャラクターデザイン#アニメ・コンピュータゲーム|キャラクターデザイン]]を[[坂井久太]]が担当している。また、アニメーションは[[ZEXCS]]が制作している。 |
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* イメージソング:[[奥華子]]「君の笑顔(album ver.)」(ポニーキャニオン) |
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本シリーズのアニメ化企画は、佐藤の提案に端を発する<ref name="Febri" />。佐藤によると[[2016年]]の春に本シリーズにハマったといい、その後、坂井にアニメ化の話を持ちかけたところ坂井もこれに応じたため、本格的にアニメ化に向けて動き出したという<ref name="pp0101">{{Cite web|author=西村萌|url=https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/1|title=女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|page=1|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180615121219/https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/1|archivedate=2018-06-15}}</ref>。そして2017年5月に[[YouTube]]でアニメーションクリップが公開され、2018年6月には[[OVA]]が劇場公開されている。 |
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== OVA == |
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{{節スタブ}} |
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=== アニメーションクリップ === |
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[[2018年]]夏に[[OVA]]の公開が決定した<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/asagao_anime/status/914777060987502592|title=【新作】2018年初夏に「あさがおと加瀬さん。」OVAの期間限定劇場上映が決定いたしました!|accessdate=2017年10月2日}}</ref>。同年[[6月9日]]より劇場公開される予定である<ref>{{Cite web|url=https://twitter.com/asagao_anime/status/938664475007229952|title=2018年6月9日(土)より「あさがおと加瀬さん。」OVA期間限定劇場公開が決定!|accessdate=2017年12月8日}}</ref>。 |
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2017年[[5月7日]]、アニメーションクリップ「キミノヒカリ」がYouTubeで公開された。ここで言う「アニメーションクリップ」とは、楽曲に乗せてアニメーション映像を流す[[ビデオクリップ]]のことであり<ref name="pp0101" />、この動画では[[奥華子]]の「[[good-bye (奥華子のアルバム)#収録曲|君の笑顔 (album ver.)]]」がイメージソングとして使用されている<ref name="Febri" />。動画の長さは6分40秒であり<ref>{{Cite web|date=2017-05-08|url=https://natalie.mu/comic/news/231641|title=「あさがおと加瀬さん。」アニメーション映像解禁! JK同士の青春がさわやかに|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171024223423/https://natalie.mu/comic/news/231641|archivedate=2017-10-24}}</ref>、動画の公開時点で刊行されていたコミックス3巻分の要所が描かれた映像となっている<ref name="pp0102">{{Cite web|author=西村萌|url=https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/2|title=女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|page=2|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180616043825/https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/2|archivedate=2018-06-16}}</ref>{{Refnest|group=注|「キミノヒカリ」がYouTubeで公開された時点で刊行されていたコミックスは、『あさがおと加瀬さん。』『おべんとうと加瀬さん。』『ショートケーキと加瀬さん。』の計3巻である。}}。 |
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=== スタッフ === |
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* 原作 - [[高嶋ひろみ]]「あさがおと加瀬さん。」(新書館) |
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佐藤は、アニメーションクリップについて「光り輝くような場面だけを追体験するような」映像を目指した、と発言している{{sfn|ブックレット|2017|pp=16–25}}。制作に当たっては「いかに“光だけ”を描くか」というテーマがあったといい、光の描写についても、通常のアニメーションとは異なる表現が試みられている<ref name="pp0102" />。具体的には、光を透過光のような[[特殊効果]]で表現するのではなく、光を作画し、それを「エフェクトのように動かす」という手法が採られている{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
|||
* 監督 - [[佐藤卓哉]] |
|||
* キャラクターデザイン - [[坂井久太]] |
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==== スタッフ(アニメーションクリップ) ==== |
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* コンセプトボード - 平間由香 |
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{{external media|width=300px|align=right|video1={{YouTube|tuG7sUdfkFM|【あさがおと加瀬さん。】 アニメーションクリップ「キミノヒカリ」【Kase-san and Morning Glories】}} - ポニーキャニオンのアニメ関連動画チャンネルにアップロードされたビデオクリップ}} |
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* 色彩設計 - 岩井田洋 |
|||
* 原作 - 高嶋ひろみ |
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* 美術監督 - 橋本和幸 |
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* 監督・[[絵コンテ]]・演出 - 佐藤卓哉 |
|||
* 撮影監督 - 口羽毅 |
|||
* キャラクターデザイン・[[作画監督]] - 坂井久太 |
|||
* [[プロップ]]設定 - 郷津春奈 |
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* [[色彩設計]] - 岩井田洋 |
|||
* [[美術監督#アニメーションでの美術監督|美術監督]] - 平間由香 |
|||
* [[美術監督#美術設定|美術設定]] - 松本浩樹 |
|||
* [[撮影監督#アニメの撮影監督|撮影監督]] - 口羽毅 |
|||
* 編集 - 後藤正浩 |
* 編集 - 後藤正浩 |
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* プロデューサー - 寺田悠輔 |
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* 音楽 - [[rionos]] |
|||
* 制作プロデューサー - 新宅潔 |
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* アニメーション制作 - [[ZEXCS]] |
|||
* アニメーション制作 - ZEXCS |
|||
(以上、{{harvnb|ブックレット|2017|pp=34–35}}より抜粋) |
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=== OVA === |
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{| class="wikitable" style="float:right; font-size:80%;" border="1" |
|||
|+ OVAのスタッフ{{sfn|パンフレット|2018|pp=48–49}} |
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|- |
|||
! 原作 |
|||
|高嶋ひろみ |
|||
|- |
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! 監督・脚本・[[音響監督]] |
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|佐藤卓哉 |
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|- |
|||
! キャラクターデザイン<br />総作画監督 |
|||
|坂井久太 |
|||
|- |
|||
! プロップデザイン |
|||
|濱田悠示、郷津春奈 |
|||
|- |
|||
! 色彩設計 |
|||
|岩井田洋 |
|||
|- |
|||
! 美術監督 |
|||
|橋本和幸 |
|||
|- |
|||
! コンセプトボード |
|||
|平間由香、池田祐二 |
|||
|- |
|||
! 美術設定 |
|||
|緒川マミオ |
|||
|- |
|||
! 撮影監督 |
|||
|口羽毅 |
|||
|- |
|||
! 編集 |
|||
|後藤正浩 |
|||
|- |
|||
! 音楽 |
|||
|[[rionos]] |
|||
|- |
|||
! 音楽プロデューサー |
|||
|中村伸一 |
|||
|- |
|||
! プロデューサー |
|||
|寺田悠輔、熊谷文明<br />相島豪太、工藤雅世 |
|||
|- |
|||
! アニメーションプロデューサー |
|||
|新宅潔 |
|||
|- |
|||
! アニメーション制作 |
|||
|ZEXCS |
|||
|- |
|||
! 音楽制作・配給 |
|||
|[[ポニーキャニオン]] |
|||
|- |
|||
! 製作 |
|||
|「あさがおと加瀬さん。」製作委員会 |
|||
|} |
|||
2018年[[6月9日]]、本シリーズを原作とするOVA『あさがおと加瀬さん。』が劇場公開された。上映時間は58分で<ref name="cho-animedia48653">{{Cite web|date=2018-06-07|url=https://cho-animedia.jp/anime/48653/2/|title=【インタビュー】「『あさがおと加瀬さん。』は青春作品」 – 佐藤卓哉監督が伝えたい想い|website=[[超!アニメディア]]|publisher=[[学研プラス]]|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180717120555/https://cho-animedia.jp/anime/48653/2/|archivedate=2018-07-17}}</ref>、結衣と友香が交際を開始した後の話が描かれている{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
|||
==== 製作に至る経緯 ==== |
|||
本シリーズのアニメ化企画が動き出した当初、プロデューサーの寺田悠輔は、本シリーズには「一気に見せられるフォーマットが合っている」と考え、佐藤に劇場OVA化を目指すことを提案している{{sfn|ブックレット|2017|pp=16–25}}。佐藤もその提案に賛成するが{{sfn|ブックレット|2017|pp=16–25}}、一方で、佐藤には「できるだけ丁寧に作りたい」という思いもあった<ref name="pp0103">{{Cite web|author=西村萌|url=https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/3|title=女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|page=3|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180720095655/https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan/page/3|archivedate=2018-07-20}}</ref>。そのため、短い尺で純度の高い映像を作ることが検討され<ref name="pp0103" />、最終的に、本シリーズ初のアニメ化は「アニメーションクリップ」というフォーマットに落ち着いている。 |
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アニメーションクリップ「キミノヒカリ」は、映像の完成度の高さが話題となり<ref name="ダ・ヴィンチ" />、YouTubeで公開されてから1週間で再生回数が10万回を超えた<ref name="Febri" />。こうした反響を受けて、本シリーズの劇場OVA化が決定した<ref>{{Cite web|author=増田桃子|url=https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan02/page/1|title=ただまっすぐに恋してる、女子高生2人の青春譚|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|page=1|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180720140011/https://natalie.mu/comic/pp/asagaotokasesan02/page/1|archivedate=2018-07-20}}</ref>。 |
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==== 製作 ==== |
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===== 美術・映像 ===== |
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OVAのキャラクターデザインはアニメーションクリップに引き続き[[坂井久太]]が担当しており<ref>{{Cite web|date=2017-12-07|url=https://natalie.mu/comic/news/259981|title=「あさがおと加瀬さん。」山田は高橋未奈美、加瀬さん役に佐倉綾音|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180612143243/https://natalie.mu/comic/news/259981|archivedate=2018-06-12}}</ref>、スタジオ・ハードデラックスの小俣元から「可愛らしく魅力的」と評されている<ref name="Febri" />。 |
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佐藤によると、アニメーションクリップ制作当初のデザイン案では友香はよりボーイッシュな感じだったといい、そのため、可愛らしさを増させるよう坂井に依頼したという<ref name="pp0102" />。そしてOVAでもその方向性は維持されている{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
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絵作りについても、アニメーションクリップの雰囲気を維持するよう意識して作業が行われている<ref name="cho-animedia48653" />。ただし、OVAではアニメーションクリップと違って様々な感情が描かれており、アニメーションクリップのときにはあまり用いられなかった「影の表現」もOVAでは用いられている<ref>{{Cite journal|和書|title=私とずっと一緒に|date=2018-06-10|publisher=KADOKAWA|journal=[[月刊ニュータイプ]]|volume=34|issue=7|pages=46-49}}</ref>。 |
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===== 劇伴 ===== |
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OVAの[[劇伴]]は[[rionos]]が手掛けている。 |
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佐藤は、本シリーズにドラマチックな音楽はそぐわないと考えており<ref name="cho-animedia48653" />、rionosに劇伴の制作を依頼する際も「シンプルな[[ピアノ]]と、本当に控え目な[[ストリングス]]の音楽」という方向性を提示している{{sfn|パンフレット|2018|pp=18–21}}。 |
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実際に出来上がった劇伴では、「温かい丸い音」を出すために[[アップライトピアノ]]が多く使われている{{sfn|パンフレット|2018|pp=18–21}}。加えて、本シリーズの「ピュアな世界観」を表現するため、[[チェレスタ]]や[[ハープ]]といった楽器も使われている{{sfn|パンフレット|2018|pp=18–21}}。 |
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===== キャスティング・演技 ===== |
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OVAの出演者のうち、結衣役と友香役についてはオーディションが実施された。オーディションはテープオーディションとスタジオオーディションの2段階に分けて実施され、友香役はテープオーディションの段階で[[佐倉綾音]]に決まった{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。一方、結衣役はテープオーディションでは決まらず、スタジオオーディションを経て[[高橋未奈美]]に決まった{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
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佐藤は、友香役にはカッコよさと可愛さの両方を表現できる人が良いと考えていたといい<ref name="cho-animedia48653" />、佐倉の芝居がイメージに一番近かったと語っている{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。一方、結衣役については、オーディション参加者の間でキャラクターに対する解釈が異なっていたため、最終的には、佐倉が演じる友香とのバランスを考慮して決定するという方針が採られた<ref name="cho-animedia48653" />。高橋は、テープオーディションの段階で結衣のイメージに近いという評価を受けていたが、結衣役に決まった後、大袈裟な演技をしないよう意識したことで結衣が「より自分の中に入ってきた」感覚があったという<ref name="cho-animedia48762">{{Cite web|date=2018-06-08|url=https://cho-animedia.jp/actor/48762/|title=【インタビュー】『あさがおと加瀬さん。』高橋未奈美・佐倉綾音・木戸衣吹がオーディション・アフレコ時の思い出を語る - 「いちゃいちゃシーンは誰もブースから出て行かなかった」|website=超!アニメディア|publisher=学研プラス|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180718045519/https://cho-animedia.jp/actor/48762/|archivedate=2018-07-18}}</ref>。 |
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また、三河役の[[木戸衣吹]]も結衣役と友香役のオーディションを受けており<ref name="cho-animedia48762" />、結衣役ではスタジオオーディションまで残っていた<ref name="cho-animedia48653" />。しかし、スタジオオーディションに参加した際、結衣に加えて三河も演じたところ、彼女の演技が三河のイメージと合致するものだったのでそのまま三河役として起用されたという<ref name="cho-animedia48653" />。 |
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==== 主題歌 ==== |
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OVAの主題歌には、[[I WiSH]]の楽曲「[[明日への扉 (I WiSHの曲)|明日への扉]]」を[[カバー]]したものが使用されている<ref>{{Cite web|date=2018-03-14|url=https://natalie.mu/comic/news/273545|title=OVA「加瀬さん。」ビジュアル公開、主題歌はI WiSH「明日への扉」のカバー|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180629074218/https://natalie.mu/comic/news/273545|archivedate=2018-06-29}}</ref>。歌唱は、結衣役の高橋未奈美と、友香役の佐倉綾音の2人が担当している{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
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主題歌については、はじめに[[キャラクターソング]]を使うという案が出され、そこからメインスタッフが協議した結果、「普通の女子高生がカラオケで実際に歌っていそうな恋愛[[J-POP]]」をカバーする、という方向性になったという{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。その後、寺田から「明日への扉」を使うという提案があり<ref name="cho-animedia48653" />、その案が採用され、主題歌に決まった。佐藤は、「明日への扉」を主題歌に選んだ理由として、誰も彼も共感できる「普遍性」を挙げている{{sfn|パンフレット|2018|pp=4–9}}。 |
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==== 関連CD ==== |
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2018年[[6月6日]]、主題歌を収録したシングルCD・カバーソングを収録したアルバムCD・[[サウンドトラック#映像作品に伴う音楽としてのサウンドトラック|サウンドトラック]]が同時にリリースされた。このうち、シングルCDとアルバムCDには[[CDドラマ]]も収録されている<ref>{{Cite web|date=2018-04-17|url=https://natalie.mu/comic/news/278433|title=「あさがおと加瀬さん。」関連CD3枚が同時発売、2人の「小さな恋のうた」聴ける|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180720054645/https://natalie.mu/comic/news/278433|archivedate=2018-07-20}}</ref>。 |
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== 書誌情報 == |
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* [[高嶋ひろみ]] 「加瀬さんシリーズ」 [[新書館]]〈ひらり、コミックス〉、既刊5巻(2018年5月19日現在) |
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**『あさがおと加瀬さん。』、2012年8月15日初版発行(2012年7月28日発売<ref group="新">{{Cite web|url=https://www.shinshokan.co.jp/comic/978-4-403-67121-0/|title=あさがおと加瀬さん。|accessdate=2018-07-25}}</ref>)、ISBN 978-4-403-67121-0 |
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**『おべんとうと加瀬さん。』、2014年8月15日初版発行(2014年7月30日発売<ref group="新">{{Cite web|url=https://www.shinshokan.co.jp/comic/978-4-403-67158-6/|title=おべんとうと加瀬さん。|accessdate=2018-07-25}}</ref>)、ISBN 978-4-403-67158-6 |
|||
**『ショートケーキと加瀬さん。』、2015年10月10日初版発行(2015年9月25日発売<ref group="新">{{Cite web|url=https://www.shinshokan.co.jp/comic/978-4-403-67173-9/|title=ショートケーキと加瀬さん。|accessdate=2018-07-25}}</ref>)、ISBN 978-4-403-67173-9 |
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**『エプロンと加瀬さん。』、2017年8月10日初版発行(2017年7月25日発売<ref group="新">{{Cite web|url=https://www.shinshokan.co.jp/comic/978-4-403-67176-0/|title=エプロンと加瀬さん。|accessdate=2018-07-25}}</ref>)、ISBN 978-4-403-67176-0 |
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**『さくらと加瀬さん。』、2018年6月10日初版発行(2018年5月19日発売<ref group="新">{{Cite web|url=https://www.shinshokan.co.jp/comic/978-4-403-67178-4/|title=さくらと加瀬さん。|accessdate=2018-07-25}}</ref>)、ISBN 978-4-403-67178-4 |
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なお、『エプロンと加瀬さん。』と『さくらと加瀬さん。』については、通常版に加えて特装版がリリースされている。『エプロンと加瀬さん。』の特装版にはBDやブックレットが同梱されており、このうちBDにはアニメーションクリップ「キミノヒカリ」とそのライカリールが収録されている<ref>{{Cite web|date=2017-05-23|url=https://natalie.mu/comic/news/233734|title=JK同士の青春譚「加瀬さん」最新作が7月に、アニメ映像付き特装版も|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170708002442/https://natalie.mu/comic/news/233734|archivedate=2017-07-08}}</ref>。『さくらと加瀬さん。』の特装版にはドラマCDが同梱されている<ref>{{Cite web|date=2018-05-19|url=https://natalie.mu/comic/news/282838|title=JK2人に春はやってくる? 高嶋ひろみの百合シリーズ最新作「さくらと加瀬さん。」|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|accessdate=2018-07-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180522025940/https://natalie.mu/comic/news/282838|archivedate=2018-05-22}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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==== 新書館公式サイト ==== |
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以下の出典は『[http://www.shinshokan.co.jp/ 新書館公式サイト]』内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。 |
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{{Reflist|group="新"}} |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite book|和書|year=2017|title=アニメーションクリップ キミノヒカリ 〜あさがおと加瀬さん。〜 特製ブックレット|ref={{SfnRef|ブックレット|2017}}}} |
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* {{Cite book|和書|year=2018|title=「あさがおと加瀬さん。」公式パンフレット|ref={{SfnRef|パンフレット|2018}}}} |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.shinshokan.com/webwings/title43.html ウェブマガジンウィングス |
* [http://www.shinshokan.com/webwings/title43.html ウェブマガジンウィングスの紹介ページ] |
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* [http://asagao-anime.com/ あさがおと加瀬さん。アニメ公式 |
* [http://asagao-anime.com/ 「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式サイト] |
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* {{Twitter|asagao_anime|「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式}} |
* {{Twitter|asagao_anime|「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式 / Kase-san Anime Official}} |
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* [http://gureko.blog21.fc2.com/index.php 高嶋屋*おしごとblog.] |
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2018年7月27日 (金) 22:38時点における版
加瀬さんシリーズ | |
---|---|
ジャンル | 百合 恋愛漫画 学園漫画 |
漫画 | |
作者 | 高嶋ひろみ |
出版社 | 新書館 |
掲載誌 | ひらり、→ウェブマガジンウィングス→ウィングス |
レーベル | ひらり、コミックス |
発表号 | ひらり:Vol.2 - Vol.14 ウェブ:2014年11月号 - 2017年3月号 ウィングス:2017年6月号 - |
発表期間 | 2010年8月26日[1] - |
巻数 | 既刊5巻(2018年5月現在) |
OVA:あさがおと加瀬さん。 | |
原作 | 高嶋ひろみ |
監督 | 佐藤卓哉 |
脚本 | 佐藤卓哉 |
キャラクターデザイン | 坂井久太 |
音楽 | rionos |
アニメーション制作 | ZEXCS |
製作 | 「あさがおと加瀬さん。」製作委員会 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
「加瀬さんシリーズ」(かせさんシリーズ)は、高嶋ひろみによる日本の百合漫画シリーズ。山田結衣と加瀬友香という、2人の女子の恋模様を描く[2]。
本シリーズの初出作品は、2010年に発売されたコミックアンソロジー『ひらり、』(新書館)Vol.2に掲載された読み切り「あさがおと加瀬さん。」である。その後、『ひらり、』Vol.4からシリーズ化し[3]、以後、同誌で連載された。『ひらり、』は2014年に発売されたVol.14をもって休刊したが[4]、本シリーズは『ウェブマガジンウィングス』(新書館)を経て『ウィングス』(新書館)で現在も連載中である。各話のサブタイトルは「○○と加瀬さん。」という形で統一されており、コミックス各巻のタイトルも同様である。
あらすじ
ある年の4月、西高校の2年生で陸上部員・加瀬友香は、同学年の緑化委員・山田結衣が校内の草むしりをしているのを見かける。彼女の草むしりに対する思いを知った友香は、それ以来、結衣のことを目で追うようになり、夏休み前、校内のあさがおに水やりにきた結衣に話しかける。一方、結衣も、声をかけられたことがきっかけで友香に好意を抱く。2人は徐々に親交を深め、3学期に行われたマラソン大会の日、交際をスタートさせる。
その後、2人は3年生に進級する。結衣は、親友の三河から、かつて友香が陸上部の先輩・井上茜と交際していたという噂を聞かされる。結衣は一時、茜に嫉妬するが、文化祭の日にその噂は誤解と判明する。一方、結衣は高校卒業後の進路についても悩んでいたが、東京の体育大学を受験する友香に触発される形で、東京の女子大学を受験することを決め、2人とも合格を果たす。
登場人物
- 山田 結衣(やまだ ゆい)
- 声 - 高橋未奈美[5]
- 本シリーズの主人公[6]。西高校に通う女子高生で、緑化委員。高校卒業後は東京のK女子大の園芸学科に進学する。
- 内気な性格で[7]、どんくさいところがある[2]。園芸が好きで、高校在学中は休日も校内の緑化に取り組んでいた。
- 作中では時折頭から双葉が生えている描写があり、そのときの結衣の感情に伴って葉の様子が変化している。
- 加瀬 友香(かせ ともか)
- 声 - 佐倉綾音[5]
- 本シリーズのヒロイン。西高校に通う女子高生で、陸上部のエース選手。高校卒業後は東京のN体大に進学する。
- 快活な性格で[8]、周囲からの人気も高い。一方で、結衣と交際する前から、結衣のことをしばしば性的な目で見ている描写がある。
- 三河(みかわ)
- 声 - 木戸衣吹[9]
- 結衣の親友。西高校に通う女子高生で、テニス部員。高校卒業後は東京の専門学校に進学する。
- さっぱりした性格の持ち主。結衣とは高校1年生のときに親しくなり、3年生に進級してからは友香とも交流を深めている。
- 井上 茜(いのうえ あかね)
- 声 - 寿美菜子[10]
- 西高校のOGで、N体大の学生。友香にとって1学年上の先輩に当たる。
- 高校時代は陸上部に所属しており、後輩の友香と一緒に練習をしていた[注 1]。大学進学後も陸上を続けている。
制作背景
本シリーズは、2009年、新書館の編集者が高嶋に『ひらり、』に載せる漫画を描くよう依頼したことがきっかけでスタートした[11]。当時、高嶋は百合漫画を描いたことがなかったが、「女の子を描きたい」という思いから依頼を受けたという[8]。
高嶋によると当初はコメディ色が強い作品を構想していたが、「カッコいい女の子を描きたい」という思いから方針を転換し、その結果、本シリーズが生まれたという[11]。より具体的には、「男の子じゃないのに、ドキッとしてしまうかっこいい先輩」を描きたい、という思いから生まれたのが本シリーズであるという[8]。
実際に、高嶋が学生時代に出会った女の子の中に、同性にモテる「カッコいい女の子」がいたといい、友香はその子をモデルとして描かれている[11]。一方で、結衣には特定のモデルはおらず、友香と対になるキャラクターとして誕生した[11]。
作風
本シリーズは女の子同士の恋愛をテーマにしており、恋や青春における「きらきらしたピュアさ」が特徴である[8]。ライターの和智永妙は、本シリーズの魅力について「女の子同士だからこそできる恋やドキドキ感がとても初々しく、キュートな絵柄で描かれている」点を挙げている[12]。
なお、本シリーズの初出作品が掲載された『ひらり、』は「ピュア百合」をテーマとしていた[11]。高嶋は、「学生時代の『好きでたまらない』『歯止めがきかない』感じ」がピュア百合であると考え、本シリーズではそれを表現しようとしている、と語っている[11]。
アニメ
2017年から、本シリーズを原作としたアニメがリリースされている。いずれの作品も佐藤卓哉が監督を務め、キャラクターデザインを坂井久太が担当している。また、アニメーションはZEXCSが制作している。
本シリーズのアニメ化企画は、佐藤の提案に端を発する[7]。佐藤によると2016年の春に本シリーズにハマったといい、その後、坂井にアニメ化の話を持ちかけたところ坂井もこれに応じたため、本格的にアニメ化に向けて動き出したという[13]。そして2017年5月にYouTubeでアニメーションクリップが公開され、2018年6月にはOVAが劇場公開されている。
アニメーションクリップ
2017年5月7日、アニメーションクリップ「キミノヒカリ」がYouTubeで公開された。ここで言う「アニメーションクリップ」とは、楽曲に乗せてアニメーション映像を流すビデオクリップのことであり[13]、この動画では奥華子の「君の笑顔 (album ver.)」がイメージソングとして使用されている[7]。動画の長さは6分40秒であり[14]、動画の公開時点で刊行されていたコミックス3巻分の要所が描かれた映像となっている[15][注 2]。
佐藤は、アニメーションクリップについて「光り輝くような場面だけを追体験するような」映像を目指した、と発言している[16]。制作に当たっては「いかに“光だけ”を描くか」というテーマがあったといい、光の描写についても、通常のアニメーションとは異なる表現が試みられている[15]。具体的には、光を透過光のような特殊効果で表現するのではなく、光を作画し、それを「エフェクトのように動かす」という手法が採られている[17]。
スタッフ(アニメーションクリップ)
映像外部リンク | |
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【あさがおと加瀬さん。】 アニメーションクリップ「キミノヒカリ」【Kase-san and Morning Glories】 - YouTube - ポニーキャニオンのアニメ関連動画チャンネルにアップロードされたビデオクリップ |
- 原作 - 高嶋ひろみ
- 監督・絵コンテ・演出 - 佐藤卓哉
- キャラクターデザイン・作画監督 - 坂井久太
- プロップ設定 - 郷津春奈
- 色彩設計 - 岩井田洋
- 美術監督 - 平間由香
- 美術設定 - 松本浩樹
- 撮影監督 - 口羽毅
- 編集 - 後藤正浩
- プロデューサー - 寺田悠輔
- 制作プロデューサー - 新宅潔
- アニメーション制作 - ZEXCS
(以上、ブックレット 2017, pp. 34–35より抜粋)
OVA
原作 | 高嶋ひろみ |
---|---|
監督・脚本・音響監督 | 佐藤卓哉 |
キャラクターデザイン 総作画監督 |
坂井久太 |
プロップデザイン | 濱田悠示、郷津春奈 |
色彩設計 | 岩井田洋 |
美術監督 | 橋本和幸 |
コンセプトボード | 平間由香、池田祐二 |
美術設定 | 緒川マミオ |
撮影監督 | 口羽毅 |
編集 | 後藤正浩 |
音楽 | rionos |
音楽プロデューサー | 中村伸一 |
プロデューサー | 寺田悠輔、熊谷文明 相島豪太、工藤雅世 |
アニメーションプロデューサー | 新宅潔 |
アニメーション制作 | ZEXCS |
音楽制作・配給 | ポニーキャニオン |
製作 | 「あさがおと加瀬さん。」製作委員会 |
2018年6月9日、本シリーズを原作とするOVA『あさがおと加瀬さん。』が劇場公開された。上映時間は58分で[19]、結衣と友香が交際を開始した後の話が描かれている[17]。
製作に至る経緯
本シリーズのアニメ化企画が動き出した当初、プロデューサーの寺田悠輔は、本シリーズには「一気に見せられるフォーマットが合っている」と考え、佐藤に劇場OVA化を目指すことを提案している[16]。佐藤もその提案に賛成するが[16]、一方で、佐藤には「できるだけ丁寧に作りたい」という思いもあった[20]。そのため、短い尺で純度の高い映像を作ることが検討され[20]、最終的に、本シリーズ初のアニメ化は「アニメーションクリップ」というフォーマットに落ち着いている。
アニメーションクリップ「キミノヒカリ」は、映像の完成度の高さが話題となり[8]、YouTubeで公開されてから1週間で再生回数が10万回を超えた[7]。こうした反響を受けて、本シリーズの劇場OVA化が決定した[21]。
製作
美術・映像
OVAのキャラクターデザインはアニメーションクリップに引き続き坂井久太が担当しており[22]、スタジオ・ハードデラックスの小俣元から「可愛らしく魅力的」と評されている[7]。
佐藤によると、アニメーションクリップ制作当初のデザイン案では友香はよりボーイッシュな感じだったといい、そのため、可愛らしさを増させるよう坂井に依頼したという[15]。そしてOVAでもその方向性は維持されている[17]。
絵作りについても、アニメーションクリップの雰囲気を維持するよう意識して作業が行われている[19]。ただし、OVAではアニメーションクリップと違って様々な感情が描かれており、アニメーションクリップのときにはあまり用いられなかった「影の表現」もOVAでは用いられている[23]。
劇伴
佐藤は、本シリーズにドラマチックな音楽はそぐわないと考えており[19]、rionosに劇伴の制作を依頼する際も「シンプルなピアノと、本当に控え目なストリングスの音楽」という方向性を提示している[24]。
実際に出来上がった劇伴では、「温かい丸い音」を出すためにアップライトピアノが多く使われている[24]。加えて、本シリーズの「ピュアな世界観」を表現するため、チェレスタやハープといった楽器も使われている[24]。
キャスティング・演技
OVAの出演者のうち、結衣役と友香役についてはオーディションが実施された。オーディションはテープオーディションとスタジオオーディションの2段階に分けて実施され、友香役はテープオーディションの段階で佐倉綾音に決まった[17]。一方、結衣役はテープオーディションでは決まらず、スタジオオーディションを経て高橋未奈美に決まった[17]。
佐藤は、友香役にはカッコよさと可愛さの両方を表現できる人が良いと考えていたといい[19]、佐倉の芝居がイメージに一番近かったと語っている[17]。一方、結衣役については、オーディション参加者の間でキャラクターに対する解釈が異なっていたため、最終的には、佐倉が演じる友香とのバランスを考慮して決定するという方針が採られた[19]。高橋は、テープオーディションの段階で結衣のイメージに近いという評価を受けていたが、結衣役に決まった後、大袈裟な演技をしないよう意識したことで結衣が「より自分の中に入ってきた」感覚があったという[25]。
また、三河役の木戸衣吹も結衣役と友香役のオーディションを受けており[25]、結衣役ではスタジオオーディションまで残っていた[19]。しかし、スタジオオーディションに参加した際、結衣に加えて三河も演じたところ、彼女の演技が三河のイメージと合致するものだったのでそのまま三河役として起用されたという[19]。
主題歌
OVAの主題歌には、I WiSHの楽曲「明日への扉」をカバーしたものが使用されている[26]。歌唱は、結衣役の高橋未奈美と、友香役の佐倉綾音の2人が担当している[17]。
主題歌については、はじめにキャラクターソングを使うという案が出され、そこからメインスタッフが協議した結果、「普通の女子高生がカラオケで実際に歌っていそうな恋愛J-POP」をカバーする、という方向性になったという[17]。その後、寺田から「明日への扉」を使うという提案があり[19]、その案が採用され、主題歌に決まった。佐藤は、「明日への扉」を主題歌に選んだ理由として、誰も彼も共感できる「普遍性」を挙げている[17]。
関連CD
2018年6月6日、主題歌を収録したシングルCD・カバーソングを収録したアルバムCD・サウンドトラックが同時にリリースされた。このうち、シングルCDとアルバムCDにはCDドラマも収録されている[27]。
書誌情報
- 高嶋ひろみ 「加瀬さんシリーズ」 新書館〈ひらり、コミックス〉、既刊5巻(2018年5月19日現在)
- 『あさがおと加瀬さん。』、2012年8月15日初版発行(2012年7月28日発売[新 1])、ISBN 978-4-403-67121-0
- 『おべんとうと加瀬さん。』、2014年8月15日初版発行(2014年7月30日発売[新 2])、ISBN 978-4-403-67158-6
- 『ショートケーキと加瀬さん。』、2015年10月10日初版発行(2015年9月25日発売[新 3])、ISBN 978-4-403-67173-9
- 『エプロンと加瀬さん。』、2017年8月10日初版発行(2017年7月25日発売[新 4])、ISBN 978-4-403-67176-0
- 『さくらと加瀬さん。』、2018年6月10日初版発行(2018年5月19日発売[新 5])、ISBN 978-4-403-67178-4
なお、『エプロンと加瀬さん。』と『さくらと加瀬さん。』については、通常版に加えて特装版がリリースされている。『エプロンと加瀬さん。』の特装版にはBDやブックレットが同梱されており、このうちBDにはアニメーションクリップ「キミノヒカリ」とそのライカリールが収録されている[28]。『さくらと加瀬さん。』の特装版にはドラマCDが同梱されている[29]。
脚注
注釈
出典
- ^ “百合系アンソロ「ひらり、」Vol.2に桑田乃梨子ら執筆”. コミックナタリー. ナターシャ (2010年8月26日). 2017年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b 『百合の世界入門』玄光社、2016年、31頁。ISBN 978-4-7683-0787-8。
- ^ 高嶋ひろみ (2011年4月15日). “今月のおしごと”. Takashimaya. 2018年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “新書館の百合アンソロ「ひらり、」休刊”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年7月30日). 2017年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b パンフレット 2018, p. 24.
- ^ 加山竜司 (2018年1月16日). “『ストリートファイター佐賀』発売へ……!? 【B級ニュース】”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社. 2018年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b c d e 「Febri RECOMMEND」『Febri』VOL.49、一迅社、2018年7月1日、67頁。
- ^ a b c d e 北小路夜空「『加瀬さん。』シリーズ 高嶋ひろみインタビュー」『ダ・ヴィンチ』第25巻第3号、KADOKAWA、2018年3月6日、196-197頁。
- ^ パンフレット 2018, p. 30.
- ^ パンフレット 2018, p. 38.
- ^ a b c d e f パンフレット 2018, pp. 12–15.
- ^ 和智永妙 (2014年8月17日). “【日刊マンガガイド】『おべんとうと加瀬さん。』 高嶋ひろみ”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社. 2017年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b 西村萌. “女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 1. 2018年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
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- ^ a b c ブックレット 2017, pp. 16–25.
- ^ a b c d e f g h i パンフレット 2018, pp. 4–9.
- ^ パンフレット 2018, pp. 48–49.
- ^ a b c d e f g h “【インタビュー】「『あさがおと加瀬さん。』は青春作品」 – 佐藤卓哉監督が伝えたい想い”. 超!アニメディア. 学研プラス (2018年6月7日). 2018年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ a b 西村萌. “女子高生2人の青春劇、“光だけ”詰め込んで映像化”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 3. 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ 増田桃子. “ただまっすぐに恋してる、女子高生2人の青春譚”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 1. 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “「あさがおと加瀬さん。」山田は高橋未奈美、加瀬さん役に佐倉綾音”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年12月7日). 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ 「私とずっと一緒に」『月刊ニュータイプ』第34巻第7号、KADOKAWA、2018年6月10日、46-49頁。
- ^ a b c パンフレット 2018, pp. 18–21.
- ^ a b “【インタビュー】『あさがおと加瀬さん。』高橋未奈美・佐倉綾音・木戸衣吹がオーディション・アフレコ時の思い出を語る - 「いちゃいちゃシーンは誰もブースから出て行かなかった」”. 超!アニメディア. 学研プラス (2018年6月8日). 2018年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “OVA「加瀬さん。」ビジュアル公開、主題歌はI WiSH「明日への扉」のカバー”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年3月14日). 2018年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “「あさがおと加瀬さん。」関連CD3枚が同時発売、2人の「小さな恋のうた」聴ける”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年4月17日). 2018年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “JK同士の青春譚「加瀬さん」最新作が7月に、アニメ映像付き特装版も”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年5月23日). 2017年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
- ^ “JK2人に春はやってくる? 高嶋ひろみの百合シリーズ最新作「さくらと加瀬さん。」”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年5月19日). 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月25日閲覧。
新書館公式サイト
以下の出典は『新書館公式サイト』内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
- ^ “あさがおと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “おべんとうと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “ショートケーキと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “エプロンと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “さくらと加瀬さん。”. 2018年7月25日閲覧。
参考文献
- 『アニメーションクリップ キミノヒカリ 〜あさがおと加瀬さん。〜 特製ブックレット』2017年。
- 『「あさがおと加瀬さん。」公式パンフレット』2018年。