「インド系移民と在外インド人」の版間の差分
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| アメリカ合衆国 || 4,121,944人(2011-15年・[[アメリカ国勢調査局|国勢調査局]])<ref>[https://factfinder.census.gov/faces/tableservices/jsf/pages/productview.xhtml?pid=ACS_16_1YR_B02018&prodType=table 種別"Asian Indian"に該当]</ref> |
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| 日本国 || 31,025人(2016年12月・[[外務省]] <ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/india/data.html#section1 "在日インド人" </ref>) |
| 日本国 || 31,025人(2016年12月・[[外務省]] <ref>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/india/data.html#section1 "在日インド人" </ref>) |
2017年11月29日 (水) 00:06時点における版
インド系移民(インドけいいみん、People/Persons of Indian Origin, PIO)と在外インド人(ざいがいインドじん、非居住インド人、Non-Resident Indians, NRI, 総称してNRI/PIOとも)は、インド国外に居住するインド系の人々。このように何等かのインド共和国の系統を持って同国に在住しないインド系のディアスポラは1560万人で、国連の経済社会局によって世界の最大である。[1]
在外インド人 (NRI) はインド国籍を保持・取得している国外居住者を意味し、インド系移民 (PIO) は非インド国籍になった者とその子孫を意味する。日本語ではこの両方を含む意味合いで「印僑」(いんきょう)という術語が用いられることも多い。
概要
明確な定義はないが、一般的には19世紀以降のインドからの移民を対象としている。なお、インドから分離や独立したパキスタン・バングラデシュ・スリランカ等からの移民もインド系民族として含まれることが多い。インド系移民は大多数がイギリス支配の影響で、世界中のイギリスの植民地であった英語圏に移住している。
歴史
1830年代から、プランテーションでのサトウキビ栽培を目的とした出稼ぎ労働者として、単数年契約でモーリシャスやフィジーなどへ移住した。ただし、当時のインドはイギリスの植民地であり(イギリス領インド帝国)、その扱いは奴隷並みで契約期間が切れても帰国できない者が多かった。その他、19世紀半ばにインド洋の覇権をイギリスと争ったザンジバル・スルターン国でインド出身のジェイラム・シヴジが巨大な財力を握り、国政を左右する影響力を保持したため、ザンジバルへのインド人の移住も進んだ。しかし、1870年代以後、肉体労働を目的としたものだけではなく、技術者、商人、その他専門職として南アフリカ連邦(現在の南アフリカ共和国)やマレーシアなどで成功した印僑が現れ始める。インド独立の父マハトマ・ガンディーも、インド民族主義運動に参画する以前は、南アフリカで活動していた弁護士であった。他にもイギリス植民地であった西インド諸島のトリニダード・トバゴや南アメリカのガイアナ、東アフリカのタンガニーカ、ケニア、ウガンダなどにインド系移民の移住が行われた。
1947年にインドが独立を果たした後は、肉体労働を目的に中東諸国へ渡る者達と、高い数学や英語などの学力を生かした知的労働を目的として欧米に渡る者達の2タイプに分かれるようになる。1980年代以降の現代ではIT産業を中心に、数多くの印僑が各国で活躍している。
印僑の生活は決して平坦なものではなかった。1964年にザンジバルで勃発したザンジバル革命により、ザンジバルで商業や金融業を営んでいたインド系住民が多数亡命し、1970年代のウガンダでは、バントゥー系黒人をインド系住民より重視したイディ・アミン大統領がインド系住民を追放した。
各国の人数
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国 | 人口 (データ統計年月・提供元) |
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アメリカ合衆国 | 4,121,944人(2011-15年・国勢調査局)[2] |
日本国 | 31,025人(2016年12月・外務省 [3]) |
イギリス | 7,208,010 (2011年国勢調査・国家統計局_(イギリス) [4]) |
著名な人
政財界・法曹界
- ボビー・ジンダル(第55代アメリカ合衆国ルイジアナ州知事)米国出身、在住
- ニッキー・ヘイリー(米国サウスカロライナ州知事、アメリカ国連大使)米国出身、在住
- アマー・G・ボーズ(BOSE創業者)米国出身、在住
- ラクシュミー・ミッタル (資産家)インド出身、英国在住
- ヴィクラム・パンディット シティグループCEO
- A.M.ナイル(インド独立運動家、実業家)
- S・R・ナザン(シンガポール大統領)イギリス領マラヤ(現シンガポール)出身
- ナヴィン・ラングーラム(モーリシャス首相)モーリシャス出身(英語版記事Navin Ramgoolamより)、在住
- シウサガル・ラングーラム(モーリシャス初代首相、ナヴィン・ラングーラムの父)モーリシャス出身(英語版記事Seewoosagur Ramgoolamより)
- チェディ・ジェーガン(ガイアナ元大統領) ガイアナ出身
- ロー・カンナ (米国下院議員) 米国出身
俳優・芸能界
- パーミンダ・ナーグラ(映画女優)英国出身英国在住
- グリンダ・チャーダ(映画監督)ケニア出身英国在住
- チャダ(実業家、演歌歌手)インド出身日本在住
- サニー・フランシス(ラジオパーソナリティ、コメンテーター)インド出身日本在住
- コニー・ハク(タレント)英国出身英国在住
- バリー・サグー(音楽プロデューサー, DJ)インド出身英国在住
- パンジャービー・MC(音楽プロデューサー, DJ, ラッパー)英国出身英国在住
- タルビン・シン(音楽プロデューサー, DJ, タブラ奏者)英国出身英国在住
- リシ・リッチ(音楽プロデューサー, DJ)英国出身英国在住
- ジェイ・ショーン(歌手)英国出身英国在住
- ジュギーD(歌手)英国出身英国在住
- ベロニカ・メヘタ(歌手)英国出身英国在住
- ミス・スキャンダラス(ラッパー)英国出身英国在住
- アパッチ・インディアン(歌手)英国出身英国在住
- サニー・レオーネ(ポルノ女優)カナダ出身カナダ在住
- プリヤ・ラーイ(ポルノ女優)インド出身米国在住
- ジャクリーン・ビクター(歌手)マレーシア出身
- ディープ・ロイ(俳優・スタントマン)ケニア出身米国在住
- M.I.A.(ミュージシャン,美術家,デザイナー)英国出身
- M・ナイト・シャマラン(映画監督)インド出身米国在住
- シーラ・チャンドラ(歌手)英国出身
- ミーラー・ナーイル(映画監督、脚本家、プロデューサー)インド出身米国在住(en:Mira Nairより)
- デーヴ・パテール(俳優)英国出身米国在住
- フレディ・マーキュリー(ミュージシャン)ザンジバル出身
スポーツ界
- タイガー・ジェット・シン(プロレスラー)出身国不明カナダ在住
- ザ・グレート・カリ(プロレスラー)インド出身米国在住
- モンスターJ(プロレスラー) - インド系アメリカ人
- アルジャン・ブラー - カナダのレスリング選手、総合格闘家。ロンドンオリンピック代表。
- ブラックマンバ (格闘家) カナダ出身カナダ在住
- ビジェイ・シン(プロゴルファー)フィジー出身フィジー在住
- ヴィカシュ・ドラソー(元フランスA代表サッカー選手)フランス出身フランス在住
- ディネシュ・パテル(MLB野球選手)インド出身米国在住
- リンク・シン(MLB野球選手)インド出身米国在住
その他
- カルパナ・チャウラ(元スペース・シャトル・コロンビア号乗組員)インド出身米国在住(〜2003)
- V・S・ナイポール(作家) 英領西インド諸島トリニダード島(現トリニダード・トバゴ)出身英国在住
- マーティン・バシール(ジャーナリスト)英国出身
- アントン・ウィッキー(大学教授、外国人タレント) 英領セイロン(現スリランカ)出身、日本在住
- にしゃんた(大学教授、外国人タレント) スリランカ出身、日本在住
インド系と非インド系とのハーフNRI
- 兼高かおる(ジャーナリスト、父親がインド人、母親が日本人) 日本出身日本在住
- 真理アンヌ(俳優、タレント、父親がインド人、母親が日本人) 日本出身日本在住
- アイヴィ(グラビア・アイドル、父親がバングラデシュ人、母親が日本人) 日本出身日本在住
- ローラ(モデル、タレント、父親がバングラデシュ人、母親が日露クウォーター) 日本出身日本在住
- シェネル(歌手、父親が中国人、母親がインド人とオランダ人のハーフ) マレーシア出身米国在住
- ダース・ローマシュ匡(プロ野球選手、父親がインド人、母親が日本人) 日本出身日本在住
- G. M. ナイル(実業家、タレント、A.M.ナイルの息子、母親は日本人)日本出身日本在住
- ノラ・ジョーンズ(歌手,ピアニスト,女優、父親がインド人、母親がアメリカ人) 米国出身
- ニッキー・ミナージュ(ラッパー、シンガーソングライター、両親がインド系とアフリカ系)トリニダード・トバゴ出身米国在住
- ゼイン・マリク(歌手、父親がパキスタン系、母親がイギリス人) 英国出身
- ベン・キングズレー(俳優、父親がインド人、母親がイギリス人) 英国出身
- ルーマー(歌手、父親がパキスタン人、母親がイギリス人 en:Rumer (musician)より) パキスタン出身英国在住
- カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(作曲家、父親がインド人、母親がイギリス人) イギリス出身
- トニー・フェルナンデス (エアアジアCEO、父親がインド人、母親がポルトガル系マレーシア人) マレーシア出身
- マイケル・オンダーチェ (作家、スリランカなどの南アジア系とオランダ系の混血) イギリス領セイロン出身
- 谷まりあ (タレント・モデル、パキスタン人と日本人の混血)
関連映画
- ミシシッピー・マサラ Mississippi Masala (米英合作、1991年)
- アメリカン・デーシー American Desi (米国、2001年)
- ザ・グル The Guru (米英仏合作、2002年)
- ベッカムに恋して Bend It Like Beckham (英国、2002年)
- グリーン・カード・フィーバー Green Card Fever (米国、2003年)
- ワン・ダラー・カリー One Dollar Curry (仏英印合作、2004年)
関連項目
外部リンク
- ^ https://www.un.org/en/development/desa/population/migration/data/estimates2/estimatesgraphs.shtml?4g4
- ^ 種別"Asian Indian"に該当
- ^ http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/india/data.html#section1 "在日インド人"
- ^ http://www.nomisweb.co.uk オフィシャル労働市場統計ホームページ 種別"Asian / Asian British: Indian"に該当