「あゝ、荒野」の版間の差分
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:ISBN 978-4-309-40366-3 ISBN:4309403662 |
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:2005年12月刊行 |
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;[[角川文庫|KADOKAWA文庫]]版 |
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:2009年2月25日刊行 |
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:ISBN 9784041315330 ISBN10:4041315336 |
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== 舞台版 == |
== 舞台版 == |
2018年2月11日 (日) 01:15時点における版
『あゝ、荒野』(ああ、こうや)は、1966年に刊行された寺山修司の長編小説。寺山の唯一の長編小説である。
寺山はあとがきで 「この小説をモダン・ジャズの手法によって書いてみようと思っていた。」とし、「大雑把なストーリーをコードネームとしてきめておいて、あとは全くの即興描写で埋めていくというやり方」で書いたと記している。
2011年には戯曲化され、2017年には映画版が公開された。
あらすじ
この節の加筆が望まれています。 |
吃音症で対人赤面症に悩む建二。母親の死後、暴力をふるう父親と共に生活していたが耐えられず、家から出るため床屋に住み込みで働いている。一方の新次は幼いころに父親は自殺、母親にも捨てられ野性的な性格に育った。似たところがあるような、ないようなこのふたりがひょんなことから出会い、元ボクサーである堀口にしごかれプロボクサーを目指す。人が心にもっている愛や孤独、自分と向き合う青春物語。
登場人物
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- 二木健二:リングネーム “バリカン建二”どもりで赤面対人症の身体の大きな男。暴力をふるう父親と二人暮らしだが、逃れの為技術を磨き宿付き床屋で下宿しながら生活している。ひょんなことから、堀口、新次に出会い、ボクサーを目指すことに。
- 二木建夫:建二の父親。建二がでていき、一人孤独を感じているが、アメリカの養老院で「誰も私に話しかけてくれない」と自殺した人をニュースを耳にし、養老院に入る気になれないでいる話好きな老人。病気がみつかり自分の運命と向き合う。
- 新宿新次:野性的な性格の20歳の青年。建二と共にプロボクサーを目指す。
- 曽根芳子:性にしか興味のない女店員であり新次の彼女。新宿の裏のマンションに好んで住んでいる変わり者。渥美清のファンであり、「丈夫で長生き」することを信念としている。
- 川崎敬三:大学の「自殺研究会」のメンバー。自殺するための「自殺機」を制作し、秋の文化祭で発表したいが自殺志願者がつのれず、、、、
- 宮木太一:裏町の実業家〈バックストリートビジネスマン〉と呼ばれている。努力で手に入れた成金タイプ。だが性的不能者でイライラから嫁に暴力をふるう。
書誌
- 現代評論社版(初刊)
- 1966年11月10日刊行
- 写真:森山大道
- イラスト:山藤章二
- 付録:「新宿荒野図」
- 河出書房新社《河出文庫》版
- 1993年4月4日刊行
- ISBN 978-4-309-40366-3 ISBN:4309403662
- パルコ出版版
- 2005年12月刊行
- ISBN10:489194725 ISBN13:978-4811947255
- KADOKAWA文庫版
- 2009年2月25日刊行
- ISBN 9784041315330 ISBN10:4041315336
舞台版
2011年に、蜷川幸雄の演出により、埼玉県・東京都にて上演された[1]。
以下、内容はシアターガイドを出典とする。
公演日
- 埼玉公演
- 2011年10月29日 - 11月6日
- 会場:彩の国さいたま芸術劇場
- 東京公演
- 2011年11月13日 - 12月2日
- 会場:青山劇場
キャスト
スタッフ
- 演出:蜷川幸雄
- 脚本:夕暮マリー
- 音楽:朝比奈尚行
映画版
岸善幸の監督により、前後編の2部作として2017年10月(前編が10月7日、後編が10月21日)に公開[2]。
キャスト
スタッフ
受賞歴
- 報知映画賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)
- 日刊スポーツ映画大賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)
- ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン第4位
- キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第3位・主演男優賞(菅田将暉)・助演男優賞(ヤン・イクチュン)
- 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞・男優主演賞(菅田将暉)
- ブルーリボン賞 作品賞・助演男優賞(ユースケ・サンタマリア)[3]
脚注
- ^ “松本潤主演&蜷川幸雄演出 寺山修司原作『あゝ、』公演決定”. シアターガイド. (2011年7月21日) 2017年8月22日閲覧。
- ^ “寺山修司の小説「あゝ、荒野」菅田将暉×ヤン・イクチュン主演で映画化”. 映画ナタリー. (2017年4月26日) 2017年8月22日閲覧。
- ^ ブルーリボン賞「あゝ、荒野」が作品賞に、阿部サダヲ&新垣結衣も受賞映画ナタリー(2018年1月24日), 2018年1月24日閲覧。