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「セントクラウド (ミネソタ州)」の版間の差分

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'''セントクラウド''' ({{lang|en|St. Cloud}}) は、[[アメリカ合衆国]][[ミネソタ州]]中部に位置する都市。[[ミネアポリス]]・[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]の北西約100km、[[ミシシッピ川|ミシシッピ]]河畔に位置する。市域の大部分はセントクラウドに郡庁を置く[[スターンズ郡 (ミネソタ州)|スターンズ郡]]内に広がっているが、一部は隣接する[[ベントン郡 (ミネソタ州)|ベントン郡]]および[[シャーバーン郡 (ミネソタ州)|シャーバーン郡]]にもかかっている。人口は65,842人([[2010年]][[国勢調査]])<ref name="FactFinder">[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref>。スターンズ・ベントン両郡から成る<ref>[https://www.whitehouse.gov/sites/whitehouse.gov/files/omb/bulletins/2017/b-17-01.pdf OMB BULLETIN NO. 17-01: Revised Delineations of Metropolitan Statistical Areas, Micropolitan Statistical Areas, and Combined Statistical Areas, and Guidance on Uses of the Delineations of These Areas]. Office of Management and Budget. 2017年8月15日.<br />なお、シャーバーン郡は[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]に含まれる。</ref>都市圏は189,093人(2010年国勢調査)<ref name="FactFinder" />の人口を抱えている。より広域的には、セントクラウドは人口350万人を超えるミネアポリス・セントポールの広域都市圏に含まれる。市名は[[フランス]]・[[パリ]]西郊の町[[サン=クルー]]に由来しており、その大元は6世紀のフランスの僧侶の名に由来している。
'''セント・クラウド''' ({{lang|en|St. Cloud}}) 市は、[[アメリカ合衆国]][[ミネソタ州]]の中部に位置し、州の中心都市である[[ミネアポリス]]から北西に約70マイルの、[[ミシシッピ川]]に臨む人口約6万5千人の[[都市]]である。

== 歴史 ==
現在のセントクラウド市があるこの地には、何千年にもわたって様々な部族の先住民が住んできた。ヨーロッパ人がこの地で先住民と取引を始めた頃には、この地には[[オタワ族]]、[[オジブワ]]族、および[[ホーチャンク]]族(ウィネベーゴ族)が住み着いていた。

やがて[[1849年]]に[[ミネソタ準州]]が成立した後、[[1851年|1851]]-[[1852年|52年]]にかけてホーチャンク族との条約交渉が行われ、この地への入植が始まった<ref>Trobec, James. [http://www.newadvent.org/cathen/13342a.htm Diocese of Saint Cloud]. ''The Catholic Encyclopedia''. Vol.13. New York: Robert Appleton Company, 1912年. 2019年3月15日閲覧.</ref>。[[フランス]]系[[ユグノー]]教徒の子孫で、[[ナポレオン・ボナパルト]]に関心を持っていた、[[メイン州]]出身のジョン・ウィルソンは、ナポレオンがお気に入りの住居を構えていた[[パリ]]西郊の町[[サン=クルー]](綴り: ''Saint-Cloud'')にちなんで、この入植地をその英語読みでセントクラウドと名付けた。

[[File:Red River cart in Saint Cloud, Minnesota.jpg|left|thumb|250px|セントクラウド市内を走るレッド・リバー荷車([[1887年]])]]

セントクラウドは、レッド・リバー・トレイルと呼ばれた、[[カナダ]]との国境の町[[ペンビナ (ノースダコタ州)|ペンビナ]](現[[ノースダコタ州]])と[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]とを結ぶ、[[メイティ]](ヨーロッパ人入植者と先住民との混血)の交易路上の中間点にあった。行き交う荷車の列はしばしば[[牛車]]数百台にものぼった。この交易路でやってきて毛皮を売り、生活必需品に替えて彼らの居住地に持ち帰っていたメイティは、セントクラウドの西で野営し、セントクラウドで、もしくはそのすぐ北のソークラピッズで[[ミシシッピ川]]を渡っていた。

セントクラウドは[[1856年]]に市として正式に法人化された。この市はもともと、[[1853年]]からヨーロッパ人による入植が始まった、アッパータウン、ミドルタウン、ロウアータウンと呼ばれた3つの入植地から発展した<ref>"3 Towns Into 1 City, A Narrative Record of Significant Factors in The Story Of St. Cloud Minnesota."</ref>。今日においても、これら3つの入植地を分けていた谷の遺構を見ることができる。「アルカディア」とも呼ばれたアッパータウンは、[[ケンタッキー州]]から[[奴隷]]を連れてやってきた交易家、シルバナス・ロウリー将軍によって区画された<ref name="Leg">[http://www.leg.state.mn.us/legdb/fulldetail.aspx?id=13707 "Sylvanus Lowry"]. ''Minnesota Legislators Past and Present''. 2019年3月15日閲覧.</ref>。ロウリーは1852-53年に準州議員を務めた後、1856年にセントクラウドの初代市長となり、1年だけ務めた<ref name="Leg"/><ref name="Espinoza">Espinoza, Ambar. [https://www.mprnews.org/story/2010/05/07/upper-mississippi-slavery St. Cloud professor unearths history of slavery in Minnesota]. Minnesota Public Radio. 2010年5月7日. 2019年3月15日閲覧.</ref>。ミドルタウンは主に[[ドイツ]]系の[[カトリック教会|カトリック]]系移民と、東部諸州からの移住者によって創設された。彼らは、先住民への伝道のためにこの地に赴いたフランシス・ザビエル・ピアーツ神父に率いられて、この地にやってきた。ロウアータウンは、[[ニューイングランド]]北部や[[アップステート・ニューヨーク]]などからの入植者によって創設された。

当時、ミネソタ準州は奴隷制の認められていない「自由準州」とされていたにもかかわらず、前述の通り、ロウリーはこの地に奴隷を連れてやってきた。これに対し、[[ピッツバーグ]]からセントクラウドに移り住んだ、[[奴隷制度廃止運動|奴隷制廃止論者]]で新聞記者のジェーン・グレイ・スイスヘルムは、紙上で幾度にもわたってロウリーを攻撃した。ある時、ロウリーは「自警団」を組織し、スイスヘルムの新聞社に押し入り、彼女の書いた記事を持ち去り、ミシシッピ川に投げ捨てた。そしてロウリーは、セントクラウド・タイムズ紙の前身となる、''The Union''という対抗紙を創刊した<ref name="Espinoza"/>。その後、ロウリーは[[1862年]]にミネソタ州議会上院議員に選出されたが、[[1865年]]にセントクラウド市内で死去した<ref name="Leg"/><ref>Evans, Roy and Charlie Kunkel. ''Our Gohman Story: The First and Second Generations''. p.173. 2015年4月. ISBN 978-1-5049-0520-6.</ref>。

[[1857年]]、[[合衆国最高裁判所|連邦最高裁判所]]が[[ドレッド・スコット対サンフォード事件]]に対して、奴隷は自由を求める裁判を起こすことができない、および[[ミズーリ協定]]は違憲であるという判決を下したことにより、ミネソタ準州においても奴隷制廃止の法的根拠が無くなった。[[南北戦争]]が開戦すると、ほぼ全ての南部人は、奴隷を連れてセントクラウドを去った<ref name="Espinoza"/>。

[[1864年|1864]]-[[1866年|66年]]には、スティーブン・ミラーが2年間ミネソタ州知事を務めた。ミラーは史上唯一、ミネソタ州知事を務めたセントクラウド市民であった。ミラーは[[ペンシルベニア・ダッチ|ペンシルベニア・ドイツ人]]の実業家、弁護士、作家、奴隷廃止運動家で、[[アレクサンダー・ラムジー]]の友人であった。[[1860年]]の[[1860年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領選挙]]では、ミラーは[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の選挙人として、[[エイブラハム・リンカーン]]に投票した<ref>John J. Dominik Jr. "Three Towns Into One City". p.13. St. Cloud, Minnesota: St Cloud Area Bicentennial Commission. 1976年.</ref>。

[[1880年代]]に入るとこの地域で[[花崗岩|御影石]]の採石が始まり、セントクラウドを「御影石の街」と呼ばせしめるようになった。また、ミシシッピ川の水位は不安定であったが、セントクラウドには毛皮その他の商取引の一手段として、[[蒸気船]]が定期的に停泊した。しかし、[[1912年|1912]]-[[1914年|14年]]にかけて、下流の[[クーンラピッズ (ミネソタ州)|クーンラピッズ]]に[[ダム]]が建設されると、蒸気船はセントクラウドまで上って来なくなった。

[[File:Pan Motor Co 2.jpg|right|thumb|250px|パン自動車会社跡地]]
[[File:StCloudExplosionAerialPhoto.jpg|left|thumb|250px|1998年のガス爆発事故の現場]]

[[1917年]]、サミュエル・パンドルフォはセントクラウドでパン自動車会社を創業した。パンドルフォは、この自動車会社はセントクラウドを次の[[デトロイト]]にすると豪語した。しかし、その後パンドルフォは、投資家からの詐欺未遂行為で有罪判決を受け、投獄された<ref>[http://www.pantowners.org/history.html Pan History]. St Cloud Antique Auto Club, Inc. 2007年1月1日. 2019年3月15日閲覧.</ref><ref>Sundvall, Marty. [http://www.pantowners.org/Author%20John%20Dominik.html Book chronicles Pandolfo]. ''St. Cloud Times''. 2003年5月10日. 2019年3月15日閲覧.</ref>。パン自動車会社跡地は、[[1984年]]に[[アメリカ合衆国国家歴史登録財|国家歴史登録財]]に登録された<ref name="NRHP_StearnsCountyMN">[https://nationalregisterofhistoricplaces.com/MN/stearns/state.html MINNESOTA - Stearns County]. ''National Register of Historic Places''. 2019年3月15日閲覧.</ref>。

[[1998年]]12月11日、セントクラウドのダウンタウン、スターンズ郡庁舎付近で[[ガス爆発]]事故が起きた<ref>[https://www.ntsb.gov/investigations/AccidentReports/Reports/PAR0001.pdf Pipeline Accident Report: Natural Gas Pipeline Rupture and Subsequent Explosion. St. Cloud, Minnesota. December 11, 1998]. p.1. Washington, D.C.: National Transportation Safety Board. 2000年7月11日. 2019年4月14日閲覧.</ref>。原因は通信設備の設置作業者のミスで、地下の[[天然ガス]][[パイプライン]]を貫通してしまい、ガス漏れを起こしたことであった。この事故で、4人が死亡、1人が重傷、10人が軽傷を負い、6棟が全半壊し、399,000[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の損害が出た<ref>Pipeline Accident Report: Natural Gas Pipeline Rupture and Subsequent Explosion. St. Cloud, Minnesota. December 11, 1998., p.iv.</ref>。


== 地理 ==
== 地理 ==
[[File:Stcloudaerial.JPG|left|thumb|250px|ミシシッピ川上流側からセントクラウドのダウンタウンを望む([[2007年]])]]
[[アメリカ合衆国統計局]]によると、この都市は総面積80.1[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]] (30.9[[平方マイル|mi<sup>2</sup>]])である。このうち78.1 km<sup>2</sup> (30.2 mi<sup>2</sup>) が陸地で2.0 km<sup>2</sup> (0.8 mi<sup>2</sup>) が水地域である。総面積の2.62%が水地域となっている。


セントクラウドは{{ウィキ座標度分秒|45|33|14|N|94|10|13|W|}}に位置する。市は[[ミネソタ州]]中部に位置し、[[ミネアポリス]]・[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]からは北西へ約100km、[[ノースダコタ州]][[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]]からは南東へ約250kmに位置する。市の標高は314mである。
== 人口動勢 ==
[[2000年]]現在の[[国勢調査]]{{GR|2}}で、この都市は人口59,107人、22,652 世帯、及び12,254 家族が暮らしている。[[人口密度]]は756.7/km² (1,959.9/mi²)である。297.6/km² (770.9/mi²)の平均的な密度に23,249軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は[[白人]]91.75%、アフリカン・アメリカン2.37%、先住民0.72%、アジア3.11%、太平洋諸島系0.06%、その他の人種0.58%、及び混血1.40%である。この人口の1.33%はヒスパニックまたはラテン系である。


[[アメリカ合衆国国勢調査局]]によると、セントクラウド市は総面積106.35km<sup>2</sup>(41.06mi<sup>2</sup>)である。そのうち103.62km<sup>2</sup>(40.01mi<sup>2</sup>)が陸地で2.73km<sup>2</sup>(1.05mi<sup>2</sup>)が水域である。総面積の2.57%が水域となっている。市域を[[ミシシッピ川]]本流が南北に横切っており、ダウンタウンは西岸に形成されている。ダウンタウンの南、技術高校の東隣には、広さ7[[エーカー]](28,300m<sup>2</sup>)、深さ35[[フィート]](10.7m)のジョージ湖が水を湛えており、その周囲は公園として整備されている。また、市北西部には、ミシシッピ川の支流であるソーク川が蛇行しながら流れ、市北端でミシシッピ川に合流している。
この都市内の住民は20.8%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が24.1%、25歳以上44歳以下が27.6%、45歳以上64歳以下が17.3%、及び65歳以上が10.3%にわたっている。中央値年齢は28歳である。女性100人ごとに対して男性は101.8 人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は100.5人である。


=== 気候 ===
この都市内の世帯ごとの平均的な収入は37,346米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は50,460米ドルである。男性は33,670米ドルに対して女性は23,759米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 ([[:en:per capita income|per capita income]]) は19,769米ドルである。人口の13.1%及び家族の5.0%は[[貧困線]]以下である。全人口のうち18歳未満の7.0%及び65歳以上の9.9%は貧困線以下の生活を送っている。
{{climate chart
| セントクラウド
| -16.8 | -5.9 | 17.8
| -13.8 | -2.9 | 15.2
| -6.8 | 3.9 | 40.6
| 0.4 | 13.5 | 66.0
| 6.8 | 20.4 | 76.2
| 12.0 | 25.3 | 106.7
| 14.7 | 27.9 | 83.8
| 13.3 | 26.4 | 96.5
| 8.2 | 21.3 | 88.9
| 1.6 | 13.7 | 63.5
| -5.7 | 3.9 | 35.6
| -13.8 | -4.1 | 20.3
| float = right
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| source = [http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=55627&refer= Weatherbase.com]
}}


セントクラウドの気候は、概ね涼しいものの時折蒸し暑くなることもある夏と、乾燥して寒さが厳しく、相当量の降雪もある冬に特徴付けられる、大陸性の気候である。最も暑い7月の最高気温の平均は約28℃に達し、最低気温は平均15℃、平均気温は約21℃である。最も寒い1月の平均気温は氷点下11℃、最低気温は氷点下17℃まで下がり、日中でも氷点下6℃程度までしか上がらない。降水量は夏季の6月から9月にかけては多く、月間85-105mm程度、逆に冬季の12月から2月にかけては少なく、月間15-20mm程度、その他の月は月間35-75mm程度である。また、冬季の11月から3月にかけては月間18-24cm程度の降雪が見られる。年間降水量は700mm程度、年間降雪量は115cm程度である<ref name="weatherbase" />。[[ケッペンの気候区分]]では、セントクラウドは[[アメリカ合衆国中西部|中西部]]でも北のほうに広く分布する、[[亜寒帯湿潤気候]](''Dfb'')に属する。
== メディア ==
主要な[[新聞]]は''[http://www.sctimes.com/ St. Cloud Times]'' である。[[:en:i (TV network)|''i'']] (前 PAX) ネットワーク系列[[:en:KPXM-TV|KPXM]] (Ch 41) はセントクラウド市での認可を受けているが、ツインシティ地域でも視聴する事ができる。この KPXM と業務提携している、ミネアポリス = セントポールのテレビジョン放送局[[:en:KARE|KARE]] (Ch 11) から多くのニュース番組の提供を受けている。[[ラジオ放送局]]は:


{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;"
* WBHR 660 AM "The Bear"([[:en:sports radio|スポーツ]])Tri-County Broadcasting
|+ '''セントクラウドの気候'''<ref name="weatherbase">[http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=55627&refer= Historical Weather for St. Cloud, Minnesota, United States of America]. Weatherbase.com. 2019年3月13日閲覧.</ref>
* WVAL 800 AM([[:en:classic country]])Tri-County Broadcasting
|-
* WJON 1240 AM([[:en:talk radio|ニュース/トーク]])[[:en:Regent Communications|Regent Communications]]
!
* [[:en:KXSS|KXSS]] 1390 AM(スポーツ)Regent Communications([[:en:KFAN|KFAN-AM]]系列)
! [[1月]] !! [[2月]] !! [[3月]] !! [[4月]] !! [[5月]] !! [[6月]] !! [[7月]] !! [[8月]] !! [[9月]] !! [[10月]] !! [[11月]] !! [[12月]] !! 年
* KNSI 1450 AM(ニュース/トーク)[[:en:Leighton Broadcasting|Leighton Broadcasting]]
|-
* [[:en:KVSC|KVSC]] 88.1 FM([[:en:Campus radio|大学ラジオ]])[[セントクラウド州立大学]]
! 平均気温([[セルシウス度|℃]])
* KNSR 88.9 FM(ニュース/トーク)[[:en:Minnesota Public Radio|ミネソタ公共ラジオ]]
| -11.3 || -8.3 || -1.4 || 6.9 || 13.6 || 18.7 || 21.3 || 19.9 || 14.8 || 7.6 || -0.9 || -8.9 || 6.1
* KSJR 90.1 FM([[古典派音楽|クラシック]])ミネソタ公共ラジオ
|-
* KCFB 91.5 FM([[:en:Christian radio|キリスト教系ラジオ]])Minnesota Christian Broadcasters
! 降水量([[ミリメートル|mm]])
* KMXK 94.9 FM "Mix 94.9"([[:en:Adult contemporary music|Adult Contemporary]])Regent Communications
| 17.8 || 15.2 || 40.6 || 66.0 || 76.2 || 106.7 || 83.8 || 96.5 || 88.9 || 63.5 || 35.6 || 20.3 || 703.6
* KKSR 96.7 FM "KISS 96"([[:en:Hip hop music|hip hop music]])Regent Communications
|-
* WWJO 98.1 FM "98 Country"([[カントリー・ミュージック]])Regent Communications
! 降雪量([[センチメートル|cm]])
* KZPK 98.9 FM "Wild Country 99"(カントリー・ミュージック)Leighton Broadcasting
| 21.8 || 17.8 || 21.6 || 7.6 || - || - || - || - || - || 2.0 || 21.3 || 23.9 || 116.1
* KCML 99.9 FM "Lite 99.9"(Adult Contemporary)Leighton Broadcasting
|}
* WHMH 101.7 FM "Rockin' 101" ([[:en:Active rock|active rock]])Tri-County Broadcasting
* [[:en:KLZZ|KLZZ]] 103.7 FM "The Loon"([[クラシック・ロック (ラジオ・フォーマット)|クラシック・ロック]])Regent Communications
* KCLD 104.7 FM(トップ40)Leighton Broadcasting


== 政治 ==
ミネソタ公共ラジオはセントクラウド州立大学がある[[カレッジビル郡区 (ミネソタ州)|カレッジビル郡区]]の近郊で始められた。
[[File:Stearns County Courthouse.jpg|right|thumb|250px|スターンズ郡庁舎。[[1982年]]に[[アメリカ合衆国国家歴史登録財|国家歴史登録財]]に登録された<ref name="NRHP_StearnsCountyMN"/>。]]

セントクラウドは[[市長制]]を採っている<ref name=CityCharter_Article1>"Article I: Name and Boundaries, Form of Government and Powers of City". ''[http://www.ci.stcloud.mn.us/DocumentCenter/View/518 Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota]''. City of St. Cloud. 2017年7月10日. 2019年3月16日閲覧.</ref>。市長は市の行政実務の最高責任者であり、市条例、州法、および連邦法の定めるところにより権限を有し、任務遂行の責任を負う。市長は市書記官、市弁護士、市技師、市財務長官、および市政府各局の局長の任命・罷免権限を有する。市長は市議会に個人として、もしくは代表として出席する義務を負う。また、市長は市の予算案を作成し、市の財務状況および要望について、市議会に報告する義務を負う。市長は全市からの投票によって選出され、その任期は4年である<ref name=CityCharter_Article3>"Article III Mayor". ''Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota''.</ref>。

市議会は市の立法機関であり、市条例および市予算案の決議、市債の発行、および市長が任命した市政府人事の承認を行う。市議会は7人の議員から成っており、そのうち4人は市を4つに分けた小選挙区から1人ずつ、残りの3人は全市から選出される。市議員の任期は4年で、2年ごとに半数を改選する<ref name=CityCharter_Article2>"Article II City Council". ''Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota''.</ref><ref>[http://www.ci.stcloud.mn.us/DocumentView.aspx?DID=1689 City Ward Map]. City of St. Cloud. 2012年. 2019年3月16日閲覧.</ref>。

[[ミネソタ州議会]]下院議員選挙においては、セントクラウドは第14区A、および一部が第14区Bに属する。州議会上院議員選挙においては、セントクラウドは第14区に属する。[[アメリカ合衆国議会|連邦議会]][[アメリカ合衆国下院|下院]]議員選挙においては、セントクラウドは周辺地域および[[ミネアポリス]]・[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]の北郊および西郊とともに、ミネソタ第6区に属している。この選挙区では、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]がかなり強い勢力を持っている。

== 交通 ==
[[File:St. Cloud Metro Bus Transit Center.jpg|left|thumb|250px|セントクラウド・メトロバス・トランジット・センター]]

セントクラウド地域空港([[IATA空港コード|IATA]]: '''STC''')はダウンタウンの東約7km<ref name="FAA_STC">[http://www.gcr1.com/5010web/airport.cfm?Site=STC St Cloud Rgn'l]. ([http://www.gcr1.com/5010ReportRouter/STC.pdf Form 5010]) ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2019年2月28日. 2019年3月18日閲覧.</ref>に立地している。しかし、この空港は規模が小さく、自家用機やチャーター機など[[ゼネラル・アビエーション]]が主で、定期旅客便を就航させている航空会社は[[アレジアント・エア]]1社のみ、便も[[メサ (アリゾナ州)|メサ]]([[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]]都市圏)の[[フェニックス=メサ・ゲートウェイ空港|ゲートウェイ空港]]への定期便、および[[フロリダ半島]]南西部の[[プンタゴルダ (フロリダ州)|プンタゴルダ]]への季節運航便(冬季のみ)が就航しているにとどまる<ref>[https://www.stcloudairport.com/119/Carriers Carriers]. St. Cloud Regional Airport. 2019年3月18日閲覧.</ref>。より規模が大きく、便数の多い空港としては、[[ミネアポリス]]のダウンタウンの南西約13km<ref name="FAA_MSP">[http://www.gcr1.com/5010web/airport.cfm?Site=MSP Minneapolis-St Paul Int'l]. ([http://www.gcr1.com/5010ReportRouter/MSP.pdf Form 5010]) ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2019年2月28日. 2019年3月18日閲覧.</ref>に立地する[[ミネアポリス・セントポール国際空港]]があり、セントクラウドからは車で約1時間半である。同空港は[[デルタ航空]]の[[ハブ空港]]で、同社の便を中心に国内外から多数の直行便が発着する。

[[州間高速道路]][[州間高速道路94号線|I-94]]は市南部を東西に通っている。I-94は最も北側を通る東西の州間高速道路で、[[モンタナ州]][[ビリングス (モンタナ州)|ビリングス]]と[[ミシガン州]][[ポートヒューロン (ミシガン州)|ポートヒューロン]]を結んでいる。セントクラウドからは、東行が[[ミネアポリス]]・[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]に直結しているのみならず、その先の[[ミルウォーキー]]や[[シカゴ]]へも通ずる、重要度の高い道路である。この他、セントクラウド市内を通る主な道路としては、[[国道10号線 (アメリカ合衆国)|国道10号線]]、ミネソタ州道15号線、および州道23号線が挙げられる。

セントクラウドの公共交通機関であるメトロバスの[[路線バス]]網は16系統を有し、セントクラウド市内のみならず、隣接するサーテル、ソークラピッズ、およびウェイトパークの各市にもバスを走らせている<ref>[https://www.ridemetrobus.com/wp-content/uploads/2019/01/2018-19MetroBus-System-Map_1-30-19.pdf System Map]. St. Cloud Metropolitan Transit Commission. 2019年1月30日. 2019年3月18日閲覧.</ref>。ダウンタウンにあるメトロバスのトランジット・センターは、メトロバスの路線バス網の中心となるバスターミナルであるのみならず、[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]と提携し、中西部を中心に長距離バスを走らせるジェファーソン・ラインズのバスターミナルも兼ねている<ref>[https://www.jeffersonlines.com/bus-stops/minnesota/ Bus Stops: Minnesota]. Jefferson Lines. 2019年3月18日閲覧.</ref>。このバスターミナルには、ミネアポリス・セントポール方面と[[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]]・[[ビスマーク (ノースダコタ州)|ビスマーク]]・ビリングス方面を結ぶバスや、[[ブレイナード (ミネソタ州)|ブレイナード]]・[[グランドフォークス (ノースダコタ州)|グランドフォークス]]方面へと至るバスが発着する<ref>[https://2qwuxr33v1ei2x0kjw27ngl7-wpengine.netdna-ssl.com/wp-content/uploads/MINNESOTA2-01-01.jpg Minnesota Route Map]. Jefferson Lines. 2019年3月18日閲覧.</ref>。また、メトロバス・トランジット・センターからは、ビッグレイクでミネアポリスのノーススター通勤列車に接続する、ノーススターリンクというバスも発着する<ref>[http://www.catchthelink.com/schedules/route-887/ Schedules Route 887]. Northstar Link Commuter Bus. 2019年3月18日閲覧.</ref>。

[[アムトラック]]の駅はダウンタウンからミシシッピ川を渡った東岸にあり、[[シアトル]]・[[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド]]とシカゴとを結ぶ長距離列車[[エンパイア・ビルダー]]号が、西行・東行とも1日1便停車する<ref>[https://www.amtrak.com/content/dam/projects/dotcom/english/public/documents/timetables/Empire-Builder-Schedule-042918.pdf Empire Builder]. p.1. Amtrak. 2018年4月29日. 2019年3月18日閲覧.</ref>。


== 教育 ==
== 教育 ==
[[File:Lawrence Hall, St.Cloud State University 2013.jpg|right|thumb|250px|セントクラウド州立大学]]
セント・クラウドは大学の街としても知られ、[[:en:MnSCU|ミネソタ州立大学システム]]の1つである州立総合大学の[[:en:St. Cloud State University]]をはじめとして[[:en:St. Cloud Technical College]]、Rasmussen College、Minnesota School of Business、[[:en:Saint John's University]]などの数々の大学がある。


[[セントクラウド州立大学]]はダウンタウンの南、ミシシッピ河畔に100[[エーカー]](404,700m<sup>2</sup>)のキャンパスを構えている。同学は[[1869年]]に創立した州立総合大学で、学部に200の専攻・副専攻プログラムを、また大学院修士課程には60以上、博士課程には2つの学位授与プログラムを有し、約14,000人の学生を抱えている。同学のスポーツチーム、ハスキーズは[[全米大学体育協会|NCAA]]ディビジョンIIに属しており、特にレスリングチームは、これまでに4度のディビジョン優勝を果たしている<ref name="SCSU_Glance">[https://www.stcloudstate.edu/about/glance.aspx At a Glance]. St. Cloud State University. 2019年3月21日閲覧.</ref>。セントクラウド州立大学は、[[USニューズ&ワールド・レポート]]の大学ランキングでは、中西部の「地方区の大学」の中で120位前後という評価を受けている<ref>[https://www.usnews.com/best-colleges/rankings/regional-universities-midwest Best Colleges 2019: Regional Universities West Rankings]. ''U.S. News & World Report''. 2018年. 2019年3月21日閲覧.<br />2019年版(2018年発行)では118位であった。</ref>。また、同学はミネソタ州立大学機構が秋田校を開校する際の幹事校であり<ref name="AkitaCity_StCloud">[https://www.city.akita.lg.jp/shisei/kokusaikoryu/1003625/1010190/1003127.html 姉妹都市:アメリカ合衆国ミネソタ州セントクラウド市]. 秋田市. 2019年3月12日閲覧</ref>、現在では同校キャンパス跡地に立地する[[国際教養大学]]<ref>[https://web.aiu.ac.jp/undergraduate/abroad/univ/ 海外の提携大学]. 国際教養大学. 2019年3月21日閲覧.</ref>や、[[秋田大学]]<ref>[http://www.akita-u.ac.jp/honbu/inter/in_pratnership.html 秋田大学国際交流協定校]. 秋田大学. 2019年3月21日閲覧.</ref>と提携している。
また、[[高等学校|高校]]は主に、Technical High School、Technical High School、Apollo High Schoolの3つの公立高校と、私立のSt. John's Preparatory School、2つのオルタナティブ・スクールArea Learning Center West、Area Learning Center Wilsonがある。


[[カトリック教会|カトリック]]系の[[セント・ベネディクト大学とセント・ジョンズ大学]]は、ともにセントクラウド近郊にキャンパスを置いている。また、[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]に本部キャンパスを置くカトリック系の[[セント・スカラスティン大学]]は、州内にいくつかあるサテライトキャンパスのうちの1つであるセントクラウドキャンパスを、近郊のサーテルに置いている<ref>[http://www.css.edu/locations/st-cloud.html St. Scholastica in St. Cloud, Minn.] College of St. Scholastica. 2019年3月21日閲覧.</ref>。
中学校はSouth Junior High SchoolとNouth Junior High Schoolの2つの公立があり、地理的な要因から、South Junior High Schoolの卒業生はTechnical High Schoolに、Nouth Junior High Schoolの卒業生はApollo High Schoolに通うことになる。John XXIII Middle SchoolはCathedral High Schoolのキャンパス内にあり卒業生のほとんどがCathedral High Schoolにそのまま進学している。


[[File:St Cloud Public Library facade.jpg|left|thumb|250px|セントクラウド図書館]]
セント・クラウドには沢山の小学校があり、公立の小学校の他に、いくつかのミッション系小学校とオルタナティブ・スクールがある。また近年、教区立学校のほとんどは、財政上の理由から合併を余儀なくされている。


セントクラウドおよびその周辺地域における[[K-12]]課程は、セントクラウド地域学区(第742学区)の管轄下にある公立学校によって主に支えられている。同学区は小学校8校、中学校3校、高校2校、および[[オルタナティブ教育]]校3校を有し、約10,000人の児童生徒を抱えている<ref>[https://www.isd742.org/domain/606 Overview]. St. Cloud Area School District 742. 2019年3月21日閲覧.</ref>。また、カトリックのセントクラウド司教区は、セントクラウド市内に6校のカトリック系学校を置いている<ref>[http://cem.stcdio.org/catholic-schools/ Catholic Schools]. Diocese of St. Cloud. 2019年3月21日閲覧.</ref>。
== 特性 ==

[[ミネソタ州]]自体がそもそも湖の多い州で有名だが、セント・クラウドにもGeorge Parkを始めとした、大小さまざまな湖がある。また、都市の[[ニックネーム]]は'''Granite City'''([[花崗岩]]の街)であり、自然現象により形成された美しい花崗岩の採石公園がある(実際には隣町の[[:en:Waite Park]]にある)。さまざまな種類の石で形成されるこの公園にはドイツやカナダの著名大学のドクターや[[ポスドク]]が世界中から研究のために訪れる。
セントクラウドにはグレートリバー地域図書館の本館であるセントクラウド図書館が置かれている。グレートリバー図書館はミネソタ州中央部の6郡を管轄区域とし、管轄区域内に32館の図書館を置いており、登録利用者数は115,000人、所蔵する書籍・[[コンパクトディスク|CD]]・[[DVD]]は100万点を超える<ref>[https://griver.org/about-us About Us]. Great River Regional Library. 2019年4月12日閲覧.</ref>。

== 文化と名所 ==
{{Double image stack|left|Stearns History Museum.jpg|Cathedral of St Mary.jpg|250|スターンズ歴史博物館|セント・メアリー大聖堂}}
{{Double image stack|right|Quarry Park-20060819.jpg|Clemens Gardens.JPG|250|採石場公園|クレメンス・ガーデンズ}}

セントクラウドのダウンタウンから西南西へ約3.5km、市西端の33rdアベニューと2ndストリート・サウスの南西角にはスターンズ歴史博物館が立地している。同館とその研究センターはスターンズ郡およびミネソタ州中央部の歴史に関する事物を収蔵し、展示することを通じて住民と歴史・文化を結び付けることを目的としている<ref>[https://www.exploreminnesota.com/things-to-do/2787/stearns-history-museum Stearns History Museum]. ''Explore Minnesota''. 2019年4月14日閲覧.</ref>。同館の主な展示物としては、スターンズ郡の自然史や入植史、パン自動車会社などが挙げられる<ref>[http://stearns-museum.org/exhibits Exhibits]. Stearns History Museum. 2019年4月14日.</ref>。また、同館はセントクラウドの歴史において顕著な実績を残した女性たちに関する展示も行っている<ref>[http://stearns-museum.org/women-in-Stearns-County Stearns County Celebrating Remarkable Women 1856-2008]. Stearns History Museum. 2019年4月14日.</ref>。

セントクラウドのダウンタウンにはパラマウント芸術センターが立地する。同館は[[1921年]]に建てられたシャーマン・シアターという劇場を改修したもので<ref>[http://www.paramountarts.org/about-us/ Paramount History]. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.</ref>、劇場のほか[[ギャラリー (美術)|ギャラリー]]<ref>[http://www.paramountarts.org/gallerysaintgermain/ Exhibitions]. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.</ref>や[[スタジオ]]<ref>[http://www.paramountarts.org/visual-arts-center/ About The Visual Arts Studios]. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.</ref>も有し、芸術教室も開かれている<ref>[http://www.paramountarts.org/classes/ Art Classes]. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.</ref>。

市の南西には採石場公園が立地する。683エーカー(27.64km<sup>2</sup>)の広さを持つこの公園は、セントクラウドを「御影石の街」と呼ばせしめ、[[1992年]]まで採掘が行われていた、御影石の採石場跡を公園へと変えて[[1998年]]に開園したものである。大小さまざまな採石場跡は、遊泳や[[スクーバダイビング]]、[[ロッククライミング]]等に使われている。また、冬季には[[クロスカントリースキー]]のコースも設けられている<ref>[https://co.stearns.mn.us/Recreation/CountyParks/QuarryParkandNaturePreserve Quarry Park and Nature Preserve]. Streans County. 2019年4月14日閲覧.</ref>。

セントクラウド州立大学からミシシッピ川を渡った対岸には、ムンシンガー・ガーデンズ、およびクレメンス・ガーデンズという2つの[[植物園]]が立地している。ムンシンガー・ガーデンズは、[[1890年]]に建てられた製材所を、[[1930年]]に市の公園局長に就任したジョセフ・ムンシンガーが公園に変え、その後[[温室]]等の設備を建てて植物園としたものである<ref>[http://www.munsingerclemens.com/the-gardens/munsinger-gardens/ Munsinger Gardens]. Munsinger Clemens Botanical Society. 2019年4月14日閲覧.</ref>。その東隣のクレメンス・ガーデンズは、ビル・クレメンスが[[1990年]]に市の公園局に寄付した土地に、その妻バージニアの名を冠した[[バラ]]園を造ったのが始まりとなった植物園である<ref>[http://www.munsingerclemens.com/the-gardens/clemens-gardens/ Clemens Gardens]. Munsinger Clemens Botanical Society. 2019年4月14日閲覧.</ref>。

ミネソタ・[[ノースダコタ州|ノースダコタ]]・[[サウスダコタ州|サウスダコタ]]の3州を管轄する[[カトリック教会|カトリック]]のミネアポリス・セントポール大司教区は、その管轄下にある9つ(うちミネソタ州には5つ)の司教区のうちの1つをセントクラウドに置いている。セントクラウド司教区は[[1875年]]に[[使徒座代理区|代理区]]として創設され、[[1889年]]に司教区に格上げされて成立したもので<ref>[http://www.catholic-hierarchy.org/diocese/dstcl.html Diocese of Saint Cloud]. ''Catholic-Hierarchy''. 2019年4月14日閲覧.</ref>、ミネソタ州中央部・中西部の16郡を管轄区域とし、約133,000人の信者を抱えている<ref>[http://stcdio.org/about/facts_about_the_diocese/ Facts about the Diocese]. Diocese of Saint Cloud. 2019年4月14日閲覧.</ref>。セントクラウド司教区の[[司教座聖堂]]であるセント・メアリー大聖堂は、[[1922年]]から9年の歳月を費やして建てられ、[[1931年]]に完成した<ref>[https://www.emporis.com/buildings/276526/cathedral-of-st-mary-st-cloud-mn-usa Cathedral of St. Mary]. Emporis. 2019年4月14日閲覧.</ref>。

== 人口動態 ==
{{Wikisource|ミネソタ州セントクラウド市の人口統計データ}}

=== 都市圏人口 ===
セントクラウドの都市圏を形成する各郡の人口は以下の通りである(2010年国勢調査)<ref name="FactFinder" />。なお、セントクラウド都市圏はミネアポリス・セントポール広域都市圏に含まれている。''ミネアポリス・セントポール広域都市圏全体の人口については、[[ミネアポリス#都市圏人口]]を参照のこと。''

;セントクラウド都市圏
{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;"
! 郡 !! 州 !! 人口
|-
| '''[[スターンズ郡 (ミネソタ州)|スターンズ郡]]''' || [[ミネソタ州]] || align="right" | 150,642人
|-
| [[ベントン郡 (ミネソタ州)|ベントン郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 38,451人
|- style="background-color:#e0e0e0"
| colspan="2" | '''合計''' || align="right" | 189,093人
|}

=== 市域人口推移 ===
以下にセントクラウド市における[[1870年]]から[[2010年]]までの人口推移をグラフおよび表で示す<ref>Gibson, Campbell. [http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0027.html Population of the 100 Largest Cities and Other Urban Places in the United States: 1790 to 1990]. US Census Bureau. 2005年.</ref>。
{{-}}
{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right"
! 統計年 !! 人口
|-
| [[1870年]] || 2,181人
|-
| [[1880年]] || 2,482人
|-
| [[1890年]] || 7,086人
|-
| [[1900年]] || 8,683人
|-
| [[1910年]] || 10,600人
|-
| [[1920年]] || 15,873人
|-
| [[1930年]] || 21,000人
|-
| [[1940年]] || 24,173人
|-
| [[1950年]] || 28,410人
|-
| [[1960年]] || 32,415人
|-
| [[1970年]] || 39,691人
|-
| [[1980年]] || 42,566人
|-
| [[1990年]] || 48,812人
|-
| [[2000年]] || 59,108人
|-
| [[2010年]] || 65,842人
|}

<timeline>
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</timeline>

== 姉妹都市 ==
セントクラウドは以下2都市と[[姉妹都市]]提携を結んでいる。

* {{flagicon|JPN}} [[秋田市]]([[日本]]) - [[1989年]]にミネソタ州立大学秋田校の開校をきっかけに、セントクラウドと旧[[雄和町]]との交流が始まり、[[1993年]]に両市町が姉妹都市提携を結んだ。[[2005年]]に同町が秋田市に合併された後も交流を継続することになり、翌[[2006年]]に同市と再提携を結んだ<ref name="AkitaCity_StCloud" />。
* {{flagicon|GER}} [[シュパルト]]([[ドイツ]])<ref>[http://www.ci.stcloud.mn.us/DocumentCenter/View/1568/sister-city-marketing-spalt?bidId= Sister City Relationship: Spalt, Germany and St. Cloud, Minnesota, USA]. City of St. Cloud. 2019年3月12日閲覧.</ref>


== 脚注 ==
== 脚注 ==
94行目: 300行目:


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|St. Cloud, Minnesota}}
* [http://ci.stcloud.mn.us/Web/mainindex.htm City of St. Cloud](英語)
* [http://www.stcloudstate.edu/ St. Cloud State University](英語)
* [http://ci.stcloud.mn.us City of St. Cloud] - 市の公式サイト
* [http://www.rasmussen-college.com Rasmussen College](英語)
* [http://www.stcloudstate.edu/ St. Cloud State University]
* [http://www.csbsju.edu College of Saint Benedict/Saint John's University](英語)
* [http://www.csbsju.edu College of Saint Benedict/Saint John's University]
* [http://www.isd742.org Public School District 742](英語)
* [http://www.isd742.org Public School District 742]
* [http://stearns-museum.org/ Steans History Museum]
* [http://www.minneapolisjapaneseschool.org/ ミネアポリス日本語補習授業校(日本語版)]
* [http://www.city-data.com/city/St.-Cloud-Minnesota.html St. Cloud, Minnesota] - city-data.com
* [http://www.mnjs.org/ ミネソタ日本語補習授業校](日本語)

{{coord|45.553889|-94.170278|display=title}}


{{ミネソタ州}}
{{ミネソタ州}}

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[[Category:ミネソタ州の都市]]
[[Category:ミネソタ州の都市]]

2019年4月16日 (火) 15:49時点における版

セントクラウド

St. Cloud
ダウンタウンの5thアベニューに建ち並ぶ建物
ダウンタウンの5thアベニューに建ち並ぶ建物
愛称: 
The Granite City
右: ミネソタ州におけるスターンズ郡の位置 左: スターンズ郡におけるセントクラウドの市域
右: ミネソタ州におけるスターンズ郡の位置
左: スターンズ郡におけるセントクラウドの市域
セントクラウド (ミネソタ州)の位置(ミネソタ州内)
セントクラウド (ミネソタ州)
右: ミネソタ州におけるスターンズ郡の位置
左: スターンズ郡におけるセントクラウドの市域
北緯45度33分14秒 西経94度10分13秒 / 北緯45.55389度 西経94.17028度 / 45.55389; -94.17028
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミネソタ州
スターンズ郡
ベントン郡
シャーバーン郡
設立 1856年[1]
政府
 • 市長 デイヴ・クライス (共和党)
面積
 • 都市 41.06 mi2 (106.35 km2)
 • 陸地 40.01 mi2 (103.62 km2)
 • 水域 1.05 mi2 (2.73 km2)
標高
1,030 ft (314 m)
人口
(2010年)
 • 都市 65,842人
 • 密度 1,646人/mi2 (635.4人/km2)
 • 都市圏
189,093人
等時帯 UTC-6 (中部標準時)
 • 夏時間 UTC-5 (中部夏時間)
市外局番 320
FIPS code 27-56896
GNIS feature ID 0650559
ウェブサイト http://www.ci.stcloud.mn.us/

セントクラウド (St. Cloud) は、アメリカ合衆国ミネソタ州中部に位置する都市。ミネアポリスセントポールの北西約100km、ミシシッピ河畔に位置する。市域の大部分はセントクラウドに郡庁を置くスターンズ郡内に広がっているが、一部は隣接するベントン郡およびシャーバーン郡にもかかっている。人口は65,842人(2010年国勢調査[2]。スターンズ・ベントン両郡から成る[3]都市圏は189,093人(2010年国勢調査)[2]の人口を抱えている。より広域的には、セントクラウドは人口350万人を超えるミネアポリス・セントポールの広域都市圏に含まれる。市名はフランスパリ西郊の町サン=クルーに由来しており、その大元は6世紀のフランスの僧侶の名に由来している。

歴史

現在のセントクラウド市があるこの地には、何千年にもわたって様々な部族の先住民が住んできた。ヨーロッパ人がこの地で先住民と取引を始めた頃には、この地にはオタワ族オジブワ族、およびホーチャンク族(ウィネベーゴ族)が住み着いていた。

やがて1849年ミネソタ準州が成立した後、1851-52年にかけてホーチャンク族との条約交渉が行われ、この地への入植が始まった[4]フランスユグノー教徒の子孫で、ナポレオン・ボナパルトに関心を持っていた、メイン州出身のジョン・ウィルソンは、ナポレオンがお気に入りの住居を構えていたパリ西郊の町サン=クルー(綴り: Saint-Cloud)にちなんで、この入植地をその英語読みでセントクラウドと名付けた。

セントクラウド市内を走るレッド・リバー荷車(1887年

セントクラウドは、レッド・リバー・トレイルと呼ばれた、カナダとの国境の町ペンビナ(現ノースダコタ州)とセントポールとを結ぶ、メイティ(ヨーロッパ人入植者と先住民との混血)の交易路上の中間点にあった。行き交う荷車の列はしばしば牛車数百台にものぼった。この交易路でやってきて毛皮を売り、生活必需品に替えて彼らの居住地に持ち帰っていたメイティは、セントクラウドの西で野営し、セントクラウドで、もしくはそのすぐ北のソークラピッズでミシシッピ川を渡っていた。

セントクラウドは1856年に市として正式に法人化された。この市はもともと、1853年からヨーロッパ人による入植が始まった、アッパータウン、ミドルタウン、ロウアータウンと呼ばれた3つの入植地から発展した[5]。今日においても、これら3つの入植地を分けていた谷の遺構を見ることができる。「アルカディア」とも呼ばれたアッパータウンは、ケンタッキー州から奴隷を連れてやってきた交易家、シルバナス・ロウリー将軍によって区画された[6]。ロウリーは1852-53年に準州議員を務めた後、1856年にセントクラウドの初代市長となり、1年だけ務めた[6][7]。ミドルタウンは主にドイツ系のカトリック系移民と、東部諸州からの移住者によって創設された。彼らは、先住民への伝道のためにこの地に赴いたフランシス・ザビエル・ピアーツ神父に率いられて、この地にやってきた。ロウアータウンは、ニューイングランド北部やアップステート・ニューヨークなどからの入植者によって創設された。

当時、ミネソタ準州は奴隷制の認められていない「自由準州」とされていたにもかかわらず、前述の通り、ロウリーはこの地に奴隷を連れてやってきた。これに対し、ピッツバーグからセントクラウドに移り住んだ、奴隷制廃止論者で新聞記者のジェーン・グレイ・スイスヘルムは、紙上で幾度にもわたってロウリーを攻撃した。ある時、ロウリーは「自警団」を組織し、スイスヘルムの新聞社に押し入り、彼女の書いた記事を持ち去り、ミシシッピ川に投げ捨てた。そしてロウリーは、セントクラウド・タイムズ紙の前身となる、The Unionという対抗紙を創刊した[7]。その後、ロウリーは1862年にミネソタ州議会上院議員に選出されたが、1865年にセントクラウド市内で死去した[6][8]

1857年連邦最高裁判所ドレッド・スコット対サンフォード事件に対して、奴隷は自由を求める裁判を起こすことができない、およびミズーリ協定は違憲であるという判決を下したことにより、ミネソタ準州においても奴隷制廃止の法的根拠が無くなった。南北戦争が開戦すると、ほぼ全ての南部人は、奴隷を連れてセントクラウドを去った[7]

1864-66年には、スティーブン・ミラーが2年間ミネソタ州知事を務めた。ミラーは史上唯一、ミネソタ州知事を務めたセントクラウド市民であった。ミラーはペンシルベニア・ドイツ人の実業家、弁護士、作家、奴隷廃止運動家で、アレクサンダー・ラムジーの友人であった。1860年大統領選挙では、ミラーは共和党の選挙人として、エイブラハム・リンカーンに投票した[9]

1880年代に入るとこの地域で御影石の採石が始まり、セントクラウドを「御影石の街」と呼ばせしめるようになった。また、ミシシッピ川の水位は不安定であったが、セントクラウドには毛皮その他の商取引の一手段として、蒸気船が定期的に停泊した。しかし、1912-14年にかけて、下流のクーンラピッズダムが建設されると、蒸気船はセントクラウドまで上って来なくなった。

パン自動車会社跡地
1998年のガス爆発事故の現場

1917年、サミュエル・パンドルフォはセントクラウドでパン自動車会社を創業した。パンドルフォは、この自動車会社はセントクラウドを次のデトロイトにすると豪語した。しかし、その後パンドルフォは、投資家からの詐欺未遂行為で有罪判決を受け、投獄された[10][11]。パン自動車会社跡地は、1984年国家歴史登録財に登録された[12]

1998年12月11日、セントクラウドのダウンタウン、スターンズ郡庁舎付近でガス爆発事故が起きた[13]。原因は通信設備の設置作業者のミスで、地下の天然ガスパイプラインを貫通してしまい、ガス漏れを起こしたことであった。この事故で、4人が死亡、1人が重傷、10人が軽傷を負い、6棟が全半壊し、399,000ドルの損害が出た[14]

地理

ミシシッピ川上流側からセントクラウドのダウンタウンを望む(2007年

セントクラウドは北緯45度33分14秒 西経94度10分13秒 / 北緯45.55389度 西経94.17028度 / 45.55389; -94.17028に位置する。市はミネソタ州中部に位置し、ミネアポリスセントポールからは北西へ約100km、ノースダコタ州ファーゴからは南東へ約250kmに位置する。市の標高は314mである。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、セントクラウド市は総面積106.35km2(41.06mi2)である。そのうち103.62km2(40.01mi2)が陸地で2.73km2(1.05mi2)が水域である。総面積の2.57%が水域となっている。市域をミシシッピ川本流が南北に横切っており、ダウンタウンは西岸に形成されている。ダウンタウンの南、技術高校の東隣には、広さ7エーカー(28,300m2)、深さ35フィート(10.7m)のジョージ湖が水を湛えており、その周囲は公園として整備されている。また、市北西部には、ミシシッピ川の支流であるソーク川が蛇行しながら流れ、市北端でミシシッピ川に合流している。

気候

セントクラウド
雨温図説明
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-6
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2
 
 
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4
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20
 
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気温(°C
総降水量(mm)
出典:Weatherbase.com
インペリアル換算
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21
2
 
 
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27
7
 
 
1.6
 
39
20
 
 
2.6
 
56
33
 
 
3
 
69
44
 
 
4.2
 
78
54
 
 
3.3
 
82
58
 
 
3.8
 
80
56
 
 
3.5
 
70
47
 
 
2.5
 
57
35
 
 
1.4
 
39
22
 
 
0.8
 
25
7
気温(°F
総降水量(in)

セントクラウドの気候は、概ね涼しいものの時折蒸し暑くなることもある夏と、乾燥して寒さが厳しく、相当量の降雪もある冬に特徴付けられる、大陸性の気候である。最も暑い7月の最高気温の平均は約28℃に達し、最低気温は平均15℃、平均気温は約21℃である。最も寒い1月の平均気温は氷点下11℃、最低気温は氷点下17℃まで下がり、日中でも氷点下6℃程度までしか上がらない。降水量は夏季の6月から9月にかけては多く、月間85-105mm程度、逆に冬季の12月から2月にかけては少なく、月間15-20mm程度、その他の月は月間35-75mm程度である。また、冬季の11月から3月にかけては月間18-24cm程度の降雪が見られる。年間降水量は700mm程度、年間降雪量は115cm程度である[15]ケッペンの気候区分では、セントクラウドは中西部でも北のほうに広く分布する、亜寒帯湿潤気候Dfb)に属する。

セントクラウドの気候[15]
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温( -11.3 -8.3 -1.4 6.9 13.6 18.7 21.3 19.9 14.8 7.6 -0.9 -8.9 6.1
降水量(mm 17.8 15.2 40.6 66.0 76.2 106.7 83.8 96.5 88.9 63.5 35.6 20.3 703.6
降雪量(cm 21.8 17.8 21.6 7.6 - - - - - 2.0 21.3 23.9 116.1

政治

スターンズ郡庁舎。1982年国家歴史登録財に登録された[12]

セントクラウドは市長制を採っている[16]。市長は市の行政実務の最高責任者であり、市条例、州法、および連邦法の定めるところにより権限を有し、任務遂行の責任を負う。市長は市書記官、市弁護士、市技師、市財務長官、および市政府各局の局長の任命・罷免権限を有する。市長は市議会に個人として、もしくは代表として出席する義務を負う。また、市長は市の予算案を作成し、市の財務状況および要望について、市議会に報告する義務を負う。市長は全市からの投票によって選出され、その任期は4年である[17]

市議会は市の立法機関であり、市条例および市予算案の決議、市債の発行、および市長が任命した市政府人事の承認を行う。市議会は7人の議員から成っており、そのうち4人は市を4つに分けた小選挙区から1人ずつ、残りの3人は全市から選出される。市議員の任期は4年で、2年ごとに半数を改選する[18][19]

ミネソタ州議会下院議員選挙においては、セントクラウドは第14区A、および一部が第14区Bに属する。州議会上院議員選挙においては、セントクラウドは第14区に属する。連邦議会下院議員選挙においては、セントクラウドは周辺地域およびミネアポリスセントポールの北郊および西郊とともに、ミネソタ第6区に属している。この選挙区では、共和党がかなり強い勢力を持っている。

交通

セントクラウド・メトロバス・トランジット・センター

セントクラウド地域空港(IATA: STC)はダウンタウンの東約7km[20]に立地している。しかし、この空港は規模が小さく、自家用機やチャーター機などゼネラル・アビエーションが主で、定期旅客便を就航させている航空会社はアレジアント・エア1社のみ、便もメサフェニックス都市圏)のゲートウェイ空港への定期便、およびフロリダ半島南西部のプンタゴルダへの季節運航便(冬季のみ)が就航しているにとどまる[21]。より規模が大きく、便数の多い空港としては、ミネアポリスのダウンタウンの南西約13km[22]に立地するミネアポリス・セントポール国際空港があり、セントクラウドからは車で約1時間半である。同空港はデルタ航空ハブ空港で、同社の便を中心に国内外から多数の直行便が発着する。

州間高速道路I-94は市南部を東西に通っている。I-94は最も北側を通る東西の州間高速道路で、モンタナ州ビリングスミシガン州ポートヒューロンを結んでいる。セントクラウドからは、東行がミネアポリスセントポールに直結しているのみならず、その先のミルウォーキーシカゴへも通ずる、重要度の高い道路である。この他、セントクラウド市内を通る主な道路としては、国道10号線、ミネソタ州道15号線、および州道23号線が挙げられる。

セントクラウドの公共交通機関であるメトロバスの路線バス網は16系統を有し、セントクラウド市内のみならず、隣接するサーテル、ソークラピッズ、およびウェイトパークの各市にもバスを走らせている[23]。ダウンタウンにあるメトロバスのトランジット・センターは、メトロバスの路線バス網の中心となるバスターミナルであるのみならず、グレイハウンドと提携し、中西部を中心に長距離バスを走らせるジェファーソン・ラインズのバスターミナルも兼ねている[24]。このバスターミナルには、ミネアポリス・セントポール方面とファーゴビスマーク・ビリングス方面を結ぶバスや、ブレイナードグランドフォークス方面へと至るバスが発着する[25]。また、メトロバス・トランジット・センターからは、ビッグレイクでミネアポリスのノーススター通勤列車に接続する、ノーススターリンクというバスも発着する[26]

アムトラックの駅はダウンタウンからミシシッピ川を渡った東岸にあり、シアトルポートランドとシカゴとを結ぶ長距離列車エンパイア・ビルダー号が、西行・東行とも1日1便停車する[27]

教育

セントクラウド州立大学

セントクラウド州立大学はダウンタウンの南、ミシシッピ河畔に100エーカー(404,700m2)のキャンパスを構えている。同学は1869年に創立した州立総合大学で、学部に200の専攻・副専攻プログラムを、また大学院修士課程には60以上、博士課程には2つの学位授与プログラムを有し、約14,000人の学生を抱えている。同学のスポーツチーム、ハスキーズはNCAAディビジョンIIに属しており、特にレスリングチームは、これまでに4度のディビジョン優勝を果たしている[28]。セントクラウド州立大学は、USニューズ&ワールド・レポートの大学ランキングでは、中西部の「地方区の大学」の中で120位前後という評価を受けている[29]。また、同学はミネソタ州立大学機構が秋田校を開校する際の幹事校であり[30]、現在では同校キャンパス跡地に立地する国際教養大学[31]や、秋田大学[32]と提携している。

カトリック系のセント・ベネディクト大学とセント・ジョンズ大学は、ともにセントクラウド近郊にキャンパスを置いている。また、ダルースに本部キャンパスを置くカトリック系のセント・スカラスティン大学は、州内にいくつかあるサテライトキャンパスのうちの1つであるセントクラウドキャンパスを、近郊のサーテルに置いている[33]

セントクラウド図書館

セントクラウドおよびその周辺地域におけるK-12課程は、セントクラウド地域学区(第742学区)の管轄下にある公立学校によって主に支えられている。同学区は小学校8校、中学校3校、高校2校、およびオルタナティブ教育校3校を有し、約10,000人の児童生徒を抱えている[34]。また、カトリックのセントクラウド司教区は、セントクラウド市内に6校のカトリック系学校を置いている[35]

セントクラウドにはグレートリバー地域図書館の本館であるセントクラウド図書館が置かれている。グレートリバー図書館はミネソタ州中央部の6郡を管轄区域とし、管轄区域内に32館の図書館を置いており、登録利用者数は115,000人、所蔵する書籍・CDDVDは100万点を超える[36]

文化と名所

スターンズ歴史博物館
 
セント・メアリー大聖堂
採石場公園
 
クレメンス・ガーデンズ

セントクラウドのダウンタウンから西南西へ約3.5km、市西端の33rdアベニューと2ndストリート・サウスの南西角にはスターンズ歴史博物館が立地している。同館とその研究センターはスターンズ郡およびミネソタ州中央部の歴史に関する事物を収蔵し、展示することを通じて住民と歴史・文化を結び付けることを目的としている[37]。同館の主な展示物としては、スターンズ郡の自然史や入植史、パン自動車会社などが挙げられる[38]。また、同館はセントクラウドの歴史において顕著な実績を残した女性たちに関する展示も行っている[39]

セントクラウドのダウンタウンにはパラマウント芸術センターが立地する。同館は1921年に建てられたシャーマン・シアターという劇場を改修したもので[40]、劇場のほかギャラリー[41]スタジオ[42]も有し、芸術教室も開かれている[43]

市の南西には採石場公園が立地する。683エーカー(27.64km2)の広さを持つこの公園は、セントクラウドを「御影石の街」と呼ばせしめ、1992年まで採掘が行われていた、御影石の採石場跡を公園へと変えて1998年に開園したものである。大小さまざまな採石場跡は、遊泳やスクーバダイビングロッククライミング等に使われている。また、冬季にはクロスカントリースキーのコースも設けられている[44]

セントクラウド州立大学からミシシッピ川を渡った対岸には、ムンシンガー・ガーデンズ、およびクレメンス・ガーデンズという2つの植物園が立地している。ムンシンガー・ガーデンズは、1890年に建てられた製材所を、1930年に市の公園局長に就任したジョセフ・ムンシンガーが公園に変え、その後温室等の設備を建てて植物園としたものである[45]。その東隣のクレメンス・ガーデンズは、ビル・クレメンスが1990年に市の公園局に寄付した土地に、その妻バージニアの名を冠したバラ園を造ったのが始まりとなった植物園である[46]

ミネソタ・ノースダコタサウスダコタの3州を管轄するカトリックのミネアポリス・セントポール大司教区は、その管轄下にある9つ(うちミネソタ州には5つ)の司教区のうちの1つをセントクラウドに置いている。セントクラウド司教区は1875年代理区として創設され、1889年に司教区に格上げされて成立したもので[47]、ミネソタ州中央部・中西部の16郡を管轄区域とし、約133,000人の信者を抱えている[48]。セントクラウド司教区の司教座聖堂であるセント・メアリー大聖堂は、1922年から9年の歳月を費やして建てられ、1931年に完成した[49]

人口動態

都市圏人口

セントクラウドの都市圏を形成する各郡の人口は以下の通りである(2010年国勢調査)[2]。なお、セントクラウド都市圏はミネアポリス・セントポール広域都市圏に含まれている。ミネアポリス・セントポール広域都市圏全体の人口については、ミネアポリス#都市圏人口を参照のこと。

セントクラウド都市圏
人口
スターンズ郡 ミネソタ州 150,642人
ベントン郡 ミネソタ州 38,451人
合計 189,093人

市域人口推移

以下にセントクラウド市における1870年から2010年までの人口推移をグラフおよび表で示す[50]

統計年 人口
1870年 2,181人
1880年 2,482人
1890年 7,086人
1900年 8,683人
1910年 10,600人
1920年 15,873人
1930年 21,000人
1940年 24,173人
1950年 28,410人
1960年 32,415人
1970年 39,691人
1980年 42,566人
1990年 48,812人
2000年 59,108人
2010年 65,842人

姉妹都市

セントクラウドは以下2都市と姉妹都市提携を結んでいる。

脚注

  1. ^ Dominik, John J. That You May Find Healing. p.5. St. Cloud, Minnesota: St. Cloud Hospital. 1986年.
  2. ^ a b c American FactFinder. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.
  3. ^ OMB BULLETIN NO. 17-01: Revised Delineations of Metropolitan Statistical Areas, Micropolitan Statistical Areas, and Combined Statistical Areas, and Guidance on Uses of the Delineations of These Areas. Office of Management and Budget. 2017年8月15日.
    なお、シャーバーン郡はミネアポリス・セントポール都市圏に含まれる。
  4. ^ Trobec, James. Diocese of Saint Cloud. The Catholic Encyclopedia. Vol.13. New York: Robert Appleton Company, 1912年. 2019年3月15日閲覧.
  5. ^ "3 Towns Into 1 City, A Narrative Record of Significant Factors in The Story Of St. Cloud Minnesota."
  6. ^ a b c "Sylvanus Lowry". Minnesota Legislators Past and Present. 2019年3月15日閲覧.
  7. ^ a b c Espinoza, Ambar. St. Cloud professor unearths history of slavery in Minnesota. Minnesota Public Radio. 2010年5月7日. 2019年3月15日閲覧.
  8. ^ Evans, Roy and Charlie Kunkel. Our Gohman Story: The First and Second Generations. p.173. 2015年4月. ISBN 978-1-5049-0520-6.
  9. ^ John J. Dominik Jr. "Three Towns Into One City". p.13. St. Cloud, Minnesota: St Cloud Area Bicentennial Commission. 1976年.
  10. ^ Pan History. St Cloud Antique Auto Club, Inc. 2007年1月1日. 2019年3月15日閲覧.
  11. ^ Sundvall, Marty. Book chronicles Pandolfo. St. Cloud Times. 2003年5月10日. 2019年3月15日閲覧.
  12. ^ a b MINNESOTA - Stearns County. National Register of Historic Places. 2019年3月15日閲覧.
  13. ^ Pipeline Accident Report: Natural Gas Pipeline Rupture and Subsequent Explosion. St. Cloud, Minnesota. December 11, 1998. p.1. Washington, D.C.: National Transportation Safety Board. 2000年7月11日. 2019年4月14日閲覧.
  14. ^ Pipeline Accident Report: Natural Gas Pipeline Rupture and Subsequent Explosion. St. Cloud, Minnesota. December 11, 1998., p.iv.
  15. ^ a b Historical Weather for St. Cloud, Minnesota, United States of America. Weatherbase.com. 2019年3月13日閲覧.
  16. ^ "Article I: Name and Boundaries, Form of Government and Powers of City". Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota. City of St. Cloud. 2017年7月10日. 2019年3月16日閲覧.
  17. ^ "Article III Mayor". Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota.
  18. ^ "Article II City Council". Home Rule Charter of the City of St. Cloud, Minnesota.
  19. ^ City Ward Map. City of St. Cloud. 2012年. 2019年3月16日閲覧.
  20. ^ St Cloud Rgn'l. (Form 5010) Airport Master Record. Federal Aviation Administration. 2019年2月28日. 2019年3月18日閲覧.
  21. ^ Carriers. St. Cloud Regional Airport. 2019年3月18日閲覧.
  22. ^ Minneapolis-St Paul Int'l. (Form 5010) Airport Master Record. Federal Aviation Administration. 2019年2月28日. 2019年3月18日閲覧.
  23. ^ System Map. St. Cloud Metropolitan Transit Commission. 2019年1月30日. 2019年3月18日閲覧.
  24. ^ Bus Stops: Minnesota. Jefferson Lines. 2019年3月18日閲覧.
  25. ^ Minnesota Route Map. Jefferson Lines. 2019年3月18日閲覧.
  26. ^ Schedules Route 887. Northstar Link Commuter Bus. 2019年3月18日閲覧.
  27. ^ Empire Builder. p.1. Amtrak. 2018年4月29日. 2019年3月18日閲覧.
  28. ^ At a Glance. St. Cloud State University. 2019年3月21日閲覧.
  29. ^ Best Colleges 2019: Regional Universities West Rankings. U.S. News & World Report. 2018年. 2019年3月21日閲覧.
    2019年版(2018年発行)では118位であった。
  30. ^ a b 姉妹都市:アメリカ合衆国ミネソタ州セントクラウド市. 秋田市. 2019年3月12日閲覧
  31. ^ 海外の提携大学. 国際教養大学. 2019年3月21日閲覧.
  32. ^ 秋田大学国際交流協定校. 秋田大学. 2019年3月21日閲覧.
  33. ^ St. Scholastica in St. Cloud, Minn. College of St. Scholastica. 2019年3月21日閲覧.
  34. ^ Overview. St. Cloud Area School District 742. 2019年3月21日閲覧.
  35. ^ Catholic Schools. Diocese of St. Cloud. 2019年3月21日閲覧.
  36. ^ About Us. Great River Regional Library. 2019年4月12日閲覧.
  37. ^ Stearns History Museum. Explore Minnesota. 2019年4月14日閲覧.
  38. ^ Exhibits. Stearns History Museum. 2019年4月14日.
  39. ^ Stearns County Celebrating Remarkable Women 1856-2008. Stearns History Museum. 2019年4月14日.
  40. ^ Paramount History. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.
  41. ^ Exhibitions. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.
  42. ^ About The Visual Arts Studios. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.
  43. ^ Art Classes. Paramount Center for the Arts. 2019年4月14日閲覧.
  44. ^ Quarry Park and Nature Preserve. Streans County. 2019年4月14日閲覧.
  45. ^ Munsinger Gardens. Munsinger Clemens Botanical Society. 2019年4月14日閲覧.
  46. ^ Clemens Gardens. Munsinger Clemens Botanical Society. 2019年4月14日閲覧.
  47. ^ Diocese of Saint Cloud. Catholic-Hierarchy. 2019年4月14日閲覧.
  48. ^ Facts about the Diocese. Diocese of Saint Cloud. 2019年4月14日閲覧.
  49. ^ Cathedral of St. Mary. Emporis. 2019年4月14日閲覧.
  50. ^ Gibson, Campbell. Population of the 100 Largest Cities and Other Urban Places in the United States: 1790 to 1990. US Census Bureau. 2005年.
  51. ^ Sister City Relationship: Spalt, Germany and St. Cloud, Minnesota, USA. City of St. Cloud. 2019年3月12日閲覧.

外部リンク

座標: 北緯45度33分14秒 西経94度10分13秒 / 北緯45.553889度 西経94.170278度 / 45.553889; -94.170278