「イングランドの国歌」の版間の差分
m #REDIRECT 女王陛下万歳 |
編集の要約なし |
||
(6人の利用者による、間の43版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{Otheruseslist|'''グレートブリテン及び北アイルランド連合王国'''の構成国(country)のひとつ'''イングランドの国歌'''|'''グレートブリテン及び北アイルランド連合王国'''(イギリス、英国)'''の国歌'''|女王陛下万歳}} |
|||
#REDIRECT [[女王陛下万歳]] |
|||
{{Infobox anthem |
|||
|title = イングランド国歌(案)<br><small>[[女王陛下万歳]]<br>[[エルサレム (聖歌)]]<br>[[希望と栄光の国]]<br>[[我は汝に誓う、我が祖国よ]]</small> |
|||
|image = |
|||
|image_size = |
|||
|caption = |
|||
|prefix = (提案者) |
|||
|country = {{ENG}} |
|||
|author = |
|||
|lyrics_date = |
|||
|composer = |
|||
|music_date = |
|||
|adopted = 未定 |
|||
|until = |
|||
|sound = |
|||
|sound_title = |
|||
}} |
|||
'''[[イングランド]]の国歌'''は公式に定められたものはないが、その役割を果たす多くの曲が存在する。ほとんどのスポーツのイングランド代表の曲として「[[女王陛下万歳]]」が使用されている。 |
|||
==スポーツにおける現在の国歌==<!-- BY ALL MEANS CHANGE TO A BETTER TITLE!--> |
|||
現在以下の曲が使用されている。 |
|||
===総合スポーツイベント=== |
|||
*[[コモンウェルスゲームズ]]ではコモンウェルスゲームズ・イングランド代表は、2010年大会では『[[エルサレム (聖歌)|エルサレム]]』を勝利の曲として使用した。コモンウェルスゲームズ理事会はイングランドのために国歌を決める世論調査を行った。『女王陛下万歳』『エルサレム』『希望と栄光の国』の3つの提案のうち、『エルサレム』が投票の52%を占め明確に支持された。<ref name="weareengland.org">http://www.weareengland.org/news.asp?itemid=327&itemTitle=England+announce+victory+anthem+for+Delhi+chosen+by+the+public%21§ion=115§ionTitle=News</ref> |
|||
===単独スポーツ競技会=== |
|||
*[[サッカー]]の国際試合では[[サッカーイングランド代表]]は『女王陛下万歳』を使用している。 |
|||
*[[ラグビーユニオン]]の国際試合では、[[ラグビーイングランド代表]]は『女王陛下万歳』を国歌として使用する一方で『希望と栄光の国』をキックオフ直前の曲としている。 |
|||
*[[ラグビーリーグ]]の国際試合ではイングランド代表は『女王陛下万歳を』国歌として使用している。 |
|||
*テスト[[クリケット]]の国際試合ではイングランド代表は、2003年から『エルサレム』を入場曲に使用している。<ref name="bbc4217144"/> |
|||
*[[ラクロス]]の国際試合ではイングランドラクロス男子代表は『女王陛下万歳』を女子代表は『希望と栄光の国』を国歌として使用している。 |
|||
==提案された曲== |
|||
[[File:United Kingdom labelled map7.png|thumb|イギリスの構成国。 |
|||
{{legend|#FFFFFF|{{ENG}}}} |
|||
{{legend|#ED1C24|{{WAL}}}} |
|||
{{legend|#297DCB|{{SCO}}}} |
|||
{{legend|#FFFF00|{{NIR}}}} |
|||
]] |
|||
2007年4月20日、英国自由民主党の[[:w:Greg Mulholland|グレッグ・マルオランド]]([[:w:Leeds North West (UK Parliament constituency)|リーズ・ノースウエスト選挙区]]選出)庶民院議員は、イングランドは独自の国歌を持つべきだという提案をし、庶民院における 早朝動議([[:w:Early Day Motion|Early Day Motion]] (EDM):議会において議決の対象とはならないが、当該動議に賛同議員が署名を行うことができる。)を導入した。 |
|||
EDMは全てのスポーツ競技団体のために「イングランドの選手と市民が、競技会において、賛成するであろう適切な曲を採用する」ように勧告した。 |
|||
<ref name="edm885"> |
|||
{{cite news |
|||
|last=Mulholland |
|||
|first=Greg |
|||
|title=Early Day Motion EDM 1319, English National Anthem |
|||
|work= |
|||
|pages= |
|||
|language= |
|||
|publisher=[[House of Commons Information Office]] |
|||
|date=2007-04-20 |
|||
|url=http://edmi.parliament.uk/EDMi/EDMDetails.aspx?EDMID=33094&SESSION=885 |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
またEDMの勧告には、保守党の [[:w:Daniel Kawczynski|ダニエル・カウシンスキ]]([[:w:Shrewsbury and Atcham (UK Parliament constituency)|シュルーバリー・アットチャム選挙区]]選出)庶民院議員によって2006年10月16日に提案された、『エルサレム』にイングランドの国歌としての公的な地位が与えられるべきことも含まれていた。 |
|||
<ref>{{cite news |
|||
|last=Kawczynski |
|||
|first=Daniel |
|||
|title=Early Day Motion EDM 2791, English National Anthem |
|||
|work= |
|||
|pages= |
|||
|language= |
|||
|publisher=[[House of Commons Information Office]] |
|||
|date=2006-10-18 |
|||
|url=http://edmi.parliament.uk/EDMi/EDMDetails.aspx?EDMID=31408&SESSION=875 |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
[[2008年]]4月マルオランドは[[:w:England national rugby league team|ラグビーリーグ・イングランド代表]]に、オーストラリアでの[[2008年]]秋に開催される[[ラグビーワールドカップ]]において『女王陛下万歳』からイングランド国歌へと取り換えるよう勧告した。<!--英文Wikiを参照して、意味が正確になるよう変えました。--><ref name="yep4037405">{{cite news |
|||
|title=World Cup RL anthem plea by Leeds MP |
|||
|publisher=[[Yorkshire Evening Post]] |
|||
|date=2008-05-01 |
|||
|url=http://www.yorkshireeveningpost.co.uk/news/World-Cup-RL-anthem-plea.4037405.jp |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
4月28日、彼はもう一つの庶民院のEDMに対して、[[:w:Scotland national rugby league team|スコットランド]]と[[:w:Wales national rugby league team|ウェールズ]]を指し、連合王国のいずれの構成国も独自の国歌を使うであろうし、したがってイングランドはイングランド国歌を連合王国国歌よりも使うべきであると発言した。イングランドのラグビーファンは、イングランド国歌を選ぶチャンスを与えられるべきであるという提案とともにである。 |
|||
<ref name="edm891"> |
|||
{{cite news |
|||
|last=Mulholland |
|||
|first=Greg |
|||
|title=Early Day Motion EDM 1429, English National Anthem for the Rugby League World Cup |
|||
|work= |
|||
|pages= |
|||
|language= |
|||
|publisher=[[House of Commons Information Office]] |
|||
|date=2008-04-28 |
|||
|url=http://edmi.parliament.uk/EDMi/EDMDetails.aspx?EDMID=35690&SESSION=891 |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
しかし、実際のワールドカップにおいては『女王陛下万歳』が使用された。 |
|||
2010年の4月23日の聖ジョージの日に、イングランド・コモンウェルスゲームズ理事会は、2010年にインドのデリーで解されるコモンウェルスゲームズ大会で演奏されるべき曲を決定するために世論調査を行った。回答者は『女王陛下万歳』『エルサレム』『希望と栄光の国』の中から選ぶことができた。選ばれた曲がイングランド代表の国歌となる。 |
|||
<ref>http://www.weareengland.org/news.asp?itemid=316&itemTitle=Nation+to+chose+anthem+for+England%27s+medalists+in+Delhi§ion=115§ionTitle=News</ref> |
|||
『エルサレム』は52%の支持を得たことが5月30日に宣言された。<ref name="weareengland.org"/> |
|||
===エルサレム=== |
|||
[[File:2012 Summer Olympics opening ceremony (18).jpg|thumb|left|2012年ロンドンオリンピックの開会式の冒頭の英国の農村風景のアトラクション。少年による『エルサレム』の歌唱の中で演じられた。]] |
|||
{{main|エルサレム (聖歌)}} |
|||
[[ウィリアム・ブレイク]]の詩「古代あの足が("And did those feet in ancient time")」のもっとも知られているものは、[[ヒューバート・パリー]]による音楽と、[[エドワード・エルガー]]による[[オーケストレーション]]による[[1922年]]のリーズ・フェスティヴァルのための大規模[[管弦楽]]のためのものである。 |
|||
管弦楽版を初めて聞いたときに[[ジョージ5世]]は『エルサレム』は国歌として『国王陛下万歳』に替わると発言していた。 |
|||
『エルサレム』は『希望と栄光の国』とともに[[BBCプロムス]]のラストナイトで演奏されるのが恒例である。 |
|||
この曲は[[労働党 (イギリス)|労働党]]によって[[1945年]]の総選挙で、[[クレメント・アトリー]]が「我々は『新しいエルサレム』を打ち建てるであろう」とキャンペーンスローガンとして使用された。この曲は [[:w:Women's Institute]]の非公式の歌になっていて、歴史的に[[:w:National Union of Women's Suffrage Societies|National Union of Suffrage Societies]]によって使用されてきた。また[[保守党]]の党大会においても歌われてきた。 |
|||
この曲は[[聖ジョージの日]]にイングランドの[[大聖堂]]、[[教会]]と[[礼拝堂]]の儀式と退出時の讃美歌のひとつして歌われていた。 |
|||
教会の中には「エルサレムの日曜日」にこの讃美歌を歌っている。{{Citation needed|date=August 2008}} |
|||
「[[エルサレムの日曜日]]」とは聖地エルサレムを祝福するための日のひとつで世界中の[[英国国教会]]と同様に[[アメリカ合衆国]]の[[米国聖公会|アメリカ聖公会]]で営まれている。 |
|||
しかし英国国教会の聖職者の中には、この曲が行き過ぎた民族主義的なものであり、神への祈りではないと考えて、教会での使用の許可を「拒否していた」、あるいは「拒否してきた」ものもいる。 |
|||
<ref name="dt110">{{cite news |
|||
|last=Borland |
|||
|first=Sophie |
|||
|title=Cathedral bans popular hymn Jerusalem |
|||
|publisher=[[:w:Daily Telegraph]] |
|||
|date=2008-04-18 |
|||
|url=http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2008/04/10/njerusalem110.xml |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
上記の議員の早朝動議のように『エルサレム』に公的な地位を与える呼びかけがなされてきた。 |
|||
[[:w:Fat Les]]による『エルサレム』の演奏のひとつが、イングランドサッカー協会によって[[:w:UEFA Euro 2000]] のイングランド代表の公式ソングに採用された。 |
|||
<ref name="bbc740796">{{cite news |
|||
|title=Fat Les score for England |
|||
|publisher=[[:w:BBC News]] |
|||
|date=2000-05-08 |
|||
|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/740796.stm |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref>『エルサレム』は2003年以来、[[:w:England and Wales Cricket Board|イングランド・ウェールズクリケット会議]]([[ECB]])の公式讃美歌であり、<ref>[http://anthem4england.co.uk/category/correspondence/ Anthem4england, 08.05.2007]</ref><ref name="bbc4217144">{{cite news |
|||
|title=Sing Jerusalem for England! |
|||
|publisher=[[:w:BBC News]] |
|||
|date=2005-09-06 |
|||
|url=http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/cricket/england/4217144.stm |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
プレー開始とテストマッチの前の両方で演奏されてきた。しかし[[:w:2010 ICC World Twenty20]]と[[:w:2010–11 Ashes series]]では『女王陛下万歳』が歌われた。 |
|||
===希望と栄光の国=== |
|||
{{main|希望と栄光の国}} |
|||
[[File:Proms in the Park 2.jpg|thumb|right|[[BBCプロムス]]のラストナイト。『希望と栄光の国』は観衆が国旗を振る中で歌われる。]] |
|||
『希望と栄光の国』は、長きにわたりBBCプロムスのラストナイトで旗が振られる中で演奏されてきた。 |
|||
ラグビーの国際試合では、イングランドはしばしば『希望と栄光の国』をチームの国歌として歌った。 (しかし2005年から『女王陛下万歳』に切り替えられた)。この曲は、2010年に『エルサレム』が採用されるまで、コモンウェルスゲームスのイングランドの勝利の曲としてイングランド代表に使用された。<ref>Anthem 4 England - [http://anthem4england.co.uk/modules/news/article.php?storyid=1 Land of Hope and Glory]</ref> |
|||
イングランドには公式な国歌はなく、通常イギリスの公式な国歌である『女王陛下万歳』をスポーツイベントの際には採用している。しかしながらこれに対して変えるべきだという意見はある。 |
|||
<ref>http://anthem4england.co.uk/</ref><ref>http://www.republic.org.uk/blog/?p=47</ref>2006年のBBCによる統計では55%のイングランド市民が『希望と栄光の国』が『女王陛下万歳』よりイングランド国歌にふさわしいといいうことが示唆されている。<ref>[http://blog.wonkosworld.co.uk/2006/03/bbc-survey-oのn-english-national-anthem.html BBC survey on English national anthem]</ref> |
|||
==他のイングランドの愛国歌== |
|||
{{main|我は汝に誓う、我が祖国よ}} |
|||
『[[我は汝に誓う、我が祖国よ]]』は有力なイングランド国歌候補である。しかしながらこの曲は第一次世界大戦の戦没者追悼と常に結びついている。 |
|||
他のイングランド国歌になりうる愛国曲には『[[イングランドの薔薇]]』のような伝統的な歌もある。[[1937年]]に[[アイヴァー・ノヴェロ]] がミュージカル''Crest of the Wave''のために書き[[ヴェラ・リン]]によって人気を博した。歌詞の花はイングランドの国章に使用されている[[:w:Tudor Rose|チューダーローズ]]である。 |
|||
"[[:w:There'll Always Be an England]]"もまた愛国曲であり、1940年に書かれ広まり、第二次世界大戦を通じて高い人気を博した。この曲は[[:w:Ross Parker]]と [[Harry Par-Davies]]の作曲で、歌詞は [[:w:Hugh Charles]]による。しそてもっとも人気のあるヴァージョンはヴェラ・リンによる歌唱のものである。[[:w:Folk Music of England|English folk singer]] Maggie Hollandによる"A Place called England" のような現代の愛国曲も提案されており、この曲は[[:w:BBC Radio 2 Folk Awards#2000|2000 BBC Radio 2 Folk Awards]]で「ベスト・オリジナル・ソング賞」を受賞した。 |
|||
<ref name="bbc-r2folk">{{cite news |
|||
|title=BBC Radio 2 Folk Awards Previous winners |
|||
|publisher=[[:w:BBC Radio 2 Folk Awards]] |
|||
|url=http://www.bbc.co.uk/radio2/r2music/folk/folkawards2006/previouswinners.shtml |
|||
|accessdate=2008-06-15}}</ref> |
|||
== 関連項目 == |
|||
* [[女王陛下万歳]] - イギリス([[グレートブリテン及び北アイルランド連合王国]])の国歌 |
|||
* [[我が父祖の土地]] - 連合王国の構成国、[[ウェールズ]]の国歌 |
|||
* [[スコットランドの花]] - 連合王国の構成国、[[スコットランド]]の事実上の国歌 |
|||
* [[ロンドンデリーの歌]] - 連合王国の構成国、[[北アイルランド]]の事実上の国歌 |
|||
==脚注== |
|||
{{Reflist|2}} |
|||
==外部リンク== |
|||
*[http://anthem4england.co.uk/ anthem4england campaign group] |
|||
[[Category:国歌|いんくらんと]] |
|||
[[Category:イングランド|こつか]] |
|||
[[Category:イギリスの歌|いんくらんとのこつか]] |
|||
[[Category:イングランドの音楽|こつか]] |
|||
[[Category:イングランドのラグビー|こつか]] |
|||
[[Category:イングランドのサッカー|こつか]] |
|||
[[lt:Anglijos himnas]] |
|||
[[pt:Hino nacional da Inglaterra]] |
|||
[[tr:İngiltere ulusal marşı]] |
|||
[[yo:Orin-ìyìn Orílẹ̀-èdè Ilẹ̀gẹ̀ẹ́sì]] |
|||
[[en:National anthem of England]] |
2012年10月31日 (水) 09:06時点における版
イングランド国歌(案) 女王陛下万歳 エルサレム (聖歌) 希望と栄光の国 我は汝に誓う、我が祖国よ | |
---|---|
| |
採用時期 | 未定 |
イングランドの国歌は公式に定められたものはないが、その役割を果たす多くの曲が存在する。ほとんどのスポーツのイングランド代表の曲として「女王陛下万歳」が使用されている。
スポーツにおける現在の国歌
現在以下の曲が使用されている。
総合スポーツイベント
- コモンウェルスゲームズではコモンウェルスゲームズ・イングランド代表は、2010年大会では『エルサレム』を勝利の曲として使用した。コモンウェルスゲームズ理事会はイングランドのために国歌を決める世論調査を行った。『女王陛下万歳』『エルサレム』『希望と栄光の国』の3つの提案のうち、『エルサレム』が投票の52%を占め明確に支持された。[1]
単独スポーツ競技会
- サッカーの国際試合ではサッカーイングランド代表は『女王陛下万歳』を使用している。
- ラグビーユニオンの国際試合では、ラグビーイングランド代表は『女王陛下万歳』を国歌として使用する一方で『希望と栄光の国』をキックオフ直前の曲としている。
- ラグビーリーグの国際試合ではイングランド代表は『女王陛下万歳を』国歌として使用している。
- テストクリケットの国際試合ではイングランド代表は、2003年から『エルサレム』を入場曲に使用している。[2]
- ラクロスの国際試合ではイングランドラクロス男子代表は『女王陛下万歳』を女子代表は『希望と栄光の国』を国歌として使用している。
提案された曲
2007年4月20日、英国自由民主党のグレッグ・マルオランド(リーズ・ノースウエスト選挙区選出)庶民院議員は、イングランドは独自の国歌を持つべきだという提案をし、庶民院における 早朝動議(Early Day Motion (EDM):議会において議決の対象とはならないが、当該動議に賛同議員が署名を行うことができる。)を導入した。 EDMは全てのスポーツ競技団体のために「イングランドの選手と市民が、競技会において、賛成するであろう適切な曲を採用する」ように勧告した。 [3]
またEDMの勧告には、保守党の ダニエル・カウシンスキ(シュルーバリー・アットチャム選挙区選出)庶民院議員によって2006年10月16日に提案された、『エルサレム』にイングランドの国歌としての公的な地位が与えられるべきことも含まれていた。 [4]
2008年4月マルオランドはラグビーリーグ・イングランド代表に、オーストラリアでの2008年秋に開催されるラグビーワールドカップにおいて『女王陛下万歳』からイングランド国歌へと取り換えるよう勧告した。[5]
4月28日、彼はもう一つの庶民院のEDMに対して、スコットランドとウェールズを指し、連合王国のいずれの構成国も独自の国歌を使うであろうし、したがってイングランドはイングランド国歌を連合王国国歌よりも使うべきであると発言した。イングランドのラグビーファンは、イングランド国歌を選ぶチャンスを与えられるべきであるという提案とともにである。 [6]
しかし、実際のワールドカップにおいては『女王陛下万歳』が使用された。
2010年の4月23日の聖ジョージの日に、イングランド・コモンウェルスゲームズ理事会は、2010年にインドのデリーで解されるコモンウェルスゲームズ大会で演奏されるべき曲を決定するために世論調査を行った。回答者は『女王陛下万歳』『エルサレム』『希望と栄光の国』の中から選ぶことができた。選ばれた曲がイングランド代表の国歌となる。 [7] 『エルサレム』は52%の支持を得たことが5月30日に宣言された。[1]
エルサレム
ウィリアム・ブレイクの詩「古代あの足が("And did those feet in ancient time")」のもっとも知られているものは、ヒューバート・パリーによる音楽と、エドワード・エルガーによるオーケストレーションによる1922年のリーズ・フェスティヴァルのための大規模管弦楽のためのものである。 管弦楽版を初めて聞いたときにジョージ5世は『エルサレム』は国歌として『国王陛下万歳』に替わると発言していた。 『エルサレム』は『希望と栄光の国』とともにBBCプロムスのラストナイトで演奏されるのが恒例である。 この曲は労働党によって1945年の総選挙で、クレメント・アトリーが「我々は『新しいエルサレム』を打ち建てるであろう」とキャンペーンスローガンとして使用された。この曲は w:Women's Instituteの非公式の歌になっていて、歴史的にNational Union of Suffrage Societiesによって使用されてきた。また保守党の党大会においても歌われてきた。
この曲は聖ジョージの日にイングランドの大聖堂、教会と礼拝堂の儀式と退出時の讃美歌のひとつして歌われていた。 教会の中には「エルサレムの日曜日」にこの讃美歌を歌っている。[要出典] 「エルサレムの日曜日」とは聖地エルサレムを祝福するための日のひとつで世界中の英国国教会と同様にアメリカ合衆国のアメリカ聖公会で営まれている。 しかし英国国教会の聖職者の中には、この曲が行き過ぎた民族主義的なものであり、神への祈りではないと考えて、教会での使用の許可を「拒否していた」、あるいは「拒否してきた」ものもいる。 [8] 上記の議員の早朝動議のように『エルサレム』に公的な地位を与える呼びかけがなされてきた。 w:Fat Lesによる『エルサレム』の演奏のひとつが、イングランドサッカー協会によってw:UEFA Euro 2000 のイングランド代表の公式ソングに採用された。 [9]『エルサレム』は2003年以来、イングランド・ウェールズクリケット会議(ECB)の公式讃美歌であり、[10][2] プレー開始とテストマッチの前の両方で演奏されてきた。しかしw:2010 ICC World Twenty20とw:2010–11 Ashes seriesでは『女王陛下万歳』が歌われた。
希望と栄光の国
『希望と栄光の国』は、長きにわたりBBCプロムスのラストナイトで旗が振られる中で演奏されてきた。
ラグビーの国際試合では、イングランドはしばしば『希望と栄光の国』をチームの国歌として歌った。 (しかし2005年から『女王陛下万歳』に切り替えられた)。この曲は、2010年に『エルサレム』が採用されるまで、コモンウェルスゲームスのイングランドの勝利の曲としてイングランド代表に使用された。[11] イングランドには公式な国歌はなく、通常イギリスの公式な国歌である『女王陛下万歳』をスポーツイベントの際には採用している。しかしながらこれに対して変えるべきだという意見はある。 [12][13]2006年のBBCによる統計では55%のイングランド市民が『希望と栄光の国』が『女王陛下万歳』よりイングランド国歌にふさわしいといいうことが示唆されている。[14]
他のイングランドの愛国歌
『我は汝に誓う、我が祖国よ』は有力なイングランド国歌候補である。しかしながらこの曲は第一次世界大戦の戦没者追悼と常に結びついている。 他のイングランド国歌になりうる愛国曲には『イングランドの薔薇』のような伝統的な歌もある。1937年にアイヴァー・ノヴェロ がミュージカルCrest of the Waveのために書きヴェラ・リンによって人気を博した。歌詞の花はイングランドの国章に使用されているチューダーローズである。 "w:There'll Always Be an England"もまた愛国曲であり、1940年に書かれ広まり、第二次世界大戦を通じて高い人気を博した。この曲はw:Ross Parkerと Harry Par-Daviesの作曲で、歌詞は w:Hugh Charlesによる。しそてもっとも人気のあるヴァージョンはヴェラ・リンによる歌唱のものである。English folk singer Maggie Hollandによる"A Place called England" のような現代の愛国曲も提案されており、この曲は2000 BBC Radio 2 Folk Awardsで「ベスト・オリジナル・ソング賞」を受賞した。 [15]
関連項目
- 女王陛下万歳 - イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)の国歌
- 我が父祖の土地 - 連合王国の構成国、ウェールズの国歌
- スコットランドの花 - 連合王国の構成国、スコットランドの事実上の国歌
- ロンドンデリーの歌 - 連合王国の構成国、北アイルランドの事実上の国歌
脚注
- ^ a b http://www.weareengland.org/news.asp?itemid=327&itemTitle=England+announce+victory+anthem+for+Delhi+chosen+by+the+public%21§ion=115§ionTitle=News
- ^ a b “Sing Jerusalem for England!”. w:BBC News. (2005年9月6日) 2008年6月15日閲覧。
- ^ Mulholland, Greg (2007年4月20日). “Early Day Motion EDM 1319, English National Anthem”. House of Commons Information Office 2008年6月15日閲覧。
- ^ Kawczynski, Daniel (2006年10月18日). “Early Day Motion EDM 2791, English National Anthem”. House of Commons Information Office 2008年6月15日閲覧。
- ^ “World Cup RL anthem plea by Leeds MP”. Yorkshire Evening Post. (2008年5月1日) 2008年6月15日閲覧。
- ^ Mulholland, Greg (2008年4月28日). “Early Day Motion EDM 1429, English National Anthem for the Rugby League World Cup”. House of Commons Information Office 2008年6月15日閲覧。
- ^ http://www.weareengland.org/news.asp?itemid=316&itemTitle=Nation+to+chose+anthem+for+England%27s+medalists+in+Delhi§ion=115§ionTitle=News
- ^ Borland, Sophie (2008年4月18日). “Cathedral bans popular hymn Jerusalem”. w:Daily Telegraph 2008年6月15日閲覧。
- ^ “Fat Les score for England”. w:BBC News. (2000年5月8日) 2008年6月15日閲覧。
- ^ Anthem4england, 08.05.2007
- ^ Anthem 4 England - Land of Hope and Glory
- ^ http://anthem4england.co.uk/
- ^ http://www.republic.org.uk/blog/?p=47
- ^ BBC survey on English national anthem
- ^ “BBC Radio 2 Folk Awards Previous winners”. w:BBC Radio 2 Folk Awards 2008年6月15日閲覧。